あらすじ
クラブの後輩の女の子を「黒髪の乙女」とよんで、ひそかに片思いしてる「先輩」。なんとかお近づきになろうと今日も「なるべく彼女の目にとまる」ナカメ作戦として乙女が行きそうな場所をウロウロしてみるけど…行く先々でヘンテコな人たちがひきおこす事件にまきこまれ、ぜんぜん前にすすめない! この恋、いったいどうなるの!? 天然すぎる乙女と空まわりしまくりな先輩の予測不能の初恋ファンタジー!【小学上級から ★★★】
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Posted by ブクログ
本当に本当に大好きな作品!
小学生の頃表紙買いしたものの、言葉が難しくて読めなかったのが懐かしい!今はその小難しい言い回しや文句が楽しく心地よいです!森見登美彦さんの作品が好きになったきっかけでもある。
もちろん今も絵柄は大好き!!本棚に登録するなら思い入れもあるこちらが良くて登録しました。
Posted by ブクログ
作品世界に戸籍を移して住み着きたくなるような、何ともここちよい物語でありました。
根が俗物なわたくしめには、とてもとてもオモチロイ小説と思われたのですけれども、これは生真面目な御仁が手に取ったら、頁をめくるごとにボルテージ上昇、ついには怒髪天を衝き書を燃やしてしまうのではないかしらん。どっこい本作は山本周五郎賞受賞作。生真面目な御仁が読んでもオモチロイ小説だったようです。なむなむ!
Posted by ブクログ
黒髪の乙女に近づくために外堀を埋めるお話。最初の話のファンタジー要素が強すぎて、ハズレかと思ったけれど少なくともペンギンハイウェイより面白かった。小学生高学年向けかと言えばそれはそれで違う気もする。作者は物知りで頭が良くて何本かネジが外れてる人だと思う。
Posted by ブクログ
大学生か高校生くらいの頃に凄く話題になっていた本で、当時数ページ読んで文体が好きじゃないなぁと思って読むのを諦めてしまっていた。
おすすめの恋愛小説にウェブで上がっていたので改めて読んでみた。
癖のある文体だけれど、作者のこだわりでここまで徹底的にされているのであればむしろ美しく思った。
主人公の先輩は失敗したくないからなかなか一歩が出ないというあたりが、ゆとり世代のようで共感する人は多いだろうなと思った。
ストーリーはライトノベルのように分かりやすいが、ライトノベルよりもボキャブラリーが段違いに多い。
どこかちぐはぐな感じがして、それがまた面白い。