森見登美彦のレビュー一覧

  • 聖なる怠け者の冒険

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    森見さんが非常に苦しみながら生み出し、そしてそれをまた苦しみながら書き直して、やっとのことで一つの小説になったというのが本書。
    物語として、というよりは一つ一つの盤面に心躍る面白さがありました。

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    2025年07月13日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    前作を上回る「阿保の血」が炸裂した作品だった。

    夷川家とのどんぱちも落ち着いてやっと下鴨家長兄が偽右衛門かぁと思っていたところに矢三郎の不吉な歌。これはまた最後に大荒れな予感…と思っていたら案の定。「面白きことは良きことなり」というセリフがあったように、どんなはちゃめちゃな出来事もどこか楽しげに感じさせる書き方がいい。やたら下鴨家にちょっかいをかける金閣・銀閣をはじめとする夷川家もどこか憎めない。

    個人的にはコメディの表現に「文才さ」を感じる。印象としては「真面目な顔してコメディを描く」作家。森見登美彦さんのような文章の表現ができたらなぁと常々思う。
    あぁ、3作目出ないかなぁ。

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    2025年07月10日
  • きつねのはなし

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    結末はよく分からない(読み取る能力が足りない)ものの、最後まで楽しめました。四畳半神話大系などのバカ大学生のドタバタ劇も好きですが、不意打ちで来る『夜行』のようなひんやりとした夏の怪談話系もとっても好きです。
     どことなく作品を通して水や龍というものがキーワードな気がします。次読み返すときはそれがどういう意味を持つのか着目しながら読もうと思います。今回は雰囲気だけしか味わえていないのかもしれませんが、それだけでもとっても楽しめる読書体験でした。

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    2025年07月01日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    「サマータイムマシン・ブルース」と「四畳半神話大系」の親和性がすごい。

    映画「サマータイムマシン・ブルース」は見たことがあったので大まかな筋はなんとなく覚えていた。
    読み終わって大満足。最後が良かった。
    ばかばかしい騒動ばかり起こす彼らが、前作より愛おしくなった。
    劇場アニメもあったのは知らなかった。

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    2025年06月30日
  • 夜行

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    森見登美彦の怪談話。とても好きだった。
    主人公の大橋くんと、学生時代同じ英会話スクールに通っていた仲間たち。その仲間たちがそれぞれ語るエピソードは、「ホラー」ではなく「怪談」という言葉がよく似合う、独特の湿度を感じました。

    読みながらずっと、何かが怖いのに、それが何なのか言語化できず唸っていました。振り返って自分なりに言葉にするなら、各話の語り手は終始普通の体験談として話しているのに、その内容が次第に普通ではなくなっていき、その歯車の狂ったまま語り終わるというところなのかもしれない。

    すべてがハッキリとは説明されず、わかったようなわからないようなままの部分もあります。読み返せば発見はあるか

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    2025年06月28日
  • きつねのはなし

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    有頂天家族は苦手だと話したらこちらをおすすめされた。
    作者独特の表現が少なく、不思議で妖しい雰囲気が非常にはまり、ぞくぞくしながら読むことが出来た。

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    2025年06月27日
  • 恋文の技術 新版

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    仕事の合間に時間があったのでつい読んでしまった。
    森見登美彦のよさが詰まっていると思う。読みやすいし面白い。番外編って「ビックな男になる方法」の小冊子がついてて、笑ってしまった。

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    2025年06月27日
  • 恋文の技術 新版

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    ネタバレ

    研究に追われる大学院生とその周囲との手紙交換を覗き見するという形で話が進んでいく。恋文の技術を追い求めて最後まで手紙の形態で書き綴られるが、1番最後の手紙が恋文で締められているのがアツかった。1人1人に対する手紙の内容は少しずつ異なっていて、それが人間は相手によって自分の見せる部分を分けているということを表しているようで面白かった。大文字山から赤い風船に手紙をくくりつけて飛ばすというのがなんとも楽しそうで良い。

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    2025年06月24日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    SFの中に哲学もある、不思議な体験。
    情景が想像しにくい部分もあるので、アニメを観てみようかな。という気持ちにはなった。

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    2025年06月24日
  • 宵山万華鏡

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    森見登美彦というだけで購入して読んでみるも序盤は物語の描写が読み取りにくく、もしかしたら読むのにエネルギーを使う難しめの本かもしれないと思った。でも中盤から短編同士の物語が節々で繋がり始めて読み応えありで読み終わって非常に満足しました。

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    2025年06月24日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    少年とお姉さん、友人達とのやり取りが会話調で軽妙に進んでいき、風や水の音の表現により目を閉じると情景が頭に浮かんでくるようで読みやすい内容だった。

    最後までこの世界観は何だったのか、疑問は残ったままで、少し腑に落ちないところもあったが、それは少年の研究のように読み手の感じ方や想像に任せるところなのかな…と。

    夏の終わりと共に不思議な世界は終わり、日常を取り戻していくことで、最後は少し切なく寂しい思いもあったが、前を向く少年の姿に少年から大人へと成長していく力強さを感じた。

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    2025年06月22日
  • きつねのはなし

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    全編にわたり静かな不気味さが漂う短編集でした。
    「夜は短し歩けよ乙女」から森見さんを知ったので、森見さんのB面を見たような気持ちになりました。
    個人的には「魔」という話の後味の悪さが好きです。

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    2025年06月22日
  • 熱帯

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    物語の展開が複雑怪奇だった+読んでて楽しそうでやってみたくなった。って感じで、登場人物の行動になぞって自分なりの相関図やメモなども書き留めながら読みました!

    これからどうなるんだろう…!っていう先が読めない展開にワクワクしながら、気になった事を都度書き留めていく。その習慣がなかった自分からすると「こんな読書の形もあるのか!」と、とても楽しみながら読み進めていく新鮮な読書体験になりました!

    これからも時々、メモや相関図、印象に残った文言などを書き留めながら読書する機会を作りたいなと思いました。

    面白かったぁ〜

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    2025年06月16日
  • 熱帯

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    ネタバレ

    誰も結末まで読み終えられない本、「熱帯」。
    そんな摩訶不思議な本に魅了された人々は、結末を知るために記憶を擦り合わせる。いつの間にか、小説であったはずの「熱帯」は、現実世界にまで入り込んでくる。ふと気がつくと、我々読者も、熱帯の無人島を彷徨い歩いているようだ。

    物語の中の登場人物がまた新たな物語を紡ぎ、それが繰り返される。だんだんと、どちらが現実でどちらが幻想の物語かの境界線が曖昧になってくる。「千夜一夜物語」を元に、現実と幻想を丸ごと取っ替えるかのようなよい読書体験だった。

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    2025年06月15日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    肩肘張らずにのんびり読みました。随所に森見節が盛り込まれており、ニヤニヤしながら読んでました。
    空転小説家の中で、「慰みは散歩と妻だ」と書かれていて、とても共感しました。

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    2025年06月13日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    アオヤマ君、小4とは思えない冷静さと研究家で、本人が思っている通り大人になったらずいぶん偉くなっていると思う。
    アオヤマ君・ウチダ君・ハマモトさんがすごく落ち着いているから、スズキ君がめちゃくちゃ子供っぽく感じたけど、これが一般的な小学生だよな〜って思った(笑)
    アオヤマ君がたまに見せる子供っぽい一面がとてもかわいかった。最後めっちゃ切ない。

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    2025年06月09日
  • 宵山万華鏡

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    最初の書き出しとか最高にワウワクして手に取ってしまうのに、いつも難しくて読みきれない森見登美彦。
    短編でよかったです....。

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    2025年06月08日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    森見登美彦さんらしい、京都を舞台にした大学生を主役にした古典作品をリブートした物語でした。
    中でも、本の主題にもなっている走れメロスは、阿呆な青春時代を強く感じられた。
    他の作品では、少し怖さも感じられるバラエティに富んだものになっているように思えます。
    面白かったです。

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    2025年06月08日
  • 竹取物語

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    森見登美彦の竹取物語と言うだけで読まざるを得まい。

    竹取物語自体通して読んだことが無かったので良い機会であった。

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    2025年06月03日
  • 夜行

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    コウペンちゃんカバーのバージョン買ったのですが、カバーでのファンタジー✖️ホラーと書かれていたのとカバーが合わさって、ちょっと怖いけど最終的に心温まる系かなと思ったら大間違い!怖い描写はしっかり怖く、途中何度諦めようと思ったことか。内容がとても不思議で、読み終わった今もあまりはっきりしていません。

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    2025年06月03日