森見登美彦のレビュー一覧

  • 夜行

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    精神的に来る恐怖体験を描いた連作集。とくに最初の3話がよかった。文章もいい。

    1話目、妻の得体のしれなさが怖い。配偶者って家族だけど他人でもある。その距離感が得体の知れない不気味さにつながるのだろうか。
    2話目は語り手が気持ち悪い。登場人物全員しょうもない。ミシマさんは存在感がある。
    3話目の語り手も怖い。幼ななじみの少女ってそういうことだろうなと思ったら案の定。

    終わりの2話は話に収拾をつけようとして説明的になり尻すぼみ感。その説明も微妙だし、オチのない悪夢のような連作集でよかった気がする。

    あと表紙の女性はこちらに背中を向けていた方が雰囲気あったと思う。

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    2025年10月07日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    ネタバレ

    普段SFは読まない為、ついていけないと思うところはあったものの、面白いストーリーだった。後半のスピード感はドキドキしたし、アオヤマ君のキャラが良かった。結末は、アオヤマ君の気持ちを想像して、胸が痛くなった。私は、小学校中学年の頃、毎日何をしていたかな?この本を読んでから、ずっと思い出そうとしている。

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    2025年10月06日
  • 宵山万華鏡

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    宵山に行く前に何か面白そうな小説でも読もうと言う感じ。読み終えぬまま、途中で断念して宵山観光(暑かった)に行き、なかなか読み進まず読み終えたのは秋。通りの名前を把握していたら更に理解しやすいだろうと思い地図を片手に読むことに。
    短編どうしが繋がっているのを知らず、ループしているのも知らずに、それがわかった時から読むスピードが俄然上がる。この小説そのものがどこから読んでもいいのでは?そんな小説は初体験でした。

    宵山の雰囲気、暑さ、湿度、ひといきれ、全て実体験と重なった。良かった。

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    2025年10月02日
  • わたしの名店

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    総勢28名による「名店」にまつわるエッセイ集。1編が短くて、するすると読めた。
    宇垣美里さんの文章を初めて読みましたが、リズム感が良くて好きかも。
    美村さんの文で「人の感情を再現する役者の仕事柄か、…お客様の表情を拝見すると、そこが美味しいかどうか大体推し量ることができる。…お客様から安心感と笑顔が溢れている店は、ほぼ間違いない。」というのは面白いなと思った。
    28名がそれぞれの視点から語るのを読むうちに、周りの人にも、名店とそのエピソードを聞いてみたくなる1冊でした!

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    2025年09月28日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    実は原作は山月記しか読んだことが無かったが、とても楽しめた。
    読み終えた後自分の口調が本に寄ってしまいそうなくらい面白かった。
    登場人物たちが5つの作品で共通なので
    5つ別々の作品だけれども、通しで1つのお話のようにも読める。

    すべて面白かったけど特に山月記、走れメロス、桜の森の満開の下がお気に入り。
    山月記の斎藤くん、本当に李徴を人間にしたような人で。
    走れメロスの阿呆大学生っぷり。楽しい。
    桜の森の満開の下は、小説を書いて成功するが、女の言うままにしてきて何かを失った男の切なさ。
    原作も読まねばと思った。

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    2025年09月27日
  • 竹取物語

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    森見登美彦訳の『竹取物語』。このシリーズはたまにイメージと違う訳になったりするけど、『竹取物語』は普通の訳で読みやすい。帯にある通り「絶世の美女と阿呆な男たち」の話。かぐや姫のおかした罪ってなんだろう。

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    2025年09月25日
  • わたしの名店

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    美味しそうだし 雰囲気が素敵なお店ばかりでぜーんぶ行ってみたくなった。
    こんなに素敵なお店を見つけた方たちの生活も素敵!

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    2025年09月23日
  • 夜は短し歩けよ乙女(角川つばさ文庫)

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    黒髪の乙女に近づくために外堀を埋めるお話。最初の話のファンタジー要素が強すぎて、ハズレかと思ったけれど少なくともペンギンハイウェイより面白かった。小学生高学年向けかと言えばそれはそれで違う気もする。作者は物知りで頭が良くて何本かネジが外れてる人だと思う。

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    2025年09月17日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    ネタバレ

    森見さんの作品は最初全然わからなくて、遠ざけてたんだけど、四畳半を読んで、その文章、世界観にはまってしまいました。
    太陽の塔は、初期の作品ということですが、この世界が楽しくて一気に読みました。
    叡山鉄道に乗って、彼女の夢の中に入る そこで
    青々と繁る木々の向こうに太陽の塔が立っていた
    宇宙遺産に指定されるべきだと彼女は語る

    ラストのクリスマス、ええじゃないかの大合唱、最高でした

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    2025年09月16日
  • きつねのはなし

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    どこかふざけておちゃらけている森見節が鳴りを潜めている作品。
    不気味で不思議な、ホラーとも言える物語。
    正直あまり期待してなかったのだけど、思ったよりも面白かった。

    全4篇の作品集で、それぞれ語り手は違うのだけど、どこか繋がっているようないないような不可思議さ。
    最初の「きつねのはなし」が一番面白かったし怖かった。
    どの話も読み終わってなんだかもやもや、疑問の残る感じ。でもそれが不快ではなくて、こういう読み心地は初めてかもしれない。
    読み終わってすぐにまた最初のページに戻って読み返すと、また違ったものが見えてきそう。

    森見さんはあのおふざけ節が面白いのだけど、たまにこういう雰囲気のものもあ

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    2025年09月08日
  • 熱帯

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    「千一夜物語」をモチーフにして、決して読み終えることが出来ないという幻の本「熱帯」を追い求める物語。

    素晴らしく魅力的な設定だが、この作者のことなので当然ひとすじ縄には行かない。
    入れ子構造の複雑な構成で、今、誰が語っている話を読んでいるのか、だんだん分からなくなっていく。そして、熱帯の島々で繰り広げられるめくるめく冒険からやがて戻って来た場所は...という不可思議なお話。

    相変わらずの惚れ惚れとするような文章力、小説力に浸って読書する楽しみは筆舌に尽くし難い。
    ただしなかなか疲れるのも確か。

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    2025年09月05日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    走れメロスが面白かった

    追いかけけてくる人も助けようとしてくれる人もみんな敵で、こんな映画あったような、バイオハザードとはちょっと違うけど笑

    訳のわからない友情だけど、友情を型にはめるな、
    クッキーではないんだぞ!みたいなシーンがあって、詭弁じゃんと思ったけど、詭弁論サークルだから別にいいや、、感じなユーモアたっぷり

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    2025年09月04日
  • 夜行

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    コウペンちゃんカバーが可愛くて購入。ほっこり系かと思いきや全然違った。微ホラー?夜の電車に乗りながら読むと、自分も物語に入った気分で楽しかった。

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    2025年09月04日
  • きつねのはなし

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    ネタバレ

    森見さんの違う一面を見れた作品。
    幻想怪奇譚ってやつ(?)。

    狐の面
    人間の歯を持った胴の長い獣
    蓮宝堂の骨董屋
    龍の根付

    どこか繋がってるけどどこかずれてる。
    連作短編集といえないこともないのかな。

    個人的には『果実の中の龍』が一番好き。

    最後の最後まで狐に騙されたみたい。
    気になるけどそれがまたいい感じ。

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    2025年09月01日
  • きつねのはなし

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    森見初期の短編集。
    「果実の中の龍」はデビュー作「太陽の塔」より前に書かれたものとのこと。

    「夜は短し〜」から森見作品を読み始めたのですが、
    森見らしい古風で軽快な文体やユーモアは少なく、じめっとした、少しホラーみのある短編集。
    いつもの感じを期待して読み始めると、なんか違う!という気がしてくる。

    京都の街で狐に化かされたような4つの物語。
    共通して出てくる,胴の長い狐のような生き物。
    久しぶりに京都に行きたくなりました。

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    2025年08月30日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    ネタバレ

    畜犬談が一番好き。
    ストーリーとは関係ないけど、「70〜80年前の文章ってこんなに普通に読めるんだ」と思った。

    畜犬談の話だけしたい。これ前半ギャグだよね? 笑っていいやつだよね? 面白いよねこの主人公? 笑っちゃうよね? 

    これを読んだ人に、「この主人公は犬が好きだと思いますか?」って聞いて回りたい。

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    2025年08月30日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    初めて森見節が全開でないお話を読んだかも。アホと物悲しさをかき分けられる人なのかと驚いた。おすすめ。

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    2025年08月27日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    四畳半のキャラクターたちが登場し、タイムトラベルするお話です。
    最高に面白いです。
    真夏に読むと尚良い!

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    2025年08月26日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    久しぶりの再読。
    少年たちとお姉さんのひと夏の物語。
    遠い昔の子供の頃のきらめきを思い出させてくれるような小説。
    まるで、いつかの夏の風や木のざわめきがふっと眼前にたちあがってくるようだった。

    ラストがせつなく、夏の終わりにふさわしい読後感だった。

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    2025年08月19日
  • 有頂天家族

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    狸が主人公ということで、他の森見登美彦作品とは別系統な気がして読むのを避けていたが、いざ読んでみれば全く問題なかった。

    狸が化けて人間社会に溶け込んでいるのが面白い。
    弁天の存在が非常に特異だが、現在出ている続編で少し深掘りがあるのだろうか。

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    2025年08月18日