森見登美彦のレビュー一覧

  • 恋文の技術 新版

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    主人公が様々な友人と手紙を交わす物語ですが、ついつい笑ってしまうような場面もありサラッと読めてしまいしました!
    最近こういった本に巡り会えていなかったので満足のいく1冊でした!

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    2025年04月25日
  • 竹取物語

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    黒髪の乙女に恋するウザ男の阿呆ぶりを書かせたら天下一品の森見登美彦が、竹取物語の新訳に挑む。いつものモリミーとはひと味違う、絶世の美女かぐや姫に翻弄される間抜けな求婚者たちの阿呆ぶりを…って、いつもと同じやないかーい!

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    2025年04月23日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    太宰治の短編集。森見登美彦さんが好きなので読んだ。
    特に、『服装に就いて』『満願』『女の決闘』が好み。
    最後の森見さんの編集後記もおもしろい。

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    2025年04月21日
  • 竹取物語

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     中学の国語の授業で「今は昔、竹取の翁といふものありけり。またの名を讃岐の造となむいひける。…」とか覚えさせられたなぁ、というのが「竹取物語」の印象である。
     以前から古典作品全般に苦手意識があり、現代語訳版があったとしてもなんだか読む気になれずにいたのだが、森見登美彦が訳しているとなると話は全然変わって来る。
     森見作品のクセの強い独特な世界観が好きで、古典オブ古典の「竹取物語」とどんな化学反応を示すのか、ワクワクしながらページをめくった。あっと言う間に引き込まれた。

     作者のあとがきにも記されていた通り、本当に森見登美彦が「竹取物語」の作者ではないのかと錯覚するくらい、森見作品の世界観と

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    2025年04月26日
  • 恋文の技術 新版

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    京都の大学院から研究のため遠く離れた実験所に飛ばされてしまった主人公、守田一郎。彼はそこでの寂しさをうめるため、京都に住む同級生の友人、先輩、妹、教え子の少年、彼らへ文通修行と称して手紙を書く。友人の恋の相談、先輩との因縁、妹への講釈、教え子の少年の近況、おっぱい事件など……

    守田一郎、愛すべき阿保である。彼のへそ曲りで、言い訳がましく、どこか拗らせた手紙が私は大好きだ。
    この本を読んでる間ずっと笑いっぱなしだった!!

    この本を読み終わった後は、無性に手紙を書きたくなる。ただの手紙ではなくて、守田一郎の手紙のように読み手がクスッと笑える手紙を書きたい!
    森見登美彦先生、どうやったら守田一郎

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    2025年04月09日
  • 夜行

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    ちょっと怖くて不思議な、「夜行」という絵にまつわるいくつかの話。
    都市伝説を高解像度の映像で近距離から眺めているような不気味さ!
    とてもおもしろかった。

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    2025年04月06日
  • 四畳半王国見聞録

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    ネタバレ

    ぶっ飛んでいる。京都でぶっ飛んだ大学生たちが真面目に不真面目な取り組みを広げ、四畳半の下宿先で王国を開いているというぶっ飛んだ発想が繰り広げられている。案の定森見登美彦氏は京都大学の出身者であった。だからぶっ飛んでいるのか。
    どうやったら数学的を好きすぎて証明した事物を具現化することができるだろうか。どうしたら阿呆神を讃える学生像が作れるだろうか。どうしたら黄色地に紫色のブリーフ、太った男で何の利益も生み出さないのに信仰される妙な神が生まれるだろうか。文学的な天才が京都大学という真剣に才能を無駄のベクトルに向けるフィールドでこのアイデンティティを得てしまったことを考えると、やはり京都大学の友だ

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    2025年04月05日
  • 竹取物語

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    森見登美彦訳「竹取物語」です。
    帯の「絶世の美女と阿呆な男たち」⋯絶世の美女はともかく「阿呆な男たち」は森見作品には不可欠と言ってもいいほどですから、竹取物語はまさにぴったりです。
    本編にプラス、全集版あと書き、特別収録「作家と楽しむ古典」、文庫版あとがき、大井田晴彦氏の解題、本編と同じくらいのボリュームであり、大満足。

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    2025年03月28日
  • わたしの名店

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    どなたの書いたお店も料理も飲み物もエピソードもとても良かった。
    目の前にお店があって実際に飲んで食べているようでした。
    それにまつわるエピソードもとても良かったなぁ。
    実際にあるお店ばかりなのでいつか行ってみたいな。
    皆さん作家なのでとてもいい文章なのですが、朝井リョウさんのエッセイ力はさすがでした。

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    2025年03月24日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    佐渡が特に好きだった

    太宰治のひととなり、人物像がよく見えてくる。社交的で酒豪で真面目でユーモアに溢れている。ふらっと寄った立ち飲み屋で相席して他愛もない会話をしてみたい。

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    2025年03月19日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    太宰治は代表作の人間失格と、ほかちょっとした短編しか知らなかったので、ページを開いてびっくり!
    文体がどことなく森見登美彦に似ている! もしかして、太宰の短編を流用して森見オリジナルにしたのかな? と調べてみたけれど、ちゃんと太宰治作でした。

    暗い作品ばかりのイメージだっただけに、ちょっと笑える、愛嬌のある話もあったのか、と新たな太宰治を発見! なんだ、自虐もほどほどにすれば笑えるじゃない、なんて。



    一番好きな話は「黄村先生言行録」
    先生と太宰のやりとりが微笑ましい。
    モデルが井伏鱒二ということで、井伏鱒二が書いた「太宰治」も読んでみたい。
    こちらは、太宰治が亡くなったあとに、太宰を偲

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    2025年03月05日
  • 恋文の技術 新版

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    ネタバレ

    最初は、何だか読みづらい感じでダラダラと続くのだろうかという中読み進めていくと、色々なところでの繋がりなどが結びつき、恋文の技術とは一体!?となり面白かった。

    恋文の技術を学ぼうと思い、手に取ったが(冗談です笑)森見登美彦さんの小説ゆえのテンポでの進みに一気に読み切ってしまった。

    恋文を書くという事は体裁を整えてかくよりも、そう、気持ちを載せること。それは愉快で楽しく感情的に。

    そう、自分も文通をしたい。

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    2025年03月04日
  • 恋文の技術 新版

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    森見登美彦さんらしく、少し変わった人物たちの物語。
    主人公の恋路がどうなっていくのか、そしてどうなったのか。個人的には、報われて欲しいが、なんか厳しそうな気もする。
    読んでいて、楽しくページをめくることができました。

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    2025年03月01日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    アオヤマくんの正しさがだいすき
    だいすきな人にだいすきだと伝えることの素敵さをハマモトさんが教えてくれた
    ウチダくんの死の研究はいつか恋人が言っていた死は他人のためにあるという理論と通ずるところがあってハッとした

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    2025年02月25日
  • 恋文の技術 新版

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    ネタバレ

    京都の大学院生が能登に飛ばされたのを機に書き始めた書簡形式の小説。

    友人の小松崎君、先輩の大塚さん、家庭教師時代の教え子の間宮君、作家の森見さん…色々登場人物は出てくるもののあくまで手紙という形式なので「◯◯から見た××さん像」で話が進んでいくのが個人的に面白いと感じた。

    あとはシンプルに主人公、守田一郎氏のユーモアある表現力がクスッと笑えて、森見登美彦著作ではダントツに読みやすいと感じた。こういうユーモアのある人が身近にいて欲しいと思ってしまう一冊だった。

    もちろんこの感想から得られる教訓などない。

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    2025年02月23日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    「ぼくは毎日、えらくなるために勉強しているのだ。」
    これぞまさに森見登美彦さんワールド、で最高な本です!

    小学四年生の「ぼく」が、ある日突然、街に現れたペンギンたちの謎を解き明かそうとする物語。
    それはまるで、夏の日差しの下、氷がじわじわと溶けていくように、不思議で、美しく、少し切ない冒険の始まり。

    科学的探究心にあふれる「ぼく」と、ミステリアスで魅力的な「お姉さん」。
    現実とファンタジーがゆるやかに溶け合いながら、世界の秘密が少しずつ明かされていく展開は、まるで夏休みの自由研究のよう。

    そして、読み終えたあとに残るのは、「世界にはまだまだ知らないことがたくさんある」というワクワク感と、

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    2025年02月23日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    森見さんの作品も、収録されているほとんどの作品も、山月記と走れメロス以外読んだことの無い、本読みの端くれともいえる私なのだが、ちゃぁーんとそれでも楽しめる。
    文庫を開くと最初に入ってくる「走れメロス 逃走図」。走れメロスで逃走…?読めばなるほど、そういうことか。
    藪の中、百物語、桜の森の満開の下の3作は、前述の通り原作を読めていないのだ、それでも楽しめるのは森見登美彦の文才なのだろう。もっとも原作を読んだらまた違う楽しみがありそうだ。
    短編で割とサクサク読めるので森見さんの作品を読み始めるならこの本でもいいのかもね。特に原作たちを知っている人ならば、「あー森見さんてこういう面白い文体で書く人な

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    2025年02月16日
  • 有頂天家族

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった!愉快痛快毛玉いっぱい!
    読んでいてとても楽しく、ちょっとしんみりもしちゃったり、京都の狸界隈を堪能しました!!森見登美彦の登場人物には、心に粋があるから読んでいて楽しい。

    人間の事を怖がりながらも、人間社会に溶け込んで人間を化かしていると考えると、狸というのは阿呆ではないように思う。

    自分は狸ではないけど、阿呆の血がしからしむるところがあるのかな。いや、自分にはなさそう。そこまで阿呆に振り切れるほどの才能はない。開花する時を信じて、人間として生きようか。

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    2025年02月12日
  • 恋文の技術 新版

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    ネタバレ

    書簡体小説なるものをたぶん初めて読んだ。学校の教科書に出てきてなければ確実であると思ったが、夏目漱石のこころがそうらしい。こころは全部読んだけど、そうだっけ?

    森見登美彦節全開の作品である。第一章の「外堀を埋める友へ。」というタイトルだけでもうやられたと思った。
    そして、期待通りの拗らせ大学生主人公の守田。恋文で世の中のいかなる女性を籠絡させる技術を身につけることを目指すってなんやねん。最初から面白すぎる。谷口さんの紹介文も面白くて好きだった。精力ドリンクのところである。手紙の文章が憎たらしくもう愉快極まりないのだが、それぞれへの人物への手紙が重なることでさらに面白くなる。あと森見さんって、

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    2025年02月11日
  • 有頂天家族

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    ハートフルで、悲しくて、世知辛く、最後はその破天荒ぶりに爆笑、そして愛でいっぱい。
    徐々に伏線回収されていくところも、なんだか胸が切なくなる。狸なのに、人情あふれる。

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    2025年02月07日