森見登美彦のレビュー一覧
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ネタバレやはり森見氏の作風は私に合っていると感じます。
デビュー作。エッセイなどでも「どうして一つの作品にまとまったのかわからない」と述べられてましたが、確かに荒削りな要素は多分に感じました。湯島だとか、そもそも居なくても困らない気がするようなキャラクターや描写もありますが、森見氏の大学時代を文章に落とし込んだものだと考えると感慨深いものがあります。
終盤の水尾さんについて記す段落、お別れの後の段落があまりにも好きで、涙してしまいました。
「しばらくうんうん頑張ってみたが、せめて今日ぐらいは自分に酔わせてくれと思って私は泣いた。」この一文に、私が森見文学が好きな理由が詰まっていると言えます。偏 -
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ネタバレ小学四年生ながら老成したアオヤマ君の研究熱心な態度に感心して「私も頑張ろう」と思ったり、優秀なハマモトさんやアオヤマ君に引け目を感じながらも、自分の心や考えたことを粗末に扱わないウチダ君に「この態度は見習いたいな」と思ったり。
本筋と全然関係ないところで、なぜか励まされました。
登場人物はいずれも魅力的なのですが、アオヤマ君のことをじっと見守るお父さんが、これまたいい。口数は少ないけど、愛情の深さが端々に表れています。
そういうキャラクターを描ける森見氏自身が愛情深い人なのでしょうね。
そんなことを思いながら読んだこの作品、奇抜な発想のSFながら文章がとても味わい深くて、一文一文噛みしめな -
Posted by ブクログ
かなり前に本を読んで、アニメも見た。それから随分時間が経った。つい最近、偶然にこの四畳半神話大系が話題になった日があり、それからなんだかまた読みたくなったので、会社帰りに本屋に寄って買った。
久しぶりに読んだけれど、印象は昔とそう変わらなかった。
主人公はなんかこう捻くれ気味で拗らせ気味で結構な厄介な具合……だけれど、その語り口は滔々としてリズムが不思議と良く、思わず声に出して読みたくなるものがあった。
自分も“薔薇色のキャンパスライフ”とは言えない(可もなく不可もない)大学生活だった。けれど、読んでいると、大学生だったあの頃がどうしようもなく懐かしくなって胸が少しだけキュッとなるような…… -
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ネタバレ森見節の見える、すばらしい小説でした。
面白すぎて二日ほどで一気読みしました。魅力的な人物がとにかく多く、明石さんに至っては、何故か『あ』『ほ』のくだりだけで既に可愛く見えだしていました。恐るべし乙女。また、羽貫さんも樋口師匠もどことなく惹かれるところがあって、とにかく愛すべき阿呆とその周囲の、理想的ではないながらも不思議と充実したように感じる青春を描いた小説でした。
欲を言えば、明石さんと私の進展をもっと掘り下げて欲しかったとは思いました。しかし、作中にある、成就した恋ほど語る価値はないというのは、非常に的を射た言葉であります。
読み終えてすぐに、「四畳半タイムマシンブルース」に手を -
Posted by ブクログ
前情報がまったくないまま読み始めたけれど、最初は独特の語り口に少し戸惑った。
でも、すぐに慣れて、そのまま世界観に没入できた。
若さや滑稽さがユーモラスに描かれていて面白いし、何かくだらないことに巻き込まれていく過程さえ、実はかけがえのない瞬間なのかもしれないと思わされた。
人には変えられる部分と変えられない部分がある。
そんな中で、それでもどんな選択をしていくのか、ということも考えさせられた。
SF的な展開、人の心理描写、伏線回収の気持ちよさがうまく噛み合っていて、面白さと考えさせられる深さの両方がある作品だった。
この著者の他の作品も読んでみたくなった -
Posted by ブクログ
四畳半神話大系を読み返すたび、(過去に自分も大学生でありそれなりに楽しんだり苦しんだりしているにも関わらず)とても大学生活に憧れてしまうというか戻りたくなるというか……ノスタルジーのような気持ちでいっぱいになってしまう。
のだけれど、今回、四畳半タイムマシンブルースも勿論そうだった!しかも夏。過去に過ごしたあの夏が恋しく、これからやってくる夏がなんだか待ち遠しくもなってしまった。
ちょっと京都に旅行することになり、行き帰りの電車で読むものが欲しくなった。京都と言えば森見さんの作品かなと思い本屋へ。そうして「四畳半タイムマシンブルース」を発見。好きな映画である「サマータイムマシン・ブルース」の