森見登美彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとても良かった!
何より文体が好きだし、主人公の一人称視点の自著伝的、日記的な書き方かつ短文でスピーディな語り方が私の性に合ってた。
内容もとても良く、現実にファンタジー要素を組み込んでいるのにもかかわらず、リアルである感じは捨て難く、ファンタジーとしてではなく現実として受け入れられた。
今回が森見登美彦さんの作品のが初めてで、他の作品も読みたいと思えた。
私も無駄に人生を過ごさないように惰性で堕落してしまわないようにしたい。現実にはタイムマシンはないのだから。未来を自由に過ごせるように行動しようと思う。日々勉強。
実家にあった本を借りパクしてよんだ。皮膚科の待ち時間と寝る前の今。一日で。( -
Posted by ブクログ
初の森見さん。有名な作品ですが、未読だったので思いきって手に取りました。
森見さんについては、読んだことないくせに独特で癖が強い文体と言い回しという印象が強く、読む機会をずっと逃していました。
ついていけないんじゃないかと私の中で敷居が高かったので本を開くまでドキドキ…。
読んでて声出して笑いました。何!この面白さ!文体にもすぐ慣れるどころか癖になってしまい、森見さんの紡ぐ世界観の虜に。
ちょっと風変わりで個性的な登場人物達が愛しい。みんな大好きです。
おともだちパンチ、像の尻、パンツ総番長…これらのワードが頭から離れない。
もっと早く森見さんデビューしておけば良かったです。読書の秋にぴったり -
Posted by ブクログ
動物好きの大学の先生が面白いと言っていたので、気になっていたものの、こんなに傑作とは!
狸の可愛さ爆発の毛玉物語。
狸を毛玉扱いにするあたり、かなりツボにはまった。なんども読み返したくなるかわいい描写がある。
やけにお尻を大切にするとか(尻が冷えることに非常に敏感)、クリスマスはケーキを手配し、ケンタッキーを準備するとか。ちょっと怖気づくと尻尾を出して化けの皮がはがれてしまう末の弟、矢四朗のかわいいこと!
ただそれだけでなく、いろんなエピソードにまみれながら、偉大な父がなぜ狸鍋になってしまったのか、を中核として後半から一気に物語が展開していく。
かつての栄光の時代の見る影もなくなってしまった天