森見登美彦のレビュー一覧

  • 恋文の技術 新版

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    森見登美彦氏の友人、守田一郎氏が、京都大学からクラゲの研究のために半年間能登鹿島臨海研究所に出向することとなり、寂しさから友人たちと文通した書簡集。恋バナをしたり、下ネタに走ったり、実験ノートやデータの入ったパソコンを誘拐したりして、卒論制作ギリギリのチキンレースをしたり、バカバカしくも学生さんらしい生活がうかがわれて一緒に何かをやっている気分にさせられる爽やかで微笑ましい作品。

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    2025年10月25日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    独特な文体?語り口?に はじめは戸惑ったものの気付けば その古風で詩的な文章と心地よいリズムにハマってしまっていた。重苦しい展開が一切なくファンタジーでオモチロイ世界観に最後まで気持ちよくスルスルと読むことが出来た。モリミーワールド恐るべし

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    2025年10月24日
  • 四畳半神話大系

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    平行世界なのに主人公の境遇はあまり変わらない安定感
    繰り返すこで奇っ怪な出来事の因果関係が見えて深みが増す
    最終話は期待以上の展開

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    2025年10月23日
  • きつねのはなし

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    ネタバレ

    「水神」に最も惹かれる。高祖父から続く疏水脇の家の秘密。再読時にこの屋敷の年代記と間取りを書き留めながら読んでみた。この作業も面白かった。建物の間取り(構造)が物語に重要な役割を果たしている作品が、筒井康隆にもあったような記憶があるが、タイトルを失念してしまった。

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    2025年10月23日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    森見登美彦の軽妙な文が、目まぐるしく変わる夜の物語にマッチしていて面白かった。
    こんな夜を過ごしたいと空想にふけてしまう作品。

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    2025年10月21日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    ネタバレ

    とても良かった!
    何より文体が好きだし、主人公の一人称視点の自著伝的、日記的な書き方かつ短文でスピーディな語り方が私の性に合ってた。
    内容もとても良く、現実にファンタジー要素を組み込んでいるのにもかかわらず、リアルである感じは捨て難く、ファンタジーとしてではなく現実として受け入れられた。
    今回が森見登美彦さんの作品のが初めてで、他の作品も読みたいと思えた。
    私も無駄に人生を過ごさないように惰性で堕落してしまわないようにしたい。現実にはタイムマシンはないのだから。未来を自由に過ごせるように行動しようと思う。日々勉強。

    実家にあった本を借りパクしてよんだ。皮膚科の待ち時間と寝る前の今。一日で。(

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    2025年10月20日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    初の森見さん。有名な作品ですが、未読だったので思いきって手に取りました。
    森見さんについては、読んだことないくせに独特で癖が強い文体と言い回しという印象が強く、読む機会をずっと逃していました。
    ついていけないんじゃないかと私の中で敷居が高かったので本を開くまでドキドキ…。
    読んでて声出して笑いました。何!この面白さ!文体にもすぐ慣れるどころか癖になってしまい、森見さんの紡ぐ世界観の虜に。
    ちょっと風変わりで個性的な登場人物達が愛しい。みんな大好きです。
    おともだちパンチ、像の尻、パンツ総番長…これらのワードが頭から離れない。
    もっと早く森見さんデビューしておけば良かったです。読書の秋にぴったり

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    2025年10月17日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    大好き。本当にめちゃくちゃ良〜〜〜〜〜!
    大学生が眩しい。神話体系の濃いキャラたちに再び会えたのも、引かれた伏線も、会話のテンポも、最後の一行も全部良いな。眩しい。確かに腐れ大学生だし、本人は有意義な夏を過ごしたことがない。とは言ってるけど、めちゃくちゃ有意義で眩しい大学生の夏を過ごしてるよなあとおもう。ずっと面白いし電車で読んでて笑いがこらえきれんかった。大好き。

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    2025年10月10日
  • きつねのはなし

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    森見登美彦作品の中では「夜行」と同じジャンルになると思うが、よりじとっとした雰囲気がある。

    短編をまとめた様な話だが、それぞれの話の繋がりを匂わせる場面も多くて面白い。こういうのに弱い。

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    2025年10月10日
  • 有頂天家族

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    「面白きことは良きことなり!」と、阿呆であることを誇りを持って京都の街を動き回る狸たちの、ハートフルな大騒動。主役を狸とすることで、一家の父の死という出来事をこのように展開させることができるとは、素直な驚きがあった。また、次兄と母がお互いを気遣い合う姿には本当に心打つものがあった。
    弁天と海星の掘り下げがもっと欲しいが、2巻目に期待かな?

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    2025年10月09日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    原作小説もアニメも良いがオーディオブックでもキャラクター達が生き生きとしてとても相性が良いと思った

    ごった煮の闇鍋の様になったアニメ版良いけど原作の展開の方がファンタジー感とリアル感のバランスが良くてこちらも好き

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    2025年10月09日
  • 恋文の技術 新版

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    やっぱり森見登美彦は最高だ!

    読書に教訓など求めるなと云わんばかりの気取らなさ! 基、事実云ってる!

    知的でどこか品のあるダサさ!

    妙にリアルな灰色の青春譚!

    なのに真夏のサイダーのような読後感!

    好きィー!

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    2025年10月09日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    最高の一冊。少し斜め上を行く幻想的な情景と登場人物や団体のコミカルさ。豊かで独特な表現力が圧巻であり、猛烈に感情移入しやすい主人公と、読んでいると恋してしまいそうな麗らかな乙女のやり取りにニヤニヤしながら先を読み進める。すれ違いの連続と主人公の妄想劇に、思わず声を上げて笑ってしまい、家族からそんなに面白いのかと尋ねられた。
    私的な珠玉の一冊。

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    2025年10月08日
  • 熱帯

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    不思議な夢を見た後のように、この本を介して見た景色や感覚がぼんやりとずっと記憶に残っていて、読んだのは何年も前なのに、時たま思い出す。〈熱帯〉で過ごした日々と、私の実生活における過去の日々は、同様に記憶の中でしか存在しない確かな人生の一部となっていき、作者の空想でしか無いはずのその記憶は、時が経つほど朧げな現実味を増してゆく。

    読んでいる時はとにかく没入して、訳もわからず〈熱帯〉の中を彷徨った。実地踏査の様な読書体験だった。

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    2025年10月02日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    恋愛小説と思っていたら奇妙奇天烈摩訶不思議なファンタジー小説だった。森見さんの中ではと言うより今まで読んだ全ての小説の中で一番面白かった。先輩と黒髪の乙女と語り部が入れ替わるので飽きずに読めた。とってもオモチロいオモチャ箱。特に「偏屈王」は最高でした。夢中で読んだ。おともだちパンチは覚えたい。なむなむ。

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    2025年09月27日
  • 四畳半神話大系

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    アニメから入った
    京都に住んでいるからこそ情景も浮かんできて楽しい
    キャラの面白さと古風な語り口がハマる

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    2025年09月27日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    2人の男女が主人公となり、それぞれの冒険が重なっている物語
    表現がこれまで読んでいた本とは違う
    会話以外でも喋り口調を使っていることに戸惑うものの最後まで楽しく読めた。
    子どもから大人に変わり自分を客観視してしまう年代の様子を主人公の男に映し出していた。主人公の女性の気持ちはまったくわからないが、登場人物として愉快なキャラクターだった。
    男性主人公の夢やイメージと現実の境界を曖昧にし、ビビりで行動できない自分と評価しながらも、2回の大役を果たすエピソードは自分に刺さった。

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    2025年09月27日
  • 竹取物語

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    久しぶりに「竹取物語」を読んで見ました。
    現代語訳されていて、子どもの頃に感じたもの
    と違って、新たな発見があり楽しい。
    物語として、結構 奥が深かったのに気付きました。

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    2025年09月23日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    森見登美彦デビュー作。

    あとがきで本上まなみさんが「へもい」という表現をしてくれていて、まさしく森見登美彦作品の主人公で登場する大学生は総じて「へもい」なと思いました!

    愛だの恋だのを頑として認めず、戦わなくてもいいのでは?という相手と死闘を繰り広げる愛すべき主人公。

    読み終わるとなんだかほっこり、そして何故か少し切ない気持ちにもなりました。

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    2025年09月17日
  • 有頂天家族

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    動物好きの大学の先生が面白いと言っていたので、気になっていたものの、こんなに傑作とは!
    狸の可愛さ爆発の毛玉物語。
    狸を毛玉扱いにするあたり、かなりツボにはまった。なんども読み返したくなるかわいい描写がある。
    やけにお尻を大切にするとか(尻が冷えることに非常に敏感)、クリスマスはケーキを手配し、ケンタッキーを準備するとか。ちょっと怖気づくと尻尾を出して化けの皮がはがれてしまう末の弟、矢四朗のかわいいこと!
    ただそれだけでなく、いろんなエピソードにまみれながら、偉大な父がなぜ狸鍋になってしまったのか、を中核として後半から一気に物語が展開していく。
    かつての栄光の時代の見る影もなくなってしまった天

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    2025年09月13日