森見登美彦のレビュー一覧

  • 四畳半神話大系

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    ネタバレ

     森見節の見える、すばらしい小説でした。
     面白すぎて二日ほどで一気読みしました。魅力的な人物がとにかく多く、明石さんに至っては、何故か『あ』『ほ』のくだりだけで既に可愛く見えだしていました。恐るべし乙女。また、羽貫さんも樋口師匠もどことなく惹かれるところがあって、とにかく愛すべき阿呆とその周囲の、理想的ではないながらも不思議と充実したように感じる青春を描いた小説でした。
     欲を言えば、明石さんと私の進展をもっと掘り下げて欲しかったとは思いました。しかし、作中にある、成就した恋ほど語る価値はないというのは、非常に的を射た言葉であります。
     読み終えてすぐに、「四畳半タイムマシンブルース」に手を

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    2026年04月22日
  • 美女と竹林

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    最高にくだらないが、いつ読んでも「こういう文章を書けるような、むだな余白と余裕のある大人になりたい」と思わせてくれる怪作、いや、快作。

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    2026年04月21日
  • シャーロック・ホームズの凱旋

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    シャーロック・ホームズってことはいつものような京都が舞台じゃないのかなと読み始めたら、ものの見事に京都に置き換わってて「おお~」と読み進めると実はやっぱりロンドンで、だけど・・・って、最初はシャーロック・ホームズだからこそ単純に推理小説なのかなと思ったけど、SFなのかなと思ったり・・・てか、シャーロック・ホームズに親しんだ人には面白い小説なんだろうな、私はジュブナイルされた『まだらの紐』しか読んだことがないのでなんとも・・・

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    2026年04月19日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    2017年にアニメ映画化されたものを観て、小説って全く一緒だったっけかと思い、再読。 何度読んでも面白い。ファンタジーすぎないファンタジーと中村さんの表紙イラストからくる「レトロポップ」な感じがたまらない!!キャラも一人一人コッテリ濃厚で個性の塊、てか皆んな変人(笑)いたら絶対楽しい人達。 主人公の「恋」って言う気持ちをひたすら回りくどく、難しく論理的に分析したような文章がおかしくて笑ってしまう(笑) アニメ映画だと全部一夜の出来事みたいになってるし、偏屈王話も結構違うから、原作の方がやっぱり好きだわ。

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    2026年04月18日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    小学4年生のアオヤマくんは、歯科医院で働くお姉さんのことが大好き。そして、お姉さんはペンギンを生み出すことができる。
    同級生のウチダくんと、オシに弱いチェスが強く、グイグイいくハマモトさん、いじめっ子のスズキくん。
    ペンギンが生まれる街の謎を解き明かそうとする。

    小学生の恋と好きの間の不思議な感情。まぁ、初恋は敗れるものね。大人になったときのハマモトさんとの関係も気になるし、巡り合う未来のお姉さんとの出会いも期待したいです。

    物語やお姉さんのノリは、天気の子を思い出します。

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    2026年04月15日
  • 恋文の技術 新版

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    森見登美彦っぽいポップですらすら読める文章で満足感が高かった。
    文通続けられるような人が人が周りにいる良い環境の中で主人公が御託を並べて素直になれないところとからしさが出ていて素晴らしい。

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    2026年04月15日
  • 四畳半神話大系

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    前情報がまったくないまま読み始めたけれど、最初は独特の語り口に少し戸惑った。
    でも、すぐに慣れて、そのまま世界観に没入できた。
    若さや滑稽さがユーモラスに描かれていて面白いし、何かくだらないことに巻き込まれていく過程さえ、実はかけがえのない瞬間なのかもしれないと思わされた。
    人には変えられる部分と変えられない部分がある。
    そんな中で、それでもどんな選択をしていくのか、ということも考えさせられた。
    SF的な展開、人の心理描写、伏線回収の気持ちよさがうまく噛み合っていて、面白さと考えさせられる深さの両方がある作品だった。
    この著者の他の作品も読んでみたくなった

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    2026年04月12日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    四畳半神話大系を読み返すたび、(過去に自分も大学生でありそれなりに楽しんだり苦しんだりしているにも関わらず)とても大学生活に憧れてしまうというか戻りたくなるというか……ノスタルジーのような気持ちでいっぱいになってしまう。
    のだけれど、今回、四畳半タイムマシンブルースも勿論そうだった!しかも夏。過去に過ごしたあの夏が恋しく、これからやってくる夏がなんだか待ち遠しくもなってしまった。

    ちょっと京都に旅行することになり、行き帰りの電車で読むものが欲しくなった。京都と言えば森見さんの作品かなと思い本屋へ。そうして「四畳半タイムマシンブルース」を発見。好きな映画である「サマータイムマシン・ブルース」の

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    2026年04月11日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    毛玉ファンタジー2
    またしても超面白かった!!

    読み終わった後の楽しみは、アニメをじっくり観て下鴨神社界隈に思いを馳ることであります。あ〜今年も京都に行きたい…

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    2026年04月05日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    読んでいるうちに段々辻褄が合っていく、パズルが完成していくような気持ちよさ。何よりも、「四畳半神話大系」と続けて2冊読むうちに、すっかり森見登美彦氏の語り口の虜になってしまった。明石さんが好きなので、明石さんがたくさん出てきて嬉しかった。

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    2026年04月05日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    ネタバレ

    小学4年の少年の語りがなかなか機知に富んでいておもしろかった。スズキ君達も物語にいい味出してるなと感じた。個人的にはお姉さんのおっぱいがなんらかの伏線かと思っていました。

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    2026年04月03日
  • 四畳半神話大系

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    面白かった。
    明石さんが好きなので、第一話と第二話がお気に入り。
    最初はなんとも思っていなかった小津に対しても、読み進めるうちに親しみというか、なんとも言えない好意が湧いてきた。
    第三話を読む頃になってやっと、各話にある仕掛けに気づいて昂った。
    こういう構成のお話は初めて読んだが、読後の満足感は一入である。

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    2026年04月03日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    すんごい発想!
    笑える部分が多くてサクサクと読み進められ、設定から惹き込まれて面白かった!良くできてると思う。

    「四畳半神話体系」を先に読むことで文体にも慣れて、なにより人物たちの関係性もハッキリしてて、すぐに物語の中に入り込めた。

     暑い猛暑の夏、突如目の前に現れたタイムマシンを使って、クーラーのリモコンを取り戻すために今日から昨日へと過去に戻る。
     タイムマシンの使い道がクーラーのリモコンだけでなく、いろいろと混在しててハチャメチャなのに、過去を変えてはいけないという大きな縛りの中で、天才的に過去と現在が噛み合ってるのが面白すぎる!
     森見節は効きつつも、2作目ということで四畳半メンバ

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    2026年04月02日
  • 美女と竹林

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    完全なる時間の無駄!!!人生において、美女と竹林を読む以上にやるべきことは無数にある!!!本当になんなんだこの話
    しかし、脳をやたら興奮させる最近のエンタメに疲れたときに読む分にはちょうどいい清涼剤とも言える、気がしなくもない
    内容は無だけど読後感が妙に爽快なのが、森見登美彦の手際なのか?そうでもないのか?
    結構笑えたし、一周回っていい小説だった

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    2026年04月01日
  • 熱帯

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    謎のある本であった。
    550ページを超える長編であったが、森見さんの癖になる節回しに絡め取られて気づいたら読み終えていた。

    物語は、執筆に手をこまねき「千一夜物語」を読み耽る森見氏が、佐山尚一著「熱帯」という小説をふと思い出すところから始まる。森見氏が謎のある本を持ち寄る読書会「沈黙読書会」で出会うのは、「熱帯」を手にする女性、白石さん。彼女が語るのは、同じく「熱帯」の謎を追う学団のこと。そして物語は、学団の一員、池内氏の京都での冒険譚を経て、「熱帯」の誕生へと続いていく。

    登場人物の語りに語りを重ねて紡がれていく不思議な小説。

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    2026年03月29日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    ネタバレ

    小学4年生の主人公が、街に突如現れたペンギンとお姉さんの謎を解き明かしていく物語。

    ペンギンは何処から現れたのか。
    お姉さんは何故ペンギンを作ることが出来るのか。
    空中に浮かぶ"海"は一体何なのか。

    主人公達は上記を含む沢山の謎を解くために、観察と研究を重ねる。

    読んでいると小学生の頃を思い出すような、とてもワクワクする小説だと思った。

    少年と(少年が通う歯医者で働いている)お姉さんの関係が読んでいて心地良い。年の差はあるけど対等な感じ。

    少年は真面目で探究心があって、起こった出来事や考えをせっせとノートにまとめる研究熱心な男の子。年の割に落ち着いていて、いじめら

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    2026年03月23日
  • きつねのはなし

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    17年ぶりの再読。4つの異なるお話で構成されていますが、謎めいた骨董屋や不気味なケモノなど、ゆるやかにつながりが垣間見えます。読み進めるほどになかなか目覚められない悪い夢のよう。話があちらこちらとゆらゆら行き交ってお腹の奥のほうがザワザワしてくる怖さ。しかし端正な文体で紡がれる京都の情景が妙に生々しくて美しく、これもまた名作なのだと思います。

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    2026年03月22日
  • 恋文の技術 新版

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    ネタバレ

    主人公・守田一郎が京都から能登の研究所に飛ばされ、そこから色んな人に手紙を送る話。
    送る人によって内容も様々で、男友達の恋愛相談に乗り猥雑な話をしたり、強い女性の先輩(魔王?)と一連の攻防を繰り広げたり、著者本人とダメ出しや恋文の相談をしたりと手紙を読むのが面白い。

    これだけ色んな人に文通をしても、肝心の自分の想い人への恋文は失敗続き…
    その気持ち、よく分かります。

    男友達には、偉そうに高説を述べるが自分のこととなると勇気が出ず、言葉や知識を弄するも上手くいかない。恋って、片思いって難しいなと思った。

    最後には、想い人への恋文を認めることができたようで、その後のふたりにサチアレ

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    2026年03月22日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    森見さんの世界観もありつつ、登場人物たちの応援したくなる描写も多く、一気に読み進めた。個人的には次男のカエルが好きだった

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    2026年03月17日
  • 恋文の技術 新版

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    大学生の守田一郎が友人、先輩、教え子、妹、想い人にあてた書簡集。相手によって口調は違えど、揺るぎない守田の偏屈ぶり、憎めない愛らしさがアイデンティティとして感じられて面白かった。

    他人が他人にあてる手紙を読むことは滅多にないので何か後ろめたいこそばゆい気持ちも感じつつ、手紙の独特の行間や書き手の思考の過程が明らかにされている独特なコミュニケーションスタイルなと改めて感じた。

    個人的には、第九話の伊吹さん宛ての失敗書簡集は守田の愛らしさが爆発していて最高だった。あとがきを読み、図らずも守田一郎と森見登美彦の人物像が重なり合ってしまった。

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    2026年03月14日