森見登美彦のレビュー一覧

  • 熱帯

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    『アラビアン・ナイト』や『ロビンソン・クルーソー』、『海底二万里』を読んできた私にとっては類似点を見つけるのがすごく楽しかった。ファンタジー要素強めだったのと、キャラクターを一致させるのが大変だった。あと、池内さんはどうなったのか分からなかった。けど、これも千年一夜のように、誰かの語りをが誰かの語りとなって、、って繋がって行く、ということなのかと思った。

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    2025年03月19日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    普段、あまり小説を読まない自分が387Pを一気に読破してしまった……。(個人的快挙)

    主人公の小学四年生・アオヤマくんには学ぶところしかなかった……。

    映画をもう一度観たくなった。

    ※過去のSNS投稿を修正のうえ、転載

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    2025年03月19日
  • 聖なる怠け者の冒険

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    差別的発言かもしれないが本をよく読む人は主人公に共感できるところが多いのでは...?ヒーローなんてならなくともゆったり自分の幸せのペースで生きていきたい的な。

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    2025年03月13日
  • 有頂天家族

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    大抵のことは「まあ狸がやってることだし」ですいすい読み進んでいけた。
    理不尽が起こると「天狗だしな」でやり過ごせる。
    独特の世界観とノリでなんとなく読んでいるうちに最後のページに辿り着いていた。
    どこまでもひっそりと影を落とす父の死の裏にそんな真相があったとは、と思いつつも何が明らかになっても立派なとこしかないのもまたすごい(弁天が怖いのもご愛嬌)。
    兄弟っていうのもいいものだなとしみじみ思える物語だった。

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    2025年03月03日
  • 恋文の技術 新版

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    本作者の小説は初めて読んだが、所々のワードセンスが良く、面白かったです。
    好きな人にLINEのメッセージで送るだけでもかなり悩むのだから、恋文となると奇怪なものが出来上がってしまうことは想像に難くないため、文通に馴染みがなくても共感できました。
    また、同じ出来事でも送る相手によって伝え方が変わっていたり、近況以外で手紙に書くエピソードが被っていたり、かなりリアルだと感じました。

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    2025年03月01日
  • 夜行

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    好きなイラストレーターさんがカバーイラストを担当していたので購入しました。
    第四夜までとにかく怖い。
    夜の暗い闇の中ではとてもじゃないけど読めなかったかも。
    第五夜で衝撃の種明かしが。
    つまりどういうこと…!?
    もう一度最初から読み返したくなるお話でした。
    難しい…!

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    2025年03月01日
  • 熱帯

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    ネタバレ

    森見登美彦ワールドすぎて途中何回も置いてかれたし、ちゃんと読めているのかすらも怪しいけど面白かった!
    最終的に誰が主人公なんだかどの世界線の話なのかもよくわからなかったけど爽快で大好き!

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    2025年02月22日
  • 有頂天家族

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    アニメから入りました。
    森見さんの作品は、今では日常的に使われないような難しい漢字が多く調べながら読みました。
    愉快な狸の話かと思えば、その根底には亡き父の姿があり、常に死と隣り合わせ(狸鍋の可能性)がある、しかし重くなりすぎずバランスのよい作品でした。

    好きな場面がたくさんあるのですが、特に淀川教授と矢三郎がおにぎりを食べる所が好きです。
    しかし!夷川の所業は許せんなぁ!

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    2025年02月20日
  • 美女と竹林

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    ネタバレ

    どこまでが本当でどこからが物語なのか。
    森見さんの実際の創作活動と、活き活きとした文章がさも事実かのように感じられる。
    そして相変わらずの森見節と謎理論。
    全くもって理解できないのに納得させられそうになった。

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    2025年02月16日
  • 恋文の技術 新版

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    文庫の表紙がスキップとローファーだったから思わず購入!

    主人公からの手紙だけで相関図がわかるのが技術高いし、相手に寄って文章の書き方が変わっているのも彼の配慮を感じて良かったー!

    昔、赤い風船とのやり取りをやっていたのが実はあの人、というのは夢見すぎ?笑

    能登の各地も懐かしくて、また旅行にいきたくなった!

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    2025年02月10日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    ネタバレ

    ここまで各短編が森見登美彦色になるとは。
    やはり京都×知的で偏屈で冴えない大学生の組み合わせを書かせたら天下一品。
    初めの山月記が1番お気に入り。
    中島敦の山月記自体が好きというのもあるが、主人公の設定が四畳半の樋口師匠と私を混ぜたような個性的なキャラクターで読んでいて満足感が高かった。

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    2025年02月10日
  • 有頂天家族

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    4兄弟のたぬきと天狗と弁天という名の美しい人間がわちゃわちゃと様々な事件に対応していく物語です。一見無茶苦茶な設定ですが、不思議と読んでいるとストーリーがすっと入ってきます。また、4兄弟のたぬきはそれぞれ個性があり、しっかりもので堅物の長男、分け合ってカエルとなり、自由気ままに過ごす次男、面倒くさがりで本作の主人公である三男、臆病者の四男、それぞれの個性がしっかりと出ており自分の推したぬきが見つかると思います。余談ですが、私は堅物の長男が推しになりました。
    森見作品の定番とも言える偽電気ブランや赤玉パンチ等も出てくるので、森見ファンの方にはぜひ読んでもらいたいです。続編も出ているようですので、

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    2025年02月09日
  • 恋文の技術 新版

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    能登の研究所に飛ばされた守田くんから愉快な仲間たちへ綴られた、阿呆でわちゃわちゃ書簡集。

    守田くんの手紙のみが、文通相手によって章分けされているので、同じ出来事でも違う文体や、視点やら、伝え方があって面白い。
    いや、電車で読んでると、ブフッと笑っちゃうよ。危険なり。

    日付や守田くんの手紙の行間から相手からの返信を想像しながら読み進めていく。

    最後の手紙の後、どうなったのか気になるわー。

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    2025年02月02日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    「小さな表現の差にこそ大きなぶれがあることを身をもって学んだ。」
    堀江敏幸さんのこの文が表現の芯を食っていて好きだ。

    『堤中納言物語』の「虫めづる姫君」の続きが無いことが本当に悔しい。
    平安時代でルッキズムに苦言を呈してるこの短編が1番好きだったからこそ、悔しい。

    『竹取物語』は1番読みやすかったから、お勧めです。

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    2025年01月29日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    太宰治には暗い話のイメージがあり敬遠していたが、思いの外しょーもない人間なのかもしれないとわかって面白かった。「佐渡」と「畜犬談」と「服装について」が好き。小さいことを気にして一人でうにょうにょしてて人間すぎる。

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    2025年01月27日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    走れメロスは原作が原作なだけに森見節に合っていて面白かった。パンツ番長などなど。
    ほかのエピソードは逆に原作が原作なだけにハッピーエンドとは言い難いため、少し物悲しかった。同時に昔の文豪の作品はハッピーエンドというのをあまり意識していなかったんだなと思い知らされた。

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    2025年01月24日
  • 夜行

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    情景描写がうまく、映像が浮かんでくるよう。全編を通じて不穏な空気感がよく出ている。伏線回収がされず放り出したような展開は好みが分かれそうだけど、個人的には気にならなかった

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    2025年01月21日
  • 夜行

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    2016年に読んで以来、約9年ぶりに読み返した。森見登美彦氏の本は須く読んでいるが、こちらの作品はきつねのはなしの系譜。

    夜は短し歩けよ乙女、有頂天家族がコミカルな作品だとすると、夜行はホラー寄りと対をなす。個人的にはきつねのはなし同様、好みである。

    2016年当時は西日本にいたので京都は身近な存在だったが、2025年現在は東日本と遠くにいる。話に出た津軽がより身近だ。自分自身もそう言った意味では対を成すのか。

    更に面白いのはこの作品でも夜行と対を成す曙光が話のキーとなる。
    当時読んだ時は話のラストに薄気味悪さを感じていたが、今改めて読むと、ある意味ハッピーエンドだ。長谷川さんもきっと、

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    2025年01月18日
  • 有頂天家族

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    アニメを見たあと原作が気になって購入。
    アニメの雰囲気がそのまま小説になっている!と思うくらい、原作に忠実にアニメが作られていたことを知り、制作された方々の原作愛を改めて感じた。
    毛玉たちのかわいさと、弁天のなんともいえない恐ろしさ…でもそれだけじゃなく寂しさも共存する不思議な人。続編が楽しみ。

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    2025年01月17日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    古典の名作を森見登美彦ナイズした短編集で面白かった。坂口安吾の『桜の森の満開の下』は原作をそもそも読んだことないので読んでみようと思う。他も子どもの頃に読んだものばかりなので再読したくなった。芽野史郎にはちょっと笑ってしまった。

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    2025年01月15日