森見登美彦のレビュー一覧

  • ペンギン・ハイウェイ

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    アニメ映画化された作品で、ちょっとませた研究大好きの小学4年生のアオヤマ君が、不思議な歯科助手のお姉さんの「街の中からの何もないところからペンギンが出てくるのか?」という奇妙な現象の問題を解明しようと奮闘する物語です。

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    2025年12月21日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    『夜は短し歩けよ乙女』の著者による、自身を振り返ってのエッセイ集。京都大学在学中にファンタジーノベル賞を受賞し、前述の小説では、なんとも独自な世界観を示し、唯一無二で天衣無縫な天才肌と勝手に想像していたが、こんなに苦労人だったとは。卒業できなかったから院に行ったり、スランプになったり、振られた人を忘れられなかったり。人は深い。とても味わい深いエッセイ。

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    2022年04月03日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    何より竹取物語を森見先生の訳をやっと読めて嬉しかった

    堤中納言物語はすべらない話のオンパレードみたいな感じだった

    更級日記は初めて読んだけど筆者の夢見る夢子な少女時代から宮仕えして神仏詣りに勤しんで歳をとっていく生涯がいきいきしてて面白かった

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    2022年03月17日
  • 美女と竹林

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    妄想多めのエッセイ(?)
    登場人物がとても面白くて愛せます。
    他の本で似たエピソードあったなぁっていくつか思ったので、実体験から色んな話が生まれて派生してるんだなぁと思いました。

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    2022年03月05日
  • 四畳半王国見聞録

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    「四畳半王国建国史」
    『四畳半王国見聞録』は短編集ではあるのだが、各短編は舞台を同じくしており、「阿呆神」という神様が共通して登場する。
    この構成は『宵山万華鏡』と同じだ。
    「四畳半王国建国史」は全体としてみるとプロローグにあたる。

    「蝸牛の角」
    『四畳半神話体系』の「私」や樋口師匠が登場する。
    『熱帯』の物語の入れ子構造に近い構成。

    「真夏のブリーフ」
    柊と楓さんの寝言は、作中の雰囲気からすると面白く聞こえるかもしれない。
    しかし、『夜行』などの作品に通ずる、はっきりと正体のわからないホラーっぽさを少しだけ感じた。

    「大日本凡人會」
    他作品でもよく描かれる阿保な大学生の話というジャンル

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    2022年01月25日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    森見先生、愛妻家だな。
    読んでいてしあわせな気持ちになる。
    クスッと笑える。言葉遊びのような言い回し。

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    2022年01月23日
  • 四畳半王国見聞録

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    ネタバレ

    読んでいてニヤニヤが止まらない。それにしてもまぁ、よくここまで妄想力、もとい想像力を働かせることができるなぁと感嘆した。
    「蝸牛の角」なんか、釈迦の掌みたいな設定が好きである。そして作中に登場する女の子の頭の中に、一連の動きが再現されるというところもツボだった。全ては釈迦の掌ではなく、女の子の頭の中で起きているのか。
    登場人物達は日々、有能なポテンシャルと知力を無駄使いしているようには決して思えない。作中の言葉を借りれば、登場人物達は「なんでもない1日でも、常に何事かを学び立派な大人になっていく」のだろう。

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    2022年01月03日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    作者は内田百閒が好きらしいが、なんとなくわかる気がする。「寝るときのおともに、少しずつ読んで欲しい」とあるけれど、いっぺんに読んでしまった。

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    2021年12月29日
  • 夜は短し歩けよ乙女

    購入済み

    誰もが通る青春に想いを馳せる

    森見登美彦さんの独特の文体を楽しめる作品。
    自分の大学生活を思い返して、あの頃の焦がれるようなもどかしい記憶の断片がちくり、と。
    ファンタジー要素も満載ながら、甘酸っぱい青春に想いを馳せずにはいられない。
    この物語の登場人物全員に会いたくなった。

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    2021年10月25日
  • 四畳半王国見聞録

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    凡人ではない凡人と四畳半に世界を創った阿呆神様の物語。
    『前の作品でこの人を見たな』ってなるけど相関図が分からない。

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    2022年03月08日
  • 四畳半王国見聞録

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    森見さんの精神世界前回のような作品。
    京都の阿呆どもが何かしたり、しなかったり、のたうち回ったりするもの。

    当時、別の難しかったり、胸糞悪くなるようなものを読んでいた時期で、この本に大変助けて貰った覚えがある。
    ためになるようなことは何一つとしてなかったが、気楽に読め、何も気負わずに楽しめることへの信頼があった。

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    2021年08月02日
  • 美女と竹林

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    森見登美彦節全開。無益な文章にくすくす笑い続ける。この人の妄想力と言葉選びが好き。
    森見登美彦(MBC最高経営責任者)今、すべてを語るがお気に入り。

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    2021年07月31日
  • 美女と竹林

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    竹林に挑む登美彦氏による、胡乱なエッセイ風小説。
    フォントが大きくて読みやすいが、内容について期待してはいけない。
    それこそ、竹の節の中身の如しだからだ。

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    2021年04月17日
  • 夜行

    購入済み

    雰囲気は出ているが

    現代を舞台にしたファンタジー小説。
    特にこれと言ったオチも無く、何がなんだかわからない作品。
    何かテーマがあるのかも知れないか、私には分からなかった。
    ただ、ミステリアスでホラーな雰囲気はよく出ている。

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    2021年02月10日
  • 太陽の塔(1)

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    装丁が素敵。好きな人に振り向いてもらえないもどかしさを感じたことのある人は心が締め付けられ、もどかしさを乗り越えた人は懐かしさとあの頃の自分の頑張りを讃えたくなるようなそんな漫画。

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    2020年08月14日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    【気になった言葉】
    「小説を読むということは別世界への「旅」である。」 (P 198)
    「俺は恥ずべきことは何もしていない」 (P 221)

    【感想】 森見登美彦先生の背景がふんだんに盛り込まれており、今まで読んできた数々の森見登美彦先生の小説の別の見方を教えてくれる。何よりもうらやましいのが先生が処女作(本内では童貞作)『太陽の塔』のモデルとなった友人の姿である。「君の恥ずべき行状が暴露されてしまうがいいのか?」という問いかけに「かまわん」「俺は恥ずべきことは何もしていない」という一言が印象的だ。
    こんな素晴らしい友人に出会ってみたい。

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    2020年08月08日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    森見登美彦氏の日常と非日常がここに。

    様々なところに掲載されたエッセイを集めたもので、色々な著者の面が描かれている。スランプだったんだ、とか。書くことに対する姿勢とか。

    「まえがき」にもあるが、確かにこれは眠る前に読むべき本かもしれない。どこからでも読み始められ、どこでも終われる。そして暗い気持ちにはならない。ぽかぽかした気持ちで本を閉じられるのだ。

    著者はどうも「京都」を書く作家というポジションを与えられがちだ。でも、この本を読んで、どちらかというと「奈良」かな、と思った。あくまで、私のイメージの「奈良」だけど。本にもあったが、「奈良的静寂」「古事記時間」ということばがしっくりくる、緩

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    2020年08月02日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    なんとなしに読むのが最適。

    エッセイではあるけれどすべての文章に物語を感じるところがらしい。

    しかし、体調を崩していたとは存じ上げず、どうか元気に妄想的物語をじゃんじゃん生んでほしいと静かに願う・・

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    2020年07月08日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    中学校の国語の時間。「走れメロス」の音読テープに耳をふさいだ森見少年は、その後、くっついたり離れたりを繰り返しながらも、太宰の世界に惹かれていった―。「生誕百年」に贈る、最高にステキで面白い、太宰治の「傑作」選。

    太宰作品は思春期のころすべて読破したつもりでいたけれど、今回森見登美彦が選んだ作品の中にはいくつか読んだ記憶にないもの、ユーモアあふれるものがあった。森見の手による編集後記と合わせてこの文庫本を読んだ甲斐があった。自虐と含羞…私が思う太宰と森見に共通するところ。
    (Ⅽ)

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    2019年07月28日
  • 夜は短し歩けよ乙女(角川つばさ文庫)

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    大学生か高校生くらいの頃に凄く話題になっていた本で、当時数ページ読んで文体が好きじゃないなぁと思って読むのを諦めてしまっていた。
    おすすめの恋愛小説にウェブで上がっていたので改めて読んでみた。
    癖のある文体だけれど、作者のこだわりでここまで徹底的にされているのであればむしろ美しく思った。
    主人公の先輩は失敗したくないからなかなか一歩が出ないというあたりが、ゆとり世代のようで共感する人は多いだろうなと思った。
    ストーリーはライトノベルのように分かりやすいが、ライトノベルよりもボキャブラリーが段違いに多い。
    どこかちぐはぐな感じがして、それがまた面白い。

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    2019年07月13日