森見登美彦のレビュー一覧
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東山にある男子たちが住まう一部屋四畳半の「法然院ハイツ」では、夏でも汗だくでキムチ鍋をつつく貧乏男子学生が住んでいた。ある人物は向かいのマンションに住む三浦さんと浅からぬ仲となり、女性と縁のないものは山を縦走し、実体を生み出す空想数学の式に熱中する。そんな魑魅魍魎の集まった四畳半の部屋とその周辺で生まれる短編集。
前作なのか全前作なのか、名作『四畳半神話大系』の続編だろうと読みかけたが、のっけから過去の文学のパロディらしきひとり語り、2本目でひとり語りのひねりが来るのかと思いきや全く別のスタイルで、登場人物の名前が出てこない。次には奥歯のギザギザが連なる山になりその山での出来事という、音楽ビ -
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ネタバレ森見登美彦特有の奇天烈な大学生たちで「走れメロス」や「山月記」などの名作をリメイクした作品。
「四畳半神話体系」のような構成を期待していた分、そこまで面白さは感じなかった。
「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」ではそれぞれ個性的な大学生が登場し「百物語」で一同が一つの屋敷に集まった。
鹿島さんについては実際誰なのか言及されていなかったが、森見くんが見た鹿島はもしかしたら我々読者なのかも?とか推測してみた。
4つの作品をまるで隣に立って見てきた、それが鹿島さんであり私たち。
最初にこの本のタイトルを見た時は「面白そう、こんなにあからさまなリメイクはあんまり見たことないな -
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太宰治を少し違った角度から焦点を合わせた作品。
「黄村先生言行録」「満願」「女の決闘」「走れメロス」など
30年ぶりに読んだ走れメロスは突っ込みどころが多かった。メロスは自分勝手極まりない、勝手に妹の結婚式の日取りを決めるし、走って帰る時もわざわざバーベキューかなんかしてるところを横切るし、王様はいい王様になった感じやけどそれま惨たらしいことしているのにとも思う。
ただこの短さと時代設定になんとなくうやむやにされてしまう。
つまり、恥ずかしいけど感動する。
この作品はまたタイトル勝ちなところがある。
倒置法的に動詞を前に持ってきて主人公の名前を持ってくるのは「桐島部活やめるってよ」くらいま -
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いろいろと理論づけて考えることも大切だし、すべてが分かった時の爽快感も大好き。でも、この本はただただ先生が紡ぐ物語の世界にとりこまれて、起こりゆく事態をただただ感じていたいと思った。
この世界に住む人はみんな夜に侵食されて、そしてあちら側の世界に侵食されているのかもしれない。
尾道が唯一行ったことある場所だったから、とても鮮明に場面が思い浮かんで、余計になんだか奇怪な感じがまして感じられた。
夜の電車の異様な雰囲気は少しわかる。大学の時、旅行の帰り、充電で見知らぬ街を駆け抜けて行く時のあの気持ちを思い出した。
そして1番印象深いのは、「第四夜 天竜峡」の佐伯が読心術の方法について語るシーン