森見登美彦のレビュー一覧

  • 四畳半王国見聞録

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    森見登美彦の四畳半シリーズ
    今回は短編集だが数学氏や阿呆神、水玉ブリーフなど共通のモチーフがある
    どなたかのレビューにもあったが「蝸牛の角」が「熱帯」につながるか
    「大日本凡人會」が面白かった

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    2023年02月07日
  • 美女と竹林

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    女子の会話という物は、ほぼ妄想で展開していくものだと思うし、私自身も妄想癖がある方だと思う。でも、森見作品を読んでいると、いつも私の妄想なんて可愛いもんだと感心させられる。この作品は妄想エッセイ。はっきり言わせてもらうと中味はない。なのに、こんなに惹きつけられるのは、どうしてなんだろう。

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    2023年02月04日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    不朽の名作を現代版にアップデート。
    とはいえ、そこはやはり森見登美彦。勉強以外の生きることが苦手な登場人物の哀愁漂う展開になぜかニヤニヤ。わたしの中で京都大学のイメージはもうこの人の作品で形作られています。でも知り合いの京大の人ってまあだいたいこんな感じなんだよな。

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    2022年10月02日
  • 美女と竹林

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    「これからは竹林の時代であるな!」
    どうしてそうなった。
    なにがすごいって、「竹林に入って竹をきった」だけしかしていないのに1冊のエッセイになって、それで人を最後まで笑わせてくるところだと思う。竹林の時代だと思うのもすごいんだけど。

    この本の内容を圧縮して言うと、著者が竹林に分け入り、基本的に大変だという趣旨のことをブチブチ言いながら微量の竹を切り、肉か何か食べる感じだ。その日々の合間にスルリと妄想が入り込む。このスルリと入ってくる妄想が、うっかり暑い日に昼寝した時の夢くらいアクが強い。アクの強い妄想と過去の風景と竹林がグルグル回るようで、読書しながら酩酊するような思いをする森見さんの文章が

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    2022年09月23日
  • 四畳半王国見聞録

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    愛すべき阿呆の短編集。

    今までの森見作品の人物がそこかしこに登場しているので、それらを読んでから本作を読むのを推奨。

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    2022年09月14日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    小説のなかでも、その評価が大きく異なるであろう作品。
    原作を知らないまま読んでも?な箇所がちらほらある青春小説としか思えない。
    ただ、本作を書こうとした作者の思考はとても面白いと思う。

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    2022年08月28日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    作家が翻訳した作品について、テクニックや翻訳きた際の感想などを書いた本。
    てっきり作品によって翻訳された作品がたくさん読めると思っていたのですが、おそらく講演会があった際の対談した内容がそのまま本になったような形です。
    作家さんの言葉でここが好き、難しいなど書かれていてそれはそれで面白かった。

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    2022年08月13日
  • 奇想と微笑~太宰治傑作選~

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    森見さんの、太宰治傑作集。
    太宰治は中学の時に読んだ「走れメロス」と「人間失格」ぐらいしか馴染みがなかったので、印象がかなり変わった。
    特に気に入ったのは「畜犬談」、読み終わった後に太宰治のことがちょっと好きになっているから、ずるいと思う。
    最初の「失敗園」→「カチカチ山」→「貨幣」ぐらいまで「これは森見さんが書いたのでは?」と思ってしまうぐらい、文体もその雰囲気もよく似ていた。
    読みやすいもので読者を釣って、「ロマネスク」あたりで太宰治の世界に引き摺り込んで、「黄村先生言行録」あたりから深い沼に沈まされる感じ。
    100年程前の文章だから、読み難い所もあるし、時代錯誤で「ん?」と思う所もあった

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    2022年07月31日
  • 四畳半王国見聞録

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    長く糸が伸ばされたと思ったら、急激に巻き戻されるヨーヨーのような小説。
    ズームイン・ズームアウトが映画的で、映像映えしそう。
    その緩急についていけず、なかなか読み進められなかった。
    狭い世界をここまで拡張できるのは、さすが森見さんだなと思った。

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    2022年07月31日
  • 四畳半王国見聞録

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    モリミンは最強の文才で最高に阿呆な物語を書く。それが良い。特に大日本凡人會編が良かった。しかし!!僕は夜は短しや神話体系の方が好きだ。

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    2022年07月30日
  • 四畳半タイムマシンブルース【電子特典付き】

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    くだらなくてちょうどいい オーディブルにて

    真面目な話を聞き飽きたのでライトなものを聴きたくて選択

    すごくどうでもいい話で面白かった

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    2025年12月12日
  • 有頂天家族 二代目の帰朝

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    下鴨家の息子たちそれぞれの恋愛模様も進展があり、楽しく読めた。平成ぽんぽこたぬき合戦をイメージしていつも読む。

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    2022年07月19日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    ネタバレ

    古事記 712年 天武天皇の命により  池澤夏樹
     神様の血縁関係
     歴史 神話 伝説 系譜 歌謡
     なる=勝手に生まれてきたもの
     ヤマトタケル 弱いものへの共感

    日本霊異記 平安初期 日本最古の仏教説話集 伊藤比呂美
     ブロークンな漢文
     性を書く博愛主義
     くながひ=杭を交える、つっかえる(婚、愛婚) とつぐ=戸を継ぐ(交通)
     
    竹取物語 平安前期  森見登美彦
     かぐや姫が地球に来た理由は不明  
     帝さえも拒否し、世の中のルールをすべて拒否して帰っていく

    宇治拾遺物語 鎌倉初期  町田康
     原曲を再現するのではなくカバー曲、メロディーもムードも変えない
     原文から聞こえてくる音

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    2022年08月18日
  • 四畳半王国見聞録

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     無意味かつ阿呆な行動の応酬に嫌気が差してくること請け合い。ナンセンスと言われればそれまでだが、本書はデフォルト阿呆大学生の面白さを上手く昇華できていないと思う。結局三浦さんが目撃した水玉ブリーフ男は誰で(阿呆神だろうが)何をしていたのか、など消化不良のしょうもない謎が多く残る。『大日本凡人會』の数学氏と無名君がお気に入り。あと三浦さんのバカンス(ぐうたら)満喫っぷりが素敵。

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    2022年07月03日
  • 四畳半王国見聞録

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    なんだか全然訳が分からなかった笑
    でもおもしろい。妄想力バクハツ!て感じ。
    「蝸牛の角」が一番好きです。

    なんだかよく分からなかったけれど、大学生のノリってこんな感じだったよなあ…と思い出す。
    学生時代に戻りたくなりました。

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    2022年06月14日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    面白かった。森見登美彦は、森見登美彦で、京都は京都、ということが理解出来たことがかなりの収穫。京都もただの街で、森見登美彦もただの人だと感じた。

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    2022年06月02日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    森見登美彦氏デビューから14年間(2003〜2017)
    の新聞・雑誌・パンフ等に発表されたエッセイ大全集。日記まで掲載されていますね。

    他の作家さんの文庫解説も網羅されていたり、お気に入りの映画、もちろん小説などのエッセイも豊富です。

    森見さんの小説は、文章のテンポが良くて、滑稽なのに哀愁がみたいなところが好きなんですけど、ちょっと疲れている時は、あっ今日は何書いてあるかわかんなくなってしまうのでごめんなさい。(神話体系とか)という事もある。が、このエッセイ集は、まえがきに「寝る前に読む本」しかも、あとがきに「少しずつ読む本」。難しすぎず、適当に面白く、どこでも切れが良く、どこからでも読め

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    2022年05月18日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    小学生の頃、現代語訳を読み耽った。ずいぶん久しぶりに読んだ。土左日記は、これはこれで有りだと思うけど、内容と背景をよく知った段階で読んだ方がいいと思った。読んだなりの解釈が狭められてしまうので、自分のものでないような居心地のわるい感じが残ってしまった。ほかの四篇は、現代の言葉がなじんで自然に読めた。

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    2022年05月05日
  • 新釈 走れメロス 他四篇

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    走れメロスと山月記は元ネタ知ってるし、ギャグ色強めでケタケタ笑って読めた。
    他は雰囲気が違ってて、少し硬めで、元ネタも知らなかったけど面白く読めた。作者の他の作品のキャラとリンクしてるのも良かった。

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    2025年02月23日
  • 太陽と乙女(新潮文庫)

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    我らが森見先生のエッセイ集が面白くない訳がない
    作品を読むだけじゃわからなかった森見先生の人間らしさや学生時代の話
    日記の一部まで!
    時間はかかってしまったけれどまさに本人が言っている通り眠る前に読みたい一冊。かと言ってすぐに落ちてしまうけど

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    2022年04月19日