森見登美彦のレビュー一覧
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匿名
購入済み最初から最後まで不気味でした。ホラーに近い感じがしました。不思議な気配にいつの間にか絡め取られて、もう一つの世界に紛れてしまったような心細さも感じましま。
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Posted by ブクログ
私の本棚より。
ざっくりとしか読んでいないので、細かいことは書けないのだけれども、本書の場合は、それでちょうど良いのかもしれない。
森見登美彦さんのシリアスなホラー寄りの作品という情報を聞いて、大分前に古書店で購入していたのだが、読んでみると、単純にホラーと位置付けていいのかどうか分からない曖昧さが強く、それが物語の展開の意味合い的にも同様であるところが、好みの分かれるところとは思われるけれども、それ故の面白さも感じられて、特に「果実の中の龍」の先輩の存在感には、物語の生み出される源が、あくまでも人間の心の中にあることを教えてくれながら、その手段が異なるだけで、こうも印象が変わってしまうのかという皮肉も露呈させている点に人間の哀愁も滲ませていることには、森見さんが単に怖いものを描きたいのではなく、人間味を描きたいのだということがよく分かる。
また、その中でも、人間が生まれる前から存在し続けるものに対する(それを『もの』と言ってしまうのは畏れ多い気がするものの)、森見さんの敬意とも捉えられそうな「水神」も印象深く、更にそこに琵琶湖疏水の歴史のエピソードを絡めるのが何ともスリリングでありながら、やはり哀愁的なものも潜まれていて、論理的に説明するのが難しい事象から漂い出す恐怖が、怒りだけではなく悲しみの方がより大きいのは、和の怪談でもお馴染みの構成と感じながらも、そこに一捻りあるのが森見さんならではのホラーなのかもしれない。
それから、上記の琵琶湖疏水からも分かるように、本書は京都が舞台となっていることで、より朧気な印象が強く、それは四つの短編に登場する様々な要素が緩やかに繋がっていることからも感じられたのだが、その中でも二度登場する吉田神社の節分祭は、雪の降る夜の描写とも相俟って何とも情緒豊かでありながら、物語の置き所としては、まるでカレイドスコープを覗いているようなクラクラとした、美とも悪夢ともつかない状況を追体験できたのは、その場から放たれる独特なエネルギーもあるようで、そうした現場ならではの感覚を実際に行って追体験できる、京都に住む人達が羨ましくてならない。 -
購入済み
読み手が探さないと面白さがでてこないタイプの本でした。
面白いとは思うけど、私には合わなかったかもしれない。
タイムマシーンブルースの方は
各登場人物の目的がはっきりしてたので
分かりやすかった。 -
購入済み
続・夏のタイムマシン物語
森見さんの大学生物語を読むと、なんだか分からない親しみ?懐かしさを感じる。
こんな大学生活を送った訳でもないのだが、あまりにも感情移入してしまうのは何故なんだろう?
そういったこともまるッとひっくるめて読んでいて楽しい。
この物語は続編である。
ただ、前作「四畳半神話大系」を読んでいなくても今作は全く新しいものとして読むことができる。
登場人物が同じという、前作を読んだ方からしてみれば親しみを感じる程度だ。
あとがきを読むとこの物語がどうして作られたのかが分かる。
タイトルから想像出来るが、「時間旅行」「タイムマシン」が主軸の物語となっている。
物語の中でも語られていたが、「タイムパラドクス」は起きるのかという問題は外せない。
この問題提起に対しても森見さんなりの考えを伺えた様に感じる。