森見登美彦のレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ初森見登美彦さん作品。プライベートで悲しいことがあった際、本読み友達が「ゆるりと楽に読んでくすっと笑える作品」として貸してくれたもの。
独特のテンポ、キャラクター、繰り返したり筆者が登場したり、あまり読んだことがない世界観。千と千尋の神隠しを思い起こすような、登場人物全員どこか情けなくいやらしいところがあるのになんだけ憎めない、不思議な感覚。
人物設定は子供が想像した落書きのようにコミカルなのに、なぜこんなに「読ませる」のか。続きが気になってどんどん読んでしまった…なんだこれは…この新しい読書感覚を知れただけで読んだ甲斐がありました。小説って、設定の目新しさや作り込みのうまさだけではないので -
-
Posted by ブクログ
この手記は脱出不可能の迷宮と化した舞台裏からの報告書である。いつの間にか迷いこんだその舞台裏において、私たちはかつて経験したことのない「非探偵小説的な冒険」を強いられることになったわけだが、世の人々がその冒険について知ることはなかった。スランプに陥ってからというもの、シャーロック・ホームズは世間的には死んだも同然であり、それはこの私、ジョン・H・ワトソンにしても同様だったからである。シャーロック・ホームズの沈黙は、ジョン・H・ワトソンの沈黙でもあった。
最近の森見先生の作品は、『夜行』『熱帯』みたいな不思議な世界観が前面に出ているように感じます。それはそれでいいんだけど、わりと初期の乙女とか