森見登美彦のレビュー一覧
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ネタバレ【気になった言葉】
「小説を読むということは別世界への「旅」である。」 (P 198)
「俺は恥ずべきことは何もしていない」 (P 221)
【感想】 森見登美彦先生の背景がふんだんに盛り込まれており、今まで読んできた数々の森見登美彦先生の小説の別の見方を教えてくれる。何よりもうらやましいのが先生が処女作(本内では童貞作)『太陽の塔』のモデルとなった友人の姿である。「君の恥ずべき行状が暴露されてしまうがいいのか?」という問いかけに「かまわん」「俺は恥ずべきことは何もしていない」という一言が印象的だ。
こんな素晴らしい友人に出会ってみたい。 -
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森見登美彦氏の日常と非日常がここに。
様々なところに掲載されたエッセイを集めたもので、色々な著者の面が描かれている。スランプだったんだ、とか。書くことに対する姿勢とか。
「まえがき」にもあるが、確かにこれは眠る前に読むべき本かもしれない。どこからでも読み始められ、どこでも終われる。そして暗い気持ちにはならない。ぽかぽかした気持ちで本を閉じられるのだ。
著者はどうも「京都」を書く作家というポジションを与えられがちだ。でも、この本を読んで、どちらかというと「奈良」かな、と思った。あくまで、私のイメージの「奈良」だけど。本にもあったが、「奈良的静寂」「古事記時間」ということばがしっくりくる、緩 -
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大学生か高校生くらいの頃に凄く話題になっていた本で、当時数ページ読んで文体が好きじゃないなぁと思って読むのを諦めてしまっていた。
おすすめの恋愛小説にウェブで上がっていたので改めて読んでみた。
癖のある文体だけれど、作者のこだわりでここまで徹底的にされているのであればむしろ美しく思った。
主人公の先輩は失敗したくないからなかなか一歩が出ないというあたりが、ゆとり世代のようで共感する人は多いだろうなと思った。
ストーリーはライトノベルのように分かりやすいが、ライトノベルよりもボキャブラリーが段違いに多い。
どこかちぐはぐな感じがして、それがまた面白い。 -
ネタバレ 購入済み
よくわからない
好き嫌いは分かれるのだろうが、以前読んだペンギンハイウェイがなにが言いたいのかよくわからず。あれは作風も異端であるとどこかで読んだので、人気もあるらしいこちらにチャレンジしてみた。
冒頭のお友達パンチあたりはおもしろく読んだが、読み進むに連れ荒唐無稽ぶりついて行けなくなった。
ファンタジーなの?
頭がかたい私向けではなかったです。 -
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「これからは竹林の時代であるな!」
小説の締め切りに追われて現実逃避中の登美彦氏は、将来の安泰のために多角的経営を思いつく。
幼少のころより心惹かれていた竹林の経営のために、竹林を所有する知人の実家に向かった。
荒れはてた竹林と苦闘する登美彦氏の脳裏に浮かぶのは、MBC(モリミ・バンブー・カンパニー)のカリスマ経営者となり、TIME誌の表紙を飾る自分の姿。
がんばれ登美彦氏、竹林の未来のために!
はてしなく拡がる妄想を、著者独特の文体で綴った一冊。
作者お得意のフィクション風妄想エッセイ。
くだらない、シュールすぎる、ギャグが寒い、楽屋オチ等々、読んだ方の感想は大体そこらへんにまとまるかと