葉真中顕のレビュー一覧

  • 凍てつく太陽

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    寝ても覚めても本書に支配された。
    ハードボイルド、ミステリ、警察小説、アイヌ民族を含んだエンターテイメント。

    舞台は終戦間近の北海道の室蘭。
    軍が秘密裏に進めている軍需工場がある。工場関係者の連続殺人が起き…。

    特高(特高警察)と憲兵の違いも知らなかった私だが、引き込まれた。特高の日崎八尋の潜入捜査から始まる。

    アイヌの血脈の日崎、飯場で懸命に働く朝鮮半島の人々。皆、大日本帝国の皇国臣民とされていたが…。

    差別と被差別、支配と被支配の歴史。
    自分が正しいと思うことをできる時代になっている。その事をラストは噛み締めた。

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    2025年04月06日
  • 灼熱(新潮文庫)

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    最初は、面白いのかどうか疑問に思いつつも、途中からぐっと入って心揺さぶれ、最後まで一気に読まされる。

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    2025年04月05日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    ネタバレ

    警察小説名手による警察小説オムニバス。この手の企画は寄せ集め感強く中途半端になることが多い印象だが、本書は例外中の例外。粒揃いでどの作品も素晴らしく面白い。警察組織を舞台にしているが、各著者のそれぞれお得意分野を披露してくれている。特に月村作品は警察小説としてはものすごく特異なのだが、如何にもな感じが面白かった。つまらない作品がなく、読んで損のない一冊。

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    2025年03月10日
  • 凍てつく太陽

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    内容の濃さに圧倒された。戦時下の北海道で様々な民族の想いが描かれ、小説としての面白さもあり、最後まで失速することなく読み応えあった。

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    2025年03月08日
  • Blue(ブルー)

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    ネタバレ

    『絶叫』が良かったので同じく奥貫刑事が活躍するこちらも読んでみた。

    青(通称ブルー)の人生とともに
    平成に流行ったものや事件が描かれている。

    絶叫がそうであったように
    犯人が犯罪に至ってしまうやるせなさが描かれており
    好みの作風だった。

    For Blueが誰の視点だったか分かったときに感動したのと、
    兄と妹で同じ人物を違うように捉えている点が深みがあって良かった。

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    2025年03月07日
  • 夜更けのおつまみ

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    31人の人気作家さんたちがそれぞれの夜更けのおつまみ語るというなんとも豪華でお腹が空きまくるエッセイアンソロジー。
    私はお酒は飲めないけど酒の肴と呼ばれるものが何より大好き。
    それぞれの作家さんの私だけのおつまみが沢山詰まっていて最高だったー✨
    共感できるおつまみもあれば初めて知るおつまみやお酒もあって面白い。
    この本を片手に晩酌するのも最高のおつまみになりそう

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    2025年02月24日
  • ロスト・ケア

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    湊かなえさんの新刊を読む前に読みたいな、と読みたいリストから手に取った。

    戦後最多の大量殺人事件を起こした犯人に死刑判決が下された。事件の被害者にはある共通点があった。犯人の真の目的とはー…?

    物語の構成に序盤から引き込まれた。
    誰しもが逃れられない、他人事ではいられない、「介護」。
    認知症患者の介護の過酷さ、悲惨さ、介護業界に携わる人たちの苦悩…分かっているようで、分かっていなかった。
    自分が当事者にならない限りは、本当の意味で分かることはできないのだろう。

    10年以上前に執筆された作品だが、今の日本に重なる部分がたくさんあって興味深かったし、怖くも感じた。
    超高齢化社会どころか、超超

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    2026年04月25日
  • 凍てつく太陽

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    いろんな要素が混ぜ合わさった骨太エンタメ小説でした!キャラクターの魅力はもうちょっとあってもいいかなって思いましたが、主題やメッセージ性もしっかりしているので、読み応えも心にグッとくるものも本当全方位でした。再読はしないかも 笑

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    2024年12月13日
  • そして、海の泡になる

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    ネタバレ

    「ハルさんが考えた世界への復讐法は、誰にも何にも縛られず、自由に生きることでした」

    自由を渇求し、男たちの支配から逃れた末にたどり着いた場所は、お金の支配下だった。
    何かに固執する事って、結局、そのものに支配されること。

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    2024年09月17日
  • 警官の道

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    警察もの 読んだことない作家さんも入っていたので 短編ならサクッと読めていいよね~と 読みました
    好きな 呉勝浩さん柚月裕子さんはもちろん面白かったです 初めての作家さんも追ってみたくなりました。

    「聖」は うるっときちゃいました。

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    2024年06月17日
  • 作家 超サバイバル術!

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    面白かった。本を読む人は、少なからず、自分が作家になって、作品が大ヒットし、チヤホヤされて、歴史に名を刻みたいという人が少なからずいると思う。
    作家3人の眼力や分析、見通しが鋭いこともさることながら特筆すべきは、読者ひいては人間の特性を把握していること。人の心の動き、癖、身勝手さなどを把握しているからこそ、売れる作品を書き続けてこられたと思う。3人が語る、その人間の本質を、フィットする言葉でうまく表現できているのが、さすがベストセラー作家。

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    2024年05月20日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻さんもいつの間にかもうかなりのベテランっていうのが驚き。今をときめく若手の書き手の対談はとても興味深いし面白い。ホストが綾辻さんだから成り立っている部分が多分にありそう。もっと分量を読みたいし、他の方との対談も読んでみたい。

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    2024年04月06日
  • ブラック・ドッグ

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    ネタバレ

    良い意味で期待を裏切られた作品です。

    葉真中作品はデビュー作である「ロストケア」でドハマりし、続く「絶叫」、「Blue」と高評価をつけ読み終えました。

    「ロストケア」は社会派の最高傑作だと思っていますが、だからこそ私が葉真中作品に求めるのも社会派作品。

    手元で積読となっている著者の2作品「凍てつく太陽」、「灼熱」もブク友さんのレビューを読めばそっち側の作品。

    でも、本作は違うんだよなぁー。

    前面に出てくるのは所謂パニック小説。

    わずか数時間の出来事を651Pの作品にすると、リアルに伝わってきますよね。

    恐怖、パニック、悲鳴、絶望...

    閉鎖された空間でまさに狩りが始まりますが、

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    2023年06月04日
  • 作家 超サバイバル術!

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    だいたい 中山先生と知念先生の 回答がかぶりが多いです 葉真中先生は 二人とはややスタイルが 違う というのは 筆の速さが関係するみたい 作家としてやっていくには 筆が速いことが 圧倒的に有利みたいですね やはり新人賞をとって デビューして 話題性があるうちに 立て続けに作品を発表すると 波に乗りやすく 仕事も来やすいそうです でも とにかく 書き続けることが一番大事 出し惜しみするな とにかく書け と 3人とも力強い言葉でしたよ

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    2023年04月19日
  • 作家 超サバイバル術!

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    2023.02.26
    とても面白い!
    読書中毒、活字中毒、ミステリ愛好家、とにかく本の好きなヒトは読む価値あり。
    執筆者3人のそれぞれ、そして共通の見解もなるほどと思うし、佐藤青南さんの四コマ漫画も笑える。
    これだけ苦労して生み出される作品なのに、なぜつまらないモノ(決してこの執筆者の作品ではなく.世に出る書籍すべて)が存在することがあるのかと感じた。
    すると、読み手がちゃんと読めていないということなのかなあとか、ビジネスにも役立つ、ハラスメント防止にも役立つ、とにかく「面白い」「役に立つ」一冊です。
    5年後に続編が読みたいです。

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    2023年02月26日
  • 作家 超サバイバル術!

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    小説家を志すなら必読の一冊!
    現役の作家が語る、小説家の厳しい現状。これを読んでも書きまくるという気持ちがなければ生き残ってはいけないのだろう。

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    2023年02月03日
  • 夜更けのおつまみ

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    少しずつそれぞれの作家さんのお話がいただける、まさに「おつまみ」な本。
    読み進めていると、缶ビールが2本、空の状態で目の前にありました。

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    2022年07月24日
  • W県警の悲劇

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    葉真中顕『W県警の悲劇』徳間文庫。

    架空のW県警を舞台に描かれた連作短編警察小説。

    今に始まったことではないが、正義の使徒であるべき警察の腐敗。テレビの『警察24時』などでは警察の手柄ばかりを取り上げているが、その裏ではかなり良からぬことを行っているのは間違いない。

    連作短編の形式を取り、1つ1つの短編に様々な伏線や仕掛けを巧みに入れて、各々の短編が読み切りかと思いながら読み進んだのだが、実は1つの壮大な物語として構成されていたという驚きの作品。

    県警初の女性警視昇進の野望を抱く監察官の松永菜穂子と父親の警部・熊倉哲を失った娘の熊倉清巡査の二人の女性警察官の物語なのだ。なかなか面白い。

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    2021年01月17日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻行人対談集。ミステリの話題がいっぱい。面白そうな本の話題もいっぱい。それぞれの作家さんのこだわりなども知ることができて、とにかく楽しい一冊です。
    だいたい読んでいる作家さんが多かったので、読みたい本が爆発的に増えるということは幸いにしてありませんでしたが。積んでいる本が多いのでそれらをさらに読みたい気分になったのと、読んだ本でもここで語られたことを念頭に置いて読みなおしたくなったり。読書の沼はどこまでも深いようです。幸せ。

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    2020年12月30日
  • 政治的に正しい警察小説

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    葉真中作品2作品目。前回の『ロスト・ケア』の本格長編とは異なるブラックユーモア短編集。

    タイトルの「政治的に正しい警察小説」は内容がどうというよりも本作品のコンセプトにぴったりの社会への皮肉たっぷりの作品。少し星新一テイストも感じる。ポリティカルコネクティスを突き詰めていくと何も書けなくなるというのは非常に理解できる。直接的な批判ではなく、苛烈な価値観が破綻をもたらすことを、ユーモアに表せるのが小説の魅力だと改めて思った。

    また4作目の『リヴィング・ウィル』は安楽死をテーマにしており、『ロスト・ケア』と同じく高齢化社会における社会問題に切り込む作者らしい作品だと思った。『ロスト・ケア』とは

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    2020年11月14日