葉真中顕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
湊かなえさんの新刊を読む前に読みたいな、と読みたいリストから手に取った。
戦後最多の大量殺人事件を起こした犯人に死刑判決が下された。事件の被害者にはある共通点があった。犯人の真の目的とはー…?
物語の構成に序盤から引き込まれた。
誰しもが逃れられない、他人事ではいられない、「介護」。
認知症患者の介護の過酷さ、悲惨さ、介護業界に携わる人たちの苦悩…分かっているようで、分かっていなかった。
自分が当事者にならない限りは、本当の意味で分かることはできないのだろう。
10年以上前に執筆された作品だが、今の日本に重なる部分がたくさんあって興味深かったし、怖くも感じた。
超高齢化社会どころか、超超 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ良い意味で期待を裏切られた作品です。
葉真中作品はデビュー作である「ロストケア」でドハマりし、続く「絶叫」、「Blue」と高評価をつけ読み終えました。
「ロストケア」は社会派の最高傑作だと思っていますが、だからこそ私が葉真中作品に求めるのも社会派作品。
手元で積読となっている著者の2作品「凍てつく太陽」、「灼熱」もブク友さんのレビューを読めばそっち側の作品。
でも、本作は違うんだよなぁー。
前面に出てくるのは所謂パニック小説。
わずか数時間の出来事を651Pの作品にすると、リアルに伝わってきますよね。
恐怖、パニック、悲鳴、絶望...
閉鎖された空間でまさに狩りが始まりますが、 -
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Posted by ブクログ
葉真中顕『W県警の悲劇』徳間文庫。
架空のW県警を舞台に描かれた連作短編警察小説。
今に始まったことではないが、正義の使徒であるべき警察の腐敗。テレビの『警察24時』などでは警察の手柄ばかりを取り上げているが、その裏ではかなり良からぬことを行っているのは間違いない。
連作短編の形式を取り、1つ1つの短編に様々な伏線や仕掛けを巧みに入れて、各々の短編が読み切りかと思いながら読み進んだのだが、実は1つの壮大な物語として構成されていたという驚きの作品。
県警初の女性警視昇進の野望を抱く監察官の松永菜穂子と父親の警部・熊倉哲を失った娘の熊倉清巡査の二人の女性警察官の物語なのだ。なかなか面白い。 -
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Posted by ブクログ
葉真中作品2作品目。前回の『ロスト・ケア』の本格長編とは異なるブラックユーモア短編集。
タイトルの「政治的に正しい警察小説」は内容がどうというよりも本作品のコンセプトにぴったりの社会への皮肉たっぷりの作品。少し星新一テイストも感じる。ポリティカルコネクティスを突き詰めていくと何も書けなくなるというのは非常に理解できる。直接的な批判ではなく、苛烈な価値観が破綻をもたらすことを、ユーモアに表せるのが小説の魅力だと改めて思った。
また4作目の『リヴィング・ウィル』は安楽死をテーマにしており、『ロスト・ケア』と同じく高齢化社会における社会問題に切り込む作者らしい作品だと思った。『ロスト・ケア』とは