葉真中顕のレビュー一覧

  • 凍てつく太陽

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    ネタバレ

    終戦直前の日本を舞台としたサスペンス小説。
    特高警官が主人公という異色。
    朝鮮人、アイヌ、国内の異民族、大東亜共栄圏に内在する問題点など、凄くバランスの取れた視点で書かれていると思った。
    物語も面白く「謎」の牽引力はそこそこある。
    太陽=あの兵器ってのは、序盤で分かる人には分かるけど、でもって震洋が出てきた時点で?だったけど、なるほど分ってらっしゃったのだなーという感じ。
    はっきりいって面白いし、勉強になった。

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    2020年09月21日
  • 凍てつく太陽

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    メッチャオモロイ。今年読んだ中で1番や。
    悲惨な話しの展開だが、人間の温かさが随所に見られホッとする。
    エンディングの3人のやり取りが最高でした。思わずニヤリ。

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    2020年09月20日
  • ブラック・ドッグ

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    ネタバレ

    評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    殺人も辞さない世界的な過激動物愛護団体“DOG”。ペットの販売イベントに集まった隆平や栞、結愛、拓人たちは“DOG”によって会場に閉じ込められ、謎の黒い獣に襲われる。次々に食い殺される人間たち。彼らは生き延びることができるのか―。社会派ミステリの旗手が切り拓く、パニック小説の新境地!

    狂っとる・・・ペットの無駄な繁殖や殺処分の問題にメスをいれたい作品だろうが・・・この人は主人公か?と思われる人も次々あっさりとしかも残酷に殺されちゃうし。
    ここまでせんでも・・・。
    最後ははぁ~んあんたが黒幕だったのね。で終了。

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    2020年09月07日
  • 凍てつく太陽

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    葉真中顕『凍てつく太陽』幻冬舎文庫。

    以前から気になっていて、文庫化されるのを待っていた作品。

    アイヌという日本のマイノリティを一つのテーマに、アイヌの血を受け継ぎながら日本人よりも日本人らしく生きようとした主人公・日崎八尋の過酷な運命が描かれる。室蘭市に隠された3つ目の太陽の正体は何か、カンナカムイの秘密を握る陸軍関係者の連続殺人事件の犯人は誰か、といったミステリー要素もあり、非常に読み応えのある長編小説だった。

    時代は終戦間際の昭和20年。序章に描かれたエピソードだけでも十分に読み応えがあった。アイヌ人の母親を持つ特高刑事の日崎八尋は室蘭市の飯場に人夫として潜入し、飯場からの脱走事件

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    2020年08月09日
  • 絶叫

    購入済み

    虚しさと哀しさと人間

    長編でしたが、すーっと読めた印象です。家族とは、愛とは、色々と考えさせられる内容です。フラットな気持ちで読んで下さい。

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    2020年07月28日
  • 夜更けのおつまみ

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    このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
    どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
    あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
    人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
    さらに、一編ずつが短いのもポイント。
    ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰

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    2020年07月14日
  • コクーン

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     絶望の世界の物語なのに、なぜか神々しい世界へ連れて行かされる。今まで経験のしたことがない物語体験でした。

     カルト教団、診療報酬、自殺サイト、震災、戦争、性的虐待……、

     『ロストケア』『絶叫』と同様に今回も葉真中さんは社会の闇、人間の闇に容赦なく光を当てます。

     各章に登場するそれぞれの登場人物たちが見る闇と地獄。そして幕間に登場するある女性の壮絶な人生。葉真中さんの筆力はますます乗ってきているというか、光無き世界とその運命に翻弄される人物たちを、容赦なく描きます。どれもシリアスで暗い話ばかりですが、ついつい引き込まれます。

     そして、第4章を読み始めたとき「ん?」と思う人もいる

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    2019年09月30日
  • コクーン

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    1匹の黄金蝶が導く、数多の人たちの過去、そして現在。
    全ての人の運命は、1995年にカルト教団「シンラ智慧の会」が起こした銃乱射事件で繋がっている。
    それぞれの人が各々の考えで行動し、生きていると思うことは当然なのか、それともこの世界の全ては巨大な装置に牛耳られ決まったルートをあたかも運命かのように選ばされているだけなのか…。

    さすが葉真中顕さん、今回もめちゃくちゃ深かったです。
    本書のキーワードであるバタフライ効果の着地点、なるほど!面白い!
    「社会小説」「ミステリー」だけでは到底表現し尽くせない緻密さに酔いしれる作品でした。

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    2019年09月24日
  • コクーン

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    葉真中顕『コクーン』光文社文庫。

    平成という時代に起きた大事件と関係者の人生とをコラージュしたような幻想的な小説。金色の翅を持つ蝶が時代を超えてもたらす『バタフライ・エフェクト』。何が正解で何が間違いだったのか今となっては誰にも解らないが、少なくとも善と悪だけは明確である。

    東京丸の内で無差別銃乱射事件を引き起こしたカルト教団『シンラ知慧の会』の教祖・天堂光翅と彼に関わった人たちの因果応報の人生を描く。カルト教団『シンラ知慧の会』は『オウム真理教』がモデルであろう。

    タイトルの『コクーン』……繭は、物語全体を象徴する存在であり、金色の翅の蝶が引き起こすバタフライ・エフェクトの根源は繭なの

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    2019年04月14日
  • ブラック・ドッグ

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    葉真中顕『ブラック・ドッグ』講談社文庫。

    『ロスト・ケア』『絶叫』などの傑作とは全く違ったテイストの600ページを超えるパニック小説大作。凄いの一言に尽きる。過激な動物愛護団体DOGが仕掛けた予想外のテロ……スプラッター映画を観るかのような凄惨な描写の連続。教授の正体とは一体……

    人間のエゴにより売り買いされる動物。動物が苦手な人も居るのに辺り構わず、動物の気持ちなど永遠に解るはずかまないのにまるでモノのように連れ回す馬鹿者ども。もしも、犬と人間の立場が逆だったら……

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    2018年06月20日
  • 絶叫

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    分厚いページ数に読み切れるのか不安があったけど、すらすら読めてしまった。

    生活保護制度をはじめ、日本のリアルな現状をぎゅっと凝縮させたような世界に、負の感情が湧き上がった。
    そして、勉強になった。

    感想は、、主人公の人生を思うといたたまれない気持ちにはなるけれど、純の言うとおり、人生は自然現象という言葉は前向きにもさせてくれる物語であると思った。

    選べない人生だからこそ、言い換えれば、いくらでも自分で選んでいっていい世界なのだと。人はみな自由なんだと。

    ただ、自由になるのには、必要なものが必ずある。
    その1つが、お金。多すぎる必要はないけれど、生活できるだけのお金は必ず必要。
    生活保護

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    2026年07月24日
  • ロスト・ケア

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    冒頭の介護描写があまりにも
    リアルな生々しさで目を背けたくなるような気持ちになりつつ、気づいたらどっぷり。

    社会問題に切り込んでいるリアルと、
    大量殺人の犯人のミステリーと、
    えげつないバランスで読ませる作品だと思った。

    そして、物語の可能性を感じた。
    目を背けるわけにはいかない、という気持ちにさせられた。

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    2026年07月18日
  • 家族

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    実際の事件をモチーフにしたフィクションという事で、その理不尽さや不条理さがとにかく気分が悪く主犯の怖さが際立ちます。
    元々ホラーには耐性がある方ですが、現実味の無いオカルトやスプラッターよりこういう現実でもあり得そうな人怖の方がリアリティを感じられて怖いです。
    とにかく警察の不手際が目立ち、民事不介入を言い訳に全く機能していない様は読んでいてイライラしました。
    もちろん犯人が悪いとは思いますが、凄惨な結果の一因に警察にもあると思います。
    全体的に引き込まれる内容でしたが、不明のまま終わった点がいくつかありました。
    あばた面の男の正体は?矢戸朱鷺子が妊娠していた描写があったがある時お腹が引っ込ん

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    2026年07月17日
  • Blue(ブルー)

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    作者が同世代だからか、平成を切り取ってある重厚なサスペンス。
    辛い話もあるけど、懐かしさもあり、救いもあるし。

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    2026年07月15日
  • 家族

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    面白かった!さすがは葉真中さんといった感じで、読後にwiki読んでみるとほぼほぼ史実通りだし、だからこそこの出来事の異常性が際立って良かった。読む手が止まらなかった。
    でもだからこそ残念ポイントというか、今回の物語は家族の中でも気に入られてしまって上にいた宗太(のちに下に行くが)と澄ちゃんが被害者側のメインだと思うんだけど、だからこそこの二人以外の被害者であまり語られなかった長峰家・奥平家・七倉家・立花家の凄惨な状況を個人的にはもっと読みたかったな。あまりにだらだら被害状況を書くのも好みは分かれそうだから、これくらいでちょうどいいのかもしれないけど。一個一個描いてたら500ページとかいきそうだ

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    2026年07月13日
  • 家族

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    洗脳する側、洗脳される側
    どちらも愛に飢えていて
    どちらも異常に思える
    愛をちらつかせ洗脳し、従う事が愛だと錯覚し気がついた時は地獄に落ちている
    なんとも恐ろしい
    この作品はフィクションではあるが
    実際に同じ様な事件をニュースで見聞きする事もある。
    何故逃げないのか?逃げ切れないのか、
    また、助けを求められた時、異常を感じた時何故助けられないのか?
    大きな社会問題だと思う。

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    2026年07月13日
  • 家族

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    「家族」というタイトルとは裏腹にドス黒い物語でした。暴力というのは、正常な判断能力を失わせ、人を支配するにはある意味最も効率の良い手段なのだと恐怖を覚えました。また、血の繋がりに甘えずしっかりと家族に愛情を注ぐことの大切さも痛感しました。いろいろと謎を残したした部分もあったので、読後は少しモヤモヤしました。

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    2026年07月11日
  • 家族

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    ちょー難しかった。
    初めてメモしながら読んだ小説。

    自分が小学生くらいに起きた事件をオマージュした作品。
    犯人の名前聞けば、何となく聞いた事ある名前だなぁくらいで。
    実際に起きた事件のオマージュ作品は読み応えがありますね。
    誉田さんのケモノの城よりもグロくなかったので読めました。
    愛ってなんだろ。って考えた作品でした

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    2026年07月10日
  • 家族

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    半分近くまで読んで、ずっと気分悪くなりそうだった。実際の事件をモデルとしているので読めた。こういう風に巻き込まれるかどうかは、誰にでもあり得る話のように思えた。恐ろしいし、警察が頼りにならなすぎる。

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    2026年07月08日
  • ロスト・ケア

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    そう遠く無い将来、自分にも降りかかるであろうテーマ「介護」。自分が介護をする立場になっても、介護をされる立場になっても、この小説に出てくるようなことになって欲しくないなとつくづく思った。この本には様々な正義が出てくるが、あるべきは大友のような正義なのかもしれないが、やはり偽善だと思えてきてしまう。面白いというか、とても興味深い作品で考えさせられた。

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    2026年06月24日