葉真中顕のレビュー一覧

  • ブラック・ドッグ

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    ネタバレ

    評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    殺人も辞さない世界的な過激動物愛護団体“DOG”。ペットの販売イベントに集まった隆平や栞、結愛、拓人たちは“DOG”によって会場に閉じ込められ、謎の黒い獣に襲われる。次々に食い殺される人間たち。彼らは生き延びることができるのか―。社会派ミステリの旗手が切り拓く、パニック小説の新境地!

    狂っとる・・・ペットの無駄な繁殖や殺処分の問題にメスをいれたい作品だろうが・・・この人は主人公か?と思われる人も次々あっさりとしかも残酷に殺されちゃうし。
    ここまでせんでも・・・。
    最後ははぁ~んあんたが黒幕だったのね。で終了。

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    2020年09月07日
  • 凍てつく太陽

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    葉真中顕『凍てつく太陽』幻冬舎文庫。

    以前から気になっていて、文庫化されるのを待っていた作品。

    アイヌという日本のマイノリティを一つのテーマに、アイヌの血を受け継ぎながら日本人よりも日本人らしく生きようとした主人公・日崎八尋の過酷な運命が描かれる。室蘭市に隠された3つ目の太陽の正体は何か、カンナカムイの秘密を握る陸軍関係者の連続殺人事件の犯人は誰か、といったミステリー要素もあり、非常に読み応えのある長編小説だった。

    時代は終戦間際の昭和20年。序章に描かれたエピソードだけでも十分に読み応えがあった。アイヌ人の母親を持つ特高刑事の日崎八尋は室蘭市の飯場に人夫として潜入し、飯場からの脱走事件

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    2020年08月09日
  • 絶叫

    購入済み

    虚しさと哀しさと人間

    長編でしたが、すーっと読めた印象です。家族とは、愛とは、色々と考えさせられる内容です。フラットな気持ちで読んで下さい。

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    2020年07月28日
  • 夜更けのおつまみ

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    このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
    どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
    あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
    人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
    さらに、一編ずつが短いのもポイント。
    ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰

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    2020年07月14日
  • コクーン

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     絶望の世界の物語なのに、なぜか神々しい世界へ連れて行かされる。今まで経験のしたことがない物語体験でした。

     カルト教団、診療報酬、自殺サイト、震災、戦争、性的虐待……、

     『ロストケア』『絶叫』と同様に今回も葉真中さんは社会の闇、人間の闇に容赦なく光を当てます。

     各章に登場するそれぞれの登場人物たちが見る闇と地獄。そして幕間に登場するある女性の壮絶な人生。葉真中さんの筆力はますます乗ってきているというか、光無き世界とその運命に翻弄される人物たちを、容赦なく描きます。どれもシリアスで暗い話ばかりですが、ついつい引き込まれます。

     そして、第4章を読み始めたとき「ん?」と思う人もいる

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    2019年09月30日
  • コクーン

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    1匹の黄金蝶が導く、数多の人たちの過去、そして現在。
    全ての人の運命は、1995年にカルト教団「シンラ智慧の会」が起こした銃乱射事件で繋がっている。
    それぞれの人が各々の考えで行動し、生きていると思うことは当然なのか、それともこの世界の全ては巨大な装置に牛耳られ決まったルートをあたかも運命かのように選ばされているだけなのか…。

    さすが葉真中顕さん、今回もめちゃくちゃ深かったです。
    本書のキーワードであるバタフライ効果の着地点、なるほど!面白い!
    「社会小説」「ミステリー」だけでは到底表現し尽くせない緻密さに酔いしれる作品でした。

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    2019年09月24日
  • コクーン

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    葉真中顕『コクーン』光文社文庫。

    平成という時代に起きた大事件と関係者の人生とをコラージュしたような幻想的な小説。金色の翅を持つ蝶が時代を超えてもたらす『バタフライ・エフェクト』。何が正解で何が間違いだったのか今となっては誰にも解らないが、少なくとも善と悪だけは明確である。

    東京丸の内で無差別銃乱射事件を引き起こしたカルト教団『シンラ知慧の会』の教祖・天堂光翅と彼に関わった人たちの因果応報の人生を描く。カルト教団『シンラ知慧の会』は『オウム真理教』がモデルであろう。

    タイトルの『コクーン』……繭は、物語全体を象徴する存在であり、金色の翅の蝶が引き起こすバタフライ・エフェクトの根源は繭なの

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    2019年04月14日
  • ブラック・ドッグ

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    葉真中顕『ブラック・ドッグ』講談社文庫。

    『ロスト・ケア』『絶叫』などの傑作とは全く違ったテイストの600ページを超えるパニック小説大作。凄いの一言に尽きる。過激な動物愛護団体DOGが仕掛けた予想外のテロ……スプラッター映画を観るかのような凄惨な描写の連続。教授の正体とは一体……

    人間のエゴにより売り買いされる動物。動物が苦手な人も居るのに辺り構わず、動物の気持ちなど永遠に解るはずかまないのにまるでモノのように連れ回す馬鹿者ども。もしも、犬と人間の立場が逆だったら……

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    2018年06月20日
  • W県警の悲劇

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    短編集にしてはどの話もおもしろくて満足度高め。
    県警初の女性警視は、具体的に活躍が描かれているわけではないので、1話くらいあってもいい気がした。
    ゾワっとする話や、イヤミスもあり、飽きずに楽しめる。

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    2026年06月14日
  • 鼓動

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    一気に読めたが、ずっしりきた。
    草鹿秀郎はどうすれば引きこもりから抜け出ることができたのか。いや、1人じゃなかった。親の愛情もちゃんと理解していたし受けていた。草鹿が殺したと主張した老女のホームレスは、自身の身分も年金と共に無くしていた。それは、娘を引きこもりから救うため。引きこもりビジネスの闇、8050問題、ネグレクトと、重い社会問題満載。わかってもらいたい、認めてもらいたい、その願いが崩れた時、生きるために引きこもるのかもしれない。(だから「鼓動」?)そんなふうに思った。
    願いを立て直すための小さなきっかけは、多分身近にある。自分の孤独は自分のもの。光はきっと自分の中にある。エピローグの描

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    2026年06月13日
  • 鼓動

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    衝撃的な事件ではない。
    けど背景に、
    8050問題、引きこもり、虐待、詐欺など、日常的によく聞く問題があり、身近に感じて、他人事ではないんだと怖くなった。
    罪を犯した人たちが不幸な日常に懸命に抗って、それでもうまくいかないとことがあって、とそういう描写があり悲しくなった。
    最後は少し前向きな終わり方だったのでよかった。


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    2026年06月13日
  • 家族

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    途中まで読んでこれなんか読んだことあると思ったら、修羅の家とよく似ていて、調べたら2つとも実際にあった尼崎事件をモチーフにした話だった。修羅の家は気持ち悪くてもう二度と読みたくないと思っていたのに今回も結局最後まで読んでしまった。瑠璃子が憎いしその周りの奴らも精神おかしくなってるとはいえ嫌で仕方なかった。無理すぎる。やりきれない。救いなのが逃げてと言える人がいたこと。死ぬ前に逃げてもいいよ。

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    2026年06月11日
  • 家族

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    ネタバレ

    初めましての作家さん。直木賞候補作品。気味が悪いし不愉快なのだけど、ハラハラ続きが気になり一気読みでした。「血が繋がってなくても愛があれば家族」って、場合によっては素敵な言葉だけど、この作品での使われ方は最悪。以前読んだ、薬丸岳さんの「こうふくろう」をちょっと思い出しました。人間の根本にある孤独につけ込み、搾取し、死ぬまで消費する。本当に不快。にしても警察の民事不介入って実際にもこんな感じなんでしょうか。冒頭の「沼」の話は不気味でつかみは良かったので、できればもっと本編と絡めてほしかったかも。

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    2026年06月11日
  • 家族

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    もとになった事件があると、どうしても比べるし似たような事件で北九州監禁殺人事件があるけど、実際の事件の方が残酷なもんで物足りないといったらアレだけど物足りなさがあった。
    あと、瑠璃子たち『家族』の逮捕時の様子や取り調べの様子をもっと知りたかったな。
    読書スピードが遅い私でもスイスイ読める読みやすさ。

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    2026年06月10日
  • 家族

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    断片的な個人のエピソードが紡がれて、行き着く先にいつもピンクババアがいて、ん?どういう話だ?と思っていたら、実際にあった凄惨な事件の話だった。当時、センセーショナルに報道されていた気がするが複雑さと異様さに、ここまで踏み込むことはなかった気がするが、この手法で描かれると読みやすく入ってきやすい。それが良いことなのかはわからないが、人間の悍ましさを捉えており、受け取りました。ラストがちょっと、あーそっち行ったか、と思ってしまった。

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    2026年06月09日
  • もの語る一手

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    青山美智子さん じんと心にきた。もし、シングルマザーで一人息子を育てていて、あんなこと言われてた泣いてしまう。頑張れー!息子!
    2話目 結局、どっちの方が実力あってどこから演技なの???

    将棋のルールも知らないけれど、やってみたくなりました。

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    2026年06月03日
  • 家族

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    思い浮かんだのは、『隣の家の少女』『消された一家』。この2冊。それくらい、きつい内容。完全に崩壊した道徳。追い詰められた人間が取る行動の恐ろしさ。尼崎事件をモチーフにしているため、これが本当に起きたことだとは信じたくない。
    普通に生活している今は、憲法や社会のルールを守ってみんな生きているけれど、その普通がなくなったら…究極の状態に追い詰められたら、と考えると、無性に怖くなった。
    洗脳は、思考の自由も奪ってしまうものなのだろうか。
    とにかく、怖すぎた。

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    2026年06月01日
  • 絶叫

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    陽子が最期の最期まで求め続けたものは承認欲求を満たしてくれる存在と無償の愛ではなかったか。

    本来はどちらも幼児期に親から与えられ、満たされた状態で人は大人になっていくものだが、機能不全めいた家庭で育った陽子は、人としての根幹を固められぬまま成長してしまった。

    自分に欠けている何かを得て埋め合わせようと必死に生きる彼女の心身を社会やまわりの人々は都合よく扱い蹂躙した。

    ラストは完全なバッドエンドではなかったけれど、ハッピーエンドとも言い難い。だがそこに人生のリアルさが詰まっているような気がして、悲しいけれど妙に納得してしまった。

    陽子にはあの最期が合っている。あの安らげる場所が永遠に在り

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    2026年06月01日
  • 家族

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    直木賞候補作(これで前回直木賞の候補作は読み終えた。次次回から、候補作発表から授賞まで2ヶ月となったが喜ばしいと思う。本屋大賞もそうなればいいのでは?)

    星4.5

    2011年に明るみになった尼崎変死事件をモチーフにした小説。

    著者のインタビューを読むと、今まで小説化されなかったのは、おそらく事件が複雑すぎるからでは?とのこと。wikiで見てみても、複雑すぎ、wiki を読む気にもなれないほど。
    それ故、この小説では、全部を追いかけるのではなく、数人を追いかける形となっている。
    それでも、巻末には人物相関図が載せられており、時代も行ったり来たりだが、それほど混乱することもなく読み進められ、

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    2026年05月30日
  • そして、海の泡になる

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    最後まで読んだけど、何が言いたかったかよくわからなかった。鈴木を殺した犯人とかはわかったけど。

    宇佐原陽菜は宗教2世だが、一緒に逃げた男の人にDVされて反撃して殺してしまった。刑務所にいる。

    植芝甚平は朝比奈ハルと同郷、アメリカに負けて、アメリカ人が来る前の晩、ハルの父は母親と子供を縛って家に火をつけて一家心中しようとした。ハルだけが助け出された。

    宇佐原陽菜はハルと刑務所の同室。ハルは父からの暴力を受け入れていた。でも日本は戦争に負けた。ハルは父から性暴力に晒されていた。ある時お坊さんからぶよぶよした「神の肉」をもらって食べ、そして生き残った。

    高田峰子はハルが生き残って引き取られた

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    2026年05月29日