葉真中顕のレビュー一覧

  • 家族

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    身内同士暴力を振るわせ、多数の家族を支配下に置いた女性の話。あまりに異様でゾッとするのだけど、これが現実の事件がモデルというのが何より恐ろしい。

    私は家族のことを血とも愛とも定義したくない。できないと思う。ひとつ言えるのは、暴力は愛ではないこと。

    ラストの展開は少しびっくりした。
    ふわっと匂わせでもよかったかも。

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    2026年02月07日
  • 家族

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    ネタバレ

    ここまで登場人物が多い小説は久々。「莫迦な人たち」に共通して、洗脳されるまでの雰囲気を感じたのは何故だろう?ここまで心理的に伝わる描写を書き上げる作者に脱帽。
    途中でどうしようも無い未来が書かれていて、この沼は終わらないことを悟った。
    不気味でとても面白かった。

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    2026年02月03日
  • 家族

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    読んでて、辛く、痛く、苦しくなる。
    でも本当に読みやすく続きが気になる。

    家族・愛・暴力・支配・洗脳・後悔。

    全く救いようがない。

    実際の事件をモチーフに書かれてるので、読後改めて尼崎の事件を調べて、心が締め付けられました。

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    2026年02月01日
  • ロスト・ケア

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    専門職であるはずの私が、家族の前で無力だった〜『ロスト・ケア』を読む〜

    介護保険制度が創設されてから、確かに改善されたことは多い。
    「介護の社会化」は進み、家族だけで抱え込まなくてよい仕組みが整った。
    少なくとも、そう教えられてきた。

    ただ、私は介護保険制度が始まった後に社会福祉士になった世代。
    制度ができる前と後の違いを、実感として知っているわけではない。
    養成課程で「昔より良くなった」と学び、どこかで「そういうものなのだろう」と受け止めてきたに過ぎない。

    では、今の日本は本当に安心して老後を迎えられる社会になっているのだろうか。
    家族の負担は、軽くなっているのだろうか。

    私と妻の祖

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    2026年01月29日
  • 絶叫

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。
    分厚い本だけど一気読み。後半グロイ

    以下ネタバレ















    陽子に対して「あなたは」と語る口調で物語は進む。
    陽子のことをこんなに知っている語り部は誰なのか???
    母親?と最初は思っていたが後半に分かる。

    陽子はすみれを殺して自分がすみれになる。
    だから語り部は旧陽子。
    そら、全部知ってるわな陽子の事。

    途中で出てくる陽子の実家がマンションに変わっていて
    その一階がカフェになってて
    その店員がミスバイオレット←なんとこいつが陽子であった!!
    最後の1ページでそれが分かった時、ぞわぞわ

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    2026年01月27日
  • 家族

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    グロテスクな内容に吐き気がする。
    「家族」と名乗れば、全てが許されるような洗脳が気持ち悪い。
    逃げられない状況で、繰り返される虐待や暴力、詐欺は心が苦しくなる。
    民事不介入という伝家の宝刀で面倒事を避ける警察官。
    普通に見えても気持ちを押さえつけられ生活していた少女。

    当事者なら何が正しいのかが分からなくなる内容。

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    2026年01月24日
  • 絶叫

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    抜群の読み易さ。主人公の陽子と追う刑事の二つの視点から追いかける。
    時代背景、社会情勢を反映した良作。
    作者の他の作品も読みたいと思える出来映え。

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    2026年01月23日
  • 家族

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    「尼崎連続変死事件」をモチーフにした、家族という定義があいまいな集団の歪みを描く傑作。事実は小説より奇なりで、事件そのものの複雑かつカオスな衝撃が強すぎて、小説のインパクトはそれに及ばないが、冒頭の「沼が、できた。」の件のメタファが、人の想像力を凌駕する得体の知れない恐ろしさを表している。事件の結果云々ではなく過程を丹念に描くことで、「何故」の著者なりの回答を提示して読者の判断に委ねるスタイルだが、こんなにも時系列をぐちゃぐちゃにする必要があるのかは疑問。事件そのものは複雑怪奇だが、フィクションなのだからもっと題材を整理して描いた方が良かったのではと思う。

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    2026年01月19日
  • 鼓動

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    ネタバレ

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    鼓動。
    生きているって確かめたかったんだ。

    主人公と性別も年代も環境も状況も違うけど、
    自分と重ね合わせずにはいられなかった。

    孤独だよね。
    人は常に誰かに承認されたいんだよね。

    この世界の全部がそう言っているように感じでしまうことがあるから、
    こんなにも読み終わった後悲しくて心揺れる本に出会えてよかった。

    自分らしさ、男らしさ、女らしさ、そんなものがなくてもただ生きているだけでいいんだと思える。

    辛くてもどんなに孤独でも生きていようね。

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    2026年01月15日
  • 鼓動

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    秀郎の幼い頃から引きこもり、事件に至るまでが読んでいてとにかく段々苦しくなった。反面、刑事の事件解決の経過に次が気になりドキドキの展開だった。読後は題名の鼓動に納得でした。

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    2026年01月10日
  • Blue(ブルー)

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    懐かしき平成の時事を振り返りつつ進んでいく物語は懐古の情が沸き立って夢中になった。幼年期と青春時代を過ごした古き良き時代。

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    2026年01月09日
  • 家族

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    ネタバレ

    小説ですら辛いシーンは流し読みせざるを得なかったので、事件のノンフィクションルポは読まないことにした。
    最後のオチは小説ならでは。
    本筋と関係ないけど、八王子のピンクババアと尼のピンクババアではピンクの色味もインナーの柄も違うと思う。

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    2026年01月07日
  • 絶叫

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    読み応えがあった。
    途中で白骨死体は実は母親ではと推理したが外れた。
    作者が女性の心理や体について、まるで女性の様に生々しく描いているのが不思議。
    他の作品も読んでみたい。

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    2026年01月07日
  • 鼓動

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    私も秀郎と同世代なので、そうそうこんな事あったよと頷きながら読んだ。安心して引きこもっていられるようになったらいいのに、と私も思う。あるドラマで言っていた「個人的なことは政治的なこと」を思い出した。ベーシックインカムの到来はまだかなぁ。私たちには間に合いそうにないな

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    2026年01月04日
  • 家族

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    【極めて胸糞悪い良作】
    一言でまとめるとそんな作品。
    一気に読み干した。
    読み進めたら止まらなくなりました。
    悪い意味で刺激され、数日眠れなくなり。
    ある一家がピンクババア軍団に乗っ取られたあたりから、実に鮮明な支配描写で気分が悪くなった。

    かといって悪い作品だったのかと問われれば否だ。
    文章ひとつで、読者をここまで動かしたということは、それだけ影響力をもっているということ。

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    2026年01月04日
  • 家族

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    私見では、社会派ミステリーの葉真中顕。友達の情報で、今作は駄作だと。(笑)そう言われたら益々読みたくなるのがひねくれもの。早速読んでみたわけだが。確かに重厚な過去作とは趣が違うなと。新堂冬樹的な要素と真梨幸子的要素もあったかな。歪んだ愛によっていびつな「家族」が構成されていく。血縁のない孤独で行き場のない人間を取り込んで支配するカルト的共同体。巧妙なのが、外から見ると「家族」の問題で警察は民事不介入。「家族」という言葉が、躾という名の暴力も正当化してしまう。参考文献で、尼崎連続殺人事件を知り驚愕した。

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    2025年12月31日
  • 家族

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    読後、直木賞の候補になってました。

    尼崎の事件がモチーフの、圧倒的な読み応えのある小説でした。
    あまりにも、あまりにもですね、主人公たちが他の家族を乗っ取っていく様子がエゲツなくてですね、いたたまれず、いったん本をおいてしまったほどで。

    もう、マジで怖かったし。ちょっと語彙が崩壊してるんですが。
    普通の善良な家族が、魔に魅入られたように取り込まれていく。
    そんで、結末も不穏なんですよ。
    オススメです。もう一回読みたくなってきた。怖いけど。

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    2025年12月30日
  • 鼓動

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    実に重いテーマを扱った作品だった。
    誰からも承認される事なく、年齢を重ねてしまった引きこもりの子供と、その引きこもりの親、育児放棄してしまう親、閉塞感だらけの生き難さに引きこもりで抗う子供たち。
    焼死体で見つかった老婆の事件から、子育てを放棄してしまった女性刑事が老婆の過去を追う。
    盛り沢山の難しい案件を見事に結末に導き、希望を暗示させるように物語を締め括る。
    大きく深い余韻を残してくれて読み応えのある小説だった。
    面白かった。

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    2025年12月15日
  • 鼓動

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    ネタバレ

    48歳、無職、独身、恋愛経験なし、ずっと引きこもり

    明日は今日よりも豊かになる
    ユーラシア大陸の東の端からぽとりとこぼれた水滴のような、この日本という島国では、だれもがそう信じることのできた事態が長く続いた
    僕が生まれたのは、そのさなか、1974年6月30
    日のことだった

    やっぱ好きな作者だわ
    同世代として時代の雰囲気がよくわかる
    構成、ストーリー、最後の伏線回収まで素晴らしい

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    2025年12月05日
  • 鼓動

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    おもしろかったー。社会派ミステリーって読むまでに気合いが必要だけど、読むとおもしろいんだよね。
    その時代の出来事も添えながらストーリーが進行していくから、当時を感じながら読めたのが良かった。
    しかも油断して読んでいたら、真犯人がまさかの人で!!
    真犯人の気持ちと、草鹿秀郎の父の気持ちが一番共感できたな。
    好きな登場人物は梅田とマリエル。

    それにしても引きこもりね。
    実際どうなんだろう。甘えだよと言い切るつもりはないけど、引きこもれる環境があるからできることだっていうのは事実よね。
    学生時代であれ、社会人になってからでも、傷ついても困っても引きこもる場のない人だっているし。
    草鹿秀郎の場合なん

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    2025年11月24日