葉真中顕のレビュー一覧

  • Blue(ブルー)

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    おすすめに出てきたため、読んでみた作品だったが、面白くて一気に読んでしまった。
    懐かしい平成の空気を感じられる一冊。
    読み進める毎にキャラクターへの愛着が湧き、エピローグの彼女の様に、「彼」の幸せを願わずにはいられなかった。
    様々な社会問題についても書かれており、物語に出てくる子供たちや大人達はすぐそばにいる他人かも知れないと考えさせられた。何かしてあげたいけど、現実は簡単ではないということ、最悪な結末が毎日どこかで起こっていることを忘れてはいけないと思った。

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    2026年03月21日
  • 政治的に正しい警察小説

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    世にも奇妙な物語みたいな感じです。
    短編だけれどもどれもクオリティが高くて考えさせられるものが多いです。
    これから読む方は表題作以外も期待して良いと思います。

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    2026年03月20日
  • 家族

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    尼崎事件を忠実にモチーフにしているので、色々と慎重に読まざるを得なかったですが、それでもラストまで一気に読んでしまった。「真実は闇の中」だからこそ、ラストの展開には小説だからこその救いのようなものが込められていて、揺さぶられた。『家族喰い』も読まなくては。

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    2026年03月20日
  • 家族

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    人は孤独が一番の恐怖なのか、と考えさせられました。
    つくづく人間って弱い生き物だし、間違っているとわかっていながら自分の保身の為に多数派に身を置くんだと思った。
    その辺の心理を上手く操って、洗脳していく瑠璃子。
    瑠璃子に限らずこういう人間はどこにでも存在するんだと思うとぞっとする。
    洗脳、マインドコントロール、人間の弱みにつけ入って抜け出せなくさせる。
    怪しい人には近づかない、関わらない、スキを与えない、環境の大切さや正しい判断、自分の弱さに負けない強さ。
    結局こういう犯罪者も自分の弱さからきているものなので、負の連鎖が行き着く先はとんでもない所にまで発展するんだと思う。

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    2026年03月19日
  • コクーン

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    ネタバレ

    さすが葉真中顕さん作品という感じでした。

    バタフライエフェクト。
    どこかのだれかの小さな行動が、遠いどこかのだれかの大きな影響になる。
    この世の森羅万象、全てが繋がっているんだな。

    自分の意思というのは、結局はどこかのだれかとつながってつながって、自分になっているんだなと。

    堕ちてくのも、昇っていくのも、結局は人が人をつくっているんだなと。

    面白かったけど、後半になるにつれて登場人物が頭の中でごちゃごちゃしてしまった。

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    2026年03月17日
  • 家族

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ興味深い作品だった。

    2011年に表面化した「尼崎連続変死事件」をモチーフにした本作。
    全てフィクションらしいけれど、同じような事件が実際あったと思うと、身震いするぐらい怖い。



    作中では、家族をどんどん増やしていく。
    血のつながりは関係ない。
    関係性の中に「愛」があるかどうか。
    ただそれだけの観点で歪んだ家族がどんどん肥大していく感じ。

    「家族なんだから」という言葉が頻繁に使われている。
    たとえ血の繋がりがなくても、愛情さえあれば家族なんだと。
    しかし、暴力で支配することは家族とはいえない。
    自分の思うように世界を作ってくれる存在を家族とは言えない。

    「愛」とは一体なん

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    2026年03月16日
  • 家族

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    物語のモチーフになった事件のことはよく覚えている。不思議だった。
    何故こんな派手に傷ついている人がいるのに警察は動かなかったのか。
    民事不介入…
    警察は不思議だ
    相談事をしても「何か起きたら言って下さい」と、
    そこで話を終わらせれてしまう。
    何か起きたら?
    ひとが死んだら?殴られたら?
    殺されてしまったらなにも言えない。
    こんなことが周りで起きていても誰も気づかない?
    気づかないふりをする?
    だって巻き込まれたら私も大変な目にあう
    救いが見つからなかった
    でも、知らないといけない。

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    2026年03月16日
  • 家族

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    怖い、実際にあった事件を基にしているだなんて。
    ちょっとした言葉のかけ方で相手のことを好きになったりあれ?と感じたりすることはあるけれど、それをたくみに操り支配する瑠璃子の能力が怖い。
    余韻の残る結末であばたの男と清司朗は同じことを繰り返すのだろうか。
    それにしても、読むにあたり巻末の相関図のページを何度開いたことか…。

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    2026年03月10日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    7人の作家さんによる警察短編集。
    それぞれの作家さんが趣向を凝らした個性を感じさせる作品。
    初読みの作家さんが5人もいたのでどんなテイストなのかなと楽しく読めた。
    実務修習生の視点と指導係の視点を描いた吉川氏の作品と、初めて上司となった警部補の視点で描いた松嶋氏の作品が特に印象に残った。

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    2026年03月10日
  • 家族

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    読みたくないのに、読まないともっと不安になる。そんな感覚にさせられる作品だった。メンタルが強い人にしか勧められない本になります。

    家族へ入り込み、乗っ取り、相互に暴力を振るわせながら支配していく構造が描かれる。読んでいて何度も息が詰まりそうになった。特に序盤で印象に残ったのは、主犯の妹が語る「考えてはダメ」「自分で決断してはダメ」「人は自分で考えると孤独になる」という言葉だ。“家族”への依存を植え付け、実社会へ戻れなくさせる支配の論理が垣間見えた。

    自分が同じ状況に置かれたら、どう抗えるのか。
    簡単に「自分は大丈夫」とは言えない怖さがある。

    登場人物は多く相関も複雑で、巻末の相関図を何度

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    2026年03月08日
  • 家族

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    もう苦しくなるのわかってたから、この本買う時も相当迷って、でもこういう事件起こる度にどうしてなんだろう、なんでこんなにも他人に征服されて、家族を死に追いやるまでになるんだろう。
    その心理はなんなんだろう。って気持ちがあって、読み始めて、でもやっぱり苦しくて苦しくて、途中でやめるのもできなくて、結局、2日くらいで一気に読んでしまった。
    これはあくまでフィクションで、実際の事件の当事者たちの心境はわからないけど、あくまでこの小説に対する感想なんだけど、人間は順応してしまう、学習してしまう、そして慣れてしまう。異常な状況にも。
    そして本当にちょっとした心の隙間や、寂しさに、寄り添われた感じた時に、受

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    2026年03月08日
  • 家族

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    2011年に表面化した尼崎連続変死事件をモチーフに書かれた小説。当時もなぜ、こんな不可解な事件が起きたのか恐ろしくも興味深く感じ、週刊誌を読みましたが、小説となりより追体験感を増した本作は最悪の読み心地をもたらしてくれます。恐ろしくて嫌な気持ちになるのに、面白くて、夜中に一気読みしました。事件を知っているからこそ、新しい犠牲者のエピソード来たりすると、逃げて逃げて逃げてと思いながら読む。有間稔の「いつどの時点なら、食い止められたのだろう。」という自問は読みながら、自分だったらどうするだろう?どうやったらこの地獄から逃れられるのかと考えながら読み進めました。
    暴力で精神的に支配される恐ろしさ、そ

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    2026年03月08日
  • 作家 超サバイバル術!

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    出版界の現状や、新人作家が生き残るための術を、3人の著名な作家陣がそれぞれの視点で描いた内容。
    作家としてのスタイルや、デビューからの経緯がバラバラな3人なので、独りよがりにならず、より立体的に作家論が組み上げられている。
    中山さんを筆頭に、ユーモアたっぷりに語られていくので読みものとしても秀逸だったと思う。

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    2026年03月08日
  • 家族

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    実際にあった連続変死事件をモチーフとした、洗脳・監禁・拷問がこれでもかと出てくるフィクション。
    「家族」という脆い部分をつけこんだ人間の卑しい部分と生々しい描写、群集劇の展開で恐ろしくもページを捲る手は止まらなかった。
    物語としては良い意味で胸糞悪かった

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    2026年03月08日
  • 家族

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    2011年に表面化した尼崎連続変死事件をモチーフにしたフィクション。主犯とされる女性が獄死した為に真実は闇の中だが、今作は「家族」と言う聞こえの良い言葉に翻弄される被害者が描かれる。そう言えばリアルに、「家族」に命を奪われた幼い子がスーツケースに遺棄された事件もあって、胸が痛んだ。

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    2026年03月08日
  • 家族

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    少しずつ考えが歪んでいく様子が突きつけられるような生々しい世界観が、単純な犯罪とは違う特異性を印象深くしていた。

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    2026年03月07日
  • ロング・アフタヌーン

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    面白かった!葉真中顕は本当に裏切らない…!

    冒頭、作中の多恵が執筆した『犬を飼う』という短編小説からスタート。村田沙耶香でも読んでるのかと錯覚した、ほんとに葉真中顕????

    作家としては全くの無名素人で主婦である多恵の人生に連動した二つの作品と、編集者である梨帆の人生を交互に描く形で物語は展開する。

    どこまでが妄想で、どこまでが真実か分からない。そんなフィクションである物語に支えられて今日まで生きてきたんだなと思った。ただ想像するだけ、それは自由だから。

    どちらかといえば人の絆とか愛とか、ゆえに生まれる呪縛だったり、そういったことを社会問題と共に提起するような作品が多くて、人物描写が緻

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    2026年03月02日
  • コクーン

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    ⭐︎3.8
    宗教ものは好きで何冊か読んできたけど、カルト教団の内部をメインで描かず、教団の周りの人の境遇を描いているのが新鮮だった。
    時系列の違う複数の章で構成されていて、どの章も単体で読み応えがあるのに、読み進めていくなかでどんどん人物が繋がっていくのが面白かった。蝶を用いたファンタジー描写もあって、多少読みにくさを感じる部分もあるけど、それでもあっという間に読ませるのがさすが葉真中さんという感じ。
    じっくり読むほど楽しめる、緻密で完成度の高い作品だと思う。

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    2026年02月27日
  • Blue(ブルー)

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    2/25
    懐かしい平成をリアルに綴っており、平成生まれの自分には刺さる本。
    子供は親を選べないし親も子を選べないけど、お互いが不幸になる存在であってはいけないよなあと思う。
    ブルーにとって平成の30年は長すぎたのか、短すぎたのか、、。

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    2026年02月26日
  • ロスト・ケア

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    介護する人の大変さがよくわかるので、殺してしまいたくなる気持ちもわかるだけに、小説で描かれたそれぞれの気持ちが痛いほどわかる。そして勝手にこの人が犯人だろう~って読んでいたら、え?と思わせる展開で驚かされた。
    やはり安楽死をやるべきでは・・と思ってしまうね。

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    2026年02月25日