葉真中顕のレビュー一覧

  • 家族

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    初読みの作家さん。
    帯のとおり衝撃的な内容でした。

    血の繋がらない"家族"をテーマにした恐怖のミステリー。怖いというかなんというか、凄まじい内容でした。恐らく、ラストが賛否両論になると思いますが、こういう終わり方もいいのかなと、個人的には思いました。
    読みごたえのある一冊!

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    2025年11月09日
  • 家族

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    プロローグ

    家族ってなんなのさ!?
    血縁!?
    では、夫婦は家族ではないのか!?
    ひとつ屋根の下!?
    では、単身赴任したら!?
    子供が独立したら!?
    家族ではなくなるのか!?

    家族って、、、
    一体、なんなのさ


    本書
    『家族』魑魅魍魎の家族形態★4.5
    本作は、“尼崎連続不審死事件”を
    モチーフとしている
    内容はかなり強烈だ!
    主犯格である瑠璃子が新興宗教さながらに他人を
    洗脳していく
    洗脳の先には、金品や家、土地などの搾取
    そして、躾と称した拷問によって飼いならしていく


    その鬼畜の果てに待ち受けるものとは!?


    悪しき家族形態は引き継がれていく
    やはり血は争えないのか!?
    物語は、

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    2025年11月07日
  • 家族

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    家族が侵食されて乗っ取られるストーリーか
    いくつか他にも読んだよな、と思いながら読みはじめた
    『人はもらったものしか与えられない』
    歪んだ親子や家族関係が連鎖して、繋がっていく
    消化出来ていない心の欠けた所に入り込んで取り込まれていく
    他と違うのは、善良ではない側の生い立ちや事情が垣間見えて、うっかりするとこちらも取り込まれそうになる

    映像にもしなるなら、ラストの不思議なシーンはなくてもいいかもしれない。いや、あった方かいいか。

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    2025年11月06日
  • ロスト・ケア

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    ネタバレ

    社会派な内容とどんでん返しのバランスが中山七里みたいだと思った。後者は邪魔者のようにも思えるが、ミステリー好きへのサービスでしょうね。
    1番の衝撃は「相模原障害者施設殺傷事件」よりも前に発表された作品だということだ。現実の事件をモチーフにしたのだと思っていたが、フィクションが現実を先取りするなんて…

     私は性善説を信仰する大友検事があまり好きになれなかったのだが、そこすらも著者の狙いだったのだろう。
    「殺すことは間違っている!救いも尊厳も、生きていてこそのものだ。死を望んだんじゃなく命を諦めたんだ!」 
    だが、介護の世界は決して理想論では片付けられない。家が裕福でVIP待遇の老人ホームに父親

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    2025年11月05日
  • 絶叫

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    面白いが、性的な残酷描写が多く目を覆いたくなる。主人公には同情する。やるせなさが残る悲劇的なストーリー。

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    2025年11月03日
  • 絶叫

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    平凡な人生。普通な人生。
    おそらく鈴木陽子はそんな人生を望んでいたに違いない。
    ほんの少しのボタンのかけ違いが大きく人生を狂わすこともある。

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    2025年10月29日
  • ロスト・ケア

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    介護殺人をテーマにした社会派ミステリー。
    生活保護をテーマにした護られなかった者たちへを彷彿とさせるテーマ。重い。
    でも現代人は特に、本作の主人公や登場人物のような境遇は他人事ではなく、真剣に考えなければならないテーマなのだと思う。

    「殺人はいけないこと」と、境遇も知らないような人が白と黒だけで決着をつけるべきでは無い。
    殺したのではなく、救ったと主人公は口にしていて、実際にそれで救われた人がいるのも事実。
    倫理と人情は一致しないから難しい。

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    2025年10月17日
  • 鼓動

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    主人公と同世代なので、育ってきた時代背景が鮮やかに想像できて面白かった。
    最後、どう集結するのか気になってどんどん読んでしまった。
    結末は流石に予想できなかったな。

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    2025年10月13日
  • 絶叫

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    途中でなんとなく結末がみえてしまったけど、それでもページをめくる手が止まらなかった。
    壮絶で悲惨な話だけど、自分も同じ状況になってしまうかは本当に紙一重のこの世界。「絶叫」というタイトルが結びついているシーンを読んだ時には何故か涙が出てきた。これは何の涙だったんだろ…

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    2025年10月05日
  • ロスト・ケア

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    プロローグ

    世の中は、加速度的な進歩を遂げている
    あくまでもテクノロジーの分野ではだ!

    富山行きのE7系新幹線かがやきに乗り込む
    至ってスムーズに加速し静寂性を保ちつつ
    最高速に達する

    本書は、超高齢化社会に対するひとつの
    アンチテーゼだ
    この分野は、何故いつまで経っても進化度合いは
    超低速なのか!?
    流れ行くビル群を尻目に、青天の空を車窓から
    仰ぎ見る

    偏光ガラス越しに射し込む陽射しに
    思わず目を細めた!!!


    本章『ロスト・ケア』★4.5
    葉真中顕氏の記念すべきデビュー作 
    日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品

    42名の尊い命を奪った“彼”は、完全悪なのか!?
    これは、本書を通

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    2025年10月02日
  • ロング・アフタヌーン

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    ネタバレ

    誰でもこの先は絶対に幸せな気分にはなれないよなぁと思いながら、iPhoneの画面をタップしてインターネットの沼に沈むときがあるのだろうか。



    結末は解説を読んで腑に落ちた感じがする。

    彼女は誰かにとってのアリサの役割も引き継いでいたのか。

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    2025年10月01日
  • もの語る一手

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    祖父に誘われても覚えきれなかった将棋。そんな私でもすごく楽しむことができた。青山さんと貴志さんのものは特に楽しめました。アマチュア(将棋教室)から的中屋、女流棋士と将棋1つを取ってもいろんな話が出来上がるのはすごい!しかも皆さん超有名な作家さん。1冊で得できました。

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    2025年09月29日
  • ロング・アフタヌーン

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    葉真中顕『ロング・アフタヌーン』中公文庫。

    変わった構成のイヤミスであった。作家を目指す主婦が執筆した『犬を飼う』という小説とタイトルの『ロング・アフタヌーン』を日本語にした『長い午後』という2つの小説を軸にストーリーが展開していくのだ。

    男女平等社会、ジェンダーギャップなどという言葉が世に出て久しいが、まだまだ女性の扱いは男性に比べると低いように思う。しかし、企業などでは上に立とうとする女性が少ないことも事実であるし、専業主婦という生き方を選択した女性はなおさら男性よりも上に立つ機会など皆無に等しいだろう。

    個人的には男性には男性の役割や得意分野があり、女性には女性の役割や得意分野があ

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    2025年09月25日
  • 絶叫

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    ★4.5!!
    こういう鬱々しい感じの、悲壮感漂うアンダーグラウンドな転落系?好きです!
    後半、要所要所に驚き、読んでるこちらが「絶叫」ですわ。
    時々出てくる金魚さんも、これまたいい味出してるんです。
    ラストも良かった!!

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    2025年09月10日
  • コクーン

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    最終章にて全ての伏線が回収されるが、それまで時系列と語り手が目まぐるしく変化するため一気読みがおすすめ。「Blue」「絶叫」と比較すると少々評価が下がってしまうことは否めないが、バタフライエフェクトについて深く考えるきっかけとなった作品。

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    2025年09月06日
  • 絶叫

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    1人の女性の生涯を描くヒューマンミステリーサスペンス。
    序盤から悲惨な運命を辿る主人公に読んでいて辟易とする場面もたくさんあった。この悲惨さが最後までまた続くと思うと辛かった。面白さと切なさ憤りの連続。最後はどんでん返しというか予想もしない結末には驚き騙された。
    あそこまで生きる執念は自分には持ち得ない、主人公の運命に同情、共感するところもあったがただ驚愕の気持ちが上回ってしまう。
    この作者の作品はこれが最後にしようと思うくらい後味の悪い作品だが面白い。ここまで早く読み終えた長編は初めてかもしれない。

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    2025年09月04日
  • 絶叫

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    電車移動中に読み進めていったが、読んでいて息苦しくなるつらい作品だった。何度本を閉じてため息をついたことか。でも間違いなく面白かった。

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    2025年08月30日
  • 絶叫

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    尾野真千子さん主演でドラマ化もされた作品。
    貧困が生む悲しい事件。どんどん歯車が狂っていく主人公が必死に生きようとするが、闇社会にもはまり、犯罪に加担してしまう。次の展開が気になり一気に進められた。ラストにいくにつれワクワクが増した。母親との確執、社会への絶望、苦しくなる作品だが面白かった。

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    2025年08月26日
  • Blue(ブルー)

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    平成15年に起こった『青梅一家惨殺事件』。
    最有力容疑者・次女・篠原夏希は薬物の過剰摂取により事件後に浴室で死亡。
    共犯者の存在が疑われたものの、事件は被疑者死亡で解決…
    平成31年に起こった『多摩ニュータウン男女殺害事件』。
    2つの事件にはつながりが…

    死亡した夏希には『ブルー』と呼ばれる無戸籍の息子が。
    『ブルー』の足取りを追うことで、無戸籍児童、児童虐待、格差社会、貧困家庭、外国人労働者… 社会問題が明らかになってくる…

    平成の始まりに生まれ、平成の終わりに生命を落とした『ブルー』。彼の人生は壮絶だった。
    親の都合で無戸籍に…
    親の愛情に飢え、夏希に愛されたいと思うばかりに、言いなり

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    2025年08月23日
  • 鼓動

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    ネタバレ

    オーディブルで聴いた。
    就職氷河期世代の引きこもりの話。
    最後にどんでん返し(?)もあり、そして、就職氷河期世代のしんどさ、引きこもるまでの手記がリアルだった。

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    2025年08月20日