葉真中顕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
葉真中さんの本は3冊目、すっかりファンになってしまった!読みやすい〜!物語は二つの場面が交互に書かれている。
一つ目はある事件を追っている女刑事の話。事件の内容は、女性のホームレスを殺し、その死体を焼き、さらに実父を刺し殺したと供述している男を逮捕したことから始まる。女刑事の奥貫は、殺されたホームレスの身元を調べていく。
二つ目は1974年に生まれた男の人生。日本がどんな様子だったのかが書かれており、ベビーブームからバブル崩壊、氷河期、震災など…50代の男がいかに生きにくい時代を過ごし、どのように引きこもりになったのか胸の内が書かれている。
まさに現代社会の問題を上手に言葉で表現してるな -
Posted by ブクログ
クライム小説の中では文章表現が読みやすかったように感じますが、薄気味悪さや気持ち悪さと犯罪の酷さはすごいそんな小説だったかなと思います。
本作は尼崎で起きた大量変死事件をモチーフにした小説。家族を謳う集団に寄生、洗脳され、家と財産を奪われていった登場人物たちを描くというストーリー。
本小説に描かれている事件は、当時あまりニュースに関心のなかった私でも見覚え・聞き覚えのある戦慄な事件でした。大量犯罪と極限状態の中での暴力の正当化はやはり、印象が強かったのかなと思います。小説と分かって読むからこその刺激というか、面白さはあるのですが、現実に起こってしまった事件と捉えると、本当に凄惨な事件だなと -
Posted by ブクログ
犯人斯波は、介護していた父親からの嘱託殺人で父親を救済したと考え、介護職員になり、介護者と被介護者を介護·救済すると次々に43人もの殺人を犯す。
題名「ロストケア」は犯人が「喪失の介護」と語る通り、介護者を喪失することでケアを行い得ると考える。
一方、独自捜査で犯人を捕えた検事大友は聖書の1節「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」と犯人の行為をなぞらえ、また、斯波から「(死刑の求刑を求める)あなたも人殺しで罪悪感に蓋をしている。蓋をしてでも殺人をすべき時があるのは同じだと」指摘され、心が粟立つ。
人の本質は善であり、検察の役目はその善に訴え、罪の重さを認識させ、悔い改めさせることであ -
Posted by ブクログ
ロスト・ケア(喪失の介護)だと その殺人犯は言う。42人もの身体が不自由で、生活に助けを必要とするお年寄りを殺した男は。
物語は
「彼」ー殺人犯
“シングルマザー”ー認知症の母を自宅で介護
“介護施設で働く若者”ーかって父を介護
“検察官”ー父を高級介護施設に入居させている
“介護企業の営業部長”ー検察官の古くからの友人
の 五人の立場から 終始語られていく。
これからの日本 多くの高齢者が社会にあふれ出す日本。子供は少なく 介護する者は限られてくる。考えなくても 介護の現場は疲弊必至だ。
綺麗事では すまない 介護の実態。
しかし その当事者にならなければ その大変さ!は 先ず理解出来 -
Posted by ブクログ
面白かった!葉真中顕は本当に裏切らない…!
冒頭、作中の多恵が執筆した『犬を飼う』という短編小説からスタート。村田沙耶香でも読んでるのかと錯覚した、ほんとに葉真中顕????
作家としては全くの無名素人で主婦である多恵の人生に連動した二つの作品と、編集者である梨帆の人生を交互に描く形で物語は展開する。
どこまでが妄想で、どこまでが真実か分からない。そんなフィクションである物語に支えられて今日まで生きてきたんだなと思った。ただ想像するだけ、それは自由だから。
どちらかといえば人の絆とか愛とか、ゆえに生まれる呪縛だったり、そういったことを社会問題と共に提起するような作品が多くて、人物描写が緻