葉真中顕のレビュー一覧
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プロローグ
家族ってなんなのさ!?
血縁!?
では、夫婦は家族ではないのか!?
ひとつ屋根の下!?
では、単身赴任したら!?
子供が独立したら!?
家族ではなくなるのか!?
家族って、、、
一体、なんなのさ
本書
『家族』魑魅魍魎の家族形態★4.5
本作は、“尼崎連続不審死事件”を
モチーフとしている
内容はかなり強烈だ!
主犯格である瑠璃子が新興宗教さながらに他人を
洗脳していく
洗脳の先には、金品や家、土地などの搾取
そして、躾と称した拷問によって飼いならしていく
その鬼畜の果てに待ち受けるものとは!?
悪しき家族形態は引き継がれていく
やはり血は争えないのか!?
物語は、 -
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ネタバレ社会派な内容とどんでん返しのバランスが中山七里みたいだと思った。後者は邪魔者のようにも思えるが、ミステリー好きへのサービスでしょうね。
1番の衝撃は「相模原障害者施設殺傷事件」よりも前に発表された作品だということだ。現実の事件をモチーフにしたのだと思っていたが、フィクションが現実を先取りするなんて…
私は性善説を信仰する大友検事があまり好きになれなかったのだが、そこすらも著者の狙いだったのだろう。
「殺すことは間違っている!救いも尊厳も、生きていてこそのものだ。死を望んだんじゃなく命を諦めたんだ!」
だが、介護の世界は決して理想論では片付けられない。家が裕福でVIP待遇の老人ホームに父親 -
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プロローグ
世の中は、加速度的な進歩を遂げている
あくまでもテクノロジーの分野ではだ!
富山行きのE7系新幹線かがやきに乗り込む
至ってスムーズに加速し静寂性を保ちつつ
最高速に達する
本書は、超高齢化社会に対するひとつの
アンチテーゼだ
この分野は、何故いつまで経っても進化度合いは
超低速なのか!?
流れ行くビル群を尻目に、青天の空を車窓から
仰ぎ見る
偏光ガラス越しに射し込む陽射しに
思わず目を細めた!!!
本章『ロスト・ケア』★4.5
葉真中顕氏の記念すべきデビュー作
日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品
42名の尊い命を奪った“彼”は、完全悪なのか!?
これは、本書を通 -
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葉真中顕『ロング・アフタヌーン』中公文庫。
変わった構成のイヤミスであった。作家を目指す主婦が執筆した『犬を飼う』という小説とタイトルの『ロング・アフタヌーン』を日本語にした『長い午後』という2つの小説を軸にストーリーが展開していくのだ。
男女平等社会、ジェンダーギャップなどという言葉が世に出て久しいが、まだまだ女性の扱いは男性に比べると低いように思う。しかし、企業などでは上に立とうとする女性が少ないことも事実であるし、専業主婦という生き方を選択した女性はなおさら男性よりも上に立つ機会など皆無に等しいだろう。
個人的には男性には男性の役割や得意分野があり、女性には女性の役割や得意分野があ -
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平成15年に起こった『青梅一家惨殺事件』。
最有力容疑者・次女・篠原夏希は薬物の過剰摂取により事件後に浴室で死亡。
共犯者の存在が疑われたものの、事件は被疑者死亡で解決…
平成31年に起こった『多摩ニュータウン男女殺害事件』。
2つの事件にはつながりが…
死亡した夏希には『ブルー』と呼ばれる無戸籍の息子が。
『ブルー』の足取りを追うことで、無戸籍児童、児童虐待、格差社会、貧困家庭、外国人労働者… 社会問題が明らかになってくる…
平成の始まりに生まれ、平成の終わりに生命を落とした『ブルー』。彼の人生は壮絶だった。
親の都合で無戸籍に…
親の愛情に飢え、夏希に愛されたいと思うばかりに、言いなり