葉真中顕のレビュー一覧

  • 家族

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    まことさんに教えて頂いた9月の『山形小説家・ライター講座』にオンライン受講の申し込みをしたのですが(小説家を目指している訳では無いのですが)私の申し込んだ回は講師として葉真中さんが来られます。
    穏やかに見える方なのにかなりハードに社会問題を切って行く作家さんなので楽しみなのですが、狙った訳ではなく本書が予約で回って来ました。

    その点では素晴らしいタイミングですが『氷河期のゴミ』の後に読むには凄いタイミング。
    凄いよ、凄いって…。
    これルポじゃないの?え、フィクションなの?

    これを読んでから『尼崎連続変死事件』を知るか、知ってからこれを読むか。
    私は後者ですがどっちの順番でも震えます。
    何が

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    2026年08月10日
  • ロスト・ケア

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    犯人が誰なのかと言うよりも、介護の実態がリアルに描かれていて恐ろしい気持ちが勝った。

    日本人の総人口に対する65歳以上の割合は20パーセントと言う表記があったが、自分の中では案外少ないななんて思い、今の割合を調べて見たらほぼ30パーセントになっていた。
    少子高齢化が騒がれてからもう何年も経つのに、作中にある「わかっていたのに」がその通りだと思えた。

    こういう小説の犯人は大体が誰かから頼まれたりという形で罪を犯すような表記が多いが、犯人が独断で救ってあげようと勝手に考えて実行するというのは珍しいし、自分の思い込みだった場合はなかったのかなと思ったが、介護する側が「この人が限界だな」と思うくら

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    2026年08月09日
  • ロスト・ケア

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    高齢化社会、老老介護、ヤングケアラー、それと介護福祉の穴等、着々と増え続けているであろう諸々の問題について、究極の対策が「ロストケア」だと思い込んでしまった事で連続殺人が始まった。
    自分が介護する立場、あるいは介護される立場になった場合の事を考えさせられる。いや、作者は考えて欲しいからこの作品を書いたのかと思う。

    この小説をミステリー作品と言っているが、社会派の非常に重厚感のある作品だとも思う。
    最後にドンデン返しがあるが、そこまで意外性はなかったかと感じたので⭐︎4にしました。

    読んで良かった小説です。

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    2026年08月08日
  • もの語る一手

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    将棋というものを深く知るわけではないけれど、その奥深さや、指す人間が持つドラマなど、いろんな視点で物語は紡げるんだなぁとどの話も素直に面白かった。

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    2026年08月07日
  • 絶叫

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    ネタバレ

    ⭐️3.5
    ロストケアからの2作目。前回だいぶ前だけど、すごい良かった記憶があって手に取った。
    さすが。やっぱりすごい、作り込まれていて面白いが第一の感想。
    ただ、性と殺人、貧困(熱血営業)と忌避する要素が多すぎて再読はあまりしたくない印象。(作品としては100点と思う)

    この作品では、戸籍や保険営業、夜職について細かく書かれている。詳しすぎて斜め読みしたところもある、、東日本大震災や社会の流れを入れて話を作っているのもすごいリアル。

    最初から、陽子ーーの章は誰視点で書いてある?母?気持ちが悪い書き方だな、と思ってたけど最後に謎が解ける、、最後にミスバイオレットのところは読み返した。(途中

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    2026年08月04日
  • 家族

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    洗脳による監禁の事件は時々ニュースで観るが特に気にしていなかった。
    いざ、読み進めるとわかる気はする部分もあった‥
    本当にあった事件のモチーフと気づいた時は怖さが増し恐ろしかった。

    家族とは愛とは何なのか‥
    登場人物が多く多少読みにくかったが
    実際も複雑な人間関係だったらしい
    尼崎連続殺人事件のモチーフ。

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    2026年08月02日
  • ロスト・ケア

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    介護と正義をめぐる重たいテーマを扱いながら、一人称の切り替えで迷わず読める構成が印象的で、深く考えさせられる一冊でした。
    職場の読書友達から紹介してもらった一冊。扱っているテーマの重さを思うと「面白い」と言うのはためらわれるのですが、読み進めるほどに考えることが増えていく作品でした。映画化のダブルカバーを眺めながら読み始めたものの、長澤まさみさんがどの役なのか気になってキャストを検索してしまい、うっかりネタバレを踏んだのは完全に自分のミス。ただ、結果的には謎解きよりも作品が扱うテーマにしっかり向き合うことができて、ある意味では怪我の功名だったのかもしれません。
    物語は複数の一人称が明確に切り替

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    2026年08月01日
  • 家族

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    事件自体は当時のニュースで衝撃を受けたのを覚えています。事件を知っていたからこそ、この一冊はより読み進めやすかったです。末尾に掲載された参考文献も機会があればぜひ読みたいです。

    この一冊がきっかけで葉真中先生のファンになりました。

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    2026年07月31日
  • 絶叫

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    分厚いページ数に読み切れるのか不安があったけど、すらすら読めてしまった。

    生活保護制度をはじめ、日本のリアルな現状をぎゅっと凝縮させたような世界に、負の感情が湧き上がった。
    そして、勉強になった。

    感想は、、主人公の人生を思うといたたまれない気持ちにはなるけれど、純の言うとおり、人生は自然現象という言葉は前向きにもさせてくれる物語であると思った。

    選べない人生だからこそ、言い換えれば、いくらでも自分で選んでいっていい世界なのだと。人はみな自由なんだと。

    ただ、自由になるのには、必要なものが必ずある。
    その1つが、お金。多すぎる必要はないけれど、生活できるだけのお金は必ず必要。
    生活保護

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    2026年07月24日
  • ロスト・ケア

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    冒頭の介護描写があまりにも
    リアルな生々しさで目を背けたくなるような気持ちになりつつ、気づいたらどっぷり。

    社会問題に切り込んでいるリアルと、
    大量殺人の犯人のミステリーと、
    えげつないバランスで読ませる作品だと思った。

    そして、物語の可能性を感じた。
    目を背けるわけにはいかない、という気持ちにさせられた。

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    2026年07月18日
  • 家族

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    実際の事件をモチーフにしたフィクションという事で、その理不尽さや不条理さがとにかく気分が悪く主犯の怖さが際立ちます。
    元々ホラーには耐性がある方ですが、現実味の無いオカルトやスプラッターよりこういう現実でもあり得そうな人怖の方がリアリティを感じられて怖いです。
    とにかく警察の不手際が目立ち、民事不介入を言い訳に全く機能していない様は読んでいてイライラしました。
    もちろん犯人が悪いとは思いますが、凄惨な結果の一因に警察にもあると思います。
    全体的に引き込まれる内容でしたが、不明のまま終わった点がいくつかありました。
    あばた面の男の正体は?矢戸朱鷺子が妊娠していた描写があったがある時お腹が引っ込ん

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    2026年07月17日
  • Blue(ブルー)

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    作者が同世代だからか、平成を切り取ってある重厚なサスペンス。
    辛い話もあるけど、懐かしさもあり、救いもあるし。

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    2026年07月15日
  • 家族

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    面白かった!さすがは葉真中さんといった感じで、読後にwiki読んでみるとほぼほぼ史実通りだし、だからこそこの出来事の異常性が際立って良かった。読む手が止まらなかった。
    でもだからこそ残念ポイントというか、今回の物語は家族の中でも気に入られてしまって上にいた宗太(のちに下に行くが)と澄ちゃんが被害者側のメインだと思うんだけど、だからこそこの二人以外の被害者であまり語られなかった長峰家・奥平家・七倉家・立花家の凄惨な状況を個人的にはもっと読みたかったな。あまりにだらだら被害状況を書くのも好みは分かれそうだから、これくらいでちょうどいいのかもしれないけど。一個一個描いてたら500ページとかいきそうだ

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    2026年07月13日
  • 家族

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    洗脳する側、洗脳される側
    どちらも愛に飢えていて
    どちらも異常に思える
    愛をちらつかせ洗脳し、従う事が愛だと錯覚し気がついた時は地獄に落ちている
    なんとも恐ろしい
    この作品はフィクションではあるが
    実際に同じ様な事件をニュースで見聞きする事もある。
    何故逃げないのか?逃げ切れないのか、
    また、助けを求められた時、異常を感じた時何故助けられないのか?
    大きな社会問題だと思う。

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    2026年07月13日
  • 家族

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    「家族」というタイトルとは裏腹にドス黒い物語でした。暴力というのは、正常な判断能力を失わせ、人を支配するにはある意味最も効率の良い手段なのだと恐怖を覚えました。また、血の繋がりに甘えずしっかりと家族に愛情を注ぐことの大切さも痛感しました。いろいろと謎を残したした部分もあったので、読後は少しモヤモヤしました。

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    2026年07月11日
  • 家族

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    ちょー難しかった。
    初めてメモしながら読んだ小説。

    自分が小学生くらいに起きた事件をオマージュした作品。
    犯人の名前聞けば、何となく聞いた事ある名前だなぁくらいで。
    実際に起きた事件のオマージュ作品は読み応えがありますね。
    誉田さんのケモノの城よりもグロくなかったので読めました。
    愛ってなんだろ。って考えた作品でした

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    2026年07月10日
  • 家族

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    半分近くまで読んで、ずっと気分悪くなりそうだった。実際の事件をモデルとしているので読めた。こういう風に巻き込まれるかどうかは、誰にでもあり得る話のように思えた。恐ろしいし、警察が頼りにならなすぎる。

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    2026年07月08日
  • ロスト・ケア

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    そう遠く無い将来、自分にも降りかかるであろうテーマ「介護」。自分が介護をする立場になっても、介護をされる立場になっても、この小説に出てくるようなことになって欲しくないなとつくづく思った。この本には様々な正義が出てくるが、あるべきは大友のような正義なのかもしれないが、やはり偽善だと思えてきてしまう。面白いというか、とても興味深い作品で考えさせられた。

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    2026年06月24日
  • ロスト・ケア

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    「彼」はなぜ43人もの人を殺したのか。
    人を殺めることに正当性があるわけがない。
    そう言った価値観が揺さぶられる社会派ミステリー。

    冒頭の「彼」の書き方が、ちょっとずるいなーと思った。

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    2026年06月18日
  • ロスト・ケア

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    読み終えた後に心に残ったのは、犯人への怒りよりも「この社会の中で、自分に何ができるのだろう」というやるせなさだった。

    序盤は介護問題を題材にした社会派ミステリーという印象だが、読み進めるうちに「人を救うとは何か」「善意はどこまで許されるのか」といった、簡単には答えの出ない問いを突きつけられる。

    介護疲れや老老介護の末に起きる痛ましい事件やニュースを見るたびに、「他に選択肢はなかったのだろうか」と感じることがある。しかし本作を読んで、それをどこか他人事として捉えていた自分にも気づかされた。

    正しさだけでは救えない現実と、社会が抱える深い問題を描いた重厚な作品。読後もさまざまなことを考えさせ

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    2026年06月15日