葉真中顕のレビュー一覧

  • 家族

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    モデルとなった尼崎の事件はあまりにも不可解で、当時ニュースに驚いたことを覚えています。また、尼崎と並んで怖かったのは北九州の事件。こちらはあまりにも凄惨なため報道規制されました。後にルポで読みましたが恐ろしすぎて忘れることができません。

    今作は多少ソフトに描かれていますが、恐ろしさは十分伝わってきました。怖いと思いながらもページをめくる手が止まりませんでした。

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    2026年05月28日
  • ロスト・ケア

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    お初の作家さん。
    一応元医療従事者なのでこういう介護の現場が物凄く悲惨なのはよくわかる。「社会には穴が開いている」どころか穴だらけだわ…
    「殺人」という点においては肯定しちゃいけないことだけど、だからって犯人のことを真っ向から否定する気にはならないな…

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    2026年05月27日
  • 絶叫

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    生まれた時からしんどい陽子の人生、悪いことをしているわけではないのにどんどん堕ちていくのが読んでいて辛かったが、不思議と読みやすくサクサクページが進んだ。
    ミスバイオレット何かありそうだなぁと思ったらそこにつながるのね〜お見事!ずっと搾取される奪われる側だった陽子が自由になる話だった。

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    2026年05月26日
  • 家族

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    どこかの書評から。おそらく、タイトルに見合わず内容がイヤミス、ってことで気になったんだと思われる。たしかに前評判に違わぬイヤさで、思わず顔をしかめる場面のオンパレード。にしてもこの事件、ノンフ版も読んだ気がする。最後に付された参考文献に”モンスター”が挙がってて、これだ!と思ったんだけど、自分の本棚には登録なし。はて?

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    2026年05月25日
  • 鼓動

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    登場人物とと世代が近いので、平成〜令和に至るまでの様々な出来事が、自分ごととしても思い出されて懐かしかった。

    特に父親との最期のやりとりは胸が痛かった。
    人は誰しもその人だけの絶望を持っていると思っているけれど、それを抱えながらどう生きるか、どう在りたいか、自分自身と向き合い続けるしかない。
    それをやらずに目を背けてばかりの人には、甘えんなと思ってしまうところもあるのだけれど、私もわりと大人になってから、自分で自分を承認することの意味や価値に気付いて、できるようになったから、ずっと気付けないままだったとしたら、今もっと生きづらかっただろうなと思う。

    初めて読んだ作家だったけれど好みだったの

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    2026年05月24日
  • 家族

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    前情報なしで葉真中顕『家族』を読んだが、人間が支配されゆく様が恐ろしくて猛烈に胸糞悪い。仕事柄DV被害を見てきたからこそ、精神的支配がじわじわ始まり、いつの間にか抜け出せなくなる描写のリアルさに戦慄した。後で実在の事件がベースだと知り、さらに吐き気が増している。この泥のような重苦しい感情を綺麗なもので洗い流したい。誰か、ただただ温かくて救いのある「優しい世界」の作品を教えてください。

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    2026年05月24日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    大好きな警察小説アンソロジー七作品。

    どれも面白かったけど、読後感あまり良くない作品もあった。

    自分的に読んでいてワクワクした作品は、吉川英梨さんと松嶋智左さん。
    吉川英梨さんは、主人公の警察学校生でありながら筋読みが鋭過ぎて、実務教習中の指導官の評価が二分されてしまうのが面白かった。
    もっと読みたいなと思ったら、『新人女警』というタイトルで出版されていたので、こちらも読みたい。

    松嶋智左さんの作品はシリーズ化していなくて残念。
    松嶋智左さんの畫く登場人物のキャラがとても好きだな。もっと作品読みたい。

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    2026年05月20日
  • 家族

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    ネタバレ

    救いのないストーリーは好きではないけど、一気に読ませる力がある。
    あばた面の男で変に謎を残すよりは、瑠璃子の内面を描いてほしかった

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    2026年05月18日
  • 家族

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    ネタバレ

    読み出したら止まらなかったけど、しんどーーー…。いや、ほんと…。これが実際あった事件を元にしてるというところがまたしんどい。

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    2026年05月15日
  • 家族

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    怖いもの読んだ( ノД`)


    家族と言う名前の搾取相手を
    次々に見つけては巻き込んでいく手口
    家族と呼ぶだけあって優しく接する中で瑠璃子に気にいられるか否かで道は変わってくる様だ

    従順であれば可愛がられ、そうでなければ何かにかこつけての言いがかりと暴力
    その様を家庭のこと───と遠巻きにする警察
    それぞれがピッタリ機能して声を挙げても蓋をされて家庭でのリンチ(ここでは躾、と呼びます)の悪循環。



    本当にあった事件をモデルに書かれた本だそう
    あまり覚えてなくてこんな事あったんだ……と、また怖くなる

    それにしても
    民事不介入って言うけれど、どの辺りから介入して貰えるもんなの?って憤りが強

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    2026年05月13日
  • 鼓動

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    (引用)生きるに値しないくせに、きっと意地悪な神様が作ったに違いないのに、世界は豊かだ。そのことをぼくは知っている。

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    2026年05月11日
  • 家族

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    怖かった。
    ちょっとの関わりで家族に入り込み暴力で支配。とりあえずは家族という括りだから警察は介入しない。
    被害者にとっては絶望的。もう読んでいて警察って何の力にもなってくれないんやと憤った。
    被害者それぞれの視点から書かれていたり、加害者の背景も描かれていたりと、胸糞級の内容やけど読むのが止まらなかった。
    尼崎事件がベースの内容やけど、事実はもっと悲惨で残忍。世の中にはこんな人間がいるのだと驚愕する。

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    2026年05月04日
  • 家族

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    葉真中顕さん著「家族」
    第174回直木賞候補作。2011年に発覚した「尼崎連続変死事件」をモチーフにした作品とのこと。

    実際にあった事件なだけに全体に漂う不穏な空気感が凄い。10年程前にNHKの「未解決事件」でも特集されていた事件。
    家族まるごと乗っ取ってどんどん吸収し洗脳していくその手法は恐怖でしかない。

    今作品はその被害者達が主格となって描かれていく物語。
    この事件の凄いところが被害者達が自ずと加害者にもなっているという構図。

    第三者目線では何故?と思ってしまうのだが当の本人達はその支配下では従うという選択しか残されていないのだろう。
    生と死が巧みに操られていくこの事件…
    とてつもな

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    2026年05月04日
  • 絶叫

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    ネタバレ

    陽子の変死体が発見されるプロローグに始まり、幼少期からプロローグの場面に至る40歳までの陽子の壮絶な人生が600ページ以上に渡って丁寧に描かれる物語。
    ここまで試練がやってくるかというくらい怒涛の転落シーンが続くが、幼少期に自分は平凡だと思っていたことや親から愛されなかったことが後の人生で誉められたり認めてもらうことで様々な転落のトリガーとなってしまう展開はとても印象的だった。
    陽子にとっては母親の存在含めて生まれ変わることで「自由に」自分の人生を生きることを選べた結末だったのかなと解釈したが、最後の鈴木陽子の結末はお見事だった。

    描かれている陽子の特徴に対して様々な男性との色恋沙汰や搾取さ

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    2026年04月30日
  • 家族

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    ここまで人をコントロールできるなんて化け物だな。暴力をふるわれたら、どこかで諦めてしまいそう。そうでもしないと耐えられない。そういう状況に持っていくほどの力があるのなら、犯罪以外の別のことで発揮できればよかったのに。

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    2026年04月25日
  • 絶叫

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    主人公“鈴木陽子”の人生に“絶叫”する思いで一気読みしてしまいました。“何でこうなるの?”と思いつつ。

    高校生ぐらいまでは ごく普通の生活、人生を送っていたのに。母が弟を溺愛し、陽子をほとんど顧みない以外は。

    弟が交通事故で亡くなり、父が借金を残し蒸発してから 歯車が狂ったように転落の道をまっしぐら。それでも“何でこうなるの?”


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    2026年04月17日
  • 警官の道

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    読む達成感を求めるとどうしても同じ作者を追ってしまう。近年はブック・オフの100円コーナーで題名のインスピレーションで手に取る事が増えた。短編ではあるが7人の作者の作品が綴られていて中山七里さん柚月裕子さん以外は初めて読む作者だったので期待が膨らんだ。中でも長浦京さんのシスター.レイは面白かった。長浦京さんの他の作品も読んでみようと思います。

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    2026年04月11日
  • 鼓動

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    葉真中さんの本は3冊目、すっかりファンになってしまった!読みやすい〜!物語は二つの場面が交互に書かれている。
     一つ目はある事件を追っている女刑事の話。事件の内容は、女性のホームレスを殺し、その死体を焼き、さらに実父を刺し殺したと供述している男を逮捕したことから始まる。女刑事の奥貫は、殺されたホームレスの身元を調べていく。
     二つ目は1974年に生まれた男の人生。日本がどんな様子だったのかが書かれており、ベビーブームからバブル崩壊、氷河期、震災など…50代の男がいかに生きにくい時代を過ごし、どのように引きこもりになったのか胸の内が書かれている。
     まさに現代社会の問題を上手に言葉で表現してるな

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    2026年04月11日
  • ロスト・ケア

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    犯人斯波は、介護していた父親からの嘱託殺人で父親を救済したと考え、介護職員になり、介護者と被介護者を介護·救済すると次々に43人もの殺人を犯す。
    題名「ロストケア」は犯人が「喪失の介護」と語る通り、介護者を喪失することでケアを行い得ると考える。
    一方、独自捜査で犯人を捕えた検事大友は聖書の1節「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」と犯人の行為をなぞらえ、また、斯波から「(死刑の求刑を求める)あなたも人殺しで罪悪感に蓋をしている。蓋をしてでも殺人をすべき時があるのは同じだと」指摘され、心が粟立つ。
    人の本質は善であり、検察の役目はその善に訴え、罪の重さを認識させ、悔い改めさせることであ

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    2026年04月02日
  • 絶叫

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    これは平成の嫌われ松子の一生か。
    ねこに食われて孤独死した鈴木陽子。地味で平凡でたぶんきっと整った顔をした陽子がもしかしたらそれが故の不幸も背負いつつ、生きた人生を丁寧に辿る物語。
    聖人君子では決してない陽子の生き様にぐっと胸が詰まる。最後に絶叫したのは陽子なのかあなたなのか私なのか。

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    2026年03月28日