葉真中顕のレビュー一覧
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これ、フィクション…だよね?怖すぎる。
人はこうやって洗脳されて、逃げ場がなくなっていくのか…と読みながらずっと胸糞悪かった。
『民事不介入』については、はじめて知った言葉かもしれない。警察を頼っても逃げられないなんて絶望しかない。
早く結末を知りたいと一気読みしたが、最後にいくつか謎が残ってしまったことと、登場人物が多くて複雑すぎたので⭐︎3に。
追記:尼崎連続変死殺人がモチーフになったんですね…。だからこんなに登場人物が多くて複雑なのか。
小説としては⭐︎3だけれど、モチーフになった事件があるのであれば一読に値する(自分が巻き込まれたりしないように。このようなことに巻き込まれてしまった人を理解するために)、素晴らしい作品。と言うわけで⭐︎4。 -
Posted by ブクログ
読書備忘録1017号。
★★★★(物語としては精々★2つくらいか・・・)。
怒涛の8月でしたね~。みなさま。
ホンマに怒涛の。
読書は細々と続けてましたが、備忘録は無理!
8月初めての品川週末。しかも雨。備忘録開始です!
順番は蟲!美貌として肝胆な作品から怪死!
尼崎です。
尼崎の連続不審死事件をモチーフにした作品。
角田美代子が瑠璃子ですわ。
美代子は尼崎で8人。瑠璃子は八王子で13人。瑠璃子の勝ち。
怖いですわ。怖い。
備忘禄としてはそれだけで十分ですわ。
瑠璃子が怖いんじゃなくて、瑠璃子に狙われたら人生終わるってことが怖い。
巻末に人物相関図とかあるけど意味ないです。
ミステリーちゃうし。
家族と言いながら血縁関係なし。
「だって私ら家族やんかぁ」という言葉だけでハイ終了!ってことです。
瑠璃子に掛かったらどんだけ細い細い繋がりでも家族にされてしまう。
そうなったら、ちゅ~ちゅ~と体液を吸われて、カスカスになったら補充して、吸われて、補充できなくなったら保険金掛けてハイさよなら。
ミステリーっぽく、あばたのおっさんとか、耳元でささやくGHOST女子とか登場されてるけど、結局瑠璃子ですわ。
そして八王子。尼崎の事件を八王子にされたら堪らんね!
八王子市民は。
こわっ。以上。
PS.
なんで警察はこの事件を防げなかったのか?
基本、家族の問題には関わらない。民事不介入ですね。
そうするとですよ。阿部ちゃんが現行犯逮捕されたじゃないですか。
あとから娘の言葉とかいろいろやってるけど、殴る蹴るの次元を超えていたということが分かりますね。この本を読むと。
だって家族の間でビンタとか、殴るくらいでは警察は現行犯逮捕しない・・・。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ恐ろしい。実際に起こったことだと思うと本当に怖い。
もしこんな人に出会ってしまったら逃げられるだろうか、どうやって逃げようかと考えながら読んだ。
特に"あちら側"にいたはずの有間家と宗太の話は辛かった。
暴力は正義だと思い込むようになるまで追い詰められてしまう。
「追い詰められた人間に究極の選択なんてない。ただ状況に服従するだけ。きっとこれは人間の本性なんて上等なものではない。腐った木の実が地面に落ちる、そういう自然現象に近いなにかだ。」
ダーヤマさんはあんまり話に出てこなかったけどどうなったんだろう。
凸凹の男は?
一番怖いのは朱鷺子さんだったのだろうか。
蛇のペンダントが気になった。
瑠璃子たちが逮捕された後、洗脳は解けるのだろうか。
いろいろと謎が残った。 -
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まことさんに教えて頂いた9月の『山形小説家・ライター講座』にオンライン受講の申し込みをしたのですが(小説家を目指している訳では無いのですが)私の申し込んだ回は講師として葉真中さんが来られます。
穏やかに見える方なのにかなりハードに社会問題を切って行く作家さんなので楽しみなのですが、狙った訳ではなく本書が予約で回って来ました。
その点では素晴らしいタイミングですが『氷河期のゴミ』の後に読むには凄いタイミング。
凄いよ、凄いって…。
これルポじゃないの?え、フィクションなの?
これを読んでから『尼崎連続変死事件』を知るか、知ってからこれを読むか。
私は後者ですがどっちの順番でも震えます。
何が恐ろしいって、主犯の角田は家庭環境が悪い中で育ったとは言え心理学の勉強を何もしていない女性です。
恐らく洗脳の仕組みを書籍等からでも学んだ事など一度も無い筈です。
その女性がここまで多くの人間を洗脳…それも家族同士で殺し合いをさせる程の強烈な洗脳を施せた事。
この事件を調べた時に、そこに1番恐怖を覚えたのですが本書を読んでも背筋が震えました。
他人の家族であっても自分の家族だと言い切り、結果的に民事不介入となってしまう。
取り込まれた家族ですら、家族の問題だと口走ってしまう。
角田はやりたいようにやっていただけかも知れないのに結果的にカルト教団も真っ青のマインドコントロールを何年も成功させてしまう。
睡眠不足と弱みを握る事、食事と排泄の管理、体罰。
洗脳の見本市か…
本書では名前も変えてフィクションも盛り込まれていますがほぼ史実通りです。
オリジナルキャラクターの柊二だけが救い…とまでは行かないけど彼と嫁の話がたった一つの希望。
その希望ですら胃にくる。
本書を書いた経緯について葉真中さんのインタビューも拝見しましたが、やはり風化させない事を目的としているみたいです。
『ロストケア』等の氷河期時代を描く時は、ご自身もその世代なので忘れられたくないと言う思いもあるそうで、
なるほど、それでヘビーな仕上がりになるわけですね。
とにかく怖すぎて何を書けば良いのか分からない。
どんなホラー小説よりもアテントレベルはぶっちぎりの★5!!アテントしてても漏れそう(汚い)
一つ、私的に1番キツいと思った事件の概要が本書にも採用されていましたのでご紹介。
ネタバレに入るかも知れませんのでご注意を
なんとか逃げ出せた一家が居たのですが、長女は無事に働き先も見つけ、友人も出来て平和な人生を取り戻していました。
ところがたった一つの身分証である免許証の更新日が来てしまいます。これがないと生きていけないので行かざるを得ません。
友人二人に付き添って貰い、免許更新センターへ。
ところが恐れていた事が起こります。
更新期間を把握していた角田一派がセンターで待ち伏せ。運が悪いとしか言い様が無いのですが見つかってしまいます。止めに来た友人を守る為に彼女は友人に口汚い罵りを投げて諦めたように連れ去られてしまう…
本書ではそのまま友人はあいう子だったなんてね、帰りに甘い物でも食べて帰ろ、みたいなノリになるのですが、実際は不審に思った友人がきちんと警察に駆け込んでいました。
必死に助けてくれと訴えるも、家族の問題でしょー?と警察は動いてくれませんでした。
その後、彼女は体罰を受け、寒空の中裸で物置に閉じ込められ、友人と行ったカラオケで歌っていたであろう好きな曲を歌いながら亡くなってしまいました。
このエピソードがトラウマになった私、本書でもやっぱり出るか…と半泣きで読みました。
葉真中さん、風化防止は見事成功してますよ、私のトラウマが蘇りましたからね!どうしてくれるんだ!!講座で訴えても宜しいですか?!(やめなさい)
とにかく、これから読まれる方は覚悟して下さい。
臓物がひっくり返ります。
結末もモヤモヤするけど、実際の事件がそうだったから仕方ないな…
でもやっぱり柊二を登場させてくれた葉真中さんは凄いと思う。こんな中にこそ愛が必要だ… -
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犯人が誰なのかと言うよりも、介護の実態がリアルに描かれていて恐ろしい気持ちが勝った。
日本人の総人口に対する65歳以上の割合は20パーセントと言う表記があったが、自分の中では案外少ないななんて思い、今の割合を調べて見たらほぼ30パーセントになっていた。
少子高齢化が騒がれてからもう何年も経つのに、作中にある「わかっていたのに」がその通りだと思えた。
こういう小説の犯人は大体が誰かから頼まれたりという形で罪を犯すような表記が多いが、犯人が独断で救ってあげようと勝手に考えて実行するというのは珍しいし、自分の思い込みだった場合はなかったのかなと思ったが、介護する側が「この人が限界だな」と思うくらいなんだから本当に限界なんだろうなとも思う。
20年経っても今は、介護の仕事は優遇されてると思えないし、もう少し国は介護を職としてる人の話を聞いた方がいいなと思ったし、実際いる訳では無いけど、こんな殺人鬼に「救われた」なんて思う人がいなくなるといいと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ⭐️3.5
ロストケアからの2作目。前回だいぶ前だけど、すごい良かった記憶があって手に取った。
さすが。やっぱりすごい、作り込まれていて面白いが第一の感想。
ただ、性と殺人、貧困(熱血営業)と忌避する要素が多すぎて再読はあまりしたくない印象。(作品としては100点と思う)
この作品では、戸籍や保険営業、夜職について細かく書かれている。詳しすぎて斜め読みしたところもある、、東日本大震災や社会の流れを入れて話を作っているのもすごいリアル。
最初から、陽子ーーの章は誰視点で書いてある?母?気持ちが悪い書き方だな、と思ってたけど最後に謎が解ける、、最後にミスバイオレットのところは読み返した。(途中では、違和感を感じた程度だったけど、あれか!となった。居場所云々の話が陽子や神代の考えだなーと)
第二の人生も自分が生まれたところでわざわざ始めるなんて、鈴木陽子を捨てたとしつこく書いているけど逆に執着しているようにみえた。本当は愛されたかった、自分を認めたかったのかな、と。
ずっと意図的に選ぼうと、思い通りにしようと必死で空回りしてたのも印象的だった。