葉真中顕のレビュー一覧

  • 家族

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    少しずつ考えが歪んでいく様子が突きつけられるような生々しい世界観が、単純な犯罪とは違う特異性を印象深くしていた。

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    2026年03月07日
  • 家族

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    どんなサスペンスよりも恐い話だ。実際の事件をモチーフにしていると言う点でより一層恐怖を増す。
    これは決して対岸の火事ではない。今、その災難を免れていることが奇跡だと思う。
    いくら自分が用心しても家族が、親族が、親戚が、友人が喰い物にされればこちらに類焼が及ぶ。
    以前、小野一光の「家族喰い」と言う同事件のルポを読んだ。主犯グループのような人種は今なおあちらこちらに潜在しているらしい。発覚していないだけで闇に葬られた事件もあるだろう。詐欺が横行している昨今、さらに身を引き締めなきゃならないと思い知った作品だ。

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    2026年03月07日
  • 家族

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    疑似家族が『本物』を侵食していく絶望の記録。

    ​読み進めるのが苦痛になるほどの恐怖、なのにページをめくる手が止まらない。実際に起きた「尼崎事件※1」をモチーフに、暴力とマインドコントロールで他人の家族を乗っ取り、壊していく「ピンクババア(瑠璃子)」の絶対的な悪が描かれます。

    ​一見、些細な家庭の問題という「パズルのピース」が、積み重なった瞬間に巨大な惨劇へと変貌する構成は圧巻。膨大な登場人物を、巻き込まれ型の加害者である宗太の視点に絞ることで、複雑な人間関係を鮮やかに整理してみせる作家の技量には脱帽です。あまりの凄絶さに「もう二度と読みたくない」という最大の賛辞を込めて、満点ではなく☆4。

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    2026年03月05日
  • 家族

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    私の感想として。

    本作は尼崎の連続変死事件を題材にした戦慄の物語として描かれているが、読んでいて最も不可解に感じたのは、なぜ被害者たちが瑠璃子の支配から逃れられなかったのかという点である。血縁でもない他人を「家族」として受け入れ、やがてその関係が「愛」や「躾」という名目のもとで体罰や虐待へと変質していく。それでもなお、その関係に留まり続けてしまう人間の心理は、常識的な理解を容易に拒む。

    しかし読み進めるうちに、冒頭に描かれる「沼」という存在こそが、この物語の中枢を象徴しているのではないかと感じた。
    一度足を踏み入れれば、気づかぬうちに深く沈み込み、抜け出そうとすればするほど絡め取られていく

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    2026年03月05日
  • 家族

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    尼崎連続変死事件をモチーフにしたフィクション。
    家族という名のもとに、躾という暴力で人を縛り、次々に金と心を絡め取っていく夜戸瑠璃子。
    なぜか顔が広く、被害者がどこにに逃げても必ず見つけ出してくる。警察に相談しても、民事不介入を看板に掲げられ、結局取り合ってもらえない。日本警察なんたること。本文にはこの事件をきっかけに、民事不介入の原則の警察全体での見直しが進められたとあったが、是非そうであってほしい。
    北九州でも同じような事件があったが、暴力による恐怖で支配された人たちが起こした悲劇に胸が苦しくなる。

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    2026年03月05日
  • 家族

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    怖い怖い怖い怖い…!!!
    暴力と洗脳、こんなのは愛じゃないし、家族じゃない!
    きっとここに放り込まれたら正常な判断なんてできなくなっちゃうんだ…怖すぎるよ…
    実際にあった事件が元になっているというけど、実際も警察はこんな対応だったの?何度も被害を訴えていたのに取り合わなかった事が一番イライラした。
    そして「血」は受け継がれていくの…怖いよ、本当に怖いよ。
    映画化しましょう!!!!忘れない為にも!!

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    2026年03月04日
  • ロング・アフタヌーン

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    面白かった!葉真中顕は本当に裏切らない…!

    冒頭、作中の多恵が執筆した『犬を飼う』という短編小説からスタート。村田沙耶香でも読んでるのかと錯覚した、ほんとに葉真中顕????

    作家としては全くの無名素人で主婦である多恵の人生に連動した二つの作品と、編集者である梨帆の人生を交互に描く形で物語は展開する。

    どこまでが妄想で、どこまでが真実か分からない。そんなフィクションである物語に支えられて今日まで生きてきたんだなと思った。ただ想像するだけ、それは自由だから。

    どちらかといえば人の絆とか愛とか、ゆえに生まれる呪縛だったり、そういったことを社会問題と共に提起するような作品が多くて、人物描写が緻

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    2026年03月02日
  • 家族

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    恐ろしい小説を読んだ。
    結局やはり一番怖いのは人間だ。
    家族の愛に隠された恐怖によるマインドコントロール。暴力が正義になってしまう。
    そしてその負の連鎖は今も続いて行くのかも知れない。

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    2026年03月01日
  • コクーン

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    ⭐︎3.8
    宗教ものは好きで何冊か読んできたけど、カルト教団の内部をメインで描かず、教団の周りの人の境遇を描いているのが新鮮だった。
    時系列の違う複数の章で構成されていて、どの章も単体で読み応えがあるのに、読み進めていくなかでどんどん人物が繋がっていくのが面白かった。蝶を用いたファンタジー描写もあって、多少読みにくさを感じる部分もあるけど、それでもあっという間に読ませるのがさすが葉真中さんという感じ。
    じっくり読むほど楽しめる、緻密で完成度の高い作品だと思う。

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    2026年02月27日
  • 家族

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    落ち込んでいたり、不安な時には読まないでください。
    メンタルが落ち込むので。

    尼崎連続殺人事件を題材にした、あくまでも架空の物語です。
    実際の事件を題材にした小説やルポ作品も読んだことがありますが、
    惨さのレベルは同等でした。

    読みながら一番感じたのは被害者たちへの憤りでした。
    何故警戒しないのか、違和感をごまかすのか、信じるのか、流されるのか、という思いからです。
    この物語の中ではその理由もあるんです。
    何らかの劣等感を抱えているあまり世間をしらない、主に家庭の中で年少の子供が優遇されます。
    偽りの承認と共感を与えられて家族を憎むよう仕向けられると、簡単になびいて引き込まれてしまいます。

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    2026年02月26日
  • Blue(ブルー)

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    2/25
    懐かしい平成をリアルに綴っており、平成生まれの自分には刺さる本。
    子供は親を選べないし親も子を選べないけど、お互いが不幸になる存在であってはいけないよなあと思う。
    ブルーにとって平成の30年は長すぎたのか、短すぎたのか、、。

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    2026年02月26日
  • ロスト・ケア

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    介護する人の大変さがよくわかるので、殺してしまいたくなる気持ちもわかるだけに、小説で描かれたそれぞれの気持ちが痛いほどわかる。そして勝手にこの人が犯人だろう~って読んでいたら、え?と思わせる展開で驚かされた。
    やはり安楽死をやるべきでは・・と思ってしまうね。

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    2026年02月25日
  • 家族

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    創作物より怪奇な。警察に駆け込んでもこんなあしらわれ方したら、それは逃げれないでしょう。諦めきった果てに、受け入れてしまったらこんな酷いことになるんだと。戦争もこういう人間をうんでしまうのかも。

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    2026年02月23日
  • 絶叫

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    タイトル【絶叫】から想像していた内容ではない
    おそらく心のなかでの絶叫

    プロローグからもう掴まれる。
    それはただの孤独死ではなかった。死因が特定できないレベルの腐食。
    これを捜査する警察
    浮上する女性の生い立ちからの壮絶な人生

    交差しながら進んでいくので読みやすい。内容はエグい。

    貧困からの典型的な悪へのループ
    小説で良かった…

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    2026年02月19日
  • 家族

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    ⭐︎3.6
    「尼崎連続変死事件」をモチーフにした作品。
    読後に当該事件の詳細を知り、この物語の凄惨さが決して誇張されたものではないことに戦慄した。最初はこんなことが現実に起こるのかと疑問だったのに、読み終わった頃には、あり得ないと言い切ることができなくなっていた。愛を求める人間だからこその弱さとか、脆さみたいなものを感じたし、暴力の恐ろしさをこれでもかと思い知らされた。

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    2026年02月19日
  • 絶叫

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    こんなものだろうと思って生きてきたが、平成は他と比べても健全ではない時代のように思えてきた。
    ま、全ては自然現象だ。そして、解釈の仕方によってなんとでも捉えられる。

    としても、そう割り切るには、少なくとも彼女には気の毒な環境ではあった。

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    2026年02月11日
  • 絶叫

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    ネタバレ

    逃げ切った犯罪者の話。

    陽子が死んだものだとばかり思っていたから、陽子→すみれは結構驚いた!

    ページを捲る手が止まらない感じは久々かも。文体が合っているのは、やはり良い。この作者の方ではないが、前に読んだ本はちょい合わない文だったので。
    何というか、たくましいなぁ人間は。あ、自然現象というべきかw 自然はやはりたくましい。
    犯罪手口が詳細過ぎて真似する人出てくるのでは?みたいな心配も出てくるw

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    2026年02月08日
  • ロスト・ケア

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    読みたい作品ではあったけど今の自分にはリアルすぎて敬遠してました。

    ロスト・ケア…喪失の介護
    たぶんもう内容はみなさんご存知ですね。


    まずは介護に携わっているみなさんに
    「ありがとうございます」と伝えたいm(_ _)m

    私ごとですが
    義母が認知症になったのが約10年前
    義父との二人で暮らすいわゆる老々介護でした
    義父から血便で救急車を呼ぶから至急家に来て欲しいと連絡が…この怒涛の1日から生活が一変。
    義父は入院し義母はケアマネージャーの勧めで診療内科に入院。旦那52歳仕事もバリバリ忙しい。
    両方の病院をハシゴしながら今後を考える。
    猶予はない!義父は退院したら同居が暗黙の了解です。その

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    2026年02月03日
  • 絶叫

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    貧困などをテーマにしたミステリー。
    鮮やかな仕掛けが仕込まれているが、読み終わった後の気持ち悪さが後を引く。

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    2026年01月31日
  • ロスト・ケア

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     久々にしっかりとした社会派ミステリー堪能した
    。勢いで鑑賞した映画もまた違った切り口で楽しめたのだが。主役の有名俳優2人ありきな映画になってしまっていて、原作にある物語の吸引力がぶち壊し。原作をもっと大切にして欲しい。

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    2026年01月30日