葉真中顕のレビュー一覧

  • 絶叫

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    主人公“鈴木陽子”の人生に“絶叫”する思いで一気読みしてしまいました。“何でこうなるの?”と思いつつ。

    高校生ぐらいまでは ごく普通の生活、人生を送っていたのに。母が弟を溺愛し、陽子をほとんど顧みない以外は。

    弟が交通事故で亡くなり、父が借金を残し蒸発してから 歯車が狂ったように転落の道をまっしぐら。それでも“何でこうなるの?”


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    2026年04月17日
  • 警官の道

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    読む達成感を求めるとどうしても同じ作者を追ってしまう。近年はブック・オフの100円コーナーで題名のインスピレーションで手に取る事が増えた。短編ではあるが7人の作者の作品が綴られていて中山七里さん柚月裕子さん以外は初めて読む作者だったので期待が膨らんだ。中でも長浦京さんのシスター.レイは面白かった。長浦京さんの他の作品も読んでみようと思います。

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    2026年04月11日
  • 鼓動

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    葉真中さんの本は3冊目、すっかりファンになってしまった!読みやすい〜!物語は二つの場面が交互に書かれている。
     一つ目はある事件を追っている女刑事の話。事件の内容は、女性のホームレスを殺し、その死体を焼き、さらに実父を刺し殺したと供述している男を逮捕したことから始まる。女刑事の奥貫は、殺されたホームレスの身元を調べていく。
     二つ目は1974年に生まれた男の人生。日本がどんな様子だったのかが書かれており、ベビーブームからバブル崩壊、氷河期、震災など…50代の男がいかに生きにくい時代を過ごし、どのように引きこもりになったのか胸の内が書かれている。
     まさに現代社会の問題を上手に言葉で表現してるな

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    2026年04月11日
  • 家族

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    ネタバレ

    パラサイトが1番先に浮かんだ。
    この事件はYouTubeの投稿で実話事件に関わった人とかの話、ニュースとかで知っていた。本当に稀にいるんだなこういう人間。北九州の事件もそう。その力をもっと陽の方に使えたら良かったのに。でも環境がそうはさせてくれなかったし、環境がそうした人間に変えてしまったのか。非常に痛ましい事件です。それでも助けようと、逃がそうとした人間(家族)もいたからそれだけが救い。みんな奥底には陽と陰を持っている。

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    2026年04月11日
  • 家族

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    ネタバレ

    尼崎連続変死事件をモチーフに書かれた小説。
    ちょっとしたことがきっかけで付け込まれ、抜け出せなくなり、虐待されたくないがために虐待をしあう。そして大切な人たちを死なせてしまう。
    瑠璃子がこだわった「家族」という言葉。結束の象徴のようで、実は一番身近な思い通りにならないものなのに、と思う。

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    2026年04月06日
  • 家族

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    日本で本当にあった尼崎連続変死事件を元に作られたフィクションのストーリー。
    登場人物も本当の事件の名前とは違うが、人物相関図の構成は事件とほぼ一緒。内容も詳細に各登場人物の視点から描かれており、生々しい故に恐ろしい。
    なぜ、擬似家族内で殺人が起きたのか。
    なぜ、警察は介入しなかったのか。
    色んな謎がこれを読むとわかる。
    小説のタイトル「家族」が読み進めていくと怖くなる。そして最後まで残された謎に疑問を持ったまま終わり、私はこの事件が未だ終わってないのかもしれないとさらに怖くなった。
    人間怖い。

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    2026年04月05日
  • 家族

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    クライム小説の中では文章表現が読みやすかったように感じますが、薄気味悪さや気持ち悪さと犯罪の酷さはすごいそんな小説だったかなと思います。

    本作は尼崎で起きた大量変死事件をモチーフにした小説。家族を謳う集団に寄生、洗脳され、家と財産を奪われていった登場人物たちを描くというストーリー。

    本小説に描かれている事件は、当時あまりニュースに関心のなかった私でも見覚え・聞き覚えのある戦慄な事件でした。大量犯罪と極限状態の中での暴力の正当化はやはり、印象が強かったのかなと思います。小説と分かって読むからこその刺激というか、面白さはあるのですが、現実に起こってしまった事件と捉えると、本当に凄惨な事件だなと

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    2026年04月05日
  • ロスト・ケア

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    犯人斯波は、介護していた父親からの嘱託殺人で父親を救済したと考え、介護職員になり、介護者と被介護者を介護·救済すると次々に43人もの殺人を犯す。
    題名「ロストケア」は犯人が「喪失の介護」と語る通り、介護者を喪失することでケアを行い得ると考える。
    一方、独自捜査で犯人を捕えた検事大友は聖書の1節「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」と犯人の行為をなぞらえ、また、斯波から「(死刑の求刑を求める)あなたも人殺しで罪悪感に蓋をしている。蓋をしてでも殺人をすべき時があるのは同じだと」指摘され、心が粟立つ。
    人の本質は善であり、検察の役目はその善に訴え、罪の重さを認識させ、悔い改めさせることであ

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    2026年04月02日
  • 家族

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    一時期世間を騒然とさせた尼崎で実際に起こった事件をモチーフにした作品。

    平易な文章であっという間に読み進める事ができる。内容は概略わかっていても、かなり怖い。

    家族、人格が恐怖でどんどん崩壊していく様がリアルに描かれている。あまりにも犯罪が広がりすぎていて、個人個人の事情がどうしても薄くなってしまっている。

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    2026年04月02日
  • 家族

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    「洗脳」という言葉は強い。この言葉一つで物語がうまれ正当化される。
    著者が描きたかった"なぜ逃げなかったのか"をしっかり喰らわされた作品。

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    2026年03月30日
  • 絶叫

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    これは平成の嫌われ松子の一生か。
    ねこに食われて孤独死した鈴木陽子。地味で平凡でたぶんきっと整った顔をした陽子がもしかしたらそれが故の不幸も背負いつつ、生きた人生を丁寧に辿る物語。
    聖人君子では決してない陽子の生き様にぐっと胸が詰まる。最後に絶叫したのは陽子なのかあなたなのか私なのか。

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    2026年03月28日
  • ロスト・ケア

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    ロスト・ケア(喪失の介護)だと その殺人犯は言う。42人もの身体が不自由で、生活に助けを必要とするお年寄りを殺した男は。

    物語は 
    「彼」ー殺人犯
    “シングルマザー”ー認知症の母を自宅で介護
    “介護施設で働く若者”ーかって父を介護
    “検察官”ー父を高級介護施設に入居させている
    “介護企業の営業部長”ー検察官の古くからの友人
    の 五人の立場から 終始語られていく。

    これからの日本 多くの高齢者が社会にあふれ出す日本。子供は少なく 介護する者は限られてくる。考えなくても 介護の現場は疲弊必至だ。
    綺麗事では すまない 介護の実態。
    しかし その当事者にならなければ その大変さ!は 先ず理解出来

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    2026年03月25日
  • 絶叫

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    別の作品でシリーズものだと知ったので奥貫シリーズに手を出しました。
    他の媒体で見ましたが、葉真中先生は男性でありながら女性の描写が上手いと。確かにそう思う。解像度が高い。
    しばらく葉真中先生にハマりそうです。

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    2026年03月24日
  • Jミステリー2025~FALL~

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    短編集なので、少し前からチマチマ隙間時間に読んでた。
    短編のミステリーで読み応えがすごいです!作家さんの書き方文体を少し味わうのにピッタリです。好きな作家さんが見つけられそうな本です。

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    2026年03月22日
  • Blue(ブルー)

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    おすすめに出てきたため、読んでみた作品だったが、面白くて一気に読んでしまった。
    懐かしい平成の空気を感じられる一冊。
    読み進める毎にキャラクターへの愛着が湧き、エピローグの彼女の様に、「彼」の幸せを願わずにはいられなかった。
    様々な社会問題についても書かれており、物語に出てくる子供たちや大人達はすぐそばにいる他人かも知れないと考えさせられた。何かしてあげたいけど、現実は簡単ではないということ、最悪な結末が毎日どこかで起こっていることを忘れてはいけないと思った。

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    2026年03月21日
  • 政治的に正しい警察小説

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    世にも奇妙な物語みたいな感じです。
    短編だけれどもどれもクオリティが高くて考えさせられるものが多いです。
    これから読む方は表題作以外も期待して良いと思います。

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    2026年03月20日
  • コクーン

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    ネタバレ

    さすが葉真中顕さん作品という感じでした。

    バタフライエフェクト。
    どこかのだれかの小さな行動が、遠いどこかのだれかの大きな影響になる。
    この世の森羅万象、全てが繋がっているんだな。

    自分の意思というのは、結局はどこかのだれかとつながってつながって、自分になっているんだなと。

    堕ちてくのも、昇っていくのも、結局は人が人をつくっているんだなと。

    面白かったけど、後半になるにつれて登場人物が頭の中でごちゃごちゃしてしまった。

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    2026年03月17日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    7人の作家さんによる警察短編集。
    それぞれの作家さんが趣向を凝らした個性を感じさせる作品。
    初読みの作家さんが5人もいたのでどんなテイストなのかなと楽しく読めた。
    実務修習生の視点と指導係の視点を描いた吉川氏の作品と、初めて上司となった警部補の視点で描いた松嶋氏の作品が特に印象に残った。

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    2026年03月10日
  • 作家 超サバイバル術!

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    出版界の現状や、新人作家が生き残るための術を、3人の著名な作家陣がそれぞれの視点で描いた内容。
    作家としてのスタイルや、デビューからの経緯がバラバラな3人なので、独りよがりにならず、より立体的に作家論が組み上げられている。
    中山さんを筆頭に、ユーモアたっぷりに語られていくので読みものとしても秀逸だったと思う。

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    2026年03月08日
  • ロング・アフタヌーン

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    面白かった!葉真中顕は本当に裏切らない…!

    冒頭、作中の多恵が執筆した『犬を飼う』という短編小説からスタート。村田沙耶香でも読んでるのかと錯覚した、ほんとに葉真中顕????

    作家としては全くの無名素人で主婦である多恵の人生に連動した二つの作品と、編集者である梨帆の人生を交互に描く形で物語は展開する。

    どこまでが妄想で、どこまでが真実か分からない。そんなフィクションである物語に支えられて今日まで生きてきたんだなと思った。ただ想像するだけ、それは自由だから。

    どちらかといえば人の絆とか愛とか、ゆえに生まれる呪縛だったり、そういったことを社会問題と共に提起するような作品が多くて、人物描写が緻

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    2026年03月02日