葉真中顕のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読みたい作品ではあったけど今の自分にはリアルすぎて敬遠してました。
ロスト・ケア…喪失の介護
たぶんもう内容はみなさんご存知ですね。
まずは介護に携わっているみなさんに
「ありがとうございます」と伝えたいm(_ _)m
私ごとですが
義母が認知症になったのが約10年前
義父との二人で暮らすいわゆる老々介護でした
義父から血便で救急車を呼ぶから至急家に来て欲しいと連絡が…この怒涛の1日から生活が一変。
義父は入院し義母はケアマネージャーの勧めで診療内科に入院。旦那52歳仕事もバリバリ忙しい。
両方の病院をハシゴしながら今後を考える。
猶予はない!義父は退院したら同居が暗黙の了解です。その -
Posted by ブクログ
ネタバレ一気読みしました。
後半の犯人がどんでん返し。
↓あらすじ
その日、地方裁判所ではひとりの連続殺人犯に死刑判決が下されようとしていました。彼は、のべ43人もの人間を殺害し、そのうち十分に裏が取れた32件の殺害と1件の傷害致死の容疑で起訴されています。
彼は、死刑執行で自分の存在が消え去ったあとを想像し、微笑みを浮かべていました。「後悔はない、すべて予定通りだ」。
傍聴席から彼の姿を見ていた羽田洋子は、母を殺された被害者です。しかし、これまで洋子は彼に対して怒りも憎しみも湧くことはありませんでした。
検察官と一緒に作った調書には、理不尽に家族の命を奪われた遺族として怒りを表明したものの -
Posted by ブクログ
いわゆる就職氷河期世代の引きこもりの男が犯人とされる殺人事件の話。引きこもりになってしまった彼の視点と、刑事の視点で展開される社会派ミステリー。
ロスト・ケアで葉真中顕の小説に出会ってから約11年の歳月が流れた。当時、小説内にあった“絆は絆し(ほだし)”という言葉がすごく心に残っている。煩わしくても、呪いでも、それでも人は誰かとつながなければ生きていけない、ならばせめて愛する人とつないで、生きていこう。という。
本作でも、いい意味で変わらないメッセージがあった。
“生きる”ただそれだけのことが辛い人がいて、社会問題に発展するほど沢山いるんだろうなと感じるし、その苦しさの描写もとても丁寧。
-
Posted by ブクログ
ネタバレミステリに入れたが、犯人捜しのお話ではなく、作中作と現実が徐々にリンクしていって、作中作ではこうなっているけど現実はどうなってるの~!? 系のミステリ。なんだそれ。
情報を開示する順番を工夫するだけで(それだけではないけど)こんなエキサイティングなお話になるんだなあ。
女性の心理描写がとてもリアルだったので、作者「アキラ」さんだからもしかして女性? と思っていたけど検索したら目黒世田谷あたりにいそうなオシャレ知的男性だった。でも山形が拠点なのですね。
解説の方も同じことをなさったようで笑ってしまった。中国では「葉間中顕女史」というレビューがついたそうだ。笑
作中作で行われる犯罪は生存のための -
Posted by ブクログ
『絶叫』『Blue』に続く刑事、奥貫綾乃シリーズの3作目。まんまと葉真中顕氏の術中に嵌った。
ホームレスの老女が殺され燃やされる事件が起きる。犯人の草鹿秀郎は48歳の引きこもりで、父親も自分が刺し殺したと自供するが…。
「明日は今日よりも豊かになる」
と、誰もがそう信じた時代が終わりを告げた。
バブル崩壊、就職氷河期、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件…と時代に翻弄されながら生きてきた犯人と女刑事の視点が交差しながら真実が暴かれていく。社会派ミステリーとして読み応えある作品。
暗闇の中を延々と進んでいく感覚が、終盤にきて一気に反転した。
伏線と言えるものは無かったと思いながらも頁を戻す手が -
Posted by ブクログ
この作者の作品を読むのは、本書が初めて。
なので、ほかの作品がどうかはわからないけど、いい意味で「思ってたんと違う!」。
カバー裏表紙のあらすじを読んで、買ってみることにしたけど、大体どの本も「王道ミステリー」「人間関係ドロドロ」「女性の感情を切り取る」など、意識的にではないにしても、どんな作品か、予想をたてる。それで言うと、本作品は現実世界と小説世界がリンクしたミステリー、だと思って読んだが、違った。
予想よりも、感情の描写が繊細で、展開には容赦がなく、現実よりも現実的だった。自分の隣で、家の中で起こることではないか、という、そら恐ろしさがある。
作中の小説もうまく生かされ、あれがここに効い