葉真中顕のレビュー一覧
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ネタバレ⭐️3.5
ロストケアからの2作目。前回だいぶ前だけど、すごい良かった記憶があって手に取った。
さすが。やっぱりすごい、作り込まれていて面白いが第一の感想。
ただ、性と殺人、貧困(熱血営業)と忌避する要素が多すぎて再読はあまりしたくない印象。(作品としては100点と思う)
この作品では、戸籍や保険営業、夜職について細かく書かれている。詳しすぎて斜め読みしたところもある、、東日本大震災や社会の流れを入れて話を作っているのもすごいリアル。
最初から、陽子ーーの章は誰視点で書いてある?母?気持ちが悪い書き方だな、と思ってたけど最後に謎が解ける、、最後にミスバイオレットのところは読み返した。(途中 -
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介護と正義をめぐる重たいテーマを扱いながら、一人称の切り替えで迷わず読める構成が印象的で、深く考えさせられる一冊でした。
職場の読書友達から紹介してもらった一冊。扱っているテーマの重さを思うと「面白い」と言うのはためらわれるのですが、読み進めるほどに考えることが増えていく作品でした。映画化のダブルカバーを眺めながら読み始めたものの、長澤まさみさんがどの役なのか気になってキャストを検索してしまい、うっかりネタバレを踏んだのは完全に自分のミス。ただ、結果的には謎解きよりも作品が扱うテーマにしっかり向き合うことができて、ある意味では怪我の功名だったのかもしれません。
物語は複数の一人称が明確に切り替 -
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分厚いページ数に読み切れるのか不安があったけど、すらすら読めてしまった。
生活保護制度をはじめ、日本のリアルな現状をぎゅっと凝縮させたような世界に、負の感情が湧き上がった。
そして、勉強になった。
感想は、、主人公の人生を思うといたたまれない気持ちにはなるけれど、純の言うとおり、人生は自然現象という言葉は前向きにもさせてくれる物語であると思った。
選べない人生だからこそ、言い換えれば、いくらでも自分で選んでいっていい世界なのだと。人はみな自由なんだと。
ただ、自由になるのには、必要なものが必ずある。
その1つが、お金。多すぎる必要はないけれど、生活できるだけのお金は必ず必要。
生活保護 -
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読み終えた後に心に残ったのは、犯人への怒りよりも「この社会の中で、自分に何ができるのだろう」というやるせなさだった。
序盤は介護問題を題材にした社会派ミステリーという印象だが、読み進めるうちに「人を救うとは何か」「善意はどこまで許されるのか」といった、簡単には答えの出ない問いを突きつけられる。
介護疲れや老老介護の末に起きる痛ましい事件やニュースを見るたびに、「他に選択肢はなかったのだろうか」と感じることがある。しかし本作を読んで、それをどこか他人事として捉えていた自分にも気づかされた。
正しさだけでは救えない現実と、社会が抱える深い問題を描いた重厚な作品。読後もさまざまなことを考えさせ -
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一気に読めたが、ずっしりきた。
草鹿秀郎はどうすれば引きこもりから抜け出ることができたのか。いや、1人じゃなかった。親の愛情もちゃんと理解していたし受けていた。草鹿が殺したと主張した老女のホームレスは、自身の身分も年金と共に無くしていた。それは、娘を引きこもりから救うため。引きこもりビジネスの闇、8050問題、ネグレクトと、重い社会問題満載。わかってもらいたい、認めてもらいたい、その願いが崩れた時、生きるために引きこもるのかもしれない。(だから「鼓動」?)そんなふうに思った。
願いを立て直すための小さなきっかけは、多分身近にある。自分の孤独は自分のもの。光はきっと自分の中にある。エピローグの描 -
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陽子が最期の最期まで求め続けたものは承認欲求を満たしてくれる存在と無償の愛ではなかったか。
本来はどちらも幼児期に親から与えられ、満たされた状態で人は大人になっていくものだが、機能不全めいた家庭で育った陽子は、人としての根幹を固められぬまま成長してしまった。
自分に欠けている何かを得て埋め合わせようと必死に生きる彼女の心身を社会やまわりの人々は都合よく扱い蹂躙した。
ラストは完全なバッドエンドではなかったけれど、ハッピーエンドとも言い難い。だがそこに人生のリアルさが詰まっているような気がして、悲しいけれど妙に納得してしまった。
陽子にはあの最期が合っている。あの安らげる場所が永遠に在り -
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最後まで読んだけど、何が言いたかったかよくわからなかった。鈴木を殺した犯人とかはわかったけど。
宇佐原陽菜は宗教2世だが、一緒に逃げた男の人にDVされて反撃して殺してしまった。刑務所にいる。
植芝甚平は朝比奈ハルと同郷、アメリカに負けて、アメリカ人が来る前の晩、ハルの父は母親と子供を縛って家に火をつけて一家心中しようとした。ハルだけが助け出された。
宇佐原陽菜はハルと刑務所の同室。ハルは父からの暴力を受け入れていた。でも日本は戦争に負けた。ハルは父から性暴力に晒されていた。ある時お坊さんからぶよぶよした「神の肉」をもらって食べ、そして生き残った。
高田峰子はハルが生き残って引き取られた -
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登場人物とと世代が近いので、平成〜令和に至るまでの様々な出来事が、自分ごととしても思い出されて懐かしかった。
特に父親との最期のやりとりは胸が痛かった。
人は誰しもその人だけの絶望を持っていると思っているけれど、それを抱えながらどう生きるか、どう在りたいか、自分自身と向き合い続けるしかない。
それをやらずに目を背けてばかりの人には、甘えんなと思ってしまうところもあるのだけれど、私もわりと大人になってから、自分で自分を承認することの意味や価値に気付いて、できるようになったから、ずっと気付けないままだったとしたら、今もっと生きづらかっただろうなと思う。
初めて読んだ作家だったけれど好みだったの