葉真中顕のレビュー一覧
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ネタバレこの物語はある男の人生の独白と、女刑事がある事件の真相を突き止めるまでの過程が交互に展開する構成となっている。
公園の身元不明のホームレスの焼死体、その側に犯人がおり、犯行を認めている。父親も身勝手な理由で自分が殺したと自白していた。
刑事たちが被害者の身元を突き止めるまでの過程の中で、実は心の中に絶望を抱える刑事たちと、犯人・被害者の心理が重なりあい、やがて女刑事は犯人の本当の動機と、もう一人の犯人にたどり着く。
一つ目のどんでん返しが、被害者のホームレスの女にもう一人娘がおり、その娘はネグレクトを受けていたという事実。そこで初めて女刑事との境遇がここでも重なりあっていたのかという衝撃を受 -
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ネタバレ綾崎隼さんが将棋のアンソロジーに寄稿してると聞いては読まないわけにはいかない!
今回の綾崎さんの作品は、「僕らに嘘が一つだけ」の2人と同世代の朱莉さんが主人公。もう一度僕らに〜も読み返した上で、こちらも読み返したいな。
一話目は青山さんのお話らしく、前向きな気持ちになる門出の話。
葉真中さんは初読み。ただただ少年の手腕に鳥肌。
弟子にしたかった少年を冤罪から救うという白井さんの話にはびっくり。そういう将棋との絡め方もあるのか。
橋本さんも初読み。この一戦を勝てば夢が叶うという相手への対応って悩ましい。そこで手を抜かれて夢を叶えること、本気で相手してもらって破れること。
芦沢さんは気になってい -
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ネタバレ社会派な内容とどんでん返しのバランスが中山七里みたいだと思った。後者は邪魔者のようにも思えるが、ミステリー好きへのサービスでしょうね。
1番の衝撃は「相模原障害者施設殺傷事件」よりも前に発表された作品だということだ。現実の事件をモチーフにしたのだと思っていたが、フィクションが現実を先取りするなんて…
私は性善説を信仰する大友検事があまり好きになれなかったのだが、そこすらも著者の狙いだったのだろう。
「殺すことは間違っている!救いも尊厳も、生きていてこそのものだ。死を望んだんじゃなく命を諦めたんだ!」
だが、介護の世界は決して理想論では片付けられない。家が裕福でVIP待遇の老人ホームに父親 -
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プロローグ
世の中は、加速度的な進歩を遂げている
あくまでもテクノロジーの分野ではだ!
富山行きのE7系新幹線かがやきに乗り込む
至ってスムーズに加速し静寂性を保ちつつ
最高速に達する
本書は、超高齢化社会に対するひとつの
アンチテーゼだ
この分野は、何故いつまで経っても進化度合いは
超低速なのか!?
流れ行くビル群を尻目に、青天の空を車窓から
仰ぎ見る
偏光ガラス越しに射し込む陽射しに
思わず目を細めた!!!
本章『ロスト・ケア』★4.5
葉真中顕氏の記念すべきデビュー作
日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品
42名の尊い命を奪った“彼”は、完全悪なのか!?
これは、本書を通