葉真中顕のレビュー一覧

  • もの語る一手

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    全く将棋が強い訳でもないが、将棋にまつわる小説やノンフィクションは個人的に好きな分野。粒揃いな作品群の中でも、葉真中氏の「マルチンゲールの罠」、橋本氏の「なれなかった人」、綾崎氏の「女の戦い」、そして奥泉氏の「桂跳ね」あたりが特に面白かった。芦沢氏は「神の悪手」が滅茶苦茶面白かったので期待大だったが、本作の「おまえレベルの話はしていない(大島)」はそれほどでもなかった。

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    2025年05月15日
  • もの語る一手

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    『テーマ小説の旨味が凝縮された至極の一冊』

    将棋にまつわる8話のアンソロジー。総じて良かった。特に将棋の細かいルールがわからなくとも読めるのが良い。全体的に夢を諦めない姿勢と将来の不安に対する心の葛藤を描いた作品が多く、勝負師たちの手に汗握る緊迫感が伝わってくる。奨励会の描写は「ヒカルの碁」を思い出した。

    ●授かり物 青山美智子
     親子の優しい物語、ブラマンが出てくるのは青山ファンに嬉しい
    ●マルチンゲールの罠 葉真中顕
     賭け将棋師の物語、真剣勝負に手に汗握る
    ●誰も読めない 白井智之
     本格ミステリー、アリバイ崩しのトリックと将棋の先読みを掛けた白井先生らしい作品
    ●なれなかった人 橋本長道
     天才ではない2人の棋士を描く、勇気をもらえる良い物語
    ●王手馬取り 貴志祐介
     30年前の真相を暴く推理小説
    ●お前レベルの話はしていない 芦沢央
     棋士をドロップアウトした弁護士の物語、辞め際の難しさを描く
    ●女の戦い 綾崎隼
     自分を信じる女性棋士と他人を信じる高校生棋士、一番良かった
    ●桂跳ね 奥泉光
     もの語る一手にふさわしい作品

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    2025年05月09日
  • W県警の悲劇

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    どんでん返しが効きまくったミステリーであり、警察内部の組織もうまく絡んだとても読みやすく面白い一冊だった。事件はそれぞれなのだが、警察内部の関係性がまとまってくるのもお見事だった。

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    2025年02月23日
  • Blue(ブルー)

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    葉真中作品初見でした。

    子どもは親を選べない。ちょっと最近離婚して妻子と離れた自分にはタイムリーに心を刺されるテーマ。

    子どもを愛せずに手を出してしまう親、子どもを愛したり手を出したり子どもを振り回す親。子どもは翻弄されるまま。そんなテーマの中に、これまた自分にタイムリーな平成時事ネタか散りばめられ、興味深く読みました。無戸籍の子どもって、結構いるんですね。自分の小さい頃よりはみすぼらしい子どもは見ませんが…

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    2025年02月22日
  • 作家 超サバイバル術!

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    うわーーーこれ面白かった。
    一気に読んでしまったよ…目がしぱしぱする。
    創作への情熱を思い出すような内容で、結構えげつないことも書かれてたけど、不思議と背中を押された感覚があった、ものすごく。
    私はインプットもアウトプットも両方不足してるから、とにかく描きたいし、何か見たい、読みたいって思った。
    読んで良かった…近年のやる気不足を吹き飛ばしてくれる内容だった。
    こんななけなしのやる気、出してもしょうがないし、才能もないから…って思うけど、それをバネに「悔しい…見返してやるーーー!!」っていう気持ちを教えてもらった。
    それはほんとに大事な気持ち。
    悪いものもプラスに変換していきたい!
    この本なかったらただダラダラしてただけだと思う。
    読んだ今の情熱を忘れたくないな!!
    インプットアウトプットしまくるぞ!!

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    2025年02月05日
  • 警官の道

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    どれも実力派の作家で、ハズレはありませんでした。中でも初読みの長浦氏は迫力を感じました。近い内に他の作品を読んでみようと思います。

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    2025年01月27日
  • W県警の悲劇

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     架空のW県警で働く女性警察官たちが主人公の連作短編集。タイトルからもっと小粒な作品と思っていた上、短編集なのでそこまでのクオリティを期待していなかったが、どの話もしっかりしたどんでん返しが用意されており、意外にも楽しめた。生真面目刑事の娘の思考は理解不能だったが、各話を通して旧態依然とした男社会の警察組織に蔓延る悪が少しずつ成敗されていく様子が痛快。とは言え、最終的にもやもやする話がほとんど。こんな県には住みたくないが、では実際のわが居住地の警察はどうだろうか。

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    2025年01月02日
  • そして、海の泡になる

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    よき。面白かった。

    バブル期を生きた『ハルさん』
    『ハルさん』はどうやって巨額の富を得たのか
    『ハルさん』が願った人が死ぬのは「ウミウシ様」のおかげなのか

    と、いうのを当時の関係者へのインタビュー形式で明らかにしていく作品。
    文体のテンポもよく、オチもすっきりとても満足。
    あと、珍しく解説も面白かった。
    おすすめ

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    2024年05月11日
  • そして、海の泡になる

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    戦前、戦後、バブルから崩壊と、一人の女性の壮大な人生物語でした。
    現実にありそうな話だと思って読んでいたら、巻末の解説でモデルになった人が居たとのこと。幸せは人それぞれ、人の数だけあるんでしょうね。

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    2024年05月02日
  • 警官の道

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    上級国民:葉真中顕/許されざる者:中山七里/
    Vに捧げる行進:呉勝浩/クローゼット:深町秋生/
    見えない刃:下村敦史/シスター・レイ:長浦京/
    聖(あきら):柚月裕子

    作家もいろいろ 物語もいろいろ
    読んだことのない作家さん出会うのも おもしろい

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    2024年04月05日
  • そして、海の泡になる

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    バブルの時代、最高額の負債を抱えて自己破産した朝比奈ハル。そんな負債額になるまで貸し付けた銀行があったのかと思う。

    なぜ?彼女の思いは?周りの人や銀行は?
    これも人の生き方の一つなのかもしれない。私にはムリだと思うけど…

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    2024年03月31日
  • 警官の道

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    警官も人。
    悩みもあれば間違いもする。
    そんな中でも信念をもって行動し生きている人はかっこいい。
    どの作家さんの作品も響きました。

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    2024年02月29日
  • 警官の道

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    ネタバレ

    「警官」という職業に焦点を合わせているのが面白い。するっと読むつもりだったのに、好きな作家が多すぎて没入。急いで読むことができなくて、思いのほか時間を要しました。

    まずひとつめの葉真中さんで掴みバッチリ。以降、コロナに寄せた話もちらほらあり、あまりに寄せすぎるのは私は苦手なのですが、世間がパニックになっている間に作家たちはなんとかこれに絡めた話を書けないものかと考えていたのだなぁと思ったりも。

    警官だって普通の人間。LGBTをカミングアウトする時期に悩む姿なども描かれ、その生き様が興味深い。

    柚月姐さん、好きです♪

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    2024年02月20日
  • 警官の道

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    警察小説の短編集
    葉真中顕、中山七里、呉勝浩、深町秋生、下村敦史、長浦京、柚月裕子
    今読まれているこの作家達の警察小説アンソロジーという事で、期待しまくって読み進めましたが・・・
    作品によって大きく好き嫌いがある感じですかね?中山七里と柚月裕子はさすがの面白さでしたが、長浦京は警察小説ですらなく、「リボルバー・リリーの現代版」の様相だし・・・
    他の方にも是非読んでいただき、感想を聞きたいです。

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    2024年02月01日
  • 凍てつく太陽

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    戦時下のこと、アイヌのこと、難しい内容のはずがするすると入ってくる。
    惹き込まれる作品。

    夢中になりすぎて夜中まで読んで、その日の夜は自分が監禁されて脱獄して捕まる夢を見て目が覚め眠れなくなるという…これほど作品に惹きこまれた作品。

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    2024年01月22日
  • そして、海の泡になる

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    かつて大阪ミナミの千日前にあった料亭の女将で、天才投資家とよばれた尾上縫をモデルにした物語。話は日本の敗戦から始まり、朝鮮戦争特需、戦後復興、オリンピック、万博、プラザ合意、バブル、バブル崩壊と日本経済に合わせたジェットコースターのように主人公の人生は急展開する。求めたのは女の独立、幸せなのか?
    小説を書くための取材ノートの形式で語られる。
    面白い。

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    2023年12月12日
  • 凍てつく太陽

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    終戦間近の北海道室蘭が舞台。アイヌの人達がこの時代どう生きたのか、ミステリーや脱獄もののエンタテーメントの要素があって読み応えあった。

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    2023年07月14日
  • コクーン

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    1995年の事件を主軸に過去と現在が行ったり来たりのバタフライエフェクトもの 登場人物が多い はじめはそんなに多いと思ってなくて、年代的に合わないからだれの話だろうと混乱するけど、読み進めていくと緻密によくできていて凄いなあと感心する

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    2023年07月03日
  • 作家 超サバイバル術!

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    kissarmy0814さんの本棚にあったこちらの本。
    なーんか面白そう〜!
    ということで読んでみました。ありがとうございます。

    この本を読むと。
    小説家って本当にすごい。
    尊敬。ヤバい。

    物語を紡ぐ能力というのがそもそも普通じゃないけど、
    それを続けるということがどんなに大変なことか。

    おカネの話も含んで結構ナマナマしい内容満載。
    オモシロおかしく書いてあるけど、
    まぁ地獄の世界だなというのはひしひし伝わってきました。

    今後手に取る小説は、
    重みをやたら感じそうです。

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    2023年05月12日
  • 凍てつく太陽

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    『ロストケア』『Blue』に続き、
    手に取りました✋

    社会に出ると誰しも多少は感じる違和感を取り上げて、それと葛藤する主人公の姿がありました。

    是非、こちらも映画化して欲しいです。八尋は妻夫木聡さん、ヨンチュンは鈴木亮平さん、で。もう年かなぁw

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    2023年04月15日