葉真中顕のレビュー一覧

  • 鼓動

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    私も秀郎と同世代なので、そうそうこんな事あったよと頷きながら読んだ。安心して引きこもっていられるようになったらいいのに、と私も思う。あるドラマで言っていた「個人的なことは政治的なこと」を思い出した。ベーシックインカムの到来はまだかなぁ。私たちには間に合いそうにないな

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    2026年01月04日
  • 鼓動

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    実に重いテーマを扱った作品だった。
    誰からも承認される事なく、年齢を重ねてしまった引きこもりの子供と、その引きこもりの親、育児放棄してしまう親、閉塞感だらけの生き難さに引きこもりで抗う子供たち。
    焼死体で見つかった老婆の事件から、子育てを放棄してしまった女性刑事が老婆の過去を追う。
    盛り沢山の難しい案件を見事に結末に導き、希望を暗示させるように物語を締め括る。
    大きく深い余韻を残してくれて読み応えのある小説だった。
    面白かった。

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    2025年12月15日
  • 鼓動

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    ネタバレ

    48歳、無職、独身、恋愛経験なし、ずっと引きこもり

    明日は今日よりも豊かになる
    ユーラシア大陸の東の端からぽとりとこぼれた水滴のような、この日本という島国では、だれもがそう信じることのできた事態が長く続いた
    僕が生まれたのは、そのさなか、1974年6月30
    日のことだった

    やっぱ好きな作者だわ
    同世代として時代の雰囲気がよくわかる
    構成、ストーリー、最後の伏線回収まで素晴らしい

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    2025年12月05日
  • 鼓動

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    おもしろかったー。社会派ミステリーって読むまでに気合いが必要だけど、読むとおもしろいんだよね。
    その時代の出来事も添えながらストーリーが進行していくから、当時を感じながら読めたのが良かった。
    しかも油断して読んでいたら、真犯人がまさかの人で!!
    真犯人の気持ちと、草鹿秀郎の父の気持ちが一番共感できたな。
    好きな登場人物は梅田とマリエル。

    それにしても引きこもりね。
    実際どうなんだろう。甘えだよと言い切るつもりはないけど、引きこもれる環境があるからできることだっていうのは事実よね。
    学生時代であれ、社会人になってからでも、傷ついても困っても引きこもる場のない人だっているし。
    草鹿秀郎の場合なん

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    2025年11月24日
  • 作家 超サバイバル術!

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    著名な「作家」3名が、お金・インプット・編集者など様々な角度から「作家としてのサバイバル術」を赤裸々に語ったエッセイ。
    葉真中さんの本は読んだことがない(気がする)けど、中山さん知念さんの本はよく読んでいるので「へぇ、こういう人なんだ」という発見もあり、楽しく読むことができました。
    新人賞はプロになる前の人達との戦いで、そこを突破したら一気に有名な人達と戦わなくてはいけないというシビアな世界がよく分かります。
    何より良かったのが、「作家」ではない自分にも参考になる生き方であり、何かを突き通している人達だからこそ学べることも多いなと思えたところです。
    とはいえ、感銘を受け過ぎるのではなく(ここは

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    2025年11月21日
  • 絶叫

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    すごい、、
    本編だけでも605ページもあるのに、読み進める手が止められない。最後の結末は予想できなかった。至る所の伏線がちゃんと回収されている。長編なのに、凄く緻密な構成だと感じた。

    主人公、陽子の人生を思うと、何が悪かったんだろう?その一瞬一瞬を切り取ると「そうするしかなかった(無理もない)」と思うし、そう思ってしまうからこそ、フィクションと現実の世界で切っても切り離せない部分があるとも感じてヒュっとした

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    2025年11月15日
  • Blue(ブルー)

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    プロローグ

    平成から令和に代わる平成最後の日
    悲しい物語に終止符が打たれた
    この世にいないはずの人間、ただ、、、

    そう、彼は確かにそこに存在したんだ
    戸籍上全く存在しない人間だったが、
    ブルーは確かにそこにいたんだ、、、


    本章
    『Blue』平成という時代を駆け抜けた魂の★5
    『絶叫』に続く奥貫綾乃シリーズ第2弾!
    彼女は、物語の折り返しから登場する

    青、通称“ブルー”は、昭和から元号が
    代わる平成元年初日に生まれ、平成の最終日に
    亡くなるという悲しき物語の主人公だ

    物語は、主に平成15年と平成31年に起こった事件を
    2つの異なる世代の刑事が追っていく

    その事件の犯人はいくつもの悲

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    2025年11月11日
  • ロング・アフタヌーン

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    『犬を飼う』が衝撃的に面白い。誰かに勧めたいと強く思ったが、人を選ぶ…この小説は。途中の展開も何度もギリギリわかりそうでわからなかったり、そうならないでと思ったところでそうなったり。わたしが一番刺さったのは牧島晴佳の存在。終わり方もとても好き。

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    2025年11月02日
  • ロスト・ケア

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    介護問題を題材に、殺人と死による救済というところまで踏み込んだ小説。

    ここ最近で最も衝撃を受けた作品の一つ、新人賞の作品とは思えない。

    在宅介護で本人も家族も地獄のように苦しんでいる時、本人が死を望んでいて、その結果家族も救われたと感じたとき、それが本当に悪なのか考えさせられる。
    おそらくこの話の先には安楽死の議論があると思う。正解が無い議題なので難しいが、避けては通れない問題なのが余計難しい。

    介護という現実でも深刻な問題と、生死に関わるセンシティブな話題なので、万人におすすめできる小説ではないがもし興味があるなら絶対に損はしない。

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    2025年10月28日
  • ロスト・ケア

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    介護の闇を照らし、現代社会の問題に切り込む作品。人として正しい在り方とは何なのか。誰もが抱える可能性のあるテーマにどう向き合っていくとよいのか考えさせられる。

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    2025年10月06日
  • Blue(ブルー)

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    ネタバレ

    作中で描かれる「青梅事件」が2003年という時代設定になっているのですが、当時の世相が随所に反映されており、懐かしさとリアリティを強く感じます。

    題材として技能実習生や児童虐待といった社会問題をはじめ、さまざまな要素が物語に織り込まれており、また物語の展開も第一部から第二部へと主人公の世代が交代する構成になっていて、複雑。

    けれど、要素の多さゆえに散漫になりそうなところを、複雑に絡み合わせながらも最終的には一つの殺人事件に収束させていく流れは見事だと思いました。

    分厚い本ではありますが、緊張感のあるストーリー進行に引き込まれ、一気に読み進めてしまいました。多くの事物が登場し、いろんなエピ

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    2025年10月05日
  • 絶叫

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    プロローグ

    何処かで“絶叫”がこだましている
    それが何処から来るのかわからない
    壮絶なる叫びだ!
    そんな思いに囚われながら、いつものように、
    一人掛け用の安楽椅子(登場12回目)で
    本書を読み終えた

    はて、いったい何処から、、、


    本章
    『絶叫』★5 
    刑事奥貫綾乃シリーズ記念すべき第一弾
    マンションの一室で孤独死したと思われていた
    鈴木陽子

    その陽子人生を綾乃が追っていくと壮絶なる過去が
    浮かび上がり!?という内容なのだが、、、
    綾乃と陽子の人生は、正しく表裏一体だ
    綾乃が陽子の亡霊に吸い寄せられて、事件を
    紐解いていく様は圧巻の一言に尽きる
    そして陽子の歩んできた壮絶なる人生も

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    2025年10月04日
  • ロスト・ケア

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    高齢化が進み、介護の人手不足や老老介護などが問題視される中、数年後には他人事のように考えていたことが自分の問題になるかもしれない。介護する側、介護される側にとって最良の選択はなんなのか。自分1人では生活できず、介護に苦しむ身内を見上げながら延命されることが当人にとって本当の幸せと呼べるのか。

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    2025年09月24日
  • 絶叫

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    本は分厚いが一瞬。
    一見異なる二つのストーリーラインが徐々に近づき、最終的に重なることは想像ついた。
    しかし、全く別物と思っていたストーリーラインも追加で重なっていくことが非常に面白く、同時にゾッとした。

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    2025年09月21日
  • 絶叫

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    やー、面白かった。
    夢中になって読んだ。

    あるマンションで発見された女性の孤独死体。
    その女性の身元や過去を追っていく刑事目線と、その女性の幼少期からの目線とで交互にストーリーが展開されていき、徐々に繋がっていく。

    母からの愛情を感じることなく育ってきた女性。そして、どんどんと堕ちていく。

    葉真中さんの作品は、ロストケアもそうだったけど、社会の闇、落とし穴、みたいのを巧みに描いているなと思う。

    社会派サスペンスというのかな、好きです。

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    2025年09月14日
  • そして、海の泡になる

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    ネタバレ

    すさまじい

    葉真中作品が好きなので購入、完読

    今回はバブル期に大儲けしたらしい尾上縫という人をモデルにした作品で、ある人物がハルをよく知る人たちに取材して物語にするというストーリー

    社会派作品なので単純に勉強になる。なぜバブルが起きたのかとか、その前時代の戦後の様子などなど、
    (ちょくちょく葉真中作品に多い、強姦されているのがやはりしんどい、、)

    取材者が誰なのかわかるシーンで、一瞬とはいえないぐらい少しフリーズした。全作品こういう「お前だったのかよ」となる技術にはほんとにびっくりする。

    しかも作品として読みやすい文体だからどうしてもサクサク進んでしまう中で、いきなり種明かしが始まり

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    2025年08月31日
  • 灼熱(新潮文庫)

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    途中から勇くんに早く気が付け、早く改心しろと思いながら読んでいました。やっぱり日本人って救いようの無いないバカ。敗戦を勝ったと思い込んで詐欺師に金を巻き上げらるなんて笑うしかありません。自分から信じたい、信じたいって、集団でアホみたいに騙される。80年過ぎた今も全く同じ。また外国人を追い出せとか始まっていますが、そのうちバカな戦争を起こしてまたコテンパンに負けて、今度こそ天皇制と日本語を廃止させられるのではないでしょうか。ヒトラーを担いだドイツ人、プーチンに乗って侵略戦争を支持するロシア人、トランプを2回も大統領にしたレベルの低いアメリカ人も同じです。小説としてはさすが葉真中さんの著作で最後ま

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    2025年08月28日
  • ロスト・ケア

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    長澤まさみさんと松山ケンイチさん主演で映画化された作品。
    介護の仕事をしているので、身近に感じた。
    介護業界の闇みたいなのをリアルに感じました。

    老老介護、ヤングケアラー、様々な問題点がある日本は、
    これからどうやって介護業界を変えていくんだろうか…

    是非読んでもらいたい。

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    2025年08月24日
  • Blue(ブルー)

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    夢中で読んだ。
    平成の30年間を。

    その年の社会問題とストーリーを上手く融合され、
    ブルーに寄り添って読んだ。
    それぞれの人の悩みや問題をその人視点で描かれている。他者には分かり得ない内容だ。

    読後は決して気分は良くないが、いろいろ考えさせられる。

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    2025年08月23日
  • ロスト・ケア

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    社会問題をテーマにした傑作。
    犯人と検事のやり取りが圧巻。
    検事の言ってることは正論だが、それが空虚に思え、犯人の言い分のほうが正論に思える。現実はそんな恐ろしい社会であることがわかる。

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    2025年08月15日