葉真中顕のレビュー一覧

  • 灼熱(新潮文庫)

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    ブラジル移民になるには、ひと家族に12歳以上3人の働き手が必要だった。勇は父の従兄夫妻とブラジルに船で渡る。入植地の弥栄村でトキオと出会って親友になった。やがて柔道の全伯大会に二人で出場する。

    全伯大会では勇が決勝でトキオを下して優勝した。しかし勝ちを譲られた気がして馬鹿にされたような気分になってしまう。その後勇は里子がブラジル人たちに襲われているところを助けた。そして結婚する。トキオはいたたまれない。その日真珠湾攻撃が起こる。

    ブラジルは連合国側についたため、日本とは行き来がなくなった。都市部では日本人の資産は凍結されたが、農村部では日本人が農業から手を引いてしまうとたち行かないので、何

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    2026年05月24日
  • ロスト・ケア

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    ネタバレ

    死生観について、新しい観念というか新たな捉え方を得ることが出来た崇高な作品
    にしても、アルツハイマー抱えている方の在宅介護の厳しさ、マジで凄まじいわ

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    2026年05月09日
  • ロスト・ケア

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    介護…大きな問題。

    家族の問題だけど、担う側になった時苦しみたくないし、家族に担わせて苦しませたくない。

    おもたすぎる。

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    2026年05月08日
  • Blue(ブルー)

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    葉真中顕さんの小説は読んだことがなく、最新刊の『家族』で知った。

    この『Blue』は、葉真中さんの全てを読んだわけではないものの、私には一番だった。
    構成がよいこと、
    平成記として読めること(出てくる事象は本物の名称を使っているのでよりリアル)、
    社会問題をしっかり扱っていること。

    『Blue』のあと、『絶叫』『ロスト・ケア』を、出版年を巻き戻すように読んでいる。
    どれもミステリーやエンタメとして読めるのに、社会の構造の問題に広く言及している。
    葉真中さんの生まれた世代に近く、昭和後期〜平成〜令和を生きている私には身につまされることばかりだ。

    特に今の政権下で読むと、あまりにも罪深い政府

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    2026年05月07日
  • 絶叫

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    そうきたかーー!!

    またすごい小説をひとつ読んでしまった。
    全体的に暗くてしんどい話だけど、中弛みは一切なく、最後に明かされる真実までの着地も見事。
    小説として上手いなぁ〜と思ったのは、共通する言葉が違う人の視点で出てきても、全部を無粋に説明するわけじゃないんですよね。
    読者が「あれ、これどこかで見たような…」と読み返すと、うわそういうことか!と気づいてさらに打ちのめされるという。

    描写がエグいところもあるので、誰にでもオススメという感じではないけど、私は大好きな一冊です!

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    2026年04月30日
  • Blue(ブルー)

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    「絶叫」では伏線回収で圧倒されたが、本作はそれよりも様々な社会問題を絡めて進む物語に読む手が止まらなかった。
    平成時代がいわゆる青春時代で、就職氷河期や自分探しの旅が自分ごとの世代だから、当時の話題に頷きながら、所々で挿入されてくる音楽を脳内再生しながら。
    春山の由来にグッときた同級生も多いはず…

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    2026年04月24日
  • Blue(ブルー)

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    懐かしい平成の空気を感じながら、ある青年の壮絶な人生を描く作品。語り手が細かく代わる構成の中、ブルーの人生を通じて愛に見放された人々の苦悩が描かれた本作、このやるせなさはどこにぶつけたら良いんだろ。自分の人生は愛に溢れていると自覚できた作品だし、その愛を大切にしていきたいと思った。

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    2026年04月08日
  • 凍てつく太陽

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    第七十二回日本推理作家協会賞。
    第二十一回大藪春彦賞。
    ダブル受賞作。

    Super8さんに葉真中顕さんならこの作品とお勧めしていただきました。
    8さんありがとうございます。
    とても面白かったです。


    昭和二十年、終戦間際の北海道・室蘭。逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事日崎八尋は「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影らとともに捜査に加わるが、事件の背後で暗躍する者たちに翻弄されていくー。真の「国賊」は誰なのか?かつてない「戦中」警察小説!

    ー以上文庫うらすじより引用



    太平洋戦争中の日本の北海道は室蘭であったア

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    2026年03月14日
  • Blue(ブルー)

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    抜群に面白い!ブルーを通して、様々な角度から平成の日本を見ることができた。ハマナカさんの小説は全て面白いが、その中でも1番面白い!ハマナカさん自体人に勧めたくなる作家さんだが、Blueは特にお勧めできる作品。

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    2026年03月04日
  • 灼熱(新潮文庫)

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    ブラジルへの移民についての話。移民に対する考え方が変わった。話自体もとても興味をそそられるもので、ページを捲る手が止まらなかった。

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    2026年03月04日
  • ロスト・ケア

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    こんなにも序章を読み返す本は初めてだった。
    登場人物に動きがある度に戻り考察した。
    介護企業・フォレストに務める佐久間、有料老人ホームへ入居した父をもつ検察官の大友、介護を職とする斬波、介護疲れに追い込まれた羽田、そして戦後史上最多の殺人を犯した〈彼〉。
    〈彼〉はもう逮捕され起訴され、法廷で判決を言い渡されるところから始まる。犯行の描写も第一章にて早々にある。今作のゴールはどこにあるのか、果たしてこの〈彼〉は誰か。
    しっかりミスリードされるので安心してください。
    これはミステリとしてかなり楽しめた。

    その一方で社会問題としても考えさせられる。
    少子高齢化問題は今や日本にとって深刻な問題のひと

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    2026年02月28日
  • 灼熱(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いやー、面白かった。

    今まで無知と言っていいほどだった、ブラジル日本移民の歴史を知ることもでき勉強になった。

    ブラジルに出稼ぎにいった移民たち。大金を手にし帰国することを夢みてブラジルに渡ったが、大金を稼ぐとはほど遠く、帰国船に乗ることもできず取り残されてしまった。

    そんな中、終戦を迎え、情報が乏しいなか、日本が勝利したと信じる勝ち組と、負けを認識している負け組との間で紛争が起こる。

    正義の反対は、正義なのかもしれない。
    そんな風に感じてしまった。

    勝利を信じるものは、愛国心はもちろんのこと、自分の中の核たる信念を真っ直ぐに貫いた故であり、その人にとってはそれが正義であったんだろうな

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    2026年02月25日
  • 絶叫

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    500ページを越える長編、「絶叫」という題名。
     この物語の底辺にある主人公の歩みは壮絶で悲壮。そこにはありとあらゆるこの世の社会的問題が詰め込まれている。貧困、ジェンダー、無縁社会、ブラック企業…。
     どうしても立場の弱い女性が、社会の枠の底辺を歩いていく様は読んでいて辛い部分も多かった。だけど、最後までページを捲る手は止まらない…。
     読み終わって、最後に読者が「絶叫」するというより、物語のそこかしこでいろいろな人が「絶叫」していた。時には大声で、時には息を飲み、時には心の中で… 。
     人間の本質は自由で、善悪優劣因果のすべては、その上に貼られたラベルにすぎないという。始まりがあるものには

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    2026年02月21日
  • ロスト・ケア

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    星★5!
    フォーカスしたい部分がありすぎて。。。

    ・ミステリー本として
    葉真中顕さんは一文一文が短くて読み易い。そして時々出てくる比喩や象徴的な表現が素晴らしい!今後の展開をそれとなく匂わせる使い方、ブラボー(*´꒳`*ノノ゙パチパチ
    今回もしっかりミスリード
    させられてました╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ!

    ・主たる題材の介護について
    長らく介護現場の看護師をしております。在宅事業所における介護保険のグレーゾーンなんぞも中々にリアルを書かれていて見事です!どこまでどうやって調べて書くんだろうってくらい。
    そして“彼”の信念は痛い程よくわかる。もうね、わかりすぎるくらい。あたしが“彼”

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    2026年02月21日
  • ロスト・ケア

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    圧倒的な読みやすさの社会派ミステリ。
    介護をテーマにした10年以上前の作品だが、とても考えさせられる。

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    2026年02月14日
  • 凍てつく太陽

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    解説にある通り、まさに歴史小説であり警察小説でありミステリー小説であり・・と盛りだくさんの内容。脱獄までもあり、面白かった。アイヌのこと、日本で強制労働させられていた在日朝鮮人のことも含めて勉強にもなった。
    権力、戦争、保身、信念、と考えさせられることも多かった。

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    2026年02月13日
  • Jミステリー2025~FALL~

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    いろんな切り口のミステリーの集まりで、ボリューム薄めなので、サクッと読みやすい。
    誉田さんの『それはない』でスタートするのが良かった。こじれた話だけど、全体的に温かめのストーリー。
    葉真中さんの『21グラム』のオバケが見える設定、荻堂さんの『コンカフェ探偵ロゼ』のオクスリオッケーな設定、といった、事件内容は現実的だけど、基本設定が異常、が良かった。
    中山七里さんのミステリーを楽しみにしてたけど、私的にはミステリーというよりも、ヒューマンドラマを見ているような、このストーリーでは、脇役の善吉中心の温かいドラマにつながる“ゼロ”的な要素のストーリーな感じがして、とても良かった。この後佐知子さんと一

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    2026年02月11日
  • 絶叫

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    ネタバレ

    尾野真千子さんの主演で、WOWOW連続ドラマ化された作品の原作。

    社会派の作品だけあり、扱っているテーマは多岐にわたります。
    夫婦間の家庭内暴力、いじめ、発達障害、シングルマザー、キラキラネーム、ホスト、ネトウヨ、アニマルホーダー(多頭飼育崩壊)、保険金詐欺、戸籍の悪用、ブラック企業、セクハラ、パワハラ、窓際族の社員問題、闇金、リボ地獄、生活保護受給の水際作戦、枕営業、不妊、無縁社会、暴力団、前科者、ホームレス状態にある路上生活者、貧困ビジネス、毒親、離婚、児童虐待、蒸発、家族ごっこ、デリヘル狩り、地方と都会の格差、認知症、女性の就労、もっと他にもあると思うけどざっとあげるだけでこれだけの要

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    2026年02月10日
  • そして、海の泡になる

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    ハルは目の前の男性が思い描く女性を演じ続けた魔性の女。独占したくてハルの自由を奪ってしまいウミウシ様がやってくる、、、

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    2026年02月10日
  • ロスト・ケア

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    専門職であるはずの私が、家族の前で無力だった〜『ロスト・ケア』を読む〜

    介護保険制度が創設されてから、確かに改善されたことは多い。
    「介護の社会化」は進み、家族だけで抱え込まなくてよい仕組みが整った。
    少なくとも、そう教えられてきた。

    ただ、私は介護保険制度が始まった後に社会福祉士になった世代。
    制度ができる前と後の違いを、実感として知っているわけではない。
    養成課程で「昔より良くなった」と学び、どこかで「そういうものなのだろう」と受け止めてきたに過ぎない。

    では、今の日本は本当に安心して老後を迎えられる社会になっているのだろうか。
    家族の負担は、軽くなっているのだろうか。

    私と妻の祖

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    2026年01月29日