葉真中顕のレビュー一覧

  • 凍てつく太陽

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    長編だが一気に読めるほど面白い。
    解説にあるようにエンターテイメントを詰め込んでいる。
    ただ作者の価値観の解説風が出てくるのはちょっと場違いな印象だ。
    特高と憲兵の実態が少しわかった。

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    2025年11月14日
  • 鼓動

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    ネタバレ

    この作品は社会問題として取り上げられることも多い"引きこもり"を軸にしている。現実に起きた事件や社会情勢も交えてストーリーが展開されていくので、凄くリアルに感じられた。

    どんな人も絶望しないで生きていける世の中になって欲しいと思った。

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    2025年11月13日
  • ロング・アフタヌーン

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    ネタバレ

    「犬を飼う」のインパクトが強烈で、一気に引き込まれました。
    その後は、物語が入れ子構造になって進んでいき、現実と物語の境界がいよいよ曖昧に…といったところで、最後の「あなた、ユニークね」でやられた!

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    2025年11月12日
  • ロスト・ケア

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    ネタバレ

    社会派な内容とどんでん返しのバランスが中山七里みたいだと思った。後者は邪魔者のようにも思えるが、ミステリー好きへのサービスでしょうね。
    1番の衝撃は「相模原障害者施設殺傷事件」よりも前に発表された作品だということだ。現実の事件をモチーフにしたのだと思っていたが、フィクションが現実を先取りするなんて…

     私は性善説を信仰する大友検事があまり好きになれなかったのだが、そこすらも著者の狙いだったのだろう。
    「殺すことは間違っている!救いも尊厳も、生きていてこそのものだ。死を望んだんじゃなく命を諦めたんだ!」 
    だが、介護の世界は決して理想論では片付けられない。家が裕福でVIP待遇の老人ホームに父親

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    2025年11月05日
  • 絶叫

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    面白いが、性的な残酷描写が多く目を覆いたくなる。主人公には同情する。やるせなさが残る悲劇的なストーリー。

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    2025年11月03日
  • 絶叫

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    平凡な人生。普通な人生。
    おそらく鈴木陽子はそんな人生を望んでいたに違いない。
    ほんの少しのボタンのかけ違いが大きく人生を狂わすこともある。

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    2025年10月29日
  • ロスト・ケア

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    介護殺人をテーマにした社会派ミステリー。
    生活保護をテーマにした護られなかった者たちへを彷彿とさせるテーマ。重い。
    でも現代人は特に、本作の主人公や登場人物のような境遇は他人事ではなく、真剣に考えなければならないテーマなのだと思う。

    「殺人はいけないこと」と、境遇も知らないような人が白と黒だけで決着をつけるべきでは無い。
    殺したのではなく、救ったと主人公は口にしていて、実際にそれで救われた人がいるのも事実。
    倫理と人情は一致しないから難しい。

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    2025年10月17日
  • 鼓動

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    主人公と同世代なので、育ってきた時代背景が鮮やかに想像できて面白かった。
    最後、どう集結するのか気になってどんどん読んでしまった。
    結末は流石に予想できなかったな。

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    2025年10月13日
  • ロスト・ケア

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    プロローグ

    世の中は、加速度的な進歩を遂げている
    あくまでもテクノロジーの分野ではだ!

    富山行きのE7系新幹線かがやきに乗り込む
    至ってスムーズに加速し静寂性を保ちつつ
    最高速に達する

    本書は、超高齢化社会に対するひとつの
    アンチテーゼだ
    この分野は、何故いつまで経っても進化度合いは
    超低速なのか!?
    流れ行くビル群を尻目に、青天の空を車窓から
    仰ぎ見る

    偏光ガラス越しに射し込む陽射しに
    思わず目を細めた!!!


    本章『ロスト・ケア』★4.5
    葉真中顕氏の記念すべきデビュー作 
    日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品

    42名の尊い命を奪った“彼”は、完全悪なのか!?
    これは、本書を通

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    2025年10月02日
  • ロング・アフタヌーン

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    ネタバレ

    誰でもこの先は絶対に幸せな気分にはなれないよなぁと思いながら、iPhoneの画面をタップしてインターネットの沼に沈むときがあるのだろうか。



    結末は解説を読んで腑に落ちた感じがする。

    彼女は誰かにとってのアリサの役割も引き継いでいたのか。

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    2025年10月01日
  • もの語る一手

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    祖父に誘われても覚えきれなかった将棋。そんな私でもすごく楽しむことができた。青山さんと貴志さんのものは特に楽しめました。アマチュア(将棋教室)から的中屋、女流棋士と将棋1つを取ってもいろんな話が出来上がるのはすごい!しかも皆さん超有名な作家さん。1冊で得できました。

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    2025年09月29日
  • ロング・アフタヌーン

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    葉真中顕『ロング・アフタヌーン』中公文庫。

    変わった構成のイヤミスであった。作家を目指す主婦が執筆した『犬を飼う』という小説とタイトルの『ロング・アフタヌーン』を日本語にした『長い午後』という2つの小説を軸にストーリーが展開していくのだ。

    男女平等社会、ジェンダーギャップなどという言葉が世に出て久しいが、まだまだ女性の扱いは男性に比べると低いように思う。しかし、企業などでは上に立とうとする女性が少ないことも事実であるし、専業主婦という生き方を選択した女性はなおさら男性よりも上に立つ機会など皆無に等しいだろう。

    個人的には男性には男性の役割や得意分野があり、女性には女性の役割や得意分野があ

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    2025年09月25日
  • コクーン

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    最終章にて全ての伏線が回収されるが、それまで時系列と語り手が目まぐるしく変化するため一気読みがおすすめ。「Blue」「絶叫」と比較すると少々評価が下がってしまうことは否めないが、バタフライエフェクトについて深く考えるきっかけとなった作品。

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    2025年09月06日
  • Blue(ブルー)

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    平成15年に起こった『青梅一家惨殺事件』。
    最有力容疑者・次女・篠原夏希は薬物の過剰摂取により事件後に浴室で死亡。
    共犯者の存在が疑われたものの、事件は被疑者死亡で解決…
    平成31年に起こった『多摩ニュータウン男女殺害事件』。
    2つの事件にはつながりが…

    死亡した夏希には『ブルー』と呼ばれる無戸籍の息子が。
    『ブルー』の足取りを追うことで、無戸籍児童、児童虐待、格差社会、貧困家庭、外国人労働者… 社会問題が明らかになってくる…

    平成の始まりに生まれ、平成の終わりに生命を落とした『ブルー』。彼の人生は壮絶だった。
    親の都合で無戸籍に…
    親の愛情に飢え、夏希に愛されたいと思うばかりに、言いなり

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    2025年08月23日
  • 鼓動

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    ネタバレ

    オーディブルで聴いた。
    就職氷河期世代の引きこもりの話。
    最後にどんでん返し(?)もあり、そして、就職氷河期世代のしんどさ、引きこもるまでの手記がリアルだった。

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    2025年08月20日
  • 鼓動

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    ネタバレ

    最後を読んでわかったけど、物語の現在の状況と、男の手記を交互にしていたんですね。
    それにしても深いな。
    事実よりも真実が大事だと思うけど、中には真実を知られたくない状況もあり。
    フラワーさんには最初、同情していたけど変わりました。なんて物語だ。
    引きこもり問題も無くならない世の中ですよね。親にはなった事ないけど、共感はできる。神の水は嫌だけど。
    とりあえず、面白かったです。葉真中顕さんは、灼熱とこれしか読んでないので他のも読みたい。

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    2025年08月12日
  • もの語る一手

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    「将棋」をテーマにしたアンソロジー。

    大好きな伊奈めぐみさんの装画が可愛すぎるし。

    大好きな青山美智子さんから始まるのだけど、初っ端から泣きそうになった。

    「授かり物」

    天才棋士と偶然同じ生年月日の息子が、唐突に漫画家になると言い出すお話。

    普通の人生って何なんだろう。
    分からないのに、「才能」みたいなものを必要とされる職業に就くことに、不安を感じる。

    将棋は、「王」を取るゲームではなく、「玉」を取るゲームだったかもしれない、という解釈も、ストーリーに合っていて良い。

    他にも、ちょっと怖い話や、奨励会員をめぐるキリキリする話など、豊かで面白かった。
    将棋に関する小説が増えてきたよ

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    2025年08月05日
  • 鼓動

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    引きこもり問題などを扱ったミステリーでとても面白かった
    お馴染みの刑事たちが何人か出てきてそれだけでもう満足した
    フラワーさん彼女の人生が壮絶でつい亡くなった後は少しでも安寧な日々を過ごしてほしいと願うばかりだ。

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    2025年07月25日
  • もの語る一手

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    将棋をテーマに書いた作家さんのアンソロジー。
    それぞれ違ったタイプの世界観に入り込めてよかったです。貴志祐介さんの作品は謎解きみたいで好きでした。

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    2025年07月12日
  • もの語る一手

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    将棋をテーマにしたアンソロジーです。
    地味な表紙に反して、作者陣は華やかです‼️
    ガッツリ将棋の作品もあれば、エッセンスとして取り入れているものもあり、作風もバラバラ。なかなか贅沢な1冊です。
    橋本長道「なれなかった人」
    綾崎隼「女の戦い」
    が好きです。好みの作品も別れそう…。

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    2025年07月06日