葉真中顕のレビュー一覧

  • ロング・アフタヌーン

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    葉真中顕『ロング・アフタヌーン』中公文庫。

    変わった構成のイヤミスであった。作家を目指す主婦が執筆した『犬を飼う』という小説とタイトルの『ロング・アフタヌーン』を日本語にした『長い午後』という2つの小説を軸にストーリーが展開していくのだ。

    男女平等社会、ジェンダーギャップなどという言葉が世に出て久しいが、まだまだ女性の扱いは男性に比べると低いように思う。しかし、企業などでは上に立とうとする女性が少ないことも事実であるし、専業主婦という生き方を選択した女性はなおさら男性よりも上に立つ機会など皆無に等しいだろう。

    個人的には男性には男性の役割や得意分野があり、女性には女性の役割や得意分野があ

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    2025年09月25日
  • 絶叫

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    ★4.5!!
    こういう鬱々しい感じの、悲壮感漂うアンダーグラウンドな転落系?好きです!
    後半、要所要所に驚き、読んでるこちらが「絶叫」ですわ。
    時々出てくる金魚さんも、これまたいい味出してるんです。
    ラストも良かった!!

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    2025年09月10日
  • コクーン

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    最終章にて全ての伏線が回収されるが、それまで時系列と語り手が目まぐるしく変化するため一気読みがおすすめ。「Blue」「絶叫」と比較すると少々評価が下がってしまうことは否めないが、バタフライエフェクトについて深く考えるきっかけとなった作品。

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    2025年09月06日
  • Blue(ブルー)

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    平成15年に起こった『青梅一家惨殺事件』。
    最有力容疑者・次女・篠原夏希は薬物の過剰摂取により事件後に浴室で死亡。
    共犯者の存在が疑われたものの、事件は被疑者死亡で解決…
    平成31年に起こった『多摩ニュータウン男女殺害事件』。
    2つの事件にはつながりが…

    死亡した夏希には『ブルー』と呼ばれる無戸籍の息子が。
    『ブルー』の足取りを追うことで、無戸籍児童、児童虐待、格差社会、貧困家庭、外国人労働者… 社会問題が明らかになってくる…

    平成の始まりに生まれ、平成の終わりに生命を落とした『ブルー』。彼の人生は壮絶だった。
    親の都合で無戸籍に…
    親の愛情に飢え、夏希に愛されたいと思うばかりに、言いなり

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    2025年08月23日
  • 鼓動

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    ネタバレ

    オーディブルで聴いた。
    就職氷河期世代の引きこもりの話。
    最後にどんでん返し(?)もあり、そして、就職氷河期世代のしんどさ、引きこもるまでの手記がリアルだった。

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    2025年08月20日
  • 鼓動

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    ネタバレ

    最後を読んでわかったけど、物語の現在の状況と、男の手記を交互にしていたんですね。
    それにしても深いな。
    事実よりも真実が大事だと思うけど、中には真実を知られたくない状況もあり。
    フラワーさんには最初、同情していたけど変わりました。なんて物語だ。
    引きこもり問題も無くならない世の中ですよね。親にはなった事ないけど、共感はできる。神の水は嫌だけど。
    とりあえず、面白かったです。葉真中顕さんは、灼熱とこれしか読んでないので他のも読みたい。

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    2025年08月12日
  • もの語る一手

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    「将棋」をテーマにしたアンソロジー。

    大好きな伊奈めぐみさんの装画が可愛すぎるし。

    大好きな青山美智子さんから始まるのだけど、初っ端から泣きそうになった。

    「授かり物」

    天才棋士と偶然同じ生年月日の息子が、唐突に漫画家になると言い出すお話。

    普通の人生って何なんだろう。
    分からないのに、「才能」みたいなものを必要とされる職業に就くことに、不安を感じる。

    将棋は、「王」を取るゲームではなく、「玉」を取るゲームだったかもしれない、という解釈も、ストーリーに合っていて良い。

    他にも、ちょっと怖い話や、奨励会員をめぐるキリキリする話など、豊かで面白かった。
    将棋に関する小説が増えてきたよ

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    2025年08月05日
  • 鼓動

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    引きこもり問題などを扱ったミステリーでとても面白かった
    お馴染みの刑事たちが何人か出てきてそれだけでもう満足した
    フラワーさん彼女の人生が壮絶でつい亡くなった後は少しでも安寧な日々を過ごしてほしいと願うばかりだ。

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    2025年07月25日
  • 鼓動

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    被害者と加害者、足跡を辿っていくと見えてくる人となり。自身も心に悔恨を抱える女性刑事の視点で話が進んでいく。現代が抱える社会問題をじわじわと炙り出していく。文章は読みやすく、ストーリー展開的にも仕掛けがあり、エンタメとしてもよかった。
    心が弱い(繊細とも言える)ことは悪いこと?この世界に仕込まれた優劣の価値観から逃れることはできないのかな?
    いろいろ考えさせられた。

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    2025年07月16日
  • 鼓動

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    audible105冊目。

    もう5年以上前に読んだ『ロスト・ケア』にとても考えさせられ、この作者の一躍ファンになりました。
    映画も素晴らしく、涙がボロボロ出ました。

    この本も、期待通り社会派のお話。
    報道で見る「悪人」も、善良な生き方、ごく一般的な生き方をしてきた人であったりもする。
    何事も、生育環境や世の中のせいにするのは間違っているとは思うけれど、でも、100%間違っているとは言い切れないと感じてしまう。
    生きづらい時代。
    でも、生きづらくない時代や社会なんてあったのだろうかとも思います。
    読み応えありました。

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    2025年07月13日
  • もの語る一手

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    将棋をテーマに書いた作家さんのアンソロジー。
    それぞれ違ったタイプの世界観に入り込めてよかったです。貴志祐介さんの作品は謎解きみたいで好きでした。

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    2025年07月12日
  • もの語る一手

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    将棋をテーマにしたアンソロジーです。
    地味な表紙に反して、作者陣は華やかです‼️
    ガッツリ将棋の作品もあれば、エッセンスとして取り入れているものもあり、作風もバラバラ。なかなか贅沢な1冊です。
    橋本長道「なれなかった人」
    綾崎隼「女の戦い」
    が好きです。好みの作品も別れそう…。

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    2025年07月06日
  • 凍てつく太陽

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    昭和20年、終戦間際の室蘭で起きた殺人事件。それを捜査すふ八尋に降りかかる災難。真相を突き止めんとす特高の拷問王 三影。最後までハラハラドキドキで面白かった。

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    2025年06月23日
  • Blue(ブルー)

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    「平成」という時代を舞台に、ブルーと呼ばれる人物が起こした事件を中心に、重い社会的問題を絡めて様々な人物の視点から語られる作品。分量も多く扱っているテーマは重いけど、スルスルと読み進められる葉真中さんの手腕に毎回すごいなと感心させられます。作中に出てくる、平成を象徴するようなワードも肌感覚でわかるものばかりで妙に懐かしさも感じてみたり。良かったです。

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    2025年06月23日
  • 夜更けのおつまみ

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    久々にアンソロジーを読んだ。お酒が好きな人も下戸の人にもおすすめ。居酒屋のおつまみや家飲みのおつまみが好きなので参考になるメニューがあった。自分で作るだけでなく、コンビニのおすすめおつまみなどで書いてる人もいて、それも面白かった。

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    2025年06月21日
  • もの語る一手

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    ネタバレ

    将棋ほとんど知らないけど惹き込まれる。将棋に魅せられた人たち。子どもの成長。賭け将棋。子どもの頃は天才。それて世界は厳しい。かーくん。千代倉。なれなかった人。なれなかった人はやっぱりなれなかった人。天才は天才。おまえレベルの話はしてない。やめ時。女。

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    2025年06月13日
  • もの語る一手

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    ネタバレ

    将棋がテーマのアンソロジー。

    お気に入りは青山さん「授かり物」

    有名な棋士と、同じ年で同じ誕生日の息子を持つ松原芳枝。シングルマザーとして息子を育てていたが、20歳になった歳に漫画家のアシスタントになると言い出し…

    ひょんなことから出会った将棋を指す老人と出会い、将棋の奥深さにハマっていく芳枝。これまでの人生と将棋を掛けた描写にじんわりきました。

    綾崎さんの「女の戰い」

    あくまで棋士を目指す朱莉。女流棋士とは違い狭き門で、保険で東大へ入学できるのも凄いです。
    ライバルだけど、友達以上恋人未満な関係の京介が心地よく、認めてくれる人がいるだけで強くなれる関係がまた更に朱莉を上へ連れてって

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    2025年06月09日
  • Blue(ブルー)

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    葉真中顕さん著「Blue」
    「絶叫」に続く奥貫綾乃シリーズの第2弾。
    前作「絶叫」が素晴らしかったので今作品も期待していた。その次の作品「鼓動」も既に購入済みで暫くはこのシリーズに没頭していきたい。

    平成の初日に生まれ平成最後の日に死んだブルー。彼の辛く短い人生が平成という時代の史実と共に描かれていく。

    今回のテーマは「愛」。ネグレクト、虐待、無戸籍、殺人教唆や殺人等を背景に作者特有の多視点から多角的に描かれている。
    正直、これ程まで「愛」に見放されてしまえば「生」の存在価値すら見いだせないのではないか?と思えてくる。彼がこの世に産声をあげた時点から全てが彼の人生にのしかかってくる宿命だっ

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    2025年06月04日
  • ロスト・ケア

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    ネタバレ

    前代未聞の大量殺人

    幸い自分はまだ経験していませんが、現場は生き地獄なんだなぁ
    殺人によって救われるなんて本当はあってはならないけど
    今の状況だと免れないのでしょうね
    改善されることはないのでしょうか

    読んだ後に映画も見ました。
    ちょっと違うけど映画は映画でお父さんに手をかけるところが壮絶でした

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    2025年05月29日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    各短編とも充実した内容でした。個人的には鳴神氏と吉川英梨氏がフィットしました。他の作品も読んでみたいと思います!

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    2025年05月28日