葉真中顕のレビュー一覧

  • ロスト・ケア

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    40人以上の老人の殺害という犯罪史に残る凶悪犯に、死刑判決が降された。
    ただ、彼に救われたという遺族もおり…
    犯人は誰かというミステリー要素もさることながら、介護現場とはちぐはぐな制度、何より壮絶な在宅介護の描写が他人事ではなく、考えさせられる。

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    2026年03月27日
  • もの語る一手

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    8人の作家さんによる将棋にまつわる短篇集
    青山美智子さんの作品「授かり物」
    息子が旅立ちの日に「自分の好きなことを好きなように頑張れること、お母さん一番応援してるから」
    そして、離れることがこんなにさびしいのは幸せなのだと…
    相手を思って応援することで、自分も頑張れる気がします

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    2026年03月08日
  • もの語る一手

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    青山美智子さんのお名前があったので読みました。

    うんうん、
    息子さんの旅立ち、わかるよー。
    大昔に、あたしも体験しましたよー。
    ジーンとしました。

    将棋のことは、まったくわからないので、
    ちょっと流し読みしたけど、面白かったです。

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    2026年03月04日
  • 絶叫

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    前半7割くらいは、分かりやすいくらいに堕ちていく様子を辿るのがだるかった。
    でも最後の方は、それをチャラにしてくれるくらい、憶測、期待、誤認、確信へと加速する面白さだった。

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    2026年02月22日
  • ロング・アフタヌーン

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    冒頭の作中作「犬を飼う」のインパクトが強すぎて、正直そのあとは期待していたミステリというほどの内容には感じなかったです。
    でも、女性作家が書いたのではないかと思うほどに女性心理をこんなに細かく描いているのはすごいと思いました。

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    2026年02月02日
  • Jミステリー2025~FALL~

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「それはない」 誉田哲也…姫川シリーズ。魚住刑事が活躍。
    「21グラム」 葉真中顕…幽霊が見える女子大生。
    「キアッソスキーム」 真梨幸子…コンゲーム。
    「コンカフェ探偵ロゼ」 荻堂顕…6才の少年が祖母を殺そうとした理由。
    「万藤の灯火」 五十嵐律人…美容整形をめぐる駆け引き。
    「秋山善吉工務店 昭和編」 中山七里…シリーズ続編始動?

    書き下ろしのミステリアンソロジー。

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    2026年01月25日
  • 凍てつく太陽

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    面白かった。
    ページ数をものともしない。

    ただ、主人公がアイヌであることをもう少し生かせないものかと思った。
    差別を受ける、カムイの儀式…ただそれが物語の根幹には関わってこない。あくまで治安維持を目的とする警察の物語。
    終わりは心地良い。
    ただ、もう少し。もっと人を描いてほしかった。もっと多くを期待していたから、読み終わった後ここに感想を書くまで1週間以上ぼんやりとしていた。

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    2026年01月25日
  • もの語る一手

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    八人の作家の手による将棋がテーマの作品を集めたアンソロジー。
    ホロリとくる話から胸糞が悪い話、ミステリ調のものから時代ものまでバラエティに富んだラインナップ。

    好きなのはジワリと温かい気持ちになる青山美智子さんの「授かり物」と、棋士になる夢を捨てきれなかった男を描いた橋本長道さんの「なれなかった人」。
    装画が伊奈めぐみさんというのも将棋アンソロジーにぴったりでした。

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    2026年01月24日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    「web TRIPPER」に掲載された作品をひとまとめにしたアンソロジー。警察ものがもたらす人間ドラマやミステリーとしての広がりを感じることが出来る作品。読んだことのある作家が大半だが、読んだことのなかった、鳴神さんと吉川さんが良かった。また伊兼さんの硬派な感じも大好きだった。捜査を主軸にした正統派警察ものが少ない印象を持ったがそれがこのジャンルの幅の広さを知るすべになる。

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    2026年01月09日
  • ロング・アフタヌーン

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    多少思想に偏りがありそうだなと感じ、従軍慰安婦については朝日新聞が広めたデマだということはちゃんと書いてほしかった。
    でも、お話自体は面白かった。

    構成が素晴らしく、引き込まれる作品。

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    2025年12月09日
  • ロスト・ケア

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    これがデビュー作!?と思うほど文章が上手だと思った。
    犯人も「あんたかい!」と驚いたし、そこへ向かう話の持っていき方も不自然な感じがしなく良かった。
    以降の作品もぜひとも読みたいと思える作家だった。
    介護という重くなりがちなテーマで、ロスト・ケアもそういう方向の話にはしたかったのかもしれないが、あまり自分の心には響いてこなかった。そこが残念とまではいかないが、次作の絶叫には期待するところではある。
    なにはともあれ、良い作家だ。

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    2025年11月21日
  • ロング・アフタヌーン

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    「犬を飼う」という作中作から始まる『ロング・アフタヌーン』。
    そのSFチックで衝撃的な短編の秀逸さにまず掴まれます。わずか40ページほどの物語ですが、全編にシスターフッドの気配を孕み、“もっと読ませてほしい”と思わせる魅力がありました。

    そして、次の作中作「長い午後」は、数十年後、同じ作者により再び立ち上がる物語。
    作中作を組み込みという事は、現実と虚構の境目をわざと曖昧にし、気を抜くと、自分がどちらの世界にいるのか分からなくさせるということ。

    曖昧な登場人物、曖昧な記憶、曖昧なミステリー。その“揺らぎ”こそが本作の魅力であり、不穏な読後感をもたらすもの。

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    2025年11月20日
  • もの語る一手

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    将棋にまつわるアンソロジーとは知らず、青山美智子さんの名前を見つけ早速読んでみると1話目からジーンと来る。将棋が全くわからなくても一話一話引き込まれていく。もし将棋に詳しかったらもっとワクワクできるのかもしれない。
    実は貴志祐介さんのお話のオチが良くわからなくて解説が欲しかったが、ちょっと探しただけでは見つからなかった。
    「お前レベルの話はしていない」は大島版のみなので、芝版もあとで読んでみたい。

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    2025年11月13日
  • 灼熱(新潮文庫)

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    戦前のブラジル棄民政策の影響を受けて、敗戦後に日本が勝ったか負けたか、どちらを信じるかで2つに分かれる日本人社会。憎しみと詐欺が親友2人の人生を変えていく。

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    2025年11月01日
  • そして、海の泡になる

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    尾上縫を題材にしている/ 関係者へのインタビュー、回想という建て付けだが、喋り手が老人なのに会話が若すぎる/ 老人を書ききれていない/ みな同じ年代に見えてしまうのだ/

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    2025年10月26日
  • 警官の道

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    警官をテーマに、七人の作家が競演する書き下ろし警察短編集

    「上級国民」葉真中顕
    葉真中さんらしい、人間の陰をえぐる短編。
    現代社会の問題を踏まえながら、「下級国民」の強かでしなやかな生息を描きます。

    「許されざる者」中山七里
    刑事犬養隼人シリーズのスピンオフ的短編。
    コロナ禍の東京オリンピックを背景に、不祥事の数々を折り込みます。

    「Vに捧げる行進」呉勝浩
    あのコロナ禍当初の、息苦しい近隣・職場・日本、そして世界。
    「死を捨て街に出る」その衝動を描きます。

    「クローゼット」深町秋生
    性的嗜好を隠して生きる“クローゼット”。
    レイプ事件の被害者と加害者、それぞれの告白を前に、刑事は自らのクローゼットを開ける。
    ちょっと良いです。

    「見えない刃」下村敦史
    セカンドレイプという“見えない刃”。
    いまやSNSを通して可視化されることも多い。
    罪を犯す者が悪い―その単純な正義の奥に、
    視線を向ける側の“無自覚な責任”を要求。

    「シスター・レイ」長浦京
    フランスから訳あり離婚で帰国した玲。なぜ彼女は「シスター・レイ」と呼ばれるようになったのか『プリンシパル』を想起させる、心身ともに強い女性が魅せる、痛快な成敗劇。

    「聖」 柚月裕子
    母子家庭の定時高校生の少年は、父を憎んでいる。彼の報復の方法は、ひとりの警官との出会いによって変化していく。

    アンソロジーも悪くないです。
    書き下ろしですよ(๑˃̵ᴗ˂̵)



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    2025年10月21日
  • Blue(ブルー)

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    ブルーと呼ばれた少年を中心に、様々な社会問題が折り重なった重厚な社会はミステリー

    無戸籍児童・児童虐待・貧困問題・外国人就労問題…途中まではバラバラな事件のように感じていたが、最後にはまとまっていくのは唸らされました
    大量殺人を犯しているブルー、ただ生い立ちや動悸、社会の歪みに落とされた被害者の側面もある彼の存在に複雑な気持ちになりました

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    2025年10月16日
  • 政治的に正しい警察小説

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    表題作のテンションの高さ!!その前のカレーの女神もなかなか!どうかお店でカレーを食べるときに思いだしませんように。

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    2025年09月28日
  • もの語る一手

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    読みにくい作品もあったけど。奨励会にいる人は、誕生日をめでたい日とは思わないや。「なれなかった人」がふむふむ。

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    2025年08月15日
  • もの語る一手

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    将棋を知ってたらもっと楽しめたんだろうなあというところが多かった
    なんもしらないからおそらく3割くらいだろうなと悲しいけど
    将棋は兵法ということはわかった

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    2025年08月06日