葉真中顕のレビュー一覧

  • ロスト・ケア

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    ネタバレ

    「絶叫」に続いて葉真中顕さん作、2冊目。
    今まさに自分が抱えている問題でもあるので
    読みながら共感する部分が多かった。

    共感…かな?
    ちょっと違うか。
    複雑な気持ちが渦巻き、苦しい読書だった。

    主人公の男は検察官でクリスチャン。
    対する犯人は介護の仕事に携わる者。
    そしてその介護を受けている人たちの家族が描かれる。

    読んでいるうちに、正しいと思えていたことが
    ほんとに正しいことなのか疑問に感じ始める。
    主人公にもその思いが芽生え、苦しむ。

    犯人の犯した罪はもちろん許されるべきことではないとわかりつつも、その気持ちが揺らぐ自分がいた。
    介護する者、される者、
    介護ビジネスと呼ばれる世界や

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    2025年04月21日
  • 絶叫

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    ネタバレ

    事件とある女性の人生が中心に描かれているが、女性の人生が辛く過酷な描写が多く、読んでいて苦しかった。
    期待していたようなどんでん返しではなかったが、最後はモヤモヤすることなく、謎がきちんと解き明かされて、若干スッキリした終わり方だった。

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    2025年04月12日
  • Blue(ブルー)

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    Blueブルー
    葉真中顕さん

    絶叫
    Blue
    鼓動
    奥貫綾乃刑事が出てくる。

    読みながら、
    あれ?この本読んだことある?
    と思ったら、
    引用してた!面白い!
    繋がってる!

    無戸籍
    おやをこどもは選べない
    虐待の連鎖

    青ブルーは愛してるよと、
    言って欲しかっただけ。

    なんとも。
    悲しいお話。
    小説だけど、
    現実にもあるんだろうなぁ。

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    2025年04月11日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    2020年。若い作家との対談集in京都。
    「詠坂雄二」未読。メンドくさそうな性格w
    「宮内悠介」未読。
    「初野晴」読んだことある。
    「一肇」未読。
    「葉真中顕」未読。
    「前川裕」未読。
    「白井智之」大好き。
    「織守きょうや」最近名前知った。
    「道尾秀介」もう大御所だったのね。未読。
    「辻村深月」トリはそうだよね。
    後輩を育てたい、という気持ちが伝わってくる。さくっと読めるし、作家の人となりもなんとなく伝わり、対談集よいね。

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    2025年04月05日
  • もの語る一手

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    『将棋は決断のゲームである…決断をテーマに書かれた一挙8編の短編集』という紹介文に惹かれて読みました。
    将棋は子供の頃に親に教えてもらって2、3度指したことがある程度でほぼルールも難しいことも分からない状態で読みました。分かってた方が面白いんだろうなぁと思う物語もありましたが、全体的に、話の筋に関わる程度に上手に解説が挟まっていて、あまり調べたりせずに理解でき、読み進めることが出来ました。

    強く印象に残ったのは、葉真中顕さんの『マルチンゲールの罠』、白井智之さんの『誰も読めない』でした。
    『マルチンゲールの罠』は、最後の最後で、見えている世界がグルンとひっくり返るような感覚がお見事で、読み終

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    2025年03月24日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    『ありふれた災厄』はもう一ひねりあるのかと思って読んでたら終了。
    『不適切な行い』はそう来たかって感じ。

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    2025年03月16日
  • そして、海の泡になる

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    この事件は知りませんでした。本で興味が湧きネットで色々調べてみました、尾上縫、縫いの会等等、で、この物語は事実に基づいたフィクションなんですね?インタビュー形式、読みやすくてあっという間に読めました。

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    2025年02月25日
  • Blue(ブルー)

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    「平成」を感じられる一冊。
    執着、拠り所、家をテーマにしており手が止まることはなかった。後半部分こそ、失速しがちであったが、BLUEの幸せと対比していることを考えれば面白かった、コンストラストが多く、いずれ再読したい本である。

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    2025年02月07日
  • 警官の道

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    警官にまつわる有名作家たちの小説まとめ集で、半分以上は面白かった。私の好きな中山七里はもちろん面白いが、深町秋生のクローゼットも良かった。最後の柚月裕子の作品は心を掴まれうるっとくる。

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    2025年01月21日
  • コクーン

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    1995年に起こった無差別銃乱射事件を境に、1941~1958年と2010~2013年の話が交互に描かれる。
    事件を起こしたのはカルト教団「シンラ智慧の会」だった。
    その教祖である天堂光翅に関わった人たちの話と、彼らが見る、黄金蝶。
    その蝶が導く先にあるのは…

    後半に近づくにつれ、背筋が凍るような怖さが全身を襲う。
    更に解説の後にある2016年の話には絶句…

    2024.11.14

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    2024年11月14日
  • Blue(ブルー)

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    小さい頃に欲しくても手に入らなくて悔しかったものを、人が持ってると、どうしようもなく嫉妬で狂いそうなことってあるなと思った。

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    2024年07月26日
  • 警官の道

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    柚月さんのファンで、手に取りました。
    柚木さんの作品はもちろん最高でしたが、初めて読んだ長浦さんの作品が、意外にもハマりました。短編ですが、まるで長編を一冊読んだような満足感でした。

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    2024年05月24日
  • そして、海の泡になる

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    インタビュー形式で書かれた本で読むのが少し難しかったですが、今を生きる人に何かを訴えかけてくる作品でした。

    私がこの本を読んで感じたのは盲信することの怖さです。登場人物の殆どが何かに盲信的になっていて、そしてその先には必ず終わりが来ている。

    小さな物を信じたら不安定で早めに終わりがきて、大きな物を信じ途中までは煌びやかだけどいつかは終わりそしてそのことは幸せとは言えない。この事から結局幸せとはどんな状態の事を言うのか考えさせられました。 

    私は幸せは他者や外部からではなく内面から見出し自己完結できるものではないのかなとこの作品を読んで改めて思いました。

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    2024年04月07日
  • 作家 超サバイバル術!

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    それなりに売れている作家さんの、業界で生き延びる知恵。
    三人の著者なのだが、各々がそれぞれの十のテーマについて書いていて、対談みたいになっているのは最後の章だけだった。

    業界の裏っぽいところとか、死ぬほどサバイバルな荒野で、新人賞取ったって、ライバルがアマチュアからプロになるだけで、ほぼ絶滅していくとか、この世界で生きていきたい人にも、単に小説が好きな人たちにも、面白く読めると思う。

    が。

    どなたかも書かれていたが、結局生き残っている人たちの「生存者のバイアス」からは逃れられない。
    生き残っている人たちが自分たちの体験を振り返っても、その何がポイントだったのか、生き残れなかった人たちと何

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    2024年03月28日
  • そして、海の泡になる

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    んーーーーって感じ笑
    時代区分とか、自由とかお金とかそれに合わせての幸福感とかについて書かれてて面白かったけど、
    なんか読みにくかった、

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    2024年03月24日
  • 夜更けのおつまみ

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    酒とつまみ、酒と肴。
    色々な著名人の酒と、その次に来る品物は美味しそうで、美味しそうで、想像しただけでも、頭を酒が駆け巡ったよ。

    豆腐のあれこれ、居酒屋のあれこれ、どれをとっても大人の味だなぁ。

    数年前に弟がくれた本、ありがとう!

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    2024年02月11日
  • そして、海の泡になる

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    モデルになった人のことを何も知らなかったから、面白かった。
    女が相場とか、情勢をちゃんと読んだ上で判断してるって言っても信じてもらえないから、"ウミウシ様"のお告げってことにしたっていうのは、今の時代でもあると思う。
    でも、最後の最後でああ書かれてしまうと、何のために読んだのか?ってなるな…

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    2024年02月03日
  • そして、海の泡になる

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    葉真中顕『そして、海の泡になる』朝日文庫。

    バブル時代に北浜の天才相場師と言われていた稀代の詐欺師、尾上縫をモデルにした作品。

    実在の人物をモデルにミステリーの味付けをしながら、あの狂乱のバブル期を頂点に華々しく生きながら、やがて崩壊していく人生にあがらうことの出来なかった天才女詐欺師の朝比奈ハル。誰が朝比奈ハルを陰で支えながらその望みを叶えていたのか。この物語の語り手である『私』の正体は何者なのか。

    登場人物たちの証言から断片的な情報をつなぎ合わせて、朝比奈ハルの人物像を創り上げるのは読者に任されているようだ。しかし、それにも限界があり、もう少し朝比奈ハルの詐欺師としての手腕や手を染め

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    2023年12月15日
  • 政治的に正しい警察小説

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    ブラックユーモアミステリー短編集。どの話も最後ゾワッとする。カレーの女神様とか当分忘れられやんゾワゾワ。警察小説と思ってたけど全然警察小説じゃなかってちょっと笑った。タイトルに踊らされた(笑)

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    2023年08月06日
  • 作家 超サバイバル術!

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    新人デビュー作家が二作目、三作目といかにして執筆し続けていくかのヒントをくれる本です。
    しかし作家さんはひたすら物語を紡いでいるのがよくわかり、その苦悩は到底理解に及べませんでした...。
    もちろん私自身作家は目指してませんが、業界の厳しさもその業界に対するお三方の熱意もひしひしと伝わってきました。
    読者としては盛り上がってほしい一心でありますし、気になった本は出来るだけ購入したくなりました。


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    2023年07月07日