葉真中顕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
プロローグ
“I'm Alive!!!”
鼓動とは、そういうことだ
喜びも苦しみも感じる事が出来るということは
生きている
そういうことだ
そして、私もこの時代を通過したんだ
そう、主人公と同じ昭和というこの時代を、、、
本章
『鼓動』★3.8
『絶叫』『Blue』に次ぐ奥貫綾乃シリーズ第3弾
48歳引きこもりが犯した罪とその過去とは
80〜90年代の昭和史とカルチャーを織り交ぜながら
物語は現代へと突き進む
懐かしさを感じさせる、昭和カルチャーの連続で
それなりに楽しめたが、肝心のストーリーや
ミステリー要素は前2作より希薄で、タイトルも
最後こじつけ感が強く違和 -
Posted by ブクログ
読後に残ったのは、なんとも言えない重さとしんどさ。
作中で描かれる「無敵の人」=失うものがない人という言葉が、とにかく恐ろしい。
死刑になりたいから殺人を犯した、という動機はフィクションでありながら、現実の世界でも同じ理由で起こる事件が後を絶たないことを思い出さずにはいられなかった。
もちろん、犯罪は決して許されるものではないけれど、、、こうした人間が生まれてしまう背景には、誰がどのように関わり、何が影響していたのかを考える。
育った環境、周囲との関係性、持って生まれた本人の特性、、、さまざまな要因が絡み合う中で、どこかで防ぐことはできなかったのか。これは永遠の課題なんじゃないかな。
法律を変 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ロスト・ケア』が良かったのでこちらも
心に傷を抱えた女性刑事視点の話はイマイチだったが、引きこもりの半生の方は読み応えがあった。事件自体に魅力はないのに、ここまで読ませてしまう力は流石。日本の絶頂期から失われた30年に移行するこの時代の雰囲気を仮想体験できた。調べると著者は草鹿と同い年なんですね。しばしば耳にする就職氷河期世代の恐ろしさもよく理解できた。時代に恵まれ、売り手市場の生温い就活を経験した自分が、草鹿のことを「甘え」だとは口が裂けても言えない。
ありそうでなかった(?)草鹿の動機に、ロストケア同様読者サービスのどんでん返し。この話の着地点は?自分らしく生きるにはまず自分を承認すると -
Posted by ブクログ
「犬を飼う」という作中作から始まる『ロング・アフタヌーン』。
そのSFチックで衝撃的な短編の秀逸さにまず掴まれます。わずか40ページほどの物語ですが、全編にシスターフッドの気配を孕み、“もっと読ませてほしい”と思わせる魅力がありました。
そして、次の作中作「長い午後」は、数十年後、同じ作者により再び立ち上がる物語。
作中作を組み込みという事は、現実と虚構の境目をわざと曖昧にし、気を抜くと、自分がどちらの世界にいるのか分からなくさせるということ。
曖昧な登場人物、曖昧な記憶、曖昧なミステリー。その“揺らぎ”こそが本作の魅力であり、不穏な読後感をもたらすもの。