葉真中顕のレビュー一覧

  • 政治的に正しい警察小説

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    葉真中顕『政治的に正しい警察小説』小学館文庫。

    ブラックユーモア・ミステリー短編集。6編を収録。随分と奇妙なタイトルの作品だなと思ったが、確かにブラックでユーモラスな一面のあるミステリーばかりだった。全体的に出来は並程度だろう。

    『秘密の海』。哀しくも、これからの未来に光を感じる家族の物語とミステリーとが巧く融合された短編。

    『神を殺した男』。将棋の世界を舞台にした短編。うーん。

    『推定冤罪』。有名法廷ミステリーのパロディーのようなタイトルとは裏腹にひたひたと迫り来る恐怖を感じるミステリー。

    『リビング・ウィル』。なるほど。そういう展開にオチなのか。

    『カレーの女神様』。なんという

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    2017年10月15日
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL

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    元ネタのアイアムアヒーローを読んだことも観たこともないのですが、好きな作家さんが多かったので手に取ったら個人的にはあたりのアンソロジー。
    朝井リョウくんの話もさみしい青春、恋愛小説ですき。いじめっ子と人気者と一匹狼的なこのカースト。
    藤野可織さんの話も久しぶりに読んだけどよかったな。やっぱりさみしい。仲間内って難しい。
    最高だったのは佐藤友哉、島本理生夫婦の合作。こんな豪華な作品が辞めるなんて…!!! よかった、かなりよかった。引きこもりと心に傷を負ったシスターの話でよかった

    全部にもちろんゾンビのような感染症の元ネタの設定が絡んでいるのですが話を知らなくても面白かったです

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    2017年09月26日
  • 家族

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    ネタバレ

    実際にあったおぞましい事件をモチーフにした小説ということで手に取るのにちょっと心構えが必要でした。実際にあった事件の詳細もよくは知らないのですが、実際に家族同士を痛めつけたり殺し合わせたりしたと言うのは何となく知ってました。人の心がない人間の所業でしょう。

    アメとムチと言うけれども、この女モンスターは恐ろしくアメとムチの使い方が上手いと言うか支配力が半端じゃないというか、こんな人間にロックオンされたら決して逃れられないのでは、と読んでいて嫌な汗をかく思いでした。恐ろしすぎる。

    登場人物相関図が巻末にありますが、最初に掲載してくれたほうが良かったかなぁ。何度も相関図を確認しながら読み進めまし

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    2026年03月19日
  • 家族

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    P.216
    愛は不平等です。愛は理不尽です。そして愛は力です。否応なしに人を従わせる権力です。愛による支配こそが家族の本質です。

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    2026年03月19日
  • 家族

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    無関係の人が巻き込まれていく様子や暴力を止められない または、仕向ける様子がよく描かれている 事件については家族喰いの方が真に迫って面白いがここはフィクションとして楽しみたい。特に素晴らしいのはモンスター瑠璃子の作る料理の描写である 甘ったるいけどすごく旨味のある料理 食べたくなってしまったのは私だけだろうか 最悪の家族だけど中に居続けてしまう何か魔力のような引力 それが甘ったるい料理によく現れていて面白い

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    2026年03月18日
  • もの語る一手

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    8人の作家さんによる将棋にまつわる短篇集
    青山美智子さんの作品「授かり物」
    息子が旅立ちの日に「自分の好きなことを好きなように頑張れること、お母さん一番応援してるから」
    そして、離れることがこんなにさびしいのは幸せなのだと…
    相手を思って応援することで、自分も頑張れる気がします

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    2026年03月08日
  • 家族

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    ネタバレ

    以前にもコンクリート詰め殺人事件をモチーフとした”家族”という名で集団生活を送るバラバラの素性の男女が躾を理由に暴行を加えて殺害するといった内容の小説読んだんだけどタイトルが思い出せない。その小説はリーダーの力関係が移り変わっていくのが特徴的だったんだけど、こちらはずーっとピンクババァ。冒頭で沼がどうたらこうたらってあったんだけど、冒頭がすでに蛇足。そんな前置きいらんからって思う。さらにオーラが見えるとか言っていたおばさんも蛇足www
    次から次へと標的となった家族を取り込み財産も家系をも取り込み奪いつくすピンクババァが作る”家族”。家族内のもめ事は民事不介入という盾によって警察は手に出せず、や

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    2026年03月04日
  • 家族

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    ネタバレ

    最後の最後澄の亡霊がぶち壊したきがします。
    あばたの男も意味不明だし。

    読んでいて胸草悪くて面白かったのに残念でした。

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    2026年03月04日
  • もの語る一手

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    青山美智子さんのお名前があったので読みました。

    うんうん、
    息子さんの旅立ち、わかるよー。
    大昔に、あたしも体験しましたよー。
    ジーンとしました。

    将棋のことは、まったくわからないので、
    ちょっと流し読みしたけど、面白かったです。

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    2026年03月04日
  • 家族

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    続きが気になって一気読みした。内容が辛すぎて感情移入しないように意識的にセーブして読んだ。実際の事件をモチーフにしていると知ると高評価するのが不謹慎に思えてできなかった。結局あれはどういうことやったん?っていう謎がいくつか残ったまま終わってしまった。

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    2026年03月03日
  • 家族

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    怖すぎて辛すぎて途中で読めなくなってしまった。最後の章を読み、少しずつ遡りながらなんとか目を通せた。辛い…

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    2026年02月27日
  • 家族

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    ただただ怖くて、まだ他の人出てくる、、とどんよりしながら読んだ
    事件の概要見てた時はそんなこと起きる?と思う気持ちもあったけど、これを読むと実際自分の身に起きたらどうしようもないのかも、、とも思ってしまう

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    2026年02月23日
  • 絶叫

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    前半7割くらいは、分かりやすいくらいに堕ちていく様子を辿るのがだるかった。
    でも最後の方は、それをチャラにしてくれるくらい、憶測、期待、誤認、確信へと加速する面白さだった。

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    2026年02月22日
  • 家族

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    暴力と虐待がずっと続く。読んでいる間は気が滅入る。登場人物それぞれの繋がりが複雑なので、巻末の関係図を見ながら読み続けると良い。
    最初に気付かないので巻頭にあると便利かと思った。
    瑠璃子の家族と言う考え方がテーマであり、それに縛られ無理矢理に家族が構成されていくストーリは人間の心の弱さが浮き彫りになる。
    実話に基づくフィクションであるらしい。恐ろしさを感じてしまった。

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    2026年03月17日
  • 鼓動

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    プロローグ

    “I'm Alive!!!”
    鼓動とは、そういうことだ
    喜びも苦しみも感じる事が出来るということは

    生きている

    そういうことだ


    そして、私もこの時代を通過したんだ
    そう、主人公と同じ昭和というこの時代を、、、


    本章
    『鼓動』★3.8
    『絶叫』『Blue』に次ぐ奥貫綾乃シリーズ第3弾

    48歳引きこもりが犯した罪とその過去とは

    80〜90年代の昭和史とカルチャーを織り交ぜながら
    物語は現代へと突き進む
    懐かしさを感じさせる、昭和カルチャーの連続で
    それなりに楽しめたが、肝心のストーリーや
    ミステリー要素は前2作より希薄で、タイトルも
    最後こじつけ感が強く違和

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    2026年02月07日
  • 鼓動

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    読後に残ったのは、なんとも言えない重さとしんどさ。
    作中で描かれる「無敵の人」=失うものがない人という言葉が、とにかく恐ろしい。
    死刑になりたいから殺人を犯した、という動機はフィクションでありながら、現実の世界でも同じ理由で起こる事件が後を絶たないことを思い出さずにはいられなかった。
    もちろん、犯罪は決して許されるものではないけれど、、、こうした人間が生まれてしまう背景には、誰がどのように関わり、何が影響していたのかを考える。
    育った環境、周囲との関係性、持って生まれた本人の特性、、、さまざまな要因が絡み合う中で、どこかで防ぐことはできなかったのか。これは永遠の課題なんじゃないかな。
    法律を変

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    2026年02月05日
  • ロング・アフタヌーン

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    冒頭の作中作「犬を飼う」のインパクトが強すぎて、正直そのあとは期待していたミステリというほどの内容には感じなかったです。
    でも、女性作家が書いたのではないかと思うほどに女性心理をこんなに細かく描いているのはすごいと思いました。

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    2026年02月02日
  • Jミステリー2025~FALL~

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「それはない」 誉田哲也…姫川シリーズ。魚住刑事が活躍。
    「21グラム」 葉真中顕…幽霊が見える女子大生。
    「キアッソスキーム」 真梨幸子…コンゲーム。
    「コンカフェ探偵ロゼ」 荻堂顕…6才の少年が祖母を殺そうとした理由。
    「万藤の灯火」 五十嵐律人…美容整形をめぐる駆け引き。
    「秋山善吉工務店 昭和編」 中山七里…シリーズ続編始動?

    書き下ろしのミステリアンソロジー。

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    2026年01月25日
  • もの語る一手

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    八人の作家の手による将棋がテーマの作品を集めたアンソロジー。
    ホロリとくる話から胸糞が悪い話、ミステリ調のものから時代ものまでバラエティに富んだラインナップ。

    好きなのはジワリと温かい気持ちになる青山美智子さんの「授かり物」と、棋士になる夢を捨てきれなかった男を描いた橋本長道さんの「なれなかった人」。
    装画が伊奈めぐみさんというのも将棋アンソロジーにぴったりでした。

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    2026年01月24日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    「web TRIPPER」に掲載された作品をひとまとめにしたアンソロジー。警察ものがもたらす人間ドラマやミステリーとしての広がりを感じることが出来る作品。読んだことのある作家が大半だが、読んだことのなかった、鳴神さんと吉川さんが良かった。また伊兼さんの硬派な感じも大好きだった。捜査を主軸にした正統派警察ものが少ない印象を持ったがそれがこのジャンルの幅の広さを知るすべになる。

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    2026年01月09日