葉真中顕のレビュー一覧

  • 政治的に正しい警察小説

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    <内容紹介より>
    飛ぶ鳥を落とす勢いの新鋭作家・浜名湖安芸は、「ポリティカル・コレクトネス」をコンセプトにした警察小説という”意識高い”依頼を受けた。パワフルでエキセントリックな編集者を相手に、ハマナコは超大作を書き上げる⁉(「政治的に正しい警察小説」)
    大学生の僕は、偶然通りかかったカレー店で思い出の味に再会した。幼いころに生き別れた母の味だ。女店主にその「秘密の隠し味」を訊ねると……。(「カレーの女神様」)
    そのほか、児童虐待、将棋、冤罪、尊厳死など、多彩なテーマの六編を収録するブラックユーモア・ミステリー集。著者初の文庫オリジナル作!

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    ミステリ作品として、どんでん返しがしっか

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    2018年01月18日
  • 政治的に正しい警察小説

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    葉真中顕『政治的に正しい警察小説』小学館文庫。

    ブラックユーモア・ミステリー短編集。6編を収録。随分と奇妙なタイトルの作品だなと思ったが、確かにブラックでユーモラスな一面のあるミステリーばかりだった。全体的に出来は並程度だろう。

    『秘密の海』。哀しくも、これからの未来に光を感じる家族の物語とミステリーとが巧く融合された短編。

    『神を殺した男』。将棋の世界を舞台にした短編。うーん。

    『推定冤罪』。有名法廷ミステリーのパロディーのようなタイトルとは裏腹にひたひたと迫り来る恐怖を感じるミステリー。

    『リビング・ウィル』。なるほど。そういう展開にオチなのか。

    『カレーの女神様』。なんという

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    2017年10月15日
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL

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    元ネタのアイアムアヒーローを読んだことも観たこともないのですが、好きな作家さんが多かったので手に取ったら個人的にはあたりのアンソロジー。
    朝井リョウくんの話もさみしい青春、恋愛小説ですき。いじめっ子と人気者と一匹狼的なこのカースト。
    藤野可織さんの話も久しぶりに読んだけどよかったな。やっぱりさみしい。仲間内って難しい。
    最高だったのは佐藤友哉、島本理生夫婦の合作。こんな豪華な作品が辞めるなんて…!!! よかった、かなりよかった。引きこもりと心に傷を負ったシスターの話でよかった

    全部にもちろんゾンビのような感染症の元ネタの設定が絡んでいるのですが話を知らなくても面白かったです

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    2017年09月26日
  • 家族

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    ネタバレ

    人はもらったものしか与えられない。望んで作り上げた家族を無茶苦茶して壊すのはそういうことなのかな。。瑠璃子も鉄も。鉄はまともなあちら側には馴染めず結局こちら側にいたいらしいし。黒幕は瑠璃子ではなく朱鷺子だと思うけど、朱鷺子の自分に酔ったような供述や話し方は不愉快だった。

    登場人物どの人にも何でそうなっちゃうの?ってイライラしてしまうのは、私が当事者じゃないからだろうか。雪の洗脳されっぷりは酷かった。。

    北九州とか尼崎の事件をモチーフにした作品は色々あるけど、櫛木理宇の寄居虫女の方が好みかも。
    家族に飢えて疑似家族を作る点は早見和真の八月の母とも通ずるものがあると思った。

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    2026年04月07日
  • ロング・アフタヌーン

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    最初の作中作が衝撃で、全体としても面白い構成。男性の著者なのに女性目線でかなり男性に厳しい描写が多く、ミステリーなのか?妄想?ファンタジーなのか?ジャンルも不思議で色んな意味で引き込まれました。

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    2026年03月29日
  • 家族

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    一目会ったその日から、一言でも口をきいたその日から、「あなたは、家族なのよ」....怖すぎ。尼崎での連続変死事件をベースにしたクライムノベル。どんな他人でも「家族」として取り入り、根こそぎ洗脳していく恐ろしい女、瑠璃子。洗脳の手口、暴力、陰惨な描写に慄きつつもページをめくる手は止まらない。しかし時系列がわかりづらく、それがあまり効果的には思えなかった。そして終盤からラストにかけてがイマイチに感じたのは私だけだろうか。妙にスッキリしない謎をいくつか残して終了。ハマさんならもっと衝撃の結末をおくれ!

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    2026年03月28日
  • ロスト・ケア

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    40人以上の老人の殺害という犯罪史に残る凶悪犯に、死刑判決が降された。
    ただ、彼に救われたという遺族もおり…
    犯人は誰かというミステリー要素もさることながら、介護現場とはちぐはぐな制度、何より壮絶な在宅介護の描写が他人事ではなく、考えさせられる。

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    2026年03月27日
  • 家族

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    言い方が適切かどうかは分からないが、読み物としては面白い。ただ、あまりにも重過ぎる。続きが気になるのでどんどんと読み進めてしまうが、読めば読むほど自分のメンタルがやられていく感じ。しんどかった。

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    2026年03月27日
  • 家族

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    ネタバレ

    夜戸瑠璃子という女を中心としたヤクザともカルトともいえる集団「家族」に金や命、人生を捧げた人たちの話。主犯の瑠璃子だけでなく加害者となった家族、それを見て見ぬふりした警察の人生や心情が語られている。

    終盤にこの事件を探っている元刑事の記者が出てきて、黒幕は朱鷺子じゃないかと話すが真相を突き止めるわけでもなく、団体から逃げた人間の波乱万丈な人生を描くわけでもなく、団体に立ち向かう人間の泥臭い根性もない。自分勝手で救いもない集団の所業をこういう実情でしたよと平坦に説明しているだけで、小説というよりは事実を説明するドキュメンタリーのような作品。
    ただ昏いだけでドキドキもハラハラもせず、ミステリでも

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    2026年03月26日
  • 家族

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    あの尼崎事件をモチーフとした小説。
    小説の体裁をしているけど、実際の事件を知っているだけに、読んでいて気分悪くなりそうです。
    ピンクおばさんこと瑠璃子は当然ですが、逮捕後に事件を暴露する朱鷺子が不気味。家族とするコミュニティや事件全体を俯瞰するところや出さない情報があるところ、やけに冷静でボキャブラリーも豊富で、黒幕説があるとしたらコイツが一番怪しい。
    人間には、このようなサイコパスが存在することや、数々の心理実験でも明らかなように、ある環境下では人間は他人に服従してしまうことを肝に銘じなければならないということを、あらためて思います。

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    2026年03月25日
  • 家族

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    ネタバレ

    実際にあったおぞましい事件をモチーフにした小説ということで手に取るのにちょっと心構えが必要でした。実際にあった事件の詳細もよくは知らないのですが、実際に家族同士を痛めつけたり殺し合わせたりしたと言うのは何となく知ってました。人の心がない人間の所業でしょう。

    アメとムチと言うけれども、この女モンスターは恐ろしくアメとムチの使い方が上手いと言うか支配力が半端じゃないというか、こんな人間にロックオンされたら決して逃れられないのでは、と読んでいて嫌な汗をかく思いでした。恐ろしすぎる。

    登場人物相関図が巻末にありますが、最初に掲載してくれたほうが良かったかなぁ。何度も相関図を確認しながら読み進めまし

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    2026年03月19日
  • 家族

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    P.216
    愛は不平等です。愛は理不尽です。そして愛は力です。否応なしに人を従わせる権力です。愛による支配こそが家族の本質です。

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    2026年03月19日
  • 家族

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    無関係の人が巻き込まれていく様子や暴力を止められない または、仕向ける様子がよく描かれている 事件については家族喰いの方が真に迫って面白いがここはフィクションとして楽しみたい。特に素晴らしいのはモンスター瑠璃子の作る料理の描写である 甘ったるいけどすごく旨味のある料理 食べたくなってしまったのは私だけだろうか 最悪の家族だけど中に居続けてしまう何か魔力のような引力 それが甘ったるい料理によく現れていて面白い

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    2026年03月18日
  • もの語る一手

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    8人の作家さんによる将棋にまつわる短篇集
    青山美智子さんの作品「授かり物」
    息子が旅立ちの日に「自分の好きなことを好きなように頑張れること、お母さん一番応援してるから」
    そして、離れることがこんなにさびしいのは幸せなのだと…
    相手を思って応援することで、自分も頑張れる気がします

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    2026年03月08日
  • もの語る一手

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    青山美智子さんのお名前があったので読みました。

    うんうん、
    息子さんの旅立ち、わかるよー。
    大昔に、あたしも体験しましたよー。
    ジーンとしました。

    将棋のことは、まったくわからないので、
    ちょっと流し読みしたけど、面白かったです。

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    2026年03月04日
  • 絶叫

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    前半7割くらいは、分かりやすいくらいに堕ちていく様子を辿るのがだるかった。
    でも最後の方は、それをチャラにしてくれるくらい、憶測、期待、誤認、確信へと加速する面白さだった。

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    2026年02月22日
  • 家族

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    暴力と虐待がずっと続く。読んでいる間は気が滅入る。登場人物それぞれの繋がりが複雑なので、巻末の関係図を見ながら読み続けると良い。
    最初に気付かないので巻頭にあると便利かと思った。
    瑠璃子の家族と言う考え方がテーマであり、それに縛られ無理矢理に家族が構成されていくストーリは人間の心の弱さが浮き彫りになる。
    実話に基づくフィクションであるらしい。恐ろしさを感じてしまった。

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    2026年03月17日
  • 鼓動

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    プロローグ

    “I'm Alive!!!”
    鼓動とは、そういうことだ
    喜びも苦しみも感じる事が出来るということは

    生きている

    そういうことだ


    そして、私もこの時代を通過したんだ
    そう、主人公と同じ昭和というこの時代を、、、


    本章
    『鼓動』★3.8
    『絶叫』『Blue』に次ぐ奥貫綾乃シリーズ第3弾

    48歳引きこもりが犯した罪とその過去とは

    80〜90年代の昭和史とカルチャーを織り交ぜながら
    物語は現代へと突き進む
    懐かしさを感じさせる、昭和カルチャーの連続で
    それなりに楽しめたが、肝心のストーリーや
    ミステリー要素は前2作より希薄で、タイトルも
    最後こじつけ感が強く違和

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    2026年02月07日
  • 鼓動

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    読後に残ったのは、なんとも言えない重さとしんどさ。
    作中で描かれる「無敵の人」=失うものがない人という言葉が、とにかく恐ろしい。
    死刑になりたいから殺人を犯した、という動機はフィクションでありながら、現実の世界でも同じ理由で起こる事件が後を絶たないことを思い出さずにはいられなかった。
    もちろん、犯罪は決して許されるものではないけれど、、、こうした人間が生まれてしまう背景には、誰がどのように関わり、何が影響していたのかを考える。
    育った環境、周囲との関係性、持って生まれた本人の特性、、、さまざまな要因が絡み合う中で、どこかで防ぐことはできなかったのか。これは永遠の課題なんじゃないかな。
    法律を変

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    2026年02月05日
  • ロング・アフタヌーン

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    冒頭の作中作「犬を飼う」のインパクトが強すぎて、正直そのあとは期待していたミステリというほどの内容には感じなかったです。
    でも、女性作家が書いたのではないかと思うほどに女性心理をこんなに細かく描いているのはすごいと思いました。

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    2026年02月02日