葉真中顕のレビュー一覧
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元ネタのアイアムアヒーローを読んだことも観たこともないのですが、好きな作家さんが多かったので手に取ったら個人的にはあたりのアンソロジー。
朝井リョウくんの話もさみしい青春、恋愛小説ですき。いじめっ子と人気者と一匹狼的なこのカースト。
藤野可織さんの話も久しぶりに読んだけどよかったな。やっぱりさみしい。仲間内って難しい。
最高だったのは佐藤友哉、島本理生夫婦の合作。こんな豪華な作品が辞めるなんて…!!! よかった、かなりよかった。引きこもりと心に傷を負ったシスターの話でよかった
全部にもちろんゾンビのような感染症の元ネタの設定が絡んでいるのですが話を知らなくても面白かったです -
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Audibleにて。
Audibleで音声で聴いたせいか、ナレーションの声が好みでなかったせいか、主人公鈴木陽子を私ではなく「あなた」として表現しているせいか、とても馴染めず、少しも共感する部分もなく、同情もできず。
主人公に対する嫌悪感しかない。その時々の社会情勢に翻弄され、家庭環境に振り回され、世間のずるさに惑わされて、自分の選択を間違っていく鈴木陽子。
じゃあ、どうすれば正解だったのか?っと問われたら、なるほど、陽子にとっては必死の選択だったのかもしれないが。
最後の最後、絶叫とも言える母への気持ちを聞いた時、初めて、幼い頃から少しずつ少しずつ、心を狂わせられてしまったのだな、陽子、あなたは頑張って生きたのですね?っと初めて、あっぱれという気持ちになった。何ひとつ褒められた行動はなく、悪徳なことばかりの人生だけれど、不覚にもあっぱれと思ってしまった。
いやしかし、私にとっては、98%の部分、苦痛に近い時間だった。これは文字で読むとまた違ったのだろうか? -
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2026年第174回直木三十五賞候補作
ブク友さん達が、なかなか読みきれなかった本作。一応、最後まで読み切りました。
「尼ヶ崎連続変死事件」をベースとしたフィクションという事ですが、事件そのものによりすぎて、息が詰まるなと思いました。
いわゆる「家族」と称される事件の母体が、現実の事件でも複雑でしたが、この小説でも最終ページに相関図が作成されるほど、関係性が複雑で、関係者が多かったです。
その複雑さを読み切れると、とても濃密な社会的犯罪を感じることができるのだろうと思います。
直木賞候補作でしたが、選考講評はなかなか辛辣でございました。
事件を丁寧に調べ、その時系列を組み替えながら、この家族がたどり着く先を読むのです。
登場人物も複雑、時系列も複雑。
難しいというより、めんどくさくなっちゃうかな。
納得いかなかったのは、冒頭のその土地の話。
途中まで読んで、導入部分を数度読み直しました。
あの意味するところは、なんだったのでしょう。
あくまで「人の罪」として描いた方が、受け入れられるかなと思いました。
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物語のベースは、バブル期に巨額の資金を動かし、その崩壊と共に投資詐欺として逮捕された、実在する女性の生涯です。
彼女と彼女の取り巻きが、あの喧騒の時代にどうやって波に飲まれていったのか。
そして最後は泡となり、時代とともに消えていったのか。
それを、何人かの人物へのインタビュー形式で描いていきます。
ただ、これは「そういう人物のお話」と認識して読み始めないと、全体を掴むのが少し難しいかもしれません。
実在のモデルは、バブル期に巨額の資金を動かした尾上縫。
作者自身も、尾上縫をモデルにしたことを明かしています。
一方、作中の新興宗教「メギドの民」は、特定の宗教をそのままモデルにしたものではなく、実在するいくつかの団体の特徴を組み合わせた架空のものだそうです。
何人もの人が、一人の女性について語る。
語る人によって、その女性の姿が少しずつ違って見えてくる。
葉真中顕さんの作品を何作か読んできましたが、この作家さんの小説の軸は明確です。
バブル崩壊後の日本社会。
その時代の中で、社会の変化に取り残された人、押し流された人、そしてその時代を生き延びようとした人たち。
葉真中さん自身も、バブルを謳歌した世代というより、その後の就職氷河期などを経験した団塊ジュニア世代。
「自分の世代のことはずっと書いていく気がする」と話されているそうです。
あの時代に膨らんだものが、はじけたあと、私たちの社会に何を残したのか、奪ったのか、
ずっと 書いていくんでしょうねえ -
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とある文芸集で葉真中顕の短編を読んで興味を持って購入。
平成の社会問題を盛り込んだ一冊。
あったあったと思いながら、懐かしさも感じた。
平成生まれとして、ブルーのように
家族からの愛情が歪んだ形で現れている今の30代は多いような気がする。
同じような道は歩んでなくとも、
当時はこういう家庭はきっと少なくはなかったんじゃないかな。
結構ずっと、悲しくて、悔しくて、
スカッとはしなかったけど、
平成の社会問題をあらためて俯瞰できた。
特に外国人の劣悪な労働環境の深刻さというのは、インバウンドが活発な令和の日本においても、どこかで起こっている問題なんだろうなと思うと心が苦しい。
決して許されるはずのない罪を犯したブルーの贖罪が悪徳な日本人に搾取された外国人や、虐待を受けていた兄妹への助けとなって、行動になって現れるのも、ブルーの一生を体験できたように思う。
怒られず、愛されて、わたしたち幸せだよねって、本心で思いながら生きている家庭はいくつあるんだろう。って、ふと思った。 -
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ネタバレ将棋は全く興味はないが好きな作者さんが多数いたので読んでみた。
将棋が分かればもっと面白かったのだろうけど、分からないなりにも面白かった。
・授かり物 ★★★★★
大好きな青山さんの作品。
離婚して1人で子供を育てたお母さんの話。ほっこりとするし、泣きましないが感動する。
・マルチンゲールの罠 ★★★★
1人語りの話。初めて読む作家さんの話。
オチは読めたが、話に引き込まれ結構面白かった。
・誰も読めない ★★★
将棋は全く分からないので、具体的な話はちんぷんかんだったがザ、ミステリーって感じでまあまあ良かった。
・なれなかった人 ★★★★
読後がかなり良い!!
将棋はちんぷんかんなので将棋については分からない事が多かったが、段の生き方が泥臭く良い!!
最後は泣きかけた。
・王手馬取り ★★
うーん、イマイチ。
貴志さんの作品なんで期待してたが、ガッカリ。
・おまえレベルの話はしてない(大島) ★★
イヤミスかと思ったら、ちょっとしたミステリー?的な話だった。
・女の戰い ★★★★
初めて読む作家さんの話で読後感が良い作品。
夢に向かって頑張ってる人って素敵だなと思いながら読んだ。
・桂跳ね ★★
歴史もの?はあまり好きでなく、文章も昔風で読みにくかった。
最後の諒四郎の将棋の指し方と彼の死に方が似てるというのが良かった。