恒川光太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ダーク寄り、余韻はあっさりめの恒川ワールド短編集。
「死神と旅する女」は、読んだことがある作品でした。刀を手に幻のような旅と、殺し。好きだったやつです。どこで読んだんだろう…アンソロジーかな…
「十二月の悪魔」が、主人公も読者も突き放すようなストーリーで新鮮でした。
「カイムルとラートリー」は、短い中に人の一生の儚さを感じる、恒川先生らしいなと思う作品。ずっと味わっていたい。
それにしてもラートリーが片思いしていた相手に別れを告げるシーン、そこら辺の少女漫画(例えです)の100倍切なくって、悶えた。あの短い台詞で彼女の長年の生活や心の内を想像できてしまう…すごい…恋というより、自分の中の柔ら -
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ネタバレ角川ホラー文庫ベストセレクションの第二弾。今回も8名の作家の8作品だった。特に印象に残ったのは以下の3作品。
「骨」小松左京
なにかに突き動かされるように庭を掘り続ける主人公の姿が最後に悲しみを誘った。何かを思い出しかけているという描写がよかった。
「或るはぐれ者の死」平山夢明
こんなにも悲しい話だとは思わなかった。自分だけでも死者を埋葬しようとしたその清らかな心は悪意に踏み躙られる。
「人獣細工」小林泰三
この作品が最も衝撃だった。自分と父の秘密を探らずにはいられない、そのはやる気持ちが痛いほど伝わってくる。凄まじいラストだった。 -
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南国の島で繰り広げられる世にも奇妙な話が7つ収録されておりましたが、いずれも話にのめり込む事が出来ず、よく分からないまま終わってしまった感じがありました。
わたしはカタカナの名前を覚えるのが苦手なので、タカシとユナ以外あまり把握できていなかったせいもありますが…。
ユナは120年も生きているみたいですが、一体何歳まで生きられるのでしょうか?
わたしも死ぬまでにやりたい事や、読み切れない本がいっぱいあると思うので、あの白い果実を食べて長生きしたいです( ˘• ₃ • )ズルイ
そう言えばこの本を読んで初めて知ったのですが、カニって人肉を食べるんですね(゚ω゚)
そしてタコはカニを食べるの -
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ネタバレ短編ですが、時間も空間も広がりがあって、お話が終わった後もあの描かれた世界は続いていくんだろうなと感じさせられました。
特に中盤以降の3篇が好き。
「夜行の冬」は錫杖の音に導かれる旅、「鸚鵡幻想曲」は鸚鵡の鮮やかさにやられるけど結構シビア。
アサノは命取られなくても、この先まともに生活は出来なそう。怯えて暮らすんだろうな、それは長く続くから死よりも苦しそうです。
そして「ゴロンド」。恒川さんの描く人でないもののお話は壮大で好きです。ファンタジーかつ、自然の厳しさ美しさが感じられます。人間のことだろう〈毛無し猿〉の醜さ滑稽さも。
角川ホラー文庫の恒川光太郎作品ですが「上品な文章だね」と言われて -
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ネタバレ恒川さんの小説は、『夜市』をはじめ短編が多く、自分も好んで読んでいたが、こちらは長編(しかもそれなりに分厚い)。冒頭は江戸時代の遊郭で、遊郭の主である男と、遊女としての面接を装って侵入してきた何やら訳ありの女が相対する緊迫感のあるシーンからはじまり、今後の展開にわくわく。その後、それぞれの視点の物語(生い立ち)が入り乱れる(ある意味「短編集」とも言えるかもしれない)。進むにつれて、恒川小説に欠かせない怪異の存在が見え隠れするが、今回は「金色様」なるロボット?で、物語の時間軸からすれば、未来から来た存在であるようだ。発想に驚きつつ、この設定・背景に馴染むのか?という若干の心配を持ったが、ややコミ
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「夜市」から「秋の牢獄」と読み
「雷の季節の終わりに」
現世から隠された異世界“穏(おん)”で暮らす
少年賢也
その世界では春夏秋冬の他に雷季と呼ばれる季節がある
恒川さんは数ページあるいは数行で
現世でないどこかへあっさりと引き込んでしまう
その世界に現世との儚い繋がりを持たせるところも今まで読んだ作品と共通して
ファンタジーでありながら幻想を見させる
角川ホラー文庫だけど、ホラー感は低めかなと
少年は穏から 現世へと逃亡する
そこで 関わる 闇番とか穏からの使者等の
現世との関わりの部分が 浅いのかな?
読みながら納得する間合いが必要だった
穏の世界観だけでも良かったかも