恒川光太郎のレビュー一覧

  • 秋の牢獄

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    随分前に読んだ記憶。表題作の記憶はほとんどないんですが、『神家没落』は自分には結構衝撃な話だったので、今もよく覚えています。オチもぼんやりと覚えてる。この作家さんの話は色んな面白い設定があって、それが自分にカチッと合う話だと何年経ってもすごく覚えてるけど、そうじゃないと全く忘れてる笑

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    2024年08月25日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    【自身が物語の主人公であることを
    自覚して人生を生きなさい
    きっと誰かが見ている

    そのうえで
    やりたいことをやりなさい
     
    若さなどいずれは終わる 
    老いるまで旅立たなかったものが
    老いてから旅立つかどうか】

    壮大な物語でした

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    2024年08月14日
  • 金色機械

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    ネタバレ

    【2024年154冊目】
    大遊郭の主である熊吾朗の元に、ある日一人の女がやってくる。女郎に身をやつすためにやってきた訳でもなさそうなその女は、言葉を発する度に黒き煙を滲ませる。熊吾朗には殺意の霧が見えるのだが――女が語ったのは数珠繋ぎの因縁の物語であった。

    最初は熊吾朗と遥香を巡る物語かと思って読んでいましたが、思ったりよりも壮大な物語でした。結構登場人物が多いのですが、こことここが繋がるのね!なるほど!とわかりやすく、一体どこに着地するのかしらと、ある程度の予想をつけながら読んでましたが、予想外でした。大体そう。

    結局金色機械とは何者だったのか、月から来たのであればなぜやってきたのかはわ

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    2024年08月12日
  • 竜が最後に帰る場所

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    タイトルに惹かれて読んだ。
    最初の話、何…?としか思えなくて読むのやめようかと思ったけど「鸚鵡幻想曲」「ゴロンド」が面白かった。

    鸚鵡幻想曲、アサノは使命感で「解放」してるんだろうけど、意思ある相手に対して無機物としか思ってなさそうで怖い。独りよがりのアサノが気付いてないだけで宏のようなパターンは今までもあったんじゃないだろうか。
    あそこでアサノを始末しておけば良かったのに…とか思ってしまった。最後の出会い方が鸚鵡の誘導によるものとはいえ、ひまわり畑の背景もあってなんだか神秘的だった。

    「ゴロンド」って本のタイトルじゃないんだ…最初の爬虫類の誕生みたいな描写でヤモリとかかと思ってた。そうい

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    2024年08月02日
  • 白昼夢の森の少女

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    ネタバレ

    11の短編集。怖いまではいかないような不思議な話が多く、ときどきホラーが挟まる。

    好みだったのは「銀の船」という未成年者だけ乗ることができる時空船の話。労働がなく歳を取らず病気にもならないなんて、乗船してしまう人が多いんじゃないかと思う。
    この話のよいところは、船の主の暇つぶしで乗船者を増やしていると明かされるところ。地上での人生を捨ててきた者たちの覚悟に対してまったく見合わない、なんの意味もなくなんの救いもなくて良かった。この船に乗れたこと自体が十分救いになった者もいるかもしれないが。

    全体で感じたのは作品内での時間の流れが早いこと。時はあっという間に過ぎていき無常ではあるが、すべては人

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    2024年06月09日
  • 猫ミス!

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    猫にまつわる8つのアンソロジー短編集。
    「春の作り方」が一押し!

    アンソロジーは新しい作家さんとの出会いもありいつも楽しみにしている。
    今回は、芦沢央さんの他の作品も、読んでみたいな。

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    2024年06月09日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    【収録作品】
    小野不由美「芙蓉忌」(『営繕かるかや怪異譚 その弐』角川文庫)
    山白朝子「子どもを沈める」(『私の頭が正常であったなら』角川文庫)
    恒川光太郎「死神と旅する女」(『無貌の神』角川文庫)
    小林泰三「お祖父ちゃんの絵(『家に棲むもの』)角川ホラー文庫)
    澤村伊智「シュマシラ」(『ひとんち』光文社文庫)
    岩井志麻子「あまぞわい」(『ぼっけえ、きょうてえ』角川ホラー文庫)
    辻村深月「七つのカップ」(『きのうの影踏み』角川文庫)

    粒ぞろいと思う。

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    2024年05月18日
  • 月夜の島渡り

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    2011年の『私はフーイー』の改題文庫版。
    沖縄を舞台にした幻想譚。短編7編を収録。
    現実と不思議な世界が交錯する恒川ワールド。
    最初の「弥勒節」、最後の「私はフーイー」の時間軸の大きさがいい。
    薄めの文庫本なので、他の本が読み終わりそうなとき、荷物を減らしたいときに
    ちまちま読んだ。

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    2024年04月25日
  • 秋の牢獄

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    恒川光太郎さんの『夜市』の世界観が
    好きなので、次に手に取った本。
    三編からなる短編集。

    明日はこれをしよう、あれをしようと考えているということは、今日過ごした1日とは違う、新しい明日が来ることに、希望を感じているからなんだなぁと気付かされる。

    他人を陥れようとか、自分が優位に立ちたい、とか、嫌いな人に対する蔑みの気持ち…
    人のネガティブな心理や態度がリアルに描かれていて、ざわっと嫌な気持ちになる。
    なのに、物語全体に漂う雰囲気は、穏やかでどこか懐かしい感じもするのが不思議。

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    2024年04月20日
  • 白昼夢の森の少女

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    表題の白昼夢の森の少女、短いけれど1本の映画を見終わったような読後感。他の作品も全体的に少し不穏で余韻のある終わり方が好きだった。

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    2024年04月03日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    小野不由美と山白朝子は既読でした。
    私は影牢よりこっちが好きでした(向こうも面白かったけど)。好きな作家さんばかりだし、作品によってガラッと雰囲気が変わり面白いです。
    特に辻村深月「七つのカップ」は短いながら印象に残るお話でした。

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    2024年03月21日
  • スタープレイヤー

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    間違えてヘブンメイカーの方から読み始めてしまったのですが、それでも楽しめました!
    なんでも出来るスタープレイヤーならではのストーリーの進み方にワクワクしました

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    2024年03月05日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    なぜこの本を予約したのかさっぱり思い出せません。ともかく読んでしまう。
    1993年角川ホラー文庫創設。そこから30年あまりの作品の中から精選収録のアンソロジー。
    竹本建治「恐怖」1983
    小松左京「骨」1972
     SFっぽさあり
    宇佐美まこと「夏休みの計画」2017
     新しいなって思う
    坂東眞砂子「正月女」1994
     女の嫉妬の怖さ
    恒川光太郎「ニョラ穴」2013
    平山夢明「或るはぐれ者の死」2007
     都会の隅で見過ごされる悲しさ
    服部まゆみ「雛」1994
     雛人形の怖さと女の情念の怖さのダブル
    小林泰三「人獣細工」1997
     ありえなくもない豚と人間の相互移植

    坂東さんの正月女は、言い伝

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    2024年02月21日
  • 南の子供が夜いくところ

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    【2024年28冊目】
    ホラー小説ではない、と思います。なんだろう、幻想耽美小説?

    一家心中の間際、少年のタカシはユナと名乗る不思議な女性に出会い、とある島に導かれる。この物語のキーパーソンはタカシとユナの二人。ずっと幻想世界にいるようなお話が続く短編集でした。

    表題作から始まる7つのお話。とある果樹と共にある島で育ったユナ。十字路にあるピンクの廟の由来。島が襲われ、伝説を頼りに別の島を目指す男。息子を失い、蛸漁師を引き継いだ男の罪。地面に埋まった元海賊。そして、息子に会いに向かってフルーツの町にたどり着いた男、などなど。

    あまりネタバレしないように概要だけ書こうとしても、カオスになって

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    2024年02月10日
  • 無貌の神

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    久々に恒川さんの短編小説を読んだ。これまでに読んだ著作よりは若干、余韻が弱い話が多いようにも感じられたが、やはり日常の隣りにある非日常(怪異)を、時に不気味に、時に切なく表現していて、どれも琴線に触れる物語だった。「「境界」を越える」というのが本書のテーマと言えそうだが、それが何を意味するのか、何をもたらすのかは、まさに6通りである。

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    2024年01月29日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    2010年代の発表作を中心に選ばれた現代ホラー短編7選
    小野不由美、山白朝子、恒川光太郎、小林泰三、澤村伊智、岩井志麻子、辻村深月のラインナップに期待して読み進めましたが・・・
    ホラーよりファンタジーな感覚の作品が多かったです。
    ちょっと怖かったのは小野不由美と澤村伊智(さすが!)かな??
    辻村深月は完全に「ツナグ」の世界観でした。悪くはなかったけど・・(^_^;)

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    2024年01月18日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    「子供を沈める」
    いじめを苦にして自殺した被害者が、4人の加害者の子どもに生まれ変わってくるというお話。

    被害者は、加害者の子どもに生まれ変わって何がしたかったのだろうか。初めは復讐なのかと思っていたが、最後の加害者が、他の3人の(加害者の子達)分まであなたを愛すると伝えると、微笑みを返したという形で終わっている。

    被害者には、前世でいじめられた(というより、怖い事をされたという曖昧な)記憶は残っていても、母親となっている相手が、そのいじめをしていた当人だと分かっている様子はなく、反省を求めるような素振りもない。

    もしかすると、加害者自身が具現化した過去の罪と自ら向き合い、それを乗り越え

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    2024年01月15日
  • 雷の季節の終わりに

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    名作『夜市』の直後に書かれた作品の様です。
    この小説の舞台になる「穏」という異世界は、どこかノスタルジックで儚く、少々不気味で『夜市』の世界を思い起こさせます。主人公の少年もボーイッシュな少女も魅力的ですし、穏の中にある墓町の闇番の活躍など秀逸です。
    ある事件をきっかけに「穏」を逃げ出し現実界・東京に戻った主人公は、そこで魔性との戦いに巻き込まれます。こちらは残虐、おどろおどろしい世界です。ただ終盤は無用なごちゃごちゃ感があり、まとまりに欠けたり、妙に淡白な所もあって少々残念でした。

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    2024年01月10日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    2023.12 最初はすごく面白くて興奮したけれど、話が進むにつれてアレアレ?最後はふ~んって感じでした。

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    2024年01月07日
  • 白昼夢の森の少女

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    この人のいい意味で何だったんだろうと思わせる作品が詰まった本作

    そんな中でも海辺の別荘で、傀儡の路地、夕闇地蔵
    この三つはとっつきやすい気がして良きでした

    とっつきやすさとにくさを併せ持ついい本です

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    2023年10月25日