恒川光太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ甘い羊羹食った後に苦いお茶をいただいた気分。
もちろん古道がお茶ね。
短く、簡潔で必要以上に語らない印象。構成、会話、結末もシンプル。
ファンタジーを描写しつつ設定にホラーに盛り込んだ感じがする。
唯一無二だったであろう描写は今ではシンプルかもしれん......でも登場人物の描写の引き出しの多さには驚いたな、それでさえ必要以上に書かないから「あぁ、いい描写だな」でひたすら楽しい。
まあやっぱり書き出しはインパクトありますね。序盤からファンタジーをぶちかましてきた!って感じ。読者がファンタジーの脳に切り替えやすい。
結末は予想できないなぁ。夜市も古道も復讐劇が織り込まれてたね。あと、頼りに -
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Posted by ブクログ
久しぶりに(私が思う)恒川さんらしい作品。
かつていた『キ』と呼ばれる人々の痕跡を探す、学者・鶯谷玄也。
新政府軍との闘いで敗れた二本松藩の少年部隊の生き残り・松野滝次郎。
二人の物語が描かれる中で、『キ』の姿に迫っていく。
『キ』とは何なのかという問いかけから始まる物語だが、結局のところ『キ』が何なのか、正確に言い表す言葉は見つからないままだった。
だがそこが良いのだろうと思うし、定義してしまうような存在ではないのだろうとも思う。
最初は裏の仕事を請け負う闇の集団かと思ったが、誰でも入れるわけでもないらしく、『御屋形様』に認められなければならない。
狒々のような人ではない存在の話も出て -
Posted by ブクログ
文明や宗教の流れに溺れながら、人はそれでも戦い続ける
初めての、恒川光太郎さん。
SNSの読書垢オススメで知りました。
噂通りの鈍器本(笑)読みきれるかなと不安になりながら進めていました。
マヤ文明をベースとした、その時代に生き抜いた人たちの成長譚。
スレイ、シベリア、ドルコ、レリイ、フォスト・ザマ。
彼ら・彼女らが文明や宗教の流れに翻弄させながら、王国を守り途絶えないように戦い続けている。
現代には考えられない世界と映画を観ているかのような心地でした。
現代と違ったなと印象に残ったのは、この時代に生き抜いてる人は、現代と違い「生命」を軽視しがちという解釈があった。
それは戦争や生贄が存 -
Posted by ブクログ
2026.05.04
ホラーアンソロジーはなかなか満足できるものがないんだけど、作家さんたちが錚々たるメンバーだったので久しぶりに購入してみた。
いつもそう思って購入して期待外れだけど、このアンソロジーは読み応えがあって総じて大満足。
小野不由美の短編は名作すぎて覚えていたけれど、読んだはずの常川光太郎と岩井志麻子はまったく忘れていた。小林泰三はこういうアンソロジーでしか読んだことがないけれど、一度も面白いと感じたことがない。正直、小池真理子と小林泰三がアンソロジーに入ってると、その話は「捨て」だなと思ってしまう。
澤村伊智「シュマシラ」
UMAや妖怪に絡むテーマは面白いかったし読んでる -