恒川光太郎のレビュー一覧

  • まつろはぬもの~鬼の渡る古道~ 1

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    2008-11(20-28)
    『夜市』が原作のコミックス。
    原作の世界観が気に入ったので、コミックスも読んでみました。
    確かに夜市なんだけれど、別のお話っぽいかなぁ。
    いいところで終わってしまったので、2巻も読みたいな。

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    2009年10月07日
  • 化物園

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    装丁とタイトルに惹かれて。

    おどろおどろしいホラーかと思ったが、想像の斜め上をいく、ファンタジーとリアリティがうまい塩梅で織り交ぜられていた。

    ページを捲るたびに脳内にさまざまな情景が浮かぶ表現、読後の狐につままれたような感覚が癖になる。
    いつの間にか読む手が止まらなくなっていた不思議な小説。

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    2026年10月25日
  • 竜が最後に帰る場所

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    五編を収録した短編集。

    ホラーやファンタジーの要素を自在に取り入れ構築される、不思議な世界観に魅了されました。

    現実と非現実の交錯が簡潔な文章で淡々と綴られ、それが作品の美しさや残酷さを際立たせているように思います。

    中でも、デビュー作『夜市』の雰囲気を彷彿とさせる「夜行の冬」と、発想と展開に非凡さを感じる「鸚鵡幻想曲」が印象的。

    異世界への入り口は見慣れた日常の側にあるのかもと、想像力を掻き立てられる一冊でした。

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    2026年10月17日
  • 竜が最後に帰る場所

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    短編が何個かあり読みやすかった
    どこか遠い世界のようで隣合わさったような世界のような不思議な感覚を覚える話が多かった

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    2026年10月16日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    夏になると怖い話が読みたくなるな、と思いふと買った本、読み終えたのはついこの間なので、すっかり夏は過ぎ去ってしまいました。

    いちばん印象的だったのは、「骨」という作品。書き出しの「井戸を掘ろうと思った。」の一文からずっと謎が多く、常に引き込まれる感じがありました。ラストに向けて畳みかけられるような展開にも夢中になってしまって、見たこともないのに映像が目に浮かんでくるような不思議な感覚でした。

    日本人形が出てくる怖い話はいくらでもあるのでしょうが、「雛」もゾワっとしました。人形が怖いのではなく、人間が怖いと感じられる要素もあり、一気に読んでしまった。

    ホラーの感想を書くのはなかなか難しいですが、しばらく私のホラーブームは続きそうです。
    今度は、これの前に刊行されたという「再生」の方を読んでみようと思います。

    2026/10/8

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    2026年10月12日
  • 走る?

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    40代も半ばを過ぎた頃から、突如ランニングにハマりました。気分転換、ストレス解消、心身の健康のために自分のペースで続けています。
    走ることに飽きやマンネリが来ているわけではないのですが、走りに行きたくなるような本(How toものでなく)が読みたいなぁと探していたところ、この本にたどり着きました。

    アンソロジー形式の作品集を読むのは初めて。
    1冊でバリエーション豊かな作風に触れることができ、自分の好みに合う・合わないが分かるのがおもしろかった。

    個人的に刺さった作品をいくつか。

    『パン、買ってこい』
    ちょっと歪んだ使命感から「パシリ道」を極めた高校生のランと精神の成長物語。
    爽やかなラストシーンが印象的。

    『飛田姉妹の話』
    人間が翼を手に入れ、空を飛ぶようになった未来のお話。
    ヒトの脚は見る影もなく、すっかり退化してしまった。そんな時代にも自分の脚で走ることの意味や価値を見出そうとする。

    『リスタート』
    ブラックな職場と不摂生からメタボになり、体の不調に悩まされていたサラリーマンが健康指導をきっかけに一念発起する物語。
    「精神的偏食」という言葉が印象的。

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    2026年10月11日
  • 異神千夜

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    単行本では「金色の獣、彼方に向かう」が表題となっている本作、文庫化に際して『異神千夜』へと改題したようです。

    なんだか「異神千夜」の「窮奇」や「リリウ」が、「金色の…」の「鼬行者」や「ルーク」として連綿と続いてきたような、もしか「千絵」は「鈴華」の末裔なのでは…なんて思いながら読んでいました。

    どの物語にも「鼬」がキーワードとして出てくるので、それぞれの短編にゆるーい繋がりを感じることができる本作、とても楽しめました。

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    2026年10月06日
  • 秋の牢獄

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    秋になったので積読から選んできた。ページ数も少ないのでさくっと読めるのがいいよね。
    恒川さんの作品はホラーというより不可思議というか世にも奇妙な物語感があって好きなんだよなあ。ドラマ化とかしてくれんだろうか。映像になったらどうなるのか見てみたい。今作についてはリオをめっちゃ応援してました。あのオチの後の展開も見せてほしかったな。「行けーーー!!殺せーーー!!」と心の中で叫びました

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    2026年10月05日
  • 白昼夢の森の少女

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    正直、他の恒川光太郎の作品と比べてしまうとイマイチな感はあるが、それぞれの掌編・短編のクオリティは高いので、氏のファンならば一読の価値はあるかと思いました。

    お気に入りは「銀の船」と「夕闇地蔵」です。

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    2026年10月05日
  • 夜市

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    弟と引き換えに才能を手に入れるという。後悔して取り戻そうとするも…
    ホラーというか、ファンタジーというか。

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    2026年10月02日
  • 幽民奇聞

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    ネタバレ

    論文とか文献とか資料集を読んでる気持ち
    物語要素はあんまり感じられなかったけどしっかり「キ」については思いを馳せた。現代には人間の「キ」はいなくて妖だけが残ってたりして

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    2026年09月28日
  • 夜市

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    少し期待しすぎたというか、、
    ホラーで怖いというよりは幻想的な作品。
    怖いを求めていた私にはハマらなく、
    読むのに時間がかかった。

    でも物語性があり、唯一無二
    弟や友達、相方との関係性など
    色々考えさせられたなぁ

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    2026年09月27日
  • 白昼夢の森の少女

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    恒川さんワールドが詰まった短編集!
    お気に入りは『巨大な船に乗り込んだ者は、歳をとらず、時空を超えて永遠に旅をするという(「銀の船」)』
    あとは『夕闇地蔵』も良かった!生き物の生々しさを、オーラが見える、みたいな表現方法で書かれていて好き。

    概ねどれも面白買った!
    この本の恒川さんワールドでは、お話の起承転結が何故そうなったか、因果関係がいい意味でわかりにくくて、
    そこがまた想像力を掻き立てられたり、不思議として印象に残りやすかったり。
    なんとも言えない、幻想的ないい出汁でてます!!

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    2026年09月18日
  • 異神千夜

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    この世のもので無い存在の描写に違和感が無いから、スーッと物語の中に入っていける。他では読めないような独特の世界観が面白い。

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    2026年09月11日
  • 白昼夢の森の少女

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    ネタバレ

    白昼夢の森の少女

    古入道きたりて、焼け野原コンティニュー、白日夢の森の少女、銀の船、海辺の別荘で、オレンジボール、傀儡の路地、平成最後のおとしあな、布団窟、夕闇地蔵の10篇からなる短編集です。
    あとがきにあるように書かれた時期も長さも異なるものを集めたものなので、恒川氏の作風の移り変わりも感じることができる反面。統一感というか恒川氏ならではという感じがしなかったのが残念です。
    特に、夜市にはじまる初期の作品群のこの世でありそうでなさそうな独特の世界観が好きだったのですが、最近はスタープレイヤーに代表される人の欲望の織りなす冒険譚的なものが多く、ちょっと寂しい感じです。
    この中では傀儡の路地や夕闇地蔵が初期の作風っぽくて好きでした。

    竹蔵

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    2026年09月05日
  • 幽民奇聞

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    【内容】民俗学者の鶯谷玄也は〈キ〉という一団に興味を抱き各地を訪ねる。それは日本に古くから棲む特殊な闇の存在。明治中頃までいたと思われる。鬼のことか隠れキリシタンのことか樵のことか。狒々も仲間だったり敵討ちの手助けをしたり乞われて悪を断ったりする仕事人的な面も。《わしらは風の如く揺蕩う。生まれた土地に属する者ではない。》p.57。矢銀《居場所と契約の一つだ。》p.206。
    【感想】『狒々日記』を全編読みたくなった。著者が書いてくれないかなあ…/なんとなく京極夏彦さんの『鵼の碑』を思い出した。

    ■〈キ〉についての簡単な単語集

    【葵】鬼娘。金星とともに旅をした。
    【秋姫】老婆。盲目。予言者。自称、二本松藩主丹羽長祥(ながあきら)の認知されていない娘だが、当然ながら怪しい。鬼婆? 《私と一緒に長くいると〈隔たっていく〉から。》p.97。
    【鶯谷玄也】民俗学学者。〈キ〉の痕跡を探している。黒い眼鏡。色白。華奢。武田徳郎とは高校の同級生だったが特に仲がよかったわけでもない。
    【オオフネ学校】〈キ〉の学校。
    【カヨ】幸山松吉とオオフネ学校でともに学んだ。
    【霞】〈キ〉のひとり。巨大な狒々。
    【キ】日本に古くから棲む特殊な闇の存在。明治中頃までいたと思われる。民俗学者鶯谷玄也が追っている。鬼のことか隠れキリシタンのことか樵のことか。《わしらは風の如く揺蕩う。生まれた土地に属する者ではない。》p.57。矢銀《居場所と契約の一つだ。》p.206。
    【キエ】黄色い着物の女。矢銀と関わりがあるらしい。
    【キ島】〈キ〉の老人。
    【金星】狒々日記を書いた狒々。百弱から文字を教わった。北陸在住。両親は九宮と白紅。
    【鞍馬】幸山松吉とオオフネ学校でともに学んだ。身が軽く動きが素早い。
    【幸山松吉】〈キ〉。井上矢銀が小僧付きにした。幼い頃は「菜っ葉」と呼ばれた。
    【武田徳郎:たけだとくお】美術商。29歳。《美術品にそもそもの価値なんざないだろう》《誰がどういうものを欲しがっているかってことだけさ》p.10。
    【知念】金星たちの住む場所の近くの岩窟に暮らしていた盲目の男。狒々を神様と呼ぶ。
    【伝説】《虚実はこだわるべきところではない。》p.145。
    【野方信朗】『狒々日記』を持っているらしい人物。狒々から直接もらったらしい。
    【狒々】大猿。狒々の血で染めた布は決して色落ちせず、狒々の血を呑むと鬼を見る力を得る。らしい。〈さとり〉とも呼ばれ人の心がわかる。
    【狒々日記】狒々が書いた唯一の記録。偽書かもしれない。
    【百弱】人間。自虐的に自分で百弱と名付けた。狒々と付き合いがある。自分では極悪非道と言う。九宮と白紅は嘘つきだと言う。金星に文字を教えた。
    【松野滝次郎】画家。幕末の生まれで昨年死去。東京で、元会津藩の御用絵師だった人物に師事していた。鬼婆図を描いた。二本松藩城下で刀鍛冶をしていた男の息子。
    【松野陽太郎】滝次郎の息子。
    【矢銀】井上矢銀。〈キ〉。

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    2026年09月03日
  • 雷の季節の終わりに

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    すぐそこにあるようで、どこか遠い場所のお話のような、不思議な世界観が魅力の作品です。因習や生死をテーマにした、ダークなファンタジーが楽しめます。

    隠れ里の内側に住む人と外側に住む人、それぞれの視点や心情が丁寧に描かれていて、知れば知るほど引き込まれました。

    ハラハラドキドキして一気に読み進めるというよりも、「こういう世界があるんだな」とじっくり噛みしめながら、落ち着いてページをめくるような感覚で読める一冊です。

    恒川光太郎さんの作品にはこうした独特の空気感を持つものが多く、その中でも本作は比較的読みやすい印象を受けました。

    ダークな要素はありつつも、必要以上に心を抉られすぎない絶妙なバランスが良かったです。

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    2026年08月31日
  • 夜市

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    妖のお話し好きな友達から借りた本。
    私は妖はともかく、幽霊のようなホラー話は不得意。
    軽い気持ちで借りた後でよくよく見たら『角川ホラー文庫』とあるではないですか。しかもホラー小説大賞…ゾワッ。

    でも、
    『そんなに怖くないよ』
    という言葉を信じて読んでみれば確かに霊的な怖さはなかったので今更ながらよかったです。笑

    この本は
    『夜市』と『風の古道』の2篇収録されていました。

    『夜市』はホラーのような怖さはないけれど『入ったら出られない』というのは別の意味でとても怖いです。

    『風の古道』も同じように入ったらなかなか出られない…というのは共通かもしれないけれど、不思議と怖くはなくて日本の昔話でも読んでいるような気持ちになりました。

    どちらのお話も『世にも奇妙な物語』みたいな感じでした。

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    2026年08月26日
  • 白昼夢の森の少女

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    世にも奇妙な物語系の不思議ホラー短編集。
    あとがきより、さまざまな媒体でテーマ依頼を受けた作品を集めたもので長さも雰囲気もまちまち。

    1番怖かったのは腹話術の人形に言われたことを本人に意思に関係なく絶対に実行してしまうというお話「傀儡の路地」自分でコントロールが効かなくなることはもちろん恐怖だが、その被害にあった人たちで対抗しようとして、主人公に訪れる結末が恐ろしかったです。

    ほか印象に残っているのは表題作「白昼夢の森の少女」
    植物に“食われた”少女、ひいては街のお話。
    あとは、一度乗り込むと場所も時間も飛び越えて旅をし続ける「銀の船」19歳まで限定で停泊している姿を見ることができるが、1度チャンスを逃すと一生乗ることができない船。全てを捨ててもあなたは乗りますか?実は下船もできますが、永遠の怖さを知ることができるお話。

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    2026年08月26日
  • それはそれはよく燃えた

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    書き出しは同じなのに作家さんによって全く異なるストーリーなのでおもしろかった。
    新たに知った作家さんもいたので、他の作品も読んでみたい。

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    2026年08月24日