恒川光太郎のレビュー一覧

  • ジャガー・ワールド

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    ネタバレ

    3.6
    なんか、POPなスパルタとアステカ文明とカニバリズムを混ぜたような物語。
    ただ、主人公は誰なんだって感じがしたし、急に誰かの話になって、え、誰の話?となる。
    最後は、わー!こんな最後でこの後どうなるん!ってなったけど国の終わりがみれたし面白かった。

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    2026年05月30日
  • ジャガー・ワールド

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    ある意味〈現代〉の物語でした。
    何千年も変わらない人類は、今後も変わらないでしょう。
    〈彼らは再び現れ、出会い、愛しあい、殺しあう〉

    どうすればいいのでしょうか。
    〈世界は変わらぬ。世界は変わらぬが、おまえはおまえの世界を変えようと、もがき、あがき、生きろ〉

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    2026年05月24日
  • スタープレイヤー

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    悪くはない、決して悪くはないのだが、恒川光太郎作品の中では凡庸か。続編で本作の物語がどの程度補完されるか次第な気がする。

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    2026年05月18日
  • 幽民奇聞

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    久しぶりに(私が思う)恒川さんらしい作品。

    かつていた『キ』と呼ばれる人々の痕跡を探す、学者・鶯谷玄也。
    新政府軍との闘いで敗れた二本松藩の少年部隊の生き残り・松野滝次郎。
    二人の物語が描かれる中で、『キ』の姿に迫っていく。

    『キ』とは何なのかという問いかけから始まる物語だが、結局のところ『キ』が何なのか、正確に言い表す言葉は見つからないままだった。
    だがそこが良いのだろうと思うし、定義してしまうような存在ではないのだろうとも思う。

    最初は裏の仕事を請け負う闇の集団かと思ったが、誰でも入れるわけでもないらしく、『御屋形様』に認められなければならない。
    狒々のような人ではない存在の話も出てくるが、その性質は寧ろ人よりも優しい。
    鬼婆と呼ばれる盲目の老女は身勝手で盗みもなんとも思わない者だが、滝次郎を助けてくれた。

    『キ』の学校まであり、一つの大きなコミュニティなのかとも思えるが、見えない、いないことになっている人々なのかも。
    そんな歪な世界で育った者の中には、歪な感情を持つ者もあらわれる。

    苦しく、切なく、でも温かみもある物語だった。
    人の命が紙一重の運命の中でつながっていることの奇跡のような不思議さも感じ、それがより一層、命のありがたみを感じさせてくれる。

    最後は奇妙な縁の物語。
    冒頭の二人の物語が『キ』に帰結するのに感心する。
    寂しさも感じつつ、今もこの世界のどこかにこうした人々がいるのかも知れないとも感じた。

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    2026年05月16日
  • 雷の季節の終わりに

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    夜市、風の古道がとても自分好みの作品だったので手に取った2作目。個人的には夜市よりもホラー色が薄めで、異世界の空気感を楽しむダークファンタジーというような感じで、夜市の方が後味を引きずる感じがありましたね。異世界の中でも人間同士の恨み合いや生死はこの世界と平等に存在しているところが妙にリアルで、隣にこの世界があるかもと想像させる手腕はさすがです。恒川作品は悪いやつの因果応報を見届けられるのがスッキリして好きです。笑

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    2026年05月13日
  • 無貌の神

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    恒川さんの独特の世界観は今作でも発揮されて
    短編全てが独自の空気感を持っています
    その雰囲気は素晴らしかったけど
    お話の内容自体は少し弱いかなと、感じました
    期待が大きかっただけに少しだけ物足りなさが残る作品でした

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    2026年05月09日
  • ジャガー・ワールド

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    文明や宗教の流れに溺れながら、人はそれでも戦い続ける

    初めての、恒川光太郎さん。
    SNSの読書垢オススメで知りました。
    噂通りの鈍器本(笑)読みきれるかなと不安になりながら進めていました。

    マヤ文明をベースとした、その時代に生き抜いた人たちの成長譚。
    スレイ、シベリア、ドルコ、レリイ、フォスト・ザマ。
    彼ら・彼女らが文明や宗教の流れに翻弄させながら、王国を守り途絶えないように戦い続けている。
    現代には考えられない世界と映画を観ているかのような心地でした。

    現代と違ったなと印象に残ったのは、この時代に生き抜いてる人は、現代と違い「生命」を軽視しがちという解釈があった。
    それは戦争や生贄が存在しているから。読みすすめていくと血生臭い匂いがプンプン漂う…。
    でもそれは表面的に捉えていたところでして、実際は人と血と神が繋がってる意味がある。
    人と血と神が繋がってる、太陽の神、ジャガーという戦いの神。
    太陽の神であれば心臓を太陽のエネルギーに換える、ジャガーという戦いの神であれば、力や戦いに奮起する原動力など。
    そう考えると「生命」の重さは現代と違って深く広がってるものであり、この物語の軸に繋がってるように感じる…。

    ただ読み終えても、あまりにも世界観が自分自身の脳内スペースに溢れすぎてまとまらない。
    知識がないからかなんなのか。これはもう一度読んだほうがいいかもしれない…。

    再読します(笑)

    ★3.5。

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    2026年05月09日
  • ジャガー・ワールド

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    600ページ超の本はヘビー級でも、会話が今風の文章はとてもライト。ホラーでもファンタジーでもない、恒川さんの新境地とも言える異色作は、様々な人物の運命が交錯する歴史群像劇。古代の一王国の興亡が多視点で描かれ、終盤怒涛の展開に圧倒される。予定調和ではない終わり方も良い。謎だらけのマヤ文明が異世界そのものなので、その意味では〝らしい〟世界観を楽しませてもらった。

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    2026年05月06日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    2026.05.04

    ホラーアンソロジーはなかなか満足できるものがないんだけど、作家さんたちが錚々たるメンバーだったので久しぶりに購入してみた。
    いつもそう思って購入して期待外れだけど、このアンソロジーは読み応えがあって総じて大満足。

    小野不由美の短編は名作すぎて覚えていたけれど、読んだはずの常川光太郎と岩井志麻子はまったく忘れていた。小林泰三はこういうアンソロジーでしか読んだことがないけれど、一度も面白いと感じたことがない。正直、小池真理子と小林泰三がアンソロジーに入ってると、その話は「捨て」だなと思ってしまう。

    澤村伊智「シュマシラ」
    UMAや妖怪に絡むテーマは面白いかったし読んでる途中はどう話が展開するのかワクワクしたけどオチが弱いと感じてしまった。

    岩井志麻子「あまぞわい」
    地元に伝わる恐ろしい洞窟の言い伝えを子守唄代わりに方言で語る爺と婆の語り口がとても雰囲気があり、この先どうしようもない2人はどうなる?と読む手が止まらなかった。かなり大昔に「ぼっけえ、きょうてえ」を読んだはずなのに全く覚えていなかったけど名作。

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    2026年05月04日
  • 秋の牢獄

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    ネタバレ

    夜市きっかけで購読。
    文章はシンプルなのに軽くない、想像力もしっかりはたらく不思議。

    神家没落が1番好み。
    家が移動する牢獄。誰かにとっては牢獄で、誰かにとっては潜伏場所。

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    2026年05月02日
  • スタープレイヤー

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    ネタバレ

    自然にスムーズにファンタジー世界に入っていけた
    面白いシステムやハラハラする殺戮のシーンもあるが、一番は三十代、不倫離婚歴あり、復讐しきることもできず……の主人公の成長ぶりだろう
    続編に期待

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    2026年04月29日
  • 異神千夜

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    癖になる世界観。もやっとするけど何故か幻想的で癒される部分もある。ホラーなのに
    歴史長編かと思って読んだら短篇だったのでちょっと残念。それでも魅力的な雰囲気を体験できた。
    鎌倉時代の人たちが現代口語を話していたところは違和感あったけど読みやすかった笑

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    2026年04月28日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    この中では澤村先生流石です。と言うべきか。ユウマと都市伝説と妖怪が不気味に混ざっていく。ホラーと好奇心はやっぱりセットなんだなと確認する。これ以上は、、、まずい、、これ以上は、、でも見てみたいと思う。後一歩でやめようと思った時にはモウオソイ。

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    2026年04月26日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    ネタバレ

    【収録作品】
    箱のなかの王国
     物語の断片1 吸血鬼の旅立ち
    スズとギンタの銀時計
     物語の断片2 静物平原
    短時間接着剤
     物語の断片3 海田才一郎の朝
    洞察者
     物語の断片4 ファンレター
    ナチュラロイド
    円環の夜叉
     物語の断片5 最果てから未知へ

    世界が緩くつながり、くり返す。
    永遠とはなんだろう。世界とはなんだろう。
    気が遠くなるような物語。

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    2026年04月25日
  • それはそれはよく燃えた

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    「それはそれはよく燃えた」から始まる短編集。同じ1文からこんなに沢山のエピソードが生まれるのか、とこのシリーズはいつも思う。軽く読める1冊。

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    2026年04月25日
  • 幽民奇聞

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    縁がある人とは、必ずどこかで会うことになっているのかもしれない。そう思っていれば、これから出会う人とも楽しく過ごせそう。

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    2026年04月20日
  • 化物園

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    垣川さんの作品は3.4作(アンソロジーを入れたら5.6作品ほどか)読んでいる。
    「夜市」はとても好きだった。
    今作はあまり好きではなかった。
    もっとオカルト色を期待してしまっていたせいか、ファンタジー色が強くて苦戦。
    作品がつまらないという訳ではなく、自分がSFホラーが苦手になってしまったのだと思う。
    それは今だけかもしれないが。
    また何年か寝かせて思い出したら読んでみようと思う。

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    2026年03月20日
  • 月夜の島渡り

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    これまでの著者の作品で南国が舞台になることは何度かあったが、今作の舞台は著者が移住した「沖縄」ということでファンとしてはついにきたかという感じでした笑

    日本国内でも独特な歴史背景や文化、時間と風の流れを持つ沖縄の今と昔に著者の魔法がかかったような作品でした。

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    2026年03月18日
  • 南の子供が夜いくところ

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    南の島を舞台に、時を超えて緩やかに繋がる七つの不思議な物語。

    南の島の長閑さや異国情緒と、幻想的な雰囲気の調和が、これまでとは違った新たな魅力になっていると思います。

    全体的にファンタジーの要素が強い印象ですが、端々から感じる不気味さが、それぞれの物語の妖しさを際立たせているようでした。

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    2026年03月14日
  • それはそれはよく燃えた

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    メフィストに掲載されている短編集。冒頭はすべて、それはそれはよく燃えた…で始まる。アンソロジーは、どうしても好みの作品と、それほどでも…な作品が出てきちゃうよねー。

    で、やっぱり穂信が別格で好き。可愛らしい恋の炎が燃えた話しだと思ったのに…ね?そうそう、そうだよねーって。
    歌野晶午の作品もよかった。葉桜…早く読まなくちゃ。

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    2026年03月13日