恒川光太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マヤ文明をモデルにした冒険ファンタジー。一つの大きな国が周辺諸国の反乱によって、少しずつ滅びていく様子が描かれる。
マヤ文明と聞いても具体的な雰囲気があまり想像できず、物語に入っていけるのか若干心配だったが、登場人物たちの口調が軽く、そこら辺にいそうな感じでしゃべっているのでさらっと読めた。
戦争してるので血生臭い描写が多いのだが、宗教儀式である生贄のシーンは生きたまま心臓を取り出したり、『石仮面』とか出てきちゃいそうだな(こっちはアステカ文明だったか)と思いながら読んでいた。
腐敗した政治や形骸化した慣習に対して疑問を抱き、それを覆すために戦うという普遍的なテーマは結構好きで、これまで読んで -
Posted by ブクログ
ネタバレ全てに共通してるのは解釈の自由を残す終わり方
全部ある程度思考の余地があって面白かったけど、1番迷宮のオルネラが好きだった
生い立ちからはありえないほどに主人公が合理的に公平に物事を観察及び断罪してた
ただそれは感情が乏しいから機械的にできたことではなくて、内なる暴力性に、義父と重なってしまうこと、元カノに釘を刺されたこと、義父の本妻の娘の漫画に感化されたこと、などなどと人との繋がりと記憶を元に抗った末の合理的判断だった
なによりも自分の経験と重なるからか、義父が母を殺したあと、主人公が屋根の上でのシーンが印象に残っている
まだ暑い炎天下、義父の叫び声と競うような蝉の声に凪いでいる風
日常 -
Posted by ブクログ
タイトルといい、装丁といい、分厚さといい、ストーリーといい、まさに鈍器。笑
まずこのカバーイラストの緻密な描写!好きすぎる。
マヤ文明をモチーフにしたストーリーで、現実社会から逃避したい方にはもってこいの、異世界に没入できる作品。
登場人物が多く、彼らそれぞれに信念、欲望、迷いがあり、それぞれが淡々と物語られる。だから、私は感情移入はできなかったのだが、その手法ゆえに物語の壮大さを漂わせている気がする。
一番興味深かったのは、ある宗教が誕生する瞬間を見たこと。
最初の教えを説いた人の考えは、賛同者が増えるごとに解釈を変え、当人が意図せぬ方向に流れていく。それはもはや制御できない。人が集まる -
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Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】「吉原幻鏡」 高田崇史
「暖炉神の恩寵」 高田大介
「ともしびの花」 歌野晶午
「家族を守るためだった」 宮西真冬
「黄金の森の神様」 風森章羽
「悪魔」 丸木文華
「燃えろ恋ごころ」 米澤穂信
「蠟燭と竜」 須藤古都離
「プロクリャーチエ村の業火」 篠原美季
「怪物どもの棲家」 島田荘司
「回答」 神林長平
「書物の罪」 潮谷験
「マザー・ジン」 古泉迦十
「レヴナント」 多崎礼
「失われた史料、的外れな再建」 市塔承
「やなやつを燃やす遊び」 黒澤いづみ
「消えない炎」 我孫子武丸
「ファンの鑑」 秋吉理香子
「比翼」 河村拓哉
「人形供養」