恒川光太郎のレビュー一覧

  • 夜市

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    これはホラーなのでしょうか?
    私には、ノスタルジックな美しい物語に思えます。
    表題作の「夜市」も「風の古道」も、気付いたら異世界に迷い込んでいるというお話。
    『となりのトトロ』や『バケモノの子』のような、子どもの時にだけ出会える不思議な世界。
    もしかしたら、そういう入り口はどこかにあるのかもという気になってきます。
    子どもの頃に、「そんなことあるわけないじゃん」てことを、よく言っていたあの子の言動‥‥ホントのことだったりするのかもしれない、なんて思ったり。
    大人になったら皆、忘れてしまうけれど、夜祭のあの屋台の向こう、神社のあの林の向こう、何があるのかな?でもちょっと怖いな、けど覗いてみたいな

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    2026年08月07日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    SF?ファンタジー?な短編集。
    恒川さんの作品を読むのは4作目なのですが、読むたびに「すごい」が更新される作家さん。
    発想と展開が本当に面白い。
    正直、物語のはじまりはいつも少し読みにくいのですが…(どこに連れていかれるのか全然予想がつかず、なんの話なんだろう…と思ってしまう)、いつしか物語に引き込まれ、心地よく物語に酔えるんですよね。この読み心地の気持ち良さはなんなんだろう…まるで魔法のようだなぁと思いながら読んでいました。

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    2026年07月31日
  • 夜市

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    ネタバレ

    現代では、「神隠し」は、口減らしや犯罪を覆い隠すための共同体の語りとして機能していた、という解釈を耳にする。それでも、神隠しが確かに存在すると、心のどこかで感じる人は多いのではないだろうか。
    現実の中にも時折、「ここは通らないほうがいい」と感じる場所が現れるように。

    そうした感覚にぬるりと入り込んでくるのが、この本だと思う。
    だからこそ不思議と懐かしく、「私もその世界を知っている」と思いながら読み進めた。

    「夜市」に登場する女友達は、突如現れた不可思議な空間に対する恐怖や驚きがあまり描かれておらず、やや違和感があった。「風の古道」の登場人物たちからは、人の世界と神の世界との狭間を漂う、現実

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    2026年07月24日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    ネタバレ

    服部まゆみ「雛」目当てで読み始めたけど全部じっとりとした怖さのある良いホラーだった。
    「骨」はちゃんと死に行くための儀式的なものなのかな。
    「正月女」田舎の嫌な男女関係が見えて気持ち悪い。ホラー展開でよかった。
    「或はぐれ者の死」他人は薄情。ここまでならなきゃ見つけてもらえない者がいるのか。
    「雛」執着と人形のじっとりとした話。期待したよりも不気味で嬉しかった。

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    2026年07月22日
  • 夜市

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    お話は2話収録。両方とも面白かったけど個人的には2話目が好みでした。夜市も好きですが。
    両作品とも、どこかノスタルジーで、日本のホラー的な世界観は少しじめっとした感じがしますが、読後はモヤモヤ残らずスッキリしました。

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    2026年07月18日
  • ヘブンメイカー

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    最近流行りのなろう系ではあるけれども、異世界の中に測りしれないスケールが存在する事を実感した。SFでもファンタジーでも、異世界の中の世界の果てのなさを感じる作品は良作と感じる。この感じを個人的に旅のラゴス感と言っているのだけど、この本は世界の広さだけではなく、時間感覚にも何だか旅のラゴス感があった。

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    2026年07月18日
  • 幽民奇聞

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    この国にはかつて 「キ」と呼ばれる妖の様な集団が存在した。
    「キ」とはいったい何者なのか?
    歴史の陰でひっそりと生き続けてきた「キ」について、民俗学者の鶯谷玄也が その痕跡をたどる連作短編の物語。

    ✎︎____________

    昔版、都市伝説のような感じ?
    文明開化と共に滅びてしまった「キ」という謎の集団。
    「キ」について書かれた日記や、時代を遡って「キ」であった人物の語る話など、章ごとに徐々に「キ」の正体にせまる。
    そして最後は巡り巡ってそうくるのか〜な展開。
    恒川さん独特の もの哀しさ漂う感じがたまらなく好き◎
    面白かった〜!



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    2026年07月09日
  • 夜市

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    ほんのりホラーの不思議な話。初めて読むタイプの本でした。
    すごくよかったから色んな人にオススメしたいのに、この本の魅力を伝える語彙力が私にはない…
    まぁ読んでもらわないと分からないので、とりあえずみんな読んで!!

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    2026年07月09日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    一つの世界…というよりは幾つもの世界なんだけど、ストーリーとして大きな枠組みの中の連作短編集。
    日常から異世界に迷い込む様は好きな恒川節なのだ。
    1話めが1番好きだったけど、
    思い返してみればどの話も世界は一緒なのに時代も人も違えば関わるものや人で随分違う物語が展開されていくのは人生にも近しいかもね。

    解説読んで知ったけど先生はプログレ好きなんだ。
    どうりで好みが合うはずだわ。

    本作読み終わるのに3ヶ月かかった。
    転職したてで忙しかったからやっと読み切れて良かった。
    もっと本読みて〜

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    2026年07月09日
  • 幽民奇聞

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    恒川ワールドはどうしてこんなに良いのか。
    言葉で説明することが難しいけど 独特な、なんか雰囲気がとてもある文章を書かれる。
    結局 キ ってなんやねん、はっきり言ってくれよと言いたくなるところもあるけど、これでいいんだと思うし、これだから恒川さんはいいんだと思う。
    夜市からずっと好きな人

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    2026年07月05日
  • 幽民奇聞

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    ネタバレ

    幽民奇聞

    「鬼婆図探訪」、「夢狒々考」、「最後のキ」、「すすき野原の先で」の中編・短編集です。
    物語は日本の古代から続く”キ”という集団の流れとして語られます。
    恒川氏の小説は陰惨でありながら、後味が悪くないところが好きです。
    今回の物語も、実際にあったかもしれない物語としてすっと入っていくことができました。
    世の中が情報的に均一になっている今、情報の揺らぎから現れる”キ”のような不可思議が物語の中だけしか生き残れないのが少し寂しい気がします。(陰謀論なども同種の情報の揺らぎなのかもしれませんが、竹蔵はそちらの方にはあまり関心が向きません。)ほの暗い中で不可思議なことに怖れる感覚も、大切な気

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    2026年07月02日
  • 滅びの園

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    今まで読んだことのない世界観でした。第1章で脱落しかけたものの、第2章から急激に目が離せない展開に。

    地球外生物プーニーが世界中に出現。増殖して人類存続を脅かす恐怖、大気圏上の未知なるものとの決死の戦い、SF小説が好きな方にはお勧めの一冊です。

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    2026年06月30日
  • 無貌の神

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    神様や天狗・神獣等、世にも不思議な物語集。ファンタジー系は考察の幅が広くて頭が楽しい
    内容で好きなのは「青天狗の乱」と「カイムルとラートリー」

    設定が好きで続きも欲しいと思ったのが「死神と旅する女」
    死神の設定素晴らしかった(っ'ヮ'c)

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    2026年06月28日
  • 幽民奇聞

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    このタイプの物語といえば恒川氏の大得意分野でしょう。謎の集団「キ」と「狒々」にまつわる短編でそれぞれつながっているというお馴染みの構成です。文章を追っていくことでこの世界に入り浸ることができますが、結局、謎は解けないままです。解けてしまっては面白さが半減しそうです。次作にも期待します。

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    2026年06月27日
  • 幽民奇聞

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    ネタバレ

    最近スタープレイヤーとか読んで、それはそれでよかったんだけど、やっぱこれだよな〜
    不思議で、どこか郷愁にかられるような。
    キという忍者みたいな謎の存在についてさまざまな角度から語られていく。
    人物が少しずつリンクしているのもよい
    はじまりから巡り巡って最後にまた鶯谷にかえっていく。奇縁だね
    しかしまさか、キの1人、カヨの子が鶯谷だったとはねえ。自分のルーツを探す旅だったのかな
    結局御屋形様とはなんだったのか?

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    2026年06月12日
  • ヘブンメイカー

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    スタープレイヤーⅡことヘブンメイカー。

    スタープレイヤーでもちょこっと言及されたある街にまつわるお話。前作は少しずつ世界が広がっていく感じだったけど、今作は世界の広さを感じさせる。多種多様な人や国との出会いがあり、感情の動きがあり、それらが織りなすこの世界の歴史が感じられて面白かった。
    願いの叶え方も工夫したものが多くみられて、そんなことも出来るのか!のオンパレード。改めてチート。

    終盤、前作とリンクするところに胸が熱くなりました。

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    2026年06月10日
  • スタープレイヤー

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    面白かった!

    願い叶える系の能力ではかなり条件が緩いというか、これが1つの願いで出来るのかという面白さもあり、段々世界と人脈が広がっていくRPG的な面白さもあり、ワクワクしながら読んでました。

    不幸な方向に行きがちなストーリーだし、途中そんな匂いもしていたけど、意外と主人公が人間的に成長した感もあって爽やかな読後感だった。

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    2026年06月08日
  • スタープレイヤー

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    旅をしている気分になれる話だった。
    筒井康隆さんの「旅のラゴス」を読んでいるような気分になり異世界を楽しむ話でとてもよい時間を過ごした気分になった。

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    2026年06月08日
  • 化物園

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    ネタバレ

    ケシヨウと呼ばれる、遥か昔から地球にいる怪異とも妖とも宇宙人ともつかない存在と、人間との関わりを描いた短編連作。
    ケシヨウは周囲から悪意あるものとして恐れられているが、どの作品でも結局、人間の中に潜む化物の方がはるかに恐ろしいということが浮かび上がってくる。時代は違えど、人間こそが本当の「化物」の心を持っている——というテーマが静かに、しかし強く胸に残る。
    どれも読みやすく、情景が目に浮かぶような美しい表現が素晴らしい。
    短編ながら余韻が深く、恒川さんらしい儚さと鋭さが詰まった一冊だった。
    本当に大好きな作家さん!

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    2026年06月03日
  • 雷の季節の終わりに

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    ネタバレ

    せっかくねーちゃんと再会できたのにねーちゃんまた弟を置いてくのか...現実世界で賢也が暮らしていく手立てなんてないこと知ってるくせに
    まぁ絶縁されたら賢也は隠には帰れない、ねーちゃんもねーちゃんで現実世界に居場所なんてない
    わかっちゃいるけど結構あっさりしてんだなーって
    この子は私が守らなければみたいなこと言うてたくせに...

    トガムネキの末路が悲惨だー確かに悪いことしてきたけど永遠に苦しみ続けるの地獄だなーこわいなー

    相変わらず独特な世界観と現実世界のすぐ側にある異世界みたいなテーマがやっぱり面白かった

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    2026年06月03日