恒川光太郎のレビュー一覧
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何年間の話なのか分からないけど、長〜い、一つの国が滅びるまでのお話でした。長かった〜。
人がポンポン出てきてポンポン死んでく。かなりアッサリしてて、感情移入する間もなかったな。ファスト・ザマが死んだ時は不覚にも泣きましたし、ドラコが人間らしくなっていく様も、感動しました。その他の人間は、浅ましいというか悪い意味で人間味に溢れていて、レリィの目指す世界がいかに実現性ないかを示していて、悲しかった。大志を抱く人間と、それを担ぎ上げる人間のビジョンの違い、よくある話だなあと思っちゃって、そういう意味では期待はずれだけど、この長さを上手くまとめる技量に⭐︎4です。 -
Posted by ブクログ
江戸時代を舞台にした、相手の殺意やはかりごとを察知する能力を持つ男熊悟朗、手をかざすと人を殺すことができる女性遥香、そして月から来たとされてますが、出所不明の謎のロボット金色様の数奇な運命を辿っていくお話。
主人公は、遥香と金色様とになるのかな?熊悟朗は狂言回し的なポジションかも。
江戸時代にロボット?という内容で、これまたぶっ飛んだ設定だなと思いましたが、普通に時代小説としてすんなり読めて、読後改めてすごいなぁと思いました。
何でしたら、上記の登場人物のSFチックな設定なしでも十分話としては成立すると思うし(多少の修正は必要ですが)、面白い話になったと思います。
短編が時系列ばらばらで続き、終盤でばらばらだった話を、視点(主人公)を変え、再度なぞり話を補完してくれる感じの展開で読みやすかった。
が、これ読む前に、同じ恒川作品の「箱庭の巡礼者」読んじゃったから、スケール感ではちょっと見劣りしちゃいました。本作を先に読んでいたら、壮大な話だったと満足していたと思います。読む順番って大事ですね。
同じ作者の本全作制覇しようと思ったら、発表順に読むべきなのかな・・と作品の感想とは全然違いますが、気付かされた一冊でした。
・・・しかし、他の方も感想で書かれましたが、金色様の外観、映画「スターウォーズ」のあれの姿でしたイメージできなかった(笑)
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Posted by ブクログ
ネタバレ幽民奇聞
「鬼婆図探訪」、「夢狒々考」、「最後のキ」、「すすき野原の先で」の中編・短編集です。
物語は日本の古代から続く”キ”という集団の流れとして語られます。
恒川氏の小説は陰惨でありながら、後味が悪くないところが好きです。
今回の物語も、実際にあったかもしれない物語としてすっと入っていくことができました。
世の中が情報的に均一になっている今、情報の揺らぎから現れる”キ”のような不可思議が物語の中だけしか生き残れないのが少し寂しい気がします。(陰謀論なども同種の情報の揺らぎなのかもしれませんが、竹蔵はそちらの方にはあまり関心が向きません。)ほの暗い中で不可思議なことに怖れる感覚も、大切な気がします。そんな気持ちにさせてくれる物語をこれからも是非読ませてもらいたいと思います。
竹蔵