恒川光太郎のレビュー一覧

  • ジャガー・ワールド

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    627ページにも及ぶ長編。
    装丁から なんとなく重厚なイメージをもっていたのだけれど それに反して文章はやや軽めで読みやすい。
    長編のアニメーションをみているような没入感があった。



    数千年前 その大地では数多の文明が現れては消えていった。 高度な芸術文化や天文学の知識をもつ一方で天に人間を生贄として捧げ人肉を食べ、戦いに明け暮れる。
    数千年にわたり人々の魂は理知と野性の狭間を彷徨した。
    本書はそのようななか一時を強国として栄えたエルテカの繁栄と崩壊までを描いている─。


    登場人物が みんな魅力的だ。 彼らそれぞれのストーリーもいい。

    おかれている立場があり、敵対していたりもするのだけ

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    2026年04月23日
  • 幽民奇聞

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    ネタバレ

    その悲しみは語られることでむしろ濃くなっていく
    「キ」の在り方は、とても象徴的だ
    御屋形様は役目を終えたのか、それとも取り残されたのか
    その曖昧さは言いようのないさみしさとして纏わりつく

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    2026年04月21日
  • ジャガー・ワールド

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    ネタバレ

    鈍器本ってはじめて聞きました。笑

    すんごい重いし深い。文化と宗教と思想、これらが複雑に絡み合って繋がって積み重なって歴史となっていく様を見せつけられる本…長いストーリーなのに、夜風が冷たい真夜中に皆で焚き火を囲みながらどこか遠い異国の地の伝記を聞いてるようなワクワク感が最後まで止まらなかった。
    登場人物も多いのに一人一人キャラが立っていて、気付けば皆大好きになる。
    ラストはすっきりはしないが、エステカが滅び、新しい文明が芽吹く(はたまた暗黒時代の幕開けかもしれないが)、時代の変化の一歩目を踏み出して終わりって感じだった

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    2026年04月19日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    ★ 4.5

    恒川光太郎さんの前作「幽民奇聞」が面白かったので読んでみた。
    これまた物語に引き込まれて行く感じ!
    箱庭で始まった世界が次第にSFの世界に入っていく。

    「箱のなかの王国」
    「吸血鬼の旅立ち」
    「スズとギンタの銀時計」
    「静寂平原」
    「短時間接着剤」
    「海田才一朗の朝」
    「ファンレター」
    「ナチュラロイド」
    「円環の夜叉」
    「最果てから未知へ」

    これら一つ一つも面白く、異次元の空間にも移動する。
    もうわくわくし通し。
    「円環の夜叉」に入って、ちょっと満腹感があって、他の本にう・わ・き(⁠。⁠♡⁠‿⁠♡⁠。⁠)
    で、続きを読んだけど、このSF的な物語がなんと繋がっていく!

    『す

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    2026年04月19日
  • ジャガー・ワールド

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    600ページ超の鈍器本、壮大な冒険&ファンタジー小説。マヤとかアステカ文明が好きな方はぜひ。生贄とか人肉を食すとか、負け=死の世界で生きる戦士たち。これだけ長いのに一人一人キャラが立っていて魅力的なのはすごい。ちなみに私はディノが好きでした。

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    2026年04月18日
  • 夜市

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    ネタバレ

    すっきりした文章で、感情も情景も雰囲気も伝わってもの凄く読みやすかった。
    ファンタジー寄りな雰囲気の中に、日常のすぐ隣にあるようなゾッとする冷たさが良い。
    2つもと悲しくて綺麗な話。

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    2026年04月14日
  • 白昼夢の森の少女

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    タイトル作「白昼夢の森の少女」が特に素敵だった。

    木になり、同じような人々と木の幹や根で繋がっていく……という幻想的なイメージがとても印象的。
    自然の叡智が静かに息づく世界観が美しい。
    短編集全体を通して、恒川さんらしい儚くて優しいファンタジーが広がっていてる。
    恒川さんの作品どれも好み

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    2026年04月11日
  • 月夜の島渡り

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    うーん、ホラーじゃないよなファンタジーか?
    沖縄を舞台にした不思議な味わいのある7つの短編。いい味わいではないかもしれない。抗えない、島に根差した運命に流されていく人々を描いている。沖縄には精霊のような存在がいるのかもしれないとも思わせる読後感だ。決して浸ってみたいと思うものではないけどね。
    恒川光太郎は、なかなか上手いな。

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    2026年04月11日
  • 幽民奇聞

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    民俗学者の青年が興味を持った、「キ」をあらわしたという鬼婆の絵画。彼はその非現実的な存在に強い興味を抱いていた。
    そして今やだれも知らないその絵を描いた画家自身の幼少期の記憶から綴られてゆく、鬼婆や狒々といったかたちで伝承されながら、ひっそりと歴史の裏側に存在していた「キ」の存亡を描いた短編集。

    淡々とした筆運びで人の酷さと温かさを両面で描きつつ、人か人ならざる者かのはざまである「キ」という存在を徐々に浮き上がらせていく手業はさすがの巧さ。血なまぐささの中に抒情的な風情を携えた語りは、上質な大人向けの童話のようなノスタルジーを備えていて、心地よく物語世界に浸れました。とても良かったです。

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    2026年04月10日
  • 金色機械

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    江戸時代にファンタジー?という面白い組み合わせ。

    特殊能力もいくつか出てくるけど、やはり金色様が異色すぎる。けど不思議と馴染んでいて面白い。やっぱりこういった特殊な世界観を書くのが上手いなぁ。

    ストーリー自体も時代特有の理不尽や悲哀があり、過去と現在がどう繋がり結末を迎えるのか、先が気になるものだった。読み終わってみると結構コテコテの時代劇要素も強かった気がします。

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    2026年04月08日
  • 夜市

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    ネタバレ

    ⚫︎夜市
    偶然迷い込んだ夜市で兄は欲しい能力を手に入れるために幼い弟を売った。なんともモヤモヤする出だしだったが、最後の結末は良かった。よかったのかな、でも少なくとも兄弟が最終的にお互いにとって最善と思える選択をしたという点において救いを感じた。

    ⚫︎風の古道
    興味深いのは、古道を行き交う人間ならざるもの(神様、鬼などの異形)がまるで風景かのようにシンプルに描写され、あくまで古道から元の世界へ戻ろうとする者、古道で生まれ古道でしか生きれない人間に焦点が当てられている。ホラーやオカルトになりすぎず、少年時代の古い冒険が、瑞々しさや切なさを伴って朧げな記憶のアルバムのひとコマとして再生される。人

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    2026年04月02日
  • 幽民奇聞

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    恒川光太郎らしい不思議が漂う話。幕末から明治初頭にかけての普通の世間を逸れた者たちの隠された集団キを巡る話の幾つか。御屋形様といわれる不思議な少女が束ねるが、妖なのだろう。農民や貧しい人たちのどうしようもない悲惨さと逞しさも描かれる。話のつくり方がなかなか上手くて読ませるなあ。

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    2026年04月01日
  • 白昼夢の森の少女

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    恒川さんの短編集です。
    これまで本に収まらず埋もれていた作品と
    アンソロジーに収録された作品をまとめたもの。
    読み始めて、いつもの古民家ホラーだけでないなあ、ばらけているなあ、
    と思っていましたが、そんな一冊なのです。

    読み終えて 作者あとがきの作品解説を読みましたら、短編一作づつの背景が見えまして面白くなりました。

    「古入道きたりて」
    『和菓子のアンソロジー』2014
    夏に夜独りだけの時見ることができる山のような巨人、から始まる民話のような幻想のようなお話だったのですが、まさか和菓子の方とは。

    「焼け野原のコンティニュー」
    『オール讀物』2014 現代作家が描く戦争小説 パニックSF

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    2026年03月22日
  • ジャガー・ワールド

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    いきなりトップギアでストーリーが展開してグイグイ読んでしまった。現代からしたら生贄とかそんなものと思うけれど、今の法律とかも何百年したらそんなものになるのかもなぁ。宗教的な怖さと無意味さを思い知らされる。個人的にはドルコが好きだなぁ。

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    2026年03月18日
  • ジャガー・ワールド

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    マヤ、アステカ文明と生贄信仰をモチーフにした作品でした。
    登場人物の生い立ちを後から描く為、自分が最初に抱いたイメージを何度も覆されました。
    切り取られた情報からは何も分からない。そばにいても、相手の真意を完全に汲み取る事は難しい。
    技術の進化が目まぐるしい中、人間は進化できているのでしょうか?そんな事を思わせる1冊でした。

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    2026年03月15日
  • 夜市

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    夜市も風の古道も膨らませようと思えばいくらでも膨らませることができるテーマなのに、過不足なく綺麗に短くまとまっている。名作。

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    2026年03月14日
  • ジャガー・ワールド

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    ​古代南米文明を舞台にした、圧巻の群像劇。
    歴史小説は難解なイメージがあるが、
    本作はボリューミーなページ数を全く感じさせないほど読みやすく、
    気づけばその世界に引き込まれていた。
    ​別々の生い立ちや思惑を持つ登場人物たちの物語が、
    ひとつの国家の中で複雑に絡み合い、
    やがて巨大なうねりとなって収束していく過程が実に秀逸。
    恒川光太郎先生ならではの幻想的な空気感を纏いつつ、
    壮大なスケールで描かれる文明の興亡を、
    最後まで置いてけぼりにされることなく堪能できる傑作だ。

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    2026年03月14日
  • 南の子供が夜いくところ

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    恒川光太郎氏の得意とするパターンで構成された短編集。ユナさんという呪術師を中心にしたストーリー。最後の「夜の果樹園」は夢に出てきそうな不思議な話。

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    2026年03月11日
  • 夜市

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    ネタバレ

    重なって存在する別のルールで回る世界。もしかしたらいつか自分も踏み越えてしまうかも、なんて不安とわくわくを感じられた。
    「夜市」「風の古道」どちらの話もとても良かった。
    何も解決せず、ただそこに存在し続ける。
    後味もなんとも言えなくて最高だった。

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    2026年03月10日
  • 幽民奇聞

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    鬼か幽霊か…幕末から明治にかけ、歴史の舞台裏で封印されてきた「キ」の存在を描く伝奇小説 #幽民奇聞

    ■あらすじ
    時は明治も終わりの頃、民俗学を研究している若き学者の鶯谷玄也。彼は明治の中頃までは確かに存在した集団「キ」の存在を調査していた。それは鬼か幽霊か、そして彼はなぜ追い続けるのか… 歴史の闇に生きる「キ」の痕跡を追う連作集。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    幕末から明治、人々が窮屈な生活を送っている時代の人々… 歴史の舞台裏で封印されてきた「キ」の存在を描く伝奇小説です。

    若き民俗学者の鶯谷玄也が「キ」について取材を進めていく中、その時代を生き抜いた人々の話を聞くうち「キ」の正体が徐

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    2026年03月08日