恒川光太郎のレビュー一覧

  • 秋の牢獄

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    秋の牢獄が1番好み。

    北風伯爵、初めは恐怖の対象だったのに、永く同じ日に囚われているうちに救いのような存在に変わっていく。終盤は諦めと希望が混ざっていて、次の日に行けたのかどうなのか想像させる。
    途中グループ行動したりするが、最後は結局人間1人なんだよなあと、行動心理も見えたりして面白かった。

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    2026年02月18日
  • 夜市

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    佐伯ポインティのYouTubeのオススメででてきて、あらすじが気になったので読んでみた。

    THE・少年×夏×ホラーって感じで薄暗いぼくのなつやすみ感…文章でじとっとした夏の夜の雰囲気出せるのすごい。中学の国語の教科書に1つは載ってるミステリアスな話みたいだった。ホラー死ぬほど苦手なのでビビってたけど、普通に読みやすかった。

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    2026年02月18日
  • 無貌の神

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    廃墟団地の風人・この先、サブロウが少しでも良い人生を歩めますように。
    カイムルとラートリー・カイムルとラートリーの主従ではない友情に心が温まった。

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    2026年02月12日
  • ジャガー・ワールド

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    『「想像して欲しい。生贄のない世界を」
    「私たちで世界を変えよう。私たちはそのためにここにいるのだ」』
    反生贄思想の謎の少年レリィの言葉

    サリュザ島のスレイ
    神官フォスト・ザマ
    戦士シベリア とドルコ
    放浪の青年ディノ 
    それぞれの信念のもと、この世界を生きている
    誰が正しい、間違ってる そんな単純なものではない 

    〈人はなぜ戦うのか〉
    『人は集まるとやがて自然にそうなる』

    『この世界は、ジャガーの世界』
    『ここで生きるには、大切なものを守るには、人生の権利を獲得するには、己がジャガーになるか、さもなくばー』

    すごく太い本で、迷いましたが読んでよかったです

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    2026年02月11日
  • 秋の牢獄

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    ネタバレ

    生活の中の牢獄といってもいいような空間で、リアルな風景の中にホラーというか不思議な感覚を溶け込ませた、深みには欠けるがアイデアの優れた一冊だった。
    手にとって見ると、「牢獄」と言う題名が少し気になったが、読んでいると、捕らえられて出られない世界のことだった。

    ☆ 秋の牢獄
    雨の音を聞きながら、朝起きて普通の生活を送る、友人の釣りの話を聞き、帰って音楽を聴きながら豚肉とキャベツの醤油炒めを食べて。
    次の日に目を覚ますと変な既視感に襲われた。また雨が降っていて、友達は昨日と同じ釣りの話をする。日付けを聞くと昨日だと思ったのが今日だった。1日がダブっているのだ。
    もう一度繰り返すならもう少し違った

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    2026年02月11日
  • ジャガー・ワールド

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    紛うことなき大作。古代文明×冒険ファンタジーにピンとくる人ならとても楽しめると思う。
    マヤ文明を下地にした架空の王国エルテカの隆盛と衰退を描いた大長編群像劇。緻密で壮大な世界観と、英傑や神官、王や貴族、奴隷や生贄に至るまで、様々なバックボーンを持つ無数の登場人物の生き様と行く末に心打たれる。
    登場人物の多さと複雑な勢力図に少し混乱するが、クライマックスにかけて絶妙にそれぞれの視点が交差して一つの点に繋がっていくのが圧巻だった。

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    2026年02月11日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    どう感想を抱いているのか言語化するのが難しい。

    地球を覆うクラゲのような「未知なるもの」
    地球はプーニーという軟体有機物により滅びつつある。

    地球で生き抜こうとする地球側と、
    「未知なるもの」にて自分の理想郷に住む鈴木誠一。
    「未知なるもの」を倒す条件は、鈴木誠一が絶望すること。

    そのために妻子や友人を皆殺しにした地球と、
    明らさまに地球を見下す誠一と
    善悪の区別が曖昧で、自分だったらと考えさせる作品だった。

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    2026年02月02日
  • スタープレイヤー

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    異世界に行って10個の願いを叶えられるというお話。手放しで全て叶えられるわけではなく、いろいろと条件はあるというのが設定としてあり、確かになと思いながら読みました。
    もし私がスタープレイヤーになったら?なんて考えたり。ぜったいぜったいくだらないことしかしないんだろうな(笑)

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    2026年02月01日
  • 白昼夢の森の少女

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    夜市の恒川光太郎さんの作品
    夜市が好きならば間違いなく楽しめる
    独特な恐ろしくも美しい様々な世界観の中で
    少し不思議で少しゾッとするような物語が展開される
    色々な種類の話が長さもバラバラで詰まった短編集なので
    一つ一つ新鮮に楽しめました

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    2026年01月30日
  • ジャガー・ワールド

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    ファンタジーというより、ほぼ古代文明。古代から見れば近代文明は魔法だし、逆は野蛮に見えるもの。

    でも面白い
    スタープレイヤーよりずっと好きだな。
    恒川さんでは特に無貌の神が好きだけど、未来より古の方が親近感あるし
    国取り合戦にアナログな肉弾戦戦闘アクションが新鮮。

    支配階級の奢りに対して
    自分の中のドス黒い部分が
    遺伝子レベルで残虐な末路にスカッとする

    残虐な表現はあれど、悪と正義は恒川さんらしさそのままに。群像劇で登場人物は多くも分かりやすく整理されて
    凄く読みやすく、ページはさほど黒くないし見た目よりサクッと読めました。

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    2026年01月30日
  • 秋の牢獄

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    ネタバレ

    透き通るようなきれいな文学。不思議で幻想的ですが、悪く言うと盛り上がりもオチもありません。
    個人的にはあまり好きなタイプの小説ではないのですが……この作品はなんか好きです。

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    2026年01月26日
  • それはそれはよく燃えた

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    全ての作品が「それはそれはよく燃えた。」という1文から始まる。
    25名の作家からなるアンソロジー。

    その中でも
    市塔 承さん(2025年のメフィスト賞受賞、まだ作品は未発売)を知れただけでも、この本を買う価値があったと思う。

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    2026年01月26日
  • それはそれはよく燃えた

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    「それはそれはよく燃えた」の1文から始まる数多の短編。燃えたのは物質であり概念であり、「燃やす」という人間ならではの行いは唯一つには留まらないのだのと認識させられた。
    黄金の森の神様とレヴナントが印象深かった
    皆川博子の作品は大御所流石の表現力

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    2026年01月23日
  • ジャガー・ワールド

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    最も愛する現代作家の一人恒川光太郎氏の新作。お得意の幻想譚ではなく、これはマヤ文明の中の一王国の滅亡の様を描く一大叙事詩であり、戦士たち、預言者たち、為政者たちの群像劇。大作歴史小説の味わい。これ、マヤやアステカの知識があればもっと楽しめたのであろうな。もちろん知識が無くてもこの豊饒な物語は十分楽しめる。恒川氏の凄いとところは、一人の人物人生の歩みを描いている部分。読む側としては具体的で生き生きしたイメージを喚起されつつ読み進め、その長い年月をともに歩んだつもりになって頁を戻ると、それがほんの二、三頁だったりするところ。よくぞこんな短い紙幅で豊かな時の流れを描くものだ。同じ物語をたとえば北方謙

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    2026年01月21日
  • 竜が最後に帰る場所

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    今回もとても楽しめた!

    お気に入りは「夜行の冬」と「鸚鵡幻想曲」ですね。
    2作品とも著者の得意とする"仄かな恐怖"がこれまでの短編の中でも強めの作品だと思います。

    逆にタイトルの出典にもなっている「ゴロンド」は割とあっさり終わったなという印象でした。

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    2026年01月14日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    今回読んだ短編集で初めて読んだのは「子どもを沈める」、「死神と旅する女」、「お祖父ちゃんの絵」、「七つのカップ」だった。どれもそれぞれ違う種類の怪談でバリエーション豊か。楽しめました。個人的に好きなのはシュマシラ、死神と旅する女、七つのカップです。最後の七つのカップはどこかほっこりして、でもどこか不思議に感じる話でした。良かったです。

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    2026年01月07日
  • 南の子供が夜いくところ

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    今作は初の海外の離島が舞台。
    その魅惑の島へ時代や時空を超えてやってくる人々の物語がこれまでの作品同様、うっすらと繋がっていく心地良さがあった。

    南の島へ行きたくなったなぁ…

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    2026年01月03日
  • 秋の牢獄

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    面白かった。「神家没落」が人気だが、「幻は夜に成長する」が私は一番好き。冒頭比喩のようであったものが、何一つ比喩でないと気付かされた時の戦慄、結末の圧倒的カタルシス!やっちまえ!!!という気分になる。

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    2025年12月19日
  • スタープレイヤー

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    ネタバレ

    大好きな恒川光太郎の長編。読んでみたかったけど前まで長編が苦手だったからずっと読めずにいたのを、とうとう読んだ!最後の願い何にするのかなって思ってたら、「願いをとっておくこと」だったのが、すごく良い!!しかもそれって自分で叶えられることだから、スターを消費しない願いの叶え方でもある。夕月は、今後の人生で実際にスターを消費せずに終わっても別に構わないとも最後には思っていて、それがなんというか、あんた強くなったね…!って言いたくなった。笑 願う→叶えるの段階から、また一段階自由になった感じの解放感があって、願い続けながら生きることの素晴らしさもあるなって思えた。しかもちょうど夕月と同じ年齢のこのタ

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    2025年11月17日
  • 滅びの園

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    『秋の牢獄』以来、恒川作品五作目。なんとなーく惹かれて購入。基本ファンタジーは読まないのだが、恒川さんの世界観は特別。ただのファンタジーではなく[+α]の世界観が多いからかも…。この作品(+SFっぽいかな?)はタイトルからは恐ろしい感じを受けたが、実際読んでみると——その"異界"は理想郷だと感じた。嫌な人間はいないし、不幸なことも起きない。それが……。
    なんとも言えぬ読後感。彼は最後、どうなってしまったのか?とても良い作品でした。星四つ半。

    P.S.某ゲームのキャラクター、プリニーを思い浮かべたのはわたしだけじゃないはず…笑。

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    2025年11月16日