恒川光太郎のレビュー一覧
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627ページにも及ぶ長編。
装丁から なんとなく重厚なイメージをもっていたのだけれど それに反して文章はやや軽めで読みやすい。
長編のアニメーションをみているような没入感があった。
数千年前 その大地では数多の文明が現れては消えていった。 高度な芸術文化や天文学の知識をもつ一方で天に人間を生贄として捧げ人肉を食べ、戦いに明け暮れる。
数千年にわたり人々の魂は理知と野性の狭間を彷徨した。
本書はそのようななか一時を強国として栄えたエルテカの繁栄と崩壊までを描いている─。
登場人物が みんな魅力的だ。 彼らそれぞれのストーリーもいい。
おかれている立場があり、敵対していたりもするのだけ -
Posted by ブクログ
★ 4.5
恒川光太郎さんの前作「幽民奇聞」が面白かったので読んでみた。
これまた物語に引き込まれて行く感じ!
箱庭で始まった世界が次第にSFの世界に入っていく。
「箱のなかの王国」
「吸血鬼の旅立ち」
「スズとギンタの銀時計」
「静寂平原」
「短時間接着剤」
「海田才一朗の朝」
「ファンレター」
「ナチュラロイド」
「円環の夜叉」
「最果てから未知へ」
これら一つ一つも面白く、異次元の空間にも移動する。
もうわくわくし通し。
「円環の夜叉」に入って、ちょっと満腹感があって、他の本にう・わ・き(。♡‿♡。)
で、続きを読んだけど、このSF的な物語がなんと繋がっていく!
『す -
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民俗学者の青年が興味を持った、「キ」をあらわしたという鬼婆の絵画。彼はその非現実的な存在に強い興味を抱いていた。
そして今やだれも知らないその絵を描いた画家自身の幼少期の記憶から綴られてゆく、鬼婆や狒々といったかたちで伝承されながら、ひっそりと歴史の裏側に存在していた「キ」の存亡を描いた短編集。
淡々とした筆運びで人の酷さと温かさを両面で描きつつ、人か人ならざる者かのはざまである「キ」という存在を徐々に浮き上がらせていく手業はさすがの巧さ。血なまぐささの中に抒情的な風情を携えた語りは、上質な大人向けの童話のようなノスタルジーを備えていて、心地よく物語世界に浸れました。とても良かったです。 -
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ネタバレ⚫︎夜市
偶然迷い込んだ夜市で兄は欲しい能力を手に入れるために幼い弟を売った。なんともモヤモヤする出だしだったが、最後の結末は良かった。よかったのかな、でも少なくとも兄弟が最終的にお互いにとって最善と思える選択をしたという点において救いを感じた。
⚫︎風の古道
興味深いのは、古道を行き交う人間ならざるもの(神様、鬼などの異形)がまるで風景かのようにシンプルに描写され、あくまで古道から元の世界へ戻ろうとする者、古道で生まれ古道でしか生きれない人間に焦点が当てられている。ホラーやオカルトになりすぎず、少年時代の古い冒険が、瑞々しさや切なさを伴って朧げな記憶のアルバムのひとコマとして再生される。人 -
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恒川さんの短編集です。
これまで本に収まらず埋もれていた作品と
アンソロジーに収録された作品をまとめたもの。
読み始めて、いつもの古民家ホラーだけでないなあ、ばらけているなあ、
と思っていましたが、そんな一冊なのです。
読み終えて 作者あとがきの作品解説を読みましたら、短編一作づつの背景が見えまして面白くなりました。
「古入道きたりて」
『和菓子のアンソロジー』2014
夏に夜独りだけの時見ることができる山のような巨人、から始まる民話のような幻想のようなお話だったのですが、まさか和菓子の方とは。
「焼け野原のコンティニュー」
『オール讀物』2014 現代作家が描く戦争小説 パニックSF
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鬼か幽霊か…幕末から明治にかけ、歴史の舞台裏で封印されてきた「キ」の存在を描く伝奇小説 #幽民奇聞
■あらすじ
時は明治も終わりの頃、民俗学を研究している若き学者の鶯谷玄也。彼は明治の中頃までは確かに存在した集団「キ」の存在を調査していた。それは鬼か幽霊か、そして彼はなぜ追い続けるのか… 歴史の闇に生きる「キ」の痕跡を追う連作集。
■きっと読みたくなるレビュー
幕末から明治、人々が窮屈な生活を送っている時代の人々… 歴史の舞台裏で封印されてきた「キ」の存在を描く伝奇小説です。
若き民俗学者の鶯谷玄也が「キ」について取材を進めていく中、その時代を生き抜いた人々の話を聞くうち「キ」の正体が徐