恒川光太郎のレビュー一覧
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これは戦士(ジャガー)の物語だ…。良すぎ…。
復讐の物語でもなく、戦争の話でもなく、ただ自分の正義をぶつけ合う「戦士」の話なんだよこれは…。
拳の戦士もいれば、未来の戦士もいるし、思想の戦士もいるわけで、こちらを立てればあちらが立たぬという…これが戦…
個人的にはやっぱり戦闘狂シベリアの話が大好き。「戦いあっての人生だよなあ?」って戦うのほんまにかっこいいです。でもただのバーサーカーじゃなくて自分の中での戦闘の美学みたいなものもちゃんとあって真の戦士だと思った。
人物も複数出てくるし時代も場所も違うんだけどさすが恒川光太郎さん、ごっちゃにならずにすっとはいってきてサクサク読めた!
てか、恒川 -
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タイトル『それはそれはよく燃えた』の1文から始まるショートショート集。
ネットの炎上、恋心、火事など、こんなものまで「燃える」のかと思える作家25人の25作を1冊の本で読めるのはとても贅沢。
でも後味は25作25様で、ほっこり甘いものもあれば苦々しいもの、ざらっと心地悪いものなど本当にさまざま。
クイズノックのファンなので河村拓哉さん目当てでこのシリーズを読み始めたが、矢樹純さん、三津田信三さんなど、このシリーズは毎回新しい作家さんと出会えて、読書の幅が広がって嬉しい
私は総じてホラーが好きなので、今回の『それはそれはよく燃えた』はぞくっとする話が多くて、とても好み。不穏で悲しくて残酷 -
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2025年年越しに選んだのは本書。
100シリーズ夜市だけ読もうと思ったが風の古道も評判がいいという事でこちらを。
夜市は日本ホラー小説大賞を取り直木賞候補に。ホラーというより和風ダークファンタジー。
幼少時は無知ゆえか時に残酷な事をする。される。どうするか決めていいのは自分自身。
気になるのはなぜ、裕司はいずみを選んだかな。
売買目的であるのはわかるけど。高校生の時、付き合ってたのは彼女なのかな…
ずいぶんと古い作品であるが、私達は有限だと分かってるから老いない心の持ち主は好まれるのだと思う。だから生きていけたしこれからも生きていけると思う。
寂しさは夜に残しながら。
風の古道は夜市と同 -
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ネタバレ絶対面白いだろうなと思ってた!
マヤ文明が舞台の話。
いつの間にか異世界に入ってて、その世界のルールに振り回される話が恒川さんの特徴で、今作もその通りな話で最高です。
食人、生贄、王政と現代からすればこんなの完全に異世界ですから。
登場人物を現代人の喋り方にしてるのが、日常から異常さを際立たせてて良いですよね。心臓を抉り出して捨てた人体を食うの嫌だわ〜うちの子なんか嫌がって食べないもんとかどんな会話やねんって笑っちゃいます。
マヤ語を完全な日本語にするとか無理だろうし、取っ付きにくいであろうキャラクター同士のやり取りを分かりやすく崩しすぎてもないのが上手い。
主要なキャラクターが固まってて -
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恒川光太郎久々の新刊である。
マヤ文明を舞台にした、多様な身分、価値観を持つ人々が起こす王国の崩壊を描いた長編クロニクル。
鈍器本でありながら軽快な文体と爽快な物語があっという間に結末まで連れて行ってくれる。
その中で、生贄の賛否や国のあり方が作品を通じて議論されてきた。後半の賢者二人による論戦は圧巻である。ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の論戦を彷彿とさせる。
物語の濃密さもさることながら、この作者は物語の結びがあまりにも美しい。遠大で壮大な時代の流れを感じさせる読後感。『スタープレイヤー』シリーズや『箱庭を巡る巡礼者たち』が好きな方は是非手に取って欲しい。 -
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小さな島で過ごしていた少年の平穏な日々は、エルテカ王国の襲撃によって壊れてしまう。捕獲された少年は生贄として館に囚われの身となってしまうが、謎の女性の助けを経て、新たな生活の場を得るようになる。やがて成長するとともにエルテカで暮らすようになった彼は、遠国パレンザへの遠征のために組織された大軍勢の一員となる。そこで彼はひとりの男に目をとめる。軍団長の中のひとりが、父親を殺した男だったからだ。復讐心を抱きつつも遠征ははじまり――。
というのが本書の導入。導入どころか、長い長い物語の導入の導入くらい。マヤ文明に材を採った架空の国家を舞台にした歴史ファンタジーで、ある程度、中心となる人物はいるの -
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かなり好みのファンタジー作家の恒川光太郎さん。
7つ全ての話が沖縄を舞台としていて、読んでいて異界に迷い込んでしまったような感覚になりました。
そして毎度のことですが、恒川光太郎さんの作品はファンタジー要素だけではなく、必ず現実との繋がりがあります。
(別人の中に魂だけが蘇る主人公が、実際に起きた沖縄での戦争に巻き込まれたり…)
異世界に浸っていたらいきなり現実に落とし込まれたり、逆に現実から異世界に引きづり込まれたり…
現実も遠くない位置に”異界”が存在している沖縄に、魅了されっぱなしでした。
また、一面に広がるサトウキビ畑や亀甲墓、突如現れる「わん」「えー」などの方言など、どこか独特な沖縄