恒川光太郎のレビュー一覧

  • 箱庭の巡礼者たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編書評 
    箱の中の王国 
    日常の中に潜む非日常。偶然見つけた箱の中に世界が広がっていて、そこに思いを寄せる主人公の彼女は箱の世界に入ることを望み、、といったお話。この箱を使って何か悪巧みをするのではなくて、純粋に、ひっそりと箱庭世界を楽しむというのが幻想的な世界観を加速させている気がして良かった。箱の中の世界もメルヘンチックな設定だけではなく、王族と民衆の格差、発生する連続殺人など、実際にこっち側の世界でもあり得るような側面も備えているのが、箱の中を通した別世界との交流という点で面白さに拍車を掛けているように感じた。現実世界に残る者、箱庭世界に飛び込む者。それぞれの想いが交錯する、哀愁のある

    0
    2026年08月23日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    角川ホラー文庫に初挑戦!
    ホラーというかファンタジーに近かった。
    内容的には暗めというか、少しゾッとするけれど、なんだか心が温まる話だった。
    ホラーと似通わないけれど、感動する物語だった。

    ひと夏の思い出にとてもいい!

    0
    2026年08月18日
  • 幽民奇聞

    Posted by ブクログ

    幻想的な話であり、本当に日本に「幽民」というものがいたのかと思うほどリアルに感じられる部分があった。

    0
    2026年08月16日
  • ジャガー・ワールド

    Posted by ブクログ

    長かったけど一人一人の登場人物の人生、秘めたる思い、いろんな行動や思想の土台になっている深層心理など詳しく描かれていてわかりやすかった。
    文章も余計や修飾がなくて読みやすかった。あと、理想と現実の噛み合わせの難しさみたいな部分も読み進めて行くと描かれていて、個人的には共感できた。面白かったです。

    0
    2026年08月16日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    この作品を読んで恒川光太郎さんの大ファンになり、他の作品もほぼすべて読みましたが、私の中では今なおこの『夜市』を超えるものに出会えていません。

    日本ホラー小説大賞を受賞した表題作「夜市」は、妖怪たちが怪しい品々を売買する異世界の市へと迷い込むファンタジーホラーです。単に怖いだけでなく、どこか不安でいて美しく幻想的、そしてノスタルジックな世界観に心地よく浸ることができます。

    また、同時収録されている「風の古道」も素晴らしく、個人的には夜市よりも好みでした。「よくぞこんな世界を生み出したな」と感嘆させられます。2作とも、夏の終わりに読みたくなるような、しっとりと心に染みる名作です。

    読後は切

    0
    2026年08月12日
  • スタープレイヤー

    Posted by ブクログ

    それこそきっかけがないと、エンタメ系やファンタジーものは読まない、というのがこの本を読んで分かった。私は今まで内面描写重視の小説を好んで読んできて、ファンタジーなんてもってのほか!と思っていたけど、課題本で読んでみたら、1.5日で読んでしまった!1日目にもう200ページは突破していて、無我夢中で読んでいた。
    最近周りに、「内面描写系は読まない。実生活で経験してるので十分だから」という人に出会うことが多くて、その人たちの気持ちがわからなかったけど、やっとわかった。時間もお金もかけてわざわざ読むのだから、遠いところへ自分を連れてっていってくれる本というのもまた格別なのである。
    読んでる途中で、小学

    0
    2026年08月07日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    読みやすい!
    角川ホラー文庫から出ているが、ホラーという感じはしなくて、世にも奇妙な物語みたいだった。
    不思議で儚い世界観に、ちょっぴり切ないお話。
    あらすじを読んだ時、てっきり夜市の話だけかと思ったが、短編2本で編成されてて、古道のお話も切なかった。
    でもやっぱり、主題の夜市は、過去に弟を売り飛ばしてしまい数年後に買い戻しに行く兄のお話、という設定がかなり面白くて惹き込まれた。
    小説にありがちな、登場人物が多くて理解に時間がかかるということもなく、少人数で話の展開も早いのでどんどん先が気になって一気に読んでしまう本だった。
    2本とも、見る人によってハッピーエンドかそうでないか意見が分かれそう

    0
    2026年08月07日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    好きな小説は?ときかれたらこの本を言おう、と思うほど刺さった。蟲師が好きな人は好きな気がする。
    すっきり解決しようという話ではない。
    人がどうこうできるわけではない怪異、現象みたいなものがただあって、それに触れてどうするのか、どうなるのか。みたいな話だった。
    どうしようもなさと、夢のような余韻の読後感が大好き。

    0
    2026年08月02日
  • ジャガー・ワールド

    Posted by ブクログ

    鰐戦士というワードに萌える人にお勧め。冒険ファンタジー。

    古代南米の文化や歴史はよくわからないけど、面白くてめくるページがとまらない。わくわくしながら読めた。

    恒川さんの作品が初見だったのでの他の本も読んでみたくなった。

    0
    2026年07月30日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    なんでも手に入れられる夜市に迷い込んだら、あなたは何を買いますか?

    身長、年齢、愛情、才能、不治の病の薬…どんな物でも自分が手に入れたいと思うものがこの夜市では手に入る…
    でも逆に夜市で自分の本当に欲しいものを買わなければ夜市から出ることはできない。

    この小説は「夜市」と「風の古道」の2つのストーリーが楽しめる小説です。

    ホラー小説ですが、どちらも息の詰まるホラーではなく、人間の未熟さや愚かさ、醜さなど考えさせられる場面や、幻想的で綺麗に感じる場面もある小説でした!

    0
    2026年07月26日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃおもしろかった。
    特に古道は夜市とは違って、不気味なところはあるがなんとなく温かさもあり、慣れてしまえばきっと居心地が良いんだろうなと思わせてくれるような情景が広がっていました。

    0
    2026年07月23日
  • 幽民奇聞

    Posted by ブクログ

    恒川光太郎さんの新作、連作短編集。
    「キ」という存在を軸に、民俗学的な要素を織り交ぜた恒川ワールド全開の作品。
    安定の面白さで、続きが気になって2日で一気読みしてしまった。
    今年は『ジャガーワールド』も素晴らしかったのに、またしても心の奥に切なさと温かさを静かに残してくれる作品を書けるなんて、本当に素晴らしい作家さんだと思う。
    民俗学の香りと幻想的な物語が混ざり合った独特の味わいが、恒川さんらしい魅力全開で大満足の一冊だった。

    0
    2026年07月22日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    幻想的な世界観と空気感がとても好きだった。現実と異界の境界が曖昧で、「どこかに本当にありそう」と思わせる雰囲気が心地よい。 特に心に残ったのは『風の古道』。 何もかも綺麗に解決しないこと、奇跡で帳尻を合わせないこと、それでも登場人物がそれぞれの人生を受け入れて前へ進いていくこと。その静かな余韻がとても好きだった。 レンの潔さというか、どうにもならないことを受け入れる強さにも惹かれた。悲しい物語なのに、不思議と読後感は澄んでいて、「綺麗な話だったな」と思えた。 幻想的な空気に浸りたい夜に読みたい一冊。

    0
    2026年07月18日
  • 白昼夢の森の少女

    Posted by ブクログ

    束の間でもあり永遠でもある楽園、まさに白昼夢。
    一話読み終わるごとに、楽しかった気がする夢から目覚めた時、記憶から夢の微細な残り香を辿ろうとする時の感覚になる。思い出せそうで思い出せない時のあれ。現実と幻のぬるやかな境界線で感じるあたたかな鳥肌が心地よかった
    特に好きだったのは『銀の船』、永遠ほど寂しくて恐ろしくてそれと同時に惹かれるものはない。銀の船乗りたいなー、。夢は現実と表裏一体で、現実が残酷で厳しいものであればあるほど夢は輝いて見えると思う。どの話も綺麗なだけの夢ではなくて現実との深い溝があってこそうつくしいなと感じた。

    0
    2026年07月17日
  • ジャガー・ワールド

    Posted by ブクログ

    600ページを超える長編。マヤ文明がモデル。とはいえ私はマヤ文明が分からないが読めるのは登場人物の口調がフランクだからか。(賛否両論あると思う) 内容は非常に重厚、奴隷や食人、宗教や身分制度。それにより争い戦争が起きる。夜市とは方向性が違う現実的な話で新たな一面を見れた。

    0
    2026年07月15日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    ホラーだと身構えていましたが、怖いというよりは、不思議な異世界の夜の市場に迷い込んだようなファンタジー感があってワクワクしました。恒川さんの描く独特な世界観や文章の雰囲気がすごく好きで、どんどん先が気になって一気に読んでしまいました。

    でも、物語が進むにつれてまさかの展開になり、本当にびっくり。

    特にラストの、もう元の世界には戻れないんだと突きつけられるような終わり方は、すごく辛くて胸の奥がゾワゾワとしました。読み終わった後も、あの夜市の空気感がずっと頭から離れません。
    向こう側の世界にめっちゃ行ってみたいめっちゃ気になるが、絶対に行かない。帰ってこれないと嫌だから。

    0
    2026年07月05日
  • 幽民奇聞

    Posted by ブクログ

    「キ」
    不思議な妖と思われる集団の話
    多分、存在を知られてはいないけどきっとどこかにいるだろう者
    興味深く物語に没入してました

    0
    2026年07月05日
  • 幽民奇聞

    Posted by ブクログ

    恒川さんの得意とするファンタジーとリアルが融合したおはなし。
    人物や時代がたびたび切り替わってストーリーが進んでいくが、ストーリー間に緩い繋がりがあって、終盤で「キ」にまつわる一つの大きな物語として完成したのは思わずため息が出た。

    0
    2026年07月04日
  • 滅びの園

    Posted by ブクログ

    しばらくぼうっと空を見上げてしまった。

    残酷なディストピアなのに、こんなに美しく描けるのは恒川先生の文章力なのだろう。

    「わたしの絶望は、誰かの希望。」という言葉の重みが突き刺さる傑作。

    0
    2026年07月03日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2つの物語が描かれている。
    1つ目は夜市。
    2人の人間が夜市に行く話。
    そこには昔、お兄さんが夜市から出るために弟を人攫いに売った。何年か後、お兄さんは大金を持って弟を買いなおそうとした。
    だが、弟は売られた後、逃走し、若さを売り、お爺さんになっていた。そのおじいさんが、夜市を案内してくれた人だった。

    2つめは古道というところに小学生2人の男の子が入り、出るまでにとある古道で産まれたため、一生、古道から出られない少年と出会う。
    色々あって、小学生の1人が死んだ。
    結果は生き残った小学生は家に帰り、死んだもう一人の小学生は生き返らせることができず、
    幽霊として古道の先に歩いて行った。



    0
    2026年07月01日