恒川光太郎のレビュー一覧

  • 南の子供が夜いくところ

    Posted by ブクログ

    相変わらず恒川さんの幻想的な世界観には惚れ惚れ。全7編の短編で、全て同じ『トロンバス島』という奇妙な島での物語。どの短編も少ない文章の中に1人の、あるいは街や村の人生や歴史が詰まっていて、1冊で沢山の経験をしてきたような錯覚になりました。文体から漂う独特の不穏感がとても好き。

    0
    2016年01月07日
  • 南の子供が夜いくところ

    Posted by ブクログ

    一家心中しようとしていた家族
    その息子タカシが一人の女性に
    助けられ、連れて行かれた島
    #トロンバス島 で
    繰り広げられる短編7作品
    .
    .
    それぞれ違う人物からの
    違う時代違う視点の
    話だけど、どこかで繋がっている
    .
    小さな島の
    長い旅の終わりを飾る
    ”夜の果樹園”は
    読んでいて、ハッ!とする
    そうか。私は瓜畑を渡るのを
    やめてしまったのかもしれないと。
    少しウルっと来るくらい
    心に刺さるものがありました。
    .
    有り得ないような
    有り得るような
    そのキワどいラインで
    進む話は
    妙に現実的で
    説得力がある
    やっぱり恒川光太郎 さん
    好きっす。

    0
    2015年09月26日
  • 金色の獣、彼方に向かう

    Posted by ブクログ

    「男ってね、一生懸命、恰好つけているけど、徹底的に挑発すると、最後は爆発しちゃうのよ。本質的に馬鹿なのね。」

    著者の描き出す、少し不気味で不思議でなつかしいような幻想の世界が大好き。なんだけど
    ↑こんなフレーズまであるなんて。どびっくり。
    博多が舞台の御話は歴史と織り交ぜてあり(どこまで真実かわかんないんだけど)
    今後こういった歴史小説の分野も読んでみたいと思った!

    とにかく今回もはずれなし。

    0
    2015年09月01日
  • 南の子供が夜いくところ

    Posted by ブクログ

    この本を読んで、ホラー文庫は順番に読んできてよかったと思った。ちょっとしたところに前作と繋がってる部分があったので・・・。(本当にちょっとしたところなので順番に読んでいなくても影響はでないですが)

    スーの幼少期を書いた「紫苑樹の木」が好きです。それぞれの登場人物に個性があり面白いです。相変わらずパパイヤなりマンゴーなり・・・恒川さんらしさを感じました。

    解説もよく、話の復習や確認ができたのでよかったです。終わりはなんと言ったらいいのか・・・。

    0
    2014年06月30日
  • まつろはぬもの~鬼の渡る古道~ 1

    Posted by ブクログ

    終始、レン兄と蘇芳のイチャコラっぷりに目が洗われるどころか腐り落ちる勢いでした。
    神とか妖怪とかそういう世界観が大好きなのでとても面白かったです。
    蛇に怯えてガクブルしてる蘇芳さんがほんと可愛くて…やばいです。
    ともすれば、目を抉られたレン兄にペロって…ペロって…なんのサービスですか。
    レン兄は2回ほど目を抉られてますが、その都度超絶可愛いんですけど。
    2回目なんか体が縮んじゃって蘇芳にぎゅって…
    結局、蘇芳がなんでレンについてんのかの理由は語られませんでしたが、、レン兄が可愛くてしょうが無かったという解釈でいいですか。

    これが打ち切りだなんて悲しすぎます。
    もっと長い期間ゆっくりとこの世界

    0
    2010年06月23日
  • まつろはぬもの~鬼の渡る古道~ 5

    Posted by ブクログ

    ヤンサンが休刊しちゃったので
    ほんとに続刊出てくれるのかしらん?と
    いささか不安だったのですが
    しっかり出ましたね♪
    でも今回はこの作品の元になった『風の古道』が
    載っているので
    本編は大して進んでません。
    6巻は09年2月発売予定だそうです。
    ああ待ち遠しい・・・

    0
    2009年10月04日
  • まつろはぬもの~鬼の渡る古道~ 4

    Posted by ブクログ

    この巻でとうとうレンが古道から出ます!
    その際の変化が・・・変化が・・・!
    でもって蘇芳の態度の変化も気になるところ

    0
    2009年10月04日
  • まつろはぬもの~鬼の渡る古道~ 2

    Posted by ブクログ

    古道。
    そこは神々が渡り、
    妖怪たちが住まう道。
    心を残した死者が通り、
    生ある者を脅かす場所―― 
    次世代気鋭作家コラボで描く、
    幻想ジャパネスク・ホラー!!

    ▼第3話/呼祭(4〜8)
    ▼呼祭拾遺/〜鳴神
    ▼第4話/ 黒沼御前(1〜5)

    ●主な登場人物/
    レン(妖怪たちに「母親殺し」と恐れられる謎の少年)、
    蘇芳(犬神。普段は若い男の姿をしている)
    ●あらすじ/
    雪恵を追って古道を彷徨ううち、
    かまきり女の宿に迷い込んでしまった聡と菜摘。
    女は、自分の子供を産む力をつけるため聡を喰おうとする。
    蘇芳が助けに駆けつけるが、
    宿には結界が張られ手が出せないでいた。
    そんな絶体絶命の中で…!?

    0
    2009年10月04日
  • まつろはぬもの~鬼の渡る古道~ 1

    Posted by ブクログ

    古道。
    そこは神々が渡り、
    妖怪たちが住まう道。
    心を残した死者が通り、
    生ある者を脅かす場所―― 
    次世代気鋭作家コラボで描く、
    幻想ジャパネスク・ホラー!!

    ▼第1〜3話/魄を喰らう肉(1〜3)
    ▼第4〜6話/隠し神(1〜3)
    ▼第7〜9/呼祭(1〜3)
    ●主な登場人物/
    レン(妖怪たちに「母親殺し」と恐れられる謎の少年)、
    蘇芳(犬神。普段は若い男の姿をしている)
    ●あらすじ/
    5年前に亡くした兄・数久の代わりに医者を志す女子高生・百合は、
    この頃、数久の夢を頻繁に見るようになっていた。
    そんなある朝、百合は祖母に「数久に会ってもついていってはいけない」と
    謎めいた忠告をされる。
    その

    0
    2009年10月04日
  • スタープレイヤー

    Posted by ブクログ

    ひとつの願い事にぎゅうぎゅうに詰め込みすぎててそれはアリなのー?ってちょっと笑えた。
    裏技というか、禁じ手というか。
    生きてたらまずいタイプの人が野放しなのが、明るい未来の影となりそうで気になる終わりだった。

    0
    2026年02月22日
  • 滅びの園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あらすじを目にしてから読み始めたら、想像と違う始まり方で意表を突かれた。
    異界と地球、それぞれに生きる登場人物の視点の切り替わりが、ファンタジーとSFを行ったり来たりしているみたいで独特な雰囲気。

    プーニーが現れてから人々の営みが死と隣り合わせになり、様々なことが制限される状況は、3.11後やコロナ禍を思い起こさせる。
    プーニーの生体や異界の仕組みなどについては科学的な解説があまりなく、ふんわりしている。しかし、社会がどう変わったかという描写は細やかでリアリティがあるので、世界観に説得力が生まれているように感じた。

    鈴上さんに対する印象が、物語が進む中でどんどん変わっていくのは、バイアスに

    0
    2026年02月22日
  • 幽民奇聞

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    移り変わっていく時代を後世から探しに行くような物語。人ではないものも人であるものも存在したけれど、未来からそれを見た時に「本当にそれは実在したんだろうか?」と疑問の余地が残って、残りながらも「実在してくれていたらいいな」と願ってしまうような郷愁の気持ちを感じさせるのがうまい。きっとこれからの時代でますます彼らの空気は薄くなっていくんだろうけど、それでもどこかに薄らと彼らがいることを信じたくなる。

    0
    2026年02月19日
  • 滅びの園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルと装丁が魅力的で気になっていた作品。

    プーニーという地球外生命体?が突如現れる。平凡な主人公がプーニーに取り込まれ、理想郷のような夢の世界で核となり幸せに生きて行く。
    地球では、プーニーにより多くの犠牲が出ており、プーニーとの適合者が地球を守ろうと奮戦。

    主人公と地球人、お互いに今生きている場所を守りたい。それぞれの大切な場所、でも、どちらか一方を守るともう一方の世界は滅びてしまう。
    現実か幻かではなく、自分が大切に思う生活を守り抜きたい人々の群像劇でした。

    突飛な設定であるも、とてもわかりやすい文章のため、すぐにこの世界に入り込むことができた。
    恒川先生の物語は、どこか恐ろしく

    0
    2026年02月19日
  • 秋の牢獄

    Posted by ブクログ

    秋の牢獄が1番好み。

    北風伯爵、初めは恐怖の対象だったのに、永く同じ日に囚われているうちに救いのような存在に変わっていく。終盤は諦めと希望が混ざっていて、次の日に行けたのかどうなのか想像させる。
    途中グループ行動したりするが、最後は結局人間1人なんだよなあと、行動心理も見えたりして面白かった。

    0
    2026年02月18日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    佐伯ポインティのYouTubeのオススメででてきて、あらすじが気になったので読んでみた。

    THE・少年×夏×ホラーって感じで薄暗いぼくのなつやすみ感…文章でじとっとした夏の夜の雰囲気出せるのすごい。中学の国語の教科書に1つは載ってるミステリアスな話みたいだった。ホラー死ぬほど苦手なのでビビってたけど、普通に読みやすかった。

    0
    2026年02月18日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    廃墟団地の風人・この先、サブロウが少しでも良い人生を歩めますように。
    カイムルとラートリー・カイムルとラートリーの主従ではない友情に心が温まった。

    0
    2026年02月12日
  • ジャガー・ワールド

    Posted by ブクログ


    『「想像して欲しい。生贄のない世界を」
    「私たちで世界を変えよう。私たちはそのためにここにいるのだ」』
    反生贄思想の謎の少年レリィの言葉

    サリュザ島のスレイ
    神官フォスト・ザマ
    戦士シベリア とドルコ
    放浪の青年ディノ 
    それぞれの信念のもと、この世界を生きている
    誰が正しい、間違ってる そんな単純なものではない 

    〈人はなぜ戦うのか〉
    『人は集まるとやがて自然にそうなる』

    『この世界は、ジャガーの世界』
    『ここで生きるには、大切なものを守るには、人生の権利を獲得するには、己がジャガーになるか、さもなくばー』

    すごく太い本で、迷いましたが読んでよかったです

    0
    2026年02月11日
  • 秋の牢獄

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    生活の中の牢獄といってもいいような空間で、リアルな風景の中にホラーというか不思議な感覚を溶け込ませた、深みには欠けるがアイデアの優れた一冊だった。
    手にとって見ると、「牢獄」と言う題名が少し気になったが、読んでいると、捕らえられて出られない世界のことだった。

    ☆ 秋の牢獄
    雨の音を聞きながら、朝起きて普通の生活を送る、友人の釣りの話を聞き、帰って音楽を聴きながら豚肉とキャベツの醤油炒めを食べて。
    次の日に目を覚ますと変な既視感に襲われた。また雨が降っていて、友達は昨日と同じ釣りの話をする。日付けを聞くと昨日だと思ったのが今日だった。1日がダブっているのだ。
    もう一度繰り返すならもう少し違った

    0
    2026年02月11日
  • ジャガー・ワールド

    Posted by ブクログ

    紛うことなき大作。古代文明×冒険ファンタジーにピンとくる人ならとても楽しめると思う。
    マヤ文明を下地にした架空の王国エルテカの隆盛と衰退を描いた大長編群像劇。緻密で壮大な世界観と、英傑や神官、王や貴族、奴隷や生贄に至るまで、様々なバックボーンを持つ無数の登場人物の生き様と行く末に心打たれる。
    登場人物の多さと複雑な勢力図に少し混乱するが、クライマックスにかけて絶妙にそれぞれの視点が交差して一つの点に繋がっていくのが圧巻だった。

    0
    2026年02月11日
  • 滅びの園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どう感想を抱いているのか言語化するのが難しい。

    地球を覆うクラゲのような「未知なるもの」
    地球はプーニーという軟体有機物により滅びつつある。

    地球で生き抜こうとする地球側と、
    「未知なるもの」にて自分の理想郷に住む鈴木誠一。
    「未知なるもの」を倒す条件は、鈴木誠一が絶望すること。

    そのために妻子や友人を皆殺しにした地球と、
    明らさまに地球を見下す誠一と
    善悪の区別が曖昧で、自分だったらと考えさせる作品だった。

    0
    2026年02月02日