恒川光太郎のレビュー一覧

  • 無貌の神

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    素晴らしかった。一気に駆け抜けた
    全部良かったけど
    "死神と旅する少女"は震えた
    不思議な高揚感に包まれた。

    高揚感を感じた自分に対して
    ちょっと背徳感もあったが
    それは正義と信念によって
    許してもらえるだろうか。

    "廃墟団地の風人"これも
    良かった
    目に見えない風は
    嬉しい時、悲しい時
    いろんな場面で吹くもの
    その時の思いは上手く言葉に出来ないものだけれど
    その想いを恒川さんはいつも
    表現してくださる

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    2022年07月05日
  • 無貌の神

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    どの話もさすが恒川さんといった感じ。
    私が1番印象に残った話は青天狗の乱。恒川作品の中で初めて時代小説を読んだ。見届物を届ける仕事、島流しにあった人の末路、江戸から明治への開花など時代小説として楽しめるだけでなく、不思議な面をめぐるある男の話の、結末がはっきりとわからないからこそ色々と想像を巡らせる楽しみがあった。私の推測は青天狗は島の住民の誰かで、とみせの放火もロショウが青天狗役の住民に託したんじゃないかと思った。根拠としては街中で遭遇したそっくりさんの反応が本当に人違いな感じな印象を受けたのと、青天狗の殺陣シーンがあまりにもプロだったこと、語り手にもとみせの女将の殺人を依頼するくらいだから

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    2022年06月30日
  • 白昼夢の森の少女

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    これぞ恒川さん!という作品と、うーんという作品と織り混ざってる一冊。
    私が好きなのは古入道きたりて、白昼夢の森の少女、銀の船、夕闇地蔵、ある春の目隠し

    ある春の目隠しについては状況がドラマのように目に浮かぶしなんとも言えない読後感を感じた。
    共通して言えるのはこの世界観と発想とその緻密な設定、さすがすぎます。これだからやめられない

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    2022年06月19日
  • 白昼夢の森の少女

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    幻想と奇想のなかに漂う独特の抒情。
    人の生き方や罪、生と死、そして自由を時にブラックに、時に寓話的に映し出す恒川さんの魅力がつまった短編集です。

    あとがきによると、様々な媒体で発表したものをとにかく一冊にまとめたものらしく、収録されている作品のバリエーションは、これまで読んだ恒川作品の中でも特に幅広く感じました。
    個人的にこれまでの恒川さんらしさを感じたのは表題作の『白昼夢の森の少女』『銀の船』『夕闇地蔵』の三編。

    突然現れた蔦によって町一体が絡め取られ、植物と一体化してしまった少女と人々の姿を描いた表題作『白昼夢の森の少女』

    永遠に様々な時代を行き来する船に乗り込んだ少女を描く『銀の船

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    2022年06月08日
  • 竜が最後に帰る場所

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    とても面白かった。
    なんだか怖いのに少し懐かしくて優しい感じ。
    子供の頃感じていたような思いなのかな。
    親切な人はその都度いてくれて、だから悲しくても救いはある。
    人と怪異が触れ合うのは少しの時間。
    少し寂しいけれど、また会えるんじゃないかって思う。

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    2022年06月05日
  • 雷の季節の終わりに

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    ホラーが苦手なので、「角川ホラー文庫」に怯えていたが、所謂ホラーな展開は全くなく、
    むしろグングン引き込まれてすぐに読破してしまった。

    先日、同じ著者の「スタープレイヤー」を読んだが、恒川光太郎氏は異世界を書くのが本当に上手なんだなと感じた。

    特に、本作の舞台である穏は、本当に実在するのではと思ってしまうほど。非常に面白かった。

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    2022年06月04日
  • ヘブンメイカー

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    スタープレイヤーの続編
    前作で言及されていた「ヘブン」の成立のあらましのお話

    想い人を亡くしたスタープレイヤーが彼女を復活させる「サージイッキクロニクル」と死者の町で復活した人たちのエピソードが交互に展開される
    その2つのエピソードが交わるとき……


    サージイッキクロニクルがメインの話

    佐伯逸輝が子供の頃の縁を引きずって想いを寄せた華屋律子
    華屋律子の訃報を知った佐伯逸輝は籤を引いてスタープレイヤーとして異世界に飛ばされる
    事件の記憶をまったく知らない時期の華屋律子を蘇らせた後、世界とのかかわりの中で佐伯逸輝が悟ったもの、作ったものとは……

    奴隷制度とか人種差別とか宗教とか、ファンタジ

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    2022年06月01日
  • 竜が最後に帰る場所

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    よくわからないけど、そのわからない感じが心地いい恒川作品。
    どの短編も発想が面白くて非現実的な話とは思えないほどしっかりしてるから不完全燃焼なく納得できる。
    夜行の世界観が私は好きだった。爽やかで静謐な空気がある。

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    2022年05月28日
  • 南の子供が夜いくところ

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    ホラーというかファンタジーというか恒川ワールド❗️短編集ではあるけれど人物や出来事が所々リンクしている。
    夜の果樹園が一番好きだった。なんか昔、こういう雰囲気というか絵面の絵画を観なかったっけ?(シュールな感じの。)
    以前美術館で観た、顔が野菜や果物の集合体で描かれた絵を思い出した。

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    2022年05月11日
  • ヘブンメイカー

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    ネタバレ

    ★4.5
    独特な世界観にぐんぐん惹き込まれていく
    一気読みしてしまった。
    望めばなんでも叶うスタープレイヤーであっても、全てを叶えることは不可能。なんとも言えない無力感を感じた。

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    2022年05月08日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    この人にダークな世界を描かせたら、
    秀逸だということをすっかり忘れていた。

    最初は安心して安穏とした気分で読んでいたのだが、段々と暗雲が立ち込めてきて…そして、どんどん暗さに拍車がかかってゆく。
    なんて救いがなく絶望的なのだろう。
    この絶望感の破壊力は半端ない。
    恐怖感や衝撃を淡々と描くことで、冷徹さが増している。

    鈴上は、ただ幸せになりたかっただけだと思うのに。
    彼に希望ある気持ちがあると、現実世界が災厄に見舞われるという、最悪な世界観。

    気持ちがすっかり憂うつになりました。
    胸を太い釘で打ち付けられたかのような、鈍い痛み。
    悪夢を見そうで今夜は怖い。

    やはり恒川光太郎氏は凄い…!

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    2024年01月20日
  • 金色機械

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    江戸時代でSFでファンタジー…。 各要素が違和感なく混ざり合い、 独特で不思議な世界観にどっぷりと浸りました。 章ごとに年代と登場人物が変わり、 少しずつ物語が繋がっていくのが面白い! そして切なくも美しい幕引き…。 心地良い余韻です。 物語の軸となる「金色様」が魅力的!

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    2022年04月30日
  • 南の子供が夜いくところ

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    不思議な繋がりのある短編集。むわっとした南国の香りと温度と色彩が漂って来そうな語り口と、もし自分が迷い込んだら、と恐ろしくもなる他にはない素敵な作品。
    まどろみのティユルさんと夜の果樹園が好きでした。例えて言うなら南国の千と千尋。

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    2022年03月03日
  • 雷の季節の終わりに

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    おもしろくて一気に読めたが、夜市と比べるとイマイチかなぁ。
    結局、だからどうなのかな?なんておもえちゃう

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    2022年02月06日
  • 無貌の神

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    ネタバレ

    特に前半に並べられた数作から立ち上ってくる、幕末~明治~大正~昭和に掛けて世に満ちていたであろう濃密な気配は実に独特なもので、それこそ「死神と旅する女」に出てくる時影のような男がそこらを跋扈していたのだろうな…と頷かせる。
    小野不由美氏の「東亰異聞」の世界にも通じる色合いというか。
    一転、ダークなファンタジーといった趣の「カイムルとラートリー」では、動物好きの読者に過度なストレスを掛けない展開と結末に、ほっと安堵した。

    それぞれ、絶対的な説得力を持つ理屈がギミックの裏側に構築されているというわけではないけれど、なんとも言語化しにくい幻想的な魅力を醸しており、改めて著者は短編の名手であると再認

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    2021年12月06日
  • 金色機械

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    他の恒川作品のような神話性はあまりなく、江戸時代を舞台にしたSF時代劇?月からやってきたと言う全身金色の機械が登場します。つるりとした頭に丸い大きな目、かすれた声...C3PO?

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    2021年11月18日
  • ヘブンメイカー

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    前作は異世界転生ものの王道的なストーリーでしたが、今回は「願い」そのものにフォーカス。叶えられる願いが10個というのが絶妙ですね。試行錯誤ができるけど、ようやく要領がつかめたところで、残りの願はあとわずかってなりそうです。シリーズ化されてこの先も続くのに期待です。

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    2021年11月18日
  • ヘブンメイカー

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    面白かった!昔やったRPGを思い出す。自分が行ったところは地図が更新されるなんて、まさにそのものじゃないか。
    『スタープレイヤー』よりもずっと楽しかったので、本の分厚さがうれしくて。

    フィールドが広くなったのと、2つの世界の物語が交錯することによって、話に深みが出たと思う。
    1つ目の世界は前作同様、白くて大きな男のくじ引きにより、スタープレイヤーとしてやってきた男の話。
    2つ目の世界は、死んだ人たちが何故か生き返って、でも元の場所ではない違う世界で新たな歴史を作っていく話。
    どちらの話も面白いし、もちろんこの2つの世界は物語の後半、意外な繋がりがあることが分かるのだが、それもなかなかいい。

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    2021年10月12日
  • 雷の季節の終わりに

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    ネタバレ

    再読でも面白かったです。
    長編では恒川さんのノスタルジックでダークで容赦ない世界にじっくり浸れます。
    『穏』も、この世の理とはかなり違う決まりで動いている世界。暮らしているのは人だろうけど、限りなく彼岸に近い世界だと思います。
    賢也パートと茜パートの時系列が違う事に気付くとゾッとしました。賢也の、雷の季節に消えた姉が茜だったとは…。
    その中でも外れまくっているのが絶対悪・トバムネキだけれど、彼も歪んだ理由はあって。それでも、無間地獄に堕ちるのは壮絶。
    早田さんは何者なんだろ。穏の血を引く者ではあるっぽいけど。
    賢也が最終的に穏に戻れないのは、やっぱり穏での階級で穂高の家より下だからなのかな。苦

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    2021年10月04日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    前回のベストセレクション「再生」よりもこっちのほうがずっと好み。
    であるが故に、過去に読んだ話が半分くらい…
    平山夢明氏と小林泰三氏が一冊に入ってるアンソロジーだから買って後悔はない。

    背表紙の著者名が小林泰三氏になってて、新しく本棚に氏の本が並んだのも嬉しい。

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    2021年10月03日