恒川光太郎のレビュー一覧

  • 無貌の神

    購入済み

    恒川光太郎の世界観

    夜市を読んでからずっと恒川光太郎という作家が気になっていました。この本も面白いけど、夜市が星5つだとすると、こちらは4つかな。でも、独特の世界観に魅了されます。

    #深い

    0
    2022年06月19日
  • ヘブンメイカー

    Posted by ブクログ

    ある日突然見知らぬ土地に呼び出された人々。そこには誰も住んでいない新しい街があった。誰が作ったのか?自分たちはなぜそこにいるのか?
    開拓しながら街を発展させつつ、その謎に迫っていく。
    1作目のスタープレイヤーで描かれなかった呼び出された側の状況や心情も詳細に書いてありこちらも楽しく読めた。私も一緒に見知らぬ街、世界を探検している気持ちになりドキドキハラハラ一喜一憂あり大冒険した気分になった。

    0
    2020年12月05日
  • 金色機械

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    雰囲気のある短編を多く創っている著者、がっつりした長編は初めて読んだが、とても読み応えがあった。
    敢えて取っ散らかる形で書かれていた時空が終盤に向けて収斂していく様は、美しくさえある。

    作品全体に関しては、通底する大きなテーマ、のようなものが感じられなかったのが少し残念。
    高い構成力を備え、リーダビリティーにも長けたこれだけの物語が、「面白い」だけで終わってしまうのは非常にもったいない。
    理屈を超越した衆生の救いの象徴であり、まるでオーパーツともいうべき金色様の出自や幽禅家のルーツ、そしてその系譜がおそらくは熊悟朗や遥香に連なっているという設定などの裏に、より具体的なSF的バックボーンでも立

    0
    2020年10月09日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    たんたんした短い文章で世界を作り出す恒川さん。表題作はこれぞ、という世界観。全体的にいい意味で裏切られた。

    0
    2020年10月09日
  • 金色の獣、彼方に向かう

    Posted by ブクログ

    「異神千夜」「風天孔参り」「森の神、夢に還る」「金色の獣、彼方に向かう」の4編。
    元寇を舞台にした「異神千夜」で巫術師の女が連れて来た神の使いの鼬。そしてサンカになったと思われる異国人たち。それが残り三編に繋がって行くようです。もっとも繋がりは弱く、それぞれ独立した短編です。

    結局、恒川さんの最大の魅力は異世界を作りだす能力ですね。
    美しく、切なく、もの哀しく、どこか胸がうずくような世界。
    それが、時にSFっぽい『金色機械』だったり、ノスタルジックな本作や『夜市』だったり、色々とあるのですが。
    物語を描くためにそれに合った舞台を準備するのが普通な気がしますが、恒川さんの作品は舞台=異世界を完

    0
    2020年09月22日
  • 月夜の島渡り

    Posted by ブクログ

    珍しい、沖縄を舞台にしたホラー。
    沖縄の自然、精神性、夜、方言…
    沖縄という舞台でしか醸成できない、ぬるくて畏怖の念を覚える空気感を、各短編ごとに、見事に描いていた。

    0
    2020年09月08日
  • 金色機械

    Posted by ブクログ

    「きんいろきかい」と読む。
    この本を読むときは、じっくりと腰を落ち着けて、その世界にどっぷりとはまりながら読むのがよい。


    江戸時代。

    人が生まれ、死んでいく。
    人生の糸が複雑に絡み合い、結ばれ、断ち切られ、生と死を繰り返しながら歳月が流れ、やがてそれが新しい世を造る。

    生命というものを持たない金色様は、昔、月からやってきたそうだ。外見は(おそらく)C3POのようで、チャーミングなところもあり、でもとても身軽でとても強い。金色様はこの世の移り変わりを、様々な人に常に寄り添いながら見守ってきた。

    この物語は、手で触れただけでそのものの命を奪うことができるという不思議な力を持つ遙香という女

    0
    2020年08月13日
  • 雷の季節の終わりに

    Posted by ブクログ

    現世から隔離された隠れ里「穏」に暮らす少年が、とある秘密を知ったことで穏を追われ、少年に取り憑く「風わいわい」と共に旅に出る。
    やはり恒川さんが描く異界は憧れを抱くほどに美しく魅力的!
    とにかく一つ一つの設定やディティールの発想力に惚れ惚れする。
    この不思議でたおやかな世界観にいつまでも浸っていたくて読み終わりたくないとすら思った。
    その幻想世界の中に不意打ちのように現れる醜悪な人間の描写…この毒気もまたいいアクセントになっている。
    おや?と戸惑うくらい空気感が変わる章を重ね、やがて「そういうことだったのか」と一つに繋がる気持ちよさ。
    先が全く読めない展開に本当にドキドキしながら読んだ。
    それ

    0
    2020年08月01日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     過剰に飾り立てることのない平易な言葉で、淡々と行を変えていく短い文章で、ぞくりと背筋が寒くなる独特の雰囲気を出すのが恒川さんの本領だなぁ、と。恒川さんの短編集らしい短編集だなぁ、と、ご満悦になれる読み心地でした。

     表題作「無貌の神」は、その世界の物を食べたら帰れなくなる、超常的存在を殺めた者がその役目を引き継ぐなど、題材として目新しいものではないのですが、寂れた集落に漂う空虚感が空恐ろしい。
     「青天狗の乱」は、怪奇の大部分が人づてに聞いた話をまとめたものという点と、「怪奇ではなく、全ては作られたものかもしれない」という可能性を残しているという点で、他とは少々異なる趣。
     個人的に今巻で

    0
    2020年06月24日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    面白かったです。短いけど世界観が凄くて引き込まれました。もっとホラーかと思ってたけどそんな事はなく、民俗伝承、時代劇、SF、童話的な話まで多彩で、幻想的な短編集です。色々な話があるので作品ごとに評価はわかれるけど、死神と旅する女、カイムルとラートリーが良かった。廃墟団地の風人、カイムル〜はハードではあるけどどこか牧歌的な雰囲気で似た作品があれば読みたいな、恒川さんの他の作品も読んでみます。

    0
    2020年06月12日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    今回はほぼ暗黒童話。最後の話がほんのり明るい。巻末の解説がベタ褒めだがわかりやすかった。イア!イア!

    0
    2020年06月10日
  • 金色機械

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おもしろかった。その一言に尽きる。

    この方の作品は初めてだったので、先入観がなかったのもよかったのかも。とにかく、文体が読みやすい。人間の業に迫るような内容なので、決して軽くないはずなんだけど、なんだろ、かるい。いい意味で。軽やか。登場人物が多く、それぞれの物語が時系列もバラバラに切り替わって、混乱するかと思いきや全くそんなことなかった。とにかく先が読みたくてどんどんページをめくってしまった。この感覚久しぶり!純粋に楽しめた。

    第67回日本推理作家協会賞受賞作だそうですが、推理小説とは思えなかった。時代小説とも違う。SFといえばそうだけどちょっと違う。すこしふしぎ小説とでもいえばいいのか?

    0
    2020年05月24日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    ホラーというよりファンタジー。粒揃いの6編ですが、中でも「死神と旅する女」と「カイムルとラートリー」が気に入りました。

    0
    2020年05月10日
  • 金色機械

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    江戸時代を舞台としたSFファンタジー。
    バラバラの時間軸と登場人物がつながると
    切ない物語に仕上がる。
    読後はお祭りが終わってしまったような
    寂しい気持ちに。
    時代物は苦手ですが、問題なく読めます。
    抜群に面白いエンターテインメントです。

    0
    2020年05月04日
  • ヘブンメイカー

    Posted by ブクログ

    大変面白かった。
    人間はどこまでいっても欲深い。どんな力を獲得しても、それを止めることはできない。
    コロナ禍の今もそれは顕になっている。

    0
    2020年04月22日
  • ヘブンメイカー

    Posted by ブクログ

    今はやりの異世界転生ものに似て非なる本。
    ラストのどんでん返しはちょっと良かった。
    途中の恋物語はなるべくしてなったが、彼女はなんとなく嫌い。

    0
    2020年03月13日
  • 月夜の島渡り

    Posted by ブクログ

    沖縄を舞台にしたホラー小説。

    じめっとして暑い雰囲気があります。

    恒川氏の小説は夜市が代表作として挙げられることが多いですが、ホラーの雰囲気としてはこの本の方が好きです。

    0
    2020年02月20日
  • 金色機械

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読むのに時間がかかった、物語の流れが緩やかだとつい雑念が入り込んでしまう、それはそれでいいのだが。
    柔らかい美しい文体で野生的な盗賊たちの生活が描かれているが「金色様」は何か異界の夢物語めいていた。

    恒川さんの、現実から幻想的な世界に滑り込んでいく物語が好きで読んでいるが、長編は初めてで少し勝手が違った。
    時系列どおりに進むのではなくて登場人物が現れるごとに、それが生きてきた過去から話が進む。時間の往来があってから、現在に合流する。

    全編を通して恒川ワールドの雰囲気が続いていく。
    はみ出し物の盗賊たちは殺しもやれば子どもの誘拐もする、情け容赦のない場面もあるが、それも全て絵物語のようで、続

    0
    2020年01月20日
  • 金色の獣、彼方に向かう

    Posted by ブクログ

    ハズレなし作家、恒川光太郎の「金色の獣、彼方に向かう」を読んだ。黄金の鼬を中心にした短編集。やはり、面白く、ザワザワとする怖さがあった。次がすぐに読みたくなる希少な作家だ。

    0
    2020年01月20日
  • ヘブンメイカー

    Posted by ブクログ

    欲の無い人間はいない。
    それが本能的なものなのか、自分の中にあるものなのか、外にあるものなのか。
    それぞれ意図は違えど欲には変わりない。
    欲は強い。
    個人が願う細やかな欲でもバタフライ効果が起こるのだから、よっぽど慎重であるべきだ。
    が、欲は暴走しがちだ。
    誰もが全員満足する願いは無い。
    だからこそ、協力や努力という過程が必要。
    結果を得たければ、面倒事は避けて通れない。
    改めて考えるきっかけをもらえた。
    面白かった。

    0
    2019年12月14日