恒川光太郎のレビュー一覧

  • ジャガー・ワールド

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    600ページ超の鈍器本、壮大な冒険&ファンタジー小説。マヤとかアステカ文明が好きな方はぜひ。生贄とか人肉を食すとか、負け=死の世界で生きる戦士たち。これだけ長いのに一人一人キャラが立っていて魅力的なのはすごい。ちなみに私はディノが好きでした。

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    2026年04月18日
  • 白昼夢の森の少女

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    タイトル作「白昼夢の森の少女」が特に素敵だった。

    木になり、同じような人々と木の幹や根で繋がっていく……という幻想的なイメージがとても印象的。
    自然の叡智が静かに息づく世界観が美しい。
    短編集全体を通して、恒川さんらしい儚くて優しいファンタジーが広がっていてる。
    恒川さんの作品どれも好み

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    2026年04月11日
  • 月夜の島渡り

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    うーん、ホラーじゃないよなファンタジーか?
    沖縄を舞台にした不思議な味わいのある7つの短編。いい味わいではないかもしれない。抗えない、島に根差した運命に流されていく人々を描いている。沖縄には精霊のような存在がいるのかもしれないとも思わせる読後感だ。決して浸ってみたいと思うものではないけどね。
    恒川光太郎は、なかなか上手いな。

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    2026年04月11日
  • 幽民奇聞

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    民俗学者の青年が興味を持った、「キ」をあらわしたという鬼婆の絵画。彼はその非現実的な存在に強い興味を抱いていた。
    そして今やだれも知らないその絵を描いた画家自身の幼少期の記憶から綴られてゆく、鬼婆や狒々といったかたちで伝承されながら、ひっそりと歴史の裏側に存在していた「キ」の存亡を描いた短編集。

    淡々とした筆運びで人の酷さと温かさを両面で描きつつ、人か人ならざる者かのはざまである「キ」という存在を徐々に浮き上がらせていく手業はさすがの巧さ。血なまぐささの中に抒情的な風情を携えた語りは、上質な大人向けの童話のようなノスタルジーを備えていて、心地よく物語世界に浸れました。とても良かったです。

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    2026年04月10日
  • 金色機械

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    江戸時代にファンタジー?という面白い組み合わせ。

    特殊能力もいくつか出てくるけど、やはり金色様が異色すぎる。けど不思議と馴染んでいて面白い。やっぱりこういった特殊な世界観を書くのが上手いなぁ。

    ストーリー自体も時代特有の理不尽や悲哀があり、過去と現在がどう繋がり結末を迎えるのか、先が気になるものだった。読み終わってみると結構コテコテの時代劇要素も強かった気がします。

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    2026年04月08日
  • 幽民奇聞

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    恒川光太郎らしい不思議が漂う話。幕末から明治初頭にかけての普通の世間を逸れた者たちの隠された集団キを巡る話の幾つか。御屋形様といわれる不思議な少女が束ねるが、妖なのだろう。農民や貧しい人たちのどうしようもない悲惨さと逞しさも描かれる。話のつくり方がなかなか上手くて読ませるなあ。

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    2026年04月01日
  • 白昼夢の森の少女

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    恒川さんの短編集です。
    これまで本に収まらず埋もれていた作品と
    アンソロジーに収録された作品をまとめたもの。
    読み始めて、いつもの古民家ホラーだけでないなあ、ばらけているなあ、
    と思っていましたが、そんな一冊なのです。

    読み終えて 作者あとがきの作品解説を読みましたら、短編一作づつの背景が見えまして面白くなりました。

    「古入道きたりて」
    『和菓子のアンソロジー』2014
    夏に夜独りだけの時見ることができる山のような巨人、から始まる民話のような幻想のようなお話だったのですが、まさか和菓子の方とは。

    「焼け野原のコンティニュー」
    『オール讀物』2014 現代作家が描く戦争小説 パニックSF

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    2026年03月22日
  • ジャガー・ワールド

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    いきなりトップギアでストーリーが展開してグイグイ読んでしまった。現代からしたら生贄とかそんなものと思うけれど、今の法律とかも何百年したらそんなものになるのかもなぁ。宗教的な怖さと無意味さを思い知らされる。個人的にはドルコが好きだなぁ。

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    2026年03月18日
  • 南の子供が夜いくところ

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    恒川光太郎氏の得意とするパターンで構成された短編集。ユナさんという呪術師を中心にしたストーリー。最後の「夜の果樹園」は夢に出てきそうな不思議な話。

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    2026年03月11日
  • スタープレイヤー

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    ひとつの願い事にぎゅうぎゅうに詰め込んでてそれはアリなのー?って。裏技すぎるというか、禁じ手というか。
    生きてたらまずいタイプの人が野放しなのが、明るい未来の影となりそうで気になる終わりだった。

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    2026年02月22日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    あらすじを目にしてから読んだら、想像と違う始まり方で意表を突かれた。
    異界と地球、それぞれに生きる登場人物の視点の切り替わりが、ファンタジーとSFを行ったり来たりしているみたいで独特な雰囲気。

    プーニーが現れてから人々の営みが死と隣り合わせになり、様々なことが制限される状況は、3.11後やコロナ禍を思い起こさせる。
    プーニーの生体や異界の仕組みなどについては科学的な解説があまりなく、ふんわりしている。しかし、社会がどう変わったかという描写は細やかでリアリティがあるので、世界観に説得力が生まれているように感じた。

    鈴上さんに対する印象が、物語が進む中でどんどん変わっていくのは、バイアスに関す

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    2026年02月22日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    タイトルと装丁が魅力的で気になっていた作品。

    プーニーという地球外生命体?が突如現れる。平凡な主人公がプーニーに取り込まれ、理想郷のような夢の世界で核となり幸せに生きて行く。
    地球では、プーニーにより多くの犠牲が出ており、プーニーとの適合者が地球を守ろうと奮戦。

    主人公と地球人、お互いに今生きている場所を守りたい。それぞれの大切な場所、でも、どちらか一方を守るともう一方の世界は滅びてしまう。
    現実か幻かではなく、自分が大切に思う生活を守り抜きたい人々の群像劇でした。

    突飛な設定であるも、とてもわかりやすい文章のため、すぐにこの世界に入り込むことができた。
    恒川先生の物語は、どこか恐ろしく

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    2026年02月19日
  • 秋の牢獄

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    「秋の牢獄」が1番好み。

    北風伯爵、初めは恐怖の対象だったのに、永く同じ日に囚われているうちに救いのような存在に変わっていく。終盤は諦めと希望が混ざっていて、次の日に行けたのかどうなのか想像させる。
    途中グループ行動したりするが、最後は結局人間1人なんだよなあと、行動心理も見えたりして面白かった。

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    2026年02月18日
  • 無貌の神

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    「廃墟団地の風人」この先、サブロウが少しでも良い人生を歩めますように。
    「カイムルとラートリー」カイムルとラートリーの主従ではない友情に心が温まった。

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    2026年02月12日
  • 秋の牢獄

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    ネタバレ

    生活の中の牢獄といってもいいような空間で、リアルな風景の中にホラーというか不思議な感覚を溶け込ませた、深みには欠けるがアイデアの優れた一冊だった。
    手にとって見ると、「牢獄」と言う題名が少し気になったが、読んでいると、捕らえられて出られない世界のことだった。

    ☆ 秋の牢獄
    雨の音を聞きながら、朝起きて普通の生活を送る、友人の釣りの話を聞き、帰って音楽を聴きながら豚肉とキャベツの醤油炒めを食べて。
    次の日に目を覚ますと変な既視感に襲われた。また雨が降っていて、友達は昨日と同じ釣りの話をする。日付けを聞くと昨日だと思ったのが今日だった。1日がダブっているのだ。
    もう一度繰り返すならもう少し違った

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    2026年02月11日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    どう感想を抱いているのか言語化するのが難しい。

    地球を覆うクラゲのような「未知なるもの」
    地球はプーニーという軟体有機物により滅びつつある。

    地球で生き抜こうとする地球側と、
    「未知なるもの」にて自分の理想郷に住む鈴木誠一。
    「未知なるもの」を倒す条件は、鈴木誠一が絶望すること。

    そのために妻子や友人を皆殺しにした地球と、
    明らさまに地球を見下す誠一と
    善悪の区別が曖昧で、自分だったらと考えさせる作品だった。

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    2026年02月02日
  • スタープレイヤー

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    異世界に行って10個の願いを叶えられるというお話。手放しで全て叶えられるわけではなく、いろいろと条件はあるというのが設定としてあり、確かになと思いながら読みました。
    もし私がスタープレイヤーになったら?なんて考えたり。ぜったいぜったいくだらないことしかしないんだろうな(笑)

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    2026年02月01日
  • 白昼夢の森の少女

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    夜市の恒川光太郎さんの作品
    夜市が好きならば間違いなく楽しめる
    独特な恐ろしくも美しい様々な世界観の中で
    少し不思議で少しゾッとするような物語が展開される
    色々な種類の話が長さもバラバラで詰まった短編集なので
    一つ一つ新鮮に楽しめました

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    2026年01月30日
  • 秋の牢獄

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    ネタバレ

    透き通るようなきれいな文学。不思議で幻想的ですが、悪く言うと盛り上がりもオチもありません。
    個人的にはあまり好きなタイプの小説ではないのですが……この作品はなんか好きです。

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    2026年01月26日
  • それはそれはよく燃えた

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    全ての作品が「それはそれはよく燃えた。」という1文から始まる。
    25名の作家からなるアンソロジー。

    その中でも
    市塔 承さん(2025年のメフィスト賞受賞、まだ作品は未発売)を知れただけでも、この本を買う価値があったと思う。

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    2026年01月26日