恒川光太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ恒川さんのお話おもろいなー!ファンタジーと現実の入り交じったお話を得意とされているんですかね?あんまりないタイプのお話が多くて、読んでいて先が分からず楽しいです。文章も好きです。
今回のお話は話の繋がっていない短編集でしたが、どれも面白かったです。むしろ表題になっている竜が最後に帰る場所がいちばん面白くなかったまである(言い方悪くてすみません)。そのため星を減らしましたが、最後のやつ以外どれも好きな作品でした!母親を殺した人間を洗脳して善良な殺人犯に仕立て上げるやつとかめちゃ好きですね。世にも奇妙な物語じゃないですか。
恒川さんの作品は2つ目なんですが、全部読んでみたいなぁとおもうくらいに好感度の高い作者さんが見つかって嬉しいです。今度は短編集じゃない、長編の話を読んでみたいなぁ、と。やはり夜市を読まねばですかね…。 -
Posted by ブクログ
続けて恒川光太郎の本を読んでる。これも短編集で全て良かったけど素直にラスト2話の「カイムルとラートリー」「廃墟団地の風人」が好き。もちろん他のものも楽しかった。帯の文章を見てはじめて、はじめて読んだ夜市から感じていたこの懐かしさは遠野物語だと思い至った。原因やその後なんておそらく誰も知らない知る必要もないがそこにある不思議なことがふんわり包むようなやさしい文章で書かれている、他の人が書けば苦しくなるような話もその書き方(視点)のおかげで距離感を持って感じられる、どうにかできる話ではなかったのだと。さみしいけど懐かしくて優しく感るのは読んでいる側が「何かできたのではないか」と思わされずに済む、ある種突き放しているとも言えるやさしい視点のせいかもしれない。次は秋の牢獄を買っている、それも読むのが楽しみ。
-
Posted by ブクログ
久しぶりの恒川本です。
「風を放つ」「迷走のオルネラ」「夜行の冬」
「鸚鵡幻想曲」「ゴロンド」の5作品を楽しめます。
特に「夜行の冬」は夜市から入った方、特に風の古道が好きだった人にはドンピシャリと刺さるのではないでしょうか。
まぎれもなくホラー要素を孕んでいながらも、不思議で体験してみたくなる魅力にあふれた世界観。
世界を渡り歩く事で、人生のリセマラが出来るような状況ですが、何をもって終わるとするのかいざ考えると難しいです。
恒川さんの真骨頂は、自分が登場人物の立場だったら…と想像させる力でしょうか。
「鸚鵡幻想曲」「ゴロンド」も従来の恒川作品に魅了された方、ファンタジックで不思議な童話の世界、世にも奇妙な世界がお好みの方は絶対に楽しめる作品です。 -
Posted by ブクログ
テーマと、澤村伊智さん松原タニシさんの対談に惹かれて、過去号をお迎えしました。
タニシさんの事故物件が13件目の時に対談されたらしく、先日聞いたラジオでの状況(その時は27件目とか言ってた、うろ覚え)との違いに感慨深くもなったり。
タニシさんをいくつかの媒体で追っていても、全然知らなかったことがこの対談でいくつも明かされていて、お迎えしてほんとに良かったなぁってなってます(事故物件価格設定とその裏事情とか)
あと、タニシさん、お話を引き出すのが相変わらず上手いですよね~ 澤村さんの黒い部分(笑)が引き出されてて、興味深く読ませてもらいました(笑)
そして、2025年現在、ピンピンしておられますし。なんてことはなくてほんとに良かった(^^)
他に、辻村深月さんと大島てるさんの対談、押切蓮介さんと泉朝樹さんのオンライン対談も掲載されてて、「闇祓」「見える子ちゃん」を読んでる自分にはどちらも興味深い内容でありがたかった(「見える子ちゃん」は電子で途中までだけど)です。
対談以外にも、連載やら読み切りの小説や漫画、色々盛り沢山で、お値段はそこそこの設定(私は中古をお迎え、すみません)だけど、この号をタイムリーに知っていたら定価でお迎えしていたと思う。それくらい個人的にはハマる内容でした。
中でも、とびきり怪談実話3編の印象が強め。
特に最後の岡利昌さんの「呪いの矛先」の読後感が…(泣)
4ページ分の内容だけど、衝撃が強すぎて… ホラー読んでる方々に読んでもらいたい、普段そんなことあんまり思わないけど、これはちょっと読んでもらいたい、そんな気持ちに駆られてます。
ただ一つ、巻頭のイラストが怖い〜(泣)
初めに開いていきなり怖いのが目に入って来るのは辛い(泣)
掲載漫画もそっち系なら読むのやめようかって思ってしまうくらいだった…大丈夫だったけど。。
小説とか映画は積極的になれるけど、アニメとかコミックとかの怖いのはほんと苦手(「見える子ちゃん」も実はキツイ)なんで、星4にしました(泣) すみません -
Posted by ブクログ
人気作家の子ども向け怖い本ということで、期待して手に取る。うーん、表紙含めちょっと微妙かなぁ。文学的な力あるけど、子どもの中で評判になるような面白さではないような気がする…。むしろ、すきな作家いる大人の方にオススメかも。あと、怖い本が好きというより本格的な話の入口にたってる小学生向け。ルビは中学年以上レベル。
「象の眠る山」田中啓文
個人的にこれは好きかも。現代っ子で賢い横道も好きかも。怖いものの正体が本気で気持ち悪い。象っていう伝承ができるなにか。
「とりかえっこ」木犀あこ
60.65cmのすきまにひそむ怪異っていう設定自体なんか、嫌。こどもだと入れ替わり後を具体的に表現してくれた方が怖がりそう。
「誕生日のお祝い」田中哲弥
生きている物を持ってヒメカちゃんのお誕生日に行くショウタ。両親が止めない理由とか、ちょっと入り込みづらかった。雰囲気はかなり怖い。
「おぼえているかい?」黒木あるじ
絵本風になっていたら、低学年に読み聞かせしたい内容。誰が「おぼえているかい?」と問うのかがミソ。
「能面男」恒川光太郎
お面とか、人形とか、もう、出てくるだけで怖い一品。何で繰り返しこの地域に能面男出るのかわかりにくいけど、これは挿し絵が子どもにうけそう。
「爪に関するいやな話」牧野修
おばけより、ビンの爪怖い、てか、気持ち悪い。
「骨もよう」篠たまき
慰霊碑が建つような何かが起こった土地で、転校してきた子に起こったことは…。
「猫屋敷に気をつけて」我孫子武丸
飼っているネコのわらびがいなくなり、それを探していた妹が怪しいネコ屋敷に入って行って…。
このお話も、ネコがうまく活躍するところとか何が起こっているのかちゃんと想像できる内容が好きでした。
「六年一組の学級日誌」
幽霊ではなく。近未来に起こり得るかもしれないお話でした。 -
Posted by ブクログ
何とか読み進めて最後の章まで行ったが、正直に言うとそれまであまりこの本にハマれていなかった。もちろん話が面白くない訳ではなく、単に自分が求めていた恒川光太郎さんの世界観ではなかったというだけだが。しかし、最後の章 音楽の子どもたちの出来がそれまでの思いを全て払拭してくれるくらい素晴らしかった。何なら作者の代表作 夜市 にも引けを取らないくらい面白かった。
あらすじ 外界から遮断された世界(妖精の国) で生活していくには、管理人的立ち位置である風喎が満足するような演奏を行う必要がある。十二人の少年少女は物心着く前から孤立した世界で暮らし、楽器と向き合っていくが、やがて自由を求める者が現れ、、 といった内容である。
孤立した世界で自由を求める姿は(進撃の巨人)や(新世界より)を思い出した。
この話は余韻の残る終わり方や、十二人の少年少女が織りなす人間模様が深い哀愁を醸し出していて、恒川光太郎さんが作り出す独特の世界観が見事に表現されていた。この壮大な設定と世界観で描かれる長編を是非とも見たかった所ではあるが、そこは仕方がない。むしろ、短編でここまで内容を盛り込んで面白くできるのは流石の力量だと感じた。 -
Posted by ブクログ
【2025年79冊目】
胡弓が呼び寄せるもの、靴を集める魔物の住処、無人島の洞窟に棲う軟体生物、夜のパーラーと人の欲望、お化け電車と女の一生、月夜の預言者、転生を繰り返す女――美しい海に囲まれた島の国、琉球を舞台にして、異界へと片足を踏み入れる7つの短編集。
全編に渡って不可思議さが漂い、どの物語も引き込まれるように読みました。ファンタジーでもSFでもない、奇異で独特な世界観は、もはや恒川光太郎ワールドというジャンルがあっても良いのではと思うほど。
やっぱり人間のシンプルな怖さに惹かれてしまうので、中でもやっぱり「夜のパーラー」が一番好きかも。日常の中でありえそうな感じがする話だけに余計に。
話によっても文体が異なっているのも、面白い。一人アンソロジーみたいになってる、でも恒川光太郎さんだなぁと思う、魅力が迸っている。
今作も楽しんで読ませて頂きました! -
Posted by ブクログ
ネタバレ・猫どろぼう猫
化物園はこういう雰囲気という自己紹介的な作品だと感じた。短い物語ながら伏線も回収されて快感だった。
・窮鼠の旅
ケシヨウは関係ないのだがホームレスを飼いならして一緒に自殺しようとしたが結局1人で自殺した女が不思議すぎる。最期ケシヨウに立ち向かうかの様に終わったが彼はどうなったのだろうか…窮鼠猫を噛むとも言うが果たして…
・十字路の蛇
一番好き。十字路の彼が誰なのか、単に浮浪者なのかなのか、味方なのか敵なのか、ほれが明かされていく過程が気持ち良く、部外者ヅラしていた主人公が突然舞台に上げられる様は読んでいて驚きとともに爽快感があった。
・風のない夕暮れ、狐たちと
完成度が高すぎてこれを単体で出しても賞賛されそうだなと思った。化物園は総じて物語の回収が見事。この作品も最終的に女が欲に目が眩んでしまうのも、久多可が妖であると示唆されるのも読んでいて気持ち良い。
・胡乱の山犬
幼い時の悲惨な性体験のせいで、性を感じず力で優位に立てる幼子にしか興味が持てない人というのは実際に居そうだと思った。そして昔の倫理観であればこういった話も実在したのではないかと思ってしまった。そしてケシヨウの正体はこの幼子なのではないかと思う。
・日陰の鳥
この作品だけ書き下ろしということもあってか特筆するようなことはなかった。
・音楽の子供たち
この作品の中で唯一西洋ファンタジーぽい作品。「術理はなに?」で建物であったりピアノなどの道具であったりが開放されていくのは面白い。そして人に術理がかけられているのではないかなどホラーの様な要素もありとても良かった(そこは深堀されなかったが…)その気になればもっと長編で書けそうであるし見たいと思った。