恒川光太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2014年第67回日本推理作家協会賞
この作品は、犯人を推理する小説ではないんです
そして、読み始めてこれは土瓶さんの好きなタイプだと思いました
複雑で濃いんです
私は浅はかにも移動のお供にしてしまい
7割は読んでいた状況だったのですが
混乱してしまい、邪道に年代順に読み直しました
決してマネしないでください
全十章からなるこの小説は
各章年代が明確に表示されながら
物語は年代順に進んでないのです
これは作家さんの思惑通り読み進め
最後に200年ほどの江戸時代ファンタジーを
読み解くところに醍醐味があるのだと思います
今まで読んだ恒川さんの古民家ホラーの
“古民家”の時代
まだ夜は闇の時代 -
Posted by ブクログ
解説にもあったが、人間社会からどんどん離れていくように物語が並べられている。
故に、人間社会のドロドロや、人間関係の胸糞さから、順に解放されていくので、読後感は結構良い。(恒川作品は虐待やイジメやらの描写がわりとキツイ…)
人間社会は弱い者でもひとまず生きられる。しかし、そのかわりに弱い者には過酷で残酷な生を強いられる。
一方、獣?の世界は弱肉強食、過酷な自然と戦わねばならないが、人間のような弱者に向けられるドロドロした悪意や敵意はない。
どちらが幸せというわけではなく、そういうものだろうけれど、獣の世界はやはり強い。
「鸚鵡幻想曲」ではそういう人でない(なくなった)モノのしたたかさ、本当に弱 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物一人一人に魅力があり、とても引き込まれる文章だった。一気読みした。
特に、鈴上がプーニの核の部分に作り出された幻想世界おおまつり群で、そこの住人たちと仲良くなり、どんどん生活に溶け込んでいく様子が面白かった。また、人間対プーニ戦では、地球側の人間からみた幻想世界での様子(魔物たちが襲ってくる、核を壊さないと地球がダメになる、人がたくさん死んでいる)と、おおまつり群側の人々にとっての様子(街の住人が少しずつ行方不明、魔物(突入者)が強くなってきた)などの対比があり、どちらにも感情移入してしまう。鈴上の自分のおおまつり群(幻想世界)を守りたいという気持ちも分からなくもないが、その幻想のせい -
匿名
ネタバレ 購入済み発行年が…
「夜市」を読み、面白かったので、他の作品も読んでみたいと思い、評価の高いこちらを読みました。
異世界転生モノを読んだことがないので、相場と比較出来ませんが、
読みやすく、楽しめました。
最後に平成29年発行ということを知って、鳥肌が立ちました。 -
Posted by ブクログ
初版の単行本は2018年のもの。持ち運びやすい文庫で読んだ。
『金色機械』『スタープレイヤー』シリーズに通じるような、
それぞれのキャラクターの視点を渡り歩きながら進んでいく大きな物語。
結局、究極の悪というものはなく、
その時の状況で選択した結果がそれぞれに積み重なり交錯して世界が動かされていく。
今作も、未知の存在がもたらす異様な世界の設定の中に、
人間のもつ普遍的な要素がいたるところに絡んで、リアリティを生んでいく。
魅力的な登場人物が次々と出てきて、それが遠く繋がりあう。
結果を出したあとに詳細が語られる形も、
より重層的に話が絡み合い、読む側の気持ちを複雑に混ぜていく。
恒川さんの本 -
Posted by ブクログ
今まで4作品くらい"猫のアンソロジー"を読んでいるけど一番面白かったかも。
ただ、
ミステリーというよりイヤミスっぽかったり、
ホラー要素もある作品もあるので、表紙のポップさには似つかわしくないかな。
後半の作品が特に楽しかった。
個人的には、『オッドアイ』が好きかな。
『呪い』の嫌な後味の終わり方も好き。
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↓以下、大まかなあらすじ。
●新井素子『黒猫ナイトの冒険』
⇒日常ほんわか系。
まだ子猫で元野良、黒猫(ナイト)目線の話。
カラス(キング)との戦い。
●秋吉理香子『呪い』
⇒日常~イヤミスへ。
猫好きな大学生…ぼ -
Posted by ブクログ
ネタバレゆらりと繋がる短編5作品。少し不思議な要素はあるけれど、どちらかというと現実的な内容だった。話がどこに向かうのかわからない不安があった。
理不尽な目に遭っていたり、逃れようのない不幸に見舞われている人たちを見ているのは苦しかった。災害や事故や家族の問題など、自分ではどうにも回避できないことが世の中にはあるし、それで人生の道すじが決まってしまうこともある。後ろ暗い部分を抱えてひとり彷徨っている様子は、自由でサッパリとしていて究極の孤独だった。
悲観的な雰囲気ではないものの、あまりに不幸なのでもっとほかの人生があったのではないかと考えると気の毒になる。でもこの人々の世界はどこかで繋がっているのだと