恒川光太郎のレビュー一覧
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感想の前にひと言。
「不意に手にとり購入したけど、読んでたらすでに読んでたことに気がつく。」
うっかりというか、間抜けでした…。
まあこんな間抜けなわたしですが、こういう本とのずれた出会いも、読後の心境が過去と違うという発見(過去より成長してたらいいなぁ)があったのでこれもアリだったと思いたい笑。
長々と個人事情をすみません。
感想は本当に簡潔に。
『自分ならばどうしたら正解なのかわからなかった、正解なんてなさそう…』
人を狂わし異物に変化させる、突如として地上に現れた「プーニー」。
ことの発端で一章の主人公、鈴上誠一。
二章の相川聖子。
三章、野夏旋。
四章が大鹿理剣。
未曾 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ後半からぐんぐん面白くなって引き込まれていくストーリーが良かった。ファンタジーと現実が混じり合い、この先どうなっていくのだろうと思った断片が繋がっていくのが面白かった。
隠のなかは平和だというが、異端が強制的に排除されていくような場所が平和なわけがない。隠は、私の知っている世界とはまた別の閉鎖的な残酷さに満ちていて、そのなかで次第に逞しくなっていく主人公・賢也が心強かった。
一度はトバムネキに奪われた人生だが、人々の助けもあり最終的には自分の力で取り戻したことに救いを感じた。同じく、家を出る選択肢しかなかった茜に、立ち上がる強い気持ちがあることにも。
いつかは大人にならなきゃいけない、自ら選ん -
Posted by ブクログ
読んだ最初の感想は、藤子F不二雄のSF(少し不思議)ワールドの読後感に似ている、だった。
ホラーだと思って読んだのだが、民話のようでもあり、SFのようでもあり、何というか少し不思議な世界だった。
文体も寓話的なので残酷なシーンも静かで清潔な印象を受ける。感情的にもなりすぎない淡々としていながら登場人物の孤独が伝わってくる。
村上春樹が藤子不二雄のノベライズをしたら、こんな感じかもしれない。
三話とも主人公に共通するのが、「持ってしまった者の孤独」。
・秋の牢獄
普通の女子大生が同じ一日をループする世界で、同じ境遇の仲間と出会い、別れる話。
・神家没落
空間を異動する屋敷の主にされてし