恒川光太郎のレビュー一覧

  • 白昼夢の森の少女

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    不思議で怖い短編とショートショート。
    とても現実離れした出来事なのにリアリティがあるのは、作中の世界で生きる人の見るものや感じ方、社会の対応に真実味があるからだと思う。
    幽霊が出るわけでもないのに怖い。人ならぬ何かが人を襲う怖さや、人が人ならぬモノに成り果てる怖さ、今生きるところから離れる怖さ、色んな怖さと怖いけれど心惹かれる不思議さに魅入られてしまう。
    特に白昼夢の森の少女は秀逸だと思った。
    そうなりたいと思ってしまった。なってはいけないと作中で禁じられたから、諦めるけれど。

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    2025年02月27日
  • 金色機械

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    2014年第67回日本推理作家協会賞

    この作品は、犯人を推理する小説ではないんです
    そして、読み始めてこれは土瓶さんの好きなタイプだと思いました
    複雑で濃いんです
    私は浅はかにも移動のお供にしてしまい
    7割は読んでいた状況だったのですが
    混乱してしまい、邪道に年代順に読み直しました
    決してマネしないでください
    全十章からなるこの小説は
    各章年代が明確に表示されながら
    物語は年代順に進んでないのです
    これは作家さんの思惑通り読み進め
    最後に200年ほどの江戸時代ファンタジーを
    読み解くところに醍醐味があるのだと思います

    今まで読んだ恒川さんの古民家ホラーの
    “古民家”の時代
    まだ夜は闇の時代

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    2025年02月18日
  • 竜が最後に帰る場所

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    解説にもあったが、人間社会からどんどん離れていくように物語が並べられている。
    故に、人間社会のドロドロや、人間関係の胸糞さから、順に解放されていくので、読後感は結構良い。(恒川作品は虐待やイジメやらの描写がわりとキツイ…)
    人間社会は弱い者でもひとまず生きられる。しかし、そのかわりに弱い者には過酷で残酷な生を強いられる。
    一方、獣?の世界は弱肉強食、過酷な自然と戦わねばならないが、人間のような弱者に向けられるドロドロした悪意や敵意はない。
    どちらが幸せというわけではなく、そういうものだろうけれど、獣の世界はやはり強い。
    「鸚鵡幻想曲」ではそういう人でない(なくなった)モノのしたたかさ、本当に弱

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    2025年02月17日
  • 走る?

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    アンソロジーはいい。
    すごくいい話も、意味不明なのも、色々読めていい。どういう順番で収録するか考える編集さん楽しいだろうなー
    で、一応ランニング好きな私が好きだった話は、1話目の パン、買ってこい と6話目の いびきが月に届くまで 。外の雪が消えたら走ろう。走りたくなっちゃったなー

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    2025年02月15日
  • ヘブンメイカー

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    スタープレイヤーの続編になります。
    前作より更につっこんだスターの使い方や人間模様の複雑さなど進化しています。
    主人公も前作より若いからか、良い意味でも悪い意味でも人間臭く読んでいて苦笑するような場面も多々。
    ヘブンの街をどんどん作っていくシーンはキャラクターと同じように興奮を覚えますね。
    一つの物語として読み応えあるのが今作。
    異世界でなんでも出来るスタープレイヤーとして想像が広がるのは前作って感じです。

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    2025年02月09日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    登場人物一人一人に魅力があり、とても引き込まれる文章だった。一気読みした。
    特に、鈴上がプーニの核の部分に作り出された幻想世界おおまつり群で、そこの住人たちと仲良くなり、どんどん生活に溶け込んでいく様子が面白かった。また、人間対プーニ戦では、地球側の人間からみた幻想世界での様子(魔物たちが襲ってくる、核を壊さないと地球がダメになる、人がたくさん死んでいる)と、おおまつり群側の人々にとっての様子(街の住人が少しずつ行方不明、魔物(突入者)が強くなってきた)などの対比があり、どちらにも感情移入してしまう。鈴上の自分のおおまつり群(幻想世界)を守りたいという気持ちも分からなくもないが、その幻想のせい

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    2025年01月28日
  • 滅びの園

    匿名

    購入済み

    プーニー……恐ろしい餅

    #ドキドキハラハラ #ダーク

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    2025年01月26日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    面白すぎて一気読みしたけれど、この消化しきれない想いをなんと感想に書くべきかと思っていた。
    最後の一節に全てが詰まっているように感じた。
    『誰もが当たり前の美を生きている。私たちはまだ若く、あらゆる希望に満ちていて、何もかもを信じて疑わない。』

    この世で生きる以上、みんなが損を被らずに幸せにいられる100点の解は存在しない。
    その場における損害が最小になる解が存在したとして、その損害をすべて自分や自分の大切な人が引き受けるとして、私たちはそれを許容できるほど合理的じゃないし、大人じゃない。

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    2025年01月26日
  • 滅びの園

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    オープニングの疲れたサラリーマンのシーンからは信じられない派手な展開。
    納得感ありつつ、グイグイ読まされる。
    自分のプニ耐性が知りたい。

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    2025年01月25日
  • スタープレイヤー

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    発行年が…

    「夜市」を読み、面白かったので、他の作品も読んでみたいと思い、評価の高いこちらを読みました。
    異世界転生モノを読んだことがないので、相場と比較出来ませんが、
    読みやすく、楽しめました。
    最後に平成29年発行ということを知って、鳥肌が立ちました。

    #ドキドキハラハラ

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    2025年01月03日
  • 竜が最後に帰る場所

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    最後の話で心がじんわり温かくなった。
    いつか、遥か昔(わたしたちが想像も出来ないくらい昔)に竜は居たかもしれない。
    今年は辰年だったことを読み終わってふと思い出して、今年読むべくして読んだのかなあとありもしないことを思った。
    竜も、他の絶滅した生き物たちも、もしかすると本当にそういった風に言葉を知っていたり、あるいは人間に近しい形で生活をしていたのかもしれないと思うととてもあたたかいきもちになる。
    人生の中でまた読み直したい本のひとつ

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    2024年12月24日
  • 秋の牢獄

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    「夜市」が とても好みでしたので
    恒川さんの小説を読みたいと思っておりまして

    「秋の牢獄」
    ある年の11月7日を繰り返す人々
    どんな変化をつけても11月7日の朝がやってくる
    時間による拘束世界

    「神家没落」
    ある山中の民家から 翁の代わりとなって出られなくなってしまう男
    そこは神域 場所による拘束世界

    「幼は夜にに成長する」
    幼児期ある教団に誘拐され監禁生活を強いられた少女 解放されてからも幼術にとらわれる

    拘束される世界だけれど
    当事者達には そこが生きる場所となりつつあり

    恒川さんの 古民家ホラーやっぱり好きです

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    2024年12月23日
  • 雷の季節の終わりに

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    恒川光太郎の世界観が大好きなのですが、今作もしっかり一気読みしてしまいました。ジャンルとしてはホラーとのことですがファンタジー要素が強く、読んでいて少し切なくなる読み味。
    ラストが少し駆け足で、伏線というか人物の掘り下げがなかったりもう少し余韻が欲しかったですが、その物足りなさも恒川ワールドにマッチしているような気になるのが不思議です。
    「風わいわい」がかわいい。

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    2024年12月16日
  • ヘブンメイカー

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    ネタバレ

    1作目の方が個人的には好みだったかな。
    でも、とても面白く読めた。
    1作目もだったけど、なんでも叶えられる特典を与えられた人間は、いずれ達観・悠然・虚無とでもいうのか、そういう状態になるのかって思ったw
    フリーレン的なw

    前作の登場人物もちゃんと出てきたりして、良かったな。個人的には「幽さん」を出してほしかった。
    マキオにしても幽さんにしても、いろんなキャラクターにスポットライトを当てると、それだけで1作の物語が描けてしまいそう。続編が楽しみです。

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    2024年12月16日
  • 滅びの園

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    初版の単行本は2018年のもの。持ち運びやすい文庫で読んだ。
    『金色機械』『スタープレイヤー』シリーズに通じるような、
    それぞれのキャラクターの視点を渡り歩きながら進んでいく大きな物語。
    結局、究極の悪というものはなく、
    その時の状況で選択した結果がそれぞれに積み重なり交錯して世界が動かされていく。
    今作も、未知の存在がもたらす異様な世界の設定の中に、
    人間のもつ普遍的な要素がいたるところに絡んで、リアリティを生んでいく。
    魅力的な登場人物が次々と出てきて、それが遠く繋がりあう。
    結果を出したあとに詳細が語られる形も、
    より重層的に話が絡み合い、読む側の気持ちを複雑に混ぜていく。
    恒川さんの本

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    2024年12月05日
  • スタープレイヤー

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    3.7

    なろう系の上位互換とは言い得て妙。
    良質な異世界転生物として普通に楽しめた。
    次作(ヘブンメイカー)読みます

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    2024年11月16日
  • 金色機械

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    「夜市」とは系統が違うけど、異世界に連れて行かれてるような不思議な気分になるのはやっぱり恒川さんの作品の特徴なのかな、、、
    金色様は結局なんだったんだろう。余韻がすごい。

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    2024年11月15日
  • 猫ミス!

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    今まで4作品くらい"猫のアンソロジー"を読んでいるけど一番面白かったかも。

    ただ、
    ミステリーというよりイヤミスっぽかったり、
    ホラー要素もある作品もあるので、表紙のポップさには似つかわしくないかな。

    後半の作品が特に楽しかった。
    個人的には、『オッドアイ』が好きかな。
    『呪い』の嫌な後味の終わり方も好き。

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    ↓以下、大まかなあらすじ。

    ●新井素子『黒猫ナイトの冒険』
    ⇒日常ほんわか系。
    まだ子猫で元野良、黒猫(ナイト)目線の話。
    カラス(キング)との戦い。

    ●秋吉理香子『呪い』
    ⇒日常~イヤミスへ。
    猫好きな大学生…ぼ

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    2024年11月12日
  • 真夜中のたずねびと(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ゆらりと繋がる短編5作品。少し不思議な要素はあるけれど、どちらかというと現実的な内容だった。話がどこに向かうのかわからない不安があった。
    理不尽な目に遭っていたり、逃れようのない不幸に見舞われている人たちを見ているのは苦しかった。災害や事故や家族の問題など、自分ではどうにも回避できないことが世の中にはあるし、それで人生の道すじが決まってしまうこともある。後ろ暗い部分を抱えてひとり彷徨っている様子は、自由でサッパリとしていて究極の孤独だった。
    悲観的な雰囲気ではないものの、あまりに不幸なのでもっとほかの人生があったのではないかと考えると気の毒になる。でもこの人々の世界はどこかで繋がっているのだと

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    2024年11月08日
  • 金色機械

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    時代小説に「金色様」の存在。そんなのありか、とまず思った。ファンタジーの要素は多々あれど、それが時代小説と噛み合わずに白けてしまうことなく、うまく溶け合っている。
    物語のすべての要素が有機的に絡み合いながら結末へ至る。あるべき形に物語が収まっているように感じた。

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    2024年11月07日