恒川光太郎のレビュー一覧

  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    小林泰三『人獣細工』、怪奇趣味的でもありSF的でもあり。
    すごいなこれ。惜しい人を亡くしたって改めて思った……

    他の作品もどれも良かったけど恒川光太郎『ニョラ穴』が特に好き。
    程よく謎が謎のまま残ってて余韻のゾワゾワ感ヤバい。やっぱホラーはこういう読後感が残ってこそですよね!

    ジワジワ怖い、ゾッとする不気味な印象の話が多め。
    同シリーズの『再生』とは毛色の違ったアンソロジーに仕上げてきたなーって感じ。

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    2023年03月20日
  • 猫ミス!

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    ネタバレ

    猫を撫でながら読みたくなる本かと思ったら全然そんな事なかった笑

    秋吉さんの「呪い」と菅野さんの「オッドアイ」が良かった!!



    ・黒猫ナイトの冒険 ★★★★
    新井素子さんという初めて読む作家さんの話。
    カラスのキングとの関係が良い!

    捨て猫だったのを保護されたけど、あったかいものを助けにまた迷い猫に。
    その後カラスのキングのおかげ?で元のお家に戻る事に。

    飼い主さんの心配な気持ちがクソわかる〜
    最後はほっこり。


    ・呪い ★★★★★
    イヤミスの女王、秋吉理香子さんの話〜
    この前の話がほっこり系やったしこの本はそーゆー系の短編かと思ったら通常通りの秋吉さんの話やった。
    大好き!!


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    2023年03月03日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    豪雨の後の泥の中から拾った大きな黒い「箱庭」。女友達の絵陰(エカゲ)は、殺人鬼に捉えられた少女たちを救うために箱庭の世界に入っていった。革命を起こして英雄となるエカゲ。異次元を繋ぐ次元鉄道、AI シグマ、時間を進ませる銀時計、八千年周期で再生する世界…「この世界は幽霊のようなもの。だがとても美しい幽霊。」6つの物語が大きな環でつながるSFファンタジー。読み終わると空を見てぼんやりしてしまった。今いる世界もどこかへ繋がっているのか。吸血鬼ルルフェルと時間と空間を超えた旅をしてみたくなった。

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    2023年02月26日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    良いですね。
    収められた5つの短編は雑誌に掲載された物のようです。その短編に間に「物語の断片」と題される5つの掌編を挟み込み、3つの世界、5代+数万年にわたる壮大な舞台をまとめあげています。壮大なのだけど飛散はせず、密度が濃いのです。
    少年少女を主人公にした異世界冒険譚です。様々なファンタジー要素~主人公の相棒で動物の血で生きる吸血鬼、タイムワープ機能を持った銀時計、意識を獲得したAI、不死の薬など~が出てきます。羅列すると安っぽく見えてしまいますが、恒川さんの手にかかるとしっとりして、どこか哲学的ですらある良い雰囲気です。
    ファンタジーなので重要なのはその世界でどこまで入り込めるかですが、ど

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    2023年02月24日
  • 南の子供が夜いくところ

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    神秘や怪異がすぐ隣に「ただ、ある」ような。足元を少し掘れば残酷な歴史がすぐそこに現れるような。
    夢と現実がゆるやかに溶け合うような島の、連作短編集。

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    2023年02月21日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    帯にもあるけれど、多元世界もの。
    私たちの過ごしているであろう世界。
    ファンタジーの世界。
    SFの世界。ディストピア。不死の世界。
    少しずつ交わる別ものたち。

    途中までよくできたエンタメとして読み込んでいたのに、洞察者あたりからもっと深いところに潜り込んできた。
    映画観てたはずなのに、気が付いたら胃カメラ飲んでたような。
    短時間接着剤あたりか予感はしてたけど。

    けどそれも、どんなに共感できても、別の物語であって、わたしの物語ではない。
    どちらかというと問いかけに近いから、自分に照らさずにエンタメとして読み切ることもできると思う。

    広さが違うだけで、わたしたちの世界も、この物語たちの世界も

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    2023年02月19日
  • 夜市

    匿名

    購入済み

    ジャンルとしてはホラーだがそこまで怖くないので、初めてのホラーにオススメ!
    そして、世界観が幻想的で美しい。
    ノスタルジックで少し切なくなるような作品が好きな読者に読んでいただきたい。

    #切ない

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    2023年02月14日
  • 滅びの園

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    恒川作品長編。
    地球外生命体がクラゲのように地球についてそこから地球の破滅へと向かう物語。
    SFなんだけど、地球の混乱とか一人一人の物語がリアルすぎてSFっぽくない。
    特に相川目線の中学生の頃のお話とか懐かしさを覚えた。難しいお年頃のバランスの取りづらい感情の変化とか物語全体ってよりはそこに存在しているキャラクター設定が緻密。プーマーとよばれる生物が街を、人を呑み込んでいき、最後は栄養素になるとか上手くできすぎ。
    読んでてちょっと伊坂幸太郎らしさがあるな、とか感じたりした。

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    2023年01月15日
  • 竜が最後に帰る場所

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    夜市に続く2冊目の短編集。5つの短編が収録されていて、1つ1つは本当にすぐ読み終わる短さ。
    読んでいて、不思議な感じのする世界観に引き込まれてどんどん先を読みたくなるものの、最後は「あれ?結局どう言う話だったの?」という感じで終わるものが多かった印象。
    ただ、読んだ後の、このちょっと取り残された感はある意味癖になりそうな、この作者の短編作品における特徴なのかなと思った。
    ただ、最後のゴロンドのドキュメンタリーのような話は本当に何だったのだろう…?笑 とても不思議だった。

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    2023年01月05日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    壮大だった。

    始まりは一つの箱なのに終わりは世界の終わり。

    章ごとに世界が変わり時代も変わり混乱するところもあったけど、全てつながりがある。
    ラルスの生まれ変わりはルルフェルなのかな。
    シグマ怖かった。
    日本と箱の中の別世界が繋がっていると最初は思っていたけど、もしかして箱の中の世界はすごく先の未来?
    考察は色々考えられる。
    私としては久々の読書だったけど夢中で読めた。
    これまでの恒川光太郎作品とはなにかが違うような…それが何かうまく説明できないけど。

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    2023年01月02日
  • 南の子供が夜いくところ

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    ネタバレ

    ”ユナ”という呪術師が全部の話に絡んでくるが、一つ一つは独立している短編。
    どれも不思議なお話。一家離散した家族は結局また一つになることはなく、でも父と息子は会えたかもしれない。敵に襲われた島の若者が長い間かけて竜の一族?を見つけ技術を受けて敵に勝とうと思うが、途中で「そうなったらもっと人が死ぬ」ことに気づく。海賊だった男が長い年月かけて菩提樹になった。島に流れ着いた西洋人は便利な知恵をたくさんもっていたが彼が善意で教えてくれるものも、後に人の欲をかきたて秩序を乱すものになりかねない。

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    2022年12月30日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    一章からは想像もできないほど壮大な物語になっていく。
    読み終えたとき、1冊の本を読んだだけとは思えない、長編冒険譚を読み終えたような達成感を感じた。

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    2022年12月26日
  • 白昼夢の森の少女

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    表題作がとても好きだけど、他の作品もとても面白くまんまと恒川ワールドに引き込まれ、のめり込んでしまいました。

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    2022年12月20日
  • 滅びの園

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    冴えないサラリーマンの鈴上は、ある日突然別の世界(想念の異界)へと転送される。
    そちらの世界は争いもなくとても過ごしやすい世界で、鈴上はそこで家族を設けるが、、、

    一方で地球は大変なことになっており、、、
    プーニーによる被害、プーニー抵抗値に優れたプニ対やプーニーコンダクターなどが出現するなか、"核"を破壊すべく地球から投入隊を送り込む。

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    2022年12月03日
  • 雷の季節の終わりに

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    前回は「夜市」を読み、もうひとつ読んでみようかと思いこれを手に取った。そして面白かった。

    何がどうと説明は出来ないけど、出だしのプロローグがとてもいい。すぐに引き込まれていった。

    もう少ししたら、他の作品も読まずにいられない。

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    2022年11月07日
  • 雷の季節の終わりに

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    序盤は世界観に引き込まれながらも、これどう展開していくんだろうと言う感じが結構続いた。
    終盤のハラハラ感ある急展開、並行して進んでいた別々の視点からの話が繋がる感じが面白かった。

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    2022年11月01日
  • 滅びの園

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    ブラック企業に勤める鈴上はある日楽園のような世界に飛ばされるが、戸惑いながらもその地に根付いていく。
    一方、鈴上のいなくなった地球にはある異変が――
    自分にとっての正義は他人にとっての悪かもしれない。
    正しいってなんだろう。もし家族を守るためなら私は正しい選択できるのだろうか。
    誰にとって正しいかなんて、誰にも分かるはずがないのに。

    物凄いファンタジーなのに、哲学書を読んだ気分だった。

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    2022年10月21日
  • 無貌の神

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    不気味な雰囲気に完全に呑まれながら読んだ。
    恒川さんの物語はすごく自然に異世界へと誘う。それと気付かないほどさりげなく。

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    2022年10月15日
  • ヘブンメイカー

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    ネタバレ

    力を持って異世界に行っても、何もかもが上手くいくということはないし、やることは一緒なんだよなぁと思った。社会を築かなくては人は生きていけない。人間関係はうまくやっていかなくてはいけないし、何を間違えば一瞬で崩れ去る。せっかく異世界に来ても逃げ道はない。
    真っ新からのスタートほど怖いものはない気がする。
    天国を作った男の話だけど、当の本人は全てを忘れる苦痛を抱えて元の世界に戻る。好き勝手に作り、生き返らせ、殺し、騙してきた報いかもしれないが、当人がその天国にいないことがとっても切なくて、手元に何も残らなかったのが良かった。
    ヘブンでみんなで幸せに暮らしました、とはならないところがサージイッキらし

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    2022年10月07日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    箱庭のお話がいちばんワクワクした。循環しているようでどれが始まりでもないかもしれないが、やっぱり物語の始まりがいちばん心躍る。最後はいつもの恒川作品と同じく、全てひっくるめて美しかった、と切なくなる。

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    2022年10月05日