恒川光太郎のレビュー一覧

  • 南の子供が夜いくところ

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    ネタバレ

    再読。今回もひんやり涼しく、楽しく読みました。
    小さな島なのかと思っていましたがかなり広いトロンバス島。コミュニティが小さくないからおおらかなのか、ユナを始めとして不思議な存在がたくさんあるから、今更変わった事があっても…みたいになるのか。いいな、南の島。
    トロンバス島が舞台じゃないお話もあってそちらは時代が違うけれど、その他は「こう繋がるんだ…」というゾクッと感があって良かったです。
    「まどろみのティユルさん」が今回も好き。ソノバのご先祖、「穏」の出身なのか。あの町から離れたら、一処に留まれずこの世界を巡り廻る定めなのかもしれない…と思ってしまう。それはそれとして、ティユルさんはこれからも大

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    2023年08月03日
  • 真夜中のたずねびと(新潮文庫)

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    途中で読むのが辛くなってくるような、生々しい人の悪意や業。
    特に、殺人事件の加害者家族に降りかかる周囲の悪意が、もう嫌らしくてしんどい。

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    2023年07月31日
  • 竜が最後に帰る場所

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    よく分からない世界へ連れていってくれる作家という印象の恒川さん。幻想的でありながらも現実的でもある読み口は独特でやはり他では例を見ない人だと実感。面白かったのは「夜行の冬」と「鸚鵡幻想曲」前者は百鬼夜行のテイストにリセットものをくっつけた感じでこの人の得意とする恐ろし系物語。怖さと幻想さのバランスが絶妙で良かった。後者は発想が素晴らしい奇妙な作品。星新一さんらしさはあるがそこからもうひとひねり加えている所に凄さがある。これがめちゃくちゃに面白い。奇妙なので面白いとしかいえないのがもったいないくらい面白い。

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    2023年07月21日
  • 南の子供が夜いくところ

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    ☆4.0

    ゆるくつながる七編が収録されている。
    語り口は淡々としているが、そこには確かに叙情が滲む。
    南国の架空の島、トロンバス島が主に舞台となっているが、いつの間にか現実との境界を越えてあちらへ行ってしまいそうになる気持ちを体験した。

    「南の子供が夜いくところ」
    一家心中による死を迎えようとしていた一家が、訪れたバスの露店で出会ったのは、120年生きている呪術師の女性ユナだった。
    息子のタカシはユナに連れられていったトロンバス島で生活しながら、別々の島で働いているという両親を待っている…

    自分の知らぬところで自分のことが決められ、目まぐるしく振り回されたタカシが、本当の意味でトロンバス

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    2023年07月15日
  • 怪と幽 vol.013 2023年5月

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    織守きょうやさんの「そこにはいない」が特に好きでした。
    両思いなので末永く暮らして欲しいなと思いました。

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    2023年07月13日
  • 猫ミス!

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    猫を題材にした物語を8人の作家が持ち寄った短編集。

    個人的に猫好きじゃし作家の1人が芦沢央だったから手に取った。心温まる話や胸糞悪い話や切ない話など、それぞれの作家の個性が滲み出て、どの物語も読みやすくて面白かった!

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    2023年06月24日
  • 真夜中のたずねびと(新潮文庫)

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     恒川さんの作品の中でも、かなり現実的、かつ、ホラーよりもサスペンスに寄った、少し珍しい短編集。連作やシリーズものではないものの、各作品の雰囲気が似通っていたり、いずれも「家」や「旅」や「家族関係」にフォーカスされていたり、同じ人物が複数にわたって登場したりと、一冊のまとまりとして楽しめました。
     内容は現実的とは言え、そこはやはり恒川さんで、ぞくりと寒気を覚える少しの「非現実」要素や、生々しくも美しい自然描写は健在です。
     話はいずれも大変重く、結末も後味がいいとは決して言えないのですが、読んでいて不快感をもよおさないのは、文章の巧みさゆえでしょうか。とは言え、どれもしっかり怖かった(涙)

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    2023年05月20日
  • 無貌の神

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    赤い橋の向こう、世界から見捨てられたような場所に私は迷い込んだ。そこには人を癒し、時に人を喰う顔のない神がいた。(表題作)

    童話やファンタジーのような、ホラーやSFのような不思議で残酷で美しい話が6話収められた短編集。
    どの話も寂しく静かでとても素敵なのですが、表題作の『無貌の神』が一番好きでした。世界から見捨てられたような場所。神の屍を食らったものは、もう元の世界に帰れない。ヨモツヘグイ的な、共食信仰(=同じ釜の飯を食う事は、同じ仲間となったという事)の考え方が織り込まれた寂しい集落の雰囲気がとても良かったです。宗教的共食の雰囲気や考え方には何だか惹かれるものがある。

    『死神と旅する女』

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    2023年05月03日
  • 雷の季節の終わりに

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    ホラーファンタジーにやや残虐さ

    同じ作者の「夜市」や「夜行の冬」で際立っているリリカルで繊細な雰囲気がこの作品全体にも漂っている。ただ他の作品と比べるとむき出しの暴力や殺人が描かれていて、私として今ひとつしっくりこない。やはりこの作者は、長編よりは中.短編で余韻を持って話をまとめたほうが落ち着きが良いのではないかと感じた。

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    2023年05月02日
  • 月夜の島渡り

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    ネタバレ

    とても幻想的な小説だった
    不思議な雰囲気だが、それ以上に感じる恐怖
    個人的には、夜のパーラーが一番怖かった。もはや人間なのか妖怪なのかも分からない、、

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    2023年03月29日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    小林泰三『人獣細工』、怪奇趣味的でもありSF的でもあり。
    すごいなこれ。惜しい人を亡くしたって改めて思った……

    他の作品もどれも良かったけど恒川光太郎『ニョラ穴』が特に好き。
    程よく謎が謎のまま残ってて余韻のゾワゾワ感ヤバい。やっぱホラーはこういう読後感が残ってこそですよね!

    ジワジワ怖い、ゾッとする不気味な印象の話が多め。
    同シリーズの『再生』とは毛色の違ったアンソロジーに仕上げてきたなーって感じ。

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    2023年03月20日
  • 猫ミス!

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    ネタバレ

    猫を撫でながら読みたくなる本かと思ったら全然そんな事なかった笑

    秋吉さんの「呪い」と菅野さんの「オッドアイ」が良かった!!



    ・黒猫ナイトの冒険 ★★★★
    新井素子さんという初めて読む作家さんの話。
    カラスのキングとの関係が良い!

    捨て猫だったのを保護されたけど、あったかいものを助けにまた迷い猫に。
    その後カラスのキングのおかげ?で元のお家に戻る事に。

    飼い主さんの心配な気持ちがクソわかる〜
    最後はほっこり。


    ・呪い ★★★★★
    イヤミスの女王、秋吉理香子さんの話〜
    この前の話がほっこり系やったしこの本はそーゆー系の短編かと思ったら通常通りの秋吉さんの話やった。
    大好き!!


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    2023年03月03日
  • 南の子供が夜いくところ

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    神秘や怪異がすぐ隣に「ただ、ある」ような。足元を少し掘れば残酷な歴史がすぐそこに現れるような。
    夢と現実がゆるやかに溶け合うような島の、連作短編集。

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    2023年02月21日
  • 夜市

    匿名

    購入済み

    ジャンルとしてはホラーだがそこまで怖くないので、初めてのホラーにオススメ!
    そして、世界観が幻想的で美しい。
    ノスタルジックで少し切なくなるような作品が好きな読者に読んでいただきたい。

    #切ない

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    2023年02月14日
  • 竜が最後に帰る場所

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    夜市に続く2冊目の短編集。5つの短編が収録されていて、1つ1つは本当にすぐ読み終わる短さ。
    読んでいて、不思議な感じのする世界観に引き込まれてどんどん先を読みたくなるものの、最後は「あれ?結局どう言う話だったの?」という感じで終わるものが多かった印象。
    ただ、読んだ後の、このちょっと取り残された感はある意味癖になりそうな、この作者の短編作品における特徴なのかなと思った。
    ただ、最後のゴロンドのドキュメンタリーのような話は本当に何だったのだろう…?笑 とても不思議だった。

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    2023年01月05日
  • 南の子供が夜いくところ

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    ネタバレ

    ”ユナ”という呪術師が全部の話に絡んでくるが、一つ一つは独立している短編。
    どれも不思議なお話。一家離散した家族は結局また一つになることはなく、でも父と息子は会えたかもしれない。敵に襲われた島の若者が長い間かけて竜の一族?を見つけ技術を受けて敵に勝とうと思うが、途中で「そうなったらもっと人が死ぬ」ことに気づく。海賊だった男が長い年月かけて菩提樹になった。島に流れ着いた西洋人は便利な知恵をたくさんもっていたが彼が善意で教えてくれるものも、後に人の欲をかきたて秩序を乱すものになりかねない。

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    2022年12月30日
  • 白昼夢の森の少女

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    表題作がとても好きだけど、他の作品もとても面白くまんまと恒川ワールドに引き込まれ、のめり込んでしまいました。

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    2022年12月20日
  • 雷の季節の終わりに

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    前回は「夜市」を読み、もうひとつ読んでみようかと思いこれを手に取った。そして面白かった。

    何がどうと説明は出来ないけど、出だしのプロローグがとてもいい。すぐに引き込まれていった。

    もう少ししたら、他の作品も読まずにいられない。

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    2022年11月07日
  • 雷の季節の終わりに

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    序盤は世界観に引き込まれながらも、これどう展開していくんだろうと言う感じが結構続いた。
    終盤のハラハラ感ある急展開、並行して進んでいた別々の視点からの話が繋がる感じが面白かった。

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    2022年11月01日
  • 無貌の神

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    不気味な雰囲気に完全に呑まれながら読んだ。
    恒川さんの物語はすごく自然に異世界へと誘う。それと気付かないほどさりげなく。

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    2022年10月15日