恒川光太郎のレビュー一覧

  • 月夜の島渡り

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    舞台は、沖縄、というか琉球って言った方が雰囲気的には合うな。
    実に怪しい。
    琉球も異界の入口が、すぐ隣りにある感じなんかな?京都みたいに。
    実は沖縄は行った事ないんやけど、何か目的もなく行ってみたい気もするな。
    シーサーなどに守られている異界の街。
    そういう身近な異界をテーマにしてそうな短編集7つ。
    雰囲気、実に良し!
    そうホラー、ホラーって感じより、こういう怪しいの好き!
    妖怪というか、異形の者が、ホンマに近くにいそうで怖いけど…
    でも、命の価値はめちゃ低い…

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    2021年07月24日
  • 雷の季節の終わりに

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    読みやすかった。
    世界から切り離された集落【穏】
    不思議な力を宿すかぜわいわい。
    雷の季節に人が消える。

    持ち味の恒川ワールド全開だった。
    この不気味な雰囲気が夏に欲しくなる。

    不死のサイコパス怪人トバムネキ…
    物語のリアリティと非リアリティの境界を曖昧にされる感覚が楽しい。
    どこか村上春樹をも思わせる。
    面白かった。


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    2021年07月04日
  • 無貌の神

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    面白かったです。淡々と語られる昔話を聞いているように読みました。
    表題作の神の造作が好きです。神を含む輪廻に飲み込まれることで保っている時間も超越した世界…好きでした。クトゥルフに同じ名前の旧支配者がいると解説にありました。
    「青天狗の乱」「死神と旅する女」も好きでした。死神と〜は日本が第二次世界大戦に参加しなかったパラレルな世界。運命に注文された〈世界〉という絵を作る時影…死神、なのかな。絵筆はその時々で必要で。でもパラレルワールドは存在してるので、注文される世界もいくつもあるのかも。
    「カイムルとラートリー」もとても良かったです。喋る「崑崙虎」かいむる、かわいいし健気。ラートリーも賢くてよ

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    2021年05月28日
  • 金色機械

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    異次元に連れて行かれてしまう作家No1との誉れも高いですが、この本もまさに別の世界に連れ出されてしまう本であります。
    江戸時代なのに金色のロボットと思われる物体が重要人物(物質?)となっています。なかなか無い展開で戸惑いますが、滑らかに物語に入って行けます。
    謎の金色様を巡って展開する超展開の江戸時代ロマン。

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    2021年05月05日
  • 無貌の神

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    裏表紙にも書いてあるように「暗黒童話」という言葉があってる。
    「死神と旅する女」が一番好きでした。

    気づいたらその世界に入り込んだような感覚で読めるのは恒川さんだけだなぁと思った。

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    2021年02月04日
  • 無貌の神

    購入済み

    恒川光太郎の世界観

    夜市を読んでからずっと恒川光太郎という作家が気になっていました。この本も面白いけど、夜市が星5つだとすると、こちらは4つかな。でも、独特の世界観に魅了されます。

    #深い

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    2022年06月19日
  • ヘブンメイカー

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    ある日突然見知らぬ土地に呼び出された人々。そこには誰も住んでいない新しい街があった。誰が作ったのか?自分たちはなぜそこにいるのか?
    開拓しながら街を発展させつつ、その謎に迫っていく。
    1作目のスタープレイヤーで描かれなかった呼び出された側の状況や心情も詳細に書いてありこちらも楽しく読めた。私も一緒に見知らぬ街、世界を探検している気持ちになりドキドキハラハラ一喜一憂あり大冒険した気分になった。

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    2020年12月05日
  • 金色機械

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    ネタバレ

    雰囲気のある短編を多く創っている著者、がっつりした長編は初めて読んだが、とても読み応えがあった。
    敢えて取っ散らかる形で書かれていた時空が終盤に向けて収斂していく様は、美しくさえある。

    作品全体に関しては、通底する大きなテーマ、のようなものが感じられなかったのが少し残念。
    高い構成力を備え、リーダビリティーにも長けたこれだけの物語が、「面白い」だけで終わってしまうのは非常にもったいない。
    理屈を超越した衆生の救いの象徴であり、まるでオーパーツともいうべき金色様の出自や幽禅家のルーツ、そしてその系譜がおそらくは熊悟朗や遥香に連なっているという設定などの裏に、より具体的なSF的バックボーンでも立

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    2020年10月09日
  • 無貌の神

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    たんたんした短い文章で世界を作り出す恒川さん。表題作はこれぞ、という世界観。全体的にいい意味で裏切られた。

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    2020年10月09日
  • 金色の獣、彼方に向かう

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    「異神千夜」「風天孔参り」「森の神、夢に還る」「金色の獣、彼方に向かう」の4編。
    元寇を舞台にした「異神千夜」で巫術師の女が連れて来た神の使いの鼬。そしてサンカになったと思われる異国人たち。それが残り三編に繋がって行くようです。もっとも繋がりは弱く、それぞれ独立した短編です。

    結局、恒川さんの最大の魅力は異世界を作りだす能力ですね。
    美しく、切なく、もの哀しく、どこか胸がうずくような世界。
    それが、時にSFっぽい『金色機械』だったり、ノスタルジックな本作や『夜市』だったり、色々とあるのですが。
    物語を描くためにそれに合った舞台を準備するのが普通な気がしますが、恒川さんの作品は舞台=異世界を完

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    2020年09月22日
  • 月夜の島渡り

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    珍しい、沖縄を舞台にしたホラー。
    沖縄の自然、精神性、夜、方言…
    沖縄という舞台でしか醸成できない、ぬるくて畏怖の念を覚える空気感を、各短編ごとに、見事に描いていた。

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    2020年09月08日
  • 金色機械

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    「きんいろきかい」と読む。
    この本を読むときは、じっくりと腰を落ち着けて、その世界にどっぷりとはまりながら読むのがよい。


    江戸時代。

    人が生まれ、死んでいく。
    人生の糸が複雑に絡み合い、結ばれ、断ち切られ、生と死を繰り返しながら歳月が流れ、やがてそれが新しい世を造る。

    生命というものを持たない金色様は、昔、月からやってきたそうだ。外見は(おそらく)C3POのようで、チャーミングなところもあり、でもとても身軽でとても強い。金色様はこの世の移り変わりを、様々な人に常に寄り添いながら見守ってきた。

    この物語は、手で触れただけでそのものの命を奪うことができるという不思議な力を持つ遙香という女

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    2020年08月13日
  • 金色機械

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    ネタバレ

    おもしろかった。その一言に尽きる。

    この方の作品は初めてだったので、先入観がなかったのもよかったのかも。とにかく、文体が読みやすい。人間の業に迫るような内容なので、決して軽くないはずなんだけど、なんだろ、かるい。いい意味で。軽やか。登場人物が多く、それぞれの物語が時系列もバラバラに切り替わって、混乱するかと思いきや全くそんなことなかった。とにかく先が読みたくてどんどんページをめくってしまった。この感覚久しぶり!純粋に楽しめた。

    第67回日本推理作家協会賞受賞作だそうですが、推理小説とは思えなかった。時代小説とも違う。SFといえばそうだけどちょっと違う。すこしふしぎ小説とでもいえばいいのか?

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    2020年05月24日
  • ヘブンメイカー

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    大変面白かった。
    人間はどこまでいっても欲深い。どんな力を獲得しても、それを止めることはできない。
    コロナ禍の今もそれは顕になっている。

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    2020年04月22日
  • ヘブンメイカー

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    今はやりの異世界転生ものに似て非なる本。
    ラストのどんでん返しはちょっと良かった。
    途中の恋物語はなるべくしてなったが、彼女はなんとなく嫌い。

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    2020年03月13日
  • 月夜の島渡り

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    沖縄を舞台にしたホラー小説。

    じめっとして暑い雰囲気があります。

    恒川氏の小説は夜市が代表作として挙げられることが多いですが、ホラーの雰囲気としてはこの本の方が好きです。

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    2020年02月20日
  • 金色機械

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    ネタバレ

    読むのに時間がかかった、物語の流れが緩やかだとつい雑念が入り込んでしまう、それはそれでいいのだが。
    柔らかい美しい文体で野生的な盗賊たちの生活が描かれているが「金色様」は何か異界の夢物語めいていた。

    恒川さんの、現実から幻想的な世界に滑り込んでいく物語が好きで読んでいるが、長編は初めてで少し勝手が違った。
    時系列どおりに進むのではなくて登場人物が現れるごとに、それが生きてきた過去から話が進む。時間の往来があってから、現在に合流する。

    全編を通して恒川ワールドの雰囲気が続いていく。
    はみ出し物の盗賊たちは殺しもやれば子どもの誘拐もする、情け容赦のない場面もあるが、それも全て絵物語のようで、続

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    2020年01月20日
  • 金色の獣、彼方に向かう

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    ハズレなし作家、恒川光太郎の「金色の獣、彼方に向かう」を読んだ。黄金の鼬を中心にした短編集。やはり、面白く、ザワザワとする怖さがあった。次がすぐに読みたくなる希少な作家だ。

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    2020年01月20日
  • ヘブンメイカー

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    欲の無い人間はいない。
    それが本能的なものなのか、自分の中にあるものなのか、外にあるものなのか。
    それぞれ意図は違えど欲には変わりない。
    欲は強い。
    個人が願う細やかな欲でもバタフライ効果が起こるのだから、よっぽど慎重であるべきだ。
    が、欲は暴走しがちだ。
    誰もが全員満足する願いは無い。
    だからこそ、協力や努力という過程が必要。
    結果を得たければ、面倒事は避けて通れない。
    改めて考えるきっかけをもらえた。
    面白かった。

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    2019年12月14日
  • 異神千夜

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    ネタバレ

     4つのお話からなる物語。
     ある場所において言い伝えられている伝説や伝承といった類のものは、もしかしたら本当に昔は存在していた何かから起こったものなのかもしれないというような感覚。
     内容は全く違うが、米澤穂信著「リカーシブル」を思い出した。
     不穏なだけでも神秘的なだけでもない、歴史においてごく当たり前に存在していた金色の獣の話。面白かった。

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    2019年06月30日