あらすじ
現世から隠れて存在する異世界・穏(おん)で暮らすみなしごの少年・賢也。穏には、春夏秋冬のほかにもうひとつ、雷季と呼ばれる季節があった――。著者入魂の傑作長編ホラー・ファンタジー!
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唯一無二の世界観で素晴らしい。ラストがあっさりしてるように感じるのは、主人公が自発的に異界である穏か下界である都市か、どちらで生きていくか選んだわけではないからかな。そこが少し気になった。
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恒川さん独特の ダークで不思議な世界観がめちゃくちゃ好みだった〜!
異次元から始まるストーリーは、どこかうすら怖くはあるけど、序盤からめちゃくちゃ惹き付けられた。
その後の展開も そういう事か〜の連続で最後まで飽きる事がなかったな〜。
恒川さんの物語って 物哀しさと どこか懐古的な感じもあって ほんと独特。
ちょっと乙一さんと似てる気もするけど、どちらも大好き。
もっと読み進めていきたい作家さんだ(^-^)/
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この世でない、どこか異次元の世界に静かに佇む「穏」という隠れ里。
ここでは四季の他に「雷季」と呼ばれる時期があり、その季節には悪い事をしたり、もういらないと判断されたものが鬼衆により連れ去られるという噂がある。
そんな雷季のある日、突然2人暮らしだった姉が姿を消し、1人残されてしまった少年 賢也を中心に進む物語。
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ホラーらしいがダークファンタジーの長編小説。
長編なのかあらすじで風わいわいとともに旅に出るのはわりと読み進めてである。
丁寧に伏線を回収していくので展開が気になる。
それに、描写がごちゃごちゃ書いていないからなのか頭に文章が通る。
ダークファンタジーにRPG構成…夜市や風の古道も準拠する。
謎が残るのだが、はっきりとしない余韻が心地よい。
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寂寥感。
変わらないものを見ているのに、自分はもうそこにいられない。子どもは大人になり、気づけば時の流れに取り残されたような感覚になる。
そんな作品だと感じた。
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何も残らないのに何かが残る感覚。
恒川光太郎の作る他では感じられないざわざわしたワードが大好き。
風わいわい、空棲生物、闇番、どれもがここでしか知らない気持ち悪さがある。
トバムネキの心臓は今もどこかで廻っているのだろうか。最後にトバを笑った風わいわいの呪いが怖かった。
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現世から隔離された地「穏」。
そこでは春夏秋冬の他に、雷季と呼ばれる神の季節があった。
恒川さん作品を読むのはこれで6作目ですが、1、2を争うほど好き。
どこか懐かしく切なく残酷な物語に一瞬で引き込まれる。
恒川さんの長編作品好きだなぁ。
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現実とは少しズレた場所に存在する異国、穏。そこで冬季と春季の間にごく短い間にだけ、雷季と呼ばれる雷が鳴り狂う季節がある。ある年の雷季に姉が失踪してしまった少年は、不思議な存在「風わいわい」と出会い、自身のルーツに纏わる騒動に巻き込まれる…。
↑の少年や、その友人、現実世界の少女など何人かの視点に切り替わりつつ、話が進んでいく。穏の世界観は松明で明かりを取る昔の日本みたいな感じ。現実世界の少女、茜と少年の関係性が分かったときはかなり衝撃だった。
いわゆるラスボス的なキャラクターがいるが、きちんと出てくるのは割と後半からだったので、もう少しはじめから出てきてたほうが、最後の戦いに感情が入ったかなぁ、とは思った。
ラストはちょっと切ない…。後ろ髪を引かれるあっさりとした終わり方もあって、なんか夏の終りって感じ(実際は雷季だけど)。元の場所に戻ったといえばそうだけどね…。
全体を通して、ちょっと不思議な異世界の話であり、昔ばなしのようにテンポよく進んでいく感は、僕の好きな同著者の風の古道を思い起こさせられた。
あと、俺っ子萌えってこういうことかぁ〜、って思った(小並)。
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恒川氏独特の異世界ファンタジー。主人公はいつものようにヒーローではないごく普通の人。読者からは感情移入しやすくなっている。最後まで明らかにならないところも多いが楽しめた。この世界観を子供向けに変えるとジブリのようになってしまうのかと考えてしまった。
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恒川光太郎の世界観が大好きなのですが、今作もしっかり一気読みしてしまいました。ジャンルとしてはホラーとのことですがファンタジー要素が強く、読んでいて少し切なくなる読み味。
ラストが少し駆け足で、伏線というか人物の掘り下げがなかったりもう少し余韻が欲しかったですが、その物足りなさも恒川ワールドにマッチしているような気になるのが不思議です。
「風わいわい」がかわいい。
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『夜市』『秋の牢獄』に続いて読んだ、恒川光太郎さんの作品です。
正直、その2作にはホラー要素はあまり感じられなかったのですが、今回初めてホラー感を味わいました。
虐待や人殺しなどの描写が怖かった点と、ラストでムネキの心臓が閉じ込められて、今もどこかで封印された缶がごとごと鳴っている、という点です。
この先もし、うごめく缶を見つけたとしても、わたしは絶対開ける勇気はないです((((;゚Д゚)))))))
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前作『夜市』の流れを汲むホラーとファンタジーの融合に加えて、冒険小説の要素も取り入れられ、そこに新たな可能性が見受けられます。
風霊鳥、闇番、鬼衆などのネーミングセンスも秀逸で、冬と春の間にある短い季節「雷季」の設定も含めて、想像力を掻き立てられる独自の世界観には心惹かれるものがありました。
物語が終わっても続きが気になる作品は数多くありますが、この作品もその一つで、いつかこの登場人物たちにまた会いたい、そんな気持ちになってしまいます。
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後半からぐんぐん面白くなって引き込まれていくストーリーが良かった。ファンタジーと現実が混じり合い、この先どうなっていくのだろうと思った断片が繋がっていくのが面白かった。
隠のなかは平和だというが、異端が強制的に排除されていくような場所が平和なわけがない。隠は、私の知っている世界とはまた別の閉鎖的な残酷さに満ちていて、そのなかで次第に逞しくなっていく主人公・賢也が心強かった。
一度はトバムネキに奪われた人生だが、人々の助けもあり最終的には自分の力で取り戻したことに救いを感じた。同じく、家を出る選択肢しかなかった茜に、立ち上がる強い気持ちがあることにも。
いつかは大人にならなきゃいけない、自ら選んで歩んで行かなくてはならない、という成長を感じさせる話でもあった。その先には誰にも真似できない自分の人生が待っていてきっと実感が得られるのだと思う。
ホラーファンタジーにやや残虐さ
同じ作者の「夜市」や「夜行の冬」で際立っているリリカルで繊細な雰囲気がこの作品全体にも漂っている。ただ他の作品と比べるとむき出しの暴力や殺人が描かれていて、私として今ひとつしっくりこない。やはりこの作者は、長編よりは中.短編で余韻を持って話をまとめたほうが落ち着きが良いのではないかと感じた。
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前回は「夜市」を読み、もうひとつ読んでみようかと思いこれを手に取った。そして面白かった。
何がどうと説明は出来ないけど、出だしのプロローグがとてもいい。すぐに引き込まれていった。
もう少ししたら、他の作品も読まずにいられない。
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序盤は世界観に引き込まれながらも、これどう展開していくんだろうと言う感じが結構続いた。
終盤のハラハラ感ある急展開、並行して進んでいた別々の視点からの話が繋がる感じが面白かった。
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ホラーが苦手なので、「角川ホラー文庫」に怯えていたが、所謂ホラーな展開は全くなく、
むしろグングン引き込まれてすぐに読破してしまった。
先日、同じ著者の「スタープレイヤー」を読んだが、恒川光太郎氏は異世界を書くのが本当に上手なんだなと感じた。
特に、本作の舞台である穏は、本当に実在するのではと思ってしまうほど。非常に面白かった。
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再読でも面白かったです。
長編では恒川さんのノスタルジックでダークで容赦ない世界にじっくり浸れます。
『穏』も、この世の理とはかなり違う決まりで動いている世界。暮らしているのは人だろうけど、限りなく彼岸に近い世界だと思います。
賢也パートと茜パートの時系列が違う事に気付くとゾッとしました。賢也の、雷の季節に消えた姉が茜だったとは…。
その中でも外れまくっているのが絶対悪・トバムネキだけれど、彼も歪んだ理由はあって。それでも、無間地獄に堕ちるのは壮絶。
早田さんは何者なんだろ。穏の血を引く者ではあるっぽいけど。
賢也が最終的に穏に戻れないのは、やっぱり穏での階級で穂高の家より下だからなのかな。苦い。
あとがき、恒川さんの印象が変わりました。これからも読んでいきたいです。
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現世とは少し違う空間に隔離されている『穏』に住む少年賢也
ある事で穏に居られなくなった賢也は自分に取り憑いた「風わいわい」の力を借りながら現世をめざす
穏には穏のルールがあり世界観はとても面白かった
ホラーというよりダークめのファンタジーかな
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あの世の瀬戸際にあり、世界の地図には載ってない人里『穏』が舞台の物語。相変わらずの切なさとどこか懐かしい雰囲気が漂う独特の世界観。こんな世界が、もしかしたらあるかもしれないと思ってしまう。この話のテーマは「因果」だと思う。
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読みやすかった。
世界から切り離された集落【穏】
不思議な力を宿すかぜわいわい。
雷の季節に人が消える。
持ち味の恒川ワールド全開だった。
この不気味な雰囲気が夏に欲しくなる。
不死のサイコパス怪人トバムネキ…
物語のリアリティと非リアリティの境界を曖昧にされる感覚が楽しい。
どこか村上春樹をも思わせる。
面白かった。
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「夜市」から「秋の牢獄」と読み
「雷の季節の終わりに」
現世から隠された異世界“穏(おん)”で暮らす
少年賢也
その世界では春夏秋冬の他に雷季と呼ばれる季節がある
恒川さんは数ページあるいは数行で
現世でないどこかへあっさりと引き込んでしまう
その世界に現世との儚い繋がりを持たせるところも今まで読んだ作品と共通して
ファンタジーでありながら幻想を見させる
角川ホラー文庫だけど、ホラー感は低めかなと
少年は穏から 現世へと逃亡する
そこで 関わる 闇番とか穏からの使者等の
現世との関わりの部分が 浅いのかな?
読みながら納得する間合いが必要だった
穏の世界観だけでも良かったかも
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名作『夜市』の直後に書かれた作品の様です。
この小説の舞台になる「穏」という異世界は、どこかノスタルジックで儚く、少々不気味で『夜市』の世界を思い起こさせます。主人公の少年もボーイッシュな少女も魅力的ですし、穏の中にある墓町の闇番の活躍など秀逸です。
ある事件をきっかけに「穏」を逃げ出し現実界・東京に戻った主人公は、そこで魔性との戦いに巻き込まれます。こちらは残虐、おどろおどろしい世界です。ただ終盤は無用なごちゃごちゃ感があり、まとまりに欠けたり、妙に淡白な所もあって少々残念でした。
Posted by ブクログ
昔話のような、この独特の世界観。次元が違うどこかに存在する穏。閉鎖的で、ちょっと息苦しさを感じる。トバムネキの母親、そんな理由で鬼衆にお願いされちゃうとか、どんだけ閉鎖的なの。酷いよ。
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ここではない、どこか。
にんげんではない、なにか。
世の中に潜む穩の仕事人。
今日狙われたりして。
明日意外に強い自分が生まれたりして。
すごい想像力。
別の本も読んでみよう。
Posted by ブクログ
3.5
普通の人間は行くことができない、地図に載っていない町、穏(おん)
穏やかな町だから、穏。
この閉鎖された町で暮らすのは果たして幸せなのか。
話を読み進めていくうちに、この町に行きたいか行きたくないかわからなくなってきます。
ちなみに私は行かないです笑
とある人が死んだところからガラッと展開が変わって面白かった。
時系列とか話してる人がコロコロ変わるから、理解力がある程度必要。