【感想・ネタバレ】雷の季節の終わりにのレビュー

あらすじ

現世から隠れて存在する異世界・穏(おん)で暮らすみなしごの少年・賢也。穏には、春夏秋冬のほかにもうひとつ、雷季と呼ばれる季節があった――。著者入魂の傑作長編ホラー・ファンタジー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

唯一無二の世界観で素晴らしい。ラストがあっさりしてるように感じるのは、主人公が自発的に異界である穏か下界である都市か、どちらで生きていくか選んだわけではないからかな。そこが少し気になった。

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2026年05月03日

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ネタバレ

何も残らないのに何かが残る感覚。
恒川光太郎の作る他では感じられないざわざわしたワードが大好き。
風わいわい、空棲生物、闇番、どれもがここでしか知らない気持ち悪さがある。

トバムネキの心臓は今もどこかで廻っているのだろうか。最後にトバを笑った風わいわいの呪いが怖かった。

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2025年12月04日

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ネタバレ

『かつて私を巻き込んだ大きな波は、ついに私を岸辺に打ち上げ、私の少年時代を攫うと、果てしない大洋へと引いていった。』

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2023年01月24日

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ネタバレ

せっかくねーちゃんと再会できたのにねーちゃんまた弟を置いてくのか...現実世界で賢也が暮らしていく手立てなんてないこと知ってるくせに
まぁ絶縁されたら賢也は隠には帰れない、ねーちゃんもねーちゃんで現実世界に居場所なんてない
わかっちゃいるけど結構あっさりしてんだなーって
この子は私が守らなければみたいなこと言うてたくせに...

トガムネキの末路が悲惨だー確かに悪いことしてきたけど永遠に苦しみ続けるの地獄だなーこわいなー

相変わらず独特な世界観と現実世界のすぐ側にある異世界みたいなテーマがやっぱり面白かった

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2026年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『夜市』『秋の牢獄』に続いて読んだ、恒川光太郎さんの作品です。
正直、その2作にはホラー要素はあまり感じられなかったのですが、今回初めてホラー感を味わいました。
虐待や人殺しなどの描写が怖かった点と、ラストでムネキの心臓が閉じ込められて、今もどこかで封印された缶がごとごと鳴っている、という点です。

この先もし、うごめく缶を見つけたとしても、わたしは絶対開ける勇気はないです((((;゚Д゚)))))))

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2024年10月07日

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ネタバレ

後半からぐんぐん面白くなって引き込まれていくストーリーが良かった。ファンタジーと現実が混じり合い、この先どうなっていくのだろうと思った断片が繋がっていくのが面白かった。
隠のなかは平和だというが、異端が強制的に排除されていくような場所が平和なわけがない。隠は、私の知っている世界とはまた別の閉鎖的な残酷さに満ちていて、そのなかで次第に逞しくなっていく主人公・賢也が心強かった。
一度はトバムネキに奪われた人生だが、人々の助けもあり最終的には自分の力で取り戻したことに救いを感じた。同じく、家を出る選択肢しかなかった茜に、立ち上がる強い気持ちがあることにも。
いつかは大人にならなきゃいけない、自ら選んで歩んで行かなくてはならない、という成長を感じさせる話でもあった。その先には誰にも真似できない自分の人生が待っていてきっと実感が得られるのだと思う。

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2023年09月18日

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ネタバレ

再読でも面白かったです。
長編では恒川さんのノスタルジックでダークで容赦ない世界にじっくり浸れます。
『穏』も、この世の理とはかなり違う決まりで動いている世界。暮らしているのは人だろうけど、限りなく彼岸に近い世界だと思います。
賢也パートと茜パートの時系列が違う事に気付くとゾッとしました。賢也の、雷の季節に消えた姉が茜だったとは…。
その中でも外れまくっているのが絶対悪・トバムネキだけれど、彼も歪んだ理由はあって。それでも、無間地獄に堕ちるのは壮絶。
早田さんは何者なんだろ。穏の血を引く者ではあるっぽいけど。
賢也が最終的に穏に戻れないのは、やっぱり穏での階級で穂高の家より下だからなのかな。苦い。
あとがき、恒川さんの印象が変わりました。これからも読んでいきたいです。

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2021年10月04日

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ネタバレ

昔話のような、この独特の世界観。次元が違うどこかに存在する穏。閉鎖的で、ちょっと息苦しさを感じる。トバムネキの母親、そんな理由で鬼衆にお願いされちゃうとか、どんだけ閉鎖的なの。酷いよ。

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2022年04月07日

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ネタバレ

ここではない、どこか。

にんげんではない、なにか。

世の中に潜む穩の仕事人。
今日狙われたりして。
明日意外に強い自分が生まれたりして。

すごい想像力。
別の本も読んでみよう。

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2021年09月21日

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