恒川光太郎のレビュー一覧

  • 雷の季節の終わりに

    Posted by ブクログ

    読みやすかった。
    世界から切り離された集落【穏】
    不思議な力を宿すかぜわいわい。
    雷の季節に人が消える。

    持ち味の恒川ワールド全開だった。
    この不気味な雰囲気が夏に欲しくなる。

    不死のサイコパス怪人トバムネキ…
    物語のリアリティと非リアリティの境界を曖昧にされる感覚が楽しい。
    どこか村上春樹をも思わせる。
    面白かった。


    0
    2021年07月04日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    面白かったです。淡々と語られる昔話を聞いているように読みました。
    表題作の神の造作が好きです。神を含む輪廻に飲み込まれることで保っている時間も超越した世界…好きでした。クトゥルフに同じ名前の旧支配者がいると解説にありました。
    「青天狗の乱」「死神と旅する女」も好きでした。死神と〜は日本が第二次世界大戦に参加しなかったパラレルな世界。運命に注文された〈世界〉という絵を作る時影…死神、なのかな。絵筆はその時々で必要で。でもパラレルワールドは存在してるので、注文される世界もいくつもあるのかも。
    「カイムルとラートリー」もとても良かったです。喋る「崑崙虎」かいむる、かわいいし健気。ラートリーも賢くてよ

    0
    2021年05月28日
  • 金色機械

    Posted by ブクログ

    異次元に連れて行かれてしまう作家No1との誉れも高いですが、この本もまさに別の世界に連れ出されてしまう本であります。
    江戸時代なのに金色のロボットと思われる物体が重要人物(物質?)となっています。なかなか無い展開で戸惑いますが、滑らかに物語に入って行けます。
    謎の金色様を巡って展開する超展開の江戸時代ロマン。

    0
    2021年05月05日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    裏表紙にも書いてあるように「暗黒童話」という言葉があってる。
    「死神と旅する女」が一番好きでした。

    気づいたらその世界に入り込んだような感覚で読めるのは恒川さんだけだなぁと思った。

    0
    2021年02月04日
  • 無貌の神

    購入済み

    恒川光太郎の世界観

    夜市を読んでからずっと恒川光太郎という作家が気になっていました。この本も面白いけど、夜市が星5つだとすると、こちらは4つかな。でも、独特の世界観に魅了されます。

    #深い

    0
    2022年06月19日
  • ヘブンメイカー

    Posted by ブクログ

    ある日突然見知らぬ土地に呼び出された人々。そこには誰も住んでいない新しい街があった。誰が作ったのか?自分たちはなぜそこにいるのか?
    開拓しながら街を発展させつつ、その謎に迫っていく。
    1作目のスタープレイヤーで描かれなかった呼び出された側の状況や心情も詳細に書いてありこちらも楽しく読めた。私も一緒に見知らぬ街、世界を探検している気持ちになりドキドキハラハラ一喜一憂あり大冒険した気分になった。

    0
    2020年12月05日
  • 竜が最後に帰る場所

    Posted by ブクログ

    この人独特の世界観が好きな人にはたまらない。 ホラー感が微塵も感じず、ファンタジーと言うか幻想を上手く文章にした感じ。 この作家はいつも残酷なシチュエーションを誇大せず淡々と何時でも誰にでも起こりうと思わせる感じで描く所ががとても共感が持てる。 京極夏彦や村上春樹にも通じる心地いいマンネリ感。

    0
    2020年10月22日
  • 金色機械

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    雰囲気のある短編を多く創っている著者、がっつりした長編は初めて読んだが、とても読み応えがあった。
    敢えて取っ散らかる形で書かれていた時空が終盤に向けて収斂していく様は、美しくさえある。

    作品全体に関しては、通底する大きなテーマ、のようなものが感じられなかったのが少し残念。
    高い構成力を備え、リーダビリティーにも長けたこれだけの物語が、「面白い」だけで終わってしまうのは非常にもったいない。
    理屈を超越した衆生の救いの象徴であり、まるでオーパーツともいうべき金色様の出自や幽禅家のルーツ、そしてその系譜がおそらくは熊悟朗や遥香に連なっているという設定などの裏に、より具体的なSF的バックボーンでも立

    0
    2020年10月09日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    たんたんした短い文章で世界を作り出す恒川さん。表題作はこれぞ、という世界観。全体的にいい意味で裏切られた。

    0
    2020年10月09日
  • 金色の獣、彼方に向かう

    Posted by ブクログ

    「異神千夜」「風天孔参り」「森の神、夢に還る」「金色の獣、彼方に向かう」の4編。
    元寇を舞台にした「異神千夜」で巫術師の女が連れて来た神の使いの鼬。そしてサンカになったと思われる異国人たち。それが残り三編に繋がって行くようです。もっとも繋がりは弱く、それぞれ独立した短編です。

    結局、恒川さんの最大の魅力は異世界を作りだす能力ですね。
    美しく、切なく、もの哀しく、どこか胸がうずくような世界。
    それが、時にSFっぽい『金色機械』だったり、ノスタルジックな本作や『夜市』だったり、色々とあるのですが。
    物語を描くためにそれに合った舞台を準備するのが普通な気がしますが、恒川さんの作品は舞台=異世界を完

    0
    2020年09月22日
  • 月夜の島渡り

    Posted by ブクログ

    珍しい、沖縄を舞台にしたホラー。
    沖縄の自然、精神性、夜、方言…
    沖縄という舞台でしか醸成できない、ぬるくて畏怖の念を覚える空気感を、各短編ごとに、見事に描いていた。

    0
    2020年09月08日
  • 金色機械

    Posted by ブクログ

    「きんいろきかい」と読む。
    この本を読むときは、じっくりと腰を落ち着けて、その世界にどっぷりとはまりながら読むのがよい。


    江戸時代。

    人が生まれ、死んでいく。
    人生の糸が複雑に絡み合い、結ばれ、断ち切られ、生と死を繰り返しながら歳月が流れ、やがてそれが新しい世を造る。

    生命というものを持たない金色様は、昔、月からやってきたそうだ。外見は(おそらく)C3POのようで、チャーミングなところもあり、でもとても身軽でとても強い。金色様はこの世の移り変わりを、様々な人に常に寄り添いながら見守ってきた。

    この物語は、手で触れただけでそのものの命を奪うことができるという不思議な力を持つ遙香という女

    0
    2020年08月13日
  • 雷の季節の終わりに

    Posted by ブクログ

    現世から隔離された隠れ里「穏」に暮らす少年が、とある秘密を知ったことで穏を追われ、少年に取り憑く「風わいわい」と共に旅に出る。
    やはり恒川さんが描く異界は憧れを抱くほどに美しく魅力的!
    とにかく一つ一つの設定やディティールの発想力に惚れ惚れする。
    この不思議でたおやかな世界観にいつまでも浸っていたくて読み終わりたくないとすら思った。
    その幻想世界の中に不意打ちのように現れる醜悪な人間の描写…この毒気もまたいいアクセントになっている。
    おや?と戸惑うくらい空気感が変わる章を重ね、やがて「そういうことだったのか」と一つに繋がる気持ちよさ。
    先が全く読めない展開に本当にドキドキしながら読んだ。
    それ

    0
    2020年08月01日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     過剰に飾り立てることのない平易な言葉で、淡々と行を変えていく短い文章で、ぞくりと背筋が寒くなる独特の雰囲気を出すのが恒川さんの本領だなぁ、と。恒川さんの短編集らしい短編集だなぁ、と、ご満悦になれる読み心地でした。

     表題作「無貌の神」は、その世界の物を食べたら帰れなくなる、超常的存在を殺めた者がその役目を引き継ぐなど、題材として目新しいものではないのですが、寂れた集落に漂う空虚感が空恐ろしい。
     「青天狗の乱」は、怪奇の大部分が人づてに聞いた話をまとめたものという点と、「怪奇ではなく、全ては作られたものかもしれない」という可能性を残しているという点で、他とは少々異なる趣。
     個人的に今巻で

    0
    2020年06月24日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    面白かったです。短いけど世界観が凄くて引き込まれました。もっとホラーかと思ってたけどそんな事はなく、民俗伝承、時代劇、SF、童話的な話まで多彩で、幻想的な短編集です。色々な話があるので作品ごとに評価はわかれるけど、死神と旅する女、カイムルとラートリーが良かった。廃墟団地の風人、カイムル〜はハードではあるけどどこか牧歌的な雰囲気で似た作品があれば読みたいな、恒川さんの他の作品も読んでみます。

    0
    2020年06月12日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    今回はほぼ暗黒童話。最後の話がほんのり明るい。巻末の解説がベタ褒めだがわかりやすかった。イア!イア!

    0
    2020年06月10日
  • 金色機械

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おもしろかった。その一言に尽きる。

    この方の作品は初めてだったので、先入観がなかったのもよかったのかも。とにかく、文体が読みやすい。人間の業に迫るような内容なので、決して軽くないはずなんだけど、なんだろ、かるい。いい意味で。軽やか。登場人物が多く、それぞれの物語が時系列もバラバラに切り替わって、混乱するかと思いきや全くそんなことなかった。とにかく先が読みたくてどんどんページをめくってしまった。この感覚久しぶり!純粋に楽しめた。

    第67回日本推理作家協会賞受賞作だそうですが、推理小説とは思えなかった。時代小説とも違う。SFといえばそうだけどちょっと違う。すこしふしぎ小説とでもいえばいいのか?

    0
    2020年05月24日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    ホラーというよりファンタジー。粒揃いの6編ですが、中でも「死神と旅する女」と「カイムルとラートリー」が気に入りました。

    0
    2020年05月10日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    本作品の白眉は『死神と旅する女』
    謎の男達に殺されそうになる女の子?
    度胸という性格で助かるものの謎の男と旅する事に?

    まぁ好みだと思います。



    何故か恒川氏の初期の作品を思い出しました。



    表紙が何故か豪華に見えるのは私だけでしょうか?

    0
    2020年05月06日
  • 金色機械

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    江戸時代を舞台としたSFファンタジー。
    バラバラの時間軸と登場人物がつながると
    切ない物語に仕上がる。
    読後はお祭りが終わってしまったような
    寂しい気持ちに。
    時代物は苦手ですが、問題なく読めます。
    抜群に面白いエンターテインメントです。

    0
    2020年05月04日