恒川光太郎のレビュー一覧

  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    角川ホラー文庫ベストセレクション第二弾。全部読んだことがあるので再読かな。しかし何度読もうと、どれもこれも文句なしの名作です。
    何度読んでも恐ろしいのは坂東眞砂子「正月女」です。どこからどこまで全部怖い。柱時計の音が怖い。登場する人たちもみんな怖い。可哀想に思えるヒロインのキャラも、実はなかなかの恐ろしさなんですよね……。
    久しぶりに読んだ服部まゆみ「雛」も、再読でさらに恐ろしくなったかも。そしてラスト、小林泰三「人獣細工」で締めるとは!

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    2021年10月16日
  • ヘブンメイカー

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    スタープレイヤーのあと、すぐ読み始めた。ずっと前に2冊買って積みっぱなしだったから。
    スタープレイヤーよりなんとなく悲しみが深くて、読み始めは時間がかかった。それでもこの世界観がめっちゃ面白いから結局あっという間に読んでしまった。
    シリーズなのに、きっちり一冊で世界がまとまってるの、ほんと素敵だ。
    他のスタープレイヤーの物語も読みたい。もっと細かい地図と年表も欲しい。次、待ってます。

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    2021年10月15日
  • 南の子供が夜いくところ

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    3冊目の恒川光太郎作品に選んだ一冊。
    今回もとっても素敵だった…!
    まるで古くから語り継がれてきたおとぎ話を、大切にひっそりと読み聞かせてもらっているみたい。

    とある南の島に来た東洋人の少年タカシと、彼を見守る不思議な女性のユナ。彼らを軸にして時代も空間もあっという間に飛び越えては縦横無尽につないでいってしまう、作者の筆はもうお見事。
    その筆致の軽やかさに心底うっとりとしてきた頃に、まるで夢が引いていくかのようにあっけなく、けれども美しく物語たちは幕を下ろしていく…
    まさに夢見心地な1冊だった。ファンタジー好きにはもちろん、いろんな小ネタが仕込まれてる連作とか、時代を超えて全部が緩やかに繫が

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    2021年10月11日
  • 金色機械

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    恒川光太郎『金色機械』
    短編で名を馳せる作者ですが、本作は長編です。
    江戸時代を舞台に、金色様という謎の生命体を媒介として、幼少期に両親を殺された流民の女と遊郭街の頭領の男が出会った時、彼らの運命の歯車が動き出します。
    複雑な時間軸が終盤にかけて収束していく様式美には感服しました。

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    2021年09月14日
  • 竜が最後に帰る場所

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    恒川光太郎氏の独特な世界観が、様々な形で表されてる
    どの短編も面白いが、夜行の冬と鸚鵡とオルネラが好み

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    2021年08月28日
  • 無貌の神

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    「神」と「風」をテーマとした作品集。筆者はハッピーともバッドとも、何とも言えないような結末を迎える作品が多い中、「死神と旅する女」はこれ以上ない結末であり、爽快であった。しかし、筆者の文章が持つ独特の余韻は失われることはなかった。そして最後の短編「カイムルとラートリー」は筆者屈指の名作である。「竜が最後に帰る場所」でゴロンドという未知の生物がいたように、今作では言葉を話す虎の生涯が描かれる。短編ではあるが、どんな大作にも負けない大叙事詩であると言っても過言ではない。誰が読んでも面白い小説であると断言できる。

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    2021年06月25日
  • 異神千夜

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    短編連作ではないが、金色の鼬を媒介とした四作品を収録している。雰囲気は【夜市】に近く、中でも表題作の【異神千夜】は著者の作品の中でも傑作と言える。読んでいると、頭の中で著者が描く風景が構築されていく。この読者に風景を想起させる幻想的な文章は比類ないものであり、数々の賞を受賞していることも頷ける。次の作品を読むのが楽しみだ。

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    2021年06月16日
  • 南の子供が夜いくところ

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    連作短編であるが短編間に深い繋がりはなく、著者の「草祭」のような作品が好きな方にはおすすめである。とある島で起きた時空を超えた幻想的な物語が様々な人物の語り口で展開される。最初の短編を読んだ際、今作は微妙かもしれないと感じたがそれは杞憂だった。全ての短編を読み終えた時に最初の短編を読み返すと変な笑いが出た。「そんなこともあったな」、とまるでとある青年のように。

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    2021年05月23日
  • 夜市

    ジャンルはホラーなのだけど、入り込んだ世界が幻想的で、読んでいるうちに不思議で美しく妖しい別世界に迷い込んだような気持ちになっていました。

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    2021年04月14日
  • 金色機械

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    何て面白いんだ! 京極夏彦「嗤う伊右衛門」の心がキリキリする感じと宮部みゆき「悲嘆の門」のドキドキ感が混ざった素晴らしい内容。 物語自体がとても面白く構成も良く出来ていて又とても読み易い文体で書かれているので内容がすっと入ってくる。 「夜市」があまりに衝撃的だったので期待半分、不安半分で読み進めたがあまりの面白さにページを捲る手が中々止めれなかった。 恒川光太郎に完全に嵌った! 時代物とかファンタジー物とかそんなことどうでも良くなる読み応え抜群の作品。

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    2020年10月22日
  • 南の子供が夜いくところ

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    時代や国を超えて、人々が繋がるところが好き。思いもよらない展開にぐんぐん惹き込まれました。何となくハロウィンの読書におすすめしたい本です。

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    2020年10月20日
  • 金色機械

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    スターウォーズのあのお方の親戚でしょうか。飛び抜けて強く賢く忠実で優しい。おまけにユーモアもある。私はすっかり金色様のファンです。
    恒川光太郎さんの本はまだこれで4冊目だがどれも面白い。設定はファンタジーだが中身はしっかりと人間ドラマ。「金色機械」を離れがたいが、さて次はどれを読もう…最新刊か?

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    2020年10月12日
  • 夜市

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    収録されてる2作はどちらも好きだけど、
    風の古道がとても好き。

    物語全体の雰囲気はもちろん、
    たまに見える美しい情景に憂いがある素晴らしい作品

    不思議と懐かしさを感じる。
    多くの人間にあった「あの永遠の夏」の匂いがする。
    この世で一番好きな作品。

    2025/11/1
    久しぶりに読み返した。
    夜市では、特に語られることなく、
    すぐさま物語に没入するような展開のスピード感が素晴らしい。
    オチは読めず、久しぶりに読んだこともあり忘れていた。
    新鮮に楽しめた。

    風の古道では、まさかの以前住んでた街の話だった。
    本作を読んだのは高校生の時だったが、
    武蔵野市や、多摩湖自転車道は以前住んでいた場所

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    2025年11月01日
  • ヘブンメイカー

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    『スタープレイヤー』より前の話。
    人の欲とおろかさ。

    よみごたえあり。
    長旅が終わったような疲れ。

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    2020年02月01日
  • 月夜の島渡り

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    沖縄を舞台にしたファンタジーホラー短編集。情緒がたまらない。夢と現の境目の曖昧さを柔らかい筆でなぞる、大変色気のある作品集でした。沖縄の島っていう舞台がまた良いと思ったら、恒川先生沖縄ご在住なんですね!不思議な夢をみて目が覚めたときのような気持ちになりました。

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    2020年01月15日
  • 金色機械

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     これは見事、名作。世界観としては恒川光太郎作品においてさほど新しいとは感じなかったが、構成が素晴らしい。
     物語全体は、歴史物とまではいかないが、長い年月を含んだ壮大なストーリーである。これを複数の人物の視点から(時系列でなく)描き、そのどれもを主役級に厚く描写している。どのストーリーも面白いが、こちらの移入度が高まったところで、複数のストーリーが繋がりを見せるので、また一段と興奮が増す。
     時代設定やホラーファンタジー的な要素も相まって、京極夏彦作品と共通するものも感じた。時代小説は苦手で読まないが、そういった人でも問題なく楽しめるのでは。

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    2019年11月28日
  • ヘブンメイカー

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    日本の普通の日常から、場面は滑らかに幻想空間へ。
    願いがいくらでも膨らませられるという壮大な設定の中で、どんな世界を構築するのか。
    とても面白かった。
    亀パートは少しきつかったけど。

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    2019年09月28日
  • ヘブンメイカー

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    とてつもない心地よい疲れ…
    長旅を終えた感覚

    前作のスタープレイヤーで触れられたヘブンにまつわる
    壮大な内容だった
    寓話的であり、かと思えば地に足のついた泥臭さもあり
    それでもひたすらに楽園を目指すような
    夢のような話だった





    ふとネタバレなぼやきがひとつだけ





    華屋の死亡保険はどうなったんだろうか…
    一応機能は生きてはいるはずだけど
    どう使われたのか気になるところ
    第3の人生を歩んだのかな

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    2018年01月04日
  • 猫ミス!

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    新井素子さんと小松エメルさん目当てで買いましたが、どなたも面白くて買ってよかった!
    ただ、推理を期待する方は物足りないかもです。「猫どろぼう猫」「オッドアイ」の風味が味わい深く好みでした。

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    2017年11月03日
  • 月夜の島渡り

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    恒川 光太郎さんの作品を読むのは2冊目。前回読んだ代表作の『夜市』よりも今作は私好みで一つ一つのお話全てが素晴らしすぎて感動すらある。沖縄なのか異界なのか。神聖なる異形のものたち。しかし、ファンタジーとかホラーという一言では括れない物語の重圧さで十分に堪能いたしました。<追記>クームンの庭先の木に掛けてある無数の靴、そして…(ネタバレになるので伏せます)。先日読んだ『新耳袋殴り込み 最恐伝説』新世界の首吊り廃墟でも同じような無数の靴…そして…。実在する何かのマジナイですかね…。

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    2016年02月16日