恒川光太郎のレビュー一覧

  • 夜市

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    この作品を読んで恒川光太郎さんの大ファンになり、他の作品もほぼすべて読みましたが、私の中では今なおこの『夜市』を超えるものに出会えていません。

    日本ホラー小説大賞を受賞した表題作「夜市」は、妖怪たちが怪しい品々を売買する異世界の市へと迷い込むファンタジーホラーです。単に怖いだけでなく、どこか不安でいて美しく幻想的、そしてノスタルジックな世界観に心地よく浸ることができます。

    また、同時収録されている「風の古道」も素晴らしく、個人的には夜市よりも好みでした。「よくぞこんな世界を生み出したな」と感嘆させられます。2作とも、夏の終わりに読みたくなるような、しっとりと心に染みる名作です。

    読後は切なくも余韻の残る不思議な感覚に包まれ、ほんの少しだけ異世界を垣間見た人間たちが、これからどのように生きていくのかと思いを馳せたくなる一冊です。

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    2026年08月12日
  • スタープレイヤー

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    それこそきっかけがないと、エンタメ系やファンタジーものは読まない、というのがこの本を読んで分かった。私は今まで内面描写重視の小説を好んで読んできて、ファンタジーなんてもってのほか!と思っていたけど、課題本で読んでみたら、1.5日で読んでしまった!1日目にもう200ページは突破していて、無我夢中で読んでいた。
    最近周りに、「内面描写系は読まない。実生活で経験してるので十分だから」という人に出会うことが多くて、その人たちの気持ちがわからなかったけど、やっとわかった。時間もお金もかけてわざわざ読むのだから、遠いところへ自分を連れてっていってくれる本というのもまた格別なのである。
    読んでる途中で、小学生のときにはてしない物語を読んでときの興奮していた自分を思い出した。30年ぐらい前だというのに、このタイミングで思い出したというのは、当時の感情と今の感情が重なった部分があったという証拠だろう。
    読む本の幅が広がりました。

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    2026年08月07日
  • ジャガー・ワールド

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    鰐戦士というワードに萌える人にお勧め。冒険ファンタジー。

    古代南米の文化や歴史はよくわからないけど、面白くてめくるページがとまらない。わくわくしながら読めた。

    恒川さんの作品が初見だったのでの他の本も読んでみたくなった。

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    2026年07月30日
  • 幽民奇聞

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    恒川光太郎さんの新作、連作短編集。
    「キ」という存在を軸に、民俗学的な要素を織り交ぜた恒川ワールド全開の作品。
    安定の面白さで、続きが気になって2日で一気読みしてしまった。
    今年は『ジャガーワールド』も素晴らしかったのに、またしても心の奥に切なさと温かさを静かに残してくれる作品を書けるなんて、本当に素晴らしい作家さんだと思う。
    民俗学の香りと幻想的な物語が混ざり合った独特の味わいが、恒川さんらしい魅力全開で大満足の一冊だった。

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    2026年07月22日
  • 白昼夢の森の少女

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    束の間でもあり永遠でもある楽園、まさに白昼夢。
    一話読み終わるごとに、楽しかった気がする夢から目覚めた時、記憶から夢の微細な残り香を辿ろうとする時の感覚になる。思い出せそうで思い出せない時のあれ。現実と幻のぬるやかな境界線で感じるあたたかな鳥肌が心地よかった
    特に好きだったのは『銀の船』、永遠ほど寂しくて恐ろしくてそれと同時に惹かれるものはない。銀の船乗りたいなー、。夢は現実と表裏一体で、現実が残酷で厳しいものであればあるほど夢は輝いて見えると思う。どの話も綺麗なだけの夢ではなくて現実との深い溝があってこそうつくしいなと感じた。

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    2026年07月17日
  • ジャガー・ワールド

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    600ページを超える長編。マヤ文明がモデル。とはいえ私はマヤ文明が分からないが読めるのは登場人物の口調がフランクだからか。(賛否両論あると思う) 内容は非常に重厚、奴隷や食人、宗教や身分制度。それにより争い戦争が起きる。夜市とは方向性が違う現実的な話で新たな一面を見れた。

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    2026年07月15日
  • 幽民奇聞

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    「キ」
    不思議な妖と思われる集団の話
    多分、存在を知られてはいないけどきっとどこかにいるだろう者
    興味深く物語に没入してました

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    2026年07月05日
  • 幽民奇聞

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    恒川さんの得意とするファンタジーとリアルが融合したおはなし。
    人物や時代がたびたび切り替わってストーリーが進んでいくが、ストーリー間に緩い繋がりがあって、終盤で「キ」にまつわる一つの大きな物語として完成したのは思わずため息が出た。

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    2026年07月04日
  • 滅びの園

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    しばらくぼうっと空を見上げてしまった。

    残酷なディストピアなのに、こんなに美しく描けるのは恒川先生の文章力なのだろう。

    「わたしの絶望は、誰かの希望。」という言葉の重みが突き刺さる傑作。

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    2026年07月03日
  • ジャガー・ワールド

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    ネタバレ

    最後の数行で一気に物語からフレームアウトしていく感覚がたまらなかった。キャラたちが時の流れにのみ込まれていく感じ。

    お気に入りはシベリア。アニメとかになってたら絶対カッコいいはず。強くて頭が良くてダンディなおじさんって感じ?

    レイラに関しては途中で去っちゃってマジでここで辞めるんかいってビックリした。中途半端すぎ。

    王様と小人の話とかもっと読みたかったなぁ。

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    2026年06月29日
  • 滅びの園

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    ほぼ一気読み
    結末への感想は、解説の通りでした
    緊張感がないってレビューあったけどそれもらしさなのでは?

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    2026年06月27日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    子供向けなんですけど、じっくり読み進めていくうちにめちゃくちゃ怖いです…(笑)
    子供達だけじゃなく、大人の皆さんにも読んでほしい1冊です。

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    2026年06月11日
  • 月夜の島渡り

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    ベッドからはみ出た足ひっこめた。

    怖くておもしろかった。この方の小説多分相性いい、この一冊からハマった

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    2026年06月08日
  • ヘブンメイカー

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    地図を見た途端、うわぁ、ファンタジーだったか!!と頭を抱えたが、なんとか読み切った。言いたいことはなんとなくわかった。

    孝平はトラックに幅寄せされたところで記憶が途絶えていて、日本どころか世界のどこにも見えない場所で目覚めた。死者の国だという。

    孝平の友達の佐伯は大学に行き、法学部に入る。佐伯が華屋律子に交際を申し込んだ翌日殺された。佐伯は大学を休学。砂浜で妙な男の差し出したクジをひき、スタープレイヤーという世界に放り込まれる。10個の願いを叶えてくれるらしい。家とオアシスを作り、華屋律子を生き返らせることも可能らしい。華屋律子と藤沢市を召喚する。

    孝平、智美、新文、瑠璃は街の探検を始める。葉山を名乗る暴走族と小学生みたいな子供たちにも出会う。釣りをして魚やエビを手に入れた。孝平は魚を捌く。仲間もだんだん増える。みんな徐々にホテルを出ていく。孝平も一人暮らしを試してみる。自殺者が出る。世界の地図を作る探検隊に志願する。

    佐伯と華屋の世界にヘリコプターに乗ったフランス人3人がくるが、英語が通じない。2日後に出発。この旅でもし死んでも、記憶があり復活するようプログラムをかけておく。ヘリはロデムに着く。ここではレゾナ島のレオナルドがスタープレイヤーであるようだ。そこでいろんなスタープレイヤーの夢の楽園についての話を聞く。レゾナ島では2000人が住んでいて、訓練さえ受ければヘリを使える。2人はリゾナ島に滞在することに決めた。

    孝平たちの住む街はヘブンと名づけられた。孝平は葉山と組んで野生生活している。ヘブン暦ができた。ヘブンニュースも作られる。日刊ではない。崖に階段があったので登ってみたら、ヘブンは盆地だとわかった。獣に襲われる。葉山が足をやられる。葉山を背負っていくとアスファルトとデパートにぶちあたる。

    佐伯たちはフランス語を習う。佐伯がスタープレイヤーであり、華屋律子をこの世界に呼んだことがバレたのに、なおも隠そうとしたために喧嘩になり華屋は出て行った。一時休戦してイストレイヤのフランス語家庭教師の旅についていくことになった。奴隷市場でフランス人の子を救出するが、東洋人は見捨てられる。華屋には自分を殺した元彼の記憶がない。佐伯は真実の証明ができない。喧嘩は続く。華屋とイリヤがつきあいはじめ、イリヤが佐伯を殺しにくる。撃退して逮捕する。佐伯は島を去ることにする。

    孝平はデパートからお米とカレーを取ってきて作る。亀の甲羅を背負って這っているニッカと出会う。何か知っていそうだ。ニッカは死者ではないらしい。

    佐伯は奴隷のレビを買う。旅をする。宗教都市のギーナにくる。ラーナ教徒にならないと、聖人には会えないようだ。いきなり信徒になって聖人に加えられる。サージイッキという称号を得て、シェーンヒメルのマキオに会いにいくことになる。

    ニッカはバベルの塔で智美の姉の美幸といた。美幸も亀だった。智美が復活すると聞いて美幸は死を望んで殺された。ニッカは智美に会いにいく。

    サージイッキはマキオに会いにいく。溺れて死にかけるが、レビのおかげで助かる。

    ヘブンから探索隊が自転車に乗っていくと、藤沢市に行き当たる。

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    2026年06月08日
  • 幽民奇聞

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    すごくいい。内容も雰囲気も文章も全てが好き。
    江戸時代から明治へ。キと呼ばれていた集団について。鬼とか妖怪とか常識外にあるもの。明治初期くらいまではそういったものたちが存在できる余地があった、その闇の部分、懐の深さがなんとなく恐ろしくもあり魅力的でもある。

    『ジャガーワールド』で初めて恒川光太郎さんの本を読んでめちゃくちゃ面白かった。『幽民奇聞』は舞台も雰囲気も全く違うけどどちらも不思議な魅力を持つ本。他の作品も読んでみたい。

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    2026年06月07日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    何を書いてもネタバレになってしまいそうなので書けないが、マヂでスゲー面白かった!構成、展開、最高っ!

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    2026年05月30日
  • ジャガー・ワールド

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    最初に、太陽を維持するために人間の心臓を捧げる儀式が出てきて、佐藤究さんの『テスカトリポカ』を思い出した。テスカトリポカはアステカ神話、ジャガーワールドはマヤ文明、どちらもメキシコを含むメソアメリカ。

    帯にある通り、滅びゆく国の物語なのだけど、人間の物語とも言える。
    今、世界が平和じゃないから余計に心に響いた。

    とてもとても興味深くて、ぐんぐん読めた。
    そして、たくさんたくさん考えた。
    フォスト・ザマとカザム・サク、神官同士の論戦部分は特に考えさせられた。

    国を為すのは難しい。

    本を読むたびに思うことだけど、政治家はこういう〈人間について書かれた歴史小説〉を読むべきだと思う。
    色々な人間のそれぞれの考え、それぞれの生き方、そういうのを客観的に見ることで正しい道が見えてくるかも知れない。

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    2026年05月18日
  • ジャガー・ワールド

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    分厚い本でそれでも割と短期間で読めたのは物語の魅力。
    後半もう少しスレイ視点読みたかった。あと本の分厚さに比例して登場人物も多いので、一覧作ってくれたら助かる。
    神話的な部分もあるんだけれど、結局神に選ばれたチートなんて出てこず、どれだけ頭が良いか、喧嘩が強いかっていう分かりやすい部分で突出している人が生き残るよね。あと、ここで、行動するって思い切るのも重要だけど、引く強さも必要だなあと読んでいて感じた。

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    2026年05月17日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    今まで読んだ本の中でベスト。と言ってもいいほど面白かった。全てが緩やかにつながっている世界で、今私達がすごす世界も結局箱庭の中なのだなぁ。と考えて人生観が広がった。
    この世界は幽霊のようなもの。という言葉は世の中の真理である。と思った。

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    2026年05月09日
  • 竜が最後に帰る場所

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    とても好きな一冊
    特に2話目?は恒川光太郎さんぽくて大好きな1話。
    最後のゴロンドも竜が最後に帰る場所のタイトルの話でこれも心地よかった。
    3話目のおうむも好きなファンタジー。終わり方も良かった。 
    この本は将来読み直したいので売らない。

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    2026年05月07日