恒川光太郎のレビュー一覧

  • 箱庭の巡礼者たち

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    面白かった。
    SF大河ドラマ?

    この作品と、最近読んだ「暁星」や「熟柿」が同じ5点満点かというと、全くの別ベクトルの満点といいたい。

    僕はそもそも冒険小説が好きだ。
    たとえば、シャングリ・ラや新世界より、アラビアの夜の種族など。
    (今思えば、これらの小説を冒険小説と自分でカテゴリしていたけど、今思えば違うかも)

    恒川さんの物語も、スタープレイヤー、ヘブンメイカーを読んでいたので、箱庭〜は手に取らずにはいられなかった。

    読んで正解。
    短編集になっているのも、読みやすくて◯。

    しばし、箱庭の世界を思い浮かべつつ、次何読もうかなあと。

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    2026年03月16日
  • 夜市

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    ホラーと言うより、不思議が前面に出ていたように感じた。
    見えないすぐそばにある、人間とは異なる存在、異なる場所。
    時々交わってしまう不思議との出会い。
    表題作も良かったけど、後半の“風の古道”のほうが個人的に好みでした。

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    2026年03月13日
  • ジャガー・ワールド

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    久しぶりの恒川光太郎さんの作品。まさに恒川光太郎ワールドですね。不思議な世界に連れてってもらいました。

    舞台はマヤ文明。マヤ文明が衰退していく時の話。
    恐怖で民衆を支配する王。その王、国を革命を起こし良くしようとする勢力。この二つの戦い。革命の起こそうとしている中心人物の2人の青年。海賊の頭領のスレイ、天界から来たと教えを説くレイリ。王側の最高神官たち、最高戦士たち。この面々の視点で話が進んでいく。国は平和になるのか?それとも圧政は続くのか?気になり読み切りました。帯に「鈍器本なのに一気読み!」と書かれてたけど、書いてあったとおりでした。

    登場人物の生い立ちの話が私は好きです。みんな必死に

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    2026年03月08日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    ドキドキとわくわく。小学生時代の家出という大冒険が終わったときのような清々しい読後感。と思ったけど、多分私は作者の言いたいことを理解しきれていないだろうなとも思うので、壮大な物語という言葉に託してしまおうかと。まだ3月だというのに、今年のベスト5には入りそうな予感。

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    2026年03月08日
  • 夜市

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    人間が決めた規律やルールではない、"そういうもの"という絶対的な決まり事によるままならなさが、しんしんとした空気感で語られていて、ホラーとファンタジーと現実のマーブル模様のような作品だった。好き。

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    2026年03月07日
  • 夜市

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    何年か前に試し読みして気になってたけど買ってなかった本
    ホラー小説と言いつつもホラーさはあまりなく
    それよりもぐんぐん読み進めたくなる展開にワクワク

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    2026年03月06日
  • 箱庭の巡礼者たち

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     八歳の夏、ぼくの住む町に百年に一度と呼ばれるような大雨が降り、母が行方不明になった。大雨の翌日、ぼくはがらくたの集まりの中に、妙な「箱」を見つける。数日後、気配がしてその箱を開けると、中には箱庭ができていた。鳥が飛び、熊のような動物が歩き、人間たちがみな生きて動いていた。その翌日、母の遺体が見つかった。その箱庭の中に、母に似ている人物を見つけた。いったいこの箱はなんなのだろう……。

     ということで本作は、五つのジャンルをゆるやかに越境していく短編とその間に挟み込まれた断片によって、やがて大きな広がりを見せていく連作短編集になっています。個人的に好きなのが、「箱の中の王国」と「短時間接着剤」

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    2026年03月03日
  • 幽民奇聞

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    若き民俗学者・鶯谷玄也は、鬼とも妖怪ともいわれる超常の集団「キ」の痕跡を追ううち、不可思議な物語と数奇な因縁を知り…。「鬼婆図探訪」など全4編を収録する連作集。

    恒川光太郎作品のうち本作はダークな色合いの作品。「キ」をめぐる数奇な因縁は、ややこじつけの感もあったけれどなかなか興味深く、中盤以降は一気読みした。恒川ワールド全開。
    (A)

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    2026年03月03日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    恒川ワールド、とても楽しかったです。
    自分が鈴上誠一だった場合、愛する妻子がいる状況だったらそうせざる得ないよなと思いました。
    最後、絶望を味わる際に言われた、鈴上さんと野夏さんが違うのは、地球の地獄を見たかどうかと言われ少し納得はしました。
    プーニー現象と昨今のコロナ禍が被るところがあり、想像の世界でとても楽しく読むことが出来た小説でした。
    恒川ワールド最高です。

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    2026年03月02日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    受け継がれていく生命の物語

    この物語には、転生という表現だけでは括れない、生命の連鎖が描かれている。あとがきを書いた方も言っていたが、始まりは、何気ない日常のシーンだが、全く想像できないラストが待っており、途中途中も、突飛な展開があり、前の話とテイストが違うため最初戸惑うが読み進めていくうちにすぐに納得させられてしまう。
    「箱」から始まる物語だが、この作品はおもちゃ箱のようで、わくわくする展開にずっと引き込まれっぱなしだった。

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    2026年02月28日
  • 雷の季節の終わりに

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    ホラーらしいがダークファンタジーの長編小説。
    長編なのかあらすじで風わいわいとともに旅に出るのはわりと読み進めてである。
    丁寧に伏線を回収していくので展開が気になる。
    それに、描写がごちゃごちゃ書いていないからなのか頭に文章が通る。
    ダークファンタジーにRPG構成…夜市や風の古道も準拠する。
    謎が残るのだが、はっきりとしない余韻が心地よい。

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    2026年02月26日
  • 夜市

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    ホラーとファンタジーの良いとこ取り
    風の古道なんかに雰囲気似てるな〜と思いながら読んでたけど、千と千尋の神隠しだ!

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    2026年02月26日
  • スタープレイヤー

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    ありえない設定なのに、現実味を帯びて、読み進めるたびにハラハラドキドキ。休日の1日で読み切ってしまいました。
    久しぶりに引き込まれる本でした。
    読みたかった本が読めて良かった。

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    2026年02月22日
  • 幽民奇聞

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    久々恒川先生。
    勧善懲悪ものだった。
    自分たちのなかの仁義や正義に則って生きるキの人々。現代では滅んでしまったのが残念

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    2026年02月21日
  • それはそれはよく燃えた

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    たくさんの作家さんの作品が一度に楽しめる1冊
    最初の1行は全員一緒なのに、ゾッとしたり、考えさせられたり、驚いたり、意外な結末だったり…次は何が燃えてしまうんだろうと気になるし、短編集なのでサクサク読めた

    私が好きなのは『黄金の森の神様』『燃えろ恋ごころ』『怪物どもの棲家』『レヴナント』『人形供養』

    『忌物を燃やす』は鳥肌たったなぁ…

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    2026年02月21日
  • 夜市

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    佐伯ポインティのオススメ書籍で紹介されてたから読んでみた。軽い気持ちで展開予想とかせずに読んだら超面白かった

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    2026年02月21日
  • 幽民奇聞

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    恒川光太郎が戻ってきた。

    最近の作者はSFやファンタジーに趣向があり、初期作品の雰囲気は影を潜めていた。
    そんな中、『ジャガー・ワールド』に続けて世に出た本作は初期の恒川光太郎を想起させる物語だ。
    伝承や民族史を主題に、“日常の背後にある世界“が存分に描かれている。類似作品は『草祭』だろうか。
    この頃の作品も好きだが、あの頃の恒川光太郎を求めている人に是非手に取って欲しい。

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    2026年02月17日
  • 幽民奇聞

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    人の道を、ほんの少しだけ外れたところ。
    そこに立って、生きている人たちがいる。

    その人情と合理性のバランス。
    冷たくもあり、
    でも、どこか優しい。
    これが、作者の通奏低音なのだと思う。

    舞台は、明治だったり、
    西洋だったり、
    現代だったりするけれど、
    今回は「和もの」。

    代表作の『夜市』と、
    どこか同じ匂いがする。

    暗くて、怪しくて、
    でも、ただ怖いだけじゃない。
    その世界を描くのが、
    この作者は、ほんとうに上手い。

    たぶん、主人公が子どもであることが多いからだろう。

    低い視線。
    夜は、大人よりも、ずっと大きい。

    提灯の明かりも、
    路地の影も、
    世界のほうが、子どもを包み込んでし

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    2026年02月17日
  • 幽民奇聞

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    よくある「影の人々」もの、といえばそうなんだけど、設定もよくある感じだけど、ひとりひとりの関係性や心持ちや情景が積み重なってとても厚みのある物語だった。奇抜じゃないのがむしろ良くて、長い旅の夢を見てたみたいだった。

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    2026年02月16日
  • 幽民奇聞

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     美術商の武田は幕末の生まれで去年死去した画家の遺した絵を検分するために、その邸宅へと向かうことになった。その武田に同行する男がいた。彼は鶯谷玄也。民俗学者をしている彼は、明治の中頃までは確かにいた存在である〈キ〉について調べているらしい。〈キ〉は鬼とは違っていて、また妖怪の類ともすこし趣きが違うみたいで……。

     縁はどこにでもあって、そして思いもよらない場所でも繋がっている。一読して、まず言葉が頭に浮かびました。謎めいた存在である〈キ〉を巡って展開される物語は、ときおり壮絶で血腥い光景を浮かび上がらせながらも、つねにどこか切ない余韻があるのが印象的でした。去年の末頃に出版された同著者の『ジ

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    2026年02月12日