恒川光太郎のレビュー一覧

  • 竜が最後に帰る場所

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    奇譚・SF・ファンタジーなどにカテゴライズされる5つの短編集。
    SFといっても宇宙的なものはなく、強いて挙げれば登場人物が描く漫画が作中作になっていて、その舞台が花が咲き誇る月面ってところぐらいかな?
    とにかく着想が珍妙で面白い。
    何か変わった小説を読みたい時や、複雑なプロットが面倒な時にサクサク読めるのでおすすめしたい。

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    2023年07月30日
  • スタープレイヤー

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    面白い。
    休みの日に止まらず一気読み。
    恒川さんってこんな感じのも書くんだなぁ、と。
    さらっとだけど人の心の暗い部分や優しい部分が描かれていて共感したり、どうするのだろう、こうなったら良いな、と期待したり。
    久々のヒットしたファンタジー。

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    2023年05月19日
  • ヘブンメイカー

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    序盤は異世界転生の俺つえええ系の小説です
    こちらはシリーズがあり2作目だそうなのですが初っ端からこちらを読んでしまいました
    感想としてはけっこう面白いです  続編でしたがちゃんと内容もわかりましたし、構成もしっかりしていて読んでいて次の展開が気になった。
    終盤が主人公が最強コースには転じられないように制限がある程度設けられていた点もよかっです
    あとは文章の構成がセリフが多く、ラノベみたいな形式だったので読んでいて疲れなかったです

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    2023年04月10日
  • 異神千夜

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    4編からなる短編集だが、
    それぞれの話に出てくる土地や役職の名称などが別の作品に出てくる上、鼬のような存在がそれぞれの話でキーになる。
    それぞれは独立した話で、明確な繋がりもないが、
    そこに輪廻のような繋がりのようなものを感じた。
    4編の短編を読んだにも関わらず、1作の長編を読んだような錯覚を覚える。

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    2023年03月25日
  • 雷の季節の終わりに

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    ネタバレ

    『かつて私を巻き込んだ大きな波は、ついに私を岸辺に打ち上げ、私の少年時代を攫うと、果てしない大洋へと引いていった。』

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    2023年01月24日
  • 南の子供が夜いくところ

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    作者特有の、現実と異世界との境界が曖昧な、異界が現実と混ざっているような雰囲気が好きな私にとっては満足極まりの作品だった。
    あと、タカシ可愛い。

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    2023年01月24日
  • 月夜の島渡り

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    この本を読むのは2回目、なのだが初読時の内容が記憶に残っておらず。。。
    改めて読んで、こんなに美しい作品をなぜ覚えていなかったのかと、自分を責めた。「美しい」以外に似合う言葉はないと思う。
    収録されている7篇、全部美しいが、「夜のパーラー」を含む後半の4篇がお気に入り。
    「夜のパーラー」は他の作品よりも現実味があって、特に怖かった。

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    2023年01月16日
  • 秋の牢獄

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    秋の牢獄、神家没落、幻は夜に成長する
    の3編からなる短編集
    個人的には神家没落がとても好み。
    恒川光太郎氏の作品は、幻想的なのにこの世に存在するかのように描くことが出来る所が好きだが、
    この本は特にそれが強く感じた。

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    2022年12月12日
  • 白昼夢の森の少女

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    「古入道きたりて」「焼け野原コンテニュー」「白昼夢の森の少女」「銀の船」「平成最後の落とし穴」「布団窟」…
    好きな短編ばかりだった。
    ジャンルで言うとSFホラーだと思う。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    恐怖と哀しみがまじりあう、恒川光太郎を味わう短編集。

    異才が10年の間に書き紡いだ、危うい魅力に満ちた11の白昼夢。人間の身体を侵食していく植物が町を覆い尽くしたその先とは(「白昼夢の森の少女」)。巨大な船に乗り込んだ者は、歳をとらず、時空を超えて永遠に旅をするという(「銀の船」)。この作家の想像力に限界は無い。恐怖と歓喜、自由と哀切―小説の魅力が詰まった傑作短編集。文庫書き下ろしの

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    2022年10月12日
  • 白昼夢の森の少女

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    『白昼夢の森の少女』がとっても気に入りました。
    諸星大二郎の『生物都市』を思い出しました。
    いずれも人間ではなくなっちゃうけど、なんだか幸せそうだなぁって思います。

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    2022年10月09日
  • ヘブンメイカー

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    前作『スタープレイヤー』が面白かったので読んでみたが、面白かった。
    やっぱり読みやすいし、読んでいて疲れにくい。
    主に2人の視点で話が展開されるけど、特に佐伯の方は、人間らしい黒い部分だったりが見えたりして、個人的に共感できるところもある一方、物語を通して成長も見られ、なかなか良いキャラクターだなと思った。(人としてではなくて、あくまでキャラとして良いという意味です)
    設定は前作と同じなので二番煎じにならないかなと思ったけど、同じようにワクワクさせられたし、この先どうなるんだろう、と展開に適度な刺激もあり引き込まれた。
    終盤では「そうきたかー!」と言う展開もいくつかあり、最初から最後までずーっ

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    2022年10月06日
  • 無貌の神

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    6篇全てが傑作の、恒川ワールド全開な短篇集。
    ファンタジーやホラーというジャンルを超えてむしろ神話の領域に近い幻想小説なのに、文体がとにかく読みやすく平易で、にも関わらず唯一無二。
    冒頭の1行目を読んだ瞬間から、たちまちその世界観に呑み込まれてしまう…
    東雅夫さんの解説もとっても素敵だったな。
    「恒川光太郎の文体が、まったくといってよいほど奇を衒わず、常に平明かつ明晰でありながら、読む者にたいそうなまなましく、異界の感触と消息を伝えて余りある」
    まさしくそのとおり。
    収録作の中でもとくに『死神と旅する女』が、とても好きです。

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    2022年09月22日
  • 雷の季節の終わりに

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    現世から隔離された地「穏」。
    そこでは春夏秋冬の他に、雷季と呼ばれる神の季節があった。

    恒川さん作品を読むのはこれで6作目ですが、1、2を争うほど好き。
    どこか懐かしく切なく残酷な物語に一瞬で引き込まれる。
    恒川さんの長編作品好きだなぁ。

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    2022年06月25日
  • 月夜の島渡り

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    久しぶりの読書。
    久しぶりの恒川光太郎 。夏になると彼の作品が読みたくなる。ので、未読だったこちらの短編集を。
    やっぱり彼の描く異界と、現実世界とが交わる時の滲むように曖昧な境界の表現が大好きだ。

    七篇の中でも特に『弥勒節』が気に入った。序盤に森で老婆に会うシーン、死者と語らっているとは思えない不思議な空間だった。
    読んでいてなぜか、『草祭』に出てきた天化が読みたくなった。膨大な数の声と人生とが胡弓に吸い込まれていく様が、なんだか天化の盤上を眺めていた時の感覚に近かったのかもしれない。

    表題作の『月夜の島渡り』はラストに向かって収束とも、救いのあるループの再回転ともとれる演出がとても心地よ

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    2022年06月10日
  • 竜が最後に帰る場所

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    ネタバレ

    恒川光太郎作品、初読です。
    カバーにある通り、本屋でまず夜行を少し読んでみたところ、不思議と惹かれたので購入しました。

    後書きにもありましたが、全体として
    現実→ファンタジーへとどんどん染まっていく感じが読んでいてとても不思議で心地よかったです。

    この方の作品について特に魅力だと感じた点が二つあります。
    ひとつは、情景描写力です。
    細かく述べられているわけでもないのですが、なぜか情景がはっきりと、俯瞰的に脳裏に浮かびます。
    読んでいてとても快適といいますか、楽しめました。
    『夜行』では冬の闇のしんとしたしずかな空気感、しかしどこか不穏で寂しいような感覚が。『鸚鵡幻想曲』では、気が違ってしま

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    2022年05月18日
  • 金色機械

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    めったに読まないファンタジー小説。
    ファンタジーの要素は確かにあるけれど、ひとつの時代小説として読める

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    2022年03月04日
  • 月夜の島渡り

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    面白かった。現実的な非現実、ありそうもないありそうな話。絶妙なバランスで、特に沖縄好きにはたまらない。

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    2022年02月26日
  • 雷の季節の終わりに

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    現実とは少しズレた場所に存在する異国、穏。そこで冬季と春季の間にごく短い間にだけ、雷季と呼ばれる雷が鳴り狂う季節がある。ある年の雷季に姉が失踪してしまった少年は、不思議な存在「風わいわい」と出会い、自身のルーツに纏わる騒動に巻き込まれる…。

    ↑の少年や、その友人、現実世界の少女など何人かの視点に切り替わりつつ、話が進んでいく。穏の世界観は松明で明かりを取る昔の日本みたいな感じ。現実世界の少女、茜と少年の関係性が分かったときはかなり衝撃だった。
    いわゆるラスボス的なキャラクターがいるが、きちんと出てくるのは割と後半からだったので、もう少しはじめから出てきてたほうが、最後の戦いに感情が入ったかな

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    2022年02月03日
  • 金色機械

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    恒川氏の長編

    月から来たとされる金色様
    人の殺意が見える男
    触れた相手の命を終わらせる女

    人の生き死に、人の善悪をテーマにした江戸ファンタジー

    章ごとに時代と舞台がいったりきたりしますが、
    文章がうまいのであまり混乱せずに読めます。
    混乱したまま読んでも恒川氏の「幻想的」な世界に引き込まれたと思って読み進めれば良し。

    2021年最後の★★★★★!

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    2021年12月29日
  • 竜が最後に帰る場所

    ネタバレ 購入済み

    幻想の世界へ。

    特に印象深かったのは、「迷走のオルネラ」と「ゴロンド」でした。
    「迷走のオルネラ」で、つきあっていた頃は煩わしかったコジマアヤカの「君はどう思う?」が、後に手紙で見た時、もの凄く懐かしく嬉しく感じたのに自分でも驚きました。
    「ゴロンド」は、何世代にもわたり最後に帰る場所へと飛び続ける竜という、とてつもないロマンが書かれています。竜になって、空を(もしかすると宇宙をも?)飛んでみたくなってしまいました。
    上記の2話は、ふとした拍子に思い出してしまう程気に入ってしまいました。でも、どのお話も素晴らしいです。一度読み始めると止められない本でした(^^)

    #感動する

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    2022年09月29日