【感想・ネタバレ】箱庭の巡礼者たちのレビュー

あらすじ

洪水で流れ着いた黒い箱は不思議な別世界と繋がっていた。王族が圧政を敷き、竜が生まれ、吸血鬼が人知れず夜を歩く、そんな「箱庭世界」の観察が少年・内野聖の青春だった。ある日、恋人の絵影久美が箱の中に行くと言い出す。二度と戻れないとしても、箱の外から見ていた自分にしかできないことを果たすために。ただ箱を見つめるだけだった二人の人生は、箱の中と外で目まぐるしく変わり始める(「箱の中の王国」)。時を越える時計、超強力な接着剤、意思を持った機械、そして不死の薬。異能の道具が紡ぐ一繋ぎの連作集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリー読み飽きてきた体にファンタジーが染みるゥ!そろそろファンタジー読みたいなあと思っていたら、まさかのファンタジーもので最高でした。箱の話からいろんな世界が繋がっていて、未来の未来の未来の終わりまであると思いませんでした。面白いなあ。文章も読みやすくて好きです。時計を投げて解決させる▶︎投げた先で時間が止まってしまうの話の流れが好きです。もっとこの世界のいろんな話を読みたくなってしまいますね。
夜市を調べていてホラーを書く作者さんなのかなーと思って手に取った本だったのですが、予想外のファンタジーで最高です。たぶん読んだタイミングがめちゃ良かったです。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

これでこの作者の作品を全て読んでしまった
本作も世界の広がりを感じる作品

繰り返し出てくるモチーフがある

複数の世界が繋がる
世界を旅する人々 我々にこっそり混じる
もう一度 人を信じるということ
ゲームのような明確な運命
滑稽な可愛い しかし 未知なるもの

どのモチーフも居心地が良い

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2023年11月26日

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恒川作品全体に言えることかもしれませんが、昔誰もが想像した事のあるような、絶妙なポイントをついてくる。今回は箱庭、そこから広がる壮大な世界観に気付けばどっぷりハマっていました。

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2023年11月26日

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ネタバレ

6つの世界が、時間を超えて結びつく、大掛かりなファンタジーでした。各6つの世界での出来事もそれぞれ濃くて読み応えがあり、短編として完全に独立させてもOKなくらいでした。そして、どこで結びついているのかわからなくなり読み返す必要がありました笑
とある現実社会、中学生が箱をひろい、人生に希望を見出せないガールフレンドがその箱に飛び込んでしまう。彼女は箱内での世界の英雄エカゲになって・・・。一旦そこで終わって、次にスズの話で、スズの子孫の才一郎がシグマの開発者。これもわかる。
そこからシグマはずっと登場し続けるけれど、スズはどうして箱庭のリングテルの話を書けたのでしょう?自分の読解力がないのか、スズの世界と箱庭の世界がどうしてもつながりませんでした。(もうつながってなくていい!)とはいえ、お見事!著者の想像力とは一体どうなっているのだろう?今、私が暮らすこの世界からは見えない、他の世界がもしかしてあるのかも?と思うとワクワクします。個人的には、ラルフが息子の生まれ変わりのエアウィンを鉱物化させて命を救った場面がとても救われました。ロックの残した石碑に刻まれた文字とか、鉱物化したままの亡骸、超洞察力などは、現在の世界遺産や化石、発達障害を思わせる要素で、むしろ私が知らないだけで、ホントにあるのでは?とロマンチックな気分にさせてくれました。大変楽しく読ませてもらいました。すこし複雑でした汗

それと、多くのレビューにあるように、恒川さんの日本語が淡々としていてかつ、上品。そして題名が地味www
題名の斬新さから、興味をそそる小説ってあると思うのですが、恒川さんの題名の付け方にはそれを感じず、なんていうのかな?話の中身に自信のある証拠なのではないでしょうか?これからも恒川さんの小説を読み続けようと思います。

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2023年09月03日

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過去から未来へ。ひょんなことから箱の世界へ入った女子中学生の物語がこんな形で完結するとは思わなかった。記憶を消してまた読みたい。

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2023年06月03日

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ネタバレ

ファンタジーの短編集のような感じで、それぞれが関連して一つの長編にまとまっていく形式。
この形式自体はよくあるパターンだが、雰囲気の良さ、読みやすさがとても気に入ったので星5!

恒川さんと言えばややダークなファンタジーやSFのイメージが強かったけど、この短編集ではそれにとらわれない様々なジャンルの話が読めたので斬新で面白かった。

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2023年05月16日

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ネタバレ

『恒川ファンタジーワールド特盛詰め合わせセット!』

現代・過去・未来。
実世界と異世界。

色々な出来事が、
時代を超えて、
世界を超えて、
一つに繋がる、
連作短編集。

これだけバラエティに富んだファンタジー世界を、一つに繋げてしまう恒川さん、ホントに神!

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2023年03月02日

Posted by ブクログ

傑作だった。素晴らしく好きな世界と物語の流れで、読んでいて幸せだった。途方もない年月や世界の行き来は興味深くて恐怖も感じる。面白かった〜
たくさん現実と重なっている事実があり、非現実の描写とリアルな描写がうまく絡み合って、頭の中でどっぷり世界に浸れた。楽しかった。途中、超洞察力をもつ青年の話があって、ほぼ超能力なのだけれど、現実でもHSPの特性を持っていると持っていないひとに比べて他人からえる情報が異常に多くてひとと関わると疲れることがある。他人からするとうらやましい能力なのに本人は生きづらく感じるところが似ていて興味深かった。
これからも恒川光太郎さんの作品を読み続けようと思う!!!!

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2023年01月31日

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私は見たことも考えたことも無い世界が、最初から最後まで。ただただ興奮しながら没入しました。見たことも考えたこともない世界を想像しながら、楽しく幸せな時間でした。読み終わりたくなくて、わざとゆっくり読みました。

恒川光太郎さんの作品を読むのは初めてでした。
こちらを読み終わってしまった後、名残惜しくて、他の恒川さんの作品を数冊読んでみたけれど、なんだか物足りないのは箱庭が面白すぎるせいです。

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2023年01月21日

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迷える人々への“異能”は祝福か、呪いか。神々の落としものが、ぼくらの世界を変えていく-。奇想の語り手が描く、心揺さぶる多元世界ファンタジー。『怪と幽』掲載に書き下ろしを加えて書籍化。

小さな箱庭から時空を超えたいくつもの物語が展開する。ファンタジーなのにどこか哲学的なところもあり現代社会への風刺もある。恒川光太郎の相変わらずの想像力、創造力に感心する。その壮大な世界観に私がついていけたかは自信がないけれど…。
(A)

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2023年01月09日

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好きです。恒川さんの小説。
小説版の手塚治虫のようなお話。壮大で、自由。
輪廻転生の世界観やパラレルワールドに興味津々の自分にとっては、面白すぎて先に読み進むのが勿体無く思えたほど。
地球の起源はともかく、宇宙の起源についてはハテナばかりで、絶対どこかで神様的な存在が僕らを見てるような気がして仕方がないので、とても勝手ながらその発想に親近感を抱いてしまった。
特に第一章の『箱の中の王国』はそれだけで星5つが確定するくらい白眉。泣いた。

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2022年12月31日

購入済み

あとでまた最初から読む

話が進むごとに異世界度が上がっていく短編集。
いろんな合間に読み進めましたが、続きを読みたい気持ちと読み終わりたくない気持ちがせめぎあう数日間でした。各話のおまけエピソードみたいな話が挟まっていて、ちょっと得した気持ちになります。
これは良い本です。

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2022年07月21日

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ネタバレ

楽しいジャンル全部乗せたみたいなまさにエンターテイメント小説という感じ
どの世界についても書きすぎないのが絶妙
モックモンの去り際、ドラえもんすぎて笑えた

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2025年10月26日

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どの話も面白い。
発想が奇想天外で、ワクワクする。
タイトルの箱庭の巡礼者たちに始まり、
箱に入り込んだ人達の冒険物語にゾクゾクする。
銀時計の話しや接着剤の話も、ちょっと怖い未来の話しも面白い。
毎度ながら恒川さんの発想にとても感心させられる。

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2024年01月29日

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この作者の本は2冊目。
なんでもありの不思議な話し、ゆるく繋がる短編集。
続けて読むと食傷気味になるけど、たまに読むと新鮮で良いかも。

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2023年12月29日

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とーっても不思議な話が詰まった作品。THE 恒川光太郎って感じ。ファンタジーだと思うんだけど、今の世界を風刺してるのが面白い。短編集だと思ってたけど、どこかでちょっとずつ繋がってる。

『箱のなかの王国』 はじめは現実逃避したい人が箱のなかの王国が見れるのかな?と思った。箱の中に旅立った絵影久美の勇気と度胸、私も見習いたい。今世界で起こっている戦争。この戦争を国境の外から傍観してる各国の人々、が頭に浮かんだ。王国での出来事は、今現実に起こっている事だと感じた。

『スズとギンタの銀時計』 姉のスズと弟のギンタの絆がいいな。タイムスリップ(未来にしか行けない)が出来る銀時計を使って、どんな困難も2人で乗り越えていく。この銀時計ほしいな、なんて思ったけど、読み進めてくとやっぱりいらないかも。なんか孤独が待ってる気がするから。

『短時間接着剤』 この話が一番好き。これは笑えた。7時間しか効果がない接着剤にみんな振り回されてる。この接着剤のおかげで問題も解決するし、接着剤すごい。

『洞察者』 記憶力がいいのはすごいと思うけど、それ以上の物事が分かり過ぎちゃうのは嫌かも。知らなくてもいい事もある。中松泰介の洞察力のせいで辛い思いをする事もあるけど、救われる事もある。中松泰介が救った人が元気に暮らしていると便りが来た時は、中松泰介も嬉しいと思ったはず。

『ナチュラロイド』 これは正に未来はこうなってしまうだろう、と思える話。ちょっと怖い。ロボット、AIが人間をコントロールする。人間とロボットが平和に共存してても、はみ出し者が出てくる。そのせいで世界が危うくなっちゃうんだろうなーと思った。

『円環の夜叉』 人類は滅亡と再生の繰り返しみたいだ。読んでたら、結局どこの世界と繋がってるのかが分からなくなった。最後で全部繋がってそういう事かと分かったけど、ちょっと難しかった。

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2023年11月01日

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毎回感じることだけど、恒川さんは本当に凄い作家さん。毎回違う作品を生み出す。
「また同じか…」がない。
そして、新作を出す度に「これが最高傑作だ」と思う。最高傑作が毎回上書きされていくってなかなかない。

恒川作品は現実ではない世界の物語が主。アニメで言う異世界ものに近い。今回はマルチバース(多元世界)ファンタジー。
でも、アニメと違って非現実と現実のバランスが絶妙でファンタジー過ぎないのが良いところ。

今回の作品は異世界・多元世界に何千年もの時間軸が加わって、全てが繋がっているという設定で規模が大きい。
小説の入り口は現代の普通の世界なのに、どんどん話が大きくなっていく。
個人の話であるのに、個人の行動が大きな出来事に繋がって、壮大な世界に展開していく。

御涙頂戴的なところがなく、説教じみた教訓的なところもない。それでいて真に深い「人生とは」がある。
そこが恒川作品の良いところ。

いやはや、もう脱帽です。凄いです、としか言いようがない。

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2023年10月14日

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ネタバレ

23/9/27〜10/9

『箱のなかの王国』
安房直子さんの『ハンカチの上の花畑』みたい

おじいさんどうなったんだろう

『スズとギンタの銀時計』
スズ逞しいな

『短時間接着剤』
面白い使い道

『洞察者』
カレー屋さんの彼にポテチ誘うところが面白かった

『ナチュラロイド』
シグマにぞっとし

『円環の夜叉』
え?ミライの子孫?

『物語の断片』
吸血鬼とミライの旅いいね
静物荒野がよかった

ファンレターと最果てから未知へがつながってたのかぁ


不思議なお話の連続だけど、結局長い長い世界のお話だったのかな

表紙がかわいくて好き
吸血鬼が手を引かれているのがかわいい

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2023年10月10日

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この小説は季刊誌『怪と幽』に掲載された5つの短編(といくつかの幕間)からなる。著者の作品ではあるあるなのだが、特に本作はホラー要素がほぼないので怖い話が苦手でも問題ない。

本作は次元が異なるさまざまな世界を描いたSF作品。少しずつ人物やアイテムがリンクしており、繋がりのある壮大な物語になっている。
時空を飛び越える変なアイテムがない世界線に生まれてよかったなぁなどとトンチンカンな感慨に耽った。

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2023年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったー!
色んな物語があって、ビミョーに繋がっててどれも内容が濃すぎてあんまり覚えない!笑
やけど「スズとギンタの銀時計」が一番面白く印象に残った!

特にガヤガヤした色んなものに追いかけられるのが忘れられない!
良かった!!!

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2023年06月10日

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単純な輪廻の話ではない。不死の者たち(人じゃないものも含めて)が命あるものを導き、失い、また面影を見つけて哀愁の気持ちを持つという流れやその表現が心に残った。

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2023年06月09日

Posted by ブクログ

豪雨の後の泥の中から拾った大きな黒い「箱庭」。女友達の絵陰(エカゲ)は、殺人鬼に捉えられた少女たちを救うために箱庭の世界に入っていった。革命を起こして英雄となるエカゲ。異次元を繋ぐ次元鉄道、AI シグマ、時間を進ませる銀時計、八千年周期で再生する世界…「この世界は幽霊のようなもの。だがとても美しい幽霊。」6つの物語が大きな環でつながるSFファンタジー。読み終わると空を見てぼんやりしてしまった。今いる世界もどこかへ繋がっているのか。吸血鬼ルルフェルと時間と空間を超えた旅をしてみたくなった。

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

良いですね。
収められた5つの短編は雑誌に掲載された物のようです。その短編に間に「物語の断片」と題される5つの掌編を挟み込み、3つの世界、5代+数万年にわたる壮大な舞台をまとめあげています。壮大なのだけど飛散はせず、密度が濃いのです。
少年少女を主人公にした異世界冒険譚です。様々なファンタジー要素~主人公の相棒で動物の血で生きる吸血鬼、タイムワープ機能を持った銀時計、意識を獲得したAI、不死の薬など~が出てきます。羅列すると安っぽく見えてしまいますが、恒川さんの手にかかるとしっとりして、どこか哲学的ですらある良い雰囲気です。
ファンタジーなので重要なのはその世界でどこまで入り込めるかですが、どっぷり漬かり込んでしまいました。

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2023年02月24日

Posted by ブクログ

帯にもあるけれど、多元世界もの。
私たちの過ごしているであろう世界。
ファンタジーの世界。
SFの世界。ディストピア。不死の世界。
少しずつ交わる別ものたち。

途中までよくできたエンタメとして読み込んでいたのに、洞察者あたりからもっと深いところに潜り込んできた。
映画観てたはずなのに、気が付いたら胃カメラ飲んでたような。
短時間接着剤あたりか予感はしてたけど。

けどそれも、どんなに共感できても、別の物語であって、わたしの物語ではない。
どちらかというと問いかけに近いから、自分に照らさずにエンタメとして読み切ることもできると思う。

広さが違うだけで、わたしたちの世界も、この物語たちの世界も、たぶん構造は同じだ。
どこにいっても、人間は人間。
少しずつ交わる別ものたち。それだけ。

語り口が優しくて、親しみやすい。
恒川光太郎さんは初めましてやったけど、他のも読んでみようと思った。

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2023年02月19日

Posted by ブクログ

壮大だった。

始まりは一つの箱なのに終わりは世界の終わり。

章ごとに世界が変わり時代も変わり混乱するところもあったけど、全てつながりがある。
ラルスの生まれ変わりはルルフェルなのかな。
シグマ怖かった。
日本と箱の中の別世界が繋がっていると最初は思っていたけど、もしかして箱の中の世界はすごく先の未来?
考察は色々考えられる。
私としては久々の読書だったけど夢中で読めた。
これまでの恒川光太郎作品とはなにかが違うような…それが何かうまく説明できないけど。

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2023年01月02日

Posted by ブクログ

一章からは想像もできないほど壮大な物語になっていく。
読み終えたとき、1冊の本を読んだだけとは思えない、長編冒険譚を読み終えたような達成感を感じた。

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2022年12月26日

Posted by ブクログ

箱庭のお話がいちばんワクワクした。循環しているようでどれが始まりでもないかもしれないが、やっぱり物語の始まりがいちばん心躍る。最後はいつもの恒川作品と同じく、全てひっくるめて美しかった、と切なくなる。

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2022年10月05日

Posted by ブクログ

【自身が物語の主人公であることを
自覚して人生を生きなさい
きっと誰かが見ている

そのうえで
やりたいことをやりなさい
 
若さなどいずれは終わる 
老いるまで旅立たなかったものが
老いてから旅立つかどうか】

壮大な物語でした

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2024年08月14日

Posted by ブクログ

2023.12 最初はすごく面白くて興奮したけれど、話が進むにつれてアレアレ?最後はふ~んって感じでした。

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

正に恒川ワールド炸裂って感じ。
近年の作品は今一だっかがこれは久しぶりに面白かった。

欲を言えば
・最初は凄く面白く物語に引き込まれたが段々少し風呂敷を広げ過ぎたのかまとまりが無くなってきた。
・いつものことだが、設定の説明と言うかゲームのルール説明の様な箇所が余りにも多すぎて気がそがれてしまう。
それとなく物語の中に忍ばせられないものか。

全体的には面白く読ませてもらった。

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2023年05月27日

Posted by ブクログ

恒川さんの作品は、発想が全てのような所があるのでそれが陳腐と感じてしまうとねえ、ということで最後は流し読みになってしまいました。

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2023年03月28日

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