短編集。やけどどの話にもケシヨウと思われる化物的なものが出てくる。
どの作品も結構好みで余韻があり、自分にしては珍しくゆっくり余韻を楽しみながら読んだ!
・猫どろぼう猫 ★★★★
他の本に載ってて読んだ事あった。
その時は微妙かなーと思ってたけど、また読みたくなり読んで、なんか良かった!笑
...続きを読む・窮鼠の旅 ★★★★
ニートの主人公が死んだ父親を自宅に放置して、そこから逃げる話。
読んでて猫が出てきた。ケシヨウっぽい。
・風のない夕暮れ、狐たちと ★★★★
超辺鄙な田舎に憧れがあるので、そこでの暮らしが素敵やった。
ケシヨウではない、化物がでてくるが全ての作品を読んだ後はその化物もケシヨウの一種かと思う。
・十字路の蛇 ★★★★★
ギターの男が不気味。
蛇のように陰湿に付きまとう感じがゾクゾクで良き!
・胡乱の山犬 ★★★★★
遊女の話はよくあるが男娼の話は珍しく興味深かった。ここでの話がケシヨウの始まりではないかと思わされた。
・日陰の鳥 ★★★★
身体的特徴がある子供たちがケシヨウによって集められた寺院での話。
印象的だったのが主人公の男の子が一見不幸な境遇に見えるが本人はあまりにも不幸すぎて?不幸を不幸と思わない環境で育った事。
・音楽の子供たち ★★★★
登場人物の子供たちはもしかして人間でなく猿とか動物なのではないかと思われる隔離された環境で育っている。
ケシヨウは一種ではなく多種多様で色んな所にいるらしい。