恒川光太郎のレビュー一覧

  • 滅びの園

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    ネタバレ

    好き!
    個人的に誠一は、『みんなを苦しめてすまない。自分が悪かった』と億が1に思うことがあったとしても、あの看護師に殺されていた気がする。
    大前提として『《未知なるもの》に攫われた被害者』であると同時に『多数のために幸せを奪われて不幸な現実に突き戻された敵国の民』という立場なのを理解しておかなくちゃいけない。

    「ここは夢です。幻の世界です。家族もみんないなくなるし、貴方も死ぬ可能性が九割ですが、世界を救って死ねるなら本望ですよね?良い生き方ですよね」
    なんて言われて納得するかぼけ!!
    自暴自棄入ってるとはいえ交渉下手くそか!!
    その人は年月をかけて幻想を現実だと認識してるんだよ!?

    でも、

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    2026年03月22日
  • 幽民奇聞

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    明治維新期の混沌、激動の様子がよく描かれていた。最初の東北戦争がとても強烈で、一気に引き込まれた。戦い前の少年兵達の空虚な高揚感や、実際に戦闘が始まってからの呆気ないほどの敗走、敗戦後の無惨な状況など、淡々とした語り口ながら、とてもリアルだった。少年兵が指の力が足りずに鯉口すら切れない様子とか、細かいところではあるが、確かにそうなるよな、と思った。そうした描写が的確であるがゆえに、「キ」や「狒々」についても、本当に存在しても不思議ではないような実感が感じられた。「最後のキ」の話の因果の絡み方も、読んでいて落とし所のないような、そのまま割り切るしかないような、そうした感覚にさせられるのも、良かっ

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    2026年03月21日
  • 夜市

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    淡々と書かれているのに、ぐっーと不思議な世界の境界線に一気に立たされる感じがすき。気がついたらしっかり異世界のなか。最後の一文で、心を掴まされた。

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    2026年03月17日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    面白かった。
    SF大河ドラマ?

    この作品と、最近読んだ「暁星」や「熟柿」が同じ5点満点かというと、全くの別ベクトルの満点といいたい。

    僕はそもそも冒険小説が好きだ。
    たとえば、シャングリ・ラや新世界より、アラビアの夜の種族など。
    (今思えば、これらの小説を冒険小説と自分でカテゴリしていたけど、今思えば違うかも)

    恒川さんの物語も、スタープレイヤー、ヘブンメイカーを読んでいたので、箱庭〜は手に取らずにはいられなかった。

    読んで正解。
    短編集になっているのも、読みやすくて◯。

    しばし、箱庭の世界を思い浮かべつつ、次何読もうかなあと。

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    2026年03月16日
  • ジャガー・ワールド

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    久しぶりの恒川光太郎さんの作品。まさに恒川光太郎ワールドですね。不思議な世界に連れてってもらいました。

    舞台はマヤ文明。マヤ文明が衰退していく時の話。
    恐怖で民衆を支配する王。その王、国を革命を起こし良くしようとする勢力。この二つの戦い。革命の起こそうとしている中心人物の2人の青年。海賊の頭領のスレイ、天界から来たと教えを説くレイリ。王側の最高神官たち、最高戦士たち。この面々の視点で話が進んでいく。国は平和になるのか?それとも圧政は続くのか?気になり読み切りました。帯に「鈍器本なのに一気読み!」と書かれてたけど、書いてあったとおりでした。

    登場人物の生い立ちの話が私は好きです。みんな必死に

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    2026年03月08日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    ドキドキとわくわく。小学生時代の家出という大冒険が終わったときのような清々しい読後感。と思ったけど、多分私は作者の言いたいことを理解しきれていないだろうなとも思うので、壮大な物語という言葉に託してしまおうかと。まだ3月だというのに、今年のベスト5には入りそうな予感。

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    2026年03月08日
  • 箱庭の巡礼者たち

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     八歳の夏、ぼくの住む町に百年に一度と呼ばれるような大雨が降り、母が行方不明になった。大雨の翌日、ぼくはがらくたの集まりの中に、妙な「箱」を見つける。数日後、気配がしてその箱を開けると、中には箱庭ができていた。鳥が飛び、熊のような動物が歩き、人間たちがみな生きて動いていた。その翌日、母の遺体が見つかった。その箱庭の中に、母に似ている人物を見つけた。いったいこの箱はなんなのだろう……。

     ということで本作は、五つのジャンルをゆるやかに越境していく短編とその間に挟み込まれた断片によって、やがて大きな広がりを見せていく連作短編集になっています。個人的に好きなのが、「箱の中の王国」と「短時間接着剤」

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    2026年03月03日
  • 幽民奇聞

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    若き民俗学者・鶯谷玄也は、鬼とも妖怪ともいわれる超常の集団「キ」の痕跡を追ううち、不可思議な物語と数奇な因縁を知り…。「鬼婆図探訪」など全4編を収録する連作集。

    恒川光太郎作品のうち本作はダークな色合いの作品。「キ」をめぐる数奇な因縁は、ややこじつけの感もあったけれどなかなか興味深く、中盤以降は一気読みした。恒川ワールド全開。
    (A)

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    2026年03月03日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    恒川ワールド、とても楽しかったです。
    自分が鈴上誠一だった場合、愛する妻子がいる状況だったらそうせざる得ないよなと思いました。
    最後、絶望を味わる際に言われた、鈴上さんと野夏さんが違うのは、地球の地獄を見たかどうかと言われ少し納得はしました。
    プーニー現象と昨今のコロナ禍が被るところがあり、想像の世界でとても楽しく読むことが出来た小説でした。
    恒川ワールド最高です。

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    2026年03月02日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    受け継がれていく生命の物語

    この物語には、転生という表現だけでは括れない、生命の連鎖が描かれている。あとがきを書いた方も言っていたが、始まりは、何気ない日常のシーンだが、全く想像できないラストが待っており、途中途中も、突飛な展開があり、前の話とテイストが違うため最初戸惑うが読み進めていくうちにすぐに納得させられてしまう。
    「箱」から始まる物語だが、この作品はおもちゃ箱のようで、わくわくする展開にずっと引き込まれっぱなしだった。

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    2026年02月28日
  • 雷の季節の終わりに

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    ホラーらしいがダークファンタジーの長編小説。
    長編なのかあらすじで風わいわいとともに旅に出るのはわりと読み進めてである。
    丁寧に伏線を回収していくので展開が気になる。
    それに、描写がごちゃごちゃ書いていないからなのか頭に文章が通る。
    ダークファンタジーにRPG構成…夜市や風の古道も準拠する。
    謎が残るのだが、はっきりとしない余韻が心地よい。

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    2026年02月26日
  • スタープレイヤー

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    ありえない設定なのに、現実味を帯びて、読み進めるたびにハラハラドキドキ。休日の1日で読み切ってしまいました。
    久しぶりに引き込まれる本でした。
    読みたかった本が読めて良かった。

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    2026年02月22日
  • 幽民奇聞

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    久々恒川先生。
    勧善懲悪ものだった。
    自分たちのなかの仁義や正義に則って生きるキの人々。現代では滅んでしまったのが残念

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    2026年02月21日
  • それはそれはよく燃えた

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    たくさんの作家さんの作品が一度に楽しめる1冊
    最初の1行は全員一緒なのに、ゾッとしたり、考えさせられたり、驚いたり、意外な結末だったり…次は何が燃えてしまうんだろうと気になるし、短編集なのでサクサク読めた

    私が好きなのは『黄金の森の神様』『燃えろ恋ごころ』『怪物どもの棲家』『レヴナント』『人形供養』

    『忌物を燃やす』は鳥肌たったなぁ…

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    2026年02月21日
  • 幽民奇聞

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    恒川光太郎が戻ってきた。

    最近の作者はSFやファンタジーに趣向があり、初期作品の雰囲気は影を潜めていた。
    そんな中、『ジャガー・ワールド』に続けて世に出た本作は初期の恒川光太郎を想起させる物語だ。
    伝承や民族史を主題に、“日常の背後にある世界“が存分に描かれている。類似作品は『草祭』だろうか。
    この頃の作品も好きだが、あの頃の恒川光太郎を求めている人に是非手に取って欲しい。

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    2026年02月17日
  • 幽民奇聞

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    人の道を、ほんの少しだけ外れたところ。
    そこに立って、生きている人たちがいる。

    その人情と合理性のバランス。
    冷たくもあり、
    でも、どこか優しい。
    これが、作者の通奏低音なのだと思う。

    舞台は、明治だったり、
    西洋だったり、
    現代だったりするけれど、
    今回は「和もの」。

    代表作の『夜市』と、
    どこか同じ匂いがする。

    暗くて、怪しくて、
    でも、ただ怖いだけじゃない。
    その世界を描くのが、
    この作者は、ほんとうに上手い。

    たぶん、主人公が子どもであることが多いからだろう。

    低い視線。
    夜は、大人よりも、ずっと大きい。

    提灯の明かりも、
    路地の影も、
    世界のほうが、子どもを包み込んでし

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    2026年02月17日
  • 真夜中のたずねびと(新潮文庫)

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    大好きな恒川さん作品!!こ、こわーー!!!!こわい!!!!ちょっとメタバース的な?緩やかに繋がっている世界線の人たちの話で、それぞれ短編なんだけど、さまよえる絵描きが、森へっていう話がこわすぎた。『…かもしれませんね』みたいな余韻あると、読み手がどう捉えるかで幽霊系ともサスペンス系ともとれて恐怖のジャンルが変わるのがやばい(語彙力)し、どれだとしても結局怖い。夜に読むな、トイレ行けなくなる。それと、見たらいけないものがそこにありそうな予感とか緊張感を描くのがうますぎる。まじで。でもこういうこわさを表現する作家がわたしはほんとうに好きです!!!!

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    2026年02月06日
  • 滅びの園

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    恒川先生初読み。

    異世界や異生物が登場するSF小説。時に前置きなく世界観が提示されるため、すぐ物語に引きこまれた。
    個人的に世界観の説明や理屈がないのは読みやすくて嬉しい点でしたが、気になる人もいるかな?

    物語の命題は自分の人生と自分以外の人生、どちらを優先すべきか、というなかなかシビアなもので、最後までどちらになるのか、ハラハラしながらの読書。面白い小説でした。

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    2026年02月02日
  • 化物園

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    恒川氏の小説のエッセンスが詰まっており、洗練された内容のイメージである。それぞれの短編は国、地域、時代が異なるが、最後まで読むと繋がっていることがわかる。本のタイトルは充分に検討された結果だと思うが、違ったタイトルの方が良かったように思う。

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    2026年01月28日
  • スタープレイヤー

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    異世界転生…というより異世界転送モノの小説ってあったんですね…異世界転生ものは都合が良すぎてあんまり読んでこなかったけど、これは現実的なこととの塩梅が丁度良くて面白かった。

    オープンワールドのチャット付きのゲームやってる気分にもなる。

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    2026年01月24日