恒川光太郎のレビュー一覧

  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    表題作の『再生』、過去に読んだことある作品だけどやっぱり何度読んでも大好き。
    最愛の妻の首なし死体と共に暮らすって構図が恐ろしくてグロテスクだけど美しすぎるよね……好き……
    結末の救われなさもほんとすき……

    他の作品もどれも面白くてハズレなし。流石!って感じでした。
    井上雅彦の『よけいなものが』と...続きを読む
  • 化物園
    短編集。やけどどの話にもケシヨウと思われる化物的なものが出てくる。
    どの作品も結構好みで余韻があり、自分にしては珍しくゆっくり余韻を楽しみながら読んだ!


    ・猫どろぼう猫 ★★★★
    他の本に載ってて読んだ事あった。
    その時は微妙かなーと思ってたけど、また読みたくなり読んで、なんか良かった!笑


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  • 箱庭の巡礼者たち
    『恒川ファンタジーワールド特盛詰め合わせセット!』

    現代・過去・未来。
    実世界と異世界。

    色々な出来事が、
    時代を超えて、
    世界を超えて、
    一つに繋がる、
    連作短編集。

    これだけバラエティに富んだファンタジー世界を、一つに繋げてしまう恒川さん、ホントに神!
  • 箱庭の巡礼者たち
    傑作だった。素晴らしく好きな世界と物語の流れで、読んでいて幸せだった。途方もない年月や世界の行き来は興味深くて恐怖も感じる。面白かった〜
    たくさん現実と重なっている事実があり、非現実の描写とリアルな描写がうまく絡み合って、頭の中でどっぷり世界に浸れた。楽しかった。途中、超洞察力をもつ青年の話があって...続きを読む
  • 南の子供が夜いくところ
    作者特有の、現実と異世界との境界が曖昧な、異界が現実と混ざっているような雰囲気が好きな私にとっては満足極まりの作品だった。
    あと、タカシ可愛い。
  • 雷の季節の終わりに
    『かつて私を巻き込んだ大きな波は、ついに私を岸辺に打ち上げ、私の少年時代を攫うと、果てしない大洋へと引いていった。』
  • 滅びの園
    この作家さんの作品のどれを一番に読もうかなと思った中で、タイトルと表紙が一番キャッチーだったので選びました。
    最初から最後まで息詰まる選択の連続で目が離せず、なおかつ、どの登場人物も思考と行動がよどみなく軽快で、楽しく一気に読めました。
    個人的には、笑いを取ろうとして書いてあるのかな?と思う箇所がち...続きを読む
  • 箱庭の巡礼者たち
    私は見たことも考えたことも無い世界が、最初から最後まで。ただただ興奮しながら没入しました。見たことも考えたこともない世界を想像しながら、楽しく幸せな時間でした。読み終わりたくなくて、わざとゆっくり読みました。

    恒川光太郎さんの作品を読むのは初めてでした。
    こちらを読み終わってしまった後、名残惜しく...続きを読む
  • 月夜の島渡り
    この本を読むのは2回目、なのだが初読時の内容が記憶に残っておらず。。。
    改めて読んで、こんなに美しい作品をなぜ覚えていなかったのかと、自分を責めた。「美しい」以外に似合う言葉はないと思う。
    収録されている7篇、全部美しいが、「夜のパーラー」を含む後半の4篇がお気に入り。
    「夜のパーラー」は他の作品よ...続きを読む
  • 箱庭の巡礼者たち
    迷える人々への“異能”は祝福か、呪いか。神々の落としものが、ぼくらの世界を変えていく-。奇想の語り手が描く、心揺さぶる多元世界ファンタジー。『怪と幽』掲載に書き下ろしを加えて書籍化。

    小さな箱庭から時空を超えたいくつもの物語が展開する。ファンタジーなのにどこか哲学的なところもあり現代社会への風刺も...続きを読む
  • 箱庭の巡礼者たち
    好きです。恒川さんの小説。
    小説版の手塚治虫のようなお話。壮大で、自由。
    輪廻転生の世界観やパラレルワールドに興味津々の自分にとっては、面白すぎて先に読み進むのが勿体無く思えたほど。
    地球の起源はともかく、宇宙の起源についてはハテナばかりで、絶対どこかで神様的な存在が僕らを見てるような気がして仕方が...続きを読む
  • 滅びの園
    これは一度読むとなかなか忘れられない小説!
    設定はパニックホラーみたいな感じだけど、そこからのリアルな悪夢のような展開が恒川光太郎さんならではだと思う。
    恒川さんの小説の、どことなく絶望感が漂う雰囲気を味わいたい人におすすめ
  • 滅びの園
    久しぶりに大ヒット。これは何回か読みたい。
    持って生まれたもので人助けができるという状況がものすごくうらやましい。生きる価値を感じられる。能力が強化されて転送された舞がうらやましい。
  • 秋の牢獄
    秋の牢獄、神家没落、幻は夜に成長する
    の3編からなる短編集
    個人的には神家没落がとても好み。
    恒川光太郎氏の作品は、幻想的なのにこの世に存在するかのように描くことが出来る所が好きだが、
    この本は特にそれが強く感じた。
  • 秋の牢獄
    三篇のお話からなる本ですがどれも違った味わいがあり好きです。

    恒川さんの世界はいつも美しくうっとりすることが多い反面、いきなり切りつけられるような残酷さが鮮やかに引き立つような気がします。

    二つ目の迷家の話が特にそうで、主人公とともに幻想にひたっていたのに突然現実をつきつけられ、なかなか衝撃があ...続きを読む
  • 箱庭の巡礼者たち
    一気読み。
    箱の中の世界から始まって、次の世界へ次の世界へ誘われる一連の連作集。読書ならてまはの体験をさせてもらえる。
    小さな箱の中から、場所や世界を変えて時代も超えて連綿と続いて行く、スケール無限大。
    読むの結構疲れるのにやめられない。
  • 化物園
    『化物園』というタイトルがぴったりの短編集。黒地に金文字のハードカバー、お猿さんの絵、栞紐(スピンというらしい)はボルドーで、装丁がめちゃくちゃ素敵で心がくすぐられます。

    前半は現代世界で暗め、後半からは時代や国が飛んだりして、幻想的でどこか切ない。自分には全く当てはまらない体験なのに、何故か子供...続きを読む
  • 滅びの園
    すごい!たまらん!面白すぎ!そして余韻がヤバい。
    誠一の立場では何が正解だったんだろう。いや、後書きにもあるように正解もないし間違いもないのだろうけど、本当に難しい問題だ。
  • 白昼夢の森の少女
    恐怖と哀しみがまじりあう、恒川光太郎を味わう短編集。

    異才が10年の間に書き紡いだ、危うい魅力に満ちた11の白昼夢。人間の身体を侵食していく植物が町を覆い尽くしたその先とは(「白昼夢の森の少女」)。巨大な船に乗り込んだ者は、歳をとらず、時空を超えて永遠に旅をするという(「銀の船」)。この作家の想像...続きを読む
  • 化物園
    自分が忘れないように(読んでも忘れちゃうので)、書くことにします。


    『猫どろぼう猫』変な人たちが集まって、、、結局あの猫は妖怪だったのか?


    『窮鼠の旅』考えられないような展開になっていく。最後妙に落ち着く。

    『十字路の旅』これはそんなに好きでもない。


    『風のない夕暮れ、狐たちと』日本の...続きを読む