恒川光太郎のレビュー一覧

  • てのひら怪談 ずっとトモダチ【試し読み】

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    スマホやSNS、夜間の塾といった最近の子供の事情を暑かった作品が目新しかったです。正直、文体は少し大人向けの作家さんも混じっており、そのせいか内容的に少し子供向けとしては上級の怖さかなと思いました。

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    2023年11月09日
  • 秋の牢獄

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    秋真っ盛りのこの時期に読むことをずっと前から計画していたので、銀杏並木の木の下で読んでみた。
    11/7から一日も進まなくなってしまった世界線での生活の中に、どこか青春めいたものを感じる「秋の牢獄」
    1人では出ることができない家を舞台に、予想としない角度からの急展開が繰り広げられる「神家没落」
    祖母から受け継いだ魔法を持った少女の絶望を描く「幻は夜に成長する」
    ホラー小説としてよく名の挙がる「夜市」も読みましたが、その時と同様に恒川光太郎さんはただ怖いだけで終わらない物語を描く作家だな思いました。
    3つは全く違う内容ですが、それぞれにある種の”切なさ”を内包されているため、怖くてゾッとしつつもノ

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    2023年11月06日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    恒川作品全体に言えることかもしれませんが、昔誰もが想像した事のあるような、絶妙なポイントをついてくる。今回は箱庭、そこから広がる壮大な世界観に気付けばどっぷりハマっていました。

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    2023年11月26日
  • 南の子供が夜いくところ

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    ネタバレ

    久々に恒川光太郎を読む。こんなに面白かったけ?っていうぐらい世界に入り込んでスイスイサクサクと読めた。

    危うく一家心中に書き込まれかけた小学生のタカシ、ワゴン車でカフェを営むユナという謎の女性に助けられて不思議な雰囲気の南の島にやってくる…という表題作から始まり、このタカシとユナが出てくる(端役の場合もあり)短編が続いていく形式。

    南洋のファンタジー系ホラーの雰囲気をまとう各編。東シナ海あたりにありそうな島を舞台に、ちょっとユルめに民俗学的伝承感のあるホラーっぽい雰囲気が、夏の蒸し暑さにちょうど良く、残暑厳しい9月に読めて良かったなとも思った。

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    2023年09月18日
  • 白昼夢の森の少女

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    あとがきに「デビュー以来、どこかの媒体で発表はしたものの、本には収まらずに埋もれていた作品」とありました。
    とても短い話から、そこそこに長い話まで、10話の短編集です。
    今回も、際限ない恒川さんの想像力のおかげで、次々と違う世界に連れて行かされ、振り回され驚き続け、そして終わる。あっという間に読んでしまいました。
    私は、「銀の船」と「夕闇地蔵」が好きです。夕闇地蔵の地蔵助は、現実でいうところの視力の悪い少年。相手の形は、炎の形状で認識する。美醜の区別はつかない。ってとてもいいと思いませんか?私も大切なところだけが見える人間になりたいです。

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    2023年09月15日
  • 滅びの園

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    主人公は現実に疲れたサラリーマン。突然メルヘンなファンタジー異世界にいっちゃった!と思ったら、地球は大変なことになっているし、地球の危機を救う鍵を握ることになってるしであまりの急展開にびっくり。
    主人公が囚われている世界も、現実世界もどっちも異世界めいていて、終末へ向かう閉塞感と妙なゆるさが感じられて不思議な気分になるお話だった。
    だからこそ、結末でこんなに泣いてしまうとは予想してなかった。めちゃくちゃ面白かった。

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    2023年09月06日
  • 滅びの園

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    中2感あふれるタイトルとカバーに惹かれました。滑稽なほど平和な妄想世界の描写と、ラストの現実世界の絶望とのコントラストが切ないです。キャラも良かった…。一気読みでした。

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    2023年09月06日
  • 無貌の神

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    獣の話が良い!

    どの話も面白くて、夢中で読みました!
    恒川先生は非日常を描くのが本当に上手く、まるで本当に自分が不思議な世界に迷い込んだような気分になります。
    カイムルとラートリーが凄く好みでしたが、他の話も負けないくらい面白く印象的でした。

    #怖い #切ない #深い

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    2023年09月04日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    ネタバレ

    6つの世界が、時間を超えて結びつく、大掛かりなファンタジーでした。各6つの世界での出来事もそれぞれ濃くて読み応えがあり、短編として完全に独立させてもOKなくらいでした。そして、どこで結びついているのかわからなくなり読み返す必要がありました笑
    とある現実社会、中学生が箱をひろい、人生に希望を見出せないガールフレンドがその箱に飛び込んでしまう。彼女は箱内での世界の英雄エカゲになって・・・。一旦そこで終わって、次にスズの話で、スズの子孫の才一郎がシグマの開発者。これもわかる。
    そこからシグマはずっと登場し続けるけれど、スズはどうして箱庭のリングテルの話を書けたのでしょう?自分の読解力がないのか、スズ

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    2023年09月03日
  • てのひら怪談 ずっとトモダチ

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    子供向けだけど容赦なく怖い。舞台が小学校になってたり主人公が小学生なだけで内容はガチなホラーだった。
    むしろ子供がひどい目に遭うのが苦手な人には大人向けホラーよりずっときついかも(基本的に想定読者と同年代の小学生が怖い目に遭うので)

    ホラー作家の皆さんは大人向けに書いてるときと同じくらいの出力出してるし、児童書作家さんは本気で子供怖がらせようとしてるし。
    普段児童書とか読まなくても、質の高いホラーショートショートがたくさん読みたい!って人にも強く強くおすすめします。

    収録作の中では、短い中で不気味な世界観をリアルに描き出した『おだんご当番』『ぢんぬるさま』、行間に二人の関係性がぎっしり詰ま

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    2023年08月25日
  • 無貌の神

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    「化物園」より、読みやすかったです。
    孤独な自分と心を通わせてくれた相手への、忠誠心というか、信頼感というか、そんなテーマが根底にあるように思いました。
    幼い子供が母親と引き離されてしまうという、私にとって苦手な展開の話もありましたが、どうにかこうにか救われた結末でした。「死神と旅する女」「廃墟団地の風人」「カイムルとラートリー」の3作が特に面白かったです。

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    2023年08月23日
  • 竜が最後に帰る場所

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    1、風を放つ
    小さな瓶の中に収められた、小さなつむじ風。それは持ち主が恨んだ人を殺せる力を持つ。その瓶をもしかして恨みを買ってしまったかもしれないマミさんが持っている話。結局それだけで何も起こらなかったのですが、ふんわり怖かったです。あれ?もう終わったの?というところもよかったです。
    2、迷走のオルネラ
    悲惨な経験をした少年が気の毒でした。これは科学的に証明できない要素がたしか出てきませんでした。なので実際にあってもおかしくはない話でした。人間の執念が怖かったです。
    3、夜行の冬
    お散歩をして帰ってきたら別の人生になっている話。以前「ミッドナイトライブラリー」で似たような展開を読みました。その

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    2023年08月13日
  • 竜が最後に帰る場所

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    奇譚・SF・ファンタジーなどにカテゴライズされる5つの短編集。
    SFといっても宇宙的なものはなく、強いて挙げれば登場人物が描く漫画が作中作になっていて、その舞台が花が咲き誇る月面ってところぐらいかな?
    とにかく着想が珍妙で面白い。
    何か変わった小説を読みたい時や、複雑なプロットが面倒な時にサクサク読めるのでおすすめしたい。

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    2023年07月30日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    過去から未来へ。ひょんなことから箱の世界へ入った女子中学生の物語がこんな形で完結するとは思わなかった。記憶を消してまた読みたい。

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    2023年06月03日
  • スタープレイヤー

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    面白い。
    休みの日に止まらず一気読み。
    恒川さんってこんな感じのも書くんだなぁ、と。
    さらっとだけど人の心の暗い部分や優しい部分が描かれていて共感したり、どうするのだろう、こうなったら良いな、と期待したり。
    久々のヒットしたファンタジー。

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    2023年05月19日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    ネタバレ

    ファンタジーの短編集のような感じで、それぞれが関連して一つの長編にまとまっていく形式。
    この形式自体はよくあるパターンだが、雰囲気の良さ、読みやすさがとても気に入ったので星5!

    恒川さんと言えばややダークなファンタジーやSFのイメージが強かったけど、この短編集ではそれにとらわれない様々なジャンルの話が読めたので斬新で面白かった。

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    2023年05月16日
  • ヘブンメイカー

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    序盤は異世界転生の俺つえええ系の小説です
    こちらはシリーズがあり2作目だそうなのですが初っ端からこちらを読んでしまいました
    感想としてはけっこう面白いです  続編でしたがちゃんと内容もわかりましたし、構成もしっかりしていて読んでいて次の展開が気になった。
    終盤が主人公が最強コースには転じられないように制限がある程度設けられていた点もよかっです
    あとは文章の構成がセリフが多く、ラノベみたいな形式だったので読んでいて疲れなかったです

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    2023年04月10日
  • 異神千夜

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    4編からなる短編集だが、
    それぞれの話に出てくる土地や役職の名称などが別の作品に出てくる上、鼬のような存在がそれぞれの話でキーになる。
    それぞれは独立した話で、明確な繋がりもないが、
    そこに輪廻のような繋がりのようなものを感じた。
    4編の短編を読んだにも関わらず、1作の長編を読んだような錯覚を覚える。

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    2023年03月25日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    ネタバレ

    『恒川ファンタジーワールド特盛詰め合わせセット!』

    現代・過去・未来。
    実世界と異世界。

    色々な出来事が、
    時代を超えて、
    世界を超えて、
    一つに繋がる、
    連作短編集。

    これだけバラエティに富んだファンタジー世界を、一つに繋げてしまう恒川さん、ホントに神!

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    2023年03月02日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    傑作だった。素晴らしく好きな世界と物語の流れで、読んでいて幸せだった。途方もない年月や世界の行き来は興味深くて恐怖も感じる。面白かった〜
    たくさん現実と重なっている事実があり、非現実の描写とリアルな描写がうまく絡み合って、頭の中でどっぷり世界に浸れた。楽しかった。途中、超洞察力をもつ青年の話があって、ほぼ超能力なのだけれど、現実でもHSPの特性を持っていると持っていないひとに比べて他人からえる情報が異常に多くてひとと関わると疲れることがある。他人からするとうらやましい能力なのに本人は生きづらく感じるところが似ていて興味深かった。
    これからも恒川光太郎さんの作品を読み続けようと思う!!!!

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    2023年01月31日