恒川光太郎のレビュー一覧

  • 幽民奇聞

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    このタイプの物語といえば恒川氏の大得意分野でしょう。謎の集団「キ」と「狒々」にまつわる短編でそれぞれつながっているというお馴染みの構成です。文章を追っていくことでこの世界に入り浸ることができますが、結局、謎は解けないままです。解けてしまっては面白さが半減しそうです。次作にも期待します。

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    2026年06月27日
  • 夜市

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    異世界と過去と現在が上手にスリリングに結びついて読む手が止まらなかった!
    夜市然り古道然り自分で自分の運命を選ばなければ生きられない状況が何度も出てくるが、それは異世界に迷い込んだ人間だけの話ではない。こうやって日常を過ごす中でだって沢山の選択をし続けて、私達はいつだって片方を選べばもう片方には戻れなくなってるのだ。と気付かされる1冊。

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    2026年06月25日
  • 夜市

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    この本、夜に一人で読むとちょっと不思議な気分になる。

    一応ホラーらしいのだが、読んでみると全然違う。夜の闇に浮かぶ古い提灯のような、静かで美しい幻想の物語だった。
    普通のホラーみたいなぞっとする怖さはまるでなく、ただただ情景が心に染みて、ふっと息が止まる瞬間が何度もあった。

    「夜市」と「風の古道」の二編は、どちらも言葉の織りなす空気が不思議で、読み進めているうちに現実と夢の境目が溶けていくような気がする。
    派手な仕掛けはないのに、なぜか胸の奥に重いものが残る。

    生きることの業のようなものを、静かに、でも確かに感じさせられた。うまく説明できないけれど、ただ美しいだけではない、切ない余韻があ

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    2026年06月14日
  • 幽民奇聞

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    ネタバレ

    最近スタープレイヤーとか読んで、それはそれでよかったんだけど、やっぱこれだよな〜
    不思議で、どこか郷愁にかられるような。
    キという忍者みたいな謎の存在についてさまざまな角度から語られていく。
    人物が少しずつリンクしているのもよい
    はじまりから巡り巡って最後にまた鶯谷にかえっていく。奇縁だね
    しかしまさか、キの1人、カヨの子が鶯谷だったとはねえ。自分のルーツを探す旅だったのかな
    結局御屋形様とはなんだったのか?

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    2026年06月12日
  • ヘブンメイカー

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    スタープレイヤーⅡことヘブンメイカー。

    スタープレイヤーでもちょこっと言及されたある街にまつわるお話。前作は少しずつ世界が広がっていく感じだったけど、今作は世界の広さを感じさせる。多種多様な人や国との出会いがあり、感情の動きがあり、それらが織りなすこの世界の歴史が感じられて面白かった。
    願いの叶え方も工夫したものが多くみられて、そんなことも出来るのか!のオンパレード。改めてチート。

    終盤、前作とリンクするところに胸が熱くなりました。

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    2026年06月10日
  • スタープレイヤー

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    面白かった!

    願い叶える系の能力ではかなり条件が緩いというか、これが1つの願いで出来るのかという面白さもあり、段々世界と人脈が広がっていくRPG的な面白さもあり、ワクワクしながら読んでました。

    不幸な方向に行きがちなストーリーだし、途中そんな匂いもしていたけど、意外と主人公が人間的に成長した感もあって爽やかな読後感だった。

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    2026年06月08日
  • スタープレイヤー

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    旅をしている気分になれる話だった。
    筒井康隆さんの「旅のラゴス」を読んでいるような気分になり異世界を楽しむ話でとてもよい時間を過ごした気分になった。

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    2026年06月08日
  • 夜市

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    ネタバレ

    これがデビュー作か。
    凄いな。
    この前、1番新しいジャガーワールドを読んでからの、ずっと積読してたこのデビュー作。
    夜市、めっちゃ面白い。2番目のも面白いけど、夜市!
    パラレルワールドかー。小学生のとき「やかんねこ」を夢中で読んでたな。
    弟は本当にいた世界にまた存在したのかな………。私はいま何が凄く1番欲しいかなって考えたけど、何もなかった(⁠・ั⁠ω⁠・ั⁠)

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    2026年06月06日
  • 化物園

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    ネタバレ

    ケシヨウと呼ばれる、遥か昔から地球にいる怪異とも妖とも宇宙人ともつかない存在と、人間との関わりを描いた短編連作。
    ケシヨウは周囲から悪意あるものとして恐れられているが、どの作品でも結局、人間の中に潜む化物の方がはるかに恐ろしいということが浮かび上がってくる。時代は違えど、人間こそが本当の「化物」の心を持っている——というテーマが静かに、しかし強く胸に残る。
    どれも読みやすく、情景が目に浮かぶような美しい表現が素晴らしい。
    短編ながら余韻が深く、恒川さんらしい儚さと鋭さが詰まった一冊だった。
    本当に大好きな作家さん!

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    2026年06月03日
  • 雷の季節の終わりに

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    ネタバレ

    せっかくねーちゃんと再会できたのにねーちゃんまた弟を置いてくのか...現実世界で賢也が暮らしていく手立てなんてないこと知ってるくせに
    まぁ絶縁されたら賢也は隠には帰れない、ねーちゃんもねーちゃんで現実世界に居場所なんてない
    わかっちゃいるけど結構あっさりしてんだなーって
    この子は私が守らなければみたいなこと言うてたくせに...

    トガムネキの末路が悲惨だー確かに悪いことしてきたけど永遠に苦しみ続けるの地獄だなーこわいなー

    相変わらず独特な世界観と現実世界のすぐ側にある異世界みたいなテーマがやっぱり面白かった

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    2026年06月03日
  • それはそれはよく燃えた

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    それはそれはよく燃えた

    この書き出しで始まるまったく展開の違う物語。それは炎なのか、炎上なのか、どの作品も最後には驚くようなオチが待っていて趣向が凝らされていた。
    寝る前にサクッと読んでいったけど、内容がすごく濃いわけではないからいい読み方だったかもしれない。

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    2026年05月30日
  • 月夜の島渡り

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    日本昔話のようにずっと語り継がれていくようなお話ばかりだった。
    静かで温かいんだけど、薄暗くて怖い、不思議な気持ちになる。

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    2026年05月28日
  • 南の子供が夜いくところ

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    恒川光太郎の作品の中では、あまり目立っていない気がするが、かなり良作だと思う。大きな仕掛けのない地味なお話が多い印象だけど、逆にそこがよかったのかも。お気に入りは「まどろみのティユルさん」です。

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    2026年05月27日
  • 金色機械

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    結構なボリュームでしたが、スラスラ読めるので面白かったです。
    前半よりかは後半が色々今までの話が繋がってきて、面白く感じます。
    昔の時代の義理人情を感じられたような気がします。

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    2026年05月26日
  • 幽民奇聞

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    最後のキの章のみ読み応えあった。こうした魑魅魍魎の世界も文明の発達により廃れて行くのは仕方ないとは言え僅かでも灯火が絶えない事を祈る。

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    2026年05月24日
  • それはそれはよく燃えた

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    それはそれはよく燃えた。
    から始まる25の短編が入ったオムニバス。

    吉原幻鏡・高田崇史
    怪物どもの棲家・島田荘司
    回答・神林長平
    マザー・ジン・古泉迦十
    失われた史料、的外れな再建・市塔承
    消えない炎・我孫子武丸
    比翼・河村拓哉
    全滅館の殺人・似鳥鶏

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    2026年05月24日
  • ヘブンメイカー

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    前作『スタープレイヤー』よりも個人的には好みだった。時間が経ってるから、続編には期待できないかもしれないけれど、少ししか語られていない要素も多いから、シリーズ化してほしいなあ。

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    2026年05月24日
  • 無貌の神

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    夜市から入りその独創的な世界観にハマって作者に興味を持ち、2作目としてこの作品をセレクト
    夜市の時はあまり感じなかったが、今回の作品は説明を省いて読者に補ってもらうスタンスの作品が多々あり急な場面転換に困惑したりもしたが読む上ではさほど影響はなかった
    死神と旅する少女、カイムルとラートリーは分かりやすかったし特に好きだった
    洒落怖とか好きな人に本当に刺さる世界観の作品作る方だと思う
    2作目もハズレがなかったのでこの著者の作品はこれから追っていきたい

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    2026年05月21日
  • スタープレイヤー

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    ネタバレ

    異世界転生の「新しい形」を見た。

    路上で、全身真っ白な男から提示されたクジを引き、1等の「???」を引き当てた主人公・斉藤夕月(34歳・無職)。眩い光に包まれて目が覚めると、見知らぬ異世界に飛ばされていたという、なんとも脈絡のないスタートを切る。

    異世界ものにありがちな「目の前にメニュー画面が開く」といったシステムはあるものの、ここで与えられるのは戦闘スキルなどではなく、「制約はあるが、何でも10個の願いを叶えられる権利」だった。

    この世界では、別の世界からやってきてこの権利を持つ者を「スタープレイヤー」と呼び、願いの残数を「スターが10個残っている」と表現する。

    この「願い(スター)

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    2026年05月23日
  • 秋の牢獄

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    ネタバレ

    「秋の牢獄」
    久しぶりに、読みましたが、恒川ワールド全開の作品でした。大学生の藍は、11月7日を何回も繰り返すリプレイヤーになりますが、そのリプレイヤーは何人もいました。妻に浮気されている犬飼や、藍に転機をもたらすことになる隆一など、色々な人と出会います。最初は、リプレイヤー同士で会ったり、一緒に遊んだりしていましたが、北風伯爵という異形の存在がリプレイヤーを飲み込んでいくという事実を知ります。1人1人藍の側から、リプレイヤーは消えていきますが、大学の知人である由利江が新しくリプレイヤーになったように、リプレイヤーは、更新されていきます。オチとしては、藍が北風伯爵に飲み込まれていく形で、終わっ

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    2026年05月20日