恒川光太郎のレビュー一覧

  • 夜市

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    夜市も風の古道も膨らませようと思えばいくらでも膨らませることができるテーマなのに、過不足なく綺麗に短くまとまっている。名作。

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    2026年03月14日
  • ジャガー・ワールド

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    ​古代南米文明を舞台にした、圧巻の群像劇。
    歴史小説は難解なイメージがあるが、
    本作はボリューミーなページ数を全く感じさせないほど読みやすく、
    気づけばその世界に引き込まれていた。
    ​別々の生い立ちや思惑を持つ登場人物たちの物語が、
    ひとつの国家の中で複雑に絡み合い、
    やがて巨大なうねりとなって収束していく過程が実に秀逸。
    恒川光太郎先生ならではの幻想的な空気感を纏いつつ、
    壮大なスケールで描かれる文明の興亡を、
    最後まで置いてけぼりにされることなく堪能できる傑作だ。

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    2026年03月14日
  • 南の子供が夜いくところ

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    恒川光太郎氏の得意とするパターンで構成された短編集。ユナさんという呪術師を中心にしたストーリー。最後の「夜の果樹園」は夢に出てきそうな不思議な話。

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    2026年03月11日
  • 夜市

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    ネタバレ

    重なって存在する別のルールで回る世界。もしかしたらいつか自分も踏み越えてしまうかも、なんて不安とわくわくを感じられた。
    「夜市」「風の古道」どちらの話もとても良かった。
    何も解決せず、ただそこに存在し続ける。
    後味もなんとも言えなくて最高だった。

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    2026年03月10日
  • 幽民奇聞

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    鬼か幽霊か…幕末から明治にかけ、歴史の舞台裏で封印されてきた「キ」の存在を描く伝奇小説 #幽民奇聞

    ■あらすじ
    時は明治も終わりの頃、民俗学を研究している若き学者の鶯谷玄也。彼は明治の中頃までは確かに存在した集団「キ」の存在を調査していた。それは鬼か幽霊か、そして彼はなぜ追い続けるのか… 歴史の闇に生きる「キ」の痕跡を追う連作集。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    幕末から明治、人々が窮屈な生活を送っている時代の人々… 歴史の舞台裏で封印されてきた「キ」の存在を描く伝奇小説です。

    若き民俗学者の鶯谷玄也が「キ」について取材を進めていく中、その時代を生き抜いた人々の話を聞くうち「キ」の正体が徐

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    2026年03月08日
  • 夜市

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    上司が貸してくださった。
    スッキリした文だし、この世の世界ではないのに、イメージが頭に浮かぶ文章でとてもよかった
    話の中で楽しい気持ちと悲しい気持ちが、交互に来るような物語だった

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    2026年03月15日
  • ジャガー・ワールド

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    ネタバレ

    読み初めは苦手な感じ、SFというかファンタジーというかと言う感じ。しかし読み始めるとどんどんハマっていく。王様とかその周辺がくず過ぎるけど、神官や戦士は意外にもまとも。どんどんクズな王側がやられていくのが気持ち良い。神官の師弟対決は、フォストザマが勝つとおもっていなかった。レリィもまさか、どこかにいってしまうとは。そしてスレイが意外と活躍しないと言う。最後はドルコが知性的になっていてびっくり。

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    2026年03月07日
  • ジャガー・ワールド

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    ネタバレ

    キングダムを読んでいるかのような疾走感!登場人物が多いけど場面がどんどん切り替わって面白い。誰もが主人公感がある。天から来た少年が王位に就かないのもまた面白い!

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    2026年03月06日
  • 夜市

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    人ならざる者の世界に迷い込んだおはなし
    迷い込んだら簡単には出られない
    じわじわヒタヒタ怖さがやってくる
    なのになんだろこの魅力
    迷い込んでみたいとすら思ってしまう
    日常のすぐ裏にある異世界
    信じるならばちゃんと存在すると思う
    日本の怪談話の特徴なのか湿った空気感が漂う
    物悲しくて切なくて美しいおはなしだった

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    2026年03月05日
  • 幽民奇聞

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    民俗学者の鶯谷玄也は、「キ」と呼ばれる謎の存在について調査を進めるうち、とある画家の残した絵と出会う。そこから人づてに「キ」の謎を解明していく中で見えてきた驚きの事実とは。

    ホラーというよりは伝奇小説という感じ。「キ」そのものに怖さはさほどなく、むしろ自分たちの欲望のためなら手段を選ばぬ人間たちの方にこそ恐ろしさを感じた。

    エピローグはとても美しく、儚い情景がキを巡る長い旅の終焉を彩っていて素晴らしかった。

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    2026年03月03日
  • 夜市

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    ホラーというジャンルなのかもしれないけれど、ホラーというより、不思議な世界の話…でも、日本人なら理解できてしまうような、そんな世界の話。

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    2026年03月03日
  • 幽民奇聞

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    恒川光太郎さんの作品初めてでしたが、読み進めていけばいくほど面白かったです。

    謎の「キ」を追うなかで、「必殺仕事人」のような人たちが出てきたり、御伽話のような「狒々 ( ヒヒ )」の話が出てきたり。
    先日読んだ「仇討」の話もあったりで次第にワクワクしてきました。

    まさに不思議なキ縁の因果です。
    狒々は日本では妖怪話に出てくるみたいですが、賢く優しい最後のヒヒさん、当時の山奥の生活見てみたかったな〜。
    読後感が凄く良かったですね!

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    2026年02月27日
  • 幽民奇聞

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    裏の世界を生きる、人外のものとも思える、”キ”にまつわる短~中編集。刀城言耶シリーズがちょっと思い浮かんだりもして。同シリーズの大ファンとしては、こちらもシリーズ化して欲しい。

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    2026年02月26日
  • 幽民奇聞

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    「鬼婆図探訪」「夢狒々考」「最後のキ」「すすき野原の先で」の4編。最後の一編は全体のエピローグとして添えられた数ページの掌編のため、実質は3編構成といえます。ダークファンタジーというよりは「伝奇小説」という言葉がしっくりくる、江戸末期から明治にかけての物語です。
    これぞ恒川光太郎、まさに面目躍如といったところでしょう。
    物語の軸となるのは「キ」と呼ばれる謎の集団。短編タイトルにある鬼婆や猩々(しょうじょう)、さらには少女の姿をした御屋形様など、この世ならぬ者たちが山中の隠れ里に住んでいるだけでなく、この集団にはごく普通の人間も属しており、街中にアジトを構えるなど、人知れず社会に根を張っているの

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    2026年02月26日
  • 夜市

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    解説にもあるように、ホラーだけどとてもファンタジーとしての色を強く感じた
    薄ら怖いのにワクワクして好奇心が抑えられない、つい迂闊に踏み込んでしまって後に引けないどうすることもできない怖さ
    「生きている人間」の無力さや愚かさ
    非科学的で証明できないけれど、同じ世界線のどこかに人智を超えた彼らが存在してるのかな

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    2026年02月24日
  • ジャガー・ワールド

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    ネタバレ

    結論:古代マヤ文明を舞台にしながら、人間の本質を描いた重厚な物語でした。

    『ジャガーワールド』を読んで、古代マヤ文明についてもっと知りたくなりました。
    生贄や食人といった文化が存在し、科学的なアプローチが乏しい時代背景の中で、人々が何を信じ、どう判断していたのかが描かれています。

    特に印象に残ったのは、人間の動きが現代とほとんど変わらないと感じた点です。
    裸の王様のような人物に対し、他地方への侵略がほとんどうまくいっていないにもかかわらず、遠征は成功だったかのように報告する場面はとても象徴的でした。
    時代や文明が違っても、人間の本質は大きく変わらないのだと思わされます。

    物語の後半は、三

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    2026年02月24日
  • スタープレイヤー

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    ひとつの願い事にぎゅうぎゅうに詰め込みすぎててそれはアリなのー?ってちょっと笑えた。
    裏技というか、禁じ手というか。
    生きてたらまずいタイプの人が野放しなのが、明るい未来の影となりそうで気になる終わりだった。

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    2026年02月22日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    あらすじを目にしてから読んだら、想像と違う始まり方で意表を突かれた。
    異界と地球、それぞれに生きる登場人物の視点の切り替わりが、ファンタジーとSFを行ったり来たりしているみたいで独特な雰囲気。

    プーニーが現れてから人々の営みが死と隣り合わせになり、様々なことが制限される状況は、3.11後やコロナ禍を思い起こさせる。
    プーニーの生体や異界の仕組みなどについては科学的な解説があまりなく、ふんわりしている。しかし、社会がどう変わったかという描写は細やかでリアリティがあるので、世界観に説得力が生まれているように感じた。

    鈴上さんに対する印象が、物語が進む中でどんどん変わっていくのは、バイアスに関す

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    2026年02月22日
  • 幽民奇聞

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    ネタバレ

    移り変わっていく時代を後世から探しに行くような物語。人ではないものも人であるものも存在したけれど、未来からそれを見た時に「本当にそれは実在したんだろうか?」と疑問の余地が残って、残りながらも「実在してくれていたらいいな」と願ってしまうような郷愁の気持ちを感じさせるのがうまい。きっとこれからの時代でますます彼らの空気は薄くなっていくんだろうけど、それでもどこかに薄らと彼らがいることを信じたくなる。

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    2026年02月19日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    タイトルと装丁が魅力的で気になっていた作品。

    プーニーという地球外生命体?が突如現れる。平凡な主人公がプーニーに取り込まれ、理想郷のような夢の世界で核となり幸せに生きて行く。
    地球では、プーニーにより多くの犠牲が出ており、プーニーとの適合者が地球を守ろうと奮戦。

    主人公と地球人、お互いに今生きている場所を守りたい。それぞれの大切な場所、でも、どちらか一方を守るともう一方の世界は滅びてしまう。
    現実か幻かではなく、自分が大切に思う生活を守り抜きたい人々の群像劇でした。

    突飛な設定であるも、とてもわかりやすい文章のため、すぐにこの世界に入り込むことができた。
    恒川先生の物語は、どこか恐ろしく

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    2026年02月19日