恒川光太郎のレビュー一覧
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「古入道きたりて」「焼け野原コンテニュー」「白昼夢の森の少女」「銀の船」「平成最後の落とし穴」「布団窟」…
好きな短編ばかりだった。
ジャンルで言うとSFホラーだと思う。
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恐怖と哀しみがまじりあう、恒川光太郎を味わう短編集。
異才が10年の間に書き紡いだ、危うい魅力に満ちた11の白昼夢。人間の身体を侵食していく植物が町を覆い尽くしたその先とは(「白昼夢の森の少女」)。巨大な船に乗り込んだ者は、歳をとらず、時空を超えて永遠に旅をするという(「銀の船」)。この作家の想像力に限界は無い。恐怖と歓喜、自由と哀切―小説の魅力が詰まった傑作短編集。文庫書き下ろしの -
Posted by ブクログ
前作『スタープレイヤー』が面白かったので読んでみたが、面白かった。
やっぱり読みやすいし、読んでいて疲れにくい。
主に2人の視点で話が展開されるけど、特に佐伯の方は、人間らしい黒い部分だったりが見えたりして、個人的に共感できるところもある一方、物語を通して成長も見られ、なかなか良いキャラクターだなと思った。(人としてではなくて、あくまでキャラとして良いという意味です)
設定は前作と同じなので二番煎じにならないかなと思ったけど、同じようにワクワクさせられたし、この先どうなるんだろう、と展開に適度な刺激もあり引き込まれた。
終盤では「そうきたかー!」と言う展開もいくつかあり、最初から最後までずーっ -
購入済み
あとでまた最初から読む
話が進むごとに異世界度が上がっていく短編集。
いろんな合間に読み進めましたが、続きを読みたい気持ちと読み終わりたくない気持ちがせめぎあう数日間でした。各話のおまけエピソードみたいな話が挟まっていて、ちょっと得した気持ちになります。
これは良い本です。
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Posted by ブクログ
久しぶりの読書。
久しぶりの恒川光太郎 。夏になると彼の作品が読みたくなる。ので、未読だったこちらの短編集を。
やっぱり彼の描く異界と、現実世界とが交わる時の滲むように曖昧な境界の表現が大好きだ。
七篇の中でも特に『弥勒節』が気に入った。序盤に森で老婆に会うシーン、死者と語らっているとは思えない不思議な空間だった。
読んでいてなぜか、『草祭』に出てきた天化が読みたくなった。膨大な数の声と人生とが胡弓に吸い込まれていく様が、なんだか天化の盤上を眺めていた時の感覚に近かったのかもしれない。
表題作の『月夜の島渡り』はラストに向かって収束とも、救いのあるループの再回転ともとれる演出がとても心地よ -
Posted by ブクログ
ネタバレ恒川光太郎作品、初読です。
カバーにある通り、本屋でまず夜行を少し読んでみたところ、不思議と惹かれたので購入しました。
後書きにもありましたが、全体として
現実→ファンタジーへとどんどん染まっていく感じが読んでいてとても不思議で心地よかったです。
この方の作品について特に魅力だと感じた点が二つあります。
ひとつは、情景描写力です。
細かく述べられているわけでもないのですが、なぜか情景がはっきりと、俯瞰的に脳裏に浮かびます。
読んでいてとても快適といいますか、楽しめました。
『夜行』では冬の闇のしんとしたしずかな空気感、しかしどこか不穏で寂しいような感覚が。『鸚鵡幻想曲』では、気が違ってしま