恒川光太郎のレビュー一覧

  • スタープレイヤー

    Posted by ブクログ

    〜あなたは【10の願いが叶えられる】〜

    この設定から冒頭の文章で一気にファンタジーの世界に引き込まれた。

    ホラー小説仕込みの緻密な描写が、その世界をリアルに想像できる。

    続編のヘブンメイカーも積読してるので、早々に読もうと思う。

    0
    2025年11月14日
  • ジャガー・ワールド

    Posted by ブクログ

    2025.11.10

    待ちに待った恒川さんの新作!
    3年以上新作も出ないし連載もなさそう?だったので心配しつつも期待していました。
    やっと新刊が出るー!と思ったら、マヤ文明のファンタジー!?ナナメ上すぎました。

    スタープレイヤー、ヘブンメイカー(ジャガーワールドが好きで未読の方はぜひ読んで!)が大好きだったので、また恒川さんのファンタジーに出会えて嬉しい。
    壮大なんだけど、どこか淡々と進む登場人物たちの人生。登場人物が多いのに場面転換がスムーズだから違和感なくストーリーが続いていくので600ページ超えですが2日間であっという間に読めました!しかし単行本はソフトカバーとはいえ重かった。文庫本

    0
    2025年11月12日
  • ジャガー・ワールド

    Posted by ブクログ

    超大作・大長編。この分厚さ、鈍器本最高!個人的にホラー寄りの恒川光太郎が大好きなので星4つとさせてもらいましたが、読み応えのある壮大な物語でした。特に最後のページの文章がとても好き。

    0
    2025年11月09日
  • ジャガー・ワールド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    確かにファンタジーだけど今まで読んだことのないファンタジーだ!これは何!とまず思いました。
    精霊がいる洋風な世界観だったり、妖怪や鬼が出てくるようやな和風なファンタジーが多いなかで、「マヤ文明」のファンタジー小説。
    マヤ文明×ファンタジーってこんなにハマるんだ!と驚きました。
    生贄や、月の満ち欠けを重要視する世界観。
    生贄を手に入れるために引き起こされる争い。
    ファンタジーというと読みやすかったり、
    どちらかといえば明るいイメージを持たれがちだと思います。
    しかし本作はめちゃめちゃ骨太なファンタジー。世界観はもちろん作り込まれていて、その上で冒険したり争ったり。普段ファンタジーを読まないでも人

    0
    2025年11月04日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    表題作「夜市」も「風の古道」も、ホラーというより幻想的な物語。現実のすぐ隣に異界があるような、不思議で少し怖い世界観に惹き込まれた。どちらの物語でも、子どもたちは理不尽で悲しい出来事に巻き込まれていくけれど、その中で見せる選択や迷いに人間らしさが滲んでいて心に残る。
    解説にあった「行きはよいよい、帰りは怖い」という言葉がまさにぴったりで、読みながら何度もぞっとした。異界と現実の境が曖昧に溶け合うような描写も印象的で、怖さと同時に切なさも感じる。
    決してハッピーエンドではないのに、最後には不思議とすがすがしさが残る、余韻の深い物語だった。

    0
    2025年11月02日
  • 竜が最後に帰る場所

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    恒川さんのお話おもろいなー!ファンタジーと現実の入り交じったお話を得意とされているんですかね?あんまりないタイプのお話が多くて、読んでいて先が分からず楽しいです。文章も好きです。
    今回のお話は話の繋がっていない短編集でしたが、どれも面白かったです。むしろ表題になっている竜が最後に帰る場所がいちばん面白くなかったまである(言い方悪くてすみません)。そのため星を減らしましたが、最後のやつ以外どれも好きな作品でした!母親を殺した人間を洗脳して善良な殺人犯に仕立て上げるやつとかめちゃ好きですね。世にも奇妙な物語じゃないですか。
    恒川さんの作品は2つ目なんですが、全部読んでみたいなぁとおもうくらいに好感

    0
    2025年10月29日
  • 箱庭の巡礼者たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    楽しいジャンル全部乗せたみたいなまさにエンターテイメント小説という感じ
    どの世界についても書きすぎないのが絶妙
    モックモンの去り際、ドラえもんすぎて笑えた

    0
    2025年10月26日
  • 無貌の神

    Posted by ブクログ

    続けて恒川光太郎の本を読んでる。これも短編集で全て良かったけど素直にラスト2話の「カイムルとラートリー」「廃墟団地の風人」が好き。もちろん他のものも楽しかった。帯の文章を見てはじめて、はじめて読んだ夜市から感じていたこの懐かしさは遠野物語だと思い至った。原因やその後なんておそらく誰も知らない知る必要もないがそこにある不思議なことがふんわり包むようなやさしい文章で書かれている、他の人が書けば苦しくなるような話もその書き方(視点)のおかげで距離感を持って感じられる、どうにかできる話ではなかったのだと。さみしいけど懐かしくて優しく感るのは読んでいる側が「何かできたのではないか」と思わされずに済む、あ

    0
    2025年10月19日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    ブラボ〜!!

    ホラーのジャンルに位置づけられているけど
    こわい…不気味…という感情以外を
    味わうことができ
    なんて魅力的な世界観!!

    なんでも売っている不思議な市場の『夜市』
    幼いときに不思議な夜市の世界に迷い込む

    元の世界に戻るときに 幼い弟と引き換えに
    “野球選手の才能”を手に入れる…



    少しずつ夜市の記憶も
    幼い弟の名前の記憶も曖昧になっていく…

    かわいかった幼い弟を夜市に
    置いてきてしまった罪悪感
    もう一度 弟を取り戻すために
    夜市へ訪れる固い決意
    自分が妖怪に売られていくのではないかと
    感じる恐怖感



    様々な想いが交錯し…
    読み終わるとどこかノスタルジックな

    0
    2025年10月08日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    ホラーというよりはファンタジーを感じた。

    2篇の話し、両方とも胸がチクっとするような、爽やかな切なさがあった。人と人との絡み合いも見事、またこの人の作品を読みたいと思わせる一冊。

    0
    2025年10月07日
  • 化物園

    Posted by ブクログ

    何も情報を見ずに読んだ。短編集なのかな?と読んでいくと短編だが読んでいく内に最後の所で少し泣きそうになる自分がいた。

    個人的にはどの登場人物も何かを追っている? 未練がある人物ばかりだと思う。

    この小説は未練が募りに募って最後にはこの小説の題名、化物園の化物が……見ればわかります。

    個人的にはとても面白かったです。

    0
    2025年10月05日
  • 竜が最後に帰る場所

    Posted by ブクログ

    久しぶりの恒川本です。

    「風を放つ」「迷走のオルネラ」「夜行の冬」
    「鸚鵡幻想曲」「ゴロンド」の5作品を楽しめます。

    特に「夜行の冬」は夜市から入った方、特に風の古道が好きだった人にはドンピシャリと刺さるのではないでしょうか。
    まぎれもなくホラー要素を孕んでいながらも、不思議で体験してみたくなる魅力にあふれた世界観。
    世界を渡り歩く事で、人生のリセマラが出来るような状況ですが、何をもって終わるとするのかいざ考えると難しいです。
    恒川さんの真骨頂は、自分が登場人物の立場だったら…と想像させる力でしょうか。

    「鸚鵡幻想曲」「ゴロンド」も従来の恒川作品に魅了された方、ファンタジックで不思議な童

    0
    2025年09月28日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    私も夏の古道を散歩した気分

    夜市は昔読んだことがあるような…
    そんな気持ちもあって懐かしく怖く寂しかった

    0
    2025年09月21日
  • 怪と幽 vol.009 2022年1月

    Posted by ブクログ

    テーマと、澤村伊智さん松原タニシさんの対談に惹かれて、過去号をお迎えしました。
    タニシさんの事故物件が13件目の時に対談されたらしく、先日聞いたラジオでの状況(その時は27件目とか言ってた、うろ覚え)との違いに感慨深くもなったり。
    タニシさんをいくつかの媒体で追っていても、全然知らなかったことがこの対談でいくつも明かされていて、お迎えしてほんとに良かったなぁってなってます(事故物件価格設定とその裏事情とか)
    あと、タニシさん、お話を引き出すのが相変わらず上手いですよね~ 澤村さんの黒い部分(笑)が引き出されてて、興味深く読ませてもらいました(笑)
    そして、2025年現在、ピンピンしておられます

    0
    2025年09月14日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

    Posted by ブクログ

    人気作家の子ども向け怖い本ということで、期待して手に取る。うーん、表紙含めちょっと微妙かなぁ。文学的な力あるけど、子どもの中で評判になるような面白さではないような気がする…。むしろ、すきな作家いる大人の方にオススメかも。あと、怖い本が好きというより本格的な話の入口にたってる小学生向け。ルビは中学年以上レベル。
    「象の眠る山」田中啓文
    個人的にこれは好きかも。現代っ子で賢い横道も好きかも。怖いものの正体が本気で気持ち悪い。象っていう伝承ができるなにか。
    「とりかえっこ」木犀あこ
    60.65cmのすきまにひそむ怪異っていう設定自体なんか、嫌。こどもだと入れ替わり後を具体的に表現してくれた方が怖がり

    0
    2025年09月11日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    ついに夜市を読んだ!ホラーというよりはダークファンタジーというか、乙一先生の作品を読んでるのかなという気持ちに。夜市よりも風の古道の方が好みでした。

    0
    2025年09月10日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    『夜市』と『風の古道』の二作の中編からなる作品。著者デビュー作。

    この作品をホラーだからと敬遠している方は是非読んでもらいたい!

    魔界や妖怪が出てくる世界観ではあるが、これデビュー作か?と言うくらいストーリーの運びと登場人物の心理描写がとにかく素晴らしい。

    0
    2025年09月05日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    面白かった!多分初めてホラーと言われているジャンルを読んだけど、これはホラーなのかな?恐怖というよりは、なんだか不思議な話というか、日本に伝わる古き伝統とか伝承とか言い伝えとか怪談とか神話とかそういう雰囲気の話で好きだったな。いい話で綺麗に終わらないところも含めて。なんとなく、夏目友人帳とかホリックとか、蟲師とかそういう空気感のような気がする。ホラーってあんまり得意じゃないけどこういうホラーならまた読んでみたいな。

    0
    2025年08月31日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    幻想的で美しくも恐ろしい作品でした。
    文量としては然程なのに満足感が凄いです。

    入るは簡単だが出るのは難しい…
    起きる展開も怖いのですがこの人は信じられるのか…?と言うのが常にあってそれもまた恐ろしい…。

    0
    2025年08月31日
  • 夜市

    Posted by ブクログ

    ホラーとは書かれているもののゾクゾクするものではなく読み終わると切なくなる様な気分になる。
    夜市もだけど書き下ろしの風の古道も点と点が繋がっていく感じで(おおっ…!)となる。

    0
    2025年08月21日