恒川光太郎のレビュー一覧

  • ヘブンメイカー

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    ネタバレ

    ★4.5
    独特な世界観にぐんぐん惹き込まれていく
    一気読みしてしまった。
    望めばなんでも叶うスタープレイヤーであっても、全てを叶えることは不可能。なんとも言えない無力感を感じた。

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    2022年05月08日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    この人にダークな世界を描かせたら、
    秀逸だということをすっかり忘れていた。

    最初は安心して安穏とした気分で読んでいたのだが、段々と暗雲が立ち込めてきて…そして、どんどん暗さに拍車がかかってゆく。
    なんて救いがなく絶望的なのだろう。
    この絶望感の破壊力は半端ない。
    恐怖感や衝撃を淡々と描くことで、冷徹さが増している。

    鈴上は、ただ幸せになりたかっただけだと思うのに。
    彼に希望ある気持ちがあると、現実世界が災厄に見舞われるという、最悪な世界観。

    気持ちがすっかり憂うつになりました。
    胸を太い釘で打ち付けられたかのような、鈍い痛み。
    悪夢を見そうで今夜は怖い。

    やはり恒川光太郎氏は凄い…!

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    2024年01月20日
  • 金色機械

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    江戸時代でSFでファンタジー…。 各要素が違和感なく混ざり合い、 独特で不思議な世界観にどっぷりと浸りました。 章ごとに年代と登場人物が変わり、 少しずつ物語が繋がっていくのが面白い! そして切なくも美しい幕引き…。 心地良い余韻です。 物語の軸となる「金色様」が魅力的!

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    2022年04月30日
  • 南の子供が夜いくところ

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    不思議な繋がりのある短編集。むわっとした南国の香りと温度と色彩が漂って来そうな語り口と、もし自分が迷い込んだら、と恐ろしくもなる他にはない素敵な作品。
    まどろみのティユルさんと夜の果樹園が好きでした。例えて言うなら南国の千と千尋。

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    2022年03月03日
  • 雷の季節の終わりに

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    おもしろくて一気に読めたが、夜市と比べるとイマイチかなぁ。
    結局、だからどうなのかな?なんておもえちゃう

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    2022年02月06日
  • 無貌の神

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    ネタバレ

    特に前半に並べられた数作から立ち上ってくる、幕末~明治~大正~昭和に掛けて世に満ちていたであろう濃密な気配は実に独特なもので、それこそ「死神と旅する女」に出てくる時影のような男がそこらを跋扈していたのだろうな…と頷かせる。
    小野不由美氏の「東亰異聞」の世界にも通じる色合いというか。
    一転、ダークなファンタジーといった趣の「カイムルとラートリー」では、動物好きの読者に過度なストレスを掛けない展開と結末に、ほっと安堵した。

    それぞれ、絶対的な説得力を持つ理屈がギミックの裏側に構築されているというわけではないけれど、なんとも言語化しにくい幻想的な魅力を醸しており、改めて著者は短編の名手であると再認

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    2021年12月06日
  • ヘブンメイカー

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    前作は異世界転生ものの王道的なストーリーでしたが、今回は「願い」そのものにフォーカス。叶えられる願いが10個というのが絶妙ですね。試行錯誤ができるけど、ようやく要領がつかめたところで、残りの願はあとわずかってなりそうです。シリーズ化されてこの先も続くのに期待です。

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    2021年11月18日
  • 金色機械

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    他の恒川作品のような神話性はあまりなく、江戸時代を舞台にしたSF時代劇?月からやってきたと言う全身金色の機械が登場します。つるりとした頭に丸い大きな目、かすれた声...C3PO?

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    2021年11月18日
  • スタープレイヤー

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    突然異世界に飛ばされ冒険が始まるという巷に溢れる異世界転生ファンタジーにあえて挑戦しているようです。「夜市」や「草祭り」といった恒川作品の幻想的な感じは全く無いのですが、ストーリーは良く作り込まれていてとても楽しい作品でした。

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    2021年11月18日
  • スタープレイヤー

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    えー、恒川さんこんな系も書くの!とおっかなびっくり読み始めたけれど。やっぱり素晴らしい作家さんだなぁと思った。
    このシリーズ、ずーっと続いてほしい。

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    2021年10月15日
  • ヘブンメイカー

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    面白かった!昔やったRPGを思い出す。自分が行ったところは地図が更新されるなんて、まさにそのものじゃないか。
    『スタープレイヤー』よりもずっと楽しかったので、本の分厚さがうれしくて。

    フィールドが広くなったのと、2つの世界の物語が交錯することによって、話に深みが出たと思う。
    1つ目の世界は前作同様、白くて大きな男のくじ引きにより、スタープレイヤーとしてやってきた男の話。
    2つ目の世界は、死んだ人たちが何故か生き返って、でも元の場所ではない違う世界で新たな歴史を作っていく話。
    どちらの話も面白いし、もちろんこの2つの世界は物語の後半、意外な繋がりがあることが分かるのだが、それもなかなかいい。

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    2021年10月12日
  • 雷の季節の終わりに

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    ネタバレ

    再読でも面白かったです。
    長編では恒川さんのノスタルジックでダークで容赦ない世界にじっくり浸れます。
    『穏』も、この世の理とはかなり違う決まりで動いている世界。暮らしているのは人だろうけど、限りなく彼岸に近い世界だと思います。
    賢也パートと茜パートの時系列が違う事に気付くとゾッとしました。賢也の、雷の季節に消えた姉が茜だったとは…。
    その中でも外れまくっているのが絶対悪・トバムネキだけれど、彼も歪んだ理由はあって。それでも、無間地獄に堕ちるのは壮絶。
    早田さんは何者なんだろ。穏の血を引く者ではあるっぽいけど。
    賢也が最終的に穏に戻れないのは、やっぱり穏での階級で穂高の家より下だからなのかな。苦

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    2021年10月04日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    前回のベストセレクション「再生」よりもこっちのほうがずっと好み。
    であるが故に、過去に読んだ話が半分くらい…
    平山夢明氏と小林泰三氏が一冊に入ってるアンソロジーだから買って後悔はない。

    背表紙の著者名が小林泰三氏になってて、新しく本棚に氏の本が並んだのも嬉しい。

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    2021年10月03日
  • 金色機械

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    おもしろかった。
    SFと思ってたので最初は戸惑ったけと。
    金色とかピコッって、解説読んで納得。スター・ウォーズね。
    読んている最中ずっと金色様のイメージができないでいたんだけどスター・ウォーズね。最初からそのイメージで読みたかった。あ、声もそうか、カタコトじゃなくてあの感じか。

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    2021年09月18日
  • 竜が最後に帰る場所

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    5つの趣の違う短編集。夜市、無貌の神に続いて読んだので最初社会派な作風にびっくりしました。現実感のある話のほんの少しの違和感から始まり、最後には竜となり帰る。5つの短編を通してどんどん幻想世界へ入っていく流れが面白いです。中でも『夜行の冬』『鸚鵡幻想曲』が傑作。色々な恒川作品が読めて楽しかったです。

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    2021年08月30日
  • 南の子供が夜いくところ

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    時間軸が行ったりきたり、1つ1つの話がまるで夢の中のようで断片的であったけれど、おもしろかった。個人的には漁師の話と果物頭の部分が奇怪で好き。

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    2021年08月21日
  • 雷の季節の終わりに

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    現世とは少し違う空間に隔離されている『穏』に住む少年賢也
    ある事で穏に居られなくなった賢也は自分に取り憑いた「風わいわい」の力を借りながら現世をめざす
    穏には穏のルールがあり世界観はとても面白かった

    ホラーというよりダークめのファンタジーかな

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    2021年08月17日
  • 雷の季節の終わりに

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    あの世の瀬戸際にあり、世界の地図には載ってない人里『穏』が舞台の物語。相変わらずの切なさとどこか懐かしい雰囲気が漂う独特の世界観。こんな世界が、もしかしたらあるかもしれないと思ってしまう。この話のテーマは「因果」だと思う。

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    2021年07月30日
  • スタープレイヤー

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    いままでに読んだことがないような世界観の物語でどのように話が進んで行くのか想像出来ず新鮮だった。王道ファンタジーって感じがして面白かった。その後どうなったか気になるので続編も読みたい。

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    2021年07月28日
  • 月夜の島渡り

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    舞台は、沖縄、というか琉球って言った方が雰囲気的には合うな。
    実に怪しい。
    琉球も異界の入口が、すぐ隣りにある感じなんかな?京都みたいに。
    実は沖縄は行った事ないんやけど、何か目的もなく行ってみたい気もするな。
    シーサーなどに守られている異界の街。
    そういう身近な異界をテーマにしてそうな短編集7つ。
    雰囲気、実に良し!
    そうホラー、ホラーって感じより、こういう怪しいの好き!
    妖怪というか、異形の者が、ホンマに近くにいそうで怖いけど…
    でも、命の価値はめちゃ低い…

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    2021年07月24日