恒川光太郎のレビュー一覧

  • 箱庭の巡礼者たち

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    毎回感じることだけど、恒川さんは本当に凄い作家さん。毎回違う作品を生み出す。
    「また同じか…」がない。
    そして、新作を出す度に「これが最高傑作だ」と思う。最高傑作が毎回上書きされていくってなかなかない。

    恒川作品は現実ではない世界の物語が主。アニメで言う異世界ものに近い。今回はマルチバース(多元世界)ファンタジー。
    でも、アニメと違って非現実と現実のバランスが絶妙でファンタジー過ぎないのが良いところ。

    今回の作品は異世界・多元世界に何千年もの時間軸が加わって、全てが繋がっているという設定で規模が大きい。
    小説の入り口は現代の普通の世界なのに、どんどん話が大きくなっていく。
    個人の話であるの

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    2023年10月14日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    ネタバレ

    23/9/27〜10/9

    『箱のなかの王国』
    安房直子さんの『ハンカチの上の花畑』みたい

    おじいさんどうなったんだろう

    『スズとギンタの銀時計』
    スズ逞しいな

    『短時間接着剤』
    面白い使い道

    『洞察者』
    カレー屋さんの彼にポテチ誘うところが面白かった

    『ナチュラロイド』
    シグマにぞっとした

    『円環の夜叉』
    え?ミライの子孫?

    『物語の断片』
    吸血鬼とミライの旅いいね
    静物荒野がよかった

    ファンレターと最果てから未知へがつながってたのかぁ


    不思議なお話の連続だけど、結局長い長い世界のお話だったのかな

    表紙がかわいくて好き
    吸血鬼が手を引かれているのがかわいい

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    2023年10月10日
  • 雷の季節の終わりに

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    ネタバレ

    後半からぐんぐん面白くなって引き込まれていくストーリーが良かった。ファンタジーと現実が混じり合い、この先どうなっていくのだろうと思った断片が繋がっていくのが面白かった。
    隠のなかは平和だというが、異端が強制的に排除されていくような場所が平和なわけがない。隠は、私の知っている世界とはまた別の閉鎖的な残酷さに満ちていて、そのなかで次第に逞しくなっていく主人公・賢也が心強かった。
    一度はトバムネキに奪われた人生だが、人々の助けもあり最終的には自分の力で取り戻したことに救いを感じた。同じく、家を出る選択肢しかなかった茜に、立ち上がる強い気持ちがあることにも。
    いつかは大人にならなきゃいけない、自ら選ん

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    2023年09月18日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    気付けば異世界に迷い込んだと思いきや、
    実は謎の生物に囚われ幸せな世界を夢見せられていただけだった。
    しかし、そんな中地球にはプーニーと呼ばれる謎の生命体が蔓延り、耐性がない人は近くにいるだけで死んでしまうし、世界もどんどんプーニーに飲み込まれていった。
    幸せな世界で生き続けたい人間と、プーニーによる地獄を味わっている人間とが争うという
    どちらが正解とも不正解とも分からない物語だった。

    少し後味は悪いが、
    正義と悪は視点によって変わってしまうということがよく分かるし、どちらにも感情移入してしまった。

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    2023年09月14日
  • 金色機械

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    登場人物それぞれの人生を描きながらそれらがひとつの物語に収斂されている秀作。
    お初の恒川さんでしたがとっても楽しい読書でした。時折覗く金色さまの天然さがいいアクセントになっていました。

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    2023年09月04日
  • 秋の牢獄

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    読んだ最初の感想は、藤子F不二雄のSF(少し不思議)ワールドの読後感に似ている、だった。
    ホラーだと思って読んだのだが、民話のようでもあり、SFのようでもあり、何というか少し不思議な世界だった。
    文体も寓話的なので残酷なシーンも静かで清潔な印象を受ける。感情的にもなりすぎない淡々としていながら登場人物の孤独が伝わってくる。
    村上春樹が藤子不二雄のノベライズをしたら、こんな感じかもしれない。

    三話とも主人公に共通するのが、「持ってしまった者の孤独」。

    ・秋の牢獄
    普通の女子大生が同じ一日をループする世界で、同じ境遇の仲間と出会い、別れる話。

    ・神家没落
    空間を異動する屋敷の主にされてし

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    2023年10月16日
  • 秋の牢獄

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    静かで残酷な狂気に魅了された…!
    牢獄を受け入れる→受動的な脱出→能動的な脱出にしている話の流れ良いですね

    恒川光太郎の他の作品も読んでみたい

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    2023年08月23日
  • 南の子供が夜いくところ

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    ネタバレ

    再読。今回もひんやり涼しく、楽しく読みました。
    小さな島なのかと思っていましたがかなり広いトロンバス島。コミュニティが小さくないからおおらかなのか、ユナを始めとして不思議な存在がたくさんあるから、今更変わった事があっても…みたいになるのか。いいな、南の島。
    トロンバス島が舞台じゃないお話もあってそちらは時代が違うけれど、その他は「こう繋がるんだ…」というゾクッと感があって良かったです。
    「まどろみのティユルさん」が今回も好き。ソノバのご先祖、「穏」の出身なのか。あの町から離れたら、一処に留まれずこの世界を巡り廻る定めなのかもしれない…と思ってしまう。それはそれとして、ティユルさんはこれからも大

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    2023年08月03日
  • 真夜中のたずねびと(新潮文庫)

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    途中で読むのが辛くなってくるような、生々しい人の悪意や業。
    特に、殺人事件の加害者家族に降りかかる周囲の悪意が、もう嫌らしくてしんどい。

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    2023年07月31日
  • 竜が最後に帰る場所

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    よく分からない世界へ連れていってくれる作家という印象の恒川さん。幻想的でありながらも現実的でもある読み口は独特でやはり他では例を見ない人だと実感。面白かったのは「夜行の冬」と「鸚鵡幻想曲」前者は百鬼夜行のテイストにリセットものをくっつけた感じでこの人の得意とする恐ろし系物語。怖さと幻想さのバランスが絶妙で良かった。後者は発想が素晴らしい奇妙な作品。星新一さんらしさはあるがそこからもうひとひねり加えている所に凄さがある。これがめちゃくちゃに面白い。奇妙なので面白いとしかいえないのがもったいないくらい面白い。

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    2023年07月21日
  • 南の子供が夜いくところ

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    ☆4.0

    ゆるくつながる七編が収録されている。
    語り口は淡々としているが、そこには確かに叙情が滲む。
    南国の架空の島、トロンバス島が主に舞台となっているが、いつの間にか現実との境界を越えてあちらへ行ってしまいそうになる気持ちを体験した。

    「南の子供が夜いくところ」
    一家心中による死を迎えようとしていた一家が、訪れたバスの露店で出会ったのは、120年生きている呪術師の女性ユナだった。
    息子のタカシはユナに連れられていったトロンバス島で生活しながら、別々の島で働いているという両親を待っている…

    自分の知らぬところで自分のことが決められ、目まぐるしく振り回されたタカシが、本当の意味でトロンバス

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    2023年07月15日
  • 怪と幽 vol.013 2023年5月

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    織守きょうやさんの「そこにはいない」が特に好きでした。
    両思いなので末永く暮らして欲しいなと思いました。

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    2023年07月13日
  • 猫ミス!

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    猫を題材にした物語を8人の作家が持ち寄った短編集。

    個人的に猫好きじゃし作家の1人が芦沢央だったから手に取った。心温まる話や胸糞悪い話や切ない話など、それぞれの作家の個性が滲み出て、どの物語も読みやすくて面白かった!

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    2023年06月24日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    この小説は季刊誌『怪と幽』に掲載された5つの短編(といくつかの幕間)からなる。著者の作品ではあるあるなのだが、特に本作はホラー要素がほぼないので怖い話が苦手でも問題ない。

    本作は次元が異なるさまざまな世界を描いたSF作品。少しずつ人物やアイテムがリンクしており、繋がりのある壮大な物語になっている。
    時空を飛び越える変なアイテムがない世界線に生まれてよかったなぁなどとトンチンカンな感慨に耽った。

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    2023年06月22日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    ネタバレ

    面白かったー!
    色んな物語があって、ビミョーに繋がっててどれも内容が濃すぎてあんまり覚えない!笑
    やけど「スズとギンタの銀時計」が一番面白く印象に残った!

    特にガヤガヤした色んなものに追いかけられるのが忘れられない!
    良かった!!!

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    2023年06月10日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    単純な輪廻の話ではない。不死の者たち(人じゃないものも含めて)が命あるものを導き、失い、また面影を見つけて哀愁の気持ちを持つという流れやその表現が心に残った。

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    2023年06月09日
  • 真夜中のたずねびと(新潮文庫)

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     恒川さんの作品の中でも、かなり現実的、かつ、ホラーよりもサスペンスに寄った、少し珍しい短編集。連作やシリーズものではないものの、各作品の雰囲気が似通っていたり、いずれも「家」や「旅」や「家族関係」にフォーカスされていたり、同じ人物が複数にわたって登場したりと、一冊のまとまりとして楽しめました。
     内容は現実的とは言え、そこはやはり恒川さんで、ぞくりと寒気を覚える少しの「非現実」要素や、生々しくも美しい自然描写は健在です。
     話はいずれも大変重く、結末も後味がいいとは決して言えないのですが、読んでいて不快感をもよおさないのは、文章の巧みさゆえでしょうか。とは言え、どれもしっかり怖かった(涙)

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    2023年05月20日
  • 無貌の神

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    赤い橋の向こう、世界から見捨てられたような場所に私は迷い込んだ。そこには人を癒し、時に人を喰う顔のない神がいた。(表題作)

    童話やファンタジーのような、ホラーやSFのような不思議で残酷で美しい話が6話収められた短編集。
    どの話も寂しく静かでとても素敵なのですが、表題作の『無貌の神』が一番好きでした。世界から見捨てられたような場所。神の屍を食らったものは、もう元の世界に帰れない。ヨモツヘグイ的な、共食信仰(=同じ釜の飯を食う事は、同じ仲間となったという事)の考え方が織り込まれた寂しい集落の雰囲気がとても良かったです。宗教的共食の雰囲気や考え方には何だか惹かれるものがある。

    『死神と旅する女』

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    2023年05月03日
  • 雷の季節の終わりに

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    ホラーファンタジーにやや残虐さ

    同じ作者の「夜市」や「夜行の冬」で際立っているリリカルで繊細な雰囲気がこの作品全体にも漂っている。ただ他の作品と比べるとむき出しの暴力や殺人が描かれていて、私として今ひとつしっくりこない。やはりこの作者は、長編よりは中.短編で余韻を持って話をまとめたほうが落ち着きが良いのではないかと感じた。

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    2023年05月02日
  • 月夜の島渡り

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    ネタバレ

    とても幻想的な小説だった
    不思議な雰囲気だが、それ以上に感じる恐怖
    個人的には、夜のパーラーが一番怖かった。もはや人間なのか妖怪なのかも分からない、、

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    2023年03月29日