恒川光太郎のレビュー一覧

  • 滅びの園

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    恒川光太郎の中でも今作はSFというイメージが強い。恐ろしくも楽しい読書体験。こういうものを映像化してもらいたいものだ。

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    2024年12月14日
  • スタープレイヤー

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    「フルムメアが審査して通れば願いを確定できる」

    願いを使用することなく結果がわかるんだから、実験や研究不要でこの世界のルールをすべて解き明かせるわけだ。

    すべての金属を移動できたことから考えるに、酸素などの分子や電子、素粒子にいたるまで自在に操ることも可能(恐ろしい)。マクロ方面では惑星や銀河を丸ごと複製できる(かもしれない)。軌道エレベーターや恒星間宇宙船、タイムマシンなど、近未来SFファンなら泣いて喜ぶことでしょう。

    物理だけではない。人の心をいじれるのか? ドラえもんやガンダムは呼べるのか? ミクロ化や巨大化は? 自分をネコに、他人をネズミに変えられる? 魚人族、鳥人族、ネコ耳お姉

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    2024年12月05日
  • スタープレイヤー

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    ネタバレ

    ちょっと、詰め込めすぎかと。
    異世界これた自由と自分の復讐劇から国家戦争につながるけど、それがあれよあれよという間に、ではなく、別の話みたいになってるのが残念。
    復讐したい犯人に意外性はないし、その後そいつが呼ばれたりもしない。ミステリー作家なのに色々繋がらないでぷつぷつ途切れてる。
    あと、実はできることは「コピー」と「削除」の2つだけっていう設定かと思って、この世界ならプログラムできそうだなぁって感心して読んでたのに、「透明化」とかでてきて解せん…。それがありなら最後にもっとおもろい願いしてよ主人公。この世界のこともめちゃ謎のまま終わる。
    ファンタジーが苦手なだけ……?
    ヘブンメイカーも読ま

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    2024年11月27日
  • 竜が最後に帰る場所

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    遠い、遠い昔、私たちの祖先はそこからやってきた。そして私たちは今、そこに戻る最中。そこはあまりにも遠く、一匹の寿命では到底辿り着けない。だから何世代もかけて、私たちはその土地を目指している。私たちは、私たちの血が求めるままに、風の中にそこへの道を見つけ出す。百の島を超えて、千の島を超えて、その土地を目指す。一匹では無理でも、遠い子孫がいつかそこに辿り着くために。

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    2024年11月08日
  • 秋の牢獄

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    表題作を含む三編を収録した短編集。 

    簡潔な言葉で紡がれる、幻想性を帯びた不思議な物語に魅了されました。

    自分が気づいていないだけで、日常のすぐ隣に異世界に通じる何かがあるのかもと、想像することが怖くもあり、楽しくもあります。

    表題作をベストに挙げる方が多いような気がしますが、個人的にはノスタルジジックな雰囲気と、登場人物の心の中に潜む、狂気のような感情の対比が印象的な、「神家没落」が好みです。

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    2024年10月19日
  • スタープレイヤー

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    ネタバレ

    さくっと読める爽快ファンタジー!

    現実世界で変わり映えのない日々を過ごしていた女性がある日突然異世界に飛ばされる。
    そこではどんな願いでも叶う夢みたいな世界✨

    ストーリーの始めはそれでも現実味があって、わざわざ恨んでいた人を懲らしめるのに2スターも使うなんて、読み終わった今考えてみると勿体無いなあって思うし、スタープレイヤー初心者だったなあと。

    そこからだんだん話が壮大になっていくのが面白くて、どんな原始社会でも起こり得る戦争や国政波乱を描きながら、ラストには建国まで行き着いて…!
    そうやって徐々にファンタジー世界が広がって、主人公の夕月姫の人間的な成長や自問自答も垣間見えたのがストーリ

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    2024年09月25日
  • 無貌の神

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    無貌の神 普通
    青天狗の乱 普通
    死神と旅する女 良かった
    十二月の悪魔 面白くない
    廃墟団地の風人 良かった
    カイムルとラートリー 普通

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    2024年09月21日
  • 竜が最後に帰る場所

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    相変わらず唯一無二の世界に連れて行ってくれる話ばかりです。ただ、この本の話は自分にはどれもそこまでささらなかったかも…『夜行の冬』が私は好きでした。

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    2024年08月25日
  • 秋の牢獄

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    随分前に読んだ記憶。表題作の記憶はほとんどないんですが、『神家没落』は自分には結構衝撃な話だったので、今もよく覚えています。オチもぼんやりと覚えてる。この作家さんの話は色んな面白い設定があって、それが自分にカチッと合う話だと何年経ってもすごく覚えてるけど、そうじゃないと全く忘れてる笑

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    2024年08月25日
  • 金色機械

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    ネタバレ

    【2024年154冊目】
    大遊郭の主である熊吾朗の元に、ある日一人の女がやってくる。女郎に身をやつすためにやってきた訳でもなさそうなその女は、言葉を発する度に黒き煙を滲ませる。熊吾朗には殺意の霧が見えるのだが――女が語ったのは数珠繋ぎの因縁の物語であった。

    最初は熊吾朗と遥香を巡る物語かと思って読んでいましたが、思ったりよりも壮大な物語でした。結構登場人物が多いのですが、こことここが繋がるのね!なるほど!とわかりやすく、一体どこに着地するのかしらと、ある程度の予想をつけながら読んでましたが、予想外でした。大体そう。

    結局金色機械とは何者だったのか、月から来たのであればなぜやってきたのかはわ

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    2024年08月12日
  • 竜が最後に帰る場所

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    タイトルに惹かれて読んだ。
    最初の話、何…?としか思えなくて読むのやめようかと思ったけど「鸚鵡幻想曲」「ゴロンド」が面白かった。

    鸚鵡幻想曲、アサノは使命感で「解放」してるんだろうけど、意思ある相手に対して無機物としか思ってなさそうで怖い。独りよがりのアサノが気付いてないだけで宏のようなパターンは今までもあったんじゃないだろうか。
    あそこでアサノを始末しておけば良かったのに…とか思ってしまった。最後の出会い方が鸚鵡の誘導によるものとはいえ、ひまわり畑の背景もあってなんだか神秘的だった。

    「ゴロンド」って本のタイトルじゃないんだ…最初の爬虫類の誕生みたいな描写でヤモリとかかと思ってた。そうい

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    2024年08月02日
  • 白昼夢の森の少女

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    ネタバレ

    11の短編集。怖いまではいかないような不思議な話が多く、ときどきホラーが挟まる。

    好みだったのは「銀の船」という未成年者だけ乗ることができる時空船の話。労働がなく歳を取らず病気にもならないなんて、乗船してしまう人が多いんじゃないかと思う。
    この話のよいところは、船の主の暇つぶしで乗船者を増やしていると明かされるところ。地上での人生を捨ててきた者たちの覚悟に対してまったく見合わない、なんの意味もなくなんの救いもなくて良かった。この船に乗れたこと自体が十分救いになった者もいるかもしれないが。

    全体で感じたのは作品内での時間の流れが早いこと。時はあっという間に過ぎていき無常ではあるが、すべては人

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    2024年06月09日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    【収録作品】
    小野不由美「芙蓉忌」(『営繕かるかや怪異譚 その弐』角川文庫)
    山白朝子「子どもを沈める」(『私の頭が正常であったなら』角川文庫)
    恒川光太郎「死神と旅する女」(『無貌の神』角川文庫)
    小林泰三「お祖父ちゃんの絵(『家に棲むもの』)角川ホラー文庫)
    澤村伊智「シュマシラ」(『ひとんち』光文社文庫)
    岩井志麻子「あまぞわい」(『ぼっけえ、きょうてえ』角川ホラー文庫)
    辻村深月「七つのカップ」(『きのうの影踏み』角川文庫)

    粒ぞろいと思う。

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    2024年05月18日
  • 月夜の島渡り

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    2011年の『私はフーイー』の改題文庫版。
    沖縄を舞台にした幻想譚。短編7編を収録。
    現実と不思議な世界が交錯する恒川ワールド。
    最初の「弥勒節」、最後の「私はフーイー」の時間軸の大きさがいい。
    薄めの文庫本なので、他の本が読み終わりそうなとき、荷物を減らしたいときに
    ちまちま読んだ。

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    2024年04月25日
  • 秋の牢獄

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    恒川光太郎さんの『夜市』の世界観が
    好きなので、次に手に取った本。
    三編からなる短編集。

    明日はこれをしよう、あれをしようと考えているということは、今日過ごした1日とは違う、新しい明日が来ることに、希望を感じているからなんだなぁと気付かされる。

    他人を陥れようとか、自分が優位に立ちたい、とか、嫌いな人に対する蔑みの気持ち…
    人のネガティブな心理や態度がリアルに描かれていて、ざわっと嫌な気持ちになる。
    なのに、物語全体に漂う雰囲気は、穏やかでどこか懐かしい感じもするのが不思議。

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    2024年04月20日
  • 白昼夢の森の少女

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    表題の白昼夢の森の少女、短いけれど1本の映画を見終わったような読後感。他の作品も全体的に少し不穏で余韻のある終わり方が好きだった。

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    2024年04月03日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    小野不由美と山白朝子は既読でした。
    私は影牢よりこっちが好きでした(向こうも面白かったけど)。好きな作家さんばかりだし、作品によってガラッと雰囲気が変わり面白いです。
    特に辻村深月「七つのカップ」は短いながら印象に残るお話でした。

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    2024年03月21日
  • スタープレイヤー

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    間違えてヘブンメイカーの方から読み始めてしまったのですが、それでも楽しめました!
    なんでも出来るスタープレイヤーならではのストーリーの進み方にワクワクしました

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    2024年03月05日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    なぜこの本を予約したのかさっぱり思い出せません。ともかく読んでしまう。
    1993年角川ホラー文庫創設。そこから30年あまりの作品の中から精選収録のアンソロジー。
    竹本建治「恐怖」1983
    小松左京「骨」1972
     SFっぽさあり
    宇佐美まこと「夏休みの計画」2017
     新しいなって思う
    坂東眞砂子「正月女」1994
     女の嫉妬の怖さ
    恒川光太郎「ニョラ穴」2013
    平山夢明「或るはぐれ者の死」2007
     都会の隅で見過ごされる悲しさ
    服部まゆみ「雛」1994
     雛人形の怖さと女の情念の怖さのダブル
    小林泰三「人獣細工」1997
     ありえなくもない豚と人間の相互移植

    坂東さんの正月女は、言い伝

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    2024年02月21日
  • 南の子供が夜いくところ

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    【2024年28冊目】
    ホラー小説ではない、と思います。なんだろう、幻想耽美小説?

    一家心中の間際、少年のタカシはユナと名乗る不思議な女性に出会い、とある島に導かれる。この物語のキーパーソンはタカシとユナの二人。ずっと幻想世界にいるようなお話が続く短編集でした。

    表題作から始まる7つのお話。とある果樹と共にある島で育ったユナ。十字路にあるピンクの廟の由来。島が襲われ、伝説を頼りに別の島を目指す男。息子を失い、蛸漁師を引き継いだ男の罪。地面に埋まった元海賊。そして、息子に会いに向かってフルーツの町にたどり着いた男、などなど。

    あまりネタバレしないように概要だけ書こうとしても、カオスになって

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    2024年02月10日