恒川光太郎のレビュー一覧

  • 幽民奇聞

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    面白かった。構成と展開がしっかりしているので、妖かしの世界と現実世界が絡む明治前あたりの設定がしっくりきた。ただ読みやすさを重視してか、言葉が現代になっている点は違和感を感じる部分はそれなりに出て来た。顕著だったのが、ありがとう、という言葉。これはさすがに無いかと。そこは、恩に着る、とかその手の言葉でしょうよと。

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    2026年08月03日
  • スタープレイヤー

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    2026/7/4

    「スタープレイヤー」恒川光太郎

    異世界に飛ばされて、10の願いを叶えてもらえるスタープレイヤーに選ばれた主人公のお話。

    凡人の私には、何でも願いが叶えられますとか言われても、ありきたりでちっぽけな願いしか思い浮かばないだろう。笑
    まさにRPGゲームのような世界で、どうなるのかワクワクしながら読んだ。
    続編?もあるみたいなので、いつか読んでみたいな。

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    2026年07月12日
  • 真夜中のたずねびと(新潮文庫)

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    解説で書かれている通り5%くらいのファンタジーが散りばめられたリアル路線の連作短編集。

    連作短編集は著者の十八番だが、ここまでリアル寄りな作品は珍しく、また5つの短編全てに複数話登場する人物がおり、しっかりとした繋がりを持たせている点も珍しい。

    これも解説者の方の言丸パクリだが、5%のファンタジーを加えることでこれだけの奥行きと余韻を物語に与えられるところが著者の魅力だと思う。

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    2026年07月09日
  • ジャガー・ワールド

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    「何かに迷ったときは、自分の心に従って、掟と教えを忘れないで」
    登場人物名とどことどこが対立しているのか、途中からこんがらがってしまい、いまいち話に入り込むことができなかった。

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    2026年07月10日
  • 幽民奇聞

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    『キ』とは?人ではない何かなのは間違いないけど。一番最初の盲目の秋姫鬼婆の話が一番良かった。ホラー要素の入ったファンタジー。人とそうではない者達との境目が今よりももっと曖昧だった時代にはありそうな話。

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    2026年07月04日
  • 南の子供が夜いくところ

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    中間の2つくらい物語は読まなくても平気そうで飛ばした。
    『私』を使っているだけで、誰のお話なのかが分かりにくかった。

    最後まで不思議な感じの物語だった。

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    2026年07月01日
  • 化物園

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    【2026年86冊目】
    モノノケ退治に巻き込まれた空き巣の女の運命は――「猫どろぼう猫」、ニートの男が旅に出ると――「窮鼠の旅」、恨みはずっと消えることがないようで――「十字路の蛇」、DV男から逃げ出し、全てを手に入れたはずが――「風のない夕暮れ、狐たちと」、心に残虐が住む男――「胡乱の山犬」、言葉のわからない男は祀られて――「日陰の鳥」、音楽と術理が渦巻く箱庭で暮らす子どもたち――「音楽の子どもたち」、少し不思議な7つのお話。

    「身の毛もよだつ、究極のホラー」と謳ってありましたが、安心してください、全然怖くありません。こちらもホラー小説というよりもファンタジー小説に寄っているかと思います。恒川光太郎さんの筆力の高さで、どのお話も不思議な世界に誘われる心地がしました。

    人知を超えた存在と、人の禍々しさみたいなものが上手く混ざり合っているような感じです。とはいえ、身の毛はよだたないので、やっぱりホラーではないのかな。化物園というタイトルに惹かれ、異形の存在を想像していましたが、人間もまた化物だよなと思ったりしました。

    「猫どろぼう猫」、「十字路の蛇」、「胡乱の山犬」、「音楽の子どもたち」が好きでした。

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    2026年06月28日
  • それはそれはよく燃えた

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    私も積読チャンネルから
    ショートショートなので物足りなさがあったももの色んな伏線を回収していく作品もあり、お話の好みに差がありました。
    しかし、歴史人物や神の名前に関わるお話は個人的には珍しかったので、かなり楽しめました。

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    2026年06月23日
  • 竜が最後に帰る場所

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    ネタバレ

    全体的に読み手に委ねる結末が多かった。綺麗さっぱり終わるよりも、余韻が残るように感じられた。

    『迷走のオルネラ』
    冒頭のくだりから場面が変わって、最後にどうまとまるのかなと思ってたら、話がどんどん展開されてそれでもちゃんと着地しててすごい。

    『夜行の冬』
    並行世界を渡り歩くという物語。どことなく和風ファンタジー?ホラー?な雰囲気が好みだった。最後は縮毛の娘と一緒になる世界線という解釈でいいのかな

    『ゴロンド』
    最初はこの生き物は何だろうと思ったけど、竜だったのか!と途中で気づいた。タイトルでもある「竜が最後に帰る場所」っていう言葉も出てきて、腑に落ちた。最後の解釈については、何が正解なんだろう

    話を読み進めるとリアルっぽい作品からどんどんファンタジックな作品に変わっていって、恒川ワールドになっていくので毎回引き込まれる。今回はやっぱり『夜行の冬』が好み。

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    2026年06月13日
  • 白昼夢の森の少女

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    著者のオハコである連作短編集ではなく
    これまでに別々のテーマで書き上げた作品が集まった短編集。作者自身の体験が描かれた珍しい作品もある。

    巻末には他者の解説ではなく作者自らが各短編の経緯や解説をしているのも新鮮だった。

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    2026年06月12日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    読み終えるのに時間がかかってしまった。
    短編だが内容は繋がっている。「ナチュラロイド」は世界観が気に入ったし、「ファンレター」は胸が熱くなる。短編それぞれでも楽しめる内容。
    常川さんの本はいつもそう感じるのだが、謎が多いがあえて説明しすぎないところがよい。謎は謎のまま。

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    2026年06月07日
  • それはそれはよく燃えた

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    最初の一行が「それはそれはよく燃えた」から始まる25のストーリー。短編集はあまり好まないのですが読みたい作家さんがいたので手に取りました。好みや読みやすい読みにくいはあるものの全体的に面白く読めました。「ともしびの花」「ファンの鑑」「比翼」「全滅館の殺人」が印象に残った好きな作品です。

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    2026年06月06日
  • それはそれはよく燃えた

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    積読チャンネルにてオススメされていたので手に取った1冊。

    星新一のショートショートクラスの短編集となっており、かなり手に取りやすい一冊。
    数多の作家の方の作品に触れることができるのが良い点である一方、かなりの短編なので人によっては物足りなさを感じてしまうかもしれない。

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    2026年06月05日
  • 幽民奇聞

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    自分にはあんまり刺さらなかったかも…
    何かよくわからない「キ」という存在についての話。最後まで曖昧なものとして描かれるのがスッキリしなかった…。いや、得体の知れない存在した記録もないようなものだからそういう終わり方になってるのは納得ではあるけども…
    そういう存在が今でもいるかもとか考えるのはロマンだけどね

    自分は、本筋の中で、昔話をずっと語られるのが苦手なのかも…第1章とかずっとそれで、あんまり感情移入もできなくて気持ちが入らなかった
    原田マハのリボルバーでも同じ気持ちになったな…

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    2026年05月30日
  • ジャガー・ワールド

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    ネタバレ

    3.6
    なんか、POPなスパルタとアステカ文明とカニバリズムを混ぜたような物語。
    ただ、主人公は誰なんだって感じがしたし、急に誰かの話になって、え、誰の話?となる。
    最後は、わー!こんな最後でこの後どうなるん!ってなったけど国の終わりがみれたし面白かった。

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    2026年05月30日
  • ジャガー・ワールド

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    ある意味〈現代〉の物語でした。
    何千年も変わらない人類は、今後も変わらないでしょう。
    〈彼らは再び現れ、出会い、愛しあい、殺しあう〉

    どうすればいいのでしょうか。
    〈世界は変わらぬ。世界は変わらぬが、おまえはおまえの世界を変えようと、もがき、あがき、生きろ〉

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    2026年05月24日
  • スタープレイヤー

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    悪くはない、決して悪くはないのだが、恒川光太郎作品の中では凡庸か。続編で本作の物語がどの程度補完されるか次第な気がする。

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    2026年05月18日
  • 幽民奇聞

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    久しぶりに(私が思う)恒川さんらしい作品。

    かつていた『キ』と呼ばれる人々の痕跡を探す、学者・鶯谷玄也。
    新政府軍との闘いで敗れた二本松藩の少年部隊の生き残り・松野滝次郎。
    二人の物語が描かれる中で、『キ』の姿に迫っていく。

    『キ』とは何なのかという問いかけから始まる物語だが、結局のところ『キ』が何なのか、正確に言い表す言葉は見つからないままだった。
    だがそこが良いのだろうと思うし、定義してしまうような存在ではないのだろうとも思う。

    最初は裏の仕事を請け負う闇の集団かと思ったが、誰でも入れるわけでもないらしく、『御屋形様』に認められなければならない。
    狒々のような人ではない存在の話も出てくるが、その性質は寧ろ人よりも優しい。
    鬼婆と呼ばれる盲目の老女は身勝手で盗みもなんとも思わない者だが、滝次郎を助けてくれた。

    『キ』の学校まであり、一つの大きなコミュニティなのかとも思えるが、見えない、いないことになっている人々なのかも。
    そんな歪な世界で育った者の中には、歪な感情を持つ者もあらわれる。

    苦しく、切なく、でも温かみもある物語だった。
    人の命が紙一重の運命の中でつながっていることの奇跡のような不思議さも感じ、それがより一層、命のありがたみを感じさせてくれる。

    最後は奇妙な縁の物語。
    冒頭の二人の物語が『キ』に帰結するのに感心する。
    寂しさも感じつつ、今もこの世界のどこかにこうした人々がいるのかも知れないとも感じた。

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    2026年05月16日
  • 雷の季節の終わりに

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    夜市、風の古道がとても自分好みの作品だったので手に取った2作目。個人的には夜市よりもホラー色が薄めで、異世界の空気感を楽しむダークファンタジーというような感じで、夜市の方が後味を引きずる感じがありましたね。異世界の中でも人間同士の恨み合いや生死はこの世界と平等に存在しているところが妙にリアルで、隣にこの世界があるかもと想像させる手腕はさすがです。恒川作品は悪いやつの因果応報を見届けられるのがスッキリして好きです。笑

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    2026年05月13日
  • 無貌の神

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    恒川さんの独特の世界観は今作でも発揮されて
    短編全てが独自の空気感を持っています
    その雰囲気は素晴らしかったけど
    お話の内容自体は少し弱いかなと、感じました
    期待が大きかっただけに少しだけ物足りなさが残る作品でした

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    2026年05月09日