恒川光太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ良い所と悪いところがそれぞれある。
良いところはちゃんとミステリーというかどんでん返し、その人がその人だったんだみたいなつながりがあるのがすごいなぁって思う。すべての要素がちゃんと全部つながってるのが技術力高いなぁって思う。
悪いところがストーリーの展開がゆったりだからすごく眠くなるし、伏線回収が綺麗って言うところがあんまり伝わってこないというかびっくりしないで話が進んでいく感じがした。なんでかって言うとわかんないけどこのストーリーの緻密さが普通に読んでると、素晴らしさが伝わらないのがもったいないなぁと思った。
詳しく説明していきたい。
1つ目の夜市
夏祭りの風景と、奇怪さがロマンチックに書かれてて風景が想像しやすかった。
主人公の男の子が野球を上手くなるって言う資格の引き換えに弟を売ってしまったって言うのと、途中で出てくる老人と、その老人が買うなんでも切れる刀と、なぜか一緒に連れて行った女性が最後落ちで全部きれいにつながるのがやっぱすごいなぁと思うし、多分その世界観に没入させるために、その老人が向こうの世界で、どんなふうに過ごしてたかが細かく書かれてた。
でも、やっぱり話が静かだから、やっぱ眠い。ちょっと退屈になってくる。
2つ目の風の古道
これもボートの少年が、おばさんに誘われて、この道を進めって言われて進む感じが幻想的なのと、その後にもう一回小路に入り直して、その道で10日間とか過ごす中での小径の情景描写が行ってみたいなと思わせるというか、すごく幻想的だったなと思う。
あと、ここでもやっぱり伏線回収がすごくて、少年がそこで生まれた理由、途中で聞いた17歳の女の子が彼氏を生き返らせるために雨の寺に行ったって言う話、途中でコモリとの出会い、途中で見る殺人事件の新聞記事とかも全部きれいにつながってて、やっぱりそこはすごいなぁと思う。
ちゃんと思い返すと素晴らしい作品なんだけど、やっぱ読んでるときの退屈さがどうしようって言う感じ。もう自分でもなんで退屈と思ったか理由がわからないけど、ゆったり進みすぎてるのと静かすぎるのでSNSを見て育った私には刺激が足りなかったのかなとか思う
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Posted by ブクログ
【2026年86冊目】
モノノケ退治に巻き込まれた空き巣の女の運命は――「猫どろぼう猫」、ニートの男が旅に出ると――「窮鼠の旅」、恨みはずっと消えることがないようで――「十字路の蛇」、DV男から逃げ出し、全てを手に入れたはずが――「風のない夕暮れ、狐たちと」、心に残虐が住む男――「胡乱の山犬」、言葉のわからない男は祀られて――「日陰の鳥」、音楽と術理が渦巻く箱庭で暮らす子どもたち――「音楽の子どもたち」、少し不思議な7つのお話。
「身の毛もよだつ、究極のホラー」と謳ってありましたが、安心してください、全然怖くありません。こちらもホラー小説というよりもファンタジー小説に寄っているかと思います。恒川光太郎さんの筆力の高さで、どのお話も不思議な世界に誘われる心地がしました。
人知を超えた存在と、人の禍々しさみたいなものが上手く混ざり合っているような感じです。とはいえ、身の毛はよだたないので、やっぱりホラーではないのかな。化物園というタイトルに惹かれ、異形の存在を想像していましたが、人間もまた化物だよなと思ったりしました。
「猫どろぼう猫」、「十字路の蛇」、「胡乱の山犬」、「音楽の子どもたち」が好きでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ全体的に読み手に委ねる結末が多かった。綺麗さっぱり終わるよりも、余韻が残るように感じられた。
『迷走のオルネラ』
冒頭のくだりから場面が変わって、最後にどうまとまるのかなと思ってたら、話がどんどん展開されてそれでもちゃんと着地しててすごい。
『夜行の冬』
並行世界を渡り歩くという物語。どことなく和風ファンタジー?ホラー?な雰囲気が好みだった。最後は縮毛の娘と一緒になる世界線という解釈でいいのかな
『ゴロンド』
最初はこの生き物は何だろうと思ったけど、竜だったのか!と途中で気づいた。タイトルでもある「竜が最後に帰る場所」っていう言葉も出てきて、腑に落ちた。最後の解釈については、何が正解なんだろう
話を読み進めるとリアルっぽい作品からどんどんファンタジックな作品に変わっていって、恒川ワールドになっていくので毎回引き込まれる。今回はやっぱり『夜行の冬』が好み。