恒川光太郎のレビュー一覧

  • ジャガー・ワールド

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    古代マヤ、インカ、アステカ的な世界を舞台にしたファンタジー。怪物とか魔法使いとかは出てこないので、仮想の世界でありながら、幅広く受け入れ易い設定となっていると思う。
    複数のメイン登場人物がいるので、後半ちょっと散漫になった感はあるけど、会話が多めなので、600ページ超えの分厚さに関わらず、サラッと読めてしまう。

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    2026年03月11日
  • ジャガー・ワールド

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    マヤ文明の物語を読むのは初めてで新鮮でした。現代とは違う当時の価値観や考え方が色濃く伝わってきて面白い。

    群像劇のように物語が進んでいく。スレイが主人公か?と思っていたけど、最後まで読んだ印象ではフォストザマの生き様が一番グッときたかな。逃げたくても簡単には逃げられない、責任を果たそうとする姿が現代にも繋がって共感。

    鈍器本でしたが、読みやすかったです。実のところ、逆にアッサリ目に感じてしまいました。もう少し、誰かに的を絞ってじっくり描写してくれる方が好みだったかも。

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    2026年03月08日
  • ジャガー・ワールド

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    マヤ文明をモデルにした冒険ファンタジー。一つの大きな国が周辺諸国の反乱によって、少しずつ滅びていく様子が描かれる。
    マヤ文明と聞いても具体的な雰囲気があまり想像できず、物語に入っていけるのか若干心配だったが、登場人物たちの口調が軽く、そこら辺にいそうな感じでしゃべっているのでさらっと読めた。
    戦争してるので血生臭い描写が多いのだが、宗教儀式である生贄のシーンは生きたまま心臓を取り出したり、『石仮面』とか出てきちゃいそうだな(こっちはアステカ文明だったか)と思いながら読んでいた。
    腐敗した政治や形骸化した慣習に対して疑問を抱き、それを覆すために戦うという普遍的なテーマは結構好きで、これまで読んで

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    2026年03月08日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    最初は物語が繋がっているような繋がっていないような、登場人物も時代も全然違う短編が続きます。
    え?なんの話が始まったんだ?と戸惑うのですが、読み進めるにつれて徐々に前の話で登場した人物や世界が繋がっていき、えー!ここであれと繋がるんだ!という驚きと喜びが増していきます。
    読み返し必須。
    異世界ものでも転生ものでもない、もっと壮大な時間軸と世界観の話。

    恒川さんの作品は「夜市」「ジャガーワルド」に続いて3作目ですが、2作にくらべるとちょっと世界観に入り込みにくかった。

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    2026年03月07日
  • 竜が最後に帰る場所

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    ネタバレ

    全てに共通してるのは解釈の自由を残す終わり方

    全部ある程度思考の余地があって面白かったけど、1番迷宮のオルネラが好きだった
    生い立ちからはありえないほどに主人公が合理的に公平に物事を観察及び断罪してた
    ただそれは感情が乏しいから機械的にできたことではなくて、内なる暴力性に、義父と重なってしまうこと、元カノに釘を刺されたこと、義父の本妻の娘の漫画に感化されたこと、などなどと人との繋がりと記憶を元に抗った末の合理的判断だった
    なによりも自分の経験と重なるからか、義父が母を殺したあと、主人公が屋根の上でのシーンが印象に残っている
    まだ暑い炎天下、義父の叫び声と競うような蝉の声に凪いでいる風
    日常

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    2026年03月06日
  • 幽民奇聞

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    ネタバレ

    (良)不気味な世界に迷い込んでしまいました。キについて調べる民族学者が主人公。キとの出会い、鬼婆に助けられた少年、狒々の日記、キの学校、キとしての役割、人と人ならざるもの、昔から続く裏稼業、人助け、仇討ち、何でも屋。主人公がたどり着いた人たちは。鬼婆や狒々は出会いたくないが実は優しい。感想が上手く書けないが怪しい雰囲気を楽しめました。

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    2026年02月25日
  • 滅びの園

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    ある日サラリーマンの鈴上誠一は不思議な世界に迷い込む。魔女や魔法使いがいるけども平和な世界に。過去の現実のことは朧気になっていた。
    一方現実の地球では謎のプーニーという生き物が全てを食いつくそうとしていた。
    なんともいえない読後感。因果応報だなあと思った。

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    2026年02月24日
  • それはそれはよく燃えた

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    「黄金の森の神様」風森章羽、「ファンの鑑(かがみ)」秋吉理香子が面白かった。
    いろんな方向性でいろんな物が燃えていて、それを一度に読めるのは面白い。

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    2026年02月18日
  • それはそれはよく燃えた

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    中でも人形供養と全滅館の殺人が面白かった!
    最後の話は一体どう読めば良かったんだろう?正解が分からなかった。

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    2026年02月13日
  • それはそれはよく燃えた

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    ショートショートはゆっくり読まないとすぐに忘れてしまうから好きではないが高田崇史氏が載っていたので借りる。吉原の一廓が燃えた話だった。
    人形供養が不気味な終わり方と推し活が怖かった。

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    2026年02月12日
  • 猫ミス!

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    短編7編7名のアンソロジー。タイトルからも分かる通り、猫を題材にした物語集です。黒猫の話、野良猫の話、仔猫の話、化猫の話と様々な物語が描かれており楽しく読めました。

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    2026年02月11日
  • それはそれはよく燃えた

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    ネタバレ

    【収録作品】「吉原幻鏡」 高田崇史
    「暖炉神の恩寵」 高田大介
    「ともしびの花」 歌野晶午 
    「家族を守るためだった」 宮西真冬 
    「黄金の森の神様」 風森章羽 
    「悪魔」 丸木文華 
    「燃えろ恋ごころ」 米澤穂信 
    「蠟燭と竜」 須藤古都離 
    「プロクリャーチエ村の業火」 篠原美季 
    「怪物どもの棲家」 島田荘司 
    「回答」 神林長平 
    「書物の罪」 潮谷験 
    「マザー・ジン」 古泉迦十 
    「レヴナント」 多崎礼 
    「失われた史料、的外れな再建」 市塔承 
    「やなやつを燃やす遊び」 黒澤いづみ 
    「消えない炎」 我孫子武丸 
    「ファンの鑑」 秋吉理香子 
    「比翼」 河村拓哉 
    「人形供養」

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    2026年02月09日
  • 滅びの園

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    自分はどちらだろうか考えながら読みました。
    未曾有の危機に陥った世界の中で、救う力を持った人たち、その危機を無意識に起こしてしまった人。
    世界中が滅ぶと聞いても、自分にとっての世界が別にあるのなら、どうなってもいいと思うのかもしれない。そう思わせたのは周りであり、彼自身なのかもしれない。
    人を救うために行動に移せる人たちも、人と同じ姿をした何かを殺すのは普通の神経では出来ないはずで。
    正しさって何だろうと最後に思わされます。みんなにとって幸せの定義も悪の定義も違う限り、ぶつかるのは必然で、わかりやすい大義名分をつけて、どっちを優先するか、ということになるのでしょうか。

    やり切れないラストです

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    2026年02月01日
  • それはそれはよく燃えた

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    「それはそれはよく燃えた」という同じ書き出し始まるアンソロジー。1作につき5ページ程度なのでサクッと読めて、作風も全然違うので飽きなかった。
    たくさんの作家さんが参加しているため、ページをめくりながら宝探しをしているようで楽しかった。
    アンソロジーなので当然だが、「とにかく何でも読んでみたい」「多様性を楽しみたい」人向け。
    好みの話だけ大量に読みたい人には少し物足りないかもしれない。

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    2026年01月18日
  • 秋の牢獄

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    最初の話は本当に楽しめたけど、2つ目の話は好みじゃなくて、最後の話は特にいいとも悪いとも思わなかった。

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    2026年01月14日
  • 白昼夢の森の少女

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    壮大で幻想的なめくるめく世界が淡々と語られる恒川作品ばかり読みたい人にとっては、収録作品のいくつかはオチがないという点で肩透かしを喰らわされるものかもしれない。私は他人が見たとりとめのない悪夢の話を聞いたりするのが好きなので、そういうのが好きな人には楽しめるかもしれない。
    いずれにせよ表題作は、他の作品のファンであればきっと気にいると思います。

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    2026年01月05日
  • 化物園

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    恒川光太郎は失敗の作家である。
    ↑暴言! 大暴言!
    失礼ながらそう思った。

    しかし「失敗作を生み出す」ではなく、「失敗した作家」でもない。

    ホラーが好きなのだろう。
    SFも好きなのだろう。
    しかし、ことごとく「失敗」しているように見受けられる。
    作品からは恐怖ではなく、知的興奮でもない何かがじわりと滲み出してしまう。

    これは勝手な想像だが、当人もそれに薄々気づいているのではないだろうか。
    真っ直ぐ走らせてるつもりが、なぜか気がつくと曲がってしまうような感覚。
    そんなふうに読むと今作の初めの三作は苦労の跡が見受けられる。
    ぶつっと切れてしまう。
    まるで作者が勝手に曲がってしまう自身の癖を抑

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    2026年01月03日
  • 白昼夢の森の少女

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    ネタバレ

    表題の「白昼夢の森の少女」がよかった。現実では人間が植物に取り込まれたと、大変なことになっているのに、当の本人たちはどこか他人事のようで、自分と距離を置いて話していて、どこかふわふわしている。他の緑人と意識が繋がっており、1/1人はなく1/数千人の意識だからなのかと思うが、不思議な雰囲気。
    「焼け野原コンティニュー」も印象に残る。プラズマドラゴンにより焼け野原になった世界で、主人公は記憶を失い甦る。当てもなく歩く中で出会う人、見たものから記憶を少しずつ思い出すが、また命を失い「コンティニュー」となる。なぜ記憶を失い甦るのか、これはいつまで続くのか、読み終わった後に虚しさが残る。

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    2026年01月03日
  • それはそれはよく燃えた

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    「それはそれはよく燃えた」
    からはじまる25編
    いろんな方の燃えるがありおもしろい
    他にも同じ一文から始めるシリーズがあるみたいなので読んでみたい

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    2026年01月03日
  • それはそれはよく燃えた

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    『黒猫を飼い始めた』
    『嘘をついたのは、初めてだった』
    『これが最後の仕事になる』
    『だから捨ててと言ったのに』
    『新しい法律ができた』に続くシリーズ第六弾。

    会員制読書クラブ「メフィストリーダーズクラブ」のSS企画の作品を加筆修正したもの。

    今回のお題は「それはそれはよく燃えた」の1行から始まる物語。

    1行目は同じでもその後の展開は千差万別だが、今回は特に不穏な作品が多かった。

    印象に残ったのは
    「家族を守るためだった/宮西真冬」
    「燃えろ恋ごころ/米澤穂信」
    「やなやつを燃やす遊び/黒澤いづみ」
    「ファンの鑑/秋吉理香子」

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    2026年01月01日