恒川光太郎のレビュー一覧
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「フルムメアが審査して通れば願いを確定できる」
願いを使用することなく結果がわかるんだから、実験や研究不要でこの世界のルールをすべて解き明かせるわけだ。
すべての金属を移動できたことから考えるに、酸素などの分子や電子、素粒子にいたるまで自在に操ることも可能(恐ろしい)。マクロ方面では惑星や銀河を丸ごと複製できる(かもしれない)。軌道エレベーターや恒星間宇宙船、タイムマシンなど、近未来SFファンなら泣いて喜ぶことでしょう。
物理だけではない。人の心をいじれるのか? ドラえもんやガンダムは呼べるのか? ミクロ化や巨大化は? 自分をネコに、他人をネズミに変えられる? 魚人族、鳥人族、ネコ耳お姉 -
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ネタバレちょっと、詰め込めすぎかと。
異世界これた自由と自分の復讐劇から国家戦争につながるけど、それがあれよあれよという間に、ではなく、別の話みたいになってるのが残念。
復讐したい犯人に意外性はないし、その後そいつが呼ばれたりもしない。ミステリー作家なのに色々繋がらないでぷつぷつ途切れてる。
あと、実はできることは「コピー」と「削除」の2つだけっていう設定かと思って、この世界ならプログラムできそうだなぁって感心して読んでたのに、「透明化」とかでてきて解せん…。それがありなら最後にもっとおもろい願いしてよ主人公。この世界のこともめちゃ謎のまま終わる。
ファンタジーが苦手なだけ……?
ヘブンメイカーも読ま -
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ネタバレさくっと読める爽快ファンタジー!
現実世界で変わり映えのない日々を過ごしていた女性がある日突然異世界に飛ばされる。
そこではどんな願いでも叶う夢みたいな世界✨
ストーリーの始めはそれでも現実味があって、わざわざ恨んでいた人を懲らしめるのに2スターも使うなんて、読み終わった今考えてみると勿体無いなあって思うし、スタープレイヤー初心者だったなあと。
そこからだんだん話が壮大になっていくのが面白くて、どんな原始社会でも起こり得る戦争や国政波乱を描きながら、ラストには建国まで行き着いて…!
そうやって徐々にファンタジー世界が広がって、主人公の夕月姫の人間的な成長や自問自答も垣間見えたのがストーリ -
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ネタバレ【2024年154冊目】
大遊郭の主である熊吾朗の元に、ある日一人の女がやってくる。女郎に身をやつすためにやってきた訳でもなさそうなその女は、言葉を発する度に黒き煙を滲ませる。熊吾朗には殺意の霧が見えるのだが――女が語ったのは数珠繋ぎの因縁の物語であった。
最初は熊吾朗と遥香を巡る物語かと思って読んでいましたが、思ったりよりも壮大な物語でした。結構登場人物が多いのですが、こことここが繋がるのね!なるほど!とわかりやすく、一体どこに着地するのかしらと、ある程度の予想をつけながら読んでましたが、予想外でした。大体そう。
結局金色機械とは何者だったのか、月から来たのであればなぜやってきたのかはわ -
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タイトルに惹かれて読んだ。
最初の話、何…?としか思えなくて読むのやめようかと思ったけど「鸚鵡幻想曲」「ゴロンド」が面白かった。
鸚鵡幻想曲、アサノは使命感で「解放」してるんだろうけど、意思ある相手に対して無機物としか思ってなさそうで怖い。独りよがりのアサノが気付いてないだけで宏のようなパターンは今までもあったんじゃないだろうか。
あそこでアサノを始末しておけば良かったのに…とか思ってしまった。最後の出会い方が鸚鵡の誘導によるものとはいえ、ひまわり畑の背景もあってなんだか神秘的だった。
「ゴロンド」って本のタイトルじゃないんだ…最初の爬虫類の誕生みたいな描写でヤモリとかかと思ってた。そうい -
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ネタバレ11の短編集。怖いまではいかないような不思議な話が多く、ときどきホラーが挟まる。
好みだったのは「銀の船」という未成年者だけ乗ることができる時空船の話。労働がなく歳を取らず病気にもならないなんて、乗船してしまう人が多いんじゃないかと思う。
この話のよいところは、船の主の暇つぶしで乗船者を増やしていると明かされるところ。地上での人生を捨ててきた者たちの覚悟に対してまったく見合わない、なんの意味もなくなんの救いもなくて良かった。この船に乗れたこと自体が十分救いになった者もいるかもしれないが。
全体で感じたのは作品内での時間の流れが早いこと。時はあっという間に過ぎていき無常ではあるが、すべては人 -
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なぜこの本を予約したのかさっぱり思い出せません。ともかく読んでしまう。
1993年角川ホラー文庫創設。そこから30年あまりの作品の中から精選収録のアンソロジー。
竹本建治「恐怖」1983
小松左京「骨」1972
SFっぽさあり
宇佐美まこと「夏休みの計画」2017
新しいなって思う
坂東眞砂子「正月女」1994
女の嫉妬の怖さ
恒川光太郎「ニョラ穴」2013
平山夢明「或るはぐれ者の死」2007
都会の隅で見過ごされる悲しさ
服部まゆみ「雛」1994
雛人形の怖さと女の情念の怖さのダブル
小林泰三「人獣細工」1997
ありえなくもない豚と人間の相互移植
坂東さんの正月女は、言い伝 -
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【2024年28冊目】
ホラー小説ではない、と思います。なんだろう、幻想耽美小説?
一家心中の間際、少年のタカシはユナと名乗る不思議な女性に出会い、とある島に導かれる。この物語のキーパーソンはタカシとユナの二人。ずっと幻想世界にいるようなお話が続く短編集でした。
表題作から始まる7つのお話。とある果樹と共にある島で育ったユナ。十字路にあるピンクの廟の由来。島が襲われ、伝説を頼りに別の島を目指す男。息子を失い、蛸漁師を引き継いだ男の罪。地面に埋まった元海賊。そして、息子に会いに向かってフルーツの町にたどり着いた男、などなど。
あまりネタバレしないように概要だけ書こうとしても、カオスになって