恒川光太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一時期よく読んでいたが、この作者の作品を読むのは久しぶり。6篇の短篇集。
ホラーまではいかないが、怪談・寓話・民話・都市伝説の絶妙な混ざり合いが好き。
裏表紙にある暗黒童話が言い得て妙。
神と呪いは紙一重な「無貌の神」現代社会がチラ見えするところが逆にとても遠い場所にいるように感じられる。
「死神と旅する女」日常生活を送るには劣っている者が持っている異様な素質、と書くと少年漫画のようだ。読んでいる時には思わなかったが。
時を超えて歴史に干渉する話はどうにも好みである。
「カイムルとラートリー」読後の切なさと爽快さが良い。途中の展開も読みたいところではある。 -
Posted by ブクログ
再読。面白かったです。
金色の獣、作中では鼬か鎌鼬っぽかったけど、「鼬行者は筒に入れてた」というので管狐を思わせたし、あるお話では巨大だったりしました。
中国から窮奇という邪神が渡来してきたのが始まりなのかな。「異神千夜」は博多が舞台で元寇があるので身近でした。方言がそれほどおかしくないのは沖縄に住まれてるからかも。歴史に上手く怪異を組み込んだ作品が好きなので楽しく読みました。
「風天孔参り」も好き。風天孔に入った人はどうなるんだろ…救済なのか永遠の絶望なのか単なる消滅なのか、明らかにされないところが死と同じで気になりました。
4篇とも獣は出てくるけど、それぞれテイストが違っていました。気付いていないだけですぐ側にありそうな闇や畏怖。恒川ワールド、好きです。 -
Posted by ブクログ
文通仲間との、文通読書会の今回の課題図書。
短編集で、どれも異界のものがしっかりとした存在としてこの世に存在する。
顔のない神様は人を食べ、その神様を倒したときは神様を食べる人たち。彼らは神様とひとつになることを麻薬のような救いに感じている。
無罪の罪で島流しにあった男は、差し入れられた青天狗の面をつけ、虐げた武家の人間を人外のものに憑かれたように襲っていく。
女の子が出会った男は、世界の流れを変えることで絵を描く。彼女に小刀を渡し、77人を切れば家に返すと、約束した。彼女はたくさんのさまざまな人間を斬り、そして彼女は未来、戦争で焼かれなかった東京の土を踏む。
廃墟と化したマンションに落ちてきた風は、ひとりの少年と交流をしていくうちに、空へと帰る術を失う。そして自身の消滅を感じながらひとつの時間足を踏み入れていく。
一匹の崑崙虎の子供が、身を守るために身につけた『言葉』とともにさまざまな人の手に渡り、そしてたったひとりの王女様と檻を出ていく物語。
それぞれが独立している短編。そのどれもが世界が確立され、その中へと強く手を引かれて入り込んでしまう。物悲しさや、怖さとともに、あたたかさが内側にシミを作る。淡々とした文章と、ドラマチックな内容。あっという間に終わってしまう長さが口惜しいくらいだった。そしてどれもが美しい。結晶を作り出す作家さんだとおもった。 -
購入済み
タイムリープ目当てだったが…
タイムリプ作品を探して発見したが、ホラー作品だった。どれも後味が良くない作品で、自分にはあまりはまらなかった。どこか超自然的な内容があって世にも不思議な物語のような感じもした。