恒川光太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】「吉原幻鏡」 高田崇史
「暖炉神の恩寵」 高田大介
「ともしびの花」 歌野晶午
「家族を守るためだった」 宮西真冬
「黄金の森の神様」 風森章羽
「悪魔」 丸木文華
「燃えろ恋ごころ」 米澤穂信
「蠟燭と竜」 須藤古都離
「プロクリャーチエ村の業火」 篠原美季
「怪物どもの棲家」 島田荘司
「回答」 神林長平
「書物の罪」 潮谷験
「マザー・ジン」 古泉迦十
「レヴナント」 多崎礼
「失われた史料、的外れな再建」 市塔承
「やなやつを燃やす遊び」 黒澤いづみ
「消えない炎」 我孫子武丸
「ファンの鑑」 秋吉理香子
「比翼」 河村拓哉
「人形供養」 -
Posted by ブクログ
自分はどちらだろうか考えながら読みました。
未曾有の危機に陥った世界の中で、救う力を持った人たち、その危機を無意識に起こしてしまった人。
世界中が滅ぶと聞いても、自分にとっての世界が別にあるのなら、どうなってもいいと思うのかもしれない。そう思わせたのは周りであり、彼自身なのかもしれない。
人を救うために行動に移せる人たちも、人と同じ姿をした何かを殺すのは普通の神経では出来ないはずで。
正しさって何だろうと最後に思わされます。みんなにとって幸せの定義も悪の定義も違う限り、ぶつかるのは必然で、わかりやすい大義名分をつけて、どっちを優先するか、ということになるのでしょうか。
やり切れないラストです -
Posted by ブクログ
ホラーだけどあまり怖くはない。
急に脅かしてきたり幽霊が出てきたりはしません。でも、ジンワリ怖いというか切ないというか…独特なホラーでした。
今年は読んだことのない有名作品を読もうと思っていて、ずっと気になっていたこちらの作品を読みました。単行本は2005年刊行ということで、20年以上前の作品なんですね。恒川さんの著書を読むのは『ジャガーワールド』に続いて2作目。ホラー作品としては初めて読みます。本書に収録されてる2作品とも不思議な独特の雰囲気…ちょっと乙一さんぽいとも思ったけど、でももっと淡々としているかな…。他のホラー作品も読んでみたいです。 -
-
Posted by ブクログ
恒川光太郎は失敗の作家である。
↑暴言! 大暴言!
失礼ながらそう思った。
しかし「失敗作を生み出す」ではなく、「失敗した作家」でもない。
ホラーが好きなのだろう。
SFも好きなのだろう。
しかし、ことごとく「失敗」しているように見受けられる。
作品からは恐怖ではなく、知的興奮でもない何かがじわりと滲み出してしまう。
これは勝手な想像だが、当人もそれに薄々気づいているのではないだろうか。
真っ直ぐ走らせてるつもりが、なぜか気がつくと曲がってしまうような感覚。
そんなふうに読むと今作の初めの三作は苦労の跡が見受けられる。
ぶつっと切れてしまう。
まるで作者が勝手に曲がってしまう自身の癖を抑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表題の「白昼夢の森の少女」がよかった。現実では人間が植物に取り込まれたと、大変なことになっているのに、当の本人たちはどこか他人事のようで、自分と距離を置いて話していて、どこかふわふわしている。他の緑人と意識が繋がっており、1/1人はなく1/数千人の意識だからなのかと思うが、不思議な雰囲気。
「焼け野原コンティニュー」も印象に残る。プラズマドラゴンにより焼け野原になった世界で、主人公は記憶を失い甦る。当てもなく歩く中で出会う人、見たものから記憶を少しずつ思い出すが、また命を失い「コンティニュー」となる。なぜ記憶を失い甦るのか、これはいつまで続くのか、読み終わった後に虚しさが残る。 -
-
-
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
書物、人形、恋ごころ。人の噂も燃え盛る。炎ゆらめく25編!
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』『新しい法律ができた』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第六弾!
*****
25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第6弾とのこと。第1~5弾までは未読。とりあえず最新作から読んでみようと思い手に取った。
最初の一文は必ず「それはそれはよく燃えた」で -
Posted by ブクログ
☆2.5 女性なろう系、ただしファンタジー
何でも願ひを叶へられる――ただし10個まで。
ファンタジーの皮をかぶってゐるものの、はじめから有利な条件で無双する、異世界チートものと設定が変らないやうにも思へる。
主人公は最初、その願ひを私利私欲のために費やしてしまふが、むしろ読み味はそこではなくて、読者がストーリー上の架空世界の地図をえがいて楽しむのが本筋だらう。
なんとなれば、作者の恒川光太郎がはじめてファンタジーにあたり、自由に空想したのをそのまま書いたやうな、都合の良さが見え隠れしてゐると、いぢわるして言ふこともできるのだが。幽とかフルムメアとかね。
ちなみに恒川さんは村上春