恒川光太郎のレビュー一覧

  • 月夜の島渡り

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    【2025年79冊目】
    胡弓が呼び寄せるもの、靴を集める魔物の住処、無人島の洞窟に棲う軟体生物、夜のパーラーと人の欲望、お化け電車と女の一生、月夜の預言者、転生を繰り返す女――美しい海に囲まれた島の国、琉球を舞台にして、異界へと片足を踏み入れる7つの短編集。

    全編に渡って不可思議さが漂い、どの物語も引き込まれるように読みました。ファンタジーでもSFでもない、奇異で独特な世界観は、もはや恒川光太郎ワールドというジャンルがあっても良いのではと思うほど。

    やっぱり人間のシンプルな怖さに惹かれてしまうので、中でもやっぱり「夜のパーラー」が一番好きかも。日常の中でありえそうな感じがする話だけに余計に

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    2025年07月11日
  • 化物園

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    仕事がキツすぎたり体調また崩したりで読み終わるのにひと月もかかった。

    恒川さんらしいファンタジックな世界に溢れながらもダークな質感がありかなりよかった。
    最初の三作と日陰の鳥はどれもよかった

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    2025年07月06日
  • 化物園

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    不思議小説
    世界観がよかった。

    全部違うケシヨウの話なのかなと思うけど、猫になるのは作者の趣味?それとも同じケシヨウの話なのかな?
    書き下ろしの音楽の子どもたちはありがち設定だけどなんぼ読んでもいいもんですね。
    善良な怪異に飼われている無垢なこどもの話もっとください。

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    2025年07月01日
  • 化物園

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    恒川光太郎作品は「夜市」が飛び抜けて好きな他にも「草祭」、「竜が最後に帰る場所」と好きなのだが、実のところ最近読んだ恒川光太郎作品はハマらないものが多かった。だがこれは面白かった。

    ・猫どろぼう猫
    化物園はこういう雰囲気という自己紹介的な作品だと感じた。短い物語ながら伏線も回収されて快感だった。

    ・窮鼠の旅
    ケシヨウは関係ないのだがホームレスを飼いならして一緒に自殺しようとしたが結局1人で自殺した女が不思議すぎる。最期ケシヨウに立ち向かうかの様に終わったが彼はどうなったのだろうか…窮鼠猫を噛むとも言うが果たして…

    ・十字路の蛇
    一番好き。十字路の彼が誰なのか、単に浮浪者なのかなのか、味方

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    2025年06月27日
  • 金色機械

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    ファンタジー寄りの恒川ワールド。恒川作品は基本的に大好きですが、ダークさや不思議さは少なめな為少し物足りなく感じてしまいました。心の奥底を揺さぶる悲しさが残る物語です。

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    2025年06月22日
  • スタープレイヤー

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    異世界に飛ばされ、その世界では10の願いが叶えられる

    めちゃくちゃ面白かった!
    RPGを見ているようで、気付いたら読み終わっていました
    何のために10の願いを使うのか
    自分のためではなく誰かのため、みんなのため、国のためにと規模が大きくなるにつれて主人公が成長していっている

    自分ならどう使うか?

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    2025年06月21日
  • 異神千夜

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    他の著書とも共通している恒川氏独特の世界観が展開される短編集。表紙にもある金色のイタチは不思議な世界の象徴とも言える。

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    2025年06月04日
  • 雷の季節の終わりに

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    恒川氏独特の異世界ファンタジー。主人公はいつものようにヒーローではないごく普通の人。読者からは感情移入しやすくなっている。最後まで明らかにならないところも多いが楽しめた。この世界観を子供向けに変えるとジブリのようになってしまうのかと考えてしまった。

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    2025年05月28日
  • ヘブンメイカー

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    ネタバレ

    前作とは大分雰囲気が違う。前作は今まで選択を間違え後悔してきた主人公がスタープレイヤーになり、自分の選択に納得し前向きに生きていくのに対して、本作の主人公は最後まで自分の選択を後悔する。前作の方が清々しいストーリーだけど、本作の後味の悪さが好きだった。

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    2025年05月18日
  • 無貌の神

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    今までにこのようなジャンルはあったのだろうが、幻想的、ファンタジーという言葉では言い表せない新鮮さを感じた。恒川氏はスタープレイヤーのような長編よりも、本書のような短編が得意なようにも思える。

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    2025年05月11日
  • 夜市

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    ネタバレ

    夜市と風の古道の2作品が内蔵されてるのですが、個人的には後者の風の古道の方が好みでした。
    内容としては、生き返らされた彼がその事実を知った時の戸惑いや葛藤、自分を生き返らせた相手に対する複雑な感情などが丁寧に描かれていて、命の重みや尊さみたいなものをより深く感じました人の命は重いものだと。

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    2025年10月30日
  • 白昼夢の森の少女

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    【2025年44冊目】
    ある日、私は蔦に飲み込まれた。そこから先は自我を保ちつつ、植物として生きている。同じように蔦に飲み込まれた人々の思いが伝わってくる。食欲も性欲も睡眠欲もない。夢の中で楽園にだって行くことができる。それでも「人間」は人間の尺度で私たちを同情し、罪を測ろうとするのだ――表題作を含む11の短編集。

    友人に勧められた一冊。これぞ恒川光太郎ワールドと言いたくなるような、独特の世界観が展開される話ばかりで、めちゃくちゃ楽しんで読みました。

    SFやファンタジーまではいかないけれど、どこか非日常な物語ばかりで小説の醍醐味だなと思える話が詰まっています。巻末に作者による簡単な説明が付

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    2025年04月21日
  • 夜市

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    ホラーと銘打ってはいるがファンタジーっぽさもある少し切ない物語。どちらも物語のその後を考えさせられる。

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    2025年04月20日
  • 秋の牢獄

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    面白かった!読みやすいのに雰囲気が圧倒的だし、どれも異世界や非現実的な設定の話なのにそこに現れる苦悩は私たちの世界の風刺であるようなドキりとする言葉がたくさん出てくる。
    2話目の神家没落が1番好き。
    だいぶ昔に読んだ夜市をもう一度読み返したくなった。

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    2025年04月17日
  • 白昼夢の森の少女

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    不思議で怖い短編とショートショート。
    とても現実離れした出来事なのにリアリティがあるのは、作中の世界で生きる人の見るものや感じ方、社会の対応に真実味があるからだと思う。
    幽霊が出るわけでもないのに怖い。人ならぬ何かが人を襲う怖さや、人が人ならぬモノに成り果てる怖さ、今生きるところから離れる怖さ、色んな怖さと怖いけれど心惹かれる不思議さに魅入られてしまう。
    特に白昼夢の森の少女は秀逸だと思った。
    そうなりたいと思ってしまった。なってはいけないと作中で禁じられたから、諦めるけれど。

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    2025年02月27日
  • 金色機械

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    2014年第67回日本推理作家協会賞

    この作品は、犯人を推理する小説ではないんです
    そして、読み始めてこれは土瓶さんの好きなタイプだと思いました
    複雑で濃いんです
    私は浅はかにも移動のお供にしてしまい
    7割は読んでいた状況だったのですが
    混乱してしまい、邪道に年代順に読み直しました
    決してマネしないでください
    全十章からなるこの小説は
    各章年代が明確に表示されながら
    物語は年代順に進んでないのです
    これは作家さんの思惑通り読み進め
    最後に200年ほどの江戸時代ファンタジーを
    読み解くところに醍醐味があるのだと思います

    今まで読んだ恒川さんの古民家ホラーの
    “古民家”の時代
    まだ夜は闇の時代

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    2025年02月18日
  • 竜が最後に帰る場所

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    解説にもあったが、人間社会からどんどん離れていくように物語が並べられている。
    故に、人間社会のドロドロや、人間関係の胸糞さから、順に解放されていくので、読後感は結構良い。(恒川作品は虐待やイジメやらの描写がわりとキツイ…)
    人間社会は弱い者でもひとまず生きられる。しかし、そのかわりに弱い者には過酷で残酷な生を強いられる。
    一方、獣?の世界は弱肉強食、過酷な自然と戦わねばならないが、人間のような弱者に向けられるドロドロした悪意や敵意はない。
    どちらが幸せというわけではなく、そういうものだろうけれど、獣の世界はやはり強い。
    「鸚鵡幻想曲」ではそういう人でない(なくなった)モノのしたたかさ、本当に弱

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    2025年02月17日
  • 走る?

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    アンソロジーはいい。
    すごくいい話も、意味不明なのも、色々読めていい。どういう順番で収録するか考える編集さん楽しいだろうなー
    で、一応ランニング好きな私が好きだった話は、1話目の パン、買ってこい と6話目の いびきが月に届くまで 。外の雪が消えたら走ろう。走りたくなっちゃったなー

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    2025年02月15日
  • ヘブンメイカー

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    スタープレイヤーの続編になります。
    前作より更につっこんだスターの使い方や人間模様の複雑さなど進化しています。
    主人公も前作より若いからか、良い意味でも悪い意味でも人間臭く読んでいて苦笑するような場面も多々。
    ヘブンの街をどんどん作っていくシーンはキャラクターと同じように興奮を覚えますね。
    一つの物語として読み応えあるのが今作。
    異世界でなんでも出来るスタープレイヤーとして想像が広がるのは前作って感じです。

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    2025年02月09日
  • 滅びの園

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    ネタバレ

    登場人物一人一人に魅力があり、とても引き込まれる文章だった。一気読みした。
    特に、鈴上がプーニの核の部分に作り出された幻想世界おおまつり群で、そこの住人たちと仲良くなり、どんどん生活に溶け込んでいく様子が面白かった。また、人間対プーニ戦では、地球側の人間からみた幻想世界での様子(魔物たちが襲ってくる、核を壊さないと地球がダメになる、人がたくさん死んでいる)と、おおまつり群側の人々にとっての様子(街の住人が少しずつ行方不明、魔物(突入者)が強くなってきた)などの対比があり、どちらにも感情移入してしまう。鈴上の自分のおおまつり群(幻想世界)を守りたいという気持ちも分からなくもないが、その幻想のせい

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    2025年01月28日