恒川光太郎のレビュー一覧
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ネタバレ異世界転生の「新しい形」を見た。
路上で、全身真っ白な男から提示されたクジを引き、1等の「???」を引き当てた主人公・斉藤夕月(34歳・無職)。眩い光に包まれて目が覚めると、見知らぬ異世界に飛ばされていたという、なんとも脈絡のないスタートを切る。
異世界ものにありがちな「目の前にメニュー画面が開く」といったシステムはあるものの、ここで与えられるのは戦闘スキルなどではなく、「制約はあるが、何でも10個の願いを叶えられる権利」だった。
この世界では、別の世界からやってきてこの権利を持つ者を「スタープレイヤー」と呼び、願いの残数を「スターが10個残っている」と表現する。
この「願い(スター) -
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ネタバレ「秋の牢獄」
久しぶりに、読みましたが、恒川ワールド全開の作品でした。大学生の藍は、11月7日を何回も繰り返すリプレイヤーになりますが、そのリプレイヤーは何人もいました。妻に浮気されている犬飼や、藍に転機をもたらすことになる隆一など、色々な人と出会います。最初は、リプレイヤー同士で会ったり、一緒に遊んだりしていましたが、北風伯爵という異形の存在がリプレイヤーを飲み込んでいくという事実を知ります。1人1人藍の側から、リプレイヤーは消えていきますが、大学の知人である由利江が新しくリプレイヤーになったように、リプレイヤーは、更新されていきます。オチとしては、藍が北風伯爵に飲み込まれていく形で、終わっ -
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自分の大好きな著者の作品に共通する世界観にSFという新たなエッセンスが加えられた傑作!
想念世界の鈴上誠一、ディストピア化した現実世界の主だった登場人物たち。良い意味でそのどちらにも感情移入し切れない絶妙なバランスがSF作品の持つ魅力を更に高めていると感じた。
終盤誠一に投げかけられた「何故あなただったんだと思いますか?」という質問に誠一は「考えたことはないし、これからも考えないでしょう」と答えたわけですが、恒川光太郎ワールドに囚われている自分は
誠一は実はこれまでの著者の作品の登場人物たちの様に不思議な力を実は持っていた。
その力がこの世の全てに絶望して頭の中で糸が切れたその瞬間に自 -
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謎多きマヤ文明を舞台に、架空のエルテカ王国が滅びゆくさまを描いた長編冒険小説。
鈍器本とも称される600ページ越え。最初はなかなか進めません。なにせ馴染みが薄いマヤが舞台であり、話が進む方向がなかなか見えてきません。しかし、だんだん面白くなってきます。
父親を殺され、生贄になるべく誘拐された少年・スレイが主人公。不思議な女性の助けられたスレイはやがて戦士として頭角を現して行く。脇を固めるのは、不思議な武器で各地を彷徨う同世代に友人、謎に包まれた女性の最高神官、父親の仇である貴族の戦士、怪力無双の戦士・・・・。なかなかキャラが楽しい。
やがて、怠惰で横暴な国王に対する反乱が地方で始まり、マヤ文明 -
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時間・空間・次元が交差し、離れ、再び巡る。箱庭のように閉じた世界でありながら、広がりはむしろ壮大で、静かな不穏を伴うファンタジー。
六つの短編を、五つの断片が巡回するように結び、全体像を浮かび上がらせる構成が印象的です。
既視感のあるモチーフも、異界性と情感によって恒川さんらしく、読後には“理解しきれないまま残る世界”が静かに広がりました。
「箱の中の王国」
閉じた空間の異界
「スズとギンタの銀時計」
時間からの逃避と追跡
「短時間接着剤」
一時性という制約
「洞察者」
認識の極端化と孤立
「ナチュラロイド」
自然と人工の境界
「円環の夜叉」
存在の循環
繋がりを把握し -
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627ページにも及ぶ長編。
装丁から なんとなく重厚なイメージをもっていたのだけれど それに反して文章はやや軽めで読みやすい。
長編のアニメーションをみているような没入感があった。
数千年前 その大地では数多の文明が現れては消えていった。 高度な芸術文化や天文学の知識をもつ一方で天に人間を生贄として捧げ人肉を食べ、戦いに明け暮れる。
数千年にわたり人々の魂は理知と野性の狭間を彷徨した。
本書はそのようななか一時を強国として栄えたエルテカの繁栄と崩壊までを描いている─。
登場人物が みんな魅力的だ。 彼らそれぞれのストーリーもいい。
おかれている立場があり、敵対していたりもするのだけ -
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★ 4.5
恒川光太郎さんの前作「幽民奇聞」が面白かったので読んでみた。
これまた物語に引き込まれて行く感じ!
箱庭で始まった世界が次第にSFの世界に入っていく。
「箱のなかの王国」
「吸血鬼の旅立ち」
「スズとギンタの銀時計」
「静寂平原」
「短時間接着剤」
「海田才一朗の朝」
「ファンレター」
「ナチュラロイド」
「円環の夜叉」
「最果てから未知へ」
これら一つ一つも面白く、異次元の空間にも移動する。
もうわくわくし通し。
「円環の夜叉」に入って、ちょっと満腹感があって、他の本にう・わ・き(。♡‿♡。)
で、続きを読んだけど、このSF的な物語がなんと繋がっていく!
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