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別れて以後の妻
突然にやってきたノンフィクション 片岡作品にとって重要な「再会」をモチーフにした作品群の一つ。 季節がいつのなのか、場所はどこか、再会の状況はどんな具合か、それら一つひとつの条件が、場面を輝きのあるものにする。 顔よりもまず、後ろ姿。 男が凡庸なリアクションを繰り返すことでかえって女性の魅力があきらかになる語り口。 男は自分が体験した驚きを自分で書き、やがて自分が最初の読者になるはずだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。 -
文系のための太陽光発電。震災以後太陽光発電に何が起きたのか?
さっと読めるミニ書籍です(文章量9,000文字以上 10,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の18ページ程度) 【書籍説明】 東日本大震災のあと、太陽光発電は爆発的に売れました。ところが現在、問題が山積です。 下落を続ける固定価格買い取り価格、その下落を見越して、高値で売る予定の多くの未稼働太陽光、一部地域での需給バランス調整のための出力制御、などなど。 しかし、最大の問題は、太陽光発電業者の倒産ラッシュではないでしょうか。 2017年だけで負債総額は285億円になり、2011年発生額28億円の10倍になってしまいました。 本書では、太陽光発電に何が起こったのかを振り返ります。 設定として機械装置メーカーABC株式会社の会議室に、勉強熱心な希望者が集まっている設定です。 講師はABC株式会社の輸出入の担当者のAさん。会議室には、すでに多くの文系受講者が集まっています。さあ講師の登場です! 【目次】 1.あの日がなければ今がない 2.太陽光発電業者の倒産多発 3.太陽熱温水器の訪問販売による市場崩壊 4.太陽光発電の原理 5.あの日のあと何があったか 6.ドイツの電力事情 7.バックトゥザフューチャー 【著者紹介】 姉崎慶三郎(アネザキケイザブロウ) 群馬県出身。元商社勤務。海外駐在員経験2回。長年の海外ビジネス経験を生かして、当時合格率8.4%で、日本全国で400名もいない超難関貿易資格「ジェトロ認定貿易アドバイザー」を一浪して取得。 自身の40年に渡る実務経験と、ふれあった多くの先輩や国内外の取引先企業の方たちから学んだことを貿易のプロをめざす人に伝えるため執筆を続けている。ペンネームは英語教師だった祖父の名前 -
『風流夢譚』事件以後
1960年代に中央公論社で起きた、「風流夢譚」事件、「思想の科学」事件(「思想の科学」の発行を請け負っていた中央公論社が「天皇性特集号」を発売せずに断裁処分した後、当該号を公安調査庁係官に閲覧させた事件)、さらにこれらの事件に端を発した「言論の自由」問題をめぐる社内の混乱を、現役社員、かつ当事者という立場にありながら綴った貴重なドキュメント。戦争という大きな犠牲を払ってやっとつかんだ「言論の自由」が、早くもこの時期に崩れ始め、かつ今日のメディアの頽廃と一直線につながっていることを教えてくれる。関連書籍は「風流夢譚」(深沢七郎)、「一九六一年冬「風流夢譚」事件」(京谷秀夫)。 -
崩壊以後
サッカー日本代表の過去、瞬間、未来を読み解く! 当初から“惨敗”の可能性を指摘していた著者が、W杯ブラジル大会の取材を通して改めて鮮明になった世界との差に切り込んだ一冊! サッカー王国ブラジルで開催されたW杯に、「史上最強」という期待を背負って臨んだ日本代表。だが、現実は0勝2敗1分、グループリーグ最下位に終わった。内容の悪さも輪をかけるまさに“大惨敗”。ところが“崩壊以後”、反省もそこそこに、「新監督アギーレ」を迎え、次に進もうとする日本サッカー界。その構造的な問題をあぶり出す。「なぜ1勝もできなかったのか?」「どうしてあんなサッカーになってしまったのか?」「我々のサッカーとは何だったのか?」「なぜ大手メディアは反省検証を避けたがるのか?」など、多くのサッカーファンの疑問に応えるパワフルな一冊。 -
2021年以後の世界秩序―国際情勢を読む20のアングル―(新潮新書)
米大統領選の混乱は、アメリカの衰退の象徴である。世界は明らかに混沌に向かっており、この流れは不可逆的と言わざるを得ない。「世界の力の均衡点はアジアに移行しつつある」「アメリカ・ファーストは不変である」「中国の国際機関支配は止まらない」「北朝鮮の核開発は着実に進む」「米・イランの神経戦は続く」――。国際情勢分析の第一人者が、20の観点(アングル)から2021年以後の世界を読み解く。 -
AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望
「人間vs.AI」を超えた、世界の知性の最先端ビジョン! 急速に進化し続ける人工知能は今後どうなり、私たち人間や社会はそれにどう影響されるのか? A I万能論や脅威論を超えた先にある、テクノロジーの真のリスクと可能性とは? 物理学、哲学など研究分野の異なる4人の世界的知性が見据える最先端のビジョンを通して、来るべき人類の未来とその対峙法をさぐる。 第1章 意識 AIはどこまで信頼できるか ――マックス・テグマーク(宇宙物理学者、MIT教授) 第2章 倫理 AIに正義は決められるか ――ウェンデル・ウォラック (倫理学者、イェール大学研究員) 第3章 自律 AIが「心」を持つと何が起きるか ――ダニエル・デネット (哲学者、タフツ大学教授) 第4章 進化 AIで人間は何者になれるか ――ケヴィン・ケリー (著述家・編集者、「WIRED」元編集長) 終 章「逆転の発想」がもたらす視界 (丸山俊一) -
外交官が読み解くトランプ以後
トランプ大統領誕生には“行き過ぎたグローバル化への反動”という必然的要素があった。アメリカは現在100年に一度の転換点にある。そしてトランプ旋風は、ヨーロッパ、中東、アジアにまで及び、もはや二十世紀の常識は通用しない。アメリカ、ヨーロッパ、中東の駐在経験と豊富な人脈を有し、トランプ氏勝利を予測した外交官が、この歴史的大変動をわかりやすく解説、日本の選ぶべき道を示唆した。トランプ以後の世界はどこへ向かうのか。 -
数式を使わない物理学入門 アインシュタイン以後の自然探検
監修 大須賀健(筑波大学計算科学研究センター教授 宇宙物理理論研究室) 寄稿 永田和宏(細胞生物学者/歌人) (目次) 第1章 現代科学の最先端を行く物理学 1 人間のいかなる空想も越える奇妙な世界 2 宇宙には、果てがあるか 3 宇宙は、膨張している 第2章 極微の世界は、常識を破壊する 1 物質の最小単位は、なにか 2 極微の世界の不思議 3 どれだけ小さいものまで見えるか 第3章 現代物理学は、自然の本質を解明した 1 断念は、あきらめではない――「断念の哲理」 2 新しい位置と速度の考え方――「不確定性理論」 3 自然の安定を保つもの――「プランク恒数」 第4章 宇宙の謎を解く素粒子の活躍 1 星は永遠に光り輝くのか 2 宇宙の放浪者たち 第5章 時間が遅れ、空間が縮む世界 1 光は真空を伝わる 2 絶対性の否定――「特殊相対性理論」 3 地球の引力による時間の遅れ 4 宇宙の神秘 第6章 物質世界の果てを求めて 1 電子顕微鏡でも見えないものを、知る方法 2 極微の世界に巨大な力がある 3 素粒子は、はたして窮極物質か 第7章 真空の世界では「無から有」が生じる 1 真空は、無ではない 2 自然は、限りなく深い -
非戦の安全保障論 ウクライナ戦争以後の日本の戦略
安全保障と軍事のリアルを知る専門家による、非戦の論理 世界に大きな衝撃を与えたロシア軍のウクライナ侵攻。 この戦争が突きつけた現状の国際秩序の問題点と、日本の安全保障をめぐる環境の変化と対応策を、歴代内閣の安全保障・危機管理関係の実務を担当した柳澤氏、国連PKO紛争調停実務経験者の伊勢崎氏、元防衛研究所の安全保障研究者の加藤氏、自衛隊元空将補の林氏といった軍事のリアルを知る専門家が語り合う。 「侵略の脅威」「台湾情勢」を口実に中国を念頭にした軍拡に舵をきる日本の問題点も検証。 改憲、防衛費の拡大、敵基地先制攻撃、核共有など抑止力の議論が暴走しがちな現状への疑義を呈し、徹底的に戦争を回避する国家としての日本の在り方、「非戦の安全保障論」を示す。 -
俳句以後の世界
◆俳句界に問う一書 「俳句」とは偶発的な何かでしかないが、同時に一つのフォルムでもあるだろう。本書はこの偶発性とフォルムをめぐる種々の考察である。端的に言えば、本書はフォルムという可能性とその究極的な不可能性についての著作である。 (「フォルムとその語り─序にかえて」より) ◆目次 フォルムとその語り─ 序にかえて I 俳句と俳句以後 不可知について─ 純粋俳句論と現代 高野素十と「俳句以後」の時代 預言者の沈黙─ 草田男におけるイソップ 月はなぜ笑ったか─ 永田耕衣論 歌謡と戯れ─ 阿部完市論 明晰さについて─ 能村登四郎の俳句と方法 身体(性)というアノマリー─ 葛原妙子、正木ゆう子、阿部完市 終わらない日常のための終わらない俳句─ 俳句甲子園の行方と俳句の終わり II 多言語化する俳句 多様性について 世界俳句/国際俳句というパズル 俳句の多言語化とその無秩序の行方─ フルガー、バス、鈴木六林男 オーストラリア誌コルダイトポエトリーレビューにおける俳句特集について 後書き 刊行にあたり -
「コロナ以後」中国は世界最終戦争を仕掛けて自滅する
自らが拡散させた「武漢ウイルス」を利用し、世界への影響力拡大を狙う中国。 独裁国家と自由主義陣営の熾烈な最終戦争の行方を読み解く! 欧米での感染パニックに対して、いつの間にか中国は自らを「世界の救世主」と自賛し、 覇権戦争に勝利するためのさまざまな謀略を画策している。 中国に飲み込まれるのか、中国排除か。 「コロナ以後」の世界秩序の変化と日本に迫る危機を解説する。 -
元経済ヤクザ×エコノミストが読み解く 「安倍以後」の日本 政治・経済から対中戦略まで大激変の裏と表
8月28日、17:00、安倍晋三総理が突然辞意を発表――それは総裁選レースの始まりの合図だ。 米中の緊張関係は高まる一方で、南シナ海や尖閣諸島を含む東シナ海など、列島周辺では流血の戦争リスクが現実になろうとしている。 新冷戦構造下の日米英国連邦による連合国と中国の対立は防衛安全保障と経済だけではなく金融、暗号資産、エネルギー、穀物へと広がりを見せているのが現在だ。 アメリカと共同で中国に対するインド・太平洋の安定をリードしてきた安倍政権。 その中心人物を失った「安倍以後」に訪れる日本の政治、経済、安全保障のリアルを、石油取引と国際金融の世界に生きた元経済ヤクザとエコノミストが対談で解き明かす! -
中東テロリズムは終わらない イラク戦争以後の混迷の源流
世界で吹き荒れた「イスラム国」のテロリズム。過激な思想や暴力性の背後をたどると、イスラム教徒の怒りや深い絶望が見えてきた。一方、正義を掲げた大国はなぜさらなる混乱を招いたのか。倒錯した現実を活写する。 (目次) はじめに 第一章 衝撃の駐在初日 ── 後藤さん、湯川さん事件 第二章 拡大するテロリズム ── 過激思想伝道師との接触 第三章 追われる人々 ── レスボス島、難民上陸の瞬間 第四章 大国の欺瞞 ── 兵器のバルカンルート 第五章 大量破壊兵器はなかった(上) ── 一人の嘘になぜ世界は乗ったのか 第六章 大量破壊兵器はなかった(下) ── アメリカ史上最悪の決定 第七章 ゴーストタウンの要塞で ── 政府軍に転身した元兵士の熱狂 おわりに 参考文献 -
「ドーハ以後」ふたたび
日本のサッカーは、どうしたらいま以上に盛り上がるか? W杯4大会連続出場、アジアカップ4度優勝を獲得した日本代表は、本当に強くなったのか? こういったことは日本サッカーだけに目を凝らしても、その真の姿は浮き彫りにはならない。比較対象を世界に求めなければいけないのだ。サッカー的な匂いが充満している海外の現場から見ると日本サッカー界の有様が、同時に鮮明に蘇るのである。本書では、日本サッカー近代史がスタートした1993年の「ドーハの悲劇」から2012年のザックジャパンまで、20年弱を世界のサッカーと比べながら、たっぷり振り返る。海外取材を精力的に行ってきた著者が日本サッカーへの思いを語り尽くした一冊。ブラジルW杯予選の観戦がさらに面白くなる、ベストセラー『4‐2‐3‐1』の著者による渾身の書き下ろし。 -
サステナビリティ SDGs以後の最重要生存戦略
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)客員教授 名和高司氏、推薦! “サステナビリティを飾りではなく実践する上での手引書” “「企業価値を向上させる」ために、サステナビリティに取り組むのではない。企業は、「目指すべき世界を実現する」ために、サステナビリティに取り組む必要があるのだ。” ――水上武彦(本書「序章」より) 国連SDGsの採択、また世界的な脱炭素(カーボンニュートラル)の動きは、企業の経営環境にもドラスティックな影響を与えた。地球環境、人間社会、そして企業がこれからも生き残るための最重要戦略、それが「サステナビリティ」だ。 では、CSV、ESGを包含する「サステナビリティ」を、企業が経営に本質的に実装するためには、どうすればよいのか? 何が必要なのか? サステナビリティ・コンサルティングの第一人者、水上武彦が、その基本となる理論と概念枠組みから説き起こし、先進的実践事例の紹介や多数の図版で具体的に解説。 ネスレ日本、WWFジャパンへのインタビューも収録。 サステナブルな企業活動によって営利を創造したい経営者、SDGs、CSV経営、ESG経営がいまひとつ腹落ちしていないすべてのビジネスパーソンへ。著者が満を持しておくる必読の入門書。 -
「人間以後」の哲学 人新世を生きる
21世紀に入ってから、以前にもまして人類は、大地震、台風、集中豪雨などの自然災害に遭い、今また新しいウイルスとの共存という課題を目の前にしている。もちろん、日本も例外ではない。 ここに出現しようとしているのは、私たちが今まで意識することなく当たり前に存在することを前提にし、その中で生きていると思ってきた「世界」が根底から崩れ去ろうとしている状況ではないだろうか。その認識が示されているのが、2000年に提唱された地質時代の区分である「人新世」だろう。これは人類の著しい発展の末、地球規模の環境変化がもたらされる時代として定義される。そこでは、今まで当たり前だった世界は、まったく当たり前ではなくなる。 だが、そんな来たるべき時代にはどのような世界が出現するのか、そしてその世界の中で人間が「人間」であるための条件とは何か、そのとき私たちは何を拠り所にして生きていけばいいのか、といったことは、まだ問われ始めたばかりである。ドイツの哲学者マルクス・ガブリエル(1980年生)の名を知らしめた著作の表題になっている『なぜ世界は存在しないのか』という問いは、その一つの試みだと言うことができる。 本書は、ガブリエルのほか、近年日本語への翻訳が相次いでいる、カンタン・メイヤスー(1967年生)、ティモシー・モートン(1968年生)、グレアム・ハーマン(1968年生)といった1960年代生まれの哲学者たちを簡便に紹介しつつ、その思想を正面から検討し、日本の状況と照らし合わせる中で、これから先の世界と人間をめぐるさまざまな問いに答える方法を提示するものである。哲学・思想のみならず、建築や現代美術、演劇といった芸術の世界とも深くコミットしてきた著者が渾身の力を込めて書き上げた本書は、これまでの集大成であるとともに、「その先」に見える可能性を指し示すものにもなっている。 現代哲学の優れた概説書である本書が、同時に「予言の書」でもあることは、今後の時間の中で証明されることだろう。誠実に思索したいと思うすべての人に捧げる。 [本書の内容] プロローグ 第1章 世界の終わり? 第2章 世界形成の原理──ガブリエルとメイヤスー 第3章 人間から解放された世界──ティモシー・モートン 第4章 「人間以後」の哲学──グレアム・ハーマン 第5章 人間の覚醒――柄谷行人 第6章 地下世界へ──フレッド・モーテン 第7章 新しい人間の条件──アーレントからチャクラバルティへ エピローグ -
ウクライナ危機以後―国際社会の選択と日本
混乱、分断、動揺―― 世界は新しい秩序を築けるか。 ロシア、中国、EU、グローバルサウス、そして、トランプのアメリカ… 大国、新興勢力、独裁国家入り乱れ、欲望と思惑が交差する「混迷の世紀」。 日本に生き残る道はあるのか。 第一線の研究者が国際政治の興亡を鮮やかに読み解く。 国際秩序の流動化、ウクライナ危機がもたらした世界の変化、米中露等の大国の戦略、AI・デジタル技術が変える戦場の様相、日本の外交・安全保障戦略の転換点を多角的に分析。 激動の時代における日本の針路を考える。 現在の国際社会において、国際協調をとなえれば平和を達成できるというシナリオはもはや現実味を失っている。 日本は国際社会において何を守り、どのように緊張と対立を軽減して、どのような世界を実現するのかを主体的に考える必要性に迫られている。 本書は、「欧州で進行中の危機のいかんにかかわらず、インド太平洋がグローバルな平和、安全及び繁栄にとって極めて重要な地域であり、ルールに基づく国際秩序に対する高まる戦略的挑戦に直面している」という認識をふまえて、国際社会はウクライナ危機をいかなる文脈のなかで理解し、それに応答するために何を選択(決定)したのか、日本は何を選択する必要があるのかを論じる。 本書のキーワードは「選択(決定)」。 大きく流動する国際秩序において、国家はいかに生き残るのか、「国家の生存のための選択」という視点で論じる。 【目次】 第Ⅰ部 流動する国際秩序 第1章 ウクライナ侵攻――ロシアと旧ソ連諸国の選択(廣瀬陽子) 第2章 アメリカの「抑制」のグランドストラテジーの超党派性――抑止力と同盟国へのインプリケーション(森聡) 第3章 アメリカ政治の文脈――2つの分断と「外交の内政化」(渡辺将人) 第4章 ウクライナはNATOとEUに加盟できるのか ――決定」と「不決定」の力学(鶴岡路人) 第5章 中国の選択――「ウクライナ危機」に何を見ているのか(加茂具樹) 第Ⅱ部 新しい戦争のかたち 第6章 ウクライナを狙ったサイバー攻撃――ハイブリッド戦と反ハイブリッド戦(土屋大洋) 第7章 革新と持続の戦場――ロシア・ウクライナ戦争が描く技術マネジメントの未来(藤田元信) 第8章 DX(デジタル・トランスフォーメーション)時代の安全保障――加速化するAIの軍事利用とそれがもたらす新しい国際秩序(古谷知之) 第Ⅲ部 日本の選択 第9章 転換期を迎えた日本の安全保障戦略――日米同盟を軸に安全協力を拡大する(神保謙) -
改訂版 全共闘以後
いま初めて描かれる、若者たちの社会運動50年“通史”。 1968年の全共闘から50年。1972年の連合赤軍事件を境に学生運動は急速に退潮し、その後は「シラケでバブルでオタクでサブカル」の時代――。そんな歴史認識は間違っている! 70年代以降も若者たちの社会運動・学生運動は、ほぼ10年おきに高揚していた。ただ、それらを一貫した視点で記述した「通史」が存在せず、これまで不可視になっていたのである。全共闘以後50年の歴史を新しく塗りかえる著者渾身の原稿用紙1000枚超の大冊! すが秀実氏、推薦。菅野完氏、解説。 序 章 “68年”という前史 第1章 “80年安保”とその裏面 第2章 85年の断絶 第3章 ドブネズミたちの反乱 第4章 まったく新しい戦争 第5章 熱く交流レボリューション 第6章 ロスジェネ論壇とその周辺 終 章 3・11以後のドブネズミたち 解 説 菅野 完 「外山恒一は、全共闘以後の時代が持ちえた抜群の活動家である。外山は左翼にありがちな挫折を知らない。困難に直面しても、その聡明さとユーモアと決断で、いとも簡単にのりこえていく。外山は、孤立を求めて連帯を恐れない。外山はきわめて優秀な歴史家でもある。その抜群のフットワークと公正な観察力を武器に、誰も知らない現代史の現場に行き、謙虚に聞き、記述しつづけるのだ。それは、アカデミズムの研究者など及びもつかぬアクチュアリティーを持っている。しかも、きわめて分かりやすく、面白い。以上のことは、外山の「ファシズム」思想に違和感を抱いている者も認めるほかはない、厳然たる事実である。外山恒一の思想と行動の集大成とも言える本書は、3・11を経て、ヘイトとポリコレで奇妙な行き詰まりの様相を呈している今日の運動状況において、〈人民の敵〉による、人民のための、革命の書である」――すが 秀実(文芸批評家) ※この作品は単行本(紙書籍)『改訂版 全共闘以後』の電子書籍版です。電子書籍の特性上「人名索引」は収録しておりません。あらかじめご了承ください。 -
アウシュヴィッツ以後、正義とは誤謬である
道徳の廃墟から、「正しさ」の在処を問う 私たちは何に依って善と悪を判断することができるのか。神や道徳や一般意志を拒み、ひとり〈正しさ〉を自由の可能性へと開いたハンナ・アーレント。社会学的想像力との共鳴のなかで、世界的な戦火の時代に、あらためてその強靭な思考の核心をつかみだす。 【主要目次】 序章 アーレント「純粋政治批判」を解読する 1章 アーレント判断論をめぐって 1.アーレント思想の受容と背景/2.判断論の成立と展開/3.「政治理論」への還元 2章 ホロコーストと社会学的想像力 1.ファシズム、大衆、社会学/2.核心としての「絶滅収容所」/3.大衆社会論からの離脱/4.社会科学と「悪の凡庸さ」/5.全体主義と「事実」の位相 3章 全体主義と道徳哲学 1.始まりの場所/2.アイヒマンの弁明/3.実践知と実践理性/4.第三帝国の定言命法/5.「行為」の公共性/6.思考放棄の先へ 4章 廃墟からの公共性 1.カント『判断力批判』の発見/2.共通感覚と伝達可能性/3.趣味判断から政治的判断へ/4.共通感覚の系譜/5.リアリティとしての共通感覚/6.純化の思考 5章 排除の政治とその始源のアポリア 1.道徳哲学の誤謬/2.真理と生命の棄却/3.創設=基礎づけの革命論/4.オートポイエティック・システムとしての政治/言論/5.複数性再考 補論 真理をめぐるコミュニケーション 1.正解のない判断論/2.美学化への抵抗/3.討議倫理による批判(理論)的継承/4.合意と真理を止揚する/5.純粋政治とは何か 終章 不正を理解すること