検索結果

  • 「アイドル」の読み方 混乱する「語り」を問う
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    アイドルが一過性のブームではなく文化として根づきつつあるいま、アイドルという芸能ジャンルの特性を、「SNSや現場の重視」「アイドルのパーソナリティの開示」「ファンの承認欲求」という観点から分析して、アイドルを語る言葉をバージョンアップする。
  • 台湾ジャニーズファン研究
    -
    1巻1,760円 (税込)
    台湾の哈日族などの基礎知識を押さえたうえで、女性ファンへのインタビューからジャニファンの活動やコミュニケーションの具体を明らかにする。ファンがアイドルを介して女性同士の友情や親密圏をどう構築するかをフィールドワークから照らすファン文化論。
  • ニュータウンの社会史
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    高度経済成長期に誕生したニュータウンは、新しいライフスタイルとして「あこがれ」の的になった。丘陵を切り開いて建設した東京・多摩ニュータウンや大阪・千里ニュータウンが代表する集合住宅は、都会で就職した地方出身者には誇らしい住空間だった。それとともに、私鉄は都心と直結することで交通網を整備した。2DK・3DKという間取りを生んだ住宅政策の原点でもある。 しかし、現在、日本各地のニュータウンで深刻な問題になっているのが、居住者の高齢化である。これは、同時期に同年代層が大量に入居し、また定住志向が強かったため、居住人口の中心年齢が固定化されたまま一気に押し上げられたためだ。 さらに、少子化に伴う学校の統廃合問題、建物の老朽化と建て替え問題、商店街の衰退など、現在のニュータウンではさまざまな問題が同時並行的に発生している。 もてはやされた時期から少子・高齢化が急速に進んでその対応策に苦慮している現在までの50年間をたどって、日本の縮図であるニュータウンを通じて社会の変貌を描き出す。
  • 占いをまとう少女たち 雑誌「マイバースデイ」とスピリチュアリティ
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    1980年代に少女たちの間で流行した「占い/おまじない」は、現代まで多くの女性から支持されてきた。占いはなぜ女性を引き付けたのか、それは女性にとってどのような役割を果たしてきたのか。 少女向け占い専門雑誌「マイバースデイ」(実業之日本社)を軸に女性誌やファッション誌にも目配りして、1980年代、90年代、2000年代の少女と占いの関係性を描き出す。そして、宗教ブームやオウム真理教の影響、女性の社会進出なども絡めて、社会的・文化的な背景を解き明かす。 少女たちの理想像や人間関係を時代ごとに指し示し、宗教の市場化・商品化の役目も担った〈占い〉の社会的な機能を明らかにして、スピリチュアリティと女性たちの現状にも迫る宗教社会学の成果。「マイバースデイ」を当時読んだ読者も必読。
  • 発表会文化論 アマチュアの表現活動を問う
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の発表会の起源を江戸から現在までたどり、習い事や合唱、ライブハウス、公募展、学校制度、教育行政、公共ホール、アメリカとの比較といった事例を検証して、アマチュアによる表現活動の多様性と魅力、それを支える仕組み、問題点を浮かび上がらせる。
  • 仲人の近代 見合い結婚の歴史社会学
    -
    1巻1,760円 (税込)
    1990年代まで「結婚」や「家」と密接な関わりがあった仲人は、どのように広まり定着したのか。また、なぜ衰退して現在では見られなくなったのか。 明治時代以前の村落共同体では見合いが浸透していなかったが、教育勅語や家制度によって仲人が急速に普及する。明治期の家族主義と個人主義、大正期以降に登場する恋愛などとのせめぎ合いのなかで、見合い結婚が「正しい結婚」として位置づけられ、強固に維持されたことを史料を渉猟して明らかにする。 また、明治期に民間の結婚相談所が設立されたが、戦時下の人口政策に組み込まれ厚生省が結婚媒介を統制するに至って、優生思想とも接続しながら全国に結婚斡旋網が形成されたことも掘り起こす。 そして、戦後の民主化や高度経済成長によって見合い結婚は封建的と見なされるようになりながらも、仲人は恋愛結婚や職場結婚と折衷して1990年代まで存続し、2000年代に消滅するプロセスを跡づける。 村落共同体、家、国家、企業と、時代ごとに個々人の帰属先と密接に結び付いてきた仲人の近・現代史から、近代日本の家族や結婚をめぐる価値観の変容を照射する。
  • フェイクニュースの生態系
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    アメリカ大統領選挙以降、フェイクニュースは国内外を問わず社会的な問題となっている。だが、国内の実態はほとんど明らかになっていない。日本国内のフェイクニュースはどのように生まれ、なぜ広がるのか。 2017年の衆議院議員総選挙、18年の沖縄県知事選挙の2つの選挙、20年の新型コロナウイルス感染症拡大時の「デマ」――各事例をもとに、ソーシャルメディアやまとめサイト、既存メディア、ポータルサイトの相互作用で、フェイクニュースが生成・拡散するプロセスを実証的に分析する。そして、フェイクニュースは、ソーシャルメディア時代において、ニュースが生成され、拡散するニュースの生態系そのものから生み出される構造問題であることを指摘する。また、フェイクニュースに対抗するために必要性が議論されているメディアリテラシーやファクトチェックについては、逆効果になりかねないと警鐘を鳴らす。 汚染の構造と複合的な要因を踏まえ、フェイクニュース生態系における汚染の連鎖を断ち切るために、プラットフォームを運営する企業、既存メディア、個人、それぞれの役割を確認する。そのうえで、多様なメディアと多様な考えの人々により構成され、相互作用が生み出す豊かなニュース生態系を実現する道筋を照らし出す。
  • ジャーナリストの仕事
    4.5
    1巻1,760円 (税込)
    スマートフォンやSNSの普及で情報過多時代に突入し、メディアを取り巻く環境は激変した。フェイクニュースやフィルターバブルといった新たな問題が山積するなか、社会に伝えるべき情報と見解を的確に流し、情報の受け手に思考を促すジャーナリストという仕事が担う役割は大きい。本書では、安倍政権の「桜を見る会」問題などを追及した「毎日新聞」の現役記者が、豊富な経験からジャーナリストの仕事内容と心構えを解説する。 地方支局で警察署回りをした新人時代から、警視庁の記者クラブに所属して他社と特ダネ競争を繰り広げた社会部時代、兜町で証券会社や銀行を取材した経済部時代、長野支局で体験した松本サリン事件の顛末、海外赴任、そしてデジタル時代に求められる新しいジャーナリスト像まで、著者のジャーナリスト人生をなぞりながら豊富なエピソードとともに解説する。 「政権の監視役」であるジャーナリストとして第一線で活躍する著者が、新人時代の苦労から「桜を見る会」問題の取材過程まで現場の実情を余すところなく語る、志望者は必読の入門書。
  • ネット右翼とは何か
    4.0
    愛国的・排外的な思考をもち、差別的な言説を流布させるネット右翼。その書き込みを目にするのは日常生活の一部になった。しかし、ネット右翼の実態はわかっておらず、断片的な情報やイメージに基づく議論も多い。 ネット右翼とは何か、誰がネット右翼的な活動家を支持しているのか――80,000人規模の世論調査、「Facebook」、botの仕組みなどを実証的に分析し、インターネット文化の変容と右翼的言説の関係もあぶり出す。 ネット右翼の実態を多角的に解明して、手触り感があるネット右翼像を浮かび上がらせる。
  • なぜ女性管理職は少ないのか 女性の昇進を妨げる要因を考える
    3.8
    人口減少社会のなかで女性の労働参加は不可欠であり、職場では人材不足によって女性に対する期待はますます大きくなっている。しかし、女性管理職の割合は低く、同時に、女性自身が管理職に就くことに消極的だとも指摘されている。 何がその障壁になっているのか――その要因を、男性中心のリーダーシップ像や女性が抱える心理的な葛藤、職場に根強い待遇面・役割面での差別、セクハラなど、具体的な事例や各種の統計から明らかにする。 男性・女性が平等に活躍できる場を作って公平な評価制度を確立する必要性を指摘して、性別や正規・非正規に基づく格差を解消し多様性を活かすために、新たなリーダーシップ像の確立を訴える。
  • 歴史修正主義とサブカルチャー 90年代保守言説のメディア文化
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    メディアにヘイトスピーチやフェイク・ニュースがあふれ、「右傾化」が懸念される現代日本。「歴史修正主義(歴史否定論)」の言説に対する批判は、なぜそれを支持する人たちに届かないのか。 歴史修正主義を支持する人たちの「知の枠組み」を問うために、歴史を否定する言説の「内容」ではなく、「どこで・どのように語られたのか」という「形式」に着目する。現代の「原画」としての1990年代の保守言説を、アマチュアリズムと参加型文化の視点からあぶり出す。 「論破」の源流にある歴史ディベートと自己啓発書、読者を巻き込んだ保守論壇誌、「慰安婦」問題とマンガ、〈性奴隷〉と朝日新聞社バッシング――コンテンツと消費者の循環によって形成される歴史修正主義の文化と、それを支えるサブカルチャーやメディアの関係に斬り込む社会学の成果。 ****************** 酒井隆史さん(大阪府立大学)、推薦! なぜ、かくも荒唐無稽、かくも反事実的、かくも不誠実にみえるのに、歴史修正主義は猛威をふるうのか? いま、事実とはなんなのか? 真理とはなんなのか? 真理や事実の意味変容と右傾化がどう関係しているのか? 「バカ」といって相手をおとしめれば状況は変わるという「反知性主義」批判を超えて、本書は、現代日本の右翼イデオロギーを知性の形式として分析するよう呼びかける。キーはサブカルチャーである。わたしたちは、本書によってはじめて、この現代を席巻する異様なイデオロギーの核心をつかみかけている。この本は、ついに現代によみがえった一級の「日本イデオロギー論」である。
  • 国家がなぜ家族に干渉するのか 法案・政策の背後にあるもの
    3.0
    政府が「女性の活躍」を華々しく謳う一方で、家庭教育支援法案、親子断絶防止法案、自民党の憲法改正草案(24条改正)、改正教育基本法など、女性の権利を制約したり、家族のあり方や性別役割を固定化しようとする法律や法律案が議論され、それらを成立させようとする動きが顕著になっている。また、内閣府の婚活支援や各自治体の官製婚活も活発化しているのが現状である。 個人の権利を制限する一方で、「家族・家庭」や「個々人の能力・資質」までも共同体や国家に組み込むような諸政策の問題点の核心はどこにあるのか。 他方で、家族や子育て、性的マイノリティを支援する社会制度の設計は喫緊の課題である。国家の過度な介入を防ぎながらどう支援を実現していくのかを、家族やジェンダー、福祉、法学の専門家がそれぞれの立場から縦横に論じる。日本の右傾化を問ううえでも重要な一冊。 執筆者 本田由紀/二宮周平/千田有紀/斉藤正美/若尾典子/伊藤公雄 (以上、執筆順。敬称略)
  • 多様性との対話 ダイバーシティ推進が見えなくするもの
    4.7
    1巻1,760円 (税込)
    多様性の時代だと言われる。多様な背景をもつ人材の活用が革新的な創造性を高めるとして、企業、政府、地方自治体、教育機関、NGO/NPO、市民団体で多様性/ダイバーシティを奨励する動きが活発化している。 多様性/ダイバーシティの推進は女性、LGBT、障害者などの社会的なマイノリティの存在に目を向ける一方で、有用で受け入れやすい差異を選別化することで、いまだ続く差別・不平等を見えなくするとともに、新たな包摂と排除を生み出してもいる。 多様性/ダイバーシティの推進により建設的に取り組むには、構造化・制度化された差別・不平等の複雑な作用を理解して、様々な差異を平等に包含する方途を考え続けること、つまり、多様性と対話することが必要不可欠である。 LGBT、ジェンダー、移民、多文化共生、視覚障害者、貧困、生きづらさ、当事者研究、インターセクショナリティ、教育実践――様々な分野の多様性との対話を通して、それらが抱える問題点を批判的に検証し、差別構造の解消に向けた連帯と実践の可能性を探る。
  • ビデオのメディア論
    -
    1980年代以降、テレビ番組を録画・再生できるビデオデッキが普及したことでタイムシフト視聴が可能になり、ビデオは私たちの映像経験に大きな変容をもたらした。ビデオはどう受容され、メディアとしてどのような射程をもっていたのか。 放送技術であるビデオがニューメディアとして注目されるプロセス、教育現場での受容から家庭への普及、音楽ファンのエアチェック文化とミュージックビデオ受容の連続性、アニメファンのビデオ受容、レンタルビデオ店の成立とそれを可能にした条件――。録画・編集・流通・所有・交換・視聴・消費など、様々な視点からビデオのメディア史に光を当てて、ビデオの社会的な受容の複数性と映像経験の多層性を明らかにする。 DVDの登場や「Netflix」などの定額制の動画配信サービス、各種の動画共有サービスに目配りしながらも、ビデオというメディアの固有性とかつてあった可能性を歴史から掘り起こす。
  • 1970年代文化論
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    〈政治の季節〉として語られる1960年代と、大衆消費社会やバブル文化で特徴づけられる80年代に挟まれた1970年代の文化は、2つの時代の「断絶」に位置して見過ごされ、戦後史での位置づけは不十分だった。 沖縄返還や日中国交正常化などの政治の動き、高度経済成長や第一次石油ショックなどの経済の変容を押さえたうえで、1970年代の映画、テレビ、雑誌、文学、音楽、アート、国家イベント、社会運動を横断的に考察する。その際、「家族・若者・中高年」「政治・性・マイノリティ」「国家・地方・周縁」などに注目しながら予断を排して検証する。 〈政治の季節〉から消費社会への過渡期という1970年代の単線的な歴史理解を退けて、新自由主義、新左翼、ポストモダン、戦後民主主義などが複雑に交錯した70年代の文化の深淵に迫り、「70年代とは何か」という問いに正面から応答する試み。
  • 国家の社会学
    -
    1巻1,980円 (税込)
    国家とはどういう集団で、どういった機能をもち、社会や経済、政治、私たちの生活とどういう関係にあるのか。「国家とは何か」という基本的な疑問からナショナリズム・社会福祉・グローバル化といった現代的な課題までをレクチャーする概説書。読書案内つき。
  • モテないけど生きてます 苦悩する男たちの当事者研究
    4.3
    「ぼくらの非モテ研究会」は男性の生きづらさを語り合う場としての当事者研究グループである。非モテ研では、幅広い分野で注目されている当事者研究の手法を応用し、これまであまり語られてこなかった男性たちの「痛み・悲しみ」だけでなく、「非モテ」の現状を打開しようとする、切実さのなかにもユーモアあふれる研究成果を蓄積している。 「女神」「ポジティブ妄想」「自爆型告白」などの観点からは、単純な「非モテ=恋人がいない」という考え方では捉えきれない、親からの影響、学生時代の経験、社会からの疎外感・孤独感など、多様な物語が浮かび上がる。 研究会を主宰する男性学研究者を中心に、ジェンダーやフェミニズムの概況を踏まえながら、「非モテ」をキーワードに立ち上がる男性たちの語りに寄り添い、ともに研究してきた成果をまとめる。 非モテ研メンバーたちの当事者研究も豊富に盛り込み、既存の男性学では「語れない/語らない」とされている男性たちの切実な語りから多様でよりよい生き方を探る、新しい時代の男性学を切り開く一冊。
  • ソーシャルメディア論・改訂版 つながりを再設計する
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    2015年の刊行以来、5刷を重ねた好評の『ソーシャルメディア論』の改訂版。 フェイクニュース、購入・視聴履歴や位置情報といったビッグデータ、AI、IoT、クラウドファンディング――ソーシャルメディアは人と情報のつながりを変え、社会を大きく変えようとしている。 しかし、学校や企業でソーシャルメディアを体系的に学ぶ機会は少ない。本書は、ソーシャルメディアの歴史や裏側を動かす技術、関連する法律をわかりやすく解説し、ソーシャルメディアの仕組みを理解できる教科書である。すべてをつなげるソーシャルメディアをどのように使いこなすのか、人や社会とのつながりを再設計する新たなメディア・リテラシー獲得のための視点を提示する。 改訂に際しては、特にアメリカ大統領選挙で明らかになったフェイクニュースがもたらす危険性について各章をアップデートして、理解が進むように工夫した。「権利」「メディア」を「コンテンツ」「地域」に変更し、二次創作や関係人口といったトピックを組み込んだ。
  • 「地方」と性的マイノリティ 東北6県のインタビューから
    5.0
    「進んでいる東京/遅れている地方」は本当なのだろうか。 日本の性的マイノリティと「地方」を研究テーマとする初の書籍。 全国でおこなわれている「同性婚」訴訟や自治体のパートナーシップ認定制度、差別禁止を目的とした法整備に関する議論など、性的マイノリティをめぐる社会的な動きは近年ますます活性化している。 活性化した背景には、当事者が中心になり立ち上げた勉強会や交流会、セミナーやシンポジウム、政策提言、プライドパレードなど、 さまざまな団体が長年おこなってきた市民運動がある。そうした活動は東京などの大都市が中心と見られ、「地方は遅れている」という一面的な見方をされる場合も多いが、はたして本当にそうだろうか。実際に地方で活動する性的マイノリティ団体のスタッフたちは、地域性や自分たちの活動をどのように考えているのだろうか。 東北6県の19団体・23人のインタビューからは、「都市」/「地方」という単純な二項対立では捉えられない多様な実態が見えてきた。地域の実情に応じた活動手法、自分が生まれ育った「地元」で活動することへの思いと葛藤。「露出」することやメディアに対する柔軟な考え方。2011年の東日本大震災以前から続く、厚い活動の蓄積。そして震災が東北の団体の活動に与えた影響……。 いままでのセクシュアリティ研究で見過ごされてきた「地方」の実態を、当事者・団体スタッフたちの豊富な語りから考察し、性的マイノリティをめぐる政治と地域性についての新たな見取り図を提示する。
  • 教育とLGBTIをつなぐ 学校・大学の現場から考える
    -
    1巻2,200円 (税込)
    各メディアで頻繁に目にするLGBTI=性的少数者への社会的な関心は高まっている。しかし、国や自治体、企業の取り組みはまだまだ十分ではなく、とりわけ学校現場での差別やいじめ、ハラスメント、それが原因の自殺・自殺未遂は後を絶たない。 児童・生徒と学生が自分の性自認で悩まされることなく安心して学べる教育環境の整備に向けて、教育関係者の意識を転換することが求められている。 本書では、各種団体の調査結果を示しながら、小・中学校から高校・大学までの現場で起きている切実な問題を明らかにする。そして、それに対する学校と地域住民、民間団体、医療機関、行政などが連携しておこなっている啓発教育や支援活動の実例を紹介する。加えて法律や制度の不備を指摘し、外国とも比較しながら、すべての人が多様な性を自分らしく生きる自由を保障するための方策を具体的に提言する。
  • 山の手「成城」の社会史 都市・ミドルクラス・文化
    -
    1巻2,200円 (税込)
    高級住宅街として全国的に知られ、学園都市としても有名な成城という街はどのようにできあがり、そこにはどのような文化が生起したのか。 武蔵野台地の南縁に位置し、関東大震災後に開発され、ミドルクラスが移り住んだ成城を語るために、横溝正史、丹下健三、三船敏郎という成城に居を構えた著名人たちの来歴を振り返り、小説・建築・映画から都市と文化の諸相にアプローチする。 また、モダニズム建築や都市計画、東宝をはじめとした映画産業との関わり、「教育と家族」という視点から、成城の街がほかの私鉄沿線の郊外住宅地とは異なる固有性を得るに至った経緯を明らかにする。 成城というユニークな「山の手」の街を切り口に、日本社会のミドルクラスとモダニズムの関係に迫り、それを生きた人々の経験をすくい取る。
  • 多文化共生の実験室 大阪から考える
    -
    1巻2,200円 (税込)
    近年、行政を中心に「多文化共生」が叫ばれるが、歴史的にマイノリティ集住地域である大阪の多様な実践は、大阪独自のものとして見過ごされてきた。大阪での先駆的な取り組みや歴史ある営みから、今日的な共生のあり方にどのような示唆を得ることができるだろうか。 民族教室など母語/母文化を重視するとともに進路保障にも力を入れる公教育、同和教育の実践と蓄積、民族的マイノリティの権利保障を目指す運動、外国人住民への支援、ヘイトスピーチ対策――大阪で民族的マイノリティを支える教育や制度、その担い手に光を当て、「反差別」や「人権」という対抗的な理念に基づき共生を目指す実践としてそれらを再評価する。 近年の大阪の諸政策に見る民族的マイノリティへの差別的な側面など、大阪の共生をめぐる現実が抱える問題点も指摘して、「多文化共生の実験室」といえる大阪の様々な営みから、全国レベルで進められる多文化共生を批判的に検証する視点を浮き彫りにする。
  • 〈つながり〉の戦後史 尺別炭砿閉山とその後のドキュメント
    -
    炭鉱から生まれた「縁」は、ヤマの誕生から閉山、そして現在まで、人々をどう支え続けてきたのか。 1970年に閉山した北海道・尺別炭砿のコミュニティの生活実態を、職場・家族・学校・地域の「縁」をキーワードに掘り起こす。そのうえで、閉山、地域社会の消滅、約4,000人の半強制的な移動という衝撃的なプロセスを活写する。 そして、全国に散った人々が各地に定着していったありよう、同郷団体を結成していまも交流する様子、当時子どもだった者が抱える「故郷喪失」の思いなど、いまに続く「つながり」も照らし出す。 生活者の視点から炭鉱の閉山とその後を捉え直し、戦後史に位置づける社会学の成果。
  • アイドル論の教科書
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 AKB48が中心となって巻き起こしたアイドルブームは社会現象になり、いまではアイドルは文化として日常に定着したと言ってもいいだろう。だが、例えばアイドルの好き嫌いを熱心に語ることはできても、もう一歩踏み込んで論じることはなかなか難しい。 大学生のレポートや卒論の相談を通してアイドル論の入門書の必要性を痛感した著者が、「学習参考書」という形式で、文系・理系に分けて「アイドルの論じ方」をレクチャーするのが本書である。 「国語」「歴史」「数学」「地理(都市)」といったトピックスから女性グループアイドルのパフォーマンスを読み解き、アイドル文化の知的な楽しみ方、そのための視点を提供するアイドル研究のための入門講義。
  • アスリートを育てる〈場〉の社会学 民間クラブがスポーツを変えた
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 民間スポーツクラブのめざましい台頭が青少年期のアスリート養成のあり方や制度に大きな刺激を与え、スポーツ界全体の構造を変化させている。民間スポーツクラブの誕生と発展、学校運動部とのせめぎ合いをたどり、アスリートを養成する〈場〉の変容に迫る。
  • 〈ハイブリッドな親子〉の社会学 血縁・家族へのこだわりを解きほぐす
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 映画『そして父になる』が描いたように、私たちは血縁の有無や「こうあるべき」という規範によって「家族」を自明視し、それに強くこだわりもしている。憲法24条の改正をめぐる議論もこの延長線上にあるといえるだろう。 だが、生みの親と育ての親が異なったり、「他人」同士が生活をともにしたりと、親子関係の実態は多様であり、「育児の社会化」も近年盛んに議論されている。 代理出産、特別養子制度、里親、児童養護施設といった事例から、多様化し複雑化する昨今の〈親子〉事情を丁寧に腑分けして紹介し、それぞれの現状と問題点を指摘する。血縁や実親子だけを軸に家族を考えていくことの弊害を明らかにして、ハイブリッドな親子関係がもつ可能性を描き出す。
  • 国道16号線スタディーズ 二〇〇〇年代の郊外とロードサイドを読む
    4.0
    ショッピングモールやチェーン店が立ち並ぶ「没個性的で均質的な空間」としてネガティブにイメージされがちな郊外だが、私たちは紋切り型で郊外を理解しているのではないか。 本書は、2000年代以降の郊外を国道というインフラとの関わりから考察する。具体的には、国道16号線――神奈川県横須賀市から千葉県富津市までの首都圏の郊外を環状に結ぶ、いわば郊外が濃縮された国道――を実際に車で走り、街を歩き、国道と土地の歴史の調査やトラックドライバーへのインタビューを積み重ね、現在の郊外とロードサイドのリアリティを描き出す。 同時に、16号線沿いの街を物語るテキストや表象――『ドキュメント72時間』『闇金ウシジマくん』『学校の近くの家』『木更津キャッツアイ』など――を読み解き、また鉄塔や霊園などのモノや空間にも目を向ける。それらの考察を通して、少子・高齢化や人口減少など、現代日本の郊外が抱える課題を明らかにし、郊外の現在を理解するための新しい視点を提示する。
  • ライブカルチャーの教科書 音楽から読み解く現代社会
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    2000年代後半以降、CD市場が縮小し音楽聴取形態が多様化するのに伴って、各地のフェス、コンサート、アイドルシーンなど、ライブ・エンターテインメント市場が音楽文化を牽引している。「音楽を楽しむこと」の意味は近年どのように変わってきていて、そこにはどのような社会的・文化的な背景があるのか。 音楽ライブを読み解くために「メディア」「産業」「法律」「教育」などの視点を解説したうえで、フェスやレジャー、アニソン、部活、アイドルなどの具体的なトピックスを基本的な知識も押さえながら解説する。 音楽とファンの関係、音楽がもつ政治性、LGBTなどの社会的なマイノリティとの関わり、ARなどの技術と音楽文化など、ライブカルチャーを概説しながら、現代社会の諸問題を考えるアイデアや論点を提示する。
  • 男性育休の困難 取得を阻む「職場の雰囲気」
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    育児休業制度が整備されているにもかかわらず、育休を取得する男性はほかの社員から冗談やからかい、あるいは仕事を盾に「休むこと」を批判される。なぜ仕事を優先することが正当化され、男性育休は職場の「逸脱」と見なされるのか。 本書に登場するのは、育児休業を取得した男性社員だけでなく、長時間労働の経験をもつ男性社員や女性社員たちである。 男性が育休取得の際に感じる「モヤッとする思い」やなんとなく取得を言い出せない「職場の雰囲気」、育児と仕事を両立することがなぜ困難なのかなど、職場でのリアルな様子を、インタビューの語りをふんだんに用いて描く。 仕事と私生活をめぐる時間意識の観点から「職場の雰囲気」を可視化し、男性の育休取得を困難にしている職場のあり方を照射する本書は、育児と仕事の両立だけにとどまらず、働くすべての人にいまの働き方を問い直すものである。
  • 空間と統治の社会学 住宅・郊外・ステイホーム
    -
    1巻2,200円 (税込)
    1990年代以降、バブル経済の崩壊とリーマンショックに象徴される経済的な危機や社会的な停滞のなか、都市空間や住居空間はどのように変容して、私たちはそのなかでどのような経験をしてきたのか。また、それを支えるテクノロジーは、私たちの身体にどのような影響を与えているのか。 開発と金融資本の結び付きや東京の再開発をたどることで「空間の動産化」を浮き彫りにして、集住空間のセキュリティやスマートシティの事例から住空間と統治のテクノロジーの関係を分析する。加えて、郊外の現在のありようやコロナ禍でのステイホームから、住まう空間が私たちに何を経験させているのかを明らかにする。 アンリ・ルフェーブルやミシェル・フーコーの議論を補助線にしながら、1990年代から現在までの空間の変容を具体的な事例からひもとき、流動性や利便性を求める空間の「不自由さ」を批判的に検証する。
  • 海外ルーツの子ども支援 言葉・文化・制度を超えて共生へ
    4.7
    1巻2,200円 (税込)
    日本で生活している海外ルーツの子ども10万人のうち、1万人は何の支援もない無支援状態だ。こうした無支援状態の子どもたちや、自治体による支援制度の対象にならない子どもたちは、主に地域ボランティアが運営する日本語教室などでサポートを受けてきた。支援者らは日本語を教えるだけでなく、外国人保護者に学校の「おたより」をわかりやすく説明したり、困りごとの相談に乗るなど、外国人と地域・情報とをつなぐ「仲介役」を担ってきた。 しかし、新型コロナウイルスのためにその活動が休止を余儀なくされるなか、情報弱者になりやすい外国人や海外ルーツの子どもたちの支援が空白になりつつあり、地域社会にも大きな影響を与えている。 平時から、義務教育の対象外であることや、支援体制の整備の遅れなどから教育機会へのアクセスが限定的になりやすい海外ルーツの子どもたちにとって、現在の事態は教育機会の一層の断絶につながりやすく、リスクが高い状況にある。 日本語を母語にしない子どもたちへの支援活動を続けている著者が、支援現場の実態と提言をまとめる。ともに生きる未来をめざして!
  • スポーツまちづくりの教科書
    4.5
    人口減少や地方経済の疲弊が叫ばれるなか、2019年のラグビーワールドカップや20年の東京オリンピックなどが火付け役になり、スポーツによる地域活性化や経済振興が注目を集めて、各地で試行錯誤がおこなわれている。 しかし、スポーツでどう「まちづくり」をおこなうかは体系的に整備されておらず、混乱している地域住民や行政・NPOの担当者も多い。 (1)スポーツまちづくりの基盤となるイベント・アスリート・クラブ・施設などの育成・整備、(2)体制・ネットワークづくり、(3)継続可能な事業性という3点から全国のスポーツまちづくりの事例を整理して紹介する。成功している点や苦労している点を説明して、それぞれの現場でどのように応用し、状況を改善するか、あるいはありがちな失敗の乗り越え方をレクチャーする。詳細なFAQや文献・資料紹介も充実。
  • 女子はなぜネットを介して出会うのか 青年期女子へのインタビュー調査から
    5.0
    1巻2,640円 (税込)
    「学校裏サイト」「ネットいじめ」「援助交際」「出会い系サイト」など、青少年とインターネットの関係は、様々な側面で社会問題化され、そのリスクや問題性、事件・犯罪に巻き込まれる危険性が、主に保護者や教育現場の立場から議論されてきた。 一方で、スマートフォンをはじめとしたネット端末が青少年に普及したいま、またコロナ禍という社会状況もあり、ネットを介した出会いやコミュニケーションは青少年にきわめて身近なものになっている。 本書では、青少年、特に青年期女子が「Twitter」などのSNSや「LINE」などのインスタント・メッセンジャーといった各種サイト・サービスを介して出会いを実現することのリスクを確認する。そのうえで、多くのインタビュー調査(質的調査)から、出会い経験者と非経験者との差異を浮き彫りにして、青年期女子をはじめとした青少年はネットを介した出会いをどのように考えているのか、出会い経験者はどのような過程を経て出会いを実現するのか、その実態を様々な事例とともに明らかにする。 ネットを介した出会いで一時的であれ人間関係を築くことができる有用性とそのリスクの両面を分析して、保護者や教員が考えるべきポイントも指摘する。
  • ダイビングのエスノグラフィー 沖縄の観光開発と自然保護
    -
    1巻2,640円 (税込)
    青い空、白い砂浜、古き良きシマンチュたちによる暖かなコミュニティー。沖縄の慶良間海域は、世界中のダイバーにとって一生に一度は行きたい「楽園」であり、2014年には31番目の国立公園に認定された。 しかしその背後では、島の住民「シマンチュ」による本土からの移住者である「ナイチャー」の排除や過疎化、海水温上昇やオニヒトデの食害によるサンゴ礁の減少など、問題が山積している。そして、それらの問題が交錯する地点に、スクーバ・ダイビングという営みがある。 座間味村の海に魅せられてダイビングショップの出店に乗り出すナイチャーに対して、よそ者を排除して既得権益を守りたいシマンチュ。国内に国立公園を増やして自らの手柄にしたい環境省。彼らが出会うことで、次第に環境保全という言葉はよそ者を排除するために利用されるようになる。一方で、「ダイビングで飯が食えたらいい」と個人的な動機で移住してきたナイチャーは本土の文化を持ち込み、島民と結婚して家族を作り、意図せず旧来の島の文化を変容させていく。いまや過疎化が進む島の年中行事にはナイチャーの協力が欠かせない。 自らが沖縄に住むダイバーであり座間味村の海に取り憑かれた著者が、スクーバ・ダイビングをめぐるフィールドワークを積み重ねて、沖縄と本土の間の複雑な経済・文化的諸関係の様相を浮き彫りにし、その本質に迫る。
  • 「コミックス」のメディア史 モノとしての戦後マンガとその行方
    -
    1巻2,640円 (税込)
    雑誌と並ぶ日本のマンガの代表的形態であるコミックス。 マンガをめぐる紙から電子への流れが加速する一方で、コミックスでマンガを楽しむ読者は現在も多い。そもそもマンガはコミックスという出版メディアとどう出合い、コミックスはいかにして私たちの日常生活に溶け込んでいったのだろうか。 原型になった新書判の登場、雑誌の再録媒体という位置づけの獲得、書籍扱いである文庫とA5判の展開など、1960年代以降のコミックスの歩みをたどり、書店のコーナーができあがりマンガ専門店が登場する風景も掘り起こす。また、コミックス派を自任したり、美本を求めてコレクションしたり、古書店で売買したりするなど、読者がモノとしてコミックスをどう扱ってきたのかも描き出す。 生産・流通・消費の視点から、コミックスの「モノとしての認識枠組み」が成立し変容するプロセスを解き明かし、現在のデジタル環境を踏まえた「メディアとしてのマンガ」への新たなアプローチを提示する。
  • 「戦争孤児」を生きる ライフストーリー/沈黙/語りの歴史社会学
    -
    1巻2,640円 (税込)
    第2次世界大戦で親を失った戦災孤児・戦争孤児は、戦後70年にあたる2015年まで多くを語らず、「沈黙の半世紀」「沈黙の70年」を生きてきた。彼・彼女たちはなぜ沈黙してきたのか。これまでの人生で何を経験してきたのか。なぜいま、自らの足跡を語れるようになったのか。 これまで沈黙してきた戦争孤児の当事者たちにロングインタビューをおこない、浮浪生活、自殺を考えるほどの親戚宅での冷酷な処遇、教育にアクセスできない困難、就職の難しさ、家族をつくることの願いと拒否感など、これまで歩んだ生活実態を明らかにする。 戦争孤児が自らを語り、社会的な承認を求める契機になった東京大空襲集団訴訟などについての思いも聞き書きして、「戦争で親を失った子どもたち」が、抱え続けてきたスティグマとどう向き合い、自らの来歴をどのように語るのかを検証する。
  • 就職と体育会系神話 大学・スポーツ・企業の社会学
    -
    1巻2,640円 (税込)
    大学新卒就職市場で、まことしやかに語られる「体育会系は就活で有利」という神話。それはいつから成立し、どう変容して現在にいたるのか。そもそも、大学新卒就職市場で体育会系が本当に有利なのか。 まず、現在の体育会系学生のなかで、神話どおりの恩恵に浴しているのは誰なのかを明らかにする。体育会系学生への就職支援を展開する企業の協力のもとに調査をおこない、所属大学やスポーツによる差異、ジェンダー格差について統計的に検証する。 そのうえで、戦前・戦間期に最も売れたビジネス雑誌「実業之日本」の記事をたどりながら、明治末期から昭和初期までの間に大学スポーツへの社会的な評価が高まり、就職に有利にはたらくようになった起源と変容を掘り起こす。 さらに、1990年代に情報系躍進企業に就職し、営業として活躍した元企業アスリートの語りをもとに、揺るがない新卒採用の日本の特殊的慣行と凋落する企業スポーツとの関係のなかで現象していた体育会系就活や採用のリアルを克明に描写する。 企業の雇用実態、企業スポーツの盛衰、大学数の増加とスポーツ推薦枠、社会的・経済的な動向――。「体育会系神話」の実態とそれを成立させる構造のダイナミズムを明らかにして、大学スポーツのゆくえを提示する。
  • 〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー ヤンキーの生活世界を描き出す
    3.5
    1巻2,640円 (税込)
    ヤンキーという言葉から、どのようなイメージをもつだろうか。時代遅れというイメージがある一方で、近年では「マイルドヤンキー」のようにマーケティングの対象として注目されたりもしている。しかし、ヤンキーと呼ばれる若者が何を考え、どのように生活をしているのか、十分な調査に基づいた書物は少ない。 大阪府の高校で3年間、〈ヤンチャな子ら〉と過ごしフィールドワークして、対立だけではない教師との関係、〈インキャラ〉とみずからの集団の線引き、家族との距離感を丁寧にすくい上げる。そして、高校を中退/卒業したあとの生活も調査し、大人への移行期に社会関係を駆使して生き抜く実際の姿を活写する。 集団の内部の亀裂、地域・学校・家族との軋轢、貧困や孤立――折り重なる社会的亀裂を抱える若者の「現場」から、分断や排除に傾かない社会関係の重要性を指し示す。
  • テレビが見世物だったころ 初期テレビジョンの考古学
    -
    1巻2,640円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 テレビ離れが叫ばれる一方で、スマホやパソコンから屋外に遍在するスクリーンまで、多様な形式で映像コンテンツは受容されている。ニコニコ生放送やパブリック・ビューイングなどの集団的な映像視聴は「戦後の街頭テレビ」の熱狂に例えられ、新しい映像文化はテレビ放送の原点に回帰しているとも言われる。 しかし、都市でテレビにふれるという経験は、戦前からテレビジョンの公開実験というかたちで人々の日常にあった――。 戦前のテレビジョン技術に対するアマチュアの熱狂、博覧会や展覧会での展示とその人気、逓信省のテレビジョン電話への欲望、幻の東京オリンピックと国策宣伝も含んだ実験放送……。「ラジオの時代」「映画の時代」とイメージされがちな戦前・戦中の日本で、アマチュア・興行師・技術者・政治家などの多様なアクターがテレビジョンという技術に魅了され、社会的な承認を獲得しようとしながら技術革新を目指していた事実を掘り起こす。 「戦後・街頭テレビ・力道山」という放送史の神話によって忘却されたテレビジョンの近代を丹念に跡づける技術社会史。
  • グローバル人材とは誰か 若者の海外経験の意味を問う
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 国際的な産業競争力を向上するために「内向き志向」を改善して海外に目を向け、語学力やコミュニケーション能力、主体性をもつことを期待される若者=グローバル人材。近年では、文科省や経産省がその育成に力を注ぎ、経団連が必要性を訴えている。 留学も含め海外に渡る若者は現在でも多いのにもかかわらず、行政や企業が強く求める「グローバル人材」とはいったい誰なのか。 海外滞在経験をもつ若者ともたない若者へのインターネット調査と、カナダやオーストラリアに実際にやってきた若者へのフィールドワークを組み合わせて、「普通の若者」にとっての海外経験の意味をすくい取り、期待される「グローバル人材」とのズレに、階層やジェンダーという、「若者の意識」だけには還元できない問題があることを明らかにする。そして、「グローバル人材」といった特権的な人材層の育成だけに目を向けるのではなく、若者のキャリア形成の多様性を確保しながら、若者に広い視野を与える環境づくりの必要性を指摘する。
  • 東京オリンピック1964の遺産 成功神話と記憶のはざま
    -
    1964年の東京オリンピックは、戦後日本の復興を象徴し、高度経済成長と一体となった「世紀の祭典」として語られてきた。その語りは、日中戦争によって返上された1940年「幻の東京大会」の悲劇性との対比で、国民に感動と誇りと活力を与えた成功譚として記憶されてきた。 東京が三度招致した東京2020オリンピックは、新型コロナウイルスによって延期になり、国民的な批判を浴びながら、史上初、無観客で開催された。悲劇性を抱えた2つの東京大会のはざまで、1964年の東京オリンピックは、唯一、正常に開催されたオリンピックになった。 本書は、1964年の東京オリンピックの遺産の正負両面を具体的な事実にもとづいて掘り下げ、脱神話化を試みる。開催に反対する世論、オリンピックをめぐる政治家の思惑、文学者たちによる批判、地方都市での受け止め方、学校での関連教材の配布や観戦動員、パイロット選手の記憶、音楽や踊りなど身体を通したオリンピックの経験に光を当てる。 そして、1964年の東京オリンピックの遺産を通して、東京2020オリンピックの意義をあらためて検証する。 中京大学スポーツミュージアムとも連携して、当時の資料が閲覧可能に。スマートフォンやパソコンを通して、1964年を追体験できるスポーツ・デジタルアーカイブの新たな試み。
  • 趣味とジェンダー 〈手づくり〉と〈自作〉の近代
    5.0
    1巻3,300円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ハンドメイドは女性、プラモデルは男性――ものづくりの趣味は男性らしさ・女性らしさと強固に結び付き、趣味としてただ楽しんでいるつもりでも性別役割分業と密接な関係を築いてきた。 「ジュニアそれいゆ」(1954―60年)と「子供の科学」(1924年―)という2つの雑誌を読み込み、手芸・人形・インテリアなどの女性と結び付けられる〈手づくり〉と、工作・模型・ミリタリーなどの男性に割り当てられる〈自作〉をキーワードに、手づくり趣味の近・現代史を描き出す。 コミケやデザインフェスタの盛況、郊外に点在するホームセンター、「Instagram」にあふれるハンドメイド――現代の「あえて自分で作って楽しむ趣味」の源流をたどり、男性・女性に分かれ、双方が排他性をもってしまう手づくり趣味をめぐる文化の内実に迫る。
  • 日本ローカル放送史 「放送のローカリティ」の理念と現実
    -
    1巻3,300円 (税込)
    地域性や各地の文化・風土を重視するテレビやラジオのあり方を指す「放送のローカリティ」は、放送と民主主義の関係を支える重要な理念として参照されてきた。 一方で、戦前から通底する行政手法、地方紙や自治体を中心にした戦後の運営主体、中央集権的な(キー局中心的な)放送ネットワークなどにより、放送と地域の関係は常にきしみも見せてきた。 戦前のラジオ放送から戦後のテレビの登場、ローカルテレビ局の開局と系列化、BSデジタル放送の開始、地上デジタル放送の移行という歴史をローカル放送の制度・組織・番組という視点から検証して、放送のローカリティの理念と実態が乖離してきた実情を明らかにする。 多くの史料を渉猟し関係者にインタビューをして、放送と地域の近・現代史を実証的に描き、今後のローカル放送のあり方を指し示す。
  • スポーツクラブの社会学 『「コートの外」より愛をこめ』の射程
    -
    昨年のワールドカップで盛り上がったラグビー、サッカー、バスケ、卓球など、地域に根づいたクラブスポーツが活況を呈している。一方で、閉鎖的な組織運営や組織役員の高齢化、勝利至上主義、体罰など、クラブスポーツにも課題が山積している。スポーツを日常的に楽しむために何が必要なのか。 本書では、コートの「中」と「外」という視点を軸にして、地域のコミュニティ型のクラブ文化を問い直す。フィールドワークやインタビューから総合型クラブの実情を確認したうえで、ゆとりを重視するスポーツ大会運営、指導者と学習者がともに学ぶコーチングのあり方、熟議を重視する人々のつながりなどの重要性を指摘する。 後半では、スポーツ社会学の名著『「コートの外」より愛をこめ』も復刊して、総合型クラブのマネジメントのハウツーでもなく、歴史でもなく、スポーツクラブの現代的な意義と今後の展望を明らかにする。
  • ネット右派の歴史社会学 アンダーグラウンド平成史1990-2000年代
    5.0
    1巻3,300円 (税込)
    保守的・愛国的な信条を背景に、その言動でしばしば他者を排撃する「ネット右派」。彼らはどのように生まれ、いかに日本社会を侵食していったのか。その真の意図とは何だったのか。 前史にあたる1990年代の雑誌論壇と草創期のネット論壇、55年体制の崩壊から現政権の成立までの政治状況、マンガ・アニメや「2ちゃんねる」などの文化状況、歴史教科書問題や外国人労働者問題、日本会議・在特会・極右組織などの団体の動向――。 日本社会に全面展開するネット右派の2000年代までを、嫌韓・反リベラル市民・歴史修正主義・排外主義・反マスメディアという5つのアジェンダ(論題)と、サブカル保守・バックラッシュ保守・ネオナチ極右・ビジネス保守という4つのクラスタ(担い手)からあざやかに分析する。 圧巻の情報量で「ネット右派の現代史」と「平成のアンダーグラウンド」を描き出す「ネット/右翼」研究の決定版。
  • 社会的分断を越境する 他者と出会いなおす想像力
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 貧困や格差の拡大、テロ/人種差別といった剥き出しの暴力と排外主義の台頭、他者へのバッシング……グローバル化を背景に国境を越えて再編される現代の越境社会は、いま様々な場面で分断を抱えた危機的状況にある。 移民、難民、テロ、犯罪、ヘイトスピーチ、多文化共生、福祉財政、災害被災地――国内外の具体的事例と現場を「越境」と「想像力」に着目しながら読み解き、そこに潜む問題性を浮き彫りにする。他者と対話し理解しようと努める人びとの営みを「越境的想像力」と位置づけ、他者の経験を想像力によって自身のリアリティーに取り込む重要性を指摘する。社会的分断を乗り越えるために、私たちの想像力をバージョンアップするアクチュアルな成果。
  • コミュニティFMの可能性 公共性・地域・コミュニケーション
    -
    1巻3,300円 (税込)
    阪神・淡路大震災や東日本大震災などを契機に再評価されているコミュニティFM。北海道にあるコミュニティFMの詳細な調査と聞き取りをもとに、自治体・産業・住民などの協働を支えるコミュニティ・メディアとしての可能性を提示する。
  • 大麻の社会学
    -
    1巻3,740円 (税込)
    芸能人の逮捕ニュースや使用罪の賛否で耳目を集める大麻。それは、麻薬なのか、医薬品なのか、嗜好に適したハーブなのか、覚醒剤への入り口なのか。摘発して厳罰に処すべきなのか、それとも自由化すればいいのか。 禁酒法と大恐慌後の1930年代に「黒人のドラッグ」として大麻を規制したアメリカでは、戦後のビートニク、ベトナム反戦運動、ヒッピー、摘発を強化した「ドラッグ戦争」などを経て、現在は非罰化・合法化する大都市と州が増えている。同様にヨーロッパも非罰化へと向かっている。 日本では、1930年の麻薬取締規則や48年の大麻取締法で規制を強化して摘発を重ねている。しかし一方で、アメリカの対抗文化に呼応しながらも独自に自由化運動を展開している。具体例として、新宿ビートニクからコミューン運動、レゲエやラスタ思想との関連、スピリチュアリズムへの傾倒、非犯罪化市民運動などの潮流を概観する。 さらに、戦前の帝国時代に各家庭に頒布した神宮大麻も取り上げて、政策の変遷を描く。 大麻を語ることは、摘発と逮捕、規制史と統治性権力、抵抗と社会運動、そして嗜好する人たちの生そのものを論じるということである。 文化社会学と犯罪社会学の立場から大麻所持の厳罰化の100年間を精査して、有害か自由化かを超えた大麻をめぐる論争に一石を投じる。
  • 新自殺論 自己イメージから自殺を読み解く社会学
    -
    年間3万人超え、10年以上続いた日本の自殺増加は何だったのか。 なぜ、1998年からの日本の自殺増加の中心は中高年男性だったのか。 なぜ、2000年以降、中高年の自殺が減っても、若者の自殺は減らないのか。 なぜ、日本の女性や若者の自殺率は、他の先進国と比べてとくに高いのか。 社会の自殺率は、何によって変化するのか。 自殺研究は、いまも貧困や失業、離婚、病気、争いごとなどに自殺リスクの原因を求めがちだが、自殺は高度に社会的な現象でもある。自己本位や愛他、規範崩壊、宿命などの個人的な事情に押し込めずに、隠されている背景や事情を究明する必要がある。 そのために、自殺率統計も援用しながら、ゴフマンが提起する自己イメージ(体面=フェイス)の概念をデュルケムと関連づけて考察し、デュルケムの『自殺論』を現代に適用して分析する。 孤立や社会的排除など、個々人が集団や組織から切り離されたいま、個々人がどんな社会関係にも参入できる自己イメージをもつことが必要だ、と提起する新しい「自殺の社会学」。
  • 若者支援の日英比較
    -
    1巻4,180円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大人になるまでの道のり(「成人期への移行」)は,一様ではない.その道のりをサポートする日本の公的支援のうち地域若者サポートステーション事業に着目し,日本のモデルとなったイギリスとの比較をつうじて,支援現場での人と人とのかかわりのあり方を描きだす.
  • 現代フランスのエリート形成 言語資本と階層移動
    -
    1巻4,400円 (税込)
    フランス社会は学歴に強く支配されていて、学歴と職業が直結している。そのため、グランゼコールという難関の高等教育機関に入るための厳しい選抜競争を勝ち抜いた人々は自他ともにエリートであると認められている。現代フランスでエリートになるには、どのような能力が求められるのだろうか。 本書では、ピエール・ブルデューとジャン=クロード・パスロンが提示した「言語資本」概念を下敷きにして、グランゼコール入学試験の際のフランス語の運用能力に着目する。選抜におけるフランス語の重視度や運用能力の獲得過程を調査するため、入学試験を分析し、名門グランゼコール在学/卒業生とその親、受験準備学級の教師たちに対するインタビューを実施する。 そして、現代フランスでエリートになるためには、フランス語の卓越した運用能力が専攻を問わず重視され、それ自体が資本として機能していることを明らかにする。また、言語資本は出身家庭で獲得され、継承されるだけではなく、学校教育でも獲得できる非-世代継承的な側面があり、またその内実が変容していること、それによって移民家庭などの恵まれない階層出身者であってもエリートへの階層移動が可能になっていることを照らし出す。
  • フーディー グルメフードスケープにおける民主主義と卓越化
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 食を自分のアイデンティティやライフスタイルとして捉える人々=フーディー。その言葉や存在は、TBSドラマ『グランメゾン東京』や三越伊勢丹運営の食メディア「FOODIE」、雑誌の特集で、日本でも知られるようになった。 高級店を訪れる一方、オーガニック食品やローカルフード、「手作り」にも引かれ、郷土料理やエスニック料理も味わう。「良い食べ物」を食べて学ぶことに強い関心をもつ彼/彼女たちの実態とは、いったいどのようなものか。 現代アメリカのフーディーの生活世界、セレブシェフへの熱狂、レストラン批評やフードブログの隆盛に、雑誌記事やテレビ番組、フーディー当事者へのインタビューから多角的に迫る。そして、「食の民主化」と「エキゾチシズム・真正性への希求」という食文化の両義性と、両者の緊張関係を析出する。 フーディーをめぐる食文化から階級や人種、ジェンダーの問題系を浮き彫りにして、そこに潜む社会的な不平等や雑食的な文化資本、卓越化の戦略を明らかにする「食の社会学」。
  • 趣味の社会学 文化・階層・ジェンダー
    3.0
    1巻4,400円 (税込)
    「日本に経済格差はあるが、文化的には平等である」――戦後、こういった神話が語られてきたが、はたして本当に平等と言えるだろうか。平等だと言うことで、どういう現実が覆い隠されてきたのだろうか。 ピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』の問題意識と方法を共有しながら、社会調査や計量分析を基に、日本の文化資本の機能を読み解く。 芸術・音楽・読書などの趣味とジェンダー/ライフスタイルの関係、趣味を通じた友人のネットワーク形成、家庭の文化資本が学歴や地位の形成に及ぼす効果とその男女差などの分析を通して、日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性とジェンダーによる文化の差異を浮き彫りにする。そして、日本で文化の再生産が隠蔽されてきたメカニズムを解き明かす。
  • 記憶の社会的枠組み
    -
    エミール・デュルケムの集合意識論を批判的に継承し、フランス社会学派第2世代の中心を担ったアルヴァックス。近年、海外でも再評価が進むアルヴァックスが1925年に執筆した「記憶の社会学」の嚆矢が本書である。 社会のメンバーがみずからの過去を想起するとき、「記憶の社会的枠組み」がいかに機能するのか、過去の出来事の記憶を社会のメンバーはどう組織化し、「集合的記憶」を形成するのか、「集合的記億」は社会にどのような影響を及ぼすのか――。 アルヴァックスは本書でまず、個々人の夢や記憶などを論じるベルクソンやフロイトなどの哲学や心理学を緻密に検証する。そのうえで、「家族」「宗教」「社会階級」などを切り口に、社会集団にとって記憶が、人々を統合するばかりでなく、ときに分断もするというその社会的な機能を析出する。 記憶をどう継承するのか、歴史と社会の関係をどう考えていくのかが様々な局面で問われる今日にも、集合的記憶という視点から問題提起を差し向けるアクチュアルな古典的名著。
  • ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常
    3.7
    1巻1,200円 (税込)
    近年、「女性の活躍」「マタハラ」「保活」「妊活」「待機児童」「ワンオペ育児」など、仕事と育児に関する用語がメディアに頻繁に登場しており、旬のテーマでもあります。政府は女性の活躍を推進し、企業は、表面上はワーク・ライフ・バランスを掲げ、また共働きの増加をビジネスチャンスと捉えます。しかし、働く母親たちと話していると現状に疲れている人、怒っている人が少なくありません。家では大半の育児・家事をワンオペで担当し、仕事では子育ての制約ゆえにマミートラックに追いやられ、悔し涙を流しています。しかも、働く母親の多くは非正規雇用。「正社員の夫を持つ妻が家計の補助でパートに出る」という前提のため、低い賃金で働いています。 女性の多くは、職場では男性よりも低い賃金の仕事、家では誰かのためにタダの仕事という二重の労働を担い、毎日十数時間働いています。まるでブラックな労働です。これは、古くて新しい問題だといえるでしょう。本書では、社会学の研究者であり、また教員であり、さらに4歳の男の子の母親でもある著者が、子育て真っ最中の男女をめぐるミクロな状況とマクロな仕組みを、当事者の立場から伝え、読み解き、乗り切る方法を提案します。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 日本のコロナ対策はなぜ迷走するのか
    5.0
    1巻1,320円 (税込)
    現政権のコロナ対策は明らかに経済優先・人命軽視で進められ、専門家会議と感染研は官邸の政策に組み敷かれている。科学が政治から独立していないようでは、国民の生活と健康を守るための有効な提言などできるはずがない。しかしこの国では、政府の方針におもねらず、また感染症ムラへの忖度なしに、世界の先端研究に学びつつ真っ当な提言ができる科学者が極めて少ない。著者はその例外的な存在だろう。 昨年11月末に中国武漢市で新型コロナ感染者が報告されて以来、著者は一貫して、感染症業界との利害を断ち切った医学者として、感染拡大に対して具体策を掲げて警鐘を鳴らしてきた。欧州各国の最新研究、情報を吸収しながらコロナへの疫学的、病理学的解析を深めてきた。 本書は、著者が満を持して発信する、日本のコロナ対策への全面的な批判であり、知り得る限りのコロナ最新情報であり、コロナとのあり得べき向き合い方である。情報は、各国の研究者と強いネットワークを持ち、山中伸弥と並んで海外論文を最も読み込んでいると思われる著者による充実したもの。コロナの感染様式からマスク装着の効果に至るまで、エビデンスに基づいた最新の生活情報が盛り込まれることになる。 倉重篤郎が中心となって著者に聞き取りをし、それをまとめて編む。ツイッターのフォロワーは5.9万人。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 37歳独身、年収300万円知っておきたいお金のこと
    3.4
    1巻1,320円 (税込)
    将来のお金が不安なら、37歳からお金について学んでおこう! 年金だけでは老後に2000万円が不足する時代、40代で不安になることも......。 でも、あなたが37歳ならば、40歳になるまでの3年間で老後に向けて十分な準備ができます! どのように老後資金の積み立て準備をするか、1年目、2年目、3年目と3年間とその後の過ごし方を解説! 各メディアで大活躍の庶民派プランナー、家計再生コンサルタントの横山光昭氏が、自分に必要な情報を手に入れ、老後に備える方法をわかりやすくご提示します。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 天皇と日本国憲法 反戦と抵抗のための文化論
    4.0
    1巻1,400円 (税込)
    日本国憲法は世界的普遍性をもつ芸術作品とする著者が、天皇と憲法をめぐる戦後秘話を語り、文化の力による新たな平和主義を思索する。 もはや沈黙している時ではない。反戦と抵抗のための文化論。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 幹事長秘録
    3.0
    1巻1,500円 (税込)
    55年体制後、実に13人の総理を輩出した「宰相への最短ポスト」である与党「幹事長」。権力闘争が最も苛烈だった「角福戦争」時代の当事者である田中角栄、福田赳夫、三木武夫、大平正芳、中曽根康弘のいわゆる「三角大福中」は、全員が幹事長経験者である。また岸信介、安倍晋太郎、安倍晋三の「安倍家三代」も幹事長経験者である。どこに幹事長権力の秘密が宿るのか? 「幹事長は、黒子の親玉みたいなものだな」と三度、与党幹事長を歴任した小沢一郎は吐露する。与党の国政選挙を取り仕切り、党資金、政局の行方を左右する幹事長権力の実体を、若き日の田中角栄幹事長から現職の二階俊博自民党幹事長まで肉迫し続ける著者・大下英治が描く、永田町「権力の攻防」ノンフィクション! ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 東京は遠かった 改めて読む松本清張
    3.5
    1巻1,699円 (税込)
    中央と地方、格差社会、転落する男と女――時代を超えて清張ミステリは読み継がれる。昭和文化や都市論、映画に造詣の深い評論家が、「東京」「昭和」「映画と小説」「旅」など、さまざまな切り口から不世出の作家の魅力に迫る。これまでに書かれた清張にまつわる文章に書き下ろしを加えた決定版・松本清張ガイド。 「一億総中産階級と言われた一九八〇年代のバブル経済期に誰が、その先に格差社会が来ると想像しただろう。しかし、いま、松本清張の初期の作品を読むと、日本の社会は、いまもむかしもそれほど変わっていないのではないかと思ってしまう」(本書より) ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 第4の波 ~大前流「21世紀型経済理論」~
    値引きあり
    4.3
    1巻1,039円 (税込)
    トフラーなら「この波」を予測したはずだ。 なぜ日本人の給料は上がらないのか? それは「第4の波」を理解していないからだ――。 かつて未来学者のアルビン・トフラーは、世界的ベストセラー『第3の波』において、近現代の文明を支配していた巨大な潮流と、1980年代以降の世界の変化の波を、ものの見事に分析してみせた。「第1の波」=農業革命、「第2の波」=産業革命に続き、「第3の波」=情報革命によってもたらされる情報化社会の到来を予見したのだった。 そして今、トフラーと親交があり、互いを認め合った世界的経営コンサルタントが、畏友の考え方をヒントにして、最新の世界潮流を解説する――。 〈現在は、トフラー氏が生きていた時代には予想すらされていなかった技術やシステムが登場し、「第4の波」というべき全く新しい社会が到来している。もし今もトフラー氏が生きていたら、この「第4の波」について考察し、新たな著書を執筆していたに違いない。だから、亡き友に代わって私がそのテーマに取り組みたいと考えたのである。〉――プロローグ 「第4の波」とは何か? それは21世紀に入って劇的に進化した「AI(人工知能)&スマホ革命」が世の中にもたらす変化であり、21世紀は、いち早くこの波の特徴を捉えた者が富を独占する。だが、AIが人類の知能を超える「シンギュラリティ(技術的特異点)」へと達する「第4の波」の後半には、大規模なレイオフ(解雇)が発生すると予想される。 果たして、この「第4の波」の激変の中で活躍できるのは、どのような人材なのか? そして、AIに置き換えられない仕事とは――。 21世紀に生き残るために、来たるべき未来の「図式」を提示する「希望の書」。 (底本 2023年2月発売作品)
  • 陛下暗殺プランVS霊神ヤハウェ(スサノオ)
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ルシフェルたちの策謀「皇室消滅」&「三種の神器奪還」が進行中!? 令和時代のパンドラの箱が開き、旧支配者は一層される! ・天皇陛下暗殺の策謀はすでにプログラム済!? ・皇室内部の対立ーー高円宮家が日本を守護している? ・「ヤハウェの民」日本の超秘宝が世界の趨勢を握る ・ウクライナ侵攻で天皇暗殺プランは延期に!? ・コロナ騒動の背後で進行中のハルマゲドン計画 ・「ロシア+イスラム連合軍」による第三次世界大戦が勃発!? ・ワクチンに量子ドットタトゥー「666」獣の刻印 ・安倍元首相銃撃事件に不可解なミステリーの数々 ・CIAと李氏朝鮮が皇室を支配している!? ・皇祖神の怒りを買う、政権与党 ・天皇陛下の京都帰還が進行中!? ・公安ファイルが示す統一教会関係者の衝撃 ・宗教ビジネスで日本人を洗脳せよ ・在日シンジケートに宣戦布告!? 〈目次〉 序章 マッカーサーの呪いは今も続く 第1章 皇室内部の対立とイスラエル第三神殿 第2章 陛下暗殺プランの闇 第3章 獣の刻印「666」がワクチンに!? 第4章 安倍元首相銃撃の不可解なミステリー 第5章 令和時代のパンドラの箱が開いた 終章 日本列島全域自身か 大和民族復活か

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  • 新選 日本人の忘れもの
    -
    日本人が未だかつて経験したことのない、長く深刻な不況。国民の購買意欲は冷え切り、回復の兆しさえ見えてこない。構造改革を旗印に歩み出した小泉内閣の改革はいっこうに進まないどころか、政・官・財の癒着が内閣の足元を脅かしている状態だ。一方、金融機関の不倒神話は完全に崩れ、有名企業が消費者を欺いていたことも明るみになり、国民の不信感は募るばかりだ。日本人は、なぜこのような体たらくを演じる国民になってしまったのだろうか。本書に収められている批評の多くは、昭和四十年代後半から五十年代半ばにかけて発表されたものであるが、著者は経済成長優先の反面、「日本的叡知」が失われつつあった時代にやがて現在のような事態が到来することを見事に予測していた。物質的には豊かである一方、精神的な貧困により迷走を続ける日本。今こそ著者のいう「日本的叡知」を取り戻すところに、この事態を打開する糸口が見出せるのではないだろうか。
  • つながりの人類史 集団脳と感染症
    -
    1巻1,500円 (税込)
    ヒトが集まるほど技術は発展しやすく、同時に感染症が蔓延しやすい。つまりわれわれに脅威を与える感染症と、恩恵をもたらす技術の発展は似た性質を持つ、ということだ。「感染症によって多くの人が倒れ、また社会のあり様が影響を受けるということ自体は、人類史ではありふれたことと形容して差し支えない出来事でした。そのメカニズムが、過去も今も変わらず、われわれがあつまり、そして交流することにあるというのが、本書のテーマです」(「はじめに」より抜粋)。人類学と「文化進化」を専門とする著者が、憶断を排して両者の密接な関係を追いかける。 〈目次〉はじめに 人類史の研究の「不確かさ」 第1章 感染症と文化の伝達の共通性 第2章 社会の「複雑化」と感染症 第3章 集団脳・イノベーション・社会ネットワーク 第4章 人類は病をどう防ごうとしてきたか おわりに 情報空間の「感染症」と人類史研究の将来
  • 夜明け前(が一番暗い)
    4.3
    1巻1,699円 (税込)
    ウチダ先生はコラムを書く時、「この文章は今から10年後でもリーダブルだろうか」と自問しながら書いている。連日塗り替えられる時事問題をどれだけの人が記憶しているか? 「AERA」連載の書籍化第3弾。コロナ、東京五輪、旧統一教会問題、安倍氏国葬など。
  • 公害スタディーズ
    5.0
    エコ、SDGsが重視される現代において、「公害」という言葉が忘れられてはいないだろうか? そうした危機感から、日本の近現代史に色濃く影をおとし、現在も続く13の公害を事例に、いまの暮らしとの接点を提示する。公害被害者らがどのように闘い、そして語りついできたかを再発見するためのコンパクトな一冊。 環境教育学を専門とする安藤聡彦(埼玉大学教授)などが、全国の公害資料館や多数の公害・教育関係者のバックアップを得て、教育の現場はもちろん、若い世代に読まれることを想定し一般書として編集。

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  • 農協のフィクサー
    3.5
    1巻1,815円 (税込)
    日本の最後のサンクチュアリを「裏支配」する男のあくなき野心と反骨の半生! 障がいをバネに差別と戦った若き時代から、「京都のドン」野中広務を倒し、昭和的独裁者として1000万人組合員ににらみをきかせるその実像とは。農協にはびこる巨大なカネと権力を牛耳る「昭和的独裁者」を追った渾身ルポ! 農協のフィクサー・中川泰宏とは何者か。 「彼が動かしている組織は強大だ。会長を務める「JAバンク京都信連(京都府信用農業協同組合連合会)」が集める貯金残高は一兆二五六七億円(二〇二二年九月末現在)。副会長を務めるJA共済連(全国共済農業協同組合連合会、JAグループで保険を扱う全国組織)の保有契約高は二二七兆円(二二年上半期現在の長期共済の契約高)を超え、第一生命など大手保険会社と肩を並べる。JA共済連の手足となって保険商品を売り歩く農協の職員数は、一八万六〇〇〇人(二〇年度)に上る」(「プロローグ」より) ダイヤモンド・オンラインの大反響連載に大幅加筆して書籍化! (目次) プロローグ 農協の独裁者、中川泰宏とは何者なのか 第一章 「コメ産地偽装疑惑」報道、七億円裁判の顛末 1 はじまりは訴訟示唆の抗議文 2 自民党の小泉進次郎農林部会長に圧力 3 産地偽装の潔白主張する「二つの虚言」 4 偽装米疑惑にうごめくヒト・モノ・カネ 5 訴訟の「けじめ」として試みた中川への直撃取材 第二章 いじめられっ子の変貌 1 障害のある泣き虫が青年実業家に成長 2 カネを稼いで社会を見返す! 貸金・不動産業で大成功 第三章 農協の甘い汁 1 宿敵・野中広務 2 恐怖支配を象徴する「農協労組潰し」 3 ファミリー企業による悪質な不動産取引 4 フィクサーを取り巻く面々 5 強引な「農家数水増し」で孤立を深める 6 スキャンダルを探して天敵・農水次官解任を画策 7 全国農協を牛耳る野望の果てに 第四章 小泉チルドレンVS政界の狙撃手 1 野中のけん制と中川の反発 2 同和問題改革者から一転、同和事業を利用する 3 北朝鮮支援で一躍中央政界に名をとどろかせる 4 国政進出を阻まれ、野中に「死んでも闘う」と宣言 5 小泉純一郎の加勢で野中陣営に薄氷の勝利 6 「使い捨て」にされた改革者 第五章 京都のフィクサーとして支配体制を確立 1 政治家から「黒幕」に転身 2 中川と野中の「代理戦争」は泥沼化 3 野中亡き後も続いた復讐劇 4 農業版「桜を見る会」、海外宮殿での晩餐会 エピローグ 子飼いたちに利用される昭和的「独裁者」
  • NHK受信料の研究(新潮新書)
    4.3
    「NHKの公共性、客観性を保つために受信料は必要だ」――日本人の多くはこんなプロパガンダを信じ込まされている。しかし、世界を見れば広告収入で運営されている公共放送は数多い。実は、戦後の受信料とは、GHQの意向に反して、吉田茂総理と通信官僚らがNHK支配の道具として存続させたものだ。放送法制定に携わったGHQ側の貴重な証言を盛り込みながら、巨大メディアのタブーに斬りこむ刺激的論考。
  • マクルーハンのメディア論
    -
    1巻880円 (税込)
    この本はメディアの本質について卓越した分析を残したマーシャル・マクルーハンの思想を現代にどのように適用することができるかにチャレンジします。第1部「マクルーハン思想の骨格」は、できるかぎり彼の生の思想にそって、その仕事の全体像をまとめます。『グーテンベルクの銀河系』の要約、『メディア論』の26のメディアの解説をします。第2部「ポスト『メディア論』」は、マクルーハン最後の主著『メディアの法則』と『Understanding McLuhan』というCD―ROMを取り上げます。このCD―ROMにはマクルーハン思想の解説となる重要な2時間分の講義が録音つきで収録されています。第3部の「ポスト・マクルーハン」はコンピュータやインターネット、携帯電話から教育。経済の問題まで、ポール・レヴィンソンに手掛かりを得ながら、マクルーハン理論の現代への適用です。また、レジス・ドブレの『メディオロジー宣言』批判、アルビン・トフラーの『第三の波』の解説、『インターネットの心理学』の解説も提供しました。マクルーハンの著作は難しくて読みにくいので、彼の本を手にとって読み始めては読み通すことをあきらめた読者や、これまで気になっていても読むまでには至らなかった人たちがたくさんいるでしょう。そんな人たちにとって本書が再挑戦のための手引きになればと思います。メディアの進化がメディア論を風化させないための工夫が功を奏することを願っています。
  • 敗者としての東京 ──巨大都市の「隠れた地層」を読む
    4.0
    富と人口が集中し、世界最大規模を誇る都市、東京。だがこの都市は、少なくとも三度、占領されてきた。1590年の家康、1868年の薩長連合軍、1945年の米軍によってである。凹凸をなすこの都市の地形と結びつきながら、過去の「敗者たち」の記憶は、歴史的な地層をなしてきた。縄文の古代から現代までを視野に入れ、地球史的視座と家族史的視座とを往還しながら、江戸=東京に伏在する「敗者たち」の記憶の水脈を探り当て、「勝者」であり続けようとする令和の東京とは異なる可能性を探究した、比類なき「江戸=東京」論!
  • いいね! ボタンを押す前に――ジェンダーから見るネット空間とメディア
    4.0
    〈ジャーナリスト、研究者、エッセイストらが、今のネット空間を徹底解説〉 炎上しない、人を傷つけない、無意識に差別しないため、どんな点に気をつければいいのか、SNSユーザーの基礎知識が満載! ---------------------- 生活になくてはならないスマホだけど、SNSではいつも誰かがケンカしているし、何か言ったら絡まれたりする。 「エコーチェンバー」「フィルターバブル」「アテンション・エコノミー」……。 ネット空間にはもともと人を孤立化させ、分断してしまう仕組みが組み込まれている。 ──だけど私たちがスマホを手にして日は浅い。デジタルな時代は始まったばかりだ。 ---------------------- インターネットが広く使われるようになってから、まだたったの30年ほど。 現在主流のSNSの誕生やスマホの普及からは20年も経っていない。 私たちは今、デジタル人類史の旧石器時代を生きている。(本文より) ---------------------- 【目次】 ■小島慶子……私たちはデジタル原始人──序論にかえて ■浜田敬子……眞子さまはなぜここまでバッシングされたのか」 ■李美淑………炎上する「萌えキャラ」/「美少女キャラ」を考える ■田中東子……なぜSNSでは冷静に対話できないのか ■治部れんげ・山本恵子・白河桃子……なぜジェンダーでは間違いが起きやすいのか ■林香里………スマホ時代の公共の危機──ジェンダーの視点から考える ■〈特別対談〉君塚直隆×小島慶子……イギリス王室と皇室は何が違うのか? ■〈特別対談〉山口真一×小島慶子……ネット世論は世論ではない ■〈コラム〉石川あさみ……子ども向けアニメーションとジェンダー表現 ■浜田敬子……あとがき
  • 未来をつくる仕事がここにある プラント制御会社図鑑
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世の中の会社はどんな仕事をしているのか、ひと目でわかる会社図鑑シリーズ。その最新作として「プラント制御会社図鑑」が登場。石油製品やエネルギー、医薬品などを生産する大型工場(プラント)が安全で正確に動くためには、工場の頭脳と神経にあたる「プラント制御システム」が欠かせない。プラント制御システムを提供する会社の様々なサービスや事例を取り上げ、その仕事や社会的役割を、絵本作家のいわた慎二郎が小・中学生にも分かるようにやさしく絵本で表しました。
  • 数字のセンスを磨く~データの読み方・活かし方~
    4.3
    これまで数多くの一般向け統計本が出版され、人気を博してきた。だがその多くは「こんなデタラメな統計や調査がありますので、気をつけましょう」といったメッセージを発するものだった。肝心なのは「データのウソ」を暴くことではない。データの作成や分析を特定のやり方で行うこと、提示されたデータや分析を読み解く際の限界と意味を、その都度丁寧に考えることにある――。現代社会で欠かせない「数字との付き合い方」を示す。
  • スマホはどこまで脳を壊すか
    3.8
    コロナ禍で浸透した授業や会議等をオンラインで済ませる新しい習慣は利便性が高い一方で、脳を「ダメ」にする危険性も指摘されている。その悪影響とは――、「脳トレ」の川島教授率いる東北大学の研究所チームが最新研究から明らかにする。
  • 2025年日本はなくなる コロナ後にやってくる、この国のヤバすぎる真実
    4.3
    1巻1,430円 (税込)
    緊急提言! コロナ後に起こる日本が絶対に避けられない重大な危機とは? 新型コロナワクチンのウソ、永遠に続くマスク社会、被ばくによる健康被害の急増、グローバリストの日本人奴隷化計画、食品安全神話の崩壊……etc。新聞・テレビが黙殺する、この国で起きていることの本当の意味を暴露する衝撃の書。 数年後、日本は崩壊し、ただの「植民地」になる! 今ここで闘うか、それとも何もしないまま2025年に滅ぼされるか―― あなたなら、どちらの道を選びますか? その自由は、あなたがこれからページをめくる手にすべて委ねられているのです。      …………「はじめに」より ■目次 第1章 新型コロナウイルスとは、なんだったのか? ――すべての茶番劇は“たくさんのウソ”からはじまった 第2章 新型コロナワクチンによる「超管理社会」の到来 ――ワクチン騒動は日本をどう変えたか? 第3章 2025年日本がなくなる本当の理由 ――こんな人たちが日本を滅亡へと導いている 第4章 これだけヤバすぎる問題を抱えている日本 ――日本が人口減少率ナンバーワンの国になった理由 第5章 食品安全神話の崩壊とTPP、スーパーシティ法案の罠 ――この国だけが直面する本当の危機とは? 第6章 改憲と緊急事態条項による完全奴隷化計画 ――国民主権の根本が崩れていく 第7章 滅亡する日本で生き抜いていくためにすべきこと ――これからのサバイバル時代をどう生き残るか

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  • JICA Magazine 特集:SDGs 世界のパートナーと未来を創る 2023年2月号
    無料あり
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 概要 2030年の達成を目指して世界が取り組む「SDGs」。 その進捗が遅れている。世界の結びつきが強まり、 ある事象の影響がより世界中に連鎖するようになったことも原因だ。 逆に言えば、一人ひとりのSDGs達成のための行動が つながっていくことで、世界をより良くする大きな力にもなり得る。 SDGsという言葉ができる前からこのコンセプトを実践してきた JICAの活動を知ると同時に、SDGsについて あらためて考えるきっかけになることを願って――。 コンテンツ ・パキスタンの女性たちが活躍できる仕組みづくり ・課題解決とビジネスを両立する、アフリカの起業家をサポート ・カンボジアのすべての人に、質のよい水道水を届ける ・多彩なパートナーと目指す、持続可能なカカオ産業の実現 ・目標達成に貢献する多彩な取り組み ・一人ひとりの思いと行動が、より良い社会をつくる力になる 本誌について 『JICA Magazine』は独立行政法人 国際協力機構(JICA)の広報誌です。開発途上国が向き合う課題や、その課題解決に向けて国際協力に取り組む人々を紹介しています。(偶数月1日発行)
  • よみがえれ、バサラの精神 今、何が、日本人には必要なのか?
    -
    古典的名画の落札、外国企業の相次ぐ買収など。「世界一の金持ち国家・日本」を象徴する事例には事欠かない。しかし、それは本当の“豊かさ”なのか? 現代日本の社会・文化の諸相に光を当てると、そこには“たかり・狭量・矮小”ともいえる退嬰的精神が見え隠れする。本書は、21世紀の日本がさらに発展し、真の豊かさを築くためには、常軌を逸した一層の進取の気概と器量、すなわち、バサラの精神こそが必要と説く、本格的評論集である。
  • どうして男はそうなんだろうか会議 ──いろいろ語り合って見えてきた「これからの男」のこと
    4.0
    非モテの苦しみ、マウント合戦、マチズモ、男同士のケアの不在……。どうして男はそうなんだろう? 6人のゲストと語り合って見えてきた、男の今とこれから。
  • 日本の「第九」:合唱が社会を変える
    -
    1巻2,772円 (税込)
    なぜ市民が参加し、年末に行なわれるのか 「第九」が若き日本にもたらした自由と平等 ベートーヴェンが1824年に完成させた『交響曲第九番』は世界中で演奏され、日本では毎年5万人以上が歌っている。 この『第九』がいかにして日本に受け入れられ、市民参加型の合唱として定着していったのか。そこにはシラーやベートーヴェンの自由や兄弟愛などへの思いに共鳴し、『第九』を演奏しようとする人びとの姿が見出される。またラジオやレコードといったメディアがこのブームを支えていたことにも気づかされる。 市民参加型として、戦後すぐの時期に日本各地で上演され、1954年には東京の勤労者音楽協議会(「労音」)が会員参加による『第九』を実現した。さらに調べを進めると、すでに戦前戦中にその土台が整っていたことがわかる。私立学校の合唱団が、新交響楽団(現NHK交響楽団)と幾度となく『第九』を共演するなど、自由学園、成城学園、玉川学園などの教育において音楽などの芸術が重要視され、盛んに合唱がおこなわれていたのである。 これまであまり知られてこなかった松本や岡山などの『第九』上演関係者の言葉に触れながら、新しいものをみずから生み出そうという希望と熱気に満ちた若々しい日本の姿を描き出す。
  • 震災復興の地域社会学:大熊町の一〇年
    -
    1巻3,663円 (税込)
    〈小文字の復興〉という視座 2011年夏、ふとしたことで、会津若松市にある大熊町被災者が寄り集まる仮設住宅を訪ねることになった。それから隔週で通うようになって9年―。 その間、あるときは被災者と寝食をともにしながら、またあるときは被災者にとって慣れない雪かきや雪下ろしを手伝いながら、被災者の発する言葉に耳を傾けてきた。 途中で、家族が離散するのにいくつも出会ったし、急に逝ってしまった人を野辺送りすることもあった。出会いと、その何倍もの別れがあった。 被災地の外側では、「忘却」に象徴的にみられるような社会的暴力状況が深くおぞましく進行している。 いつごろからだっただろうか。被災者に寄り添うかたちで、「大文字の復興」ではなく「小文字の復興」を言うことに、著者はある種の空しさをおぼえるようになった。 「小文字の復興」という言葉が被災者に届いていないことを、深く知らされたからだという。 被災者それぞれの「生」に寄り添うということはいかにして可能なのか? 希望の「底」で問い続けた震災10年目の復興論。
  • 村の社会学 ──日本の伝統的な人づきあいに学ぶ
    4.0
    日本の村々は、長い歴史のなかで工夫に工夫を重ね、それぞれの風土に根ざした独自の生活パターンと人づきあいのあり方をかたちづくってきた。そのしくみや特徴をつぶさに観察してみると、村を閉鎖的で前近代的なものとみなすステレオタイプこそ、むしろ古びたものにみえてくる。コミュニティの危機が叫ばれる今日、その伝統を見つめなおすことは私たちに多くの示唆を与えてくれるのだ。日本の村に息づくさまざまな工夫をたどり、そのコミュニティの知恵を未来に活かす必読書。
  • 増補改訂版 「超小型原子炉」なら日本も世界も救われる!
    -
    1巻1,980円 (税込)
    ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機の現在! 岸田政権は、いよいよ原発回帰へと舵を切った。 福島での原発事故以来、日本の原発は止まってしまった。 だが、事故の起こらない原発は存在していた。実際に米国、ロシアでも現実化されている夢の技術が日本でも実現するのか? 2020年後半の実稼動に向けて動き出したSMR(小型モジュール炉)の技術はすでに確立されている! 運転員は必要ない、燃料交換の必要もない、事故は絶対起こり得ない、小型原子炉4S炉という夢の技術を明らかにする。 この開発が実現すれば、 世界中の既存の原子力政策が 大激変する! たくさんの機器を持つ巨大な原子炉を 大勢の運転員が操作するところに、 リスクの原因がある。だから、シンプルに すればそれだけ安全性が高まる。 この非常に単純な理屈で 創り上げた超小型原子炉が 実用化段階にある。 ・その小型原子炉とは「4S炉」である ・「4S炉」とは「スーパー・セーフ、スモール・アンド・シンプル」の頭文字を取ったもの ・リング状の反射体の幅は約40センチ、燃料ピンの外径は1センチ ・燃料被覆管は肉厚が1ミリ、ジルコニウムライナー付HT9、フェライト系金属製 ・熱伝導の優れた金属燃料炉心技術によって制御棒を排除した設計 ・燃料棒は、ウランにジルコニウムを10%混ぜた合金で、柔軟な金属 ・従来のセラミック燃料に比べると、金属燃料の熱伝導は10倍 ・全出力運転時でも燃料ピンの中心温度は800度以下 ・従来のセラミック燃料炉における燃料中心温度は2600度 ・要するに、究極的な安全特性 ・制御棒の操作が不要のため、運転員はいらない ・核物理学者のエドワード・テラー博士の検証にも耐えた ・電気出力1万キロワット程度のものを標準化して、量産によるコストダウンを目指せば、僻地や途上国での飲料水生産など、今世界的に一番求められているものになる ・炉心の直径はわずか90センチ、炉心の高さは4メートル ・金属燃料は40年間連続使用可能 ・事故の原因となる制御棒なしの原子炉である ・送電網の必要がないので、送電網のない僻地でも単独運転可能 ・原子炉系統にわずか50個の部品やコンポーネントしかついていない ・動く装置がほとんど無い。運転員もいらない、燃料の交換もいらない ・砂漠に並べておけば電気が作れる ・決して事故は起こらない ・水を使わないため、海や川の傍に置く必要がない ・砂漠のあちこちに点在する街々に、小型原子炉を置けば良い ・日本の逆浸透膜を使った脱塩処理技術と組み合わせれば、砂漠化を解決する水が製造できる

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  • コロナ【五六七】ミロクの仕組み
    -
    1巻2,200円 (税込)
    〇九十(まこと)へのJUMP 『[LIVE上映版]日月神示〈上〉〈下〉』の著者が 10年の沈黙を破って、聖書と日本古層世界を繋げ、悪の仕組みを 活写する! 【四八音(ヨハネ)世に出るぞ、五十音の六十音と現れるぞ、用意なされよ】(日月神示) 【聖哲の教えは、日本より出で、また日本に帰る】(竹内文書) 悪の仕組みにより、追いつめられた超国家闇権力は、不完全ながらも、彼らが「終末の日」を演出するために、永年に渡り準備を進めてきた計画を実行に移し、最後の断末魔の叫びを挙げることでしょう。水と火の洗礼の後に、今まで世界を支配してきた闇のレガリアが崩壊していくのはもうすぐかもしれません…。

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  • 漏えい文書が明かす「UFOタブー」と積極的不可知論
    -
    1巻2,200円 (税込)
    極秘プログラムやペンタゴン報告書により「UFOタブー」の存在が証明された! 岩手大学名誉教授が「UFOタブー」の根底に人間中心主義があることを 数々の例を挙げて解説する。 ・UFOによる航空機へのつきまとい事例から明かされる「UFOタブー」 ・核兵器施設への干渉事例からわかる「UFOタブー」 ・アメリカには「UFOタブー」の根拠となる法律がある ・人類とETの交換プログラム「プロジェクト・セルポ」の真相、など

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  • [新装版]古代天皇家の謎は「北斗八星」で解ける
    -
    1巻2,750円 (税込)
    高松塚古墳壁画発見から50年、 古代天皇家「八」の暗号を解読することで、1300年間封印されてきた古代日本の壮大なグランドデザインを明らかにした奇跡の書がここに復活! 戦後考古学最大の発見といわれる高松塚古墳の壁画の謎はなぜ解けないままだったのか? それは、古代天皇家の秘術である「八」の暗号を理解できなかったからだ。本書は、伊勢神宮にも施された古代天皇家のグランドデザインを「八の呪術」を糸口として解明することで、高松塚はもちろんキトラ古墳の壁画の意味と被葬者を特定した画期の書である。高松塚の天井に描かれた北極星は天皇、壁画にある八人の男女は北極星めぐる北斗八星(北斗七星+輔星アルコル)を意味する。つまり高松塚古墳は真北に位置する北極星たる中尾山古墳(文武天皇陵)の陪塚であり、北斗八星(石上麻呂)として、文武天皇を守護していたのである。1300年間も封印された高松塚・キトラの壁画の真実がいまここに鮮やかに浮かび上がる! ・伊勢神宮は天武天皇によってリニューアルされた ・日光東照宮のグランドデザインは伊勢神宮と同じ「八の呪術」 ・高松塚・キトラ古墳になぜ天皇図が描かれたのか ・高松塚古墳の壁画にはなぜ北斗八星が書かれなかったのか ・聖なるラインに沿って造られた高松塚・キトラ古墳 ・高松塚・キトラ古墳は中尾山古墳(文武天皇)の陪塚である ・高松塚古墳の被葬者は石上麻呂(いそのかみのまろ)だった ・キトラ古墳の被葬者は阿倍御主人(あべのみうし)だった

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  • 世界をだました5人の学者
    -
    1巻2,750円 (税込)
    経済学者、科学者、医者、知識人たちはすべてアウト! この人たちを信じるインテリ層も全部脱落です! 経済も科学も医学も、知の営みのすべてが、自分たち以外の人類をゴイム(家畜)とみなすものたちによって、乗っ取られていたのだ! マルクス(経済学)、フロイト(精神医学)、アインシュタイン(物理学)、 ウイルヒヨウ(医学)、フォイト(栄養学)――ここに取り上げられた「痴の虚人(傍点)」たちはいかにして「知の巨人(傍点)」に仕立て上げられて行ったのか? 彼らは金をもらって革命に投入されるゴロツキ(破壊者)たちと何ら変わりがない――その驚くべき詳細を記す本書は、知の衝撃と言うような生ぬるい表現を遥かに超える、超弩級的破壊の本である! われわれは、ここまで大きく、そして、ここまで深く、洗脳されてきたのか? もう無知でいるわけにはいかない! 羊の如く囲いの中に飼われ、金を奪われながら、殺されていく、 同胞たちよ!気付け! すべてを計算づくで網の目のように絡めとる、その正体を丸出しで牙を剥いて襲いかかるものたちへ――もうお前たちの戦略は、この本で完全に見切った!

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  • KOREAN DREAM 統一コリアへのビジョン 3・1 独立運動100 周年記念版
    3.0
    朝鮮半島統一への第一歩を踏み出すために 悲しみと苦悩に満ちた分断の歴史を改めて検証する。 ------------------------------------------ 1948年第二次世界大戦後の冷戦を背景に、 朝鮮半島は北の朝鮮民主主義人民共和国と南の大韓民国に分割された。 以降現在に至るまで、同一民族がふたつの国家に所属するという不自然な状態が継続している。 両国の統一は、朝鮮民族にとってアイデンティティーに関わる悲願であり、 国際的にも、北朝鮮の世界的孤立や南北の経済格差などは看過できない重要な懸案事項だ。 その平和解決は、朝鮮半島のみならず、世界平和を実現するための第一歩となると著者は語る。 本書では、国際的NGO活動を通じて長く世界平和に貢献してきた著者が、 統一コリアに向けたビジョンとロードマップ、および歴史的背景について解説する。 朝鮮人だけではなく日本人にも著者の思想を共有することで、 日本と朝鮮半島における新しい調和と平和を築くための礎となる一冊である。 2015年の発行から8年が過ぎ、内容に一部変更を加えるとともに、 新たに推薦者記事紹介を加えた形で改訂版として出版する。

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  • エシカル白書 2022~2023
    4.0
    これからよりよい社会をつくるため、また2030年に迫るSDGs達成のためにも、エシカルというものさしが必要不可欠です。 本書は、これまでエシカルに全く触れてこなかった生活者・企業人から既に実践を重ねている有識者まで、幅広い読者のニーズに応えることを目指しまとめた日本初の「エシカル白書」。 巻頭対談にはジャーナリストの国谷裕子さんをゲストに迎え、新型コロナウイルスが明らかにした社会課題、気候変動や人権などの問題、メディアのあり方まで様々なテーマを取り上げ、エシカルな世の中の実現に向けた危機感と希望を語り合いました。 本書の前半では、客観的に情報を整理する白書として、サステナビリティが必要とされるようになった社会的背景の解説や国際機関発行のSDGsに係る統計データなどの読み解き、エシカル消費についての認識・意向がわかる調査など幅広い知見を提供しています。 後半にかけては、エシカルを取り巻く日本国内外の動向についてまとめ、海外の先進事例の紹介やサステナビリティ関連の著名な識者の論考を通じ、日本のエシカルな取り組みの未来に対する示唆を提供することを試みました。
  • リサーチの技法
  • モダンガール論 ──欲望史観で読む女子の二〇世紀
    -
    1巻880円 (税込)
    「女の子には出世の道が二つある。立派な職業人になることと、立派な家庭人になること」(はじめに)。社長になるか社長夫人になるか。それが問題だ。……明治・大正・昭和と、モダンガールたちは夢の実現に向けて、おじさんたちの揶揄にも耐えて、ずっと悩み、かつ頑張ってきた。当時の資料から見えてくる女子のホンネをベースに語られる、日本近現代女性百年史の試み。
  • トレーニング・ダイエットの前に 今さら聞けない人体の超基本
    3.0
    1巻1,400円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 知っているようできちんと知らない人体の構造やしくみを解説。トレーニングやダイエットをする前に知っておきたいこと、栄養について、病気やけがが治るしくみ、心と体の関係など、これまで学校の授業や実体験などから断片的に習得した知識を、改めて総合的におさらいできる。
  • 『スティグマ』というエニグマ ゴフマン社会学の新たな地平へ
    -
    1巻2,970円 (税込)
    ゴフマンの生誕100年、没後40年が経った現在でも、ゴフマン社会学の理解は十分ではない。 そこで、主著である『スティグマ(Stigma)』を取り上げ、その詳しい解説と部分的な応用を試みたのが本書である。 難解で正体がつかめないと評される『スティグマ』は、「謎めいた文章」を意味するまさに「エニグマ」である。 本書はその難解さを解読する装置の役割を果たし、ゴフマン社会学の本格的な理解と応用への橋渡しとなる。
  • ポスト黒田に待ち受ける難題
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●商品・労働・金融の価格競争をいかに正常化するか 賃上げの好機を逃さず「慢性デフレ」から脱却を 渡辺 努 ●2%物価目標は維持するべきか 「微害微益」の異次元緩和で得た教訓 門間一夫 ●日本経済10年の軌跡と今後のシナリオ アベノミクス後をいかに乗り切るか 片岡剛士
  • 決定版 皇室論 - 日本の歴史を守る方法 -
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    旧皇族の男系男子孫の皇籍取得はどうすれば実現できるか? 皇室の歴史は日本の歴史そのもの。 先例を学べば答えはみつかる、日本を守るために何をすればいいかがわかる一冊。 皇室についてお話をする際には、大原則を共有しておく必要があります。 さもないと無限大に会話が通じなくなりかねません。 最低限の価値観を共有していないと話ができません。 そこで最初に、皇室について話をする際の大原則を、四つ確認しておきます。 第一に、「本来、他人の家について語るのは失礼である」ということ。 第二に、「皇位の“安定的”継承など、絶対に子供が生まれる技術が存在しない限りありえない」ということ。 第三に、「皇室について語る際は先例に基づくべし」ということ。 第四に、「日本国憲法の条文と通説の範囲内で論じる」ということ。 ■皇族が一人もいなくなる危機があった ■「日本の歴史が終わる!」という危機感の中で…… ■なぜ「女系天皇容認論」が飛び出したのか ■悠仁殿下はお命をも狙われている! ■有識者会議でどのような議論がなされたか ■秋篠宮家から皇位継承権を取り上げたい人々 ■知っておくべき皇室の系図 ■Yahoo!コメント欄で好き勝手言って良い話ではない ■秋篠宮家バッシングの本質 ■誰も注目しなかった秋篠宮殿下のご発言 ■「警告する権利」「激励する権利」「相談を受ける権利」 ■男系は直系に優先するのが皇室の伝統 ■何十年も先の話を今から必要とする皇室 ■「五世の孫」の原則  ■「旧皇族の男系男子孫の皇籍取得」への五つの反論
  • ビタミンママ別冊 「夫婦。」~もっと二人を楽しむ方法~(ビタミンママ)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 子どもたちがいつの間にか大きくなり、少しばかり自由な時間も作れるようになる40代。また50代以降にもなれば、子育てが一段落を迎え、夫婦だけの時間が増えてきます。これまで子どもだけに意識と時間を取られてきたためか、二人きりだと居心地が悪いなど、いつの間にかお互いに微妙なズレを感じることもあるかもしれません。ビタミンママでは、そんな夫婦の子育て以外のお悩みにも注目し、人生のパートナーとのより良いセカンドステージを考えることが大切であると考え、今回「大人の夫婦」について掘り下げて考える一冊を企画しました。
  • 昭和さすらい派の論理 「私」評論のこころみ
    -
    1巻950円 (税込)
    「私」小説があるのなら、「私」評論があっていい! 「私」について、書くだけのことは書いた。いうだけのことは言った。あとの判断は読者にゆだねるのみ――。本書は既成の論文や評論の形式によって切り取られたあとの余剰のようなものだが、これらの文章には著者自身の飾らぬ気持ちが表れている。
  • 危機の時代を生きる
    -
    1~3巻1,029円 (税込)
    このパンデミックが人類の歴史にどのような転換をもたらすのか。 日本を代表する26名の英知を結集し、未曾有の困難をいかに乗り越えるべきかを模索する。 医学だけでなく、社会科学、生物学、ロボット工学、日本思想史、文化史、メディア史、環境史、また医療現場や学校現場など多様な分野の専門家による示唆と提言をまとめる。 主な執筆陣 磯田道史 寺島実郎 中村桂子 石弘之 安部龍太郎 駒崎弘樹 開沼博 など、26名の各分野の専門家。
  • 1万人を診た脳内科医がすすめる すごい行動力
    4.0
    1巻1,600円 (税込)
    1万人の脳を診た脳内科医が、「すぐやる脳」をつくるための準備運動と、動けない脳をつくり出す「4大不足」を解消する4週間プログラムを紹介。ちょっとした工夫で脳の準備不足を解消すれば、誰でも「すぐやる人」になれる。
  • 古本屋散策
    3.0
    1巻5,280円 (税込)
    【第29回 Bunkamuraドゥマゴ 文学賞 受賞作品】蒐集した厖大な古書を読み込み、隣接する項目を縦横に交錯させ、近代出版史と近代文学史の広大な裾野を展望する。『日本古書通信』に17年間にわたり連載した200編を集成!
  • 悪さをしない子は悪人になります(新潮新書)
    3.6
    「悪」は排除するべきものではない。悪と善は相対的なものに過ぎない。大事なのは、総体としての生身の人間の中に「悪」を正しく位置づけることだ。罪を犯し、非行に走った少年であっても、「悪」を正しくその子の中に位置づけてやれば、それは人生をプラスの方向に導くためのエネルギーともなるのだ――。家庭裁判所調査官として、数百人の非行少年を更生に導いてきた著者が説く「悪理学」。

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